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今年のお盆休み、国民の祝日である「山の日」8月11日が金曜日にあたったため上手いこと休めれれば、なんと5連休とすることが可能となりました
ということで今回目を付けたのが北イタリア
イタリア最大の都市圏のミラノをはじめ、オリンピックが開かれたトリノ、そして水の都ヴェネツィア、見どころ満載のこの北イタリアを5日あれば回れる(もちろん弾丸旅行で)とばかりに出かけてきました
そうボンジョルノならぬ「盆ジョルノ」な夏休み
 

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今回も昨年同様航空券と宿泊がセットになったパックツアー「キャセイホリデージャパン・ダイナミックパッケージ」を使い向かうことになります
ちなみに普段パックツアーなど見向きもしない我が家がツアーを申し込むのにはわけがあります
それはこのキャセイホリデージャパン・ダイナミックパッケージがキャセイパシフィック航空のビジネスクラスが滅茶苦茶お得な料金で楽しめるというからほかなりません
ということで昨年のスペイン旅行同様に使わせていただくことにします

 

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10日の勤務を夕方少しばかり早めに切り上げ(つまりは早退)
向かったのが新千歳空港、そういつものように自宅に戻ることなく会社から直行です
 

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国際線ターミナルは時間帯が良かったのか、思ったよりも人が居ず
すんなりセキュリティとイミグレを潜り制限区画へ
もちろん向かうは各航空会社の共通となる「ロイヤルラウンジ」です
 

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こちらも閑古鳥が鳴くほど空いていました
夏休みと言ってもここ新千歳空港の国際線ターミナルは中国をはじめとしたアジア系の外国人が利用者の多数を占めているようで
お盆休みでここを訪れると思われる日本人はほとんどおりませんでした
というか見かけませんでした
 

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さてそんなロイヤルランジ
並べれるお酒は北海道を意識したものばかり
例えばワインは
赤が北海道ワインのツヴァイゲルトレーベ2013と十勝ワインの「トカップ(赤)」
白が北海道ワインのケルナー辛口2013と十勝ワインの「トカップ(白)」
といった具合
といっても北海道のワイナリーもかなり増えてきたことですし、海外の観光客やビジネスマンにアピールするためにも
他のワイナリーのワインも並べていただきたいところです


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他にも日本酒は左から
『北海道限定特別本醸造男山』
『純米 吟風国稀』
北海道で生産されている酒造好適米「吟風(ぎんぷう)」が使われた日本酒がここにあるのは嬉しいですね
焼酎は『本格麦焼酎 黒和ら麦』
道産大麦を100%使用し黒麹で仕込んだ福岡は楽丸酒造の焼酎
この焼酎は初めて見ましたがどうやらサッポロビールが関わり販売もしているらしいので今度探して飲んでみようと思います
それに宝酒造のそば焼酎「十割」』
ウイスキーはもちろんニッカ ウヰスキーのスーパーニッカとモルトウイスキーの『フロム・ザ・バレル』
それとロシア人も来られるのかウオッカも置かれていました
 

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さて酒のつまみにするフード類ですが、これが思ったよりも貧弱
例えばこのインスタント麺
中華系の方に人気なのでしょう
『(注)もち出しはご遠慮ください』のプレートも英語交じりで添えられていました

ちなみにこのインスタント麺、日清のチキンラーメンを彷彿させますが、いったいどこのメーカーのものでしょうか
普段ちょっと食べたいときに便利そうななうえサイズも手ごろ
売っているのでしたらちょっと買ってみたいものです
 


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他にはおにぎりやパン程度のものくらいでした

このあと乗るのは機内食に定評のあるキャセイパシフィック航空
しかもビジネスクラスの機内食ですから期待が持てます
 

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ということで、この辺の軽食はパスして
生ビールのクラシックを駆けつけ3杯ほどさせていただきます
 

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もちろんここは今回の北イタリアの旅の無事を祈って乾杯です
さて今回の旅はいったいどんな旅となるでしょうか
 

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さて長い長い旅の始まりは新千歳空港から香港国際空港までのCX581便
機材は長距離路線用機材であるB777-300ER型機でした
本来ならこの路線は中・短距離路線用機材であるB777-300が使われるはずですが、機材繰りの関係でしょう良い機材があてられました
というのもこのB777-300ER型機、単に後ろにERが付いただけですがこれが全然違うんです
ERを加えた機材のビジネスクラスは「1-2-1」の配列で53席のフルフラットシートが割り振られているうえ、直接通路に接しているシートのためトイレ等に行く際は隣の席をまたがずに通路に出られます
それに席が機種に向かって少し斜めに配列されているため隣や前方からプライバシーを確保できるといった優れもののビジネスシートなんです
 

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シートは水平にまで倒すことの出来るフルフラットシート
写真のようにシートを倒してぐっすり眠れるので、我が家のように職場から疲れを抱えたまま直接空港に来て搭乗、現地に着いたら即動き始める弾丸旅行にはぴったり
往路復路ともにフライト中に疲れを取れるのは嬉しい限りですね
 

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さてこのシート脇には収納ボックスがあり
ヘッドホンも収納されているのですが、12時間半ものフライト
耳を覆う時間も当然長くなりますが、ヘッドホンだと耳の周りが汗ばんだりしてちょっと辛いので
いつも飛行機専用ジャックのイヤホンを持ち歩きこれを使用しています
とういうことで私の7つ道具ならぬ5つ道具紹介
一つ足らないんじゃないかって、そう5つ目はこの時はいていた携帯用スリッパです
 

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それにこのキャセイのビジネスシート
座席の脇にはこうした下駄箱まで設けられていました
こうした配慮がキャセイらしさを感じさせます
 

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キャセイパシフィックといえばまずはウエルカムシャンパン
2杯も頂いちゃいました
キャビンアテンントの挨拶ののちにやってきましたが、JAL同様にキャセイパシフィック航空もエメラルド会員にはキャビンアテンダントの挨拶があるのかな?
 

