2022灘五郷・京都伏見・奈良の最近の記事

今年のゴールデンウイークは京都をはじめ兵庫・奈良を回ってまいりました
そうこのblogをお読みの方ならもうお気づきかもしれませんが
京都・兵庫・奈良といえば、日本三大酒処と言われる酒処のうちの2つ「京都伏見」と「兵庫灘五郷」
それに加え清酒発祥の地、奈良を訪ね酒蔵と寺院を巡ろうと目論んだ旅です
 

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特にあちらこちらの酒蔵を訪ねるうちに
酒処の兵庫灘五郷どうしても訪れたくなったことに加え
たまたま今が日本酒ブームなのか、そんな灘五郷に「灘五郷酒処」なる店が
ゴールデンウイークの4月29日にオープンすると聞いて居ても立っても居られなくなったこともあり
まずは兵庫を目指しました
 

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あと関西圏を巡ることを考慮し電話で予約をとったところ
蔵のご厚意により数件酒蔵見学を承諾してくれた酒蔵があり
ゴールデンウイーク中にそんな蔵を巡る旅ともなりました
これは後日のお楽しみにしてください
 

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そんなことでゴールデンウイーク初日の4月29日の朝
まずは新千歳空港へ
新型コロナウイルス感染症対策の影響により、2020年そして2021年のGWは県外への移動自粛を求められておりましたが、2022年のGWはは3年ぶりに行動制限のない大型連休
当然のように混雑する空港でしたが、まずはJALのファーストクラス・チェックインカウンターでチェックイン、そのままダイヤモンド・JGCプレミア専用保安検査場をするりと潜り抜けます
そうですこんな時のための航空会社のステータス(上級会員)だったりするわけです
 

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JGCプレミア専用保安検査場を抜けたら、JALダイヤモンド・プレミアラウンジへ
 

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そのD・Pラウンジのダイニングエリアにはエスプレッメーカーにスープサーバー
 

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ダイニングには「鶏そぼろおにぎり」「焼きたらこバターおにぎり」
モロゾフの「くるみパン」「桜モッチ」が並びます
ちなみに残念ながらJAL DPラウンジ名物の焼きカレーパンはまだ時間が早く並んでいませんでした
 

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ここで朝食となりますが、コーヒーとパンのつもりが
目の前に4台のビールサーバーが有り
「サッポロ クラシック」
「アサヒ ドライプレミアム豊潤」
「サントリー ザ・プレミアム・モルツ」
「キリン 一番搾りプレミアム」が飲み放題
ついつい休日モード発動、樽生ビールを注ぐことに
 

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ということで朝から、エプロンにならぶJALの航空機を眺めつつ樽生ビール
そう今回の旅は酒蔵巡り、ここで遠慮する謂れはありません
それにモロゾフのパンとスープで朝食となりました
 

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今回の旅で最初に訪れたのが、日本三大酒処の一つ兵庫の灘五郷
まずは三ノ宮の東横インを宿として酒蔵を巡りますが、その前に腹ごしらえ
ついて早々に向かったのが「元祖鉄板焼ステーキみその神戸本店」
予約の上で伺ったこともあり、窓の外には三ノ宮の繁華街の景色が見て取れる
鉄板を前にした席をあてがっていただきました
  

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もっともこのステーキ味噌の、奥にある席もそうでしたが、対面で肉などを焼き提供する形態のお店のようです
さてその「鉄板焼き」
ニューヨークにオープンした、Benihana(紅花)やSHOGUN(将軍)といった日本料理チェーン店をはじめ、海外では『TEPANYAKI』と言う名で、日本独特のステーキの提供方法として知られています
そう「鉄板焼き」はまごうことなき日本料理の一種です
と言ってもその始まりはそんなお洒落なものでもなんでもなく、鉄板を使った調理が一般化するのは、戦後の闇市や屋台等で廃品の鉄板の上で調理した料理を販売したのが始まりと言われています
聞いたところによると、その鉄板はまさに廃品、その昔は防空壕の鉄のドアとかが使われたのだとか
 

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今回伺った元祖鉄板焼ステーキみその神戸本店もまた
戦後の1945(昭和20)年からの歴史を持つ、鉄板焼ステーキを世界で初めて提供した老舗としてホームページにも謳われるお店です
 

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まずは飲み物を頼みますが、我が家の奥さんはハウスワイン
私はと言うと先ほどJALのダイヤモンド・プレミアラウンジでプレミアムビールをたっぷり頂いたばかりだったので、ここは酒処灘五郷という事もあり
灘の銘酒「福寿」をいただきます
ちなみにこの福寿
1751年に創業した神戸酒心館の福寿蔵で醸す日本酒
ストックホルムで開催されたノーベル賞晩餐会に酌まれた日本酒としても有名で
翌日に尋ねることとなりました
 

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さて今回頼んだのは期間限定ペアランチコース(サラダ/焼き野菜/国産牛フィレステーキ240g/御飯・味噌汁・香の物/コーヒー)2人で6千円というもの
コロナ禍という事なのでしょう期間限定でリーズナブルなランチメニューを提供していました
まずはサラダから、緊張していたのか写真はブレブレです
 

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野菜は淡路島の玉ねぎに九州のナス


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厚く切って焼いた「たまねぎステーキ」は、みかん同様の糖度があるとPRされている淡路島産のたまねぎ
野菜と言うよりは果物の甘さがしました
  

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さてメインである最高級国産黒毛和牛フィレステーキ
240gを2人で分けていただきます
ニンニクは無論、青森産だそうです


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目の前で職人さんが丁寧に焼いてくれるその技もまた味の一部
かといってBenihana(紅花)やSHOGUN(将軍)といった日本料理チェーン店のようなパフォーマンス重視の調理ではなく
シンプルでいて無駄のない動作で丁寧に肉を焼くさまは職人技そのもの
私はパフォーマンスより、こちらの方がはるかに好みです
 


 

そんな職人技で焼かれたフィレステーキはとても柔らかくジューシー
醤油ベースのタレで美味しく頂きました
(そういや昔読んだマンガの「美味しんぼ」で、牛肉に一番合うソースは醤油だ!なんて話が有りましたがまさにその通りでした)
 

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〆は「ガーリックライス」
通常のライスからチェンジいたします
というのもこのステーキみそのが、ガーリックライス元祖を名乗っているからです
 

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味噌汁と香の物が添えられ、
ご飯とニンニクだけで作られた「ガーリックライス」をいただきましたが
これがまさに絶品でした
 

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コーヒーをいただいてランチは終了
ごちそうさまでした

全国の日本酒生産量の約三割を出荷するという兵庫県灘五郷
日本三大酒処の一つに数えられます
今回の旅はまずその灘五郷酒蔵を巡ろうというもの
まず向かったのが、その灘五郷の一つ「西宮郷」
阪神西宮駅ではまず観光案内所に立ち寄りましたが、案内所には酒蔵にかかわるグッズやパンフレットがずらりと並んでいました
まずはここで「パ酒ポート 灘五郷2022」を購入
御酒印を頂きながら酒蔵などを巡る旅のスタートです
 

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灘五郷で最初に訪れたのは清酒「白鹿」を醸す辰馬本家酒造が運営する
白鹿記念酒造博物館(酒ミュージアム)」の酒蔵館
生活文化遺産である酒造りの歴史を後世に正しく伝える」ことを目的に、昭和57(1982)年に清酒「白鹿」の醸造元である辰馬本家酒造株式会社によって設立されたんだそうです


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瓦屋根が見事なこの木造蔵の創建年代は不明ですが、過去2度の火災を経て明治2(1869)年に復旧された辰馬本家酒造本蔵を平成10年に「明治の酒蔵が帰ってきた」をコンセプトに復興されたのが、この「酒蔵館」なんだそうです
蔵の入り口には酒林と黒松白鹿の薦樽
手前に昔使われていた井戸が見て取れます
 

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中に入ってみると、明治時代に使われてきた酒造りに欠かせない道具が
日本酒の製造工程に合わせ展示されていました
 

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まずは木桶や櫂などの
伝統的な酒造道具が並んでいます
 

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そして日本酒造りには欠かせない「水」と「米」
水は宮水と呼ばれる「西宮の水」
この宮水、六甲山地からの伏流水で酒の味や香りを悪くしたり色を付ける鉄分が非常に少なく、発酵に必要なリン、カリウムを豊富に含んだ硬水で良い酒を造る条件を全て兼ね備えた理想の水です
米は灘が摂播米(摂津・播州)の産地に隣接しており昔から良い米を大量に入荷することが出来ました
特に酒米の優良銘柄であり「酒米の王」ともいわれる「山田錦」は兵庫県六甲山地の北側が主産地であることから
米もまた灘の酒造りに欠かせない要素だと、そんな展示物がありました
山田錦の穂が展示されていますが、通常食用に使用される穂よりもはるかに穂長が高いのが見て取れます
おかげで風で倒れやすいうえ育つのに時間がかかり、病気や害虫に弱いので一般的な食用米に比べて作りにくい品種なんだそうです
 

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【洗米・浸漬】
手前に斗桝が並んでいますが、その斗桝で量った白米を踏桶に入れ、水を入れて足で踏んで洗っている様子が写真で解説されています
洗米後の白米は奥にある漬桶に入れて水に浸したのだそうです
 

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【蒸し】
手前が蒸しに使われる鉄大釜
そして奥にあるのが、甑と呼ばれる道具で鉄大釜の上に設置し、浸漬後の米を入れて蒸すのに使われます
 

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酒蔵館内には昭和30年代まで使用していた釜場の遺構がそのままの状態で展示されていました
 

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【放冷】
蒸しあがった米を筵の上に広げて冷しますが
灘特有の六甲颪と呼ばれる冷たくて乾いた風を利用して冷ますのだそうで
一日のうちで一番寒い時間となる早朝にこの「放冷」の作業を行うため
蒸しは真夜中に行われるのだそうです
 

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【麹つくり】
日本酒は、「一麹、二酛、三造り」といわれますが
この麹室では酒造りで重要な課程である一麹と言われる「麹づくり」が行われます
麹の胞子である種麹(もやし)を冷ました蒸米にうえつけ二日かけて麹を造ります
麹はカビの一種で、米のでんぷん質を糖に変える重要な役割を果たします
 

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【酒母(酛)つくり】
二酛と呼ばれる工程は
宮水、麹、蒸米を混ぜ酒母を作る作業
アルコールを生み出す酵母を育てる酒母は、文字通り「酒の母」です


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【生酛(きもと)造り】
半切桶と呼ばれる小さめの桶に米麹、蒸米、水を入れ水分を含んで柔らかくなったところで米を良くすりつぶしします
2~3人がひと組で米と麹を混ぜ合わせ、棒櫂ですり潰す「山卸(やまおろし)」は、大変な重労働で、この作業をしなくなったことから「山廃」なんて呼ばれる日本酒が有り、逆に現在ではその山廃が主流だったりもします
けれど自然の力を活用した、昔ながらの日本酒「生酛造り」
この展示物の背後からは、山卸のさいにタイミングを合わせるため謳われる酒造り唄が流れていました
私もこの工程にこだわる杜氏を、このあと伺う奈良の酒蔵で見て感じてきましたが
今回の旅で「生酛造り」に大変興味が出てきたことから、今後と生酛造りと書かれた日本酒が有れば、まずそちらを飲んでみたいと感じてきました
 

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【醪(もろみ)造り】
三造りは出来た酒母の中に宮水、蒸米、麹を3回に分けて仕込「三段仕込み」を紹介するコーナー
一日目の仕込みは「初添」、二日目は仕込み休み「踊り」、三日目は「仲添」、そして四日目が「留添」と続きます。「留添」の後、17~20日でもろみつくりが終わります
 

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酒税の申告に使われたのでしょう
桶にはサイズが記載されていました
 

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樽づくり道具一式も展示されていました
酒造りで絶対に欠かせられない樽や桶は専門の職人が製作していたそうで
展示されている工具は樽や桶作りの際に使用されたもの
これは西宮の重要文化財でもあるようです
とある酒蔵で聞いた話によると風呂桶が木桶からプラスチック製品に替わったころから
この木桶職人が極端に減少しいまではその伝統的な職人技の伝承もなされなくなり
大きな木桶は簡単には作れなくなってるのだそうです
 

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【圧搾】
酒袋の中に醪(もろみ)を入れ、槽(ふね)の中に酒袋を並べて上から圧力をかけて搾り、酒と酒粕に分ける工程
現在では「YABUTA」などの機械式圧搾機で絞るのが通常ですが
槽(ふね)でなければ出せない味があるとこだわる杜氏もこうして酒蔵を歩いているとたまに見かけます
 

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圧搾作業の上に
「あみだ車」を見ることが出来ました
これは酒造道具を上げ降ろすための道具として使われたようです
 

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震災の記録なるコーナーもありました
灘五郷周辺は、阪神淡路大震災でかなりの被害を受けたエリア
震災で、灘の酒蔵は甚大な被害を受けました
 

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平成7(1995)年の阪神・淡路大震災では白鹿も大きな被害を受けたのだそうです
そのころあったレンガ造りの博物館は全壊したそうですが、写真がそれを物語っていました
 

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震災の影響で、壊れた酒造道具なども展示
 

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倒壊した酒の桶が物悲しいですね
 

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酒蔵館の見学の後、蔵元直営のショップ&レストラン「白鹿クラシックス」にも立ち寄ります


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目的は「パ酒ポート」に御酒印をいただくこと
このあとまだ十数蔵回らねばなりませんのでお土産の日本酒はここでは我慢
 

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ということで次は日本盛 酒蔵通り煉瓦館へ

白鹿記念酒造博物館(酒ミュージアム)の次は酒蔵通りをしばし歩いて
な日本盛の工場敷地内にある「日本盛酒蔵通り煉瓦館」にやってきました
 

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日本盛は1889年創業の酒造会社で「日本盛は良いお酒~」のCMで有名な日本酒メーカーで、この「酒蔵通り煉瓦館」は2000年に日本酒の良さと楽しみ方を情報発信する施設として開業したのだそうです
 

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特選品売店
煉瓦館限定の日本酒などや
 

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日本酒のほかに日本盛り厳選の酒器などお酒にまつわるアイテムも売られていました
 

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店内の原酒の量り売りコーナーでは
煉瓦館限定の「しぼりたて原酒」「大吟醸原酒」「吟醸原酒」「純米原酒」の4種類を量り売りしてくれるよう、酒を詰める瓶も売っていました
原酒と聞いて、ついつい瓶に詰めて持って帰りたくなりますが、今晩は日本酒居酒屋に伺いますし明日以降も同様に日本酒を愉しむ店巡り
札幌に持って帰るのも本数が絞られるのでここはあきらめます
 

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かわりにここには有料試飲コーナーが有ったので
試飲していくことに
試飲のメニューには「獺祭」の文字が・・・・・何故?
実は旭酒造(獺祭)の社長である桜井一宏氏が、日本盛で3年働かれていたのが縁で、獺祭 特約店となっているんだそうです
ちなみに家業である旭酒造の名は隠して働いていたそうで、製造現場ではなく営業職をしていたのだとか
 

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試飲に選んだのは希少な雑侯屋甚平衛と搾りたて大吟醸
ちなみに雑侯屋甚平衛の「雑候屋」とは、灘の酒造りの始祖と伝えられる「雑候屋文右衞門」の屋号であり、日本盛の創業者の一人である森本 甚兵衞が受け継いだものだそうです
さて今回はこんな感じで飲みっぱなしの旅になりそうです


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日本盛酒蔵通り煉瓦館で軽く試飲を行い
酒蔵通りをほろ酔い気分で歩いていると
「酒蔵通り 今津郷」の案内標識を見つけました
どうやら西宮から歩いて今津までやってきたようです
 

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屋外の大型タンクが見えてきましたが、これは「大関恒和蔵」
今津の地で三〇〇年余り酒造りに携わる「大関」のタンクのようです
タンクは巨大ですが、タンク一本でいったい「ワンカップ」何万個分でしょうか
 

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そんな大関恒和蔵から少し歩いたところに
大関のアンテナショップ「甘辛の関寿庵」はありましした


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甘辛の関寿庵はその名の通り酒饅頭や酒カステラなどを販売する甘味処ですが
昨年10月にリニューアルオープンし、酒類販売・有料試飲コーナーにワンコイン試飲機が導入されました
試飲機の中を覗くと「大吟醸秘蔵酒 二十年低温貯蔵 関寿庵」や「創家 大坂屋 純米大吟醸」「十段仕込み 純米大吟醸」の有料試飲ができるようです
  

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という事でいただいたのは
大吟醸秘蔵酒 二十年低温貯蔵 関寿庵
十段仕込み 純米大吟醸
この十段仕込み通常三段で行う仕込みを十段にするという手間と時間をかけた特別な純米大吟醸
仕込水を必要最小限におさえたとの事でしたが、味わってきたところものすごいお酒で土産に買おうかとも思いましたがまだまだ尋ねる酒蔵はたくさんありここは我慢我慢


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他にも関寿庵では酒類が販売されており
 

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関寿庵限定の甕の焼酎などは量り売りもなされていました
 

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大吟醸と純米の生原酒も試飲
 

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関寿庵と言う名の大吟醸と純米酒を試飲
 

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ついでにこれも飲んでみてと
新しい純米大吟醸原酒「Number(ナンバー)」というナンバー274が付いた日本酒も勧められ飲みましたが
この日本酒は地域の活性化や障がい者の自立支援を行っているNPO法人とんとんと大関がタッグを組み兵庫県産の原料にこだわり造られた酒で兵庫県で1,500本限定で売られているものなのだとか
こんな感じでプレミアム日本酒を7杯あまり試飲
ちょっと足元が危うくなってしまいました
  

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棚を見ると2015年に球団設立80周年を迎えた阪神タイガースが80周年を記念し、灘の酒蔵とタイアップした「吹上颯爽(芋)」も並んでいました
そういやここって甲子園球場が近いはず
このあとちょっと見学に行こうかと思います
 

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そうそう店を出ようとしたころお客さんが次々入ってきたので早々に退散しましたが
肝心な「パ酒ポート」の御朱印をもらうのを忘れてしまいました
 

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大関のアンテナショップ「甘辛の関寿庵」で数杯試飲した後は
そういや~阪神甲子園球場ってこのあたりだった事を思い出し歩いて向かう事に
さてたどり着いた甲子園球場ですが、私のイメージしていた甲子園球場は何といっても球場壁面の赤レンガを覆う「蔦」
実際に現物を見た私の印象は思ったよりもショボいというのが第一印象でした
というのも2006年に甲子園球場はリニューアル工事に伴ってその蔦は一度伐採されていたんです
私のイメージしていた甲子園球場の外壁を覆っていた名物の蔦が植栽されたのは1924年
その後80年以上の年月を経て共住全体を覆ったものだったんですね
(以前の蔦はなかに蛇が住んでいるとも言われるくらいふさふさだったようです)
現在の蔦の植栽がスタートしたのは2009年から全体覆うのにあと数年はかかるのだそうです
 

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そうそう球場に入る前に
球場に隣接する「甲子園素盞嗚神社」に立ち寄りましたが、残念ながら御朱印を賜るには時間が少し遅すぎました
まぁこれは次回の楽しみという事で
 

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甲子園球場外周を歩いて見かけた案内看板につられて訪れたのが「甲子園歴史館」
これが大正解、見どころのある施設でした
しかも私どもが伺う1月少し前にリニューアルオープンしたばかり
玄関前のある高さ約15メートルの野球塔の奥に甲子園歴史館の甲子園プラスが見て取れました


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この甲子園歴史館、2022年3月に甲子園プラスが増築され
展示スペースが1.25倍となりリニューアルオープンした
阪神タイガースや阪神甲子園球場などの歴史を一堂に集めた展示施設
以前は甲子園球場の外周16号門横にあった入口はこの2階の甲子園プラスに移されていました
(ちなみに看板は以前のままだったようで、この入口を見つけるのに随分苦労しました)
 

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まずはタイガースの歴史を知れる「阪神タイガースゾーン」から
コースとは順序が前後しますが
「大阪タイガース誕生 1935~1945」
 

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「ダイナマイト打線 1946~1958」
 

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そして1985年に日本シリーズを制したペナントも展示
 

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その1985年は打撃三冠王のランディ・バースを先頭に真弓明信、掛布雅之、岡田彰布らの猛打で
ペナントレースを74勝49敗7分といった成績でセリーグの覇者となりました
あの阪神タイガースファンがいまだに語り継ぐ巨人の槙原寛己投手が6球を投じる間に3者連続でバックスクリーンおよびその左へ本塁打を打ったという出来事「バックスクリーン3連発」があったシーズンです
その後迎えた日本シリーズでは「管理野球」を標榜する広岡西武に対し
この年防御率1位の工藤公康を始め東尾修、松沼博久、高橋直樹、渡辺久信投手陣を要する西武との対決もなんのその
4勝2敗の成績で日本一となっています

