灘五郷のひとつ魚崎郷の酒蔵巡り
本日三軒目は明治初期から魚崎郷で酒造りを営む小山本家酒造 灘浜福鶴蔵
櫻政宗記念館から酒蔵通りを少し歩いたとろにありました
今回伺ったのは、浜福鶴 吟醸工房
入り口から入ってすぐのところにある「酒造り体験空間」の看板の有る酒樽を刳り貫いた入口から2階に上がると
定番の杉玉や稲穂
ここではまずパネルに加えて名物案内人「宮脇米治」のアニメVTRによる酒造りの解説を見てから回る事に
まずは伝統の酒造用具の展示
ここは何といっても吟醸工房での全工程を、ガラス越しに見学できるというのがみそ
1995(平成7)年に発生した阪神淡路大震災で甚大な被害を受けたこの蔵は1996年(平成8)年には、ガラス越しに酒造りの工程を見学いただける蔵に全面改修されたのだとか
伝統的な造りにこだわりつつも、こんな機械を使って合理的に作っていることが、分かります
てなわけで近代的な蔵に改修された浜福鶴の吟醸工房
まずは【浸漬室】
近代的な酒蔵はまるで食品工場のよう
そして【酒母室】
発酵タンク上部に付けられているのは、位置と形状からして
櫂入れのための攪拌モーターでしょうか?
吟醸工房らしく
【吟醸室】なる部屋も有りました
通路を挟んで反対側
大きな醗酵用のタンクが見て取れます
【醗酵室】
三段仕込みの掛け米を仕込みタンクに入れるシーンに偶然遭遇
菊正宗酒造記念館の「灘の酒造り用具」展示室で見たように一昔前なら蔵人が桶か何かに入れた掛け米をタンクの上まで持ち上げ入れたのでしょうけど
最近はこうした便利なもので随分省力化されているというのが見てわかりました
そしてお楽しみの生酒試飲コーナー
今日のメニューは
まずは「空蔵 春限定 純米大吟醸無濾過生原酒」
ちなみに銘柄の「空蔵」の名なんですが
1995年に発生した阪神淡路大震災により蔵は全壊、酒造りが出来ない絶望感を味わいました
辺り一面の瓦礫の山を見回して、杜氏はこう呟いたと言います
『蔵もつぶれて空しか見えない』
見上げれば空が広がるばかり、そんな青空から希望をつなぐ「空蔵」が生まれまたのだそうです
そしてそれは【空 ゼロ】からの再出発を意味する名でもあったようです
次に「仕込壱號 大吟醸無濾過生原酒」
「仕込弐號 純米大吟醸無濾過生原酒」
「柚子日和」
と頂きましたが、流暢に日本語を操るアジア系のスタッフからの勧めで
折角だからと
「米治 大吟醸(古酒)」や「米治 純米大吟醸 にごり(微炭酸)」も少しならあると試飲させていただきました
ショップもおしゃれで種類も多彩
けれどこの後の行程を考えるとここも我慢我慢
コメントする