伊丹諸伯の最近の記事

JALの機内誌にあった「伊丹諸白」の記事
空港のある町 伊丹という特集記事で、日本最古の酒蔵建築が残るまちと言った特集記事で
伊丹が日本遺産「伊丹諸伯」の伝統を受け継ぐ酒の街と記事にはありました


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そんな記事に誘われ、市バスを使って伊丹市街にやってきました
まず訪れたのは「伊丹老松酒造」
白雪とならび伊丹の二大銘酒として、300年以上続く酒「老松」
江戸幕府の官用酒(御免酒)となったのち、宮中奉納酒や将軍の御膳酒としても名をはせた「老松」を製造する老舗酒蔵の直売所です
 

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店内には年末年始のおすすめギフトが並んでいました
 

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それに酒樽を設えた、オブジェには
酒器や酒蔵の前掛けなどが販売されていて
前掛けにちょっと触手が伸びましたが、そういや家にいっぱいあるなと今回はあきらめます
 

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さてここ伊丹老松酒造の直売所
ここの試飲がすごい
①本醸造特選 生原酒 初しぼり
②赤米仕込み 古代しぼり
③伊丹の梅酒
これらの、1杯200円の試飲がなんと150ml
紙コップになみなみと注いでくれましたが
ここまでくると試飲ではなく角打ちレベルですね
ちなみに私はこの後車の運転があるので飲めませんでした


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建物の横に、お酒に使用している井戸水を無料で汲める蛇口がありましたが
ここで酒造り用の井戸水が無料で汲むことが出来るようです

 

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「地下95mから汲み出した水は、水質検査(水道水基準51項目)を行っております、安心してお飲みください」と書かれていました
そう銘酒には良い水がつきもの
「老松丹水」と名付けられているようですが
ここ伊丹も灘五郷同様、酒造りに適した水が湧きだしているのだそうです


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「伊丹諸白」と「灘の生一本」 下り酒が生んだ銘醸地 伊丹と灘五郷が、令和2年度に日本遺産に認定されました
その下り酒って・・・・
江戸時代、上方である伊丹・西宮・灘の酒造家たちが、良質な米と水、そしてなによりも優れた技術、そのうえ酒輸送専用の樽廻船によって、上質の酒を江戸へ届け、「下り酒」は称賛されたため名付けられたもの
ちなみにそれ以外の酒は「下らない酒」と呼ばれていたくらいです
今回はそんな上方の「清酒発祥の地」である伊丹
将軍の御膳酒に指定された『剣菱』も元は伊丹で創業したのだとか
 

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さて伊丹諸白を訪ねる旅
伊丹酒蔵通りを歩いて次にやって来たのが、白雪ブリューワリーレストラン長寿蔵
 

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伊丹で天文19年(1550年)に創業、白雪を醸す小西酒造が営むレストラン兼ミュージアムです
軒先に吊るされた杉玉が迎えてくれました
 

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そんな白雪ブリューワリーレストラン長寿蔵
醸造所併設ビアレストランということですが
1985年に伊丹市がベルギーのハッセルト市と国際姉妹都市提携を結んだことをきっかけとし、まだ日本で認知度があまりないベルギービールを輸入販売しはじめたそうです
まぁそのころはまだバドワイザーなどのアメリカンなビールが流行っていた時代ですから
よっぽどビール好きな方でもなければ見向きもしなかったでしょうね

そしてビール醸造については1994年の規制緩和で日本のあちこちに地ビールのマイクロブリューワリーが誕生しますが
小西酒造もそんな地ビールいやもといクラフトビールを醸すようになったのだとか
レストランの入り口には創業470年の老舗酒蔵が造るエールビール「ITAMI BEER」のタンクが迎える客の目を楽しませていました
 

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そんな白雪ブリューワリーレストラン長寿蔵の二階はミュージアムである「日本の酒」ゾーン
ここには杜氏や蔵人が使用した古来の酒作りの道具200余点を展示していました
ここは元々、江戸時代建築の酒蔵だったとこという事で
むき出しになった梁や図太い柱が、そのころの酒蔵の面影を残してます
さて展示物ですが、まず酒米を蒸す工程で使われる甑
木製でしかも縄巻きされている甑は菊正宗のミュージアムでも見ることが出来ました
ちなみに木の熱伝導率は鉄に比べて低いため、熱が偏ることなく、均一に蒸し上がるのだそうで、いまでもこの縄巻きした木製の甑で酒米を蒸す酒蔵が有るのだとか