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その1985年から阪神タイガースは低迷
2003年になってようやく18年ぶりにリーグ優勝に輝いたシーズン
2年目の星野監督の元で断行された「血の入れ替え」によって1/3以上の26人の選手を大きく入れ替えセ・リーグ優勝をぶっちぎりで決めた年でもありました

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そして往年の阪神タイガースの選手たちの展示などが有ります
例えば「投げる精密機械」と称えられ、金田正一、米田哲也に次ぐ日本プロ野球歴代3位の320勝をあげた「小山 正明」や
温厚で「仏のゴロー」と呼ばれ、皆に愛された。酒豪で鳴らし、田淵幸一や川藤幸三もよく連れられ飲んでは打ち、打っては飲んだ「遠井吾郎」
阪神一筋19年、通算2064安打の「藤田平」
伝説の左腕「江夏豊」
その相棒というか『 がんばれ!! タブチくん!! 』のモデルとして有名な「田淵幸一」
昭和54年、あの「江川騒動」で巨人から阪神にやってきた「小林繁」などの展示がなされていました
  

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80年代後半から、長らく「暗黒時代」を迎えていた阪神タイガースにあって
1992年に亀山努と新庄剛志の「亀新コンビ」などの活躍により、阪神ファンを熱狂させた
その一人「新庄剛志」
そう北海道人にとって今話題の「ビッグボス」たる新庄剛志の往年の姿がここ甲子園歴史館「阪神タイガースゾーン」の展示物の一角に有りました
 

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その新庄剛志が記憶に残るスーパースターとしてこの甲子園歴史館「阪神タイガースゾーン」で紹介されていますが、若し日の新庄ビックボスはまぶしいほど輝いていました
 

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次は甲子園歴史館「高校野球ゾーン」へ

甲子園歴史館「阪神タイガースゾーン」から球場側にある「高校野球ゾーン」へやってきました
ここでは甲子園の誕生以前から続く高校野球の歴史や、甲子園を舞台に生まれた名勝負、名シーンの数々を懐かしい映像や写真、貴重な品々を通して紹介しているゾーンです
まずは数々の歴史を見守ってきた高校野球「深紅の大優勝旗(2代目)」が恭しく展示されていました
 

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ちなみに私の知るこの2代目となる深紅の大優勝旗にまつわるエピソードが一つ有ります
それが2004年の全国高校野球選手権大会で、駒大苫小牧が北海道勢初の優勝という宿願を果たした時のこと
ANAだかエアドゥだか忘れましたが、駒大苫小牧のメンバーが空路凱旋する機内で、客室乗務員によってその後伝説となる機内放送があったのだそうです
まずCAは優勝した駒大苫小牧の選手たちがこの機に乗っていることを告げ
そして「当機はただいま津軽海峡を越えました。そして今、深紅の大優勝旗は皆様とご一緒に初めて津軽海峡を越えました。」とアナウンスしたそうです
アナウンス後、居合わせた乗客から拍手が湧き起こったのは言うまでもありません
そうこの優勝旗がその時に津軽海峡を越えた実物です
 

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甲子園歴史館の高校野球ゾーンには
高校野球ではお馴染みとなった「No.1ポーズ」の写真も展示
これは前述の2004年の夏の甲子園、駒大苫小牧高校が愛媛代表の済美高校を決勝戦で破り
優勝を決めた瞬間にナインがマウンドに駆け寄り、一本指を突き立てたシーンは感動的で、今でも覚えている光景です
きっとこの姿があまりにかっこの良かったことからか、その後多くの高校球児によるこのNO.1ポーズを見ることになりました
けれどこの指を1本立てるポーズなんですが、実は駒大苫小牧では「心をひとつに」といった、チーム内のあいさつに過ぎなかったものだったんだそうです
 

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さて続いて高校野球の名シーンを展示品とともに振り返る「名勝負ギャラリー」
 

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「再試合の果てに」と題したコーナー
2004年と2005年に夏の甲子園を制覇し、三連覇のかかった2006年(第88回)の決勝戦
駒大苫小牧vs早稲田実業は球史に残る名勝負となりました
夏3連覇を目指す「北の大地」の駒大苫小牧と1915年の第1回大会から東京代表で出場する歴史ある早稲田実業
両エースの息詰まる投手戦は延長15回引き分けとなり翌日の再試合となった
翌日の試合でも早稲田実業のエース斎藤佑樹は力投を続け、9回には1点差まで詰め寄られたが何とか逃げ切った
そんなシーンが写真と映像で紹介されていました
 

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高校生最速 花巻東 大谷
「2年生で出場した2011年(平成23年)の春大会で、2年生の休息最速タイとなる151キロを記録(当時)
3年生の夏は甲子園出場を果たせなかったものの、岩手県大会準決勝で高校生最速となる160キロをマークした。」とありました
卒業後、わが北海道日本ハムファイターズに入団、二刀流として数々のドラマを生み出し
メジャーへと旅立っていき、今でのその活躍は留まるところを知りません
 

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PL学園のKKコンビのコーナー
「KK」は1983年4月から1986年3月まで在籍し春・夏の甲子園で主力として活躍した桑田真澄・清原和博の2人を指す通称です
しかしここに展示されているのは桑田真澄のもののみ
清原和博の物は撤去されていたようで、何だか物悲しいですね
 

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宿命の対決 法政二vs浪商
1960(昭和35)年夏から1961(昭和36)年夏にかけて三度対決したのが、法政二高と浪商高(現大体大浪商高)
法政二高には柴田勲(元巨人)、 浪商には怪童と呼ばれた尾崎行雄(元東映)という、球史に名を残す両エースが投げ合い、甲子園を大いに盛り上げたそうです
 

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「江川 雨に散る」と題されたコーナー
1974年夏、怪物とまで言われた江川最後の夏の大会でした
 

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ここには実際の甲子園野球のみならず「野球漫画のゾーン」がありました
まずは名前通りの「男どアホウ甲子園」(原作・佐々木守、漫画・水島新司)
甲子園球場の申し子である藤村甲子園が主人公の野球漫画
水島新司の野球漫画家としての出世作となりました
「いくでえ豆たん」「はいな、あんさん!」のかけ合いが痛快でした
 

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男どアホウ甲子園で野球漫画家として確立した水島新司は「ドカベン」をチャンピオンに連載
1972年から始まったこの漫画は2018年に完結するまで46年のベストセラーとなります

 

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そして「巨人の星」
ちなみに私はTVアニメの「巨人の星」を初回放送時に見ていた巨人の星世代です
その巨人の星、高校野球時代は甲子園を舞台に活躍しましたが
プロに入ってからもライバル花形満との対決の舞台として甲子園はたびたび登場していました
 

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そしてこれは「プレイボール」(作画:ちばあきお)
まぁこれは甲子園で活躍すると言うより、甲子園を目指すごくごく普通の高校球児を描いています
プレイボールの主人公の谷口くんが中学生時代に活躍するマンガ「キャプテン」は
あの「ビッグボス」たる新庄剛志にして、キャンプテンを読んで野球を志したと言わしめる名作です
 

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2019年から導入された大型映像装置「オーロラビジョン」の真下にきています
そう甲子園球場のグラウンドを一望できるバックスクリーンにも甲子園歴史館の入場券で入ることが出来ました
ちなみに甲子園という名前は、十干十二支の組み合わせである「甲子」にちなんで名付けられたもの
阪神甲子園球場が完成した1924年が、ちょうどその年だったからだそうです
 

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バックスクリーンビューで望む甲子園球場
芝が青々して清々しいですね
先ほど阪神タイガースブースや高校野球ゾーンで見た
甲子園を舞台に名勝負、名シーンの数々が生まれのだと感慨深く眺めてきました
  

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バックスクリーンからの帰り道、その名の通りの「バックスクリーンウオーク」の一角で
野球殿堂入り表彰レリーフに「呉 昌征」の名を見つけました
レリーフには
「無類の快脚と強肩で人気を博し「人間機関車」と呼ばれた名外・野手
台湾嘉儀農林の投手 外野手で春夏の甲子園大会に4度の出場を果たしファンを沸かせた
昭和12年に巨人に入団 最高殊勲選手1回 2年連続首位打者
阪神に移籍した19年には盗塁王を獲得した(ここ重要ですね)
さらに21年には投手も務めノーヒットノランの快挙を遂げた
25年毎日に移り初の実働20年を記録した」
とありました
そうあの台湾映画「KANO-カノ-1931海の向こうの甲子園」にも「アキラ」の名で出ていた主役級の選手
映画後の話もテロップで少しばかり流れていましたが、プロに入ってからも野球殿堂入りと言うのがうなずける活躍をしていたのですね
 

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そんな台湾嘉儀農林のここ甲子園での実績の一つがこのトーナメント表
昭和6年の第17回大会、なんと台湾のチームでありながら決勝まで勝ち上がり準優勝をしています
2回戦では北海道代表の札幌商業(現北海学園札幌高等学校)との対決が有り、当時の日本の北と南の対決が有ったことは映画KANO-カノ-1931海の向こうの甲子園が無ければ全く知るよしもありませんでした
 

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『コレクションギャラリー』では、大正時代の粗末なミットが展示されていたり
 

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間近で見るとかなりデカいカウントボード
2019年に阪神甲子園球場のスコアボードが全面リニューアルした際に
カウントボードも入れ替えられ、以前のものはここに展示されていました
 

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当時のベンチに選手のサインがなされたもの
 

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そして夏の甲子園名物の「かちわり氷」の展示も有りました
砕いた氷を袋に詰め、「かちわり氷」と命名して球場内で売り出してから今年で65周年になるのだそうです
こんな感じで甲子園歴史館を見て回りましたが、予定にもなくふと入り込んだ甲子園歴史館でしたが
思いのほか見ごたえが有りました(しかもリニューアルオープンして一月後くらいの訪問)
次回は日本シリーズでわが日本ハムファイターズと対戦する際にでもまた訪れたいミュージアムとなりました
 

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そうそうこれは甲子園歴史館の話ではありませんが、関西空港からの帰路の便
兵庫県上空で見かけた阪神甲子園球場
 

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神戸の中心として知られる三宮
電車の通る高架橋の下に広がる居酒屋街は三宮の名物
高架下ばかりではなく三宮駅周辺には居酒屋も多く、多くの店がしのぎを削っているからか
コスパ抜群のお酒や美味しい料理が食べられる店が多いのだとか
写真で見て取れるように、生ビールやハイボールなどの飲物を安く提供するのも三宮駅周辺の特徴だったりします
 

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そんな三宮駅周辺にあって一種独特な形態のお店を見つけ、予約の上、伺う事といたしました
その店の名は「日本酒センターニューキタノザカ」
日本酒の飲み放題に特化したお店で
そんなこともあり入り口には日本酒の酒蔵のように杉玉が吊るされていました
 

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今回予約したコースは
店主こだわりの日本酒70銘柄以上をたっぷり120分飲み比べ!!¥2,200
◆お料理の持ち込み自由!お好きなつまみを持ち寄って♪
◆日本酒以外にも生ビール、焼酎、カクテル、ソフトドリンクなども飲み放題♪
というもの
まぁ東京・新宿発の伝説の店「やまちゃん 日本酒セルフ飲み放題」のようなお店なんでしょうね
先払いでお金を払ったら、やまちゃん同様に名札(時間が明記されたもの)を渡され店にいる間これを首からぶら下げるといったシステムでした
 

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酒屋前掛けなどの日本酒にまつわるグッズに囲まれた店内にはテーブル席と
  

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ちょい飲みなどに使われるのでしょう
カウンター席が有りました
 

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この日はテーブル席は満席
お隣はグループでの来店、持込なのでしょうおでんなどを豪快につつきながら日本酒を飲んでいました


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さて肝心の日本酒ですが、そのほとんどはこの冷蔵ケースの中
店主こだわりの日本酒が並びます
 

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他にも樽生ビールやカクテル
 

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それに燗酒用の日本酒とそのお燗をする道具が並びます
 

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飲み放題のお酒の他に
プレミアムな日本酒があり
1杯だけ無料だったり有料だったりします
 

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そんなプレミアムな日本酒は別な冷蔵庫に保管され
酒屋前掛けの紐で封印されていました
 

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そんなプレミアムな日本酒は舌がマヒしてくる前にと
「醸し人九平次 うすにごり」(名古屋市 萬乗醸造)を頂きました
醸し人九平次はワインのように楽しめ有名でパリにあるミシュラン三ツ星店が採用する日本酒として有名なお酒です
 

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そんな日本酒に合わせる料理はと言うと・・・・
実は店で用意しているのは、黒板に書かれた
・干物盛り合わせ 2,000円
・金目鯛(干物) 1,000円
・エイヒレ    500円
・イカ一夜干し  700円
多少一品料理や珍味・ローストビーフ
缶詰やら乾物、が有るだけとなっています
(まぁ予め頼んでおけば桑名産ハマグリしゃぶしゃぶなどのコース料理もあるようですが)
 

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この辺りは予め心得ていたので
今回私どもは阪急OASISで購入した、冷製オードブルと刺身盛り合わせそれにおにぎり持参で店に伺いました
 

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倉庫のお店はあくまでも日本酒センター
日本酒を提供することがメインで料理は持ち込み
この辺りはかなり潔い経営のようです
そのかわりに日本酒のメニューはかなり濃いものが有り
 

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今回は伊勢志摩サミットで乾杯酒として使用され有名になった三重県お酒蔵 木屋正酒造の「純米吟醸 山田錦 火入 而今」
これはあまりに美味しくいただかせてもらいました


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同じく三重県の酒蔵、清水清三郎商店が造る、「作 恵乃智(MEGUMINOTOMO)」
 

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手書きのラベルが珍しい『まんさくの花 杜氏選抜』シリーズ(ピンク)
一度火入れ原酒 
秋田県でまんさくの花で有名な日の丸醸造の特別限定酒
 

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奈良県の酒蔵、油長酒造の「純米吟醸 風の森 秋津穂657」
風の森峠の秋津穂米を65%まで精米し醸したお酒です
 

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剣菱酒造同様に東灘・御影にある泉酒造の「純米大吟醸 仙介 無濾過生」
今回の灘五郷の酒蔵巡りでは伺えない酒蔵なのでここでいただくことに
というか、兵庫県灘の地元の三宮でしたが思ったより冷蔵ケースには並んでいなかったかと思います
  

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吉田蔵u 石川門 生酒(石川県 吉田酒造)
無濾過生原酒はフルーティで微発泡
爽やかな飲みごごちの日本酒でした


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ちなみに吉田酒造は石川県にある144年の歴史を持つ酒蔵、手取川醸造所を描いた2015年のドキュメンタリー映画「The Birth of Saké」で、冬の間続く伝統的なクラフト酒醸造の骨の折れるプロセスを記録されており
一度飲んでみたかった日本酒でもありました
 


この「ニューキタノザカのお作法五カ条」と書かれたものは
トイレに貼られていたもの
なるほどと読ませていただきました
 

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さて予め阪急OASISで酒の肴を購入してから来たのですが
2時間の飲み放題で足らなくなり、外出して買いだすことに
ちなみに買い出しした食べ物はここにある電子レンジで温めなおすことが可能です
調味料や食器はある程度揃っていました
 

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と言いう事で近くのコンビニで買い出ししたつまみを肴に
再度飲み始めますが、生ビールをチェイサー代わりにいただいたりもしました
そうそう日本酒バーらしく各テーブルには「和らぎ水」も用意されていました
 

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さて兵庫県の灘五郷の酒蔵巡り2日目
昨日の豪雨とうって変わって晴天、酒蔵巡り日和です
昨日は西宮郷と今津郷を巡ったので、本日は魚崎郷から西に向かって攻めていきたいと思います
ふと酒蔵通りを歩いていると、こんな「灘の酒蔵」と書かれた看板を目にしました
さすがは日本の3大酒処灘五郷と言ったところ
私同様に酒蔵巡りをされる方が多いのでしょうね
当日阪神魚崎駅では30名ほどが何かのツアーなのかトレッキングスタイルで集合していましたが、後程私どもと同じ場所を巡っていることに気づきました
おそらくは酒蔵巡りのツアーだったのでしょうね
 

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我が家がこの日最初向かったのが、江戸時代より360年以上もの伝統と歴史を誇る菊正宗が「酒造りの原点を知ること」をテーマに作られた「菊正宗酒造記念館」です
 

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最初に伺ったのは、御影郷の菊正宗酒造記念館
魚崎郷ではなく御影郷の菊正宗酒造記念館にやって来たわけは、単にここが朝早く9時半からやっていたからでした
順序良く伺うには魚崎郷の浜福鶴や櫻政宗から回るのが効率が良かったのですが、それらの酒蔵は10時開店だったのでまず菊正宗酒造記念館を訪れたというわけです
 

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「本店蔵」の模型に向かい入れられ
まずは「灘の酒造り用具」から見て回ります
 

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その「灘の酒造り用具」展示室は自由見学、早速見て回りますが
ここは酒造用具を通じて、蔵人たちの仕事や生活、伝承の生酛造りが体感できるというもの
国指定の重要有形民俗文化財として唯一の指定を受けています
 

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まずは【会所場】
杜氏を筆頭におよそ20人が寝食を共にした会所場
 

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続いて【洗場】
「蓮桶」と「漬桶」


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【窯場】
米を蒸す巨大な釜と甑桶
 

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【麹室】
麹を育てるため外気と遮断した部屋で冬でも高温多湿
蒸したあと冷ました米を麹室の中に入れ、床の上で麹菌(もやし)をかけ麹を育てます
 

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【酛場】
灘の酒蔵の風物詩とも言われた酛摺り
深夜から2時間おきに三度(みたび)櫂(かい)を入れて、冷えた宮水を加えた米、麹をひたすらすり潰す "酛摺り"はいまも菊正宗の酒造りに伝承されているのだとか
酛場では♪~ヤーレ、目出度目出度の~若松様よ~ 枝が栄えて~葉も茂る~♪と「酛摺り唄」がBGMとして流れていました
ちなみになんでこんなことをして酒母を作るかというと、蔵に元々ある乳酸菌を取り込んで乳酸を生成させ、酵母を増殖させて酒母を造るというもの
この乳酸は不要な雑菌を死滅させて酒母を腐敗から守る効果が有りますが、酵母の増殖を促し芳醇な酒に仕上がるといった2重の効果が有ります
こんなバイオテクノロジーの極みと思もわれることを、遥か江戸時代から行われてきたのですね
ここ灘にくるまでは「山廃」が現代の日本酒醸造だと思っていましたが、この「山卸し」たる酛摺りが、本来日本酒醸造の主流だったことがこの旅で学びました
 

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【造蔵】
ここに並んでいるもろみの仕込みに使う木桶は容量31石、5,600リットルもあるのだそうです
現在この木桶樽職人の成り手が少なくなり伝承が難しくなっているらしく、その伝承を伝えるため、菊正宗酒造記念館の近くに「樽酒マイスターファクトリー」がオープンしていらのだそうですが、この時それを知らずに伺うことが出来ませんでした
まぁこれはまた次回の楽しみという事に
 

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【槽場】
熟成した醪を酒袋1枚1枚に詰め、酒槽に重ねて搾るいわゆる「槽搾り」工程
槽の上からテコのようなもので圧を掛けて搾るようですが、何だか危なそう
 

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酒槽の下には「よだれ掛け」と下に埋まった「垂れ甕」が見て取れます
 

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酒を絞る「酒足場」では、醪を入れる「酒袋」
それに「狐桶」「けん台」「三味線」などが展示されていました
 

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【囲場】
搾った酒を桶に入れ、貯蔵・熟成する場
 

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続いて2階にある「イニエスタコーナー」
菊正宗酒造は2019年にサッカー・ヴィッセル神戸のアンドレス・イニエスタ(元スペイン代表)とアンバサダー契約を結んでいて、その展示がなされていました
 

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てなわけで法被姿の等身大パネルのイニエスタと記念撮影
そういや外国人観光客の多いカンボジアのシェムリアップを旅している際、日本の食品を扱うスーパーマーケットの日本酒コーナーで白人系の観光客が菊正宗のワンカップを手にしていた際に、私がナイスチョイスと声をかけたことがありました
その時WHYといった顔をしてそのワンカップを指さしたので、その方に菊正宗のCMにイニエスタが出ていたYouTubeをスマホで見せた事がありました
ちなみにその白人、棚にあった菊正宗を買い占めてしまうほど買い物籠につめていました
思えば罪な事をしたのかもしれません
 

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2階の文化財収蔵庫もあり
酒造用具はもちろん、昔の美人画ポスターなど貴重な品々が保管
窓ガラス越しに見ることが出来ました
 

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さて展示物を見たら次は
利き酒&売店コーナー
無料の利き酒ではこの「にごり梅冷酒」が美味かった
 

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さて無料試飲に飽き足らず有料試飲にも手を出します
 

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ちょうど「体験セット」なるものがあり
コインが4枚+ぐいのみ+酒粕ソフトクリームがセットになって1,000円
ついでにパ酒ポート特典で「大吟醸あま酒」もいただくことに
 

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有料試飲は最近はやりの
ファンヴィーノ コイン式ワイン・Sakeサーバー
 

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頂いたのは「純米大吟醸」を筆頭に
「Limted 可惜夜(あたらよ)」「JUNMAI 百黙 Alt.3」
そして驚いたのが写真の琥珀色の日本酒「シェリー樽大吟醸」
樽酒とはまた違った日本酒の進化を見た気がしました
 

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シェリー樽大吟醸を買って帰りたいものの、この日は夕方まで歩き続けることもあり断念
さてここでは手始めに無料・有料試飲併せて7杯いただきましたが、今日はこのあと6軒の酒蔵を巡ります、無事帰れるだろうか?
 