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まもなくテイクオフ、水平飛行に入りシートベルト解除の表示が消えたら
いよいよ機内食のスタート
まずは飲み物からですが、いつものようにビールを頼みます
ただし出てきたビールの銘柄は日本人を意識してかキリン
せっかくキャセイに乗っているということで、こいつを飲み干した後はキャセイの本拠地香港で一番人気の「サンミゲル」をいただくことにします
ちなみにサンミゲルが飲み物のカートに乗っていることはなく、どこかに隠しているようで頼まないと出てこないようです
 

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さて肝心の機内食ですが、前菜は出発地北海道を意識してか
道産帆立のたたき(そうそう先月函館に行った際その高騰ぶりに驚いたあの帆立です)それにイクラとサヤインゲンでした
これをたっぷりのタラコマヨネーズソースでいただきます
 

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季節のサラダのドレッシングはオリーブオイル&バルサミコビネガー
梅蕎麦にはワサビと刻み海苔が添えられていました、それと薬味は何だったのかな
 

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メインの料理はこうしてカートに載せられ運ばれてきます
現物を見ながら選ぶといった飲茶方式
これだと選んで失敗と言ったことが少ない、良いやり方ですね
しかも料理はおろか皿も熱々の状態で出てきます
 

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この日私が選んだのは
「豚の角煮:鮑魚醤(アバロンソース)」
添えられているちょっと変わった野菜はカイラン(チャイニーズブロッコリー)
これを人参がトッピングされたジャスミンライスで中華風にいただきます
そうキャセイの機内食ですからまずは中華という事でチョイスしました
 

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迷ったメニューに「テンダロンビーフ」というのがありました
分厚いステーキをキノコとローズマリーのソースで頂くというもの
隣の芝は青らしく、なんかこちらのほうが美味しそうに感じました
次回はこいつにしようかな
 

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食後回ってきたチーズのカート
なかなかいい香りを漂わせていました
 

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ということでチーズセレクション
果物も添えられていましたが、こいつは貴腐ワイン:ソーテルヌとともにいただきました


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最後はハーゲンダッツアイスクリームとイリーのコーヒーで〆
ごちそうさまでした
 

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5時間ほどのフライトで香港チェクラッコク国際空港に到着
さて次は世界に冠たる香港を本拠地としたキャセイパシフィック航空のラウンジを目指します
 

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(映画『ドリーム』オフィシャルサイト - 20世紀フォックスより拝借)
 

今回新千歳空港から香港国際空港へ向かう際、使われた機材はなぜかアップグレード
本来なら長距離路線に使われる機材であるB777-300ERに変更になっていました
ということでビジネスクラスについてはヘリンボーン型の半個室のシートがあてがわれることになります、個人用モニターも15.4インチと大型のもの
しかも映画はオンデマンドで視聴が可能なうえ、日本ではまだ公開されていない映画が目白押し(日本語の字幕の無いものも多く、半分くらいしか聞き取れない映画もありましたが)
ということで、香港までの5時間余りのフライトで日本未公開の映画を1本楽しみました
 

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その日本未公開の映画とは
NASAを支えた黒人女性たちを描く、映画『Hidden Figures』(隠された人々って原題ですがなかなか的を得ていますこのまま使えばいいのに)
来月9月に日本で公開になる映画でまだ見ていない方も多くネタばれになってしまう可能性が多いのでさわりだけにさせていただきますが
いや~映画に登場する黒人女性たち3人、別段美人ってわけではないのですがスカッとするほどカッコ良く演技も素晴らしいことから、とにかく痛烈で滅茶苦茶面白かった
久々に面白い映画を見ました
この映画は実話に基づいて作られたそうですが、旧ソ連との熾烈な宇宙開発競争が行なわれる1960年代初頭のアメリカを舞台に、NASAで宇宙飛行士のジョン・グレンを宇宙空間に送り出して無事に生還させるという事業に尽力した3人の黒人女性が人種と性別という差別の壁を突き抜けながら偉業を達成する姿が描かれています

邦題は『ドリーム』
ちなみにもともとの邦題は「ドリーム私たちのアポロ計画」だったそうだが、マーキュリー計画が舞台の映画なのに、なぜ「アポロ」なんだと映画ファンから日本の配給会社にSNS等で非難が殺到、変更を余儀なくされ「ドリーム」だけになったそうだ
ちなみにこの映画のクライマックスで主人公のキャサリンが、コントロールルームで「皆もう月面に立っているじゃない」との台詞が泣かせますし、またそのキャサリンはあのアポロ11号やアポロ13号の軌道計算をしていたことが最後の字幕で紹介されていました
まぁ「アポロ」でもよかったんじゃないと思うのは私だけ?でしょうか
 


 

日本での劇場公開日は今年の9月29日
これは必ず映画館の大画面で再度観てみるつもりです
おっとその前に同じマーキュリー計画を描いたハリウッド映画の「ザ・ライトスタッフ」を先に見ておくことにしますが

下の写真は香港国際空港の制限区画にあるインフォメーションです
あれっと思われる方も多いかと思いますが、そうインフォメーションの世界標準のピクトグラムでは「i」が使われるはずが、日本の案内所でよくみられる「?」のピクトグラムが掲げられていました
こんなところにも香港が日本を模倣してきた親日(知日なのかもしれません)の様子がうかがえます
 

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さて今回のトリノ行きはキャセイパシフィック航空を使いましたが、直行便などはもちろんないうえ
西回路線ということもあり新千歳を出たあとは当然のように香港国際空港でトランジット
夜の9時半に香港国際空港に到着、その後のトリノ行きの出発時刻が午前1時
搭乗開始がその30分前ですから、ここで3時間ほど時間が有ります
いやもとい3時間しかないといったほうが妥当かもしれません
そうこのblogをお読みの方ならすぐわかると思いますが、ここの3時間は航空会社のラウンジでまったりさせてもらおうというもの
特に今回利用したキャセイの、しかもその本拠地たる香港国際空港のラウンジは世界屈指のラウンジといっても過言でないくらい素晴らしいものなんです
今回のフライトにいつものJALではなくキャセイを使わせていただいたのもここを使えるからといったものもありました

ということで到着後、機外に出たら長い通路を急いで
トランスファー(乗り継ぎ)へ向かいます
トランスファーでのセキュリティチェックを済ませたら
美味しそうな臭いを漂わせるレストランや免税店などには目もくれず・・・
 

