写真は「灘五郷絵図」東の阪神甲子園球場から次に目指す沢の鶴資料館まで
昨日と今日でこの絵図の東西をほぼ歩いたことになります
さすがにこれだけ歩くとすでに足に来ていました
(灘五郷酒造組合 日本一の酒どころ 灘の酒パンフレットより拝借)
そして灘五郷最後を飾るのは西郷
阪神電車の大石駅には「灘は日本一の酒処」の看板がかかっていて、その下には沢の鶴資料館まで徒歩10分とあります
(ちなみにこれは三ノ宮に帰る際に撮影したものです)
ということでやってきたのは灘五郷酒蔵巡り最後となる「沢の鶴資料館」
江戸時代末期に建造され170年以上の歳月を経てきたと考えられる大石蔵を、酒造りの文化を広め、後世に伝えることを願って資料館として公開したのが「昔の酒蔵」沢の鶴資料館です
ただし酒蔵自体は平成7年の阪神淡路大震災で倒壊していますが、平成11年に木造免震構造を使って復興再建されたものだそうです
資料館玄関に展示されている菰樽に「米」を45℃ほど傾かせた商標と言ってよいマークが印刷されていますが
これは沢の鶴酒造は、もともと藩米を取り扱う両替商で、当時の屋号は「米屋」
別家の米屋喜兵衛が副業で酒造業を創始で米問屋がルーツのため、米と麹にこだわった純米酒が自慢の「沢の鶴」ですが、「沢の鶴」の商標である「※」印も創業者・米屋喜兵衛に由来しているそうです
一階は昔ながらの酒造りの工程を展示
まずは「酒米」
生産量の6割を兵庫県産が占めるという、酒米の王様「山田錦」
他の品種と違い一段と稲の穂が長いのが良くわかります
日本酒生産量トップを独走するのもこうした酒米があってこそなのかもしれません
「洗米」「蒸米」コーナー
精米された米を水で洗った洗い場や火入れに使った釜、酒米を蒸し上げる大甑が見て取れます
「醪(もろみ)仕込み」コーナーでは
灘の三段仕込みの工程で使用された仕込み桶が並びます
直径約2m30cm深さ1m95cmの巨大な大桶が並んでいるさまは壮観ですね
巨大な男柱
これはてこの原理を利用する石掛式と呼ばれる方式
それは醪を搾ってお酒と酒粕に分離する工程の「上槽」コーナーにありました
ここには丈夫そうな木の「槽」が備えられていますが
清酒はこの槽から出て、「よだれかけ」「すいの」を通って垂壺に入ります
他にも清酒・醪・水などを運ぶのに用いるため把手のついている「試桶」や
醪を絞るため入れられる「酒袋」なども展示されています
続いて資料館2階へ
ここには酒樽つくりのコーナーが有りましたが
江戸時代から受け継がれている木製の酒樽づくり
職人の数が減少し、安定した生産を続けることが年々難しくなってきているのだとか
仕込み桶などの酒道具を洗うのみ使われる、竹製のたわし「ささら」も展示
昔はこのささら、縄で結わえられていたのですね
2階には麹室もありました
資料館見学の後は
沢の鶴ミュージアムショップへ
もちろん利き酒も
この日は「純米生原酒 昔の酒蔵」と「古酒仕込み梅酒」をいただくことに
えなわけで、昨日今日歩き回り
灘五郷の酒蔵を合計10蔵巡りました
ちなみにパ酒ポートのスタンプは9個
どうやら大関のアンテナショップ「甘辛の関寿庵」を伺った際に試飲しすぎて忘れたようです
ちなみにさすがに飲みすぎ
今晩は日本酒ではなくビールにしよう
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