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そうそう酒粕ソフトクリームは外にあった樽酒の展示コーナーでいただきましたが
この日は朝から気温が上昇、美味しく頂きました
 

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次は同じ「正宗」の名の付く「櫻正宗」に向かいます

2軒目は櫻政宗直営の櫻政宗記念館 へ
ちなみに蔵の名となる「櫻正宗」
〇〇正宗という名前は日本酒ではよく聞くが、正宗の名を最初につけたのは、先ほど伺った菊正宗ではなくここ櫻政宗なんだそうです
六代目太左衛門がある時、親交のあった山城国深草の極楽寺村瑞光寺(元政庵)の住持をその草庵に訪ねた折、「臨済正宗」と書かれた経巻を見て、正宗(セイシュウ)が「清酒」と語音が相通じることから「正宗」を酒銘とし、それが評判を呼び清酒の酒銘に使われるようになったのだそうです
 


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そんな櫻正宗が直営する櫻政宗記念館 櫻宴を訪れることに
 

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玄関を入って2階に櫻宴 蔵町通り 展示スペースが有ったそうですが
この時は気づかず見に行くことは有りませんでした
これまた次回の楽しみに取っておきましょう
 

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そんな展示スペースがあるとはつゆ知らず、お酒の匂いに誘われてついつい
ショップ 櫻蔵に入ってしまいました
ここでは限定酒などのほかに美味しいお酒の友となる奈良漬などの特産品も扱っていました
 

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棚には櫻正宗 朱稀 本醸造が人気NO.2とのことで並んでいました
 

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前掛けには前述の「元祖 正宗の酒」が表記されています
 

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さてここで聞いた初めて知ったのですが
1904(明治37)年、政府により官立醸造試験所が設立され、安全醸造と酒質の向上のために全国から優良な酵母が集められたとき
「櫻正宗」の酵母がもっとも優れていると判断され、「櫻正宗」の酵母が「協会一号酵母」として全国に頒布されたのだそうです
櫻正宗の蔵付酵母が、日本のあちこちの酒蔵で使われたんですね
そして米は酒造りに最も適した原料米「山田錦」の中でもさらに特A地区・吉川町産のものなどを使っていて
水は宮水、杜氏8名が丹精込めて醸すそんな酒が櫻正宗
まずいはずが有りません
 

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目の前には冷蔵ケースに入れられた、別棟の酒蔵(櫻喜蔵)の搾りたてのお酒を量り売りしているそうで、お酒が数種類瓶に入れられています
利き酒が出来るとのことでしたので
 

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利き酒セットなるものをオーダー
大吟醸酒「櫻華一輪」
純米吟醸「金稀」
純米原酒「灘の生一本」
をいただきました
 

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灘五郷のひとつ魚崎郷の酒蔵巡り
本日三軒目は明治初期から魚崎郷で酒造りを営む小山本家酒造 灘浜福鶴蔵
櫻政宗記念館から酒蔵通りを少し歩いたとろにありました
 

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今回伺ったのは、浜福鶴 吟醸工房
 

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入り口から入ってすぐのところにある「酒造り体験空間」の看板の有る酒樽を刳り貫いた入口から2階に上がると
 

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定番の杉玉や稲穂
 

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ここではまずパネルに加えて名物案内人「宮脇米治」のアニメVTRによる酒造りの解説を見てから回る事に
 

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まずは伝統の酒造用具の展示
 

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ここは何といっても吟醸工房での全工程を、ガラス越しに見学できるというのがみそ
1995(平成7)年に発生した阪神淡路大震災で甚大な被害を受けたこの蔵は1996年(平成8)年には、ガラス越しに酒造りの工程を見学いただける蔵に全面改修されたのだとか
伝統的な造りにこだわりつつも、こんな機械を使って合理的に作っていることが、分かります
 

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てなわけで近代的な蔵に改修された浜福鶴の吟醸工房
まずは【浸漬室】
近代的な酒蔵はまるで食品工場のよう
 

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そして【酒母室】
発酵タンク上部に付けられているのは、位置と形状からして
櫂入れのための攪拌モーターでしょうか?
 

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吟醸工房らしく
【吟醸室】なる部屋も有りました
 

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通路を挟んで反対側
大きな醗酵用のタンクが見て取れます
 

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【醗酵室】
三段仕込みの掛け米を仕込みタンクに入れるシーンに偶然遭遇
菊正宗酒造記念館の「灘の酒造り用具」展示室で見たように一昔前なら蔵人が桶か何かに入れた掛け米をタンクの上まで持ち上げ入れたのでしょうけど
最近はこうした便利なもので随分省力化されているというのが見てわかりました
 


 

そしてお楽しみの生酒試飲コーナー
 

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今日のメニューは
まずは「空蔵 春限定 純米大吟醸無濾過生原酒」
ちなみに銘柄の「空蔵」の名なんですが
1995年に発生した阪神淡路大震災により蔵は全壊、酒造りが出来ない絶望感を味わいました
辺り一面の瓦礫の山を見回して、杜氏はこう呟いたと言います
『蔵もつぶれて空しか見えない』
見上げれば空が広がるばかり、そんな青空から希望をつなぐ「空蔵」が生まれまたのだそうです
そしてそれは【空 ゼロ】からの再出発を意味する名でもあったようです

次に「仕込壱號 大吟醸無濾過生原酒」
「仕込弐號 純米大吟醸無濾過生原酒」
「柚子日和」
と頂きましたが、流暢に日本語を操るアジア系のスタッフからの勧めで
折角だからと
「米治 大吟醸(古酒)」や「米治 純米大吟醸 にごり(微炭酸)」も少しならあると試飲させていただきました
 

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ショップもおしゃれで種類も多彩
けれどこの後の行程を考えるとここも我慢我慢
 

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灘五郷の酒蔵巡り
本日四軒目は1743(寛保3)年の創業以来、御影郷の地にて清酒を醸す酒蔵、白鶴酒造
 

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そんな白鶴酒造敷地内には大正初期に建造され昭和40年代中頃まで実際に清酒醸造に使われていた本店壱号蔵を改造して開設された「白鶴酒造資料館」があり
今回はこの資料館を見学することに
 

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白鶴酒造資料館の入り口を潜ると
まずは酒米のコーナー
ここには酒米の系図や脱穀した籾からゴミなどを取り除く、木製の「唐箕」が展示されていました
 

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昔ながらの酒造工程や作業内容を立体的に見せるため等身大のロウ人形を配置していました
ここの資料館を紹介していたYoutubeで、イケメンさんがいっぱいなどという動画を予め見てきたのですが、なるほど汗をかき働く男の姿はかっこよいものですね

ということでこの後は、酒造工程を白鶴酒造資料館HPの紹介文をもとに進めさせていただくと

摂氏百度の蒸米を素早くつかみ・・・
【蒸米】
大釜の上に甑を乗せ、これで米を蒸します。甑の底には小さな穴があり、沸騰した釜の蒸気が昇るようになっています。蒸気が勢いを持って昇るまで釜屋は気を許せません。
 

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立ち込める湯気、一寸先は闇。
【放冷】
蒸米は添、仲、留、酛・麹用に区分し、それぞれ放冷場で冷やします。飯冷やしにもルールがあって、筵に移した蒸米をまず釜屋が、両端から一本筋を描きます。そして二回目に二本、三回目に三本と冷却を均等に行うため、繰り返して行います。
 

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大師の「ヨーシ」の声が響く。
【麹取込み】
麹は室という高温・多湿の特別な部屋でつくられます。品質の良い麹菌を均等に繁殖させるために二~三時間おきに蓋打ち、仲仕事、仕舞仕事と続け、麹の積み替えを二回行います。
 

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寝れば起こされ、起きれば寝る。
【酛仕込み】
麹と蒸米を半切に計り分けます。水は龍の口で調整しながら大半切りに入れ、「山起こし」といって、棒櫂でよくかきまぜます。
 

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仕込みの調子は歌でとる。
【醪仕込み・醪出し】
醪の仕込みは、原則として添・仲・留の三段仕込。
予定の発酵を終えた醪は、仕込桶に汲み出し、担桶で小出桶へ移します。
 

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ほどよい香りが漂う。ニヤリとする。
【上槽】
醪を酒袋に入れ、酒槽でしぼって酒と粕とに分離。
最初は、約千枚の酒袋を荒しぼり。
翌日、責槽に集めてしぼり直します。
さらに、一日圧搾して粕を抜きとり清酒が生まれます。
 

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窓の外は満開の桜。心が弾む。
【貯蔵】
火入れの終わった酒は囲い桶(貯蔵桶)に入れ、酒の上に浮いている泡をすくい取り、フタをします。この時、フタの上に、重石を十個並べ、桶とフタを密着させ、秋まで貯蔵するのです。
 

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晴れやかな顔、顔。顔... 歓声があがる。
【樽詰】
清酒は、厳選された吉野杉の四斗樽に詰め、出荷します。銘柄商標などをいれた藁菰を樽に巻き、とじ縄をかけると菰樽のでき上がりです。

さてこの菰樽の歴史は、はるか江戸時代にまでさかのぼるそうですが
航海時に船が揺れ、樽と樽がぶつかって中の酒がこぼれてしまうのを防ぐために、手近にあった藁を編んだ"菰"を巻いて樽を保護したのが、菰樽のはじまり
それがいつの日か技を凝らして見栄えを良くし、髭文字などを使って銘柄をアピールする菰樽
江戸時代にあってメーカー名を主張する宣伝効果も狙っていたのかと思われます
  

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【樽廻船】
Wikipediaによると日本の江戸時代に、主に上方から江戸に酒荷を輸送するために用いられた廻船(貨物船) 
この時代、上方である西宮(灘五郷)京都伏見あたりから大消費地である江戸まで搬送される酒のことを「下り酒」と呼ばれ江戸の消費の8割を供給したのだそうです
逆に「下らない」酒とはそれ以外の生産地を指す言葉となるくらいの違いが有ったようです
ちなみにその下らない酒の文言は現代の「くだらない」の語源として残っています
 

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愛媛新聞に連載された「かなしきデブ猫ちゃん」のコラボビール「マル・ザ・ホップ」なるものがるそうですが
今後日本酒メーカーのクラフトビール参入も気になるところです
 

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試飲コーナーでは
「特別純米原酒 蔵酒」
「袋釣純米大吟醸 原酒」
「にごりゆず酒」をいただき
 

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ショップをぶらつき「白鶴酒造資料館」編は終了
次はここに来る前の日にタイミングよくオープンした「灘五郷酒処」を目指します
 

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五百余年もの歴史を持ち、変わらず伝統の味を守って日本酒を造り続けている剣菱酒造
その一度は閉ざされたその元酒蔵(内蔵)を改装して、2022年4月29日にグランドオープンしたのが
灘五郷26蔵の日本酒と「旬、地元、相性、発酵」をテーマにした食が楽しめる元酒蔵の飲食店『灘五郷酒処』

そんな店がオープンするとの噂を聞きつけ、オープンした翌日の4月30日に御影郷にグランドオープンしたばかりの灘五郷酒所に伺いました
まぁ実は今回ここ兵庫県灘を訪れたのも、この店がオープンしたから来たといっても過言ではないですがね


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今回たまたま早めに伺ったため列ばすに入店ましたが
ものすごい人気のようで、開店時間にはすでに1〜2時間待ちとなっていました
 

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昨日グランドオープンしたばかりとあって、店内にはたくさんの蘭の花などが並んでいます
 

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さてこの灘五郷酒処の特徴と言えば
世界最大級という、ぐるっと全長50mはあるコの字型カウンター


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壁には、灘五郷26の酒蔵の名称を郷ごとに掲げた酒樽の木片
 

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ここでは最初に入口でチケット(スターターは15枚で3,000円)を購入し、席でオーダーを書いてカウンターでチケットを差し出し注文という立ち飲みスタイル
 

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灘五郷酒処を名乗るだけあって日本酒メニューは豊富
灘五郷の郷ごとのメニューになっていました
 

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食べ物のメニューはこちら
 

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奧の冷蔵ケースには、灘五郷全26蔵、約50種類の日本酒が出番を待っています
よく見ると左下に、サッポロビール赤ラベルもありました
 

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今回頼んだのが、灘五郷酒所セット(12枚 2,400円)
「自然派料理店amasora」の肴3種と灘五郷の酒5種のセット
灘五郷の酒5種のセットはというと
これは親切に酒瓶を撮影用にスタッフが並べてくれたのでこんな写真が取れました

・西郷
 「沢の鶴」特選 本醸造
・御影郷
 「仙介」純米吟醸おりがらみ 無濾過生酒原酒
・魚崎郷
 「浜福鶴」純米大吟醸
・西宮郷
 「白鹿」特選 黒松白鹿 本醸造 四段仕込
・今津郷
 「大関」特選 金勘本醸造酒

ちなみにそのスタッフと言っても
白人系の外人で先ほど伺ったばかりの白鶴の法被を着ている所を見ると蔵人ではないかと思われました
 

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合わせる日本酒の肴は<お料理プロデュース>amasra芦屋の
・じゅんば草ときゅうりの旨酢ジュレ和え
・元気鶏の黒胡麻と花山椒の和物
・ホタルイカとアスパラガスの塩こうじオイル炒め
 

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それにすでに話題の「蔵人も唸った絶品ローストビーフ」
西元町「肉のオカダ」がめきかしたお肉
これが絶品でした
 

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〆は剣菱のこうじを使った〆の甘酒カレー
 

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オープニングに使われた鏡開き用の剣菱の菰樽がこれ
昨日と今日、席があくまで待っているウエイティング席のみなさんに振る舞われていたようですが
私はすぐに座れたので、残念ながら振舞い酒にはあやかれませんでした

さて、もう一度並びなおしますか・・・は冗談
まだまだ酒蔵巡りは続きます
 

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灘五郷の酒蔵巡り
本日五軒目にやってきたのは御影郷で宝暦元年(1751年)に清酒の醸造を始めた「神戸酒心館」
まずは長屋門をくぐり中に入ります
 

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門をくぐったすぐのところに日本酒「福寿」を醸す「福寿蔵」が有りますが
昨日、元祖鉄板焼ステーキみその神戸本店でステーキとともにいただいたのが、その「福寿」でした
ステーキみそののホームページには、1945年にみそのが産声を上げた神戸
みそのはその同郷の酒蔵「福寿」とのパートナーシップを実現したとありますので
かなりのお付き合いのようです
  

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もっとも福寿蔵の蔵見学はやっていなかったので
蔵元ショップである「東明蔵」に入店します
 

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ショップには蔵元ならではの「ここでしか飲めないお酒」や
全国各地より取り寄せた酒肴や珍味、調味料などが並びますが
特にアピールされているのが「福寿 純米吟醸」
ノーベル賞受賞晩餐会などの公式行事において、その「福寿 純米吟醸」が振る舞われているといった表示が有りますが

提供した年を見ると日本人(アメリカ籍含む)が受賞した年に合わせ提供されたようです
2008年・・・南部陽一郎氏・小林誠氏・益川敏英氏(物理学賞)、下村脩氏が(化学賞)
2010年・・・鈴木章氏・根岸英一氏 (化学賞)
2012年・・・山中伸弥氏 (医学生理学賞)
2014年・・・赤崎勇氏・天野浩氏・中村修二氏 (物理学賞)
2015年・・・梶田隆章氏 (物理学賞)
      大村智氏 (医学生理学賞)
2016年・・・大隅良典氏 (医学生理学賞)
2017年・・・カズオ・イシグロ氏(文学賞)
2018年・・・本庶佑氏 (医学生理学賞)

ちなみにこれは日本字ではありませんが、2012年ノーベル経済学賞を受賞されたアルヴィン・ロス氏は、ノーベル賞公式行事で飲まれたこの「福寿 純米吟醸」に魅せられて、受賞後に神戸酒心館を訪問されたというエピソードがあるそうです
 

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蔵直採り生酒の量り売りもやっていて
米のうまみとコクのある灘の生一本「純米生原酒」
上品で華やかなことこの上ない「大吟醸生酒」
の他に「超特選大吟醸 雫おり酒」
が量り売りされていました
 

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さてここでも当然のように
きき酒コーナーで日本酒を堪能
 

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頂いたのはもちろんノーベル賞受賞晩餐会などの公式行事において振る舞われるブルーのボトル「福寿 純米吟醸」
それと「福寿 大吟醸」
もうここまでかなりいただいていますが、するりと飲めるフルーティで白ワインのような味わいで
これがノーベル賞受賞の味わいと考え深く飲ませていただきました
 

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創業1751年で江戸時代からここ御影郷で酒造業を営む安福又四郎商店
最盛期には年間2万石(一升瓶200万本)を出荷する灘地区でも大手の蔵元だったそうです
1995年に発生した阪神淡路大震災の影響で木造蔵が全壊、廃業寸前にまでなったそうです
残っていた蔵も2013年に老朽化の為に酒蔵を解体
現在は白鶴酒造(神戸市東灘区)の協力を得て二号蔵で醸造を行っています
そしてその酒蔵があった敷地に設けられたのが、今回伺った直売所「十一代目又四郎」
本日の灘五郷酒蔵巡り六軒目となります


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最盛期の1%しか生産が出来なくなったのを機に機械による量産体制を見直し全量を手造り少量生産で、良質な吟醸酒以上のみの酒造りに転換したとのことですが
そんな存続の危機から脱した大黒正宗を試飲
「山田錦」の孫にあたる兵庫県の「兵庫夢錦」と、兵庫の酒造り名水「宮水」で仕込んだ4種類を頂きました
写真の右から、百柄の千代紙で彩られた日本酒「大黒正宗 -千代紙-」
大黒正宗「純米吟醸なまざけ」
大黒正宗「吟醸なまざけ」
大黒正宗「特別純米」
それぞれが味わい深いお酒でした
 

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写真は「灘五郷絵図」東の阪神甲子園球場から次に目指す沢の鶴資料館まで
昨日と今日でこの絵図の東西をほぼ歩いたことになります
さすがにこれだけ歩くとすでに足に来ていました
 

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(灘五郷酒造組合 日本一の酒どころ 灘の酒パンフレットより拝借)
 

そして灘五郷最後を飾るのは西郷
阪神電車の大石駅には「灘は日本一の酒処」の看板がかかっていて、その下には沢の鶴資料館まで徒歩10分とあります
(ちなみにこれは三ノ宮に帰る際に撮影したものです)
 

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ということでやってきたのは灘五郷酒蔵巡り最後となる「沢の鶴資料館」
江戸時代末期に建造され170年以上の歳月を経てきたと考えられる大石蔵を、酒造りの文化を広め、後世に伝えることを願って資料館として公開したのが「昔の酒蔵」沢の鶴資料館です
ただし酒蔵自体は平成7年の阪神淡路大震災で倒壊していますが、平成11年に木造免震構造を使って復興再建されたものだそうです
 
 

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資料館玄関に展示されている菰樽に「米」を45℃ほど傾かせた商標と言ってよいマークが印刷されていますが
これは沢の鶴酒造は、もともと藩米を取り扱う両替商で、当時の屋号は「米屋」
別家の米屋喜兵衛が副業で酒造業を創始で米問屋がルーツのため、米と麹にこだわった純米酒が自慢の「沢の鶴」ですが、「沢の鶴」の商標である「※」印も創業者・米屋喜兵衛に由来しているそうです
 

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一階は昔ながらの酒造りの工程を展示
まずは「酒米」
生産量の6割を兵庫県産が占めるという、酒米の王様「山田錦」
他の品種と違い一段と稲の穂が長いのが良くわかります
日本酒生産量トップを独走するのもこうした酒米があってこそなのかもしれません
 

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「洗米」「蒸米」コーナー
精米された米を水で洗った洗い場や火入れに使った釜、酒米を蒸し上げる大甑が見て取れます
 

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「醪(もろみ)仕込み」コーナーでは
灘の三段仕込みの工程で使用された仕込み桶が並びます
直径約2m30cm深さ1m95cmの巨大な大桶が並んでいるさまは壮観ですね
 

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巨大な男柱
これはてこの原理を利用する石掛式と呼ばれる方式
 

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それは醪を搾ってお酒と酒粕に分離する工程の「上槽」コーナーにありました
ここには丈夫そうな木の「槽」が備えられていますが
清酒はこの槽から出て、「よだれかけ」「すいの」を通って垂壺に入ります
 