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やってきたのはキャセイパシフィック航空のラウンジの一つ「ザ・ウイング」
キャセイの本拠地、香港国際空港には「ザ・ウイング」の他に「ザ・ブリッジ」「ザ・キャビン」「ザ・ピア」と計4つのビジネスラウンジが有ります
特にザ・ウイングとザ・ピにはファーストクラスラウンジが併設されています
今回のビジネスクラスのチケットですと入ることが出来ませんが
我が家は2人ともキャセイの属するワンワールドアライアンスのエメラルド会員
ファーストクラスのラウンジも利用可能という事、それにたまたまトリノ行きの搭乗口が近いという事もありキャセイの旗艦ラウンジである、このザ・ウイングで搭乗時刻までまったり過ごさせていただくことといたしました
 

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ということで手前のビジネスクラスラウンジを素通りし
落ち着いた雰囲気の内装や高級そうなソファーの並ぶファーストクラスラウンジへ
 

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ビジネスクラスと違い客もまばら
ダイニングのコーナーにはほとんど人もおりませんでした
このあたりもファーストクラスラウンジの良いところですね
 

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そうそうキャセイのラウインジといえば
やはりこの「ロングバー」
格調ある大理石のロングカウンターはこのラウンジの代名詞ともいえるものです
あとでここで一杯やりに来ることにします
 

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さてこのザ・ウイングのファーストクラスラウンジを代表するものの一つに
「シャンパン・バー」が有ります
おっとその前にザ・カバナにより風呂の予約
個室浴場「カバナ」は5室しかなく人気がありますので予約は必須なんです
ポケベルを持たされ時間までここでシャンパンでも飲みながらまったり待つことにします
 

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さてそのシャンパンバー
スパークリングなどではなく本物のシャンパンが常時3種類用意されていて
飲み放題といった気前のよいバーなんです
 

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この日ほどよく冷やされていたのは「モエ・エ・シャンドン ロゼ アンペリアル」に
 

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「ヴーヴ・クリコ イエローラベル ブリュット」に「バロン・ド・ロスチャイルド」と言った具合
飲み屋さんで飲んだらいったい幾らかかるのといった杯を重ねてしまいました
 

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そうこうしている間にポケベルが鳴ったので
風呂を浴びに「ザ・カバナ」へ
飲み残したモエのロゼは気を付けながらそのまま持っていくことにします
 

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さてこのカバナ
完全に個室部屋で、大量のお湯が流れ落ちるレインシャワーを備えたシャワールームや通常のお風呂の倍は有るかと思えるフルサイズのバスタブ、風呂を浴びた後ゆったりと過ごせるデイベッドが備え付けられています
もちろんアメニティグッズやバスローブも備えられており
ゆったり過ごすことが前提の個室風呂になっていて
本当にここが空港って思わせるそんあ場所となっていました
 

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そうそう保安上の関係からか安全剃刀はスタッフに申し出ないと出してはくれません
受け付け時にスタッフに頼みだしてもらいました
 

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電源も備えられていますが、コンセントは香港の「Gタイプ」のもの
幸いアダプターが有ったので1つは充電できますが、2個が充電不可・・・
と思っていたら国際空港らしく日本のプラグが使える115Vのタイプのコンセントも用意されていました
 

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大きなバスタブだとわかってきましたので
日本から持参した入浴剤「バブ」を2個使わせていただきます
小さな子供なら泳げそうなバスタブに思いっきり身体を伸ばして入浴
その後レインシャワーをたっぷり浴び、シャンパンを飲みつつゆったり1時間ほどすごさせてもらいました
 

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風呂から上がったらせっかくなので少しばかりフザ・ウイング ファーストクラスラウンジを散策
まずはフードコーナーから
ここのフードコートに並ぶサンドイッチは以前
あのペニンシュラホテル製のものが並んでいましたが、現在は違いところに変更になったんだとか
一つ楽しみが減りましたが、替わりにブリトーなのか今流行りのラップものも並んでいました

 
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海外からのお客さんが多いことからやはりサンドイッチが主流ですが
場所柄か伝統的な香港の飲茶など中華のホットミールも並びます
 

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そうそう今回初めて見ましたが、中国茶のコーナーもありました
そういや最近アジアのホテルのアフタヌーンティなどで提供される中国茶の種類もずいぶん増えてきました
今後こうした場所で中国茶は流行りそうですね
 

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続いてダイニングルーム「ザ・ヘイブン」へ
ラウンジというよりはどこぞの高級レストランって感じがします
基本はビュッフェですが、メインはもちろんオーダーしたものをいただきます
 

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サラダのコーナーにはチーズや冷菜
スモークサーモンにハムなどが並びます
 

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フード類はオーダーするためか少な目
ビュッフェはパンやスイーツ各種
ホットミールは飲茶や焼きそば程度といった具合です
やはりここはメニューを見てオーダーするレストランなんですね
食べていきたいのは山々ですが、この後はトリノ行きでビジネスクラスの機内食が控えていますのでここは我慢
 

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続いてやってきたのが、ビジネスクラスラウンジにある
ご存じ「ヌードルバー」
ラウンジに置かれたラーメン屋さんといった佇まいです
 

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ヌードルバーには以前「日式拉麺」ってのがあり、人気があったはずなのに
いまはもうメニューから外されていました
もちろん名物の担々麺は今でも人気の逸品
けれどここは次の機内食を考慮し我慢することに
 

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さて今回が初訪問となる「ザ・コーヒー・ロフト」
このカウンターでイリーのエスプレッソなどを注文できます
ちなみにこのあとエスプレッソの老舗イタリアに行くこともあり
ここではカフェラテにとどめておくことに
ちなみにコーヒーの他にサンドイッチ、クロワッサン、ハーゲンダッツのアイスクリームなども頼めるようです
 

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カフェラテを頼みましたが、まだ慣れていないスタッフのか
ちょっとも手元がぎこちないようにも思えましたが見事なカフェラテが出てきました
 

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さて3時間では足りない感のあるキャセイの本拠地、香港のファーストクラスラウンジ ウイングの探求も終了
そろそろ搭乗時間となりましたので指定のゲートへ向かいます

