奈良2日目の朝、昨日の雨模様が嘘のような晴天のなかレンタカーを走らせ「法相宗大本山 薬師寺」にやってきました
その薬師寺、名前の通り、薬師如来の力により病気に打ち勝つことを目的に建立されたお寺です
平成10年(1998)に「古都奈良の文化財」の構成資産の1つとして、ユネスコの世界遺産に登録されました
さてその薬師寺、下のパンフレットにあるようにめちゃくちゃ広い
まぁ奈良の神社仏閣の類は皆そうなのですが、京都のそれと比べると比較にならないくらい広いんです
普段の通勤で歩くのを厭わない私でも今回の奈良の旅は結構足に来ました
拝観券を購入し、まず向かったのが「東院堂」(国宝・鎌倉時代)
日本最古の禅堂だそうですが、中にはこれまた国宝の「聖観世音菩薩立像」(白鳳時代)が安置されており
気品ある崇高な雰囲気が漂っていました
そして四方には本尊を囲むように四天王像が祀られていました
続いて「中門」
門の左右には二天王像
奥に朱色が鮮やかな「西塔」が聳えています
二天王像は重厚な鎧などを身に着けた「武装」したお姿が特徴的で
他の寺にある仁王像とは違いカラフルで何だか中華風
それもそのはず中国西安にある「大雁塔」の門垣にある線彫の仁王像を参考に造られたのだとか
ちなみに東大寺南大門同様に口を開けているのが阿形像
そして肘を張って何かに立ち向かうポーズは吽形の仁王像
口を閉じていますので、こちらが吽形像なんでしょう
「大講堂」
境内最大規模を誇ります
内部には像高2メートル50センチを超える巨大な弥勒三尊像が安置されていました
絢爛豪華な外観の「金堂」
その壮麗な姿は「龍宮造り」と称えられ
内部にある薬師三尊像は、日本独自の仏像形式を確立した飛鳥白鳳期の最高傑作のひとつと言われているそうです
ご本尊の両脇には日光菩薩と月光菩薩が祀られていました
さて再建された建物が多いここ薬師寺にあって創建当時のままの建物である「東塔」
730年に作られたと仮定して、約1300年経過している建物で、もちろん国宝に指定されています
ラッキーなことにゴールデンウイーク中は「国宝東塔 心柱、最終公開」が開催中
ということで東塔内部の太い柱の心柱が見て取ることができました
西塔の外観は朱色で鮮やかな印象
西僧坊の展示物は「東塔双輪水煙」と呼ばれる、塔の一番上を飾る物
平成の時に新しいものに変えられ、古い水煙である730年頃に作製されたのもがここに展示されていました
玄奘三蔵院伽藍
奥にある「大唐西域壁画殿」では三蔵法師の旅を描いた壁画を見ることが出来ました
玄奘三蔵院伽藍の「玄奘塔」
玄奘三蔵の遺骨が納められていれているのだそうです
ちなみに遺骨については日中戦争当時に中国の南京で発見された玄奘三蔵の墓所に埋葬されていたものを日中双方で分骨したもので
最後に薬師如来の御朱印を賜り
薬師寺を後にします
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