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他にも清酒・醪・水などを運ぶのに用いるため把手のついている「試桶」や
醪を絞るため入れられる「酒袋」なども展示されています
 

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続いて資料館2階へ
ここには酒樽つくりのコーナーが有りましたが
江戸時代から受け継がれている木製の酒樽づくり
職人の数が減少し、安定した生産を続けることが年々難しくなってきているのだとか
 

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仕込み桶などの酒道具を洗うのみ使われる、竹製のたわし「ささら」も展示
昔はこのささら、縄で結わえられていたのですね
 

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2階には麹室もありました
 

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資料館見学の後は
沢の鶴ミュージアムショップへ
 

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もちろん利き酒も
この日は「純米生原酒 昔の酒蔵」と「古酒仕込み梅酒」をいただくことに
 

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えなわけで、昨日今日歩き回り
灘五郷の酒蔵を合計10蔵巡りました
ちなみにパ酒ポートのスタンプは9個
どうやら大関のアンテナショップ「甘辛の関寿庵」を伺った際に試飲しすぎて忘れたようです
 

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ちなみにさすがに飲みすぎ
今晩は日本酒ではなくビールにしよう

横浜・長崎とならぶ日本三大中華街のひとつ「神戸・南京中華街」
南京中華街のある元町は神戸三ノ宮からは電車で1本
歩いていける距離なので、晩飯を食べに歩いて伺いました
ちなみにこれは帰りに撮影した「長安門」です
 

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神戸・南京中華街の楽しさは何と言っても食べ歩き
中華街だけに、豚まん、餃子、小籠包など、食べ歩き激旨グルメの宝庫
今回は大正4年創業、「豚まん」という呼び名の発祥となったお店「老祥記(ろうしょうき)」の豚まんが目当て出来ましたが、私が伺った午後6時には、店の前は長蛇の列、とても並ぶ気にはなれないほど並んでいました
それにこの神戸・南京中華街もものすごい人出
確かにゴールデンウィークに突入はしていましたが、やはりコロナ禍
なめていたのは否めませんが、これほどこの神戸・南京中華街を訪れる人がいるとは想像だにしませんでした
 

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長安門に入ってすぐのところに
いかにも派手な看板を掲げる中華屋さんがありました
何だか香港やシンガポールのチャイナタウンのお店を彷彿させます
TVでも紹介されているうえ店頭でお姉さんが客引きをしているようなお店、なんとなくリスキーな香りがしますが
他は長蛇の列か、似たようなお店ばかり
普段ならとても入店しそうになさそうなお店ですが
今日は一日歩いたこともあり疲れていたのでここに入ることにします
 

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伺った店の名は香港広東料理「京華楼」
名は同じですが、あの横浜中華街の名店「四川料理 京華楼」との関連はないようです


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店内は席も広々としていて間隔も十分、2階にも席は有るほど
コロナ禍にあってこれは嬉しいですね
 

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メニューはこんな感じ
2名よりというコースが多いようです
 

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まずは樽生ビールで乾杯
そうもう今日は日本酒を飲みすぎました
もはやこれはチェイサーにすぎません
 

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頼んだのは「ミニコース」
まず出てきたのが香港式前菜
蒸し鶏と鴨ロース


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当店名物です!のうたい文句の「焼小龍包」
さすがにこれはカリッ焼けているのに、もちっとした食感で
アツアツの肉汁が溢れ出すほどの逸品でした
 

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ふかひれスープ
この店の殆どのメニューにこのフカヒレスープが付いていますが
今一つ味が薄かったような気がしました
 

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青椒肉絲(チンジャオロース)


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海鮮炒め
 

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最後に炒飯とデザートで〆
思いのほかボリューミーでお腹いっおぱい
ごちそうさまでした
腹ごなしに、また三ノ宮まで歩いて帰ることにします

さて満腹のお腹を抱え神戸・南京中華街から宿のある三ノ宮へ帰ってきたのですが
帰る途中、どうしても気になっていたお店に立ち寄ることに
そう三ノ宮は今日がラスト
明日は奈良へと向かうので伺うならこのチャンスを逃すといつになるか分かりません
 

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気になっていたのは『ニーハオラーメン300円』の電飾看板
ここを通るたびに気になってしょうが有りませんでした
 

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カウンター席に腰掛けメニューを見ると
「しょうゆラーメン」「みそラーメン」「カレーラーメン」とありますが
全て300円(税別)
本当にこれでやっていけるのと思えるほどです
元町から30分弱歩いてきて、お腹もくちたところなのでしょうゆラーメンをオーダー
  

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ほどなく出てきたしょうゆラーメンがこれ
具材は小ぶりのチャーシュー、メンマ、青ネギ、もやしと言ったところ
 

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麺は極細でスッキリとしたスープによく合います
これが飲んだ後の〆にぴったり、ごちそうさまでした
こんなことしているからメタボから脱せないんだよな~
 

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さて地元札幌での近況も話が尽きてきたので、またGWに行った灘五郷、奈良、京都伏見の話にもどります
と言う事で写真は奈良公園の主である鹿
日本最古の和歌集「万葉集」にも、その記述があるそうで
奈良時代からこの奈良公園で暮らしているそうですが、別段誰かに飼われているわけではなく、実際には所有者は居ないまさに野生動物です
もっとも古くから神の使いとされる鹿は国の天然記念物に指定され保護されていて、捕獲したりすると大変なことになるとのこと
 

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前回までの話は灘五郷の酒蔵見物でしたが、次はそんな神の使いである鹿に会いに奈良へと向かいます
三ノ宮からはスーツケースが重い事もあり乗り換えは嫌なので、一時間に1本しかない貴重な直行便である阪神電鉄で向かうことに
  

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着いた奈良ではレンタカーを借りて神社仏閣巡り
そう奈良は広いんです、しかもコロナ禍のなかでバスでの観光は席を間隔を空けながら座らねばならぬため、市内観光バスは結構な料金だったりもしたことからレンタカーで回ることにしました
そしてタイトル通り、奈良では御朱印集めと言う名のスタンプラリーを開催中で、まず向かったのが奈良公園の東大寺大仏殿(金堂)となりました
さてその東大寺金堂、実は平安時代、鎌倉時代、戦国時代の戦災・火災により、何度も消失していていて、もともとの大仏殿は模型でしか見ることは叶いません
現存する建物のほとんどは江戸時代に規模を縮小して再建されたものです
規模を縮小せざるを得なかったのは、柱や梁などの長特大材の調達は困難で従来の構造は採用できなかったからなのだとか
それでも現存するこの東大寺大仏殿は木造建築物としては世界最大級の大きさを誇ります
ちなみに写真の大仏殿手前の芝はたった今、刈り取られたかのようなメンテナンスの行き届いた芝模様ですが
メンテナンスしている(食べた)のはやはり神の使いである鹿なんでしょうか
 

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ということで入館料を支払い東大寺大仏殿(金堂)へ入館
まずは正面にある本尊である「東大寺盧舎那仏像」を拝むことに
この盧舎那仏、奈良時代の大仏造立時には当時の国民の約半数の延べ260万人が携わり、大仏本体に約500トンもの銅が使われ造られたのだそうです
まさに国家的プロジェクトだったんですね
 

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盧舎那仏の左右の脇を固めるのは
虚空蔵菩薩像(1752年完成)
無限の力で生あるものすべてをすくうという有り難い菩薩
左の脇侍として安置されています
 

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右の脇侍は
如意輪観音菩薩像(1738年完成)
観音菩薩が変身した姿とされるこれまた有難い菩薩様
 

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大仏さまの後ろ側には光背の裏側が見て取れましたが、貫が突き出ていたりするところも見れました
貫は14体ほどついている化仏を支えているのでしょうね
 

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さてこれから回る奈良ではあちこちで四天王の像をこれでもかと見ることになりますが
ここ東大寺大仏殿がその最初となります
西方を護る守護神「広目天像」に
 

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東方を護る多聞天像
ちょっと足りない気もしましたが、2人の四天王が大仏さまを守護していました
 

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大仏殿内部には黄金色に輝く鴟尾(しび)も展示されておりますが、これは本来は瓦葺屋根の両側にあるもの、なぜか大仏殿の中に展示されています
東大寺大仏殿の鴟尾は沓型(くつがた)というのだそうですが、そういわれてみれば「沓(靴)」と言われれば納得したりもします
それにしてもでかい
ちなみに鴟尾とは本来は鳶の尾をかたどったものでなんだそうです
  

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ちなみにその東大寺大仏殿の沓型、私が見てみたいものの一つでした
というのも私の好きなマンガ「ヤマタイカ(星野之宣著)」東遷編のラストのクライマックスで、この東大寺大仏殿の屋上で卑弥呼(神子)と広目の二人による念力(ちから)による一騎打ちのシーンが有り
東大寺大仏殿大棟の両端につけられる沓型を背景に戦うシーが有り記憶に残っていて、一度見てみたかったのですがここで思わずも実現いたしました
 

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大仏殿を出てすぐのところ、大仏殿を正面に向かって右側の台の上にはひときわ異彩を放つ仏像があります
それが、びんずる様「賓頭盧尊者像」
患っている箇所がある人は自分の患部と「びんずる様」の同じ個所を交互に撫でると病気やケガが治るといわれているといった御利益のある仏様です
置かれている場所が悪いのか観光客は誰もこの仏像には立ち寄らないようでした
 

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ということでスタンプラリー奈良編最初の獲物
東大寺大仏殿の御朱印(華厳)を賜り
時間がないこともあり足早に大仏殿を後にします
 

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スタンプラリー奈良編はまだまだ続きます
ということで東大寺大仏殿(金堂)の次に御朱印を賜るのは「法華堂(三月堂)」
この小ぶりな法華堂は大仏殿の回遊ルートから離れた東大寺から少しに西に外れた場所にありました
 

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そんなこともあり、幾度となくあった東大寺の被災から免れられたことで
奈良時代に建てられたまま現存しており東大寺最古の建物(創建は733年)とされています

 

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内部は撮影不可ですが三月堂のパンフレットに
力強い奈良時代の乾漆像の巨像について写真とともに解説されていました

法華堂内の四方には四天王が配置され
中心には御本尊の不空羂索観音菩薩像
この像は身長が362cmもあるそうです
左右に梵天と帝釈天
正面には金剛力士の阿形と吽形
千二百年以上の歴史を持つ巨像を拝んでまいりました

それに後ろには12月16日のみの良弁忌にだけその姿を拝謁できるという秘仏の執金剛神といった具合で、すべて国宝指定されています
 

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ということで次は月を遡り東大寺二月堂へ

東大寺法華堂(三月堂)を拝観した後は少し歩いたところにある
「東大寺二月堂」へ
二月堂手前の斜面では鹿が草を食んでいました
ここで賜った御朱印がこちら、そうスタンプラリーはまだまだ続きます

さてここ二月堂では神聖な仏教行事「修二会(しゅにえ)」が3月1日から14日までの間に行われますが
行中の一部に「お水取り」と言われる伝統行事が有り
その行事を目的に、わざわざ遠方から訪れる方もいるのだそうです 
 

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二月堂のご本尊様は、大小2体の十一面観音
「大観音」と「小観音」ですが
実物を拝むどころか写真も公表されていないといった、絶対の秘仏なんだそうです
 

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急な斜面の上にある二月堂は京都の清水寺みたいに「舞台造」になっているのが特徴で
二月堂の回廊(舞台)からの眺めは抜群
奥に東大寺大仏殿(金堂)の屋根が見て取れますが、やはりデカい
木造建築物としては世界最大級の大きさを誇るというのもこうして見ると判る気がします

けれど本来ならここは奈良の景色がよく見えるビューポイントだそうですが
運が悪くこの日の天候は雨
夕日などの景色は最高なんだそうなので、なた機会が有れば訪れたい場所となりました
 

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東大寺を拝観する際、本来なら最初に訪れるはずの東大寺南大門でしたが
駐車場の関係でここが最後になってしまいました
そんな南大門では愛嬌ある鹿が出迎えてくれました
 

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さて南大門といえば仁王さまこと金剛力士像
中学か高校の頃の教科書に載っていて
仏師である運慶と快慶の2人の傑作と習った記憶が有りますが
近年では運慶の息子である湛慶と、運慶らが属する慶派の腕利きの仏師である定覚もその制作に加わっていたことが判明しております

ちなみに口を閉じているのが吽形像

 
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口を開けているのが阿形像なんだそうです
この2つの仁王様は迫力充分なうえ、力感あふれる造形美が見てとれますが
当然国宝に指定されています
まぁこんな雨風にさらされている場所に国宝って大丈夫なのとも思ってしまいました
 

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さて南大門から入ってすぐのところに
「東大寺ミュージアム」なる美術館があるのでこちらも見学
  

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東大寺ミュージアム内部は撮影不可なので写真は有りませんが
唯一有るのがミュージアム前にある大仏さまの手のレプリカ
・右手は施無畏印、怖れなくてもよいと私たちを励ます
・左手は与願印、私たちの願いを受け止めている
・・・のだそうで
有難く拝んでまいりました
 

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東大寺のあった奈良公園からレンタカーを走らせ五重塔で有名な世界文化遺産「興福寺」へとやってきました
その興福寺は中臣(藤原)鎌足の息子で当時の権力者だった藤原不比等が、平城京遷都とともに藤原京の厩坂寺を現在の位置に移したのがはじまりです
その後、藤原一族の氏寺としておおいに栄えました
 

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まず伺ったのが興福寺東金堂
藤原氏の氏寺として710年の平城遷都とともに創建されていますが
平安時代末期に平氏による南都焼討ちで、ほとんどの建物が焼失
現在の東金堂は1415年に再建された室町時代の建築なんだそうです
もちろん国宝に指定されています
ということでここでお目当ての御朱印を賜りました
そんな東金堂の脇には五重塔が聳え立っていました
 


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さてその東金堂には鹿が描かれた暖簾のようなものがかかっておりましたが
その奥には本尊の薬師如来坐像に加えて、その薬師如来を補佐する日光・月光菩薩立像、四方には四天王立像(国宝)、維摩居士座像(国宝)、文殊菩薩座像(国宝)、そして薬師如来の守護神、十二神将立像(国宝)がすべて残っていました
本尊とその側近が重要文化財なのに、それを守護する仏像がすべて国宝に指定されているのも面白いところです
ちなみに内部は撮影禁止でした
 

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東金堂の脇に聳える五重塔
日本で2番目に高い塔で、古都奈良を象徴する塔なんだそうです
中には薬師三尊像、釈迦三尊像、阿弥陀三尊像、弥勒三尊像が安置されていますが
特別公開でもなければ、めったに塔内部には入れないのだそうです


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ちなみに中金堂の東側にある金堂だから東金堂と呼ばれているのだそうですが、その中金堂
興福寺伽藍の中心になる最も重要な建物で、寺伝では創建者を当時の日本の律令制度をまとめ、藤原氏の栄光の基礎を築いた藤原不比等とされているのだとか
2018年10月に落慶しており、真新しい姿の中金堂を拝めることが出来ました
 

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続いて興福寺南円堂
朱色が美しい八角円堂です
ご本尊は不空羂索観音菩薩坐像(国宝)
そしてその四方には、いずれも豪快な雰囲気が特徴的な「四天王像」もお祀りされていますが
内部には年1回のみの特別開扉されるときのみ
今回は外からの拝観となりました
ちなみにこの南円堂
「空海(弘法大師)」が南円堂の設計そのものにも関わっていたとも言われ
密教との関わりが示唆されています
  

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興福寺南円堂でももちろん御朱印を賜ります
 

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続いて国宝「北円堂」
今回訪れたGWにたまたま公開されていたため内部まで拝むことが出来ました
藤原不比等の追善供養のために建立したもので、現在のものは鎌倉時代に復興されたものです
本尊である「弥勒如来坐像(鎌倉時代)」は運慶晩年の名作
無著・世親菩薩立像(鎌倉時代)
四天王立像(平安時代)
といった国宝の他に
大妙相菩薩像と法苑林菩薩像を合わせ9体の仏像が安置されていますが

  

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最後に興福寺国宝館
興福寺が所蔵する国宝・重要文化財などを展示するための施設
全体数でみると、半数を優に超える仏さまが国宝館に安置されており、奈良では「東大寺ミュージアム」や「奈良国立博物館」を上回る規模の施設となっています
千手観音菩薩立像のほか、日本を代表する仏像の一つである「阿修羅像」
その少年を思わせる清楚な美しさから特別な人気を誇っている
創建から現在に至るまでの1300年余り
多くの災難を乗り越えて奇跡的に今もその姿を私たちに見せてくれています
ということで歴史教科書のおさらいともなるようなミュージアムで仏像を拝観してまいりました


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夏の定番料理そうめん
キャンプに行った際も熱湯で茹でたそうめんを湖のほとりなど、キャンプ地の美味しくて冷たい水でしめたものを
麺つゆにくぐらせ食べるのが、我が家の夏のキャンプの王道料理でした
 

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ただ、そうめんと言っても色々あり
大きくは手延そうめんとスーパーなどで売られている機械そうめんの2種類がありますが、その差は歴然
理由は機械そうめんのが極薄く延ばした生地を細く切って乾燥させたものに対し
手延そうめんは2本の橋に渡した生地を撚っては延ばす工程を繰り返す製法なので
小麦粉に含まれるグルテンが鉛筆の芯のように麺の中心に通ることで、独特の歯ごたえと舌ざわりの良さを生み出すからなのだそうです
そんな手延そうめん発祥の地で手延そうめんを食べようと、伺ったのは享保2年(1717年)創業といわれる老舗製麺業者「三輪山本」
その工場兼直売所「三輪そうめん山本麺ゆう館」には、直営お食事処「三輪山本 お食事処」があるとのことで
奈良市内からわざわざ30分ほどレンタカーを走らせやってきました
周囲には何も無いような田舎道に、突如現れた何だかしゃれた外観の三輪そうめん山本麺ゆう館
駐車場には警備員までいるようですが、駐車場は広いうえさほど混雑している様子は有りませんでした
 

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駐車場は3割ほどしか埋まっていませんでしたが、やはり地元特産品を扱うレストラン
お食事処は満席どころか、かなりの方が待っている状態でした
予約ボードへ名前を書きポケベルを預かり、呼び出し迄の間、店内の販売所をゆっくりと見物することに
 

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店内には三輪山本の自社製品である三輪そうめんが並んでいますが
我が家も土産に少し買っていくこととします
ちなみに写真手前にあるのはカップ麺のように、お湯を入れて食べるにゅうめんです
  

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で買ってきたその土産がこちら
土産を手にして初めて分かったのが、「三輪素麺」は奈良県桜井市を中心とした三輪地方で生産されているものと思っていましたが、その三輪素麺実は島原産、三輪山本の九州事業所で生産されたものでした
ちょっと調べたところによると
その昔、三輪素麺ブランドを含め、多くの有名ブランド素麺は島原産であった、という生産地偽装問題が発覚したことが有ったそうです
これは高度経済成長期に奈良県三輪の三輪素麺が贈答品などにもてはやされたようですが、もともと素麺は製造時期が限られるうえ単価も安い商品ということで需要に対して供給が追い付かず、島原でも三輪素麺を製造するようになったのだそうです
今では全国の3割もの素麺が造られているのだとか

そんなわけもあるのでしょう
パッケージをよく見ると三輪山本と社名・ブランド名が表記されていますが、三輪素麺とは書かれていませんでした
そう「三輪そうめん山本」はこうした理由からか、「三輪山本」に社名とブランド名が変更されたようです
もう島原抜きでは三輪山本の素麺の生産はおぼつかないのでしょうね
ちなみに写真の素麵のうち、ここ三輪産のものは「糸依(1年熟成)」のみで、あとは全て島原産ということになります

 

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さて40分ほど待ってようやくポケベルが鳴り
三輪山本 お食事処へ通されます
部屋は庭に面した広いお部屋でそこそこ雰囲気が有りました
  

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メニューをみると
冷たいタイプの「冷やしそうめん」と温かいタイプの「にゅうめん」の二本立て
看板メニュは無論、冷やしそうめん「白龍」880円(税込)
「白龍」とは0.6mmの極細麵のことで、他に0.3mmの超極細麺である「白髪」があるようです
ちなみに白髪は料亭などで扱われる三輪山本の最上級の逸品
そういや駐車場で大量の贈答品の三輪そうめんを、おばあさんと共にスタッフが運んでいるのを見ましたが
それってこの「白髪」の贈答品だったのでしょうか?
 