香港はキャセイのラウンジを堪能した後はいよいよミラノへ向け出発
搭乗口にやってきました
搭乗口はすでに長蛇の列
よく見るとファーストクラス・ビジネスクラス・それにキャセイパシフィック航空のステータスであるマルコポールクラブ会員・そしてエコノミクラスに分かれて並ばれています
我が家もすでに結構並ばれているビジネスクラスの列の最後尾につきましたが、スタッフのパスポートとチケットの確認の際、ワンワールドアライアンスがエメラルド会員だったことからファーストクラスの搭乗待ちに案内されてしまいました
そう香港からミラノまでの飛行時間は12時間半
さすがにこのくらいの長距離路線ともなるとファーストクラスが存在します
ということでファーストクラスの列が有ったようなのです
 

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いよいよ搭乗となりましたが今回のミラノ行きの機材はB777-300ER型
ということでビジネスクラスのシートはリバースヘリンボーン型と呼ばれるシートとなります
衝立で周りの席からは覗かれずらい半個室のシートで
シートが全座席が通路に面しているので、乗客は他のシートをまたぐことなく通路に出られる優れもののシートです
夜寝るときは完全にフラットになることから12時間半のこのフライトにはぴったりのシートとなります
ちなみに新千歳から香港まで乗ってきたのはこのB777-300ER型
到着してからあまり歩かなかった記憶もありますし、もしかしたら同じ機材だったかもしれません
ちなみにファーストクラスの列に並んだおかげでほぼ一番初めに席に着くことになりました
ということで写した写真がこれでした
 

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さて本日2回目の晩飯となる機内食
もうすでに夜中の2時くらい(日本時間では午前3時)
香港のキャセイのラウンジで何も食べなかったので余裕で食べれました
(グリシーニは残しましたが)
 

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やや簡略化されたものでした
メインのメニューは魚料理と肉料理の2種
魚は鮃(オヒョウかも)の清蒸だったので迷わず肉料理をチョイス
出てきた肉料理は
牛の肩ロースを蒸し煮にしたもの
皿に煮込まれた大きな粒のクスクス、グーリーンピース、枝豆そしてトマトが添えられ
その上にどんと載ったステーキと言った感がありました
 

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2回目の晩飯を食べたらさすがに満腹、チーズやらデザートはパスさせていただきます
というのも日本時間ではすでに夜中の4時くらいということで、もうかなり眠い時間帯
ダメとはわかっていても食べた後すぐに就寝となりました
そんなわけで今回の旅も食べたり飲んだりばかりで2kgほど体重が増えてしまいました

このあと7~8時間ほどは寝たでしょうか
就寝用に照明は消されていたはずが、気づくといつの間にか機内は明るくなっておりその上パンの焼ける臭いとコーヒーの香りがしはじめ気持ちよく目覚めることが出来ました
席を就寝用にフラットシートにしていたものを元に戻し
まずはオレンジジュース、カットフルーツ、シリアルそしてクロワッサンとコーヒーをいただきます
 

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朝食のメイン料理もカートに載せられ運ばれてきましたが
食べたかった「キャセイ名物の点心」がありません
機内食の中華が食べたくてキャセイに乗っている我が家ですから、頼まないわけにはいきません
ということでCAに頼んでキッチンから持ってきてもらいました
それがこれオイスターソースをたっぷりかけて美味しく頂きます
 

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ミラノ・マルペンサ空港が近づきシートベルト着用のサインが付いたころ窓を開けてみると
いかにもアルプスに近い風景が飛び込んできました
真下に見えるのは「コモ湖」でしょうか
いよいよ北イタリアへやってきたというわけです
 

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やがて飛行機は低空飛行に移ります
眼下に見えるはミラノ・マルペンサ空港近郊のロナーテ ポッツォーロ
赤い屋根が連なる姿を見ると、ここがイタリアなんだと感じさせますね
 

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ということで12時間半ノフライトを終え
たどり着いたミラノ・マルペンサ空港
まだ朝の7時半、エアポート専用列車で市内に向かうつもりですがホテルはチェックインさせてくれるでしょうか
 

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昨日の午後3時に札幌の職場を出て、そこから香港を経由してミラノ・マルペンサ空港に着いたのは翌朝の7時半、日本時間になおすと午後2時半ということでなんと札幌からミラノまで24時間弱かかったことになります
そう札幌から丸1日かけようやくミラノ・マルペンサ空港に到着いたしました
 

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到着したのはミラノ・マルペンサ空港第1ターミナル
朝早くの時間帯という事もありイミグレもさほど混んではいなく(ビジネスクラスでしたので先に機外に出してもらった分早くイミグレニたどり着けたというのもありますが)
スーツケースを受け取り制限区画を出たら、朝早くからやっているコーヒースタンドからエスプレッソのいい香りが漂ってきました
ただここから先を急ぐので残念ながら寄ってはいけません
そう我が家の海外旅行はいつも弾丸なんです


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さてこの空港からからミラノ市街までは50kmほどありますので、どうやって行くかが問題となります
交通手段にはシャトルバス(€8)、鉄道であるマルペンサ・エクスプレス(€13)、タクシー(不明)などあります
実際にはマルペンサ空港からミラノ市内への足は安価なシャトルバスを利用して行く方が多いようですが、朝の通勤時間にあたるため高速道路が混雑する時間帯、渋滞で到着が遅れる可能性もあります
てな理由をつけていますが、テツな我が家の選択は当初からイタリア鉄道のマルペンサ・エクスプレスに決まっていました
 

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さてマルペンサ・エクスプレスのチケットですが
券売機でも買えますが、まだこちらのチケットの買い方の要領を得ていないのと始発駅という事でスタッフの常駐するカウンターがあり、ここでミラノ中央駅までのチケットを購入することにしました
イタリア語はほとんど判りませんが、ここのスタッフは外国人に慣れているのでしょう片言の英語で充分通じました
駅に開札などは有りませんが途中検札があるようなのでチケットは手元に置いておきます
 

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マルペンサ空港からミラノ中央駅までは52分
乗り込んだ車両はETR245系電車
座席は回転しないお見合い席
というか日本のように座席が回転するほうが少ないんですけどね
それにしても席はガラガラ、やはりシャトルバスを使う方が多いのかそんなには乗ってきません
(もっとも前述の理由でイミグレをすんなり通ったうえ、スーツケースはプライオリティ扱いで最初のほうに出てきましたので、同じ飛行機の方の大部分はここにまだたどり着いていないかもしれません)
 

