甲子園歴史館「高校野球ゾーン」

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甲子園歴史館「阪神タイガースゾーン」から球場側にある「高校野球ゾーン」へやってきました
ここでは甲子園の誕生以前から続く高校野球の歴史や、甲子園を舞台に生まれた名勝負、名シーンの数々を懐かしい映像や写真、貴重な品々を通して紹介しているゾーンです
まずは数々の歴史を見守ってきた高校野球「深紅の大優勝旗(2代目)」が恭しく展示されていました
 

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ちなみに私の知るこの2代目となる深紅の大優勝旗にまつわるエピソードが一つ有ります
それが2004年の全国高校野球選手権大会で、駒大苫小牧が北海道勢初の優勝という宿願を果たした時のこと
ANAだかエアドゥだか忘れましたが、駒大苫小牧のメンバーが空路凱旋する機内で、客室乗務員によってその後伝説となる機内放送があったのだそうです
まずCAは優勝した駒大苫小牧の選手たちがこの機に乗っていることを告げ
そして「当機はただいま津軽海峡を越えました。そして今、深紅の大優勝旗は皆様とご一緒に初めて津軽海峡を越えました。」とアナウンスしたそうです
アナウンス後、居合わせた乗客から拍手が湧き起こったのは言うまでもありません
そうこの優勝旗がその時に津軽海峡を越えた実物です
 

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甲子園歴史館の高校野球ゾーンには
高校野球ではお馴染みとなった「No.1ポーズ」の写真も展示
これは前述の2004年の夏の甲子園、駒大苫小牧高校が愛媛代表の済美高校を決勝戦で破り
優勝を決めた瞬間にナインがマウンドに駆け寄り、一本指を突き立てたシーンは感動的で、今でも覚えている光景です
きっとこの姿があまりにかっこの良かったことからか、その後多くの高校球児によるこのNO.1ポーズを見ることになりました
けれどこの指を1本立てるポーズなんですが、実は駒大苫小牧では「心をひとつに」といった、チーム内のあいさつに過ぎなかったものだったんだそうです
 

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さて続いて高校野球の名シーンを展示品とともに振り返る「名勝負ギャラリー」
 

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「再試合の果てに」と題したコーナー
2004年と2005年に夏の甲子園を制覇し、三連覇のかかった2006年(第88回)の決勝戦
駒大苫小牧vs早稲田実業は球史に残る名勝負となりました
夏3連覇を目指す「北の大地」の駒大苫小牧と1915年の第1回大会から東京代表で出場する歴史ある早稲田実業
両エースの息詰まる投手戦は延長15回引き分けとなり翌日の再試合となった
翌日の試合でも早稲田実業のエース斎藤佑樹は力投を続け、9回には1点差まで詰め寄られたが何とか逃げ切った
そんなシーンが写真と映像で紹介されていました
 

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高校生最速 花巻東 大谷
「2年生で出場した2011年(平成23年)の春大会で、2年生の休息最速タイとなる151キロを記録(当時)
3年生の夏は甲子園出場を果たせなかったものの、岩手県大会準決勝で高校生最速となる160キロをマークした。」とありました
卒業後、わが北海道日本ハムファイターズに入団、二刀流として数々のドラマを生み出し
メジャーへと旅立っていき、今でのその活躍は留まるところを知りません
 

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PL学園のKKコンビのコーナー
「KK」は1983年4月から1986年3月まで在籍し春・夏の甲子園で主力として活躍した桑田真澄・清原和博の2人を指す通称です
しかしここに展示されているのは桑田真澄のもののみ
清原和博の物は撤去されていたようで、何だか物悲しいですね
 

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宿命の対決 法政二vs浪商
1960(昭和35)年夏から1961(昭和36)年夏にかけて三度対決したのが、法政二高と浪商高(現大体大浪商高)
法政二高には柴田勲(元巨人)、 浪商には怪童と呼ばれた尾崎行雄(元東映)という、球史に名を残す両エースが投げ合い、甲子園を大いに盛り上げたそうです
 

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「江川 雨に散る」と題されたコーナー
1974年夏、怪物とまで言われた江川最後の夏の大会でした
 

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ここには実際の甲子園野球のみならず「野球漫画のゾーン」がありました
まずは名前通りの「男どアホウ甲子園」(原作・佐々木守、漫画・水島新司)
甲子園球場の申し子である藤村甲子園が主人公の野球漫画
水島新司の野球漫画家としての出世作となりました
「いくでえ豆たん」「はいな、あんさん!」のかけ合いが痛快でした
 

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男どアホウ甲子園で野球漫画家として確立した水島新司は「ドカベン」をチャンピオンに連載
1972年から始まったこの漫画は2018年に完結するまで46年のベストセラーとなります

 

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そして「巨人の星」
ちなみに私はTVアニメの「巨人の星」を初回放送時に見ていた巨人の星世代です
その巨人の星、高校野球時代は甲子園を舞台に活躍しましたが
プロに入ってからもライバル花形満との対決の舞台として甲子園はたびたび登場していました
 

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そしてこれは「プレイボール」(作画:ちばあきお)
まぁこれは甲子園で活躍すると言うより、甲子園を目指すごくごく普通の高校球児を描いています
プレイボールの主人公の谷口くんが中学生時代に活躍するマンガ「キャプテン」は
あの「ビッグボス」たる新庄剛志にして、キャンプテンを読んで野球を志したと言わしめる名作です
 

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このページは、r-ohtaniが2022年5月26日 05:53に書いた記事です。

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