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続いて「酛仕込工程」
木桶と蕪櫂(かぶらがい)が見て取れますが
これは生酛造りならではの工程「酛摺り(山卸)」に使われるもの
そういや生酛造りは昨年、灘五郷の酒蔵のミュージアムでも同様な道具が展示されていました
清酒発祥の地と言われる伊丹ですが、ここから灘にその手法は伝わったのでしょうね


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大きな木製の仕込み樽
そして酒造りに使われてきた、木製の道具たち
今ではこうしたものを作る技術は継承が難しくなっているのだとか
聞いた話では木桶はその昔、風呂桶として全国各地で使われていたのが
今やプラスチック製に置き換わり、木桶を造る職人も壊滅状態になったそうです
こうしたミュージアムでしか見られない貴重なものになりそうです
 

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熟成した醪を酒袋に詰め、酒槽に重ねて搾るいわゆる「槽搾り」工程で使われる道具
槽の上からテコのようなもので圧を掛けて搾るようすが見て取れます
今では「YABUTA」などの自動圧搾ろ過機で搾るのが通常ですが
やはりこうした槽搾りでしか出せない酒の味があるようで
いまだに槽搾りの行程で酒を搾るそんな酒蔵もここ数年見て回りました
もってもテコの原理ではなく、「佐瀬式」と呼ばれる上から圧力をかける方式にはなっているようですが
 

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ミュージアムには大正ロマン溢れる着物を着た女性のポスターも展示されていました


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さて次にレストラン兼ミュージアムの隣にある長寿蔵ショップに伺いましたが
ここには小西酒造の日本酒、KONISHIビールは無論
前述のベルギービールが数十種類並んでいます
 

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そんな隣設するショップで我が家の奥さんは、白雪大吟醸生原酒氷温熟成をサーバーから注いで試飲
最近はどこに行ってもこのサーバーをこうした日本酒を扱うショップで見かけるようになりました
それにしてもこのあと向かった先でレンタカーを使うのですが、こう言った時には残念でなりません
  

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ショップに並ぶベルギービールの中には5年前に訪れたベルギーで訪れたランビック・ビールで有名な「カンティヨン醸造所」のビールも販売されていました
たださすがに1本、1,450円のビールには食指が動きませんでしたが
 

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伊丹諸伯_旧岡田家・酒蔵

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清酒発祥のまち「伊丹」巡礼
白雪ブリューワリーレストラン長寿蔵の次にやって来たのは「旧岡田家・酒蔵」
この建物は、伊丹の町家としてもっとも古く、全国的にも数少ない17世紀の町家のひとつなんだそうです(国指定重要文化財)
また江戸時代に栄えた伊丹の酒造りを今に伝える遺構として大変貴重な建物
年代が判明し現存するものでは日本最古となる酒蔵を有しているのだとか


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そんなわけで旧岡田家・酒蔵は、
日本遺産「『伊丹諸白』と『灘の生一本』~下り酒が生んだ銘醸地、伊丹と灘五郷~」の構成文化財に認定されています
  

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ということで旧岡田家・酒蔵を見学
入り口から入ってすぐのところは「旧店舗」
 

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そしてほか母屋は帳場にあたる店の間や中の間、次の間、奥の間などがあり
豪壮な小屋組と相まって立派な町家の家構えでした
 

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続いて酒蔵だった場所には
「洗い場・井戸」コーナーがあり
ここには当時使われていた酒造道具等が展示されています
 

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続いて「窯場・竈」コーナー
煉瓦造りの竈は大小2基並んでいますが、明治時代に作られたようです
実際にこの竈は昭和59年の酒蔵廃業時まで使用されたそうです
 

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明治時代に煉瓦造りに改修された竈ですが、よく見ると(スタッフの方が教えてくれたのですが)「KATO SK32」と名の入ったレンガも有りました
 

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平成10年(1998)に酒蔵で発掘調査行われた際に、写真の男柱の地下部分が発見され
その場所に展示されていました
 

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「酒搾り遺構」コーナー
清酒発祥のまち「伊丹」を象徴する逸話「鴻池氏がもろみに灰を投入して澄酒にした」というのは伝説の域をでず、通常は槽によりもろみを搾っていたようです
解体修理の際の発掘調査で酒蔵から3基の男柱遺構が見つかり、内1基を元に搾り場が復元されていました

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こんな感じで飛行機の乗り継ぎ時間を利用し
清酒の発祥地・伊丹の酒の歴史を学んできました

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