三輪そうめん山本麺ゆう館「三輪山本_お食事処」で食す手延そうめん

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夏の定番料理そうめん
キャンプに行った際も熱湯で茹でたそうめんを湖のほとりなど、キャンプ地の美味しくて冷たい水でしめたものを
麺つゆにくぐらせ食べるのが、我が家の夏のキャンプの王道料理でした
 

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ただ、そうめんと言っても色々あり
大きくは手延そうめんとスーパーなどで売られている機械そうめんの2種類がありますが、その差は歴然
理由は機械そうめんのが極薄く延ばした生地を細く切って乾燥させたものに対し
手延そうめんは2本の橋に渡した生地を撚っては延ばす工程を繰り返す製法なので
小麦粉に含まれるグルテンが鉛筆の芯のように麺の中心に通ることで、独特の歯ごたえと舌ざわりの良さを生み出すからなのだそうです
そんな手延そうめん発祥の地で手延そうめんを食べようと、伺ったのは享保2年(1717年)創業といわれる老舗製麺業者「三輪山本」
その工場兼直売所「三輪そうめん山本麺ゆう館」には、直営お食事処「三輪山本 お食事処」があるとのことで
奈良市内からわざわざ30分ほどレンタカーを走らせやってきました
周囲には何も無いような田舎道に、突如現れた何だかしゃれた外観の三輪そうめん山本麺ゆう館
駐車場には警備員までいるようですが、駐車場は広いうえさほど混雑している様子は有りませんでした
 

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駐車場は3割ほどしか埋まっていませんでしたが、やはり地元特産品を扱うレストラン
お食事処は満席どころか、かなりの方が待っている状態でした
予約ボードへ名前を書きポケベルを預かり、呼び出し迄の間、店内の販売所をゆっくりと見物することに
 

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店内には三輪山本の自社製品である三輪そうめんが並んでいますが
我が家も土産に少し買っていくこととします
ちなみに写真手前にあるのはカップ麺のように、お湯を入れて食べるにゅうめんです
  

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で買ってきたその土産がこちら
土産を手にして初めて分かったのが、「三輪素麺」は奈良県桜井市を中心とした三輪地方で生産されているものと思っていましたが、その三輪素麺実は島原産、三輪山本の九州事業所で生産されたものでした
ちょっと調べたところによると
その昔、三輪素麺ブランドを含め、多くの有名ブランド素麺は島原産であった、という生産地偽装問題が発覚したことが有ったそうです
これは高度経済成長期に奈良県三輪の三輪素麺が贈答品などにもてはやされたようですが、もともと素麺は製造時期が限られるうえ単価も安い商品ということで需要に対して供給が追い付かず、島原でも三輪素麺を製造するようになったのだそうです
今では全国の3割もの素麺が造られているのだとか

そんなわけもあるのでしょう
パッケージをよく見ると三輪山本と社名・ブランド名が表記されていますが、三輪素麺とは書かれていませんでした
そう「三輪そうめん山本」はこうした理由からか、「三輪山本」に社名とブランド名が変更されたようです
もう島原抜きでは三輪山本の素麺の生産はおぼつかないのでしょうね
ちなみに写真の素麵のうち、ここ三輪産のものは「糸依(1年熟成)」のみで、あとは全て島原産ということになります

 

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さて40分ほど待ってようやくポケベルが鳴り
三輪山本 お食事処へ通されます
部屋は庭に面した広いお部屋でそこそこ雰囲気が有りました
  

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メニューをみると
冷たいタイプの「冷やしそうめん」と温かいタイプの「にゅうめん」の二本立て
看板メニュは無論、冷やしそうめん「白龍」880円(税込)
「白龍」とは0.6mmの極細麵のことで、他に0.3mmの超極細麺である「白髪」があるようです
ちなみに白髪は料亭などで扱われる三輪山本の最上級の逸品
そういや駐車場で大量の贈答品の三輪そうめんを、おばあさんと共にスタッフが運んでいるのを見ましたが
それってこの「白髪」の贈答品だったのでしょうか?
 

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さて何を頼もうか悩んでいたところ数量限定の「肉にゅうめん」や「雲丹・帆立にゅうめん」なるものを見つけ頼みましたが
残念ながら品切れとの事
確かにもうすでに午後2時過ぎ、限定メニューはおろかご飯ものや天ぷらも品切れでした
ここはなるべく早い時間に訪れねばならないお店のようです
 

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さてこの日の天候は雨、気温も低めということもあり
温かいにゅうめんが食べたくなったことから、看板メニューーだろう冷やしそうめんはパス
ということで我が家の奥さんが頼んだのは、ゆば山菜にゅうめん(1,210円 税込)
温かいにゅうめんが身体にしみわたります


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私が頼んだのはにしんにゅうめん(1,265円 税込)
麺は「糸依」という0·9mmの古物とのこと
そうです前述の通り島原産ではなく、ここ三輪で作られた素麺です
にゅうめんに添えられた山本特製の七味とうがらしの山椒が効いていて美味い
スタッフに聞いたところ、朝倉山椒などが調合された山本特製の七味とうがらしなんだとか

てなわけで素麺発祥の地、大和の国三輪で念願のそうめんを堪能してきました
 

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そんなこんなで三輪素麺と産地偽装問題を知るきっかけとなった
今回の奈良三輪訪問でしたが、逆に島原の手延そうめんにも興味を持つきっかけともなりました
ということで次回は長崎県島原にそうめんを食べに行こうかな

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このページは、r-ohtaniが2022年6月19日 06:03に書いた記事です。

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