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さて何を頼もうか悩んでいたところ数量限定の「肉にゅうめん」や「雲丹・帆立にゅうめん」なるものを見つけ頼みましたが
残念ながら品切れとの事
確かにもうすでに午後2時過ぎ、限定メニューはおろかご飯ものや天ぷらも品切れでした
ここはなるべく早い時間に訪れねばならないお店のようです
 

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さてこの日の天候は雨、気温も低めということもあり
温かいにゅうめんが食べたくなったことから、看板メニューーだろう冷やしそうめんはパス
ということで我が家の奥さんが頼んだのは、ゆば山菜にゅうめん(1,210円 税込)
温かいにゅうめんが身体にしみわたります


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私が頼んだのはにしんにゅうめん(1,265円 税込)
麺は「糸依」という0·9mmの古物とのこと
そうです前述の通り島原産ではなく、ここ三輪で作られた素麺です
にゅうめんに添えられた山本特製の七味とうがらしの山椒が効いていて美味い
スタッフに聞いたところ、朝倉山椒などが調合された山本特製の七味とうがらしなんだとか

てなわけで素麺発祥の地、大和の国三輪で念願のそうめんを堪能してきました
 

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そんなこんなで三輪素麺と産地偽装問題を知るきっかけとなった
今回の奈良三輪訪問でしたが、逆に島原の手延そうめんにも興味を持つきっかけともなりました
ということで次回は長崎県島原にそうめんを食べに行こうかな

スタンプラリー(御朱印集め)奈良編はまだまだ続きます
三輪そうめん山本麺ゆう館で美味しいそうめんを堪能した後はそこから割と近くにある、奈良の斑鳩の里へ
ここには平成5年(1993)に日本初のユネスコ世界文化遺産に登録された
世界最古の木造建築「法隆寺」が有ったからでした
 

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伺った法隆寺ですが、拝観終了時間近くの午後4時という事もあって観光客はまばら・・・・というか、ほとんどおりません
やはりコロナ禍という事もあり拝観者は激減しているようです
しかもこの法隆寺、約18万7千㎡もの広大な境内
国宝なので修繕については国費が宛がわれますが、その整備費用はは拝観料で賄われているとのことで大変苦しい状況が続いているそうです

そこで、奈良県斑鳩町にある世界遺産の法隆寺は、新型コロナの影響で参拝者が大幅に減少し、境内の整備費用などを十分に捻出することが難しくなったことから、クラウドファンディングで寄付を募ることになったそうです
法隆寺のホームページには
「歴史遺産を護り、未来へとつなぐためのご支援を募ります。
これまで、境内の修繕や広大な敷地の維持管理費用は、参拝にお越しいただいた方々の拝観料で賄ってきました。しかし新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、年間の拝観者数が激減。このままの状況では法隆寺を十分に護っていくことが危ぶまれます。1400年の歴史遺産を未来へと護り絆ぐ為、皆様のご協力をお願いいたします。」と記されています
 

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最初に目にする南大門は法隆寺の総門
国宝に指定されています
 

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少し歩いて中門(西院伽藍)へ
もちろん国宝に指定されています
そしてこの門の先に、法隆寺の中核である西院伽藍が広がっています
中門は2駆の迫力ある金剛力士像に護られていますが
その金剛力士像は日本最古の仁王像だそうです
 

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本尊を安置した法隆寺の中核
「金堂」(西院伽藍)これまた国宝
ここには法隆寺の本尊、薬師如来を中心とする釈迦三尊像が安置されています
 

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そして法隆寺と言えば、知らぬ者はいないだろう「五重塔」(西院伽藍)
法隆寺のシンボル的な存在です
この31.5mもの高さを誇る五重塔は、世界で一番古い木造建築で
むろん国宝です
塔の中心に一本の檜の柱が長く天に伸びて通っているようにみえますが、これは各重とは切り離されている構造で実際には、繋がっていないとのこと
この構造により、地震が起きても各重が互い違いに揺れて、振動を吸収する耐震構造になっていて
地震の揺れをやわらげる効果があり、スカイツリーなど現代の建築物にもその技術が応用されているのだとか
1300年以上前の木造建築技術とはとても思えませんね
 

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大講堂(西院伽藍)国宝
中に入ると、国宝の薬師三尊像が参拝者を出迎かえてくれました
 

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白壁の高床倉庫「網封蔵」
これもまた国宝です


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「聖霊院」
ここには平安時代につくられた聖徳太子像が祀られていますが
ここでお目当ての御朱印も賜ることが出来ました
 

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これは世界最古の木造建築「法隆寺」の御朱印です
御朱印の文字は「以和為貴」和を以って貴しと為すと書かれているとのこと
 

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最後に「建築の真珠」といわれた東の金堂たる
「夢殿」(東院伽藍)を見て法隆寺拝観は終了
 

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さてこうして聖徳太子が建立したと伝わる法隆寺を見て回りましたが
その聖徳太子、私が高校学時代は「冠位十二階」「憲法十七条の制定」「遣隋使の派遣」などした摂政として学びました
それに私自身にとって聖徳太子は1万円札・五千円札の肖像画が使われてきた歴史上の重要人物
それもかなりの長期にわたって使われてきました
それが何故いきなりお札の肖像画から消えたのか
まずはその肖像画(唐本御影)が聖徳太子のものではなかったのではないかと判明したからと言われています
 

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(毎日新聞より借用)

ちなみに私自身は聖徳太子の存在否定派です
そう聖徳太子自体が本当に存在したのか・・・・
「聖に等しい徳をもった大王家の男子」や「厩戸王子」なんてキリストを思わせるそんな人物が本当に存在したのか?
聖徳太子の命日は2月5日ですが、これはお釈迦様と一緒
そうなにもかもあまりにも出来すぎているのではと思わせます

それに加え私が聖徳太子が隋帝国との外交として、「日出づる処の天子、書を日没する処の天子に致す」という日本史においては有名な一節ではじまる日本からの国書を隋の煬帝に送りますが、いわゆる日本と中国はいわば対等の関係にあるとした書を送った(喧嘩をうった)のが本当に聖徳太子なのか?誰かのせいにしたかったのでは・・・と思わずにはいられません
それに高校の日本史教科書でも、現在は「厩戸王(聖徳太子)」と表記されていますが、次の教科書検定で改訂されるときには、「聖徳太子」の語は本文からは削除される予定です

そう少なくとも聖徳太子は確実な史料をもたない疑うべき存在として認識する必要があるかと私自身は思っています

でももしそうだとしたら、ここ法隆寺の主人は誰?

奈良での最初の晩餐は創業61年の老舗居酒屋「酒処蔵」

宿泊先の奈良駅からほど近い、ならまち餅飯殿商店街の中にあり、古くは蔵として使われていた建物を改装して造られた創業60余年になる老舗の酒場です
伺った時は満席で中に入れなかったのですが
人気店の上、コロナ渦の関係で席数を大幅に減らしているため少人数しか入店できないとの事
少しばかり外で席が空くのを待ちます
 

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ほどなく中に通されました
店内は昭和の年季の入ったコの字カウンター(これは帰り際に許可を得て撮影したものです)
カウンター席は間隔をあけ8名のみ
ゆったりとした席の配置でした
 

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おしながきを見ると
日本酒は定番に奈良の酒蔵、豊澤酒造の貴仙寿と長龍酒造の長龍
昨日まで回って歩いた灘五郷の菊政宗が並んでいました

 

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そのほかにも壁に貼られた短冊メニューには気になる日本酒がずらり
料理もメニューに載っていない、旬を感じさせるものがずらりと並びます

そして気になったのが「疫病退散」のお札
まさにその通り疫病(新型コロナ)には早く退散してもらいたいものです
 

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酒処蔵の看板料理は何といっても、おでん


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人気のおでんはたんまり頼んだうえ
取り皿にも出汁を張って、辛子を付けてくれていました
頼んだのは、ひろうす(がんも)、大根、玉子、ちくわ
関西らしい出汁の旨みを感じるうえ、おでんに味がしっかりしみ込んでますが、それが濃すぎず美味い
 
  
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合わせる冷酒は千代酒造の「山田錦 純米超辛生酒 篠嶺」
 

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奈良の北村酒造「純米吟醸 善童鬼 無濾過生原酒」


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奈良県豊澤酒造の特別純米「儀助」
と地元奈良の日本酒を堪能いたしました


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今が旬(ここに伺ったのはGWです)の筍料理「筍たいたん」もオーダー
 

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すじこんは良く煮込まれていて歯で噛む必要がないほど柔らか煮込まれていて、勧められた七味は山椒の香たっぷり
 

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人気メニューのきも焼き(ハーフ)
内容はレバー・砂肝・きんかん
きも焼きといいつつ甘辛に煮込まれ、いい色に照りが入っていました
 

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という事で、満足な老舗居酒屋を堪能
奈良に来たら再訪間違いないお店ができました
ちなみに太田和彦の「ふらり旅いい酒いい肴」にも登場している居酒屋のようです

奈良2日目の朝、昨日の雨模様が嘘のような晴天のなかレンタカーを走らせ「法相宗大本山 薬師寺」にやってきました
その薬師寺、名前の通り、薬師如来の力により病気に打ち勝つことを目的に建立されたお寺です
平成10年(1998)に「古都奈良の文化財」の構成資産の1つとして、ユネスコの世界遺産に登録されました
  

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さてその薬師寺、下のパンフレットにあるようにめちゃくちゃ広い
まぁ奈良の神社仏閣の類は皆そうなのですが、京都のそれと比べると比較にならないくらい広いんです
普段の通勤で歩くのを厭わない私でも今回の奈良の旅は結構足に来ました


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拝観券を購入し、まず向かったのが「東院堂」(国宝・鎌倉時代)
日本最古の禅堂だそうですが、中にはこれまた国宝の「聖観世音菩薩立像」(白鳳時代)が安置されており
気品ある崇高な雰囲気が漂っていました
そして四方には本尊を囲むように四天王像が祀られていました
 

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続いて「中門」
門の左右には二天王像
奥に朱色が鮮やかな「西塔」が聳えています
 

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二天王像は重厚な鎧などを身に着けた「武装」したお姿が特徴的で
他の寺にある仁王像とは違いカラフルで何だか中華風
それもそのはず中国西安にある「大雁塔」の門垣にある線彫の仁王像を参考に造られたのだとか
ちなみに東大寺南大門同様に口を開けているのが阿形像

  

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そして肘を張って何かに立ち向かうポーズは吽形の仁王像
口を閉じていますので、こちらが吽形像なんでしょう
 

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「大講堂」
境内最大規模を誇ります
内部には像高2メートル50センチを超える巨大な弥勒三尊像が安置されていました
 

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絢爛豪華な外観の「金堂」
その壮麗な姿は「龍宮造り」と称えられ
内部にある薬師三尊像は、日本独自の仏像形式を確立した飛鳥白鳳期の最高傑作のひとつと言われているそうです
ご本尊の両脇には日光菩薩と月光菩薩が祀られていました

 

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さて再建された建物が多いここ薬師寺にあって創建当時のままの建物である「東塔」
730年に作られたと仮定して、約1300年経過している建物で、もちろん国宝に指定されています

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ラッキーなことにゴールデンウイーク中は「国宝東塔 心柱、最終公開」が開催中
ということで東塔内部の太い柱の心柱が見て取ることができました
 

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西塔の外観は朱色で鮮やかな印象
 

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西僧坊の展示物は「東塔双輪水煙」と呼ばれる、塔の一番上を飾る物
平成の時に新しいものに変えられ、古い水煙である730年頃に作製されたのもがここに展示されていました
 

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玄奘三蔵院伽藍
奥にある「大唐西域壁画殿」では三蔵法師の旅を描いた壁画を見ることが出来ました
 

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玄奘三蔵院伽藍の「玄奘塔」
玄奘三蔵の遺骨が納められていれているのだそうです
ちなみに遺骨については日中戦争当時に中国の南京で発見された玄奘三蔵の墓所に埋葬されていたものを日中双方で分骨したもので

 

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最後に薬師如来の御朱印を賜り
薬師寺を後にします
 

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奈良には清酒発祥の地である正暦寺があるほか、春日大社には重要文化財である日本最古の酒殿があったりと
日本酒ゆかりの地がたくさんあり、まさに奈良は「日本酒の聖地」といえる県
せっかく奈良までやってきたのですから、スタンプラリー(御朱印集め)ばかりじゃもったいないので、そんな奈良で数件ばかり酒蔵めぐりもさせていただくことにします
1軒目は暖簾にあるように、倭の国の酒、嬉長・生長を醸す
古都奈良の生駒にある地酒蔵「上田酒造」
創業は1558年、なんと室町時代から日本酒造りを行っている伝統のある蔵でした
 

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蔵の入口には「上田酒造蔵」の看板と共に「長命心酔蔵」の看板が掲げられています
 

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今回は酒蔵見学を予め頼んでおいたおかげで、蔵を案内していただきました
ガイドしてくれたのは蔵元でしょうか?
仕込みはもう終わったようで、酒米を蒸す甑は樽酒に使われるような藁菰がかけられ
もう来シーズンまでは使われないようです
 

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日本酒の風味を左右するのが仕込み水ですが
古き昔より名水とうたわれている生駒の地下水を仕込み水につかっていますが
これは現役の井戸のようです
 

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蒸した蒸米を冷やす蒸米冷却器もカバーがかけられています
奥には麹室が有るよう看板がかかっていました
 

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ただ奥のホーロータンクでは醪がまだ醸されているようで
蔵全体に良い香りが漂っていました
 

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流石に歴史ある蔵らしく、ホーロータンクがほとんどでしたが
なかにはこうした最新式の機器を使ったサーマルタンクもあり
奥深い伝統を受け継ぎつつも新たな技術も導入しているようでした
まぁ手前に置かれた木製の梯子が多少不釣り合いでは有りましたが
 

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上槽に使っているのはもちろん「YABUTA」
 

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そのほか酒造りに使われる桶がずらりと並びます
一昔前なら木桶が使われていたのでしょうけど、現在はもちろんステンレスやプラスチック製になっています
ただその形は一昨日、灘五郷の伝統的酒造りの道具の展示で見た木桶を彷彿させる造りになっていました
 

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最後に瓶詰機の行程で酒蔵見学は終了
 

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続いて酒蔵の直販所へ
 

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ここには過去様々な賞を取った証の賞状が掲げられていますが
目をひたのが下の写真
現代の名工に選ばれ、2012年に黄綬褒章を受賞した山根貞雄杜氏のものがここにありました
 


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ちょっと目を引いたのが、BSテレ東のTVドラマ「ワカコ酒」のポスター
「嬉長 辛口本醸造中納言が紹介されました!!」と黒マジックで記されていました
 

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というのも「ワカコ酒 Season6」第4話で、ワカコが会社帰りに立ち寄った「大衆酒場 いずみ」で注文したのが
「冷酒・嬉長 辛口本醸造中納言」ちくわの磯辺揚げを肴に武田梨奈さん演じる村崎ワカコが飲んでいるシーンが印象的でした
ちなみにこの上田酒造を訪ねる1週間前の放映だったのですが、放映後は注文が殺到したようです
まぁドラマの内容は、お取り寄せグルメで散財したワカコが安酒場で一杯やった時の日本酒の話なんですけどね
 

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話がそれましたが、酒蔵見学後のお楽しみの試飲
(ちなみに私はドライバー3なので飲めませんでした)
「純米大吟醸 生駒宝山」
「菩提酛 純米」
「嬉長 山乃かみ酵母使用 純米酒」
「嬉長 有機純米吟醸(有機栽培イセヒカリ100%使用)」
「無濾過 純米生原酒」
「嬉長 大和の新酒 しぼりたて生酒」
「嬉長にごり原酒」
中にはこんな色のついた「五年大古酒原酒 菩提酛 純米 嬉長」2016・2018なるものが有り
利き酒はやっていませんが、こいつは土産に買っていくことに
もちろん、「嬉長 辛口本醸造中納言」も少ない在庫から分けていただきました
それも瓶詰したばかりの詰めたて、ラベルすら貼って無かったものをラベル貼りしてまで売っていただいた次第です
 

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さて冒頭の清酒発祥の地である正暦寺の話は
この試飲の時に聞きました
そして正暦寺で造られた菩提酛による「菩提酛純米酒」を醸す8蔵の一つが上田酒造であったと聞いて
今日の予定を大幅に変更、本日中に正暦寺にも立ち寄る事といたしました
 

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伊勢を訪れたさいに立ち寄った伊勢百貨店五豊美
まぁ三重・伊勢の銘品、逸品がならぶお土産屋さんなのですが
ここには三重・伊勢の銘酒の数々と利き酒が体験できるコーナーがあり、利き酒を楽しんできました
その際に目を引いたのが、お店の冷蔵庫の上にディスプレーされている「るみ子の酒」の菰樽
日本酒ブームの火付け役となった漫画『夏子の酒』の作者・尾瀬あきらさんによるイラストが描かれた樽酒でした
 

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その「るみ子の酒」
三重県伊賀の酒蔵 森喜酒造場の日本酒で、ボトルの「裏ラベル」にはこう記されていました
『るみ子の酒のラベルデザインと命名は漫画「夏子の酒」の作者、尾瀬あきら先生のご厚意によるものです』・・・・とありました

ちなみに何故・・・・
森喜るみ子さんは長女で薬剤師の道を進んでいましたが、蔵の経営をしていた父親が病で倒れ急遽、1989年に蔵を継ぎます。
慣れない造りや廃業の危機の中、尾瀬あきら著の「夏子の酒」を読み境遇が似ていたことから、尾瀬氏に手紙を書いたことがきっかけとなり純米蔵にすることを決意(1998年BY(醸造年度)から全量純米)、尾瀬氏から「るみ子の酒」を命名され、るみ子さんの姿をラベルにしてもらったそうです。
 

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伊勢百貨店五豊美で利き酒をした、そんな森喜酒造のるみ子の酒が忘れられず
奈良からレンタカーを駆り、1時間半
遠く三重県の伊賀まで来てしまいました
たどり着いた森喜酒造「森喜酒造場」
明治26年(1893年)創業ですが
全国的にみても非常に小さな酒蔵で、製造量は年間300石(54000リットル)ほどなんだそうです
けれど米と麹、水だけで醸す手造りの「純米酒」のみを造っている本格的酒蔵です
 

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ショップ・事務所棟だろう玄関には杉玉どころか看板もありません
おそるおそる玄関を開けても、誰もおりませんでした
本当にここで良かったのかな?
と思ったところ、出てこられたのがおそらくは蔵元だったかと思います
 

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あらかじめ予約しておいたのですが、そんな蔵元みずから丁寧に酒蔵を案内していただきました
まずは洗米
忍者の里としても知られる伊賀市は、高品質な三重県産『山田錦』の大半が作られている米どころとして有名で
その米どころで栽培された酒米を洗米するのが、このウッドソンの限定吸水洗米用 (バッチ式)
はじめて見たのですが、これ結構小さい
小規模な酒蔵である森喜酒造場ならではの道具のようにも思えますが、実はこれが優れモノなんだとか
 

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続いて「蒸し」の工程
米の張り方には一度に甑内に張り込む方法と、甑に蒸気が上がってきたら米を薄く均一にまき、蒸気が米の層を抜けたら次の米をまく作業を繰り返す「抜掛け法」と呼ばれる方法の2つが有り
森喜酒造場では後者の抜掛け法で蒸されます
蒸米もまた酒造りには非常に重要な工程で
お米を蒸すことで、熱によって殺菌効果を施し、硬い米をやわらかくして麹菌が繁殖しやすい状態にすること

夏子の酒に出てくる登場人物のモデルになったといわれる「上原先生(酒造技術指導の第一人者)」もまた
『蒸気に顔を吹かれ、かつ忙しい作業ではあるが、酒質向上のためには、この"戦前の常識"の重要性が見直されるべきである』と書き記されているのだとか

 

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酒造りに使われる桶はプラスチック製
「ささら」も見ることが出来ました
それにスコップ、いまや酒造りには欠かせないアイテムかと思います
 

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甑に比べてバーナーはなんだか多少、貧弱に思えました
 

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熱源に昔は薪などが使われたのでしょうか
蔵の煙突はそのときの名残のように思えます
ただバーナーに替わっても、写真の煙突はいまだ現役なんだそうです
 

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蒸された米は放冷機を通し、熱を放散させ乾燥させます
蔵には年代物の放冷機が有りました
 

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荒熱をとって適温になったところで2階の製麹室に運ばれます
製麹室はパネル組立式のもの
どちらかというと少し古びた感のある酒蔵ですが、この製麹室にいたっては清潔感がひしひしと伝わりました
高温多湿な環境を制御するのでしょうか、これまた年代物の自動製麹装置制御盤(ハクヨー)が設置されていました
 

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森喜酒造場ではすべての麹を伝統的な製法である「蓋麹法」と呼ばれる方法で造っているそうです
これは『麹蓋』と呼ばれる専用の小箱にお米を小分けにして盛り、約4時間ごとに積み替え(麹蓋の場所を移動させること)を行うそう
 

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ということで、そんな麹蓋を積み替える部屋が隣に有りました
 

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そういや先日伺ったオープンしたばかりの灘五郷酒処で頼んだ「灘五郷酒処セット」
そのセットを載せるのに使っていたお盆ってこの『麹蓋』の使い古しだったんですね
 

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太い梁が特徴的な明治中期創業の酒蔵
神棚にはもちろん松尾さまの札が祀られていました
 