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マルペンサ・エクスプレスはヨーロッパの他の列車同様、なんの予告もなく動き出しました
車窓には荒涼とした大地が続いていましたが、いつの間にか住宅や工場などが連なってきました
そんな途中の駅にはあのフェラーリー特急たる「イタロ」の車両を見ることもできました
 

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という事で予定通りたどり着いたミラノ中央駅
駅名の通りミラノの中心に位置するこのミラノ中央駅のホームはこれでもかって人で溢れていました
 

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そんな人混みを潜り抜け
駅構内から外に出てみると、重厚で大きな石造りの建築物であるミラノ中央駅が見えてきました
あの建築家フランク・ロイド・ライトが「世界でもっとも美しい鉄道駅」と称したほどの建築物がこれでした
 
さて宿泊先のヒルトンミラノはここから歩いて数分
いや~ようやくここまでやってきましたが、ここでほっと一息と行きたいところですがそうもいきません
愛の変わらずの弾丸旅行、この日の予定もびっちり詰まっているんです


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さて国内での話題も尽きてきたことですし
またお盆休みに行ったミラノでの話に戻します
私が「ミラノ」と言って思い出すものに宮崎アニメの金字塔「紅の豚」があります
アドリア海を舞台としたこのアニメ
物語で重要な要素を占める飛行艇はイタリアの工業都市「ミラノ」で造られたもののようで、主人公「ポルコ」が話の中で飛行艇の修理(ほぼ作り変え)に向かった先もミラノでした
そんなミラノにあるピッコロ社という家族経営?の町工場で修理というか魔改造された飛行艇が秘密警察の監視を振り切り、ピッコロ社の向かいの運河から飛び立つシーンはアニメのハイライトシーンの一つとなっています
ちなみにこの運河のモデルとなったナヴィリオ運河もミラノに実在するらしいのですが、残念ながら予定が詰まっていてナヴィリオ運河に行くことは出来ませんでした
 


 

アニメ紅の豚の話の中ではそんなナヴィリオ運河やその周辺は工場地帯として描かれておりました
そうミラノをはじめとしたイタリア北部は工業が盛んな都市
特にミラノ・トリノ・ジェノバは工業の三角地帯とも呼ばれています
ミラノが金属・機械工業が盛んなうえ、「ミラノ・コレクション」で知られるようにファッションのの街、被服工業も盛です
そしてトリノといえば「FIAT」
社名のFIATはFabbrica Italiana Automobili Torinoの頭文字ですが、最後にその名が有るようにトリノはイタリアの大手自動車メーカーのフィアットの本拠地です
ジェノバは港湾都市、ミラノやトリノの工業製品を輸出するイタリア最大の貿易港なうえ
鉄鋼業や造船業、重化学工業も盛んな都市と
北イタリアはローマをはじめとした南イタリアとイメージががらりと変わる勤勉なイタリア人の姿が見られる地域となっています

今回の北イタリア観光はミラノを拠点にトリノと観光都市ヴェネツィアを巡る旅
工業地帯も含まれるという事で私の海外旅行につきものの大手自動車メーカーを見て回ることに
ということでミラノで最初に訪れるのは「アルファ・ロメオ」
ミラノのアレーゼというところに以前工場が有ったそうですが、今はその跡地に「アルファーロメオ歴史博物館」が建っているのだとか
これは行かずに済ますわけにもいきませんね
 

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ミラノの宿泊先「ヒルトン・ミラノ」に着いたのが朝の9時(サマータイムですから通常なら朝の8時)
チェックインが出来るはずもなくホテルにスーツケースを預けたら、再度ミラノ中央駅に舞い戻りますそうこの後はトレノルドでフォー・フィエラ駅に向かいうことにします
 

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乗り込む列車は2番線の「ドモドッソラ行」
ドモドッソラはイタリア国鉄の交通の起点となる駅でここから先、シンプロン・トンネルでアルプスを越えるとスイスにたどり着きます
そうこの列車に乗ってドモドッソラ駅まで行って乗り換えるとスイスに行けちゃうんです
イタリア・ミラノがいかにアルプスに近いかわかりますね
 

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そうそう切符は券売機で買いましたが、このキップは乗車前に自動検札機を通すのを忘れてはなりません
前回ローマからモデナに伺ったときに隣席していた外国人らしき観光客が検札機を通すのを忘れていて車掌と揉めていた事がありました
そうイタリアでは仮に切符を所持していても日付の打刻がないと不正乗車と見なされてしま
列車の前にある検札機で打刻することに
 

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列車はトレノルドのE-464
近郊の都市を結ぶ列車です
 

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客車の中に2階建て列車も見られます
乗車時間は10分しかないのですが、せっかくなので2階建車両の2階席に乗り込むことに
 

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あっという間にフォー・フィエラ駅に到着
 

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ここまで来ればあとはアルファロメオ歴史博物館行きとなる
「561番」の路線バスの乗り場を探すだけと思っていました
ところがここからが大変
バス乗り場を探し広い広いフォー駅構内を行ったり来たりとバス乗り場を探して地下構内を彷徨います
 

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というのもここはイタリア
行先を示す表示がひたすら判りずらいんです
バス乗り場と示す看板を頼りに歩いていても、途中で無くなるなど普段ここを使わん無い人には到底わからない表示になっていたうえ
地下鉄の職員に聞いても、なにやらつんけんして丁寧には教えてくれません
(これはおそらくバカンスのシーズンなのに働かされているといった感情もあったかもしれません)
その上、行先の「右」と「左」を間違えて教えてもらう始末
結局1時間余りこの構内を彷徨ってしまいました
 

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ようやくたどり着いたのが、一番最初に出た場所
このフォー・フィエラ駅近くにはその名の通り見本市会場が近くにあり
そこに向かうバス乗り場への出入り口のようです
その出入り口の奥に「561番」のバス乗り場がありました

 
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よく見ると「アルファロメオ歴史博物館」行きを示す看板もあります
ここで間違いなさそう、しかもここが始発駅のようです
1時間と20分もかけようやく見つけたバス乗り場です
 