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今回説明を受けた中で感銘を受けたのが
生酛は古来の製造方法で、伝統的な「山卸し(酛摺り)」という作業
山卸しは10℃以下の気温の低い夜中~早朝にかけて行われ、かつ、摺りつぶす操作を約2時間ごとに繰り返し行うため、非常に大変なんだとか
そんな山卸に使われる道具(櫂や桶)もここにはありました
けれど山卸し(酛摺り)は他では出せない蔵独自の味、自然発酵ならではの複雑さ、力強く奥行きのある味わいが出るんだとか
灘五郷もそうでしたがこの山卸しにこだわる酒蔵がこの一帯には多いようで
私自身は山廃で充分、今どき山卸しなんてとも思いましたが、今回の旅で改めてその山卸しを見直すことに
「山卸し」や「生酛づくり」なんてラベルの日本酒が有ったら思わず手に取るようになりました


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ずらりと並ぶホーローの仕込みタンク
なかにはビニールホースが巻かれたタンクも有りました
どうやらタンクを冷やすのに使われたようです
 

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冷すだけではなく、温めるのはこのステンレス製の容器である「暖器」
中に熱湯を入れ、酒母の温度を上げる操作を行う
いわゆる暖気(だき)といわれる操作をこいつで行うようです
 

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醪を絞る、上槽に使われるのは昔ながらの「漕(ふね)」
鋳物の圧搾機で上から圧力をかける「佐瀬式槽搾り」と思いきや
残念ながら部品の調達が出来ず使われていないのだとか
 

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上槽に使われているのは昭和製作所の自動圧搾機
いつもみる薮田産業のそれではありませんでした
 

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そして瓶詰
ラインにある瓶詰機もなんだか年代物でした
 

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最後のラベル貼りは、なんと手貼り
そういや「夏子の酒」でも福井で美泉を醸す内海酒造でラベルを手貼りしているシーンがあったのを思い出しました
 

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瓶洗い機も年代もの
 

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そんな設備ばかりでしたが、とりわけ設備に力を入れていたのが
蔵を出たところにあったコンテナの冷蔵庫
 

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中には瓶詰めされた日本酒がずらり
森喜酒造場はどうやら日本酒の保存に一過言ある酒蔵のようです
 

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酒蔵見学のあとはお楽しみの試飲
  

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店のショップの冷蔵ガラスケースには、「るみ子の酒」がずらりと並んでいました
この森喜酒造場さんは、日本酒の保管にはこだわりが有るのでしょうね
 

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試飲したのは(もちろん私はドライバーなので見てるだけですが)
1992年「夏子の酒」の作者・尾瀬あきら先生により命名された『るみ子の酒』シリーズ
ラベルも尾瀬先生の描き下ろし
「純米酒 るみ子の酒 無濾過生」
「すっぴん特別純米・無濾過生原酒・6号酵母」
「すっぴん特別純米・無濾過生原酒・9号酵母」
「無農薬山田錦90% きもと無濾過生原酒」
「特別純米・無濾過生原酒・6号酵母」
「RUMIKO NO SAKE JYUNMAI DAIGINJO(山田錦40)」
それと特別に「にごり酒」も試飲することに
いや~こういう所に車で来るところではないですね
 

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ショップ・事務所棟には「夏子の酒」も置かれていました
 

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あと一つこんなところに「國酒」プロジェクトの色紙
書いたのは宮澤喜一元内閣総理大臣
お~と思いましたが、じつはこれって買うのだとか
ちなみに色紙一枚はいったい幾らとは聞きませんでした
 

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さて日本酒のラベルのモデルとなったのが、森喜酒造場の蔵元である森喜るみ子さんですが、夏子の酒を通り越して今や田んぼではトラクターに乗り田んぼを耕していました
そう森喜酒造場では平成7年より自社田で酒米作りを始め、山田錦を育てているのだとか
 

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最後にるみ子の酒
「すっぴん特別純米・無濾過生原酒・9号酵母」
と、前述の「純米酒 生酛」を購入
帰宅後、愉しむことにします
 

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と言う事で、森喜酒造場さん今回の酒蔵見学ありがとうございました

奈良の生駒にある地酒蔵「上田酒造」で教わった菩提酛
室町時代、奈良の寺院醸造の中心的役割を担った菩提山正暦寺で創醸された酛(酒母)で、日本最古の酒母と言われています
まぁいわゆる「0号酵母」と言ったところでしょうか
そんな正暦寺の入り口には「日本清酒発祥之地」という碑がありました
えっ仏教ってお酒はダメなんじゃない・・・
そう本来寺院での酒造りは禁止されていましたが、奈良・正暦寺では神仏習合の形態をとる中で、鎮守や天部の仏へ献上するお酒として、自家製造されていたそうです
正暦寺では、仕込みを3回に分けて行う「三段仕込み」や腐敗を防ぐための火入れ作業行うなど、近代醸造法の基礎となる酒造技術が確立されていたと、室町時代の古文書『御酒之日記』や江戸時代初期の『童蒙酒造記』にも記されています
こんな歴史的背景から、正暦寺が日本清酒発祥の地であり碑が建てられたのですね
 

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ちなみに正暦寺は平安時代であった992年に創建されました
奈良市東南の深山幽谷の雰囲気がたっぷりと残る郊外の菩提寺山にあるお寺で
奈良五聖地の一つに建っています
そんな郊外にありはしましたが有名な興福寺に負けず劣らず大規模な寺であったといいます、ただ1180年には、平重衡の「南都焼討」で壊滅的な被害をうけてしまっています
 

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今回伺った「正暦寺 福寿院」
1681年に建替え・建立された建物で国の重要文化財に指定されています
この表玄関は1702年に増築されたもの
 

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院号の龍華樹院と書かれた看板の有る建物が福寿院
拝観料を支払い中に入ります
住職の解説を頂きつつ江戸時代建立の福寿院客殿、護摩堂の文化財「孔雀明王像」「狩野永納筆の襖絵」を拝んでまいりました
そうそう借景庭園もまた見事でした
(ちなみに写真撮影不可)
 

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正暦寺境内には万葉歌碑が建立されていました
「秋山の黄葉を茂み 迷ひぬる 妹を求めむ山道知らずも」と書かれていますが
これは飛鳥時代の歌人 柿本人麻呂が妻に死なれたときに詠んだ歌と言われています

ちなみに黄葉は現在の紅葉をさすそうで
ここ正暦寺は錦の里と呼ばれる奈良県屈指の紅葉の名所として知られているそうです
次は是非とも紅葉の季節に伺いたいものです


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最後に正暦寺の御朱印「薬師如来」をいただき寺を後にしますが
大和北部八十八ヶ所第七十三番の印も押されました


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奈良天理「稲田酒造」酒蔵見学

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日本清酒発祥之地「正暦寺」を訪ねたあとは
天理教の御神酒を扱う、創業1877年(明治10)の老舗の造り酒屋「稲田酒造」へやってきました
こちらも予約の上、酒蔵見学させていただいたのですが
蔵の解説をしてくれたのが、稲田酒造の杜氏である、黒瀬弘康氏
そうあの黒木本店で百年の孤独を醸していた、あの黒瀬杜氏
「百年の孤独」を長く携わっておられましたが、日本酒の世界へ転身
同じ奈良にある増田酒造を経て2年前からここで杜氏をしているとの事です
なんだかとんでもない方に酒蔵見学の解説をしてもらったことになります
そんな著名な方にもかかわらず、終始謙虚で腰の低い杜氏でびっくり致しました
 

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さて酒蔵見学、まずは洗米
解説ではありませんでしたが、見ると洗米はウッドソン社製のMJP洗米機を使用していました
これジェット気泡で洗って、汚れを即排出、ジェットで流送するので、割米がないといった優れもの
午前中に伺った伊賀の森喜酒造場でも愛用していたもののサイズ違いのものです
蒸米に使われるのはホリケンブランドの吟醸コシキと設備にはかなり力を入れているようです
 

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さてここからが黒瀬杜氏の解説
通常蒸した酒米は放冷機という機械に載せられ強制的に蒸米を冷やしていきますが
ここ稲田酒造においては自然放冷による放冷
黒瀬杜氏考案の竹などで編んだ筵(に蒸米を広げて時間をかけ放冷する、といった昔ながらの手法が使われています
これは作業の合理化のためには放冷機が有効ですが、放冷機で冷却すると、米の表面だけが冷え、芯まで冷えないといった欠点もあるから
けれどこれって結構な手間ですよね
そうこうした手間暇かけて醸すのが稲田酒造のモットーのようです
 

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さてここ稲田酒造の酒蔵で目を引くのが日東工業所社製の麹室
最新の設備での麹造りに挑戦するために、平成27年に麹室を新築したのだとか


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麹室の中で温度湿度を微妙に調整しながらおよそ2昼夜半愛情こめて麹造りを行うのだとか
そういや北海道では時の人となった上川大雪酒造の川端杜氏がその昔、〇滴酒造の杜氏をしていた時に麹室もまともに使えるような状態じゃなくて、ホーマック(北海道のホームセンターです念のため)でビニールシートを買ってきてそれで麹室を覆って麹づくりをしたなんて話を聞いたことが有ります
そんな酒が全国新酒鑑評会で金賞を取ったりもしたんですけどね
まぁやはり麹室は清潔なのが一番
ちなみに黒瀬杜氏はこんな木製の麹室はいらないそうで
FRP製の方が良いなんて拘りも有りました
 

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そして酒母造り
酒母造りも清潔感溢れる個室で行われていました
しかも温度管理がなされている冷蔵室で仕込まれています
ゆえに大量生産はできず少量を丁寧に造るのがここ稲田酒造
黒瀬杜氏、曰くはそんな大量生産は目が届かないもが常
灘の酒蔵などはどちらかというと化学工場なんて比喩していましたが
私自身も酒造りは本来こうしたものなんだろうと思います

さてここでは生酛ではなく速醸酒母で仕込みを行っていました
使われる酵母は先ほど行った正暦寺の境内より野生酵母として採取された「奈良うるはし酵母」
それと酒の神様"大神神社"の神域においてササユリの花から酵母の分離「山乃かみ酵母」
古くから変わらぬ稲天を醸してきた、協会7号酵母、9号酵母を使ったりと時代の流れに応じて酵母は変更しているとのこと
 

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冷蔵室でもろみから絞りまで行われる、最新技術の極みかと思いきや
黒瀬杜氏はもろみは時によっては30日以上(多い時には40日にも)は育てると言う、もろみはまるで子供を育てるようと話してくれました
そんなもろみのデーターも包み隠さず見せてくれたりもしました
 

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もろみはこうしたサーマルタンクで
三段仕込みでおこなっていますが、約25日~30日をかけてお酒はできあがるとのこと
 

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仕込まれた酒は貯蔵タンクで出荷時期まで寝かされ
季節がめぐり時の力が清酒黒松稲天を醸しだすのだそうです
黒瀬杜氏が醸すということで、当然1年熟成なんてものもあるようです
 

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さて酒蔵見学を終え、ショップに戻ってまいりました
その途中、奈良漬を漬けているところに遭遇
もりろん稲田酒造で作られた酒粕で漬けられています
これは無論購入
これでチーズをくるんだ料理を、この後食べることになりましたが
日本酒の肴としてよく合ったので自宅で再現することに
 

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最後に試飲
残念ながらドライバーの私は飲めませんが
 

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試飲したのは
「熟成大吟醸の生酒 翠光」
「氷室のさと(福住)507」天理市福住産"吟の里"50%精米と7号酵母
「氷室のさと(福住)509」天理市福住産"吟の里"50%精米と9号酵母
手前の氷室の里はなんと一年熟成です
 

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最後に黒松稲天 純米しぼりたて生原酒 «冬季限定»を購入
稲田酒造を後にしますが、そういや蔵の庭も見事でした
今回は黒瀬杜氏自らの解説の酒蔵見学でしたが堪能させていただきありがとうございました
 

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蔵元豊祝奈良店で立ち飲み

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奈良と伊賀の酒蔵を巡った1日でしたが、レンタカーなので一切飲むことが出来なかったことから
今宵の晩餐は近鉄奈良駅構内にある豊澤酒造の直営店「蔵元豊祝奈良店」で楽しむことに
ここは立呑みの店ですが、料理も充実しているとのことで
1日飲めなかったストレスを解消しようとやってきたわけです


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蔵元豊祝の直営店という事でメインはやはり日本酒
店頭にはワンコイン(税含む)の豊祝セットがあることがアピールされています
500円でおつまみ3品と、生ビール、ハイボール、本醸造や純米原酒などが飲めるのは
センベロならぬゴヒャクベロと言ったところでしょうか
 

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店は縦長、満席(立呑みですが)でしたがほどなくカウンターが空いたのでそこで飲むことに
奥には販売(持ち帰りや地方発送)コーナーもありました
 

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さてメニューですが、酒の肴とセットメニュー
 

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まずは豊祝セット 500円
飲み物は
・300円以下の日本酒
・熱燗(純米酒豊祝or貴仙寿辛口)
・生ビール
・ハイボール
おつまみ三種盛り
・鶏の炭火焼き(宮崎県産地鶏)
・豚タンスモーク
・枝豆
といったコスパ最高のセット
飲み物は無論日本酒
生酒タンクで管理してます!という「蔵出し 純米原酒」をいただくことに
 

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もう一つのセット
無上盃セット 600円
・純米吟醸 無上盃 
おつまみは
・青唐味噌
・生ホタテのわさび和え
・ゆず入り笹かまぼこ
 

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黒板メニューも魅力たっぷり
ただし早く頼まないとどんどん消されていくようです
 

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黒板メニューにあるものは予め作られ、カウンターに並んでいました
 

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続いて三種のきき酒セット(本醸造貴仙寿辛口、純米酒豊祝、純米吟醸無上盃) 370円
合わせる肴は「奈良漬とチーズの不思議な出会い(当店オリジナル)」 310円
これが不思議と美味かった

 

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合わせる肴は酒粕土手煮 410円
竹の子土佐煮 350円
 

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三種のきき酒セット
美味しかった本醸造貴仙寿辛口 280円 をもう一杯
 

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純米酒豊祝を熱燗 360円 でいただきましたが肴は
焼きいかくんせい 320円
いわしフライ 250円
 

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これだけ食べて飲んで、お会計は3,750円これ2人で飲んだ料金です
まぁ観光地のど真ん中でしたが、少なくとも観光地価格では有りませんでした
道理で混んでいたはずです
1次会はコレで終了、次はどうしようかな

今回の奈良での宿は「スーパーホテルJR LOHAS奈良駅前」
JR奈良駅目の前といった立地の良さが魅力の宿です
そんな立地の良さに加えて繁忙期のGWだったにも関わらず料金は、1泊2人で9千円程といったコスパの良さが魅力のホテルでした
 

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さてそのスーパーホテルJR_LOHAS奈良駅前 
いわゆるビジネスホテルなんですが、部屋のバスルームとは別に湯船にゆったり浸かることのできる温泉「飛鳥の湯」があるうえ
午後5時から9時まではカクテルアワー
ラウンジのようなところで奈良の地酒やカクテル割りが無料で楽しめるうえ
なんと食事の持ち込みが可能とのこと
  

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そのラウンジのような部屋がここ
朝食会場でしょうか、結構な席数が有りました
 

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奈良駅前の夜景を楽しみつつカクテルなんてこともできますし
電子レンジが有るので持ち込みの食べ物にも幅が持てます
 

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飲み物は奈良の地酒をはじめ、ハイボールやワイン、焼酎などが飲み放題
 

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奈良の地酒「春鹿 純米吟醸 白滴」に「春鹿 超辛口」をメインに頂きました
 

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ソフトドリンクはこのサーバーを使いますし、氷のサーバーも有りました
サントリー ブラックニッカが有りましたので、ハイボールにして楽しむことに
ちなみにビールは自販機で購入することになります
 

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料理は持ち込み可と言う事で、すぐ向かいの大阪大将のテイクアウトを持ち込みます
 

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ハイボール片手に大阪王将の餃子と麻婆豆腐丼、天津丼で2次会
ホテルの部屋酒よりはるかに快適ですが・・・こんな事してホテルは大丈夫なんだろうか?
 

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ということでお盆休みも温泉とカクテルアワーのあるスーパーホテルを予約しちゃいました

ゴールデンウイークの奈良でのスタンプラリー(御朱印集めともいう)&酒蔵巡りを終え
最終目的地京都へ
まず向かったのがテツの聖地!京都鉄道博物館でした
入場は朝の10時からという事で、奈良を早めに立ち
この看板の有った京都駅にスーツケースを預けてやってきました
 

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京都鉄道博物館はJR西日本が関連するミュージアムで、他にはJR東日本が関連するさいたま市の「鉄道博物館」や
JR東海が関連する「リニア・鉄道館」があり、どれもいつかは行ってみたい鉄道関連博物館です
まずは京都鉄道博物館ということですが、ここには梅小路蒸気機関車館に収蔵・展示していた蒸気機関車も含めた53両の車両を収蔵・展示されています
ということでゴールデンウィークで家族連れで混雑する中ではありますが、私も博物館で動かない車輌相手に「撮りテツ」することに
と言っても撮影する機材はスマホですが
  

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まずはプロムナード
目に飛び込んできたのが「0系21形1号車(日本車輌製造製)」
ここからは間違うと何なんで公式ホームページから引用
「開業当時、世界最速の200km/h以上での営業運転を実現したこの車両は、外観から内部構造に至るまで、当時の国鉄の車両技術を結集したものです。展示予定の4両は、各形式のトップナンバーを付した4両で、約600万kmを走行した後、1978(昭和53)年3月に引退しました」
 

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開業時に活躍した0系新幹線電車のビュフェスタイルの食堂車
日本では国鉄から始まったと言っても過言ではない「電子レンジ」が誇らしげに設置されていました
 

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新幹線0系車内の展示コーナー
パンタグラフなどが展示されていましたが、考えていたものより小さく感じました
シートは奥が開業時から使用された普通席の「回転クロスシート」(背もたれを前後に動かして座席の向きを変える)
手前が「リクライニングシート」(こいつは2席ともに座席毎回転させるもの)
当時からよく比較されていたフランスのTCVが固定座席で半分の方が進行方向に背を向け乗っていた事を考えると大きな違いでした
 


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クハ489形「雷鳥」(東急車輛製造製)
国鉄を代表するボンネット型の特急用交直流電車
大阪~金沢・大阪~新潟などで使用されましたが
愛称名「雷鳥」の由来は立山連峰に棲息する特別天然記念物である「ライチョウ」です


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踏切の作動と非常停止ボタンの仕組みを学ぶ展示物
結構な人気が有りました
まぁ都市部では希少な存在なのかもしれません
 

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キハ81形「くろしお」(近畿車輛製)
1960年に登場した国鉄初の特急用ディーゼルカー
 

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100系122形(日立製作所製)
0系新幹線電車の後継機として活躍した新幹線電車
洗練されたスタイルが何だかカッコいい


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2階から1階に展示されている車両を真上から眺められる憎い演出
真ん中に展示されているのが、座席と寝台で両用可能な設備をもった世界初の特急用交直流電車
新大阪と博多を結ぶ寝台特急「月光」
クハネ581形(日立製作所製)
 

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月光は窓の外からの撮影しておきましたが、寝台と座席の双方が見えるようにセッティングされていました
 

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写真手前は当時世界最速の300km/hでの営業運転を実現した新幹線、500系521形(川崎重工業製)
1997年3月から新大阪~博多を結ぶ山陽新幹線で営業デビュー、11月からは新たに3編成が増備され、東京~博多間を結ぶ花形車両「のぞみ」として走行を開始しています
 

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JR西日本と言えば「トワイライトエクスプレス」(富士重工業製)スロネフ25形501号車
トワイライトプラザにこいつはありました
『1989(平成元)年に登場し、本年3月12日に引退した寝台特急「トワイライトエクスプレス」のA個室車両です。「スイート」1室と「ロイヤル」4室の客室を備え、特に「スイート」は眺望のための大きな窓があり、移動手段としてではなく乗車時間を楽しむ部屋として大変人気がありました。』(公式ホームページより)
 

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トワイライトエクスプレスの食堂車「ダイナーズプレヤデス」
高級感のある車内ではフランス料理を味わうことができたのだそうです
まぁ実は私自身、今から三十数年前に新婚旅行で箱根を訪ねた時の
帰路が「北斗星」と言った寝台列車でした
夕方上野駅を発つ北斗星で、晩餐はこうした食堂車でコース料理を食べた記憶が有ります
 

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京都鉄道博物館にはそんなトワイライトエクスプレスのメニューなども展示されていました


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「トレインマークコーナー」
私はほとんどわかりませんが、好きな方には一目瞭然なんでしょうね
 

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割と面白かったのが、本館2Fの鉄道ジオラマショー(30m×10m)
早めに席に座っていて正解、すぐに満席となりました
当然のように子供連れが多く、子供向けと言った感のあるショーと思いきや
館内係員の解説も軽やかに行われた鉄道ジオラマショーはなかなかのもの
ちなみに動画は新幹線のお医者さん、ドクターイエローが走る瞬間です
 


 

京都鉄道博物館のスカイテラス
開放的な屋上は走る列車が見える絶好のビューポイント!
東寺とその手前を走り抜ける新幹線の姿も見てとれました
 

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さて次は蒸気機関車の扇形車庫へ

京都鉄道博物館といえばやはり
「梅小路蒸気機関車館」時代から継続され蒸気機関車を動態保存している「扇形車庫」
現存する日本最古の鉄筋コンクリート造りの扇形車庫に、動態保存車両8両(営業運転車両3両)を含む蒸気機関車20両を保存・展示しています
まぁこれが有るからこそここに鉄道博物館が出来たのでしょうね
 

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そんな扇形車庫でひときわ目を引いたのが
金色の菊花紋章やデフレクタの鳳凰エンブレムも鮮やかなお召仕様のC51 239号機
戦前から戦後にかけ、1928年11月の昭和天皇の御大礼から1953年5月の千葉県下の植樹祭まで104回の牽引の大役を務めた「お召し列車」を牽引した蒸気機関車
平成から令和の改元に合わせて再整備され、金色の菊花紋章や鳳凰があしらわれました
特徴的なのは車体の左右に取り付けられた金色の柵
定時運行が求められる機関車にトラブルが生じた際も、車庫に戻す必要なく、最寄り駅で車体が点検できるように備えられていたというものも再現されています
ちなみにこのお召仕様のC51 239号機、プラレールにもなっているんだとか
 

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C51に連結されている炭水車は、水槽容量の大きい20m3形
 

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C51 239号の運転室


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お召し列車を牽引した機関車に取り付けられていた鳳凰などの装飾品も展示されていました
 

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C62形2号機
日本を代表する旅客用蒸気機関車で、東海道本線の特急つばめを牽引していましたが
その後、1971年までは私の住む北海道の函館本線で急行ニセコを牽引していたのだそうです
この実物が雪の北海道を駆け抜けていたのですね
歴戦の勇士といった感が否めません


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『シロクニ』の愛称を持つC62
貴婦人とも
松本先生原作の作品に『銀河鉄道999』と言うものが有り、主人公の乗る999号という宇宙を駆けめぐる列車は、この蒸気機関車C62をモデルとしています
アニメの劇場版「銀河鉄道999」製作時には、梅小路蒸気機関車館にあるC622号機を実際に動かして、蒸気の様子や煙の流れ方、動輪の動きなどを製作スタッフが取材したのだそうです
 

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C62に付けられたCは動輪(シリンダーからの連接棒がつながっている列車を駆動する車輪)の数が3輪ということを指し
C〇〇は3つ、D〇〇4つといった具合で機関車の名がつけられております
 

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ということでD51形1号機
太平洋戦争中に大量(1,115両)に製造された大型の貨物用蒸気機関車で、前述の通り動輪の数は4輪
蒸気機関車の代名詞ともなり「デゴイチ」の愛称で親しまれました
  

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こんな感じでテツの聖地!京都鉄道博物館を2時間ばかり愉しみましたが、次の予定が迫っていたのでこの辺で博物館を後にします
次回は是非ともさいたま市の「鉄道博物館」や名古屋市の「リニア・鉄道館」にも足を運びたいものです

京都鉄道博物館を見学した後は、近鉄を使い桃山御陵前駅へ
駅から20分ほど歩いたところに巨大なタンクが立ち並ぶエリアがありました
そこが今回の目的地、京都市伏見区に本社を置く日本酒製造メーカー「黄桜」
国内外にその名を知られた「黄桜」ですが、意外にも創業から90年程といった、京都では比較的若い酒造メーカーです
 

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今回訪れたのはそんな黄桜が運営する「黄桜伏水蔵」
もともと工場だけだったところをリニューアルし、日本酒造りと地ビール造りの様子をガラス越に通路から見学できる施設です
 

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まずはガイダンスシアターでこの地の恵みを最大に活かして、「もっと旨い酒」を目指し、黄桜が日々「日本酒造り」と「地ビール造り」に向き合う姿なるものを鑑賞
その後、5階の「日本酒 吟醸蔵」へ
ここには「清酒の真髄-酒は生きもの」といったパネルが展示されていました
 

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そして日本酒 吟醸蔵では日本酒造りの骨格となる、麹造りの様子
 

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まぁ残念ながら訪れたのがGWという事もあり
酒造りは行われてはいないようでした
 

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ただ醪造りは行われているようで
酒樽からは酒の香りが漂っていました
まぁ最新の日本酒の蔵ということでしたのでステンレス樽かと思いきやホーローの酒樽だったりもしました
 

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そして黄桜と言えば、キャラクター・カッパ画
初代カッパを描いた清水崑氏や2代目カッパ 小島功氏の紹介
 

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特に小島功氏の描かれたカッパ画は廊下や階段に数多く展示
特に目を引いたのが、このあと伺う、京都錦市場を闊歩するカッパのイラストでした
 

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そうそう黄桜カッパ広報部のカッパ課長
 

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4階は黄桜の地ビール「京都麦酒」についての解説
そう今、黄桜ではビールも醸しておりこれが美味い
 

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「酒は生き物」、ビールの「にごりは旨味」という黄桜のお酒への哲学のコーナー
 

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紀元前3000年頃の古代エジプトで使用されていた「エンマー小麦」
現代では栽培されていなかったが、保存された種子から京都大学、早稲田大学、黄桜の共同開発で再栽培し、現代ビールとし蘇ったそうです
 

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地ビール醸造所
地ビールの醸造釜や発酵タンク
 

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黄桜のビールは名水「伏水」と麦芽を仕込んで発酵・熟成させた後、ビール特有の旨みを残すために、あえて「ろ過」しすぎないのが特徴です
 

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地ビールの箱詰めや缶への充填設備
地ビール充填ライン
 

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日本酒とビールの工場見学の後は伏水蔵のレストランへ
昼飯を食べに伺います
カッパ課長が迎えてくれました
 

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黄桜伏見蔵でいただく地ビール

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さて黄桜伏見蔵で日本酒造りと地ビールの工場見学を終えたら
昼時なので黄桜伏見蔵レストランでランチ
(もっとも予約しないと入れないのであらかじめ予約してありましたが)
 

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黄桜という事で当然、日本酒を愉しむ「ショットコーナー」があり
 

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「黄桜スーパープレミアム」
自らの重みのみで搾られた「しずく取り」の一本 山田錦 精米歩合 35%
が1ショット800円(60cc)でありましたが

もう一本がすごい
「黄桜DIAMOND」
「年に一仕込み」の黄桜最高品質の大吟醸 600mlボトルがなんと35,000円と言った逸品ですが、1ショット1,500円(30cc)で提供されていました
 

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といっても今回ここを予約した理由は日本酒ではなく地ビール
カウンターにビールのタップが並んでいますが
そう黄桜はビールも美味いんです
 

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ということで黄桜 地ビールのメニューがこちら
「酒蔵仕込 京都麦酒」や「LUCKY BREW」のラッキーシリーズがあります
思えば今から4年半前に京都四条烏丸 角うち「松川酒店」を訪ねた際に呑んだのがはじめです
その後、酒屋の棚で見つけるたびに購入し飲んだ記憶があるお気に入りビールです
 

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まず頼んだのが、工場で出来立ての地ビールの3種飲み比べセット
酒蔵仕込「京都麦酒」アルト、蔵のかほり、山田錦
 

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加えて黄桜悪魔のビールを2種
「レッドビール」
トロピカルな香りとしっかりとした苦みが楽しめるレッドビール
「漆黒のビール」
爽やかな香りとすっきりとした味わい麦芽が香ばしい漆黒のビール
  

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メニューにお昼の定食が有ったので合わせるのは昼飯
日替わり定食には
「黄桜社員食堂のおすすめランチはいかがですか?工場併設ならでは♪メニューは2種類ご用意、社員気分も一緒に味わってください(^^)/」とありました


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我が家の奥さんがたのんだのはその黄桜社員食堂の日替わりランチ
今日は唐揚げ定食(880円)でした


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私は地ビールカレー定食
黄桜の地ビールを入れで、じっくりと煮込みましたとあり
美味しく頂くことに
 

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京都地ビールシリーズ第二弾(勝手にシリーズにしましたが本当に京都の地ビールは美味しいんです)
さて龍馬通りまで歩いてきましたが、そこに歴史を重ねた京町家の風情ある建物が見て取れますが、ここはもともとは「安本茶舗」という老舗お茶屋さんがあった建物
その京町家を復元して生まれたのが、ブリューパブ「家守堂」
1年前の年末に伺った際は残念ながら閉まっていたので(京都伏見の路地散策)今回は営業しているのを確認して伺いました
 

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ビールを注ぐタップが並ぶキッチン手前のカウンター席に案内されましたが
ここ家守堂では醸造所でつくる出来立てのビールを提供されています
 

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メニューはこんな感じ
 

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テイステイングセットのハウスビール4種は
・Destini/ソラチエースを使ったアメリカンペールエール
・Paraogd/ブラックセゾン(アルコール度数の高さを感じる黒ビール)
・Golden Ace/アメリカンブロンドエール
・牛ごろし/がつんとホップの効いたこれぞIPAといった一杯

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冷蔵庫には瓶詰された家守酒造のビールも販売され、ついでに京都伏見ならではの日本酒一升瓶も並んでいました
 

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ここはもともと老舗のお茶屋さんだったこともあり、安本茶舗のお茶の販売や
京都に根付く伝統的な日本茶の体験もできるようです
 

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ということで風情ある建物で嗜む出来たてのクラフトビールはやはり美味しかった

京都はビールが美味いってことで
京都地ビールシリーズ第三段
京都を訪れるたびに必ず愉しんできた京都醸造所のクラフトビールのはずが
今回伺ったGWは残念ながら休業していました
 

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そんなわけで替わりに訪れたのが、ジェイアール京都伊勢丹の和洋酒売り場「リカーバー」
いわゆるデパ地下の和洋酒売り場なのですが
そのレジにはタップから注ぐ、クラフトビールを飲ませてくれるカウンターバーがあるんです
こんな百貨店でクラフトビールの樽生が飲めるんですから、昨今のクラフトビール人気はすさまじいものが有りますね
 

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この日のタップは、京都醸造の「玉 巨峰ブレンド (TAMA)」
スパークリングワインとシャンパンに着想を得たビール
流石京都醸造所の逸品、クラフトビールの新たな境地を味わってきました
 

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京の台所「錦市場」がある中京区の錦通
通りの東端にある神社の境内には至るところにお店屋さんの提灯がありますが
ここにあるのが学業成就や商売繁盛の信仰を集める「錦天満宮」という神社
錦の天神さんの愛称で知られていますが
御祭神は、学問の神様として祀られる菅原道真公
学問の神のみならず、知恵の神、文学の神、商売繁盛、疱瘡除けに御利益があるとされるありがたい神さま
そんなわけで大変人気の有る神社だったりします


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ここに来たわけはスタンプラリー(御朱印集めとも言う)のため
ということで御朱印を頂きますが、錦天満宮の御朱印は書き置きでした

さて天神さん(天満宮)といえば、お使いの「牛さん」
「御神牛(撫で牛)」が錦天満宮に安置されていました
牛の頭を撫でた手で頭をさすると知恵を授かる、という信仰があるそうで私もその信仰にあやかり御神牛を撫でてまいりました
 

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ということでこの後は今晩の晩飯を求め錦市場へ

旅先での食事、それも旅の醍醐味ですが、居酒屋やレストランの食事が毎晩続くと結構な出費となります
(特に海外ではそれが顕著だったりもします)
そこで、旅先のスーパーで購入した弁当・惣菜をホテルの部屋で食べることがたまにありますが
我が家ではスーパーで購入したということで「スーパーディナー」と呼んで言葉だけ豪華にしたりもします
今回の京都での晩餐の買い出しに出かけたのはスーパーではなく「京の台所」とも称される「錦市場」となりました
実は昨年末にも伺っているのですが、その日は大晦日でしたが『満員電車の中を進むほど』と例えられるほどの混雑は有りませんでした
今回のGWはそんな大晦日よりも人出は多かったように思えます
加えて錦市場の名物の立ち食いしながら歩く人は減っておりました
これはコロナ感染対策として各店舗にイートインコーナーを設け、そこでの食事をとるように推奨していたからのようです
 

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そんな錦市場で見かけた、期間限定
今が旬の「京たけのこ」の焼き竹の子串
もちろんこいつは即購入
 

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錦市場でのお目当ては「だし巻き玉子」
いま海外でジャパニーズ・オムレツと呼ばれ人気の逸品
今回は前回伺った際に売り切れだった「三木鶏卵」さんを目当てに伺いましたが
午後4時過ぎに伺った際はもう売り切れ寸前といった状態でした
 

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そして錦市場でだし巻き玉子二大人気店の片割れ「田中鶏卵」さん
ここの店頭で伝統の職人芸で焼き上げる出し巻き玉子の一端を垣間見させていただきました
 

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そうそう錦市場でみてびっくりしたのが
北海道産の「しまほっけ(特選)」
その価格はなんと1,300円
まさしく高級魚扱いですね
 

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てなわけでホテルの部屋に戻り、今宵の晩餐は錦市場の三木鶏卵のだし巻き「九条ねぎ巻」や
錦市場「鮮魚 木村」で購入したあん肝、刺身を先日奈良の上田酒造で購入した日本酒「嬉長」とともにいただくとこに
 

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焼き竹の子串や焼き鳥も加えてかなり豪華な晩餐
スーパーディナーならぬ「錦ディナー」となりました
けどこれ下手な居酒屋よりはるかに美味しかったかもしれません
 

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京都2日目は京都西部の嵐山
嵯峨野トロッコに乗ろうとトロッコ嵯峨駅へやってきました
予め嵯峨駅から亀岡までのチケットは入手していましたが、帰路の亀岡から嵯峨野までのチケットは取れなかったため
開店前から並んで入手しようと、少し早めにやってきたわけです
 

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チケットを無事入手し、その後乗車時間まで待ち時間が有るので
トロッコ嵯峨駅に隣接する「19世紀ホール」を訪れることにします
実は1年ほど前に京都嵐山を訪れた際にトイレを利用しようとこの19世紀ホールを訪れた際に
お~こんな素晴らしい展示物があり、その際はさらっと見ただけでしたが今回は待ち時間が有るため
じっくり見ていくことにします
その「19世紀ホール」
『現代生活を支える様々な技術は産業革命に端を発し、人類の新しい知の歴史は19世紀に始まりました。大いなる変革の世紀、19世紀は、19世紀学や学会も設立されるほどの世紀です。我が国の鉄道においてもその変革の波は押し寄せ、出現した蒸気機関は物流を大きく変え、我が国を今の技術大国に育てた大きな要素であると言っても過言ではありません。』とのことで、歴史を支えてきた蒸気機関車を、当時のまま展示されています
ということでSL見学

 

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まず手前に「つばめ」のヘッドマークが付けられているのは
「C58形48号機」
昭和13年製造(川崎車両)この機関車は「貴婦人」として名高い'C57'の弟分でローカル線向けの蒸気機関車として、特に関西地方の至る所でよく働き、関西線・奈良線・和歌山線・紀勢線などのSL時代を最後まで頑張り続け
最後は私の住む北海道でその使命を終えたのだとか
 

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続いて特急「はと」のヘッドマークが付けられているのは
「C56形98号機」
小型の蒸気機関車で旅客・貨物など幅広く活躍した車両で
鉄道ファンからは「ポニー」の愛称で親しまれ、その名のように軽快なリズムで走る愛らしい仔馬のようなSLなんだとか

隣は「D51形603号機」
蒸気機関車の本線運用最終日まで走った機関車です
 

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引退後、追分機関区に保管されていましたが昭和51年4月に炎上北海道追分機関区の機関庫火災で起こった火災で車両後部が消失したため、このような姿で展示されています
何だか普段見ることのない、蒸気機関車の内部はこうなっているんだと知らしめる良い展示物ですね
 

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C56形98号機はテンダーの両側を低くして、後ろの見通しをよくしてあるのが、特徴とのことで後ろからも写真に収めてきました
なるほどこれなら身を乗り出さずとも乗務室から後ろを確認できそうです
  

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最後は旧日本国有鉄道鷹取工場技術者養成所の生徒によって、昭和14年9月に改造された蒸気機関車「若鷹号」と・・・・
こんな感じで30分余り19世紀ホールの蒸気機関車を眺めてまいりました
 

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ホームを見るとこの後乗車する嵯峨野トロッコが入線しているよう
そろそろ乗車時間となりましたが、ちょうど良い時間つぶしになりました
 

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京都の観光列車のなかでも高い人気を誇る「嵯峨野観光鉄道トロッコ列車」
使われなくなったJRの線路を、観光目的として再利用していますが、保津川沿いに崖のギリギリまで線路が敷かれているため、四季折々の渓谷美が見て取れこれが今や結構な人気
特に紅葉の時期などは予約が取れないほどなのだとか
今回利用する路線は、「トロッコ嵯峨駅」から「トロッコ亀岡駅」まで片道約7.3km、約25分
 

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ちなみに今回のチケットはJR西日本のインターネット予約「e5489」を利用して前売り券を購入してありました
 

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嵯峨野観光鉄道トロッコ列車の座席はこの側板や床まで素通しの5号車リッチ号と
  

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1~4号車まではこの普通車両
今回はリッチ号の予約が取れなかったため、2号車の普通席となりました
写真のとおり普通席でも解放感はかなりあります
 

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そうこうしている間に嵯峨野観光鉄道トロッコ列車はほどなく出発
嵐山では対岸に峡谷に沿うように建つ宿が現れます
これが星野リゾート「星のや京都」
専用の船でしかアクセスできない宿ですが、食事などの飲食はオールインクルーシブなんでしょうね
一度は泊まってみたい宿ですね
 

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トロッコ保津峡駅ではタヌキが迎えてくれました
看板には「たぬき」は古来より「他を抜く」という縁起があり商売の繁盛を願って店先に飾られてきました。
嵯峨野観光トロッコ列車では遠来のお客様に古来からの縁起と最高のもてなしを提供することを祈念して「たぬき」を大切にしています
と、ありました
 

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途中、山陽本線の鉄橋の下を通過
もともと嵯峨野観光鉄道トロッコ列車のレールが、山陽本線として使われていたこともあり
何だか考え深く眺めてきました
  

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トロッコ列車は予定通り25分ほどで終着のトロッコ亀岡駅に到着
こちらのホームでも信楽焼のたぬきに迎えてもらいました
ここ亀岡駅は保津川下りの乗船場へのアクセスするのに最適な駅
大勢の観光客が下りていきました
我が家も保津川下りは考えましたが、何より一人4,100円の乗船料が高く感じたためパス
 

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ちなみに保津川ではラフティング体験もできるようでトロッコ亀岡駅近くにラフティングの発着場や
請田神社見て取れました
 

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帰路には渓流の橋の下に保津川下りを楽しんでいる船を見ることが出来ましたが
 

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激流を下る保津川下りの船を見て
乗らなくて良かった(私は船酔いするたちなんです)とつくづく思いました
 


 

こんな感じで嵯峨野観光鉄道トロッコ列車の嵯峨野~亀岡往復は終了
次回はリッチ号で紅葉を楽しんでみたいものです

阪急嵐山線の松尾大社駅を降りてすぐ
お酒を入れる容器「甁子」を袂に抱えた鳥居が見て取れますが
その鳥居の奥に、お酒の神様を祀る松尾大社があります
その松尾大社、平安遷都以前からある神社で、京都最古の神社と言われています
日本酒の蔵を巡って灘五郷や奈良、京都伏見を回ってきましたが、嵐山まで来た以上、当然ここも参らねばならぬところです
 

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まずは松尾大社楼門を潜り境内へ
楼門には左右に随神が安置されていました
 

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楼門を抜けて正面に拝殿がありました
 
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そしてその奥に重要文化財である御本殿
大宝元年(701)に創建され「松尾造り」という珍しい造りになっています
 

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本殿両側に並ぶ奉納酒樽
京都の酒蔵のみならず、昨日まで巡っていた灘五郷の酒蔵や奈良、そして伊賀の酒蔵の菰樽もこの中に有りました
 

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日本三大酒処である東広島西條や高知の酒蔵のものもあり
ここ数年巡ってきた酒蔵も結構な数になったという思いで眺めてきました
 

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松尾山からの湧水の井「神泉 亀の井」
よみがえりの水としても有名なのだそうですが
ここ松尾神社にお酒の神様が祀られるのは
その昔、神様同士の会議が会った時、松尾大社の山から湧き出ている水を使って大山咋神が一夜にしてお酒を作り、そのお酒がとても美味しかったことからだそうです
 

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境内の奥にあるパワースポット
霊亀の滝
残念ながら私が伺ったGWはほとんど水は流れてはいませんでした
 