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バスの発車時間までまだ時間が少しありますが、ここでやっておくことがあります
というのもミラノでのこうしたバスの支払いはバス車内では扱っていません
予め券売機で切符を買っておかねばならないとの事でした

そういや地下鉄の乗り場近くに券売機があったな~と
地下鉄乗り場まで舞い戻り
「ATM」と書かれた券売機でバスの切符を購入
 

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乗り込んだバスの中で刻印し、これで手続き終了
これまたこの手続きを済ませておかねば、検札官が乗ってきて刻印が無ければ問答無用で罰金を払わねばなりません
 

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そんな幾多もの難関を突破し
やってきたアルファ・ロメオ歴史博物館
予定では1時間前には」来れたはずですがこれが海外での常
時間には余裕をもって行動せねばなりません
そう日本のように最短時間でその場所に行くのではなく
最悪でもこの時間なら行けるはずの思考が海外での定石
ミラノからはさほど遠くはないはずの「アルファ・ロメオ博物館」
その入り口、工場があった時代のゲートかと思えます
ホテルから2時間半かけようやくやって来ました
ちなみにタクシーを使えばホテルから30〜40分で来れるはずですが、使わなかったのにはわけが有ります
日本のお盆休みはこちらではバカンスのシーズン、タクシーの運転手の大半はバカンスを楽しんでいるようで街にタクシーが走って無かったんです
この話はまた後として
さて、この後じっくり楽しむことにします
 

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『エンスー』
この言葉を自動車に絡め最初に使ったのが伝説のマンガ誌「ガロ」の編集者として有名なイラストレーターの故渡辺和博氏
自動車雑誌「NAVI」のなかで自動車に対する熱狂的なマニアを指す言葉として使ったのが始まりと言われています
ちなみに英語で「熱狂的な支持者」を意味する「enthusiast(エンスージアスト)」を略した言葉のようなので、本来の意味では車とは関係の無い言葉のようです
それがいつの間にか市民権を得てしまったため、「エンスー」はいつの間にか熱狂的な車好きを示す言葉になってしまいました

そんなエンスーな漫画を描く西風氏
車好きなら目にしたことがあるだろう「GT ruman」などは、大好きな漫画であることから単行本が出るたびに買いあさっていました
 

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そんなエンスー漫画「GT ruman」でたびたび取り上げられるのが
「アルファロメオ」
下の写真には誇らしげに壁に貼られた紋章(白地に赤い十字架とヴィスコンティ家の紋章であるサラセン人を呑み込む大蛇を組み合わせた紋章)が見て取れますが、そこには1910年文字が刻まれています
そうアルファ・ロメオは1910年創業と言いますから明治時代にすでに車づくりをしていたという老舗中の老舗自動車メーカーで
自動車レースにも早くから参戦、第二次世界大戦以前からレース界の強豪でもあったという高性能自動車メーカーです
あのエンツォ・フェラーリーもこのアルファ・ロメオのレース部門の総責任者として活躍していて
私も4年ほど前に「エンツォ・フェラーリ ミュージアム」を訪れそうしたアルファロメオに在籍したエンツォの歴史も学んできました
まぁアルファ・ロメオが「エンスー」あこがれの的というのもうなずけますね
 

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現在はFIAT傘下に入りましたが、そうしたDNAは今も健在
昨日(2017年9月6日)日本で発売を開始したスポーツサルーン『ジュリア クアドリフォリオ』
アルファ復活!と絶賛された、このモデルがアルファ・ロメオ歴史博物館で迎えてくれました
ちなみにこのモデルはフェラーリメイドのV6ツインターボ(510㎰&600Nm)を縦置きしたFRモデル
カーボンセラミックブレーキと走り屋にはこれ以上ないスペックのマシンです
いや~アルファロメオファンではなくとも、乗ってみたい車です
 

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そう今回やってきたのはそんなアルファ・ロメオの歴史が学べるミュージアム
アルファ・ロメオ歴史博物館
かなり苦労してやってきましたが、ミュージアムはアレーゼの工場跡にありました
 

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ただそんなアルファロメオ歴史博物館は閑古鳥が鳴くほど閑散としておりました
思ったよりもファンが少ないのかもしれませんが、ここ交通の便が悪いのもその理由かもしれません
ともかくもカウンターで¢12支払い入場券を買います 
 

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この入場券のバーコードを改札機に読み込ませて入場いたしますが
どちらかというとそんなものいらないかもと言った入場者数です
 

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さてそんなミュージアムのエントランスには各国のオートショーなどに展示されたかなり美術品(骨董品)に近いモデルが展示されていました
といってもどれもピニンファリーナなどの著名なデザイナーが設計したモデル
もう40~60年前に設計されたとはとても思えない車ばかりです
 

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1971年のブリュッセルのオートショーに展示された
「ピニンファリーナ スパイダー」
 

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スーパーレッジェーラと書かれたエンブレムの車がありました
これがアルファロメオの中でも「幻の名車」と呼ばれ空飛ぶ円盤の愛称のある
「C52 Disco Volante Coupe (C52 ディスコ・ボランテ・クーペ)」1952年
ジャガーEタイプを意識した美しい流線型と丸みを帯びた後部が美しい車で、今でも寝強い人気を保っているんだそうだ
ということでここで記念撮影
 

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1975年のパリオートショーに展示された
「ピニンファリーナ スパイダー クーペ」
 

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イタリアを代表するカロッツェリア「ザガート」
Prototype 2600 SZ  1963年

 

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アルファロメオ ジュリア 1600 スカラベオ (1966)
 

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1967年モントリオール万博で展示されたコンセプトカー
「モントリオール・エクスポ」
この万博ではかなり好評だったようで、このあとこのモデルは量産されています
ちなみに世界中のエンスーや投資家たちの注目の的のようで、このモデル千万円はくだらないようです
 

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車とともに飛行機エンジンも展示されていましたが
アルファ・ロメオ社は戦時中ドイツの航空機用エンジンをライセンス生産していたそうです
 

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エントランスの展示物を一通り見たら
エスカレーターで最上階へ
そこから階段を下りながらエンスー気分でアルファ・ロメオの歴史を学んでいきます