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最後に授与所にて御朱印を賜りました
賜ったのは御本社「松尾大社」の御朱印
ちなみに書置きでした


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こんな感じでお酒の神様松尾大社を参りしましたが、コロナが早く終息し
不安なく美味しいお酒が呑める世の中になりますようにとお参りしてきました
さて次は境内にある「お酒の資料館」へ

松尾大社お酒の資料館

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お酒の神様が祀られる松尾大社
境内にはお酒の資料館なる施設が有りましたので、こちらにも立ち寄りました
ちなみにこの施設は「京つけものもり」が運営しているのか、施設の隣では漬物も販売されていました


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さてその松尾大社お酒の資料館
お酒の神様たる「日本第一醸造神」の松尾大社ということで
酒ができるまでの行程をわかりやすく解説し、古くから伝わる酒造道具・手法や
 

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また現代陶芸家によるさまざまな窯の酒器をはじめ、お酒に関する展示がなされていました
 

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パネルの中に『松の尾の大明神は酒奉行と語る福の神』というものが有ります
これは狂言「福の神」に、信者が福の神にお酒をお供えせよ、と言われ
その時、まずは松尾明神からという台詞があるのだそうです
ここにはそんな狂言に使われる「面」も展示されていました
 

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松尾大社を有名にしているのは、酒の神様としての信仰
毎年11月の酒の仕込み始めの頃に行われる「上卯祭」と、4月の酒の仕上がりの頃に行われる「中酉祭」には、全国各地の酒造から銘酒がこぞって奉納されることでも有名で
そんな酒造関係者に授与される守護の大木札も展示されており
守護の大木札には「酒造・酒販・業務繁栄御守護」と記されていました
 

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他には全国の銘酒のラベルや年代物のポスター
 

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酒造りをイメージしたマネキンが有りましたが
これがイケメン君だったりします
どうやらこれはどこぞのデパートにあるような服売り場のマネキンを流用したもののようです
このマネキン出来ましたら、灘五郷は御影郷の「白鶴酒造資料館」のような働く姿のカッコいいマネキンに変えてもらいたいものです
 

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京都嵐山から近鉄とJRを乗り継ぎ京都駅へとやって来ました
このあと比叡山へと向かいますが、少し時間が有るので
京都に来たのなら必ず立ち寄らねばならない、焼き鳥屋さん「鳥せい」を訪れることに
この「鳥せい」
大正時代から続く京都伏見「神聖」の蔵元 山本本家が経営する居酒屋で、4年前に京都伏見「鳥せい本店」に訪れましたが、いつも満席で1時間以上待ったりもしたことから
2年前は京都駅にほど近い鳥せい京都タワーサンド店を訪れたりもしました
 

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GWに伏見の鳥せい本店に行くなどは無謀そのものですが、京都タワーサンド店は客の回転が早くたいてい座れるのは経験済み
ということで軽く一杯やっていくことにします
 

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テーブルに有ったメニューにはランチタイムと言うことで
「お勧めのお料理とお酒のお得セット」なるものがあったので
 


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てな訳で、Aセットの焼き鳥5本+突き出し(1,200円)
を生ビールでいただくことに
 

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焼き鳥はタレの焼き鳥、ネギま、すきみ、塩の砂肝、皮の五本セット
これはここ鳥せいの看板セットでもあります
この焼き鳥に創業明暦年間三百六十年の老舗 京都・清水「七味家本舗」の山椒を合わせるのが鳥せい流
 

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それにここでの定番、ステンレスのサーバーにその日に直送され詰められた蔵出し原酒やや辛口を昼からいただきますがこいつが美味い
あの「神聖」を醸す酒蔵、山本本店が営む焼き鳥屋さんです
にしても焼き鳥に一番合うのはやっぱり日本酒だな〜
 

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比叡山延暦寺で変なお坊さん発見
それがこのゆるキャラ「しょうぐうさん」
なかなか愛らしい着ぐるみですね
普段は「一隅を照らす運動」の輪を広げるために全国各地を飛びまわっているのだそうですが
私が延暦寺を訪れた際はこうして参拝客と記念撮影のサービスを行っていました
 

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さてこのblogを続けてお読みの方には何か変と思われる方もいらっしゃるかもしれません
というもの京都の西の果てである嵐山を観光していたはずが
今度は真逆ともいうべき東の果て、京都の隣、滋賀県にある比叡山延暦寺へやってきたからです
まぁツアーなんかじゃこんなバカな事はしないでしょうけど、双方訪れたかったんですから仕方ありません
しかも交通手段として京都バスが本数は少ないものの京都駅から直通便があり、1時間少々でたどり着きます
乗り継ぎ等を考慮するとこちらが便利、しかも比叡山ロープウェイは結構なお値段という事でバスしたというものあるが
  

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そんなコスパの良い京都バスで向かいましたが、道中の比叡山ドライブウェイの展望スポット「夢見が丘」では、大津市街とびわ湖を一望といった眺望を車窓でしたが見せてくれました
 

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標高848mの比叡山全域を境内とする寺院、天台宗の総本山「比叡山延暦寺」
平成6年にはユネスコ世界文化遺産に登録されています
ちなみに「延暦寺」とは単独の堂宇の名称ではなく、比叡山の山上から東麓にかけて位置する「延暦寺」とは単独の堂宇の名称ではなく、比叡山の山上から東麓にかけて位置する東塔(とうどう)、西塔(さいとう)、横川(よかわ)などの区域(これらを総称して「三塔十六谷」と称する)に所在する150ほどの堂塔の総称である、西塔、横川などの区域に所在する150ほどの堂塔の総称である
ここでの所要時間は1時間ほどを予定しているのでとてもすべてを回るわけにはいきません
今回は「東塔地区」を巡る事に
という事でまずはバスセンターから歩いて最初に目にするお堂「大講堂」から
ここは僧侶が法華経の講義を聞いたり、お互いに問答をして勉強する学問修行の道場
昭和31年の火災で焼失したものの、昭和36年に山麓にあった「讃仏堂」を解体、移築、再建されたものなんだそうです
 

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続いて訪れたのが延暦寺最大の仏堂であり、延暦寺の総本堂にあたる「根本中堂」
建物は国宝に、廻廊は国重要文化財に指定されている歴史的名所です
説教くださったお坊さんお話だと、延暦25年(806)の開基以来、消えることなく守られてきた「不滅の法灯」なるものがるのだとか
  

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残念ながら私が伺った時は、根本中堂は屋根の葺き替え工事中で外観は拝めませんでした
まぁ珍しいところから珍しいものが見れたとも言えますが
  

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当然ここでも御朱印(スタンプラリー)を賜りますが
ここでは久しぶりに御朱印帳に「醫王殿」と書いてもらいました
ちなみに醫王(医王)とは薬師如来さまのことを指します
 

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根本中堂から急な石段を昇りやってきたのが
比叡山の総門の役目を果たす重要な楼門「文殊楼」
文殊楼は、延暦寺の山門にあたる建物で、知恵を司るといわれる文殊菩薩がまつられています
文殊菩薩がまつられていて、受験生の合格祈願に人気があるとのこと
てなわけで文殊楼の壁には絵馬がたくさん掛けられていました
 

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次はありがたいお堂「大黒堂」
日本においては最澄が毘沙門天・弁才天と合体した三面大黒を比叡山延暦寺の台所の守護神として祀ったのが始まりとされ
日本の大黒天信仰の発祥の地とされるのが、この「大黒堂」
本尊の大黒天は、豊臣秀吉が祈願し出世したことから「三面出世大黒天」と呼ばれているそうです
 

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そして迷った挙句にたどり着いたのが
比叡山延暦寺の中心「法華総持院東塔」
 

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「阿弥陀堂」
 


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「戒壇院」
 

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こんな感じで1時間余り比叡山延暦寺東塔地区を巡りましたが
私が驚いたのが、ここ比叡山に「天海大僧正」が祀られている事でした
と言うのも『本能寺の変』、首謀者の明智光秀が生きていて天海僧正となり、徳川家康から家光まで三代の将軍に仕えたとされる説があり、まぁ私はこの説を信じているのですが
もしそうなら比叡山を焼き討ちした張本人である明智光秀(天海大僧正)がここに祀られていると思ったからでした
 

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多くのお土産店や飲食店が立ち並ぶ銀閣寺参道
コロナ禍にあって久々に観光客の混雑する景色を見ることになりました
やはり観光地はこうでなきゃ
早く日本の観光地がこうした姿に戻るのを祈念いたします


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比叡山延暦寺から京都への帰り道
バスを途中下車し世界遺産銀閣寺を参拝することにしました
境内に入ってすぐのところに地図が掲示されていましたが
銀閣寺の境内は当初私が考えていたよりはるかに広い
閉門1時間前に訪れたのですが、まぁ見て回るのは5分ほどだろから良いだろうと高をくくっていましたが、これだとみて回るのにかなりかかりそうです
 

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さてその銀閣寺
正式名称を東山慈照寺といい
金閣寺と同じく臨済宗相国寺派の塔頭寺院のひとつです
もちろん国宝ですが、1994年金閣寺とともに「古都京都の文化財」の一部としてユネスコ世界遺産に登録されています


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さて銀閣寺と比較対象にされやすい金閣寺は豪華絢爛な見た目が特徴ですが
たいして銀閣寺は落ち着いた「わびさび」精神を持っており、その幽玄な美しさは見ていて飽きませんね
 

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回遊式庭園の一部
錦鏡池の向こうに東求堂が見て取れますが
 

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この「東求堂」もまた国宝
内部は拝観できませんが、特に4部屋あるうち北東側に位置する「同仁斎」は、床の間や掛け軸、そして4畳半の始まりの場所とされ、後世の日本文化に大きな影響を及ぼした場所であり、草庵茶室の起源とされています
ここから「わび」「さび」の世界観が生まれました
外からは縁に面した「腰掛」が見てとれました
 

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月の光を反射させるように白砂で波紋や灘を表現したといわれる平面的でシャープな砂盛りは「銀沙灘」
奥にはある円錐型のものは「向月台」
この上に座って東山に昇る月を眺めたと言われています
 

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この枯山水庭園のようなものの風情が有りますね
 

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そして境内東側の山の展望台から見た景色がコレ
何だか日本人の美徳たる侘び寂びを感じました
 

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最後に御朱印を賜り
世界遺産銀閣寺の参拝終了
そろそろ足が棒になってきました


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写真は京都のランドマーク「東寺五重塔」
瓢箪池に映る逆さ五重塔が幻想的な景色を醸し出しています
さてゴルデンウイークに合わせ東寺の夜間特別拝観が行われるの事で、灘五郷や奈良、そして京都を6日間歩き続けて疲れてはいましたが
この景色が見たいがために重い腰を上げ東寺へとやってきました
 

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世界遺産 真言宗総本山「東寺」
「慶賀門」から入りますが、ここで拝観料を支払い境内へ
 

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まずは取り急ぎ御朱印
時間が午後6時過ぎということもあり、残念ながら書き置きの御朱印
「弘法大師」と書かれているものを賜りました
 

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東寺では日が沈むと五重塔をはじめとした建物がライトアップされるそうですが
普段は門は閉ざされ敷地内に入ることはできません
毎年春桜や秋の紅葉に時期には期間限定で境内が美しくライトアップ夜間特別拝観が行われているとは聞いていましたが
今回伺ったゴールデンウイークにも夜間拝観が行われておりラッキーでした
ここに伺ったのは午後7時前、まだ東寺五重塔には西日が当たっていた状態でしたが
 

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陽が沈むとともに刻々とその姿が替わるのを目のあたりにすることとなりました
 

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暗くなるのと時を同じくしてライトアップがなされますが
東寺のライトアップには、東芝のLEDが採用されているとのこと
「金色に輝く五重塔」のイメージ


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東寺の夜間特別拝観では
ライトアップと併せて、東寺の「金堂」「講堂」が公開
有難い仏像も拝んでまいりました


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京都の梅小路公園の「京都水族館」へやってきました
実は今回ここに来るのは2回目
一昨日もここに来たのですが、コロナ感染対策として入場制限をしていたようで
予約しなければ入場できなかったため、今日に順延となっていました
まぁゴールデンウイークですから、これは当然予想していなければならなかった事態だったんですけどね
ということで京都最終日は朝9時の開場とともに入場することに
 

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まず出迎えてくれたのが、「京の川」エリアにいる
オオサンショウウオ
全長約150センチのビッグサイズな巨体
京都を流れる鴨川にも生息しているようで、地域性ある展示です
ちなみに国の天然記念物に指定されています
 

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そしてゴマフアザラシ
このチューブ状の水槽は、旭山動物園で見た円錐状のトンネル(マリンウェイ)とは少し違ったようでした
 

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これまた旭山動物園で見た「空飛ぶペンギン」
ガラス越しにペンギンが優雅に泳ぐ様子が見て取ますが
その姿は泳ぐと言うよりは、飛ぶと言った感じのスピード
ペンギンが本来、鳥だということを思い起こしてくれました
 

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次はペンギンの足跡に導かれるま
 

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アフリカ大陸南部の暖かい地域に生息する「ケープペンギン」の住処へ
 

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そして2020年に新しく公開したエリア
幻想的なクラゲたちの世界「クラゲワンダー」
 

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いまや水族館に欠かすことのできない
「ニモ」ことカクレクマノミ
 

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そして高さ約6mにも及ぶ「京の海」大水槽
500tもの人工海水が使われているそうで
マイワシの大群やらエイが優雅に泳いでいる姿を見物
癒されてきました
 

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獰猛なうつぼも水族館では人気者
 

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イルカパフォーマンス「YEAH!!」はまだ開演、1時間前でしたがすでに席取りは佳境に入っていました
残念ながらこの後予定が有るので見ることはかないません
 

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最後に砂から顔を出し食べ物を捕食する「チンアナゴ」と「ニシキアナゴ」に癒され
京都水族館見学終了
 

京都水族館で癒された後は、また京都洛中へ舞い戻り
キンシ政宗の堀野記念館へやってきました
この建物は旧堀野家の本宅だったもの、その歴史は古く天明元年(1781年)、若狭出身の初代松屋九兵衛がこの地に造り酒屋を創業したことに始まります
現在キンシ正宗本社は伏見に移されましたが、キンシ正宗の発祥の地で、造り酒屋の歴史と町家の文化を伝える記念館として生まれ変わったのだそうです


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玄関を入ったところに、そんな旧堀野家本宅時代の写真が飾られていました
 

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さらに中に入ると、京都らしく舞妓さんの写真も見て取れます
きっとここで撮影されたんでしょうね
他にもここを訪れた方の写真や色紙も飾られていました
 

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さらに奥に入ると、通り庭とも呼ばれる土間がまっすぐと続いている空間へ
こちらはショップ兼の試飲所となっているようです
 

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建物の一番奥には「天明蔵」
酒造りの貴重な道具が残され展示、当時の風情をみることができるそうですが
残念ながらコロナ禍の中、現在は入館が出来ないようです
 

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そんな通り庭で試飲を勧められ2杯ほど頂きました
まずは『金鵄(キンシ)正宗 特別純米』
「ワイングラスでおいしい日本酒アワード2020」メイン部門金賞受賞した逸品

そしてこれは旨いと感じたのが「松屋久兵衛 (純米大吟醸)」
兵庫県産山田錦を100%使用し35%まで精米
製麹に麹蓋を使用し、杜氏入魂の手造りで丁寧に醸した
キンシ正宗創醸者の名を冠した当蔵最高峰の純米大吟醸
思わず土産に1本購入していくことに
 

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外には「文庫蔵」
耐火性に優れた酒蔵で、元治元年の「蛤御門の変」の際にもキンシ正宗の酒を守り抜いたと伝えられている頼りになる蔵です

蔵の前には「桃の井」と名付けられた井戸が有りますが、この井戸から創業以来酒造りに使われてきた名水が今も湧いていました
この「桃の井」の水を使用し地ビール製造を行っているとのこと


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そうこの敷地内では京都町家麦酒醸造所が稼働
ここキンシ政宗堀野記念館で販売されているほか、ここで飲むことが可能との事
 

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という事でスタウトタイプの「京都平安麦酒 くろおす」と
アルトタイプの「京都花街麦酒 まったり」を頼んだところ
キンキンに冷えたやつが運ばれてきました
 

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そんなことで風情の有るキンシ政宗の堀野記念館の中庭で、朝から花街麦酒と平安麦酒やることとなりました
昨日の黄桜もそうですが、いや〜京都はビールが美味い
 

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長いようで短かったGWの旅も終了
京都からリムジンバスに乗り関西国際空港へひとっ走り
すぐさまチェックイン済ませセキュリティを潜ったら
久しぶりの関西国際空港JALサクララウンジへ
ちょっと古いblogを検索してみると、前回ここを訪れたのは11年前
浅田真央さんの「ザ・アイス大阪公演」を見るため訪れた以来です


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ここを訪れたのはゴールデンウイーク最終日でしたが
羽田行きの便が出るころには、客は皆さん外に出ていき貸し切りでした
 

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この日はこどもの日(端午の節句)という事もあり、ラウンジのダイニング・ビバレッジエリアには折り紙の兜や兜飾りの色紙が飾られていたとともに
「皆様の安全・安心のため マスク着用(飲食以外)にご協力ください)といった掲示も有りました
思えば2020年に武漢で発生した新型コロナ
感染拡大で一番被害を受けたのがこの関西空港だったように感じます
というのも2020年にプレミアポイント倍付キャンペーンの際にANA修行で沖縄往復を5往復実施しましたが、当初その乗り継ぎ先として選択したのはここ関西空港でした
もちろんそのルートが一番安価だったことは言うまでもありません
ところが実際にANA修行で関西空港を使うことは有りませんでした
まぁそのくらい搭乗客が減少して運休になったと言うわけですね
 

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さてラウンジでのお楽しみと言えば樽生ビール
ここ関西空港のJALサクララウンジには2種の樽生ビールが提供されいました
まずは関西定番のアサヒ・スーパードライ
そしてその隣で提供していたのが、2022年1月リニューアルし新発売された「パーフェクトサントリービール」
ラウンジでは初めて見るビールです
航空会社のラウンジを使うような顧客層に対する調査、もしくはPR的な要素もあるのかもしれません
まぁ確かにこういったラウンジを普段から使っているようなビジネスマンには昨今の健康志向の高まりに敏感な方が多いでしょうからね
私も飲んだ感じは飲みごたえもあり普段飲んでいるビールとの差は感じられませんでした
 

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ビールに合わせるつまみは京都の老舗パン屋SIZUYA志津屋で
創業以来伝統の味を守り続けている「元祖ビーフカツサンド」
軽くトーストしたパンの中にビーフカツが2枚重ねて入っていてボリューミー
しかも甘辛いタレが絶妙のサンドイッチでした
京都で買い出ししておいて良かったと思える逸品でした
サクララウンジおつまみの「えだまめちっぷす」も旨い
 

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そうこうしている間に搭乗時間
15時15分発JL2505便の機材であるB737-800に乗り込み
新千歳空港を目指しますが、この日も遊覧飛行
関西空港を飛び立った機材は大きく西に向かった後、旋回
眼下には明石海峡大橋が見て取れました
 

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その後、神戸空港の有るポートアイランドや
酒蔵巡りした「灘五郷」あたりを眺めつつ帰路のフライトとなり
 

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着陸間際はたまにプレーしたことの有る「千歳カントリークラブ」も望め
なるほどこんなレイアウトなんだと感心しきりのフライトとなりました
  

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京都錦市場の烏丸寄りにある「寿し さか井」
年季の入った店構えはチープな感じが否めませんが、実はミシュラン店だったりする京都の寿司屋です
店内はカウンター越に5名ほどが座れるだけのお店
流石にGWの昼時とあって満席でした

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もっともそれは想定の話、前日に電話でテイクアウトを予約してあり引き取りに伺った次第です
京都から帰ったその日の晩餐はそんな「寿し さか井」からテイクアウトし自宅に持って帰った鯖寿司
京都の鯖寿司と言えば、祇園いづう、いづ重さんが有名ですが、実は京都で一番美味しいとの評判の鯖寿司です


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合わせる酒はとっておきの日本酒
「純米大吟醸 上善如水」これはゴルフコンペか何かの賞品だったかと思います
さてその上善如水、新潟県の越後湯沢にある白瀧酒造の日本酒で
雪解け水のようにすっきり軽快に飲めるのが特徴
実際にあっという間に開いてしまいました
そう折角、灘五郷・奈良・伊賀で購入した日本酒ですが、できれば冷やしてから飲みたいため、今回は冷蔵庫で保管していたこの日本酒を飲むことになりました
 

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さて今年のゴールデンウイークはこんな感じで京都をはじめ兵庫・奈良の酒蔵を巡らせていただきました
下の写真はそんな酒蔵巡りの際に購入した戦利品です
蔵で聞いたこだわりの酒造りの話など思い出しつつ楽しみたいと思います
ということで次回は東北あたりの酒蔵を巡るのも悪くはないかも知れません
 

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