さてアルファロメオ歴史博物館、いよいよ展示エリアへ
 

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順路の指定は特にありませんが、まずはエスカレーターで最上階に上がりここから階段を下りつつアルファロメオの歴史を学んでいくことになります
ということでまずエスカレーターを昇った最上階には「Time Line(時系列)」となずけられたフロアがありました
ここにはアルファ ロメオの発展を最も良く表す19の車種が展示されていました
 

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そんななか、このフロアに私が恋焦がれている車がありました
それが大ヒット作となった初代「ジュリエッタ」
手が届きやすいコンパクトサルーンとして西ヨーロッパにおけるカローラ的な存在となっていました
そんなジュリエッタのベーシック・モデル「ベルリーナType750C」
1955年製ということですから私が生まれる前に作られた車ですが、この車はまごう事なきオリジナルのジュリエッタ
そう彼女に逢いに遠路はるばるやってきたというわけです
ということでここで記念撮影

 

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下の絵の元となった映像は、ちょっと珍しい宮崎アニメ「OnYourMark」
CHAGE&ASKAの「On Your Mark」のプロモーション・フィルムとして作成された、スタジオジブリ制作のアニメーション作品で、演出の一環としてコンサート会場で上映されていたものです
このアニメに重要な小道具としてジュリエッタが登場していました
 

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この美しいクーペボディ
特に官能的なヒップラインで、かなり魅惑的な車です
 

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コラムシフト&ベンチシートといったように
運転席周りはなんだか50年代のアメ車を彷彿させますが
こちらが元祖だったかもしれません
 

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アルファロメオの歴史を学ぶということで
ちょっと古めのモデル
まずはアルファロメオ最初の生産車
1910年に生産された「A.L.F.A 24HP」
モノブロックの4Lの4気筒エンジンや、軽合金のクランクケース、トルクチューブ式のシャフトなど当時の先端技術の粋を集めて作られた車で最高時速100km/hを誇りました
ちなみに最初の生産車にかかわらずこのモデルはレースに参戦、アルファの伝説を作っていきます
まさにアルファロメオの最初のモデルとして相応しい車ですね
 

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1911年に生産された「A.L.F.A 15HP Corsa」
イタリアンレッドな一台ですね
 

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「RLスーパー・スプリント」は1925年製
第一次世界大戦後、アルファロメオ最初のモデル
このRLはあらゆるレースで大活躍し、アルファロメオの名声を一気に高めたモデルです
 

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1932年製のMille Miglia
「8C 2300 Spider Touring」
直列8気筒の2300ccDOHCエンジンを搭載
レーシングカーとしてはちょっとエンジンが小さいと思われるかもしれませんが、なんとこのエンジンにはスーパーチャージャが換装されたパワフルで軽量なエンジンなんです
大きなヘッドライトが物語っていますが、このモデルはそれまで英国車や仏車の独壇場だったル・マン24時間耐久レースにおいて1931年~1934年まで4連勝を飾っております
 

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1935年の6C2300B
最も有名なグランド・ツアラーの1台
 

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映画『ゴッドファーザー』で有名になった
6C2500フレッシア・ドロ
第二次世界大戦後、アルファロメオ最初のモデルとです
 

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レースに勝つファミリーカーと謳われた
「1900」
アルファロメオ伝統のDOHCを搭載した2Lスポーツセダンで量産化されたモデルです
この車には日本における逸話がひとつあります
ウィキペディアより拝借しますが
「1953年、皇太子は葉山において学友の所有するアルファロメオ・1900を運転している。この車は、当時最先端の高性能車であった。このドライブでは、車の所有者の学友が助手席に座り、護衛または侍従が後部座席に収まり、皇太子が実際に運転している。」
ちなみに護衛の車はついていくのが大変だったとか
アルファロメオの1900はやんごとなき車だったんですね
 

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「1900 スーパー・スプリント クーペ」
極細い鋼管を組んでボディの形状を作り、それを薄いアルミ合金などの金属で覆って補強するという車体構造「スーパーレッジェラ工法で製造」されたモデルで
そんな超軽量ボディに2.0Lの水冷直列4気筒DOHCエンジンを搭載
パワーは115HPあったそうです
5速のマニュアルトランスミッションで当時としてはかなりのスポーティモデルでした
 

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デザインとなるカロッツェリアは「ツーリング」
大きなトランクルームが特徴的なクーペですが
イタリアらしい美しくエレガントなデザインですね
 

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「2600スプリント」1962年製
直列6気筒DOHCのエンジンを搭載したこのモデルはイタリア国家警察や国家治安警察隊にも採用された車でつまりはパトカー?
1960年代当時は高級車にしか装備されていなかった、エアコン・パワーウンドウ・革張りシートなど豪華な装備のスポーツサルーンだったようです
 

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上記ジュリエッタ の後継車として1962年に登場したジュリア
コンパクトなボディにアルミ製DOHCエンジンを詰め込んだ軽量でパワフルなモデルで
まさに「羊の皮をかぶった狼」という言葉がぴったりな車です
 

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次はそんなアルファロメオの美しさを集めたフロアへ

アルファロメオ歴史博物館「Time Line(時系列)」でアルファの名車を眺めた後
フロアを下りて次に向かったのが
 

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「Beauty(美しさ)」という名のフロア
「アルファ ロメオに乗る。 それは美学と哲学を羽織ること」と言わしめる世界がここにありました
 

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ここでまず気になったモデルがこの
『A.L.F.A. 40/60HP エアロダイナミカ・プロトタイプ 1913年製』
40-60HPというモデルにカスターニャ製の空力ボディを載せて時速139キロを出したんだとか
 

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『モントリオール 1970年製』
1967年にプロトタイプがモントリオール万博に出展されたことからこの名がつけられたそうですが
そういえばエントランスにそのモデルが飾られていましたね
 

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『アルファスッド 1971年製』
その名にもなった「スッド(イタリアで南を意味する)」はイタリア政府が失業者対策として南イタリアのナポリ近郊、ポミリャーノ・ダルコの工場で製作された車という意味ですが
この政策がアルファロメオのその後の経営に大きく圧し掛かることとなりました

というのもミラノやトリノのある「ノルド(北)」と比べラテン気質のスッド(南)は労働者のスキルも低いうえ労働争議も数多く発生し
この「アルファスッド」の生産がアルファロメオブランドの信用低下・経営悪化の直接の原因となってしまったというわけです
FIAT傘下としてアルファロメオの名は残りましたが残念な話ですね

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『164 3.0i V6 1987年製』
ピニンファリーナ時代のエンリコ・フミアがデザインしたモデルですが、なんだか日本にも似たようなモデルが有りましたね
ちなみにこのモデル、アルファロメオには珍しく駆動方式はFF
お気づきかもしれませんが、そうもうこの時代はアルファロメオはFIAT傘下となっていました
 

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そんなFIAT傘下となる前
アルファロメオ独自としては最後の気概を感じさせるモデルが生産されます
それが『Alfa 75 1985年製』
最後の自社設計による後輪駆動車でジュリエッタ(二代目)の後継車となるモデルですが、経営破綻寸前だったにもかかわらずなんと36万台も売れたんだそうです


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アルファロメオが商業的に最も成功したモデル
『アルファ156 1997年製』
このモデルの後継車には欧州の新排ガス規制をクリアするため、なんと三菱自動車のGDIエンジンのパテントを使った直噴エンジンJTSに換装したモデルまでありました
 

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車の隣にあったのはそんなGDIのパテントで造られたエンジンではありませんでした
ここにあったのは250馬力を発生するアルファ156 GTAに搭載された3.2リッターV6エンジンでしょうか
シリンダーヘッドカバーに刻まれた「ALFA ROMEO」の文字が誇らしげです
 
 
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さてここでようやくアルファらしい車に出会います
それがアルファロメオの最高級スポーツクーペともいうべき
『8C コンペティツィオーネ(Conpetizione) 2007年製』
アルファロメオ伝統の背番号ともいうべき「8C」と継ぐマシンとして作られた
2シーターFRクーペ
スポーツカーらしく6速セミATの「Qセレクト」が搭載されています
 

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ヒップラインも美しくまさしくアルファな一台です
ちなみにこの車、当時2,500万円もしたそうですが、日本では発売当日にはすでに売れ切れていたとか
日本は不景気、不景気とマスコミは言うけれどいったいどこが不景気なのでしょう
ちなみに量産型であってもこの車、全世界500台の限定生産だったそうです
 

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美しいと言えば忘れてならないのが
『1900 C52ディスコボランテ 1952年製』


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その名の通り空飛ぶ円盤を彷彿させるこのモデル
美しいフォルムの車で空気抵抗を減らしたこのデザインの車は最高速度220km/hを出したのだとか


 
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さてまだまだ紹介したい車は有るのですが
話が長くなってしまうのでこの辺でその1として終了
その2に続きます

生粋のイタリア人にとって本当に愛すべき車といえば「アルファロメオ」
そいや前述の話にあったようにゴットファーザーの愛車として映画に登場したのもアルファロメオ6C2500フレッシア・ドロでした
パトカーもアルファロメオが採用されることが多いようですし
イタリア人にとってアルファロメオは特別な車のようです

さてそんな車がいっぱいの
アルファロメオ歴史博物館「Beauty(美しさ)」のフロア後半は
まずは『ジュリア・スプリント・スペシャル・バートン・プロトタイプ 1965年製』
まるでいすゞの117クーペと思わせるデザインですね
これは量産にはならなかったようです
 

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『2000 Spartiva 1954』
直列4気筒のDOHCエンジン(138PS/6500rpm)をフロントミッドシップにレイアウト
アルミニウム合金でできた筒状のスペースフレームシャーシの軽さと相まって
時速220kmに到達した2ドアFRクーペ
63年前のモデルとはとても思えませんね
 

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1968年のパリ・モーターショーに出展された
『カラボ』
カブトムシの名がつけられたその車は甲虫色にペイントされていました
カロッツェリアはベルトーネ
ドアはシザースドア(ガルウイング)となっているそうですが、ドアが開いた姿を見たかったですね
 

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ガルウイングといえばもう一台
『イグアナ』
1969年のトリノショーで展示されたモデル
これまた量産化はされていません
ミッドシップにマウントされた2ℓ V8(230ps/8800rpm)は最高時速260km/hに達するのだとか
 

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『ティーポ33/2ストラダーレ 1969年製』
ピニンファリーナデザインの2シータークーペですがデザインだけではなく
エンジンはイグアナ同様 2ℓV型8気筒(230ps/8,800rpm)レブリミットは何と10,000rpm
トランスミッションはValerio Colotti製の6段を搭載しこれまた最高速度は260km/h
1969年代のモデルとしては最強なんじゃないかと
 

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さてフロアを下りていくとそこには
「エンスー」唾涎ものの車がずらり
 

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まずは『初代 ジュリア スプリント GTA 1965年製』
ついにGTAに出逢えました
ボディはベルトーネの手に拠るデザインしかもなんとアルミニューム製
ちなみにGTAの「A」はイタリア語の軽量化を意味するAlleggeritaの頭文字なんです
ウェバー45DCOE型ツインキャブレター付き1.6ℓDOHCエンジン、5速ミッション、4輪ディスクブレーキを標準装備しているにもかかわらず
比較的安く価格設定されたためこの高性能セダンは登場とともに爆発的な人気をはくしたようです
レースにおいても4年連続でヨーロッパツーリングカー選手権のチャンピオンとなった名車です
 

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『ジュリエッタ SZ コーダ・トロンカ1957年製』
ザガートの手によるアルミボディーの架装が施されたコンペティションカー


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『ジュリエッタ スプリント スペシャル 1957年製』
1954年のトリノショーに出品されたジュリエッタ・スプリント
あまりにの反響に量産されたモデル
それもそのはずベルトーネ、スカリオーネ、ジユジアーロとイタリアを代表する3人のデザイナーが関わったという
レースにも出場、ミッレミリアでも活躍しクラス優勝は無論、総合でも11位となった


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「小さなアルファロメオ」を意味する
『アルフェッタ 1972年製』
ジュリアの後継となります
 

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『ジュリエッタ TI 1957年製』
TIはツインカムであるDOHCエンジンを意味し
そのコンパクトなボディと相まってツーリングカーレース
ラリーなどに出場したモデルです
 

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1996年のパリ・モーターショーに出展した
『ヌヴォラ・コンセプ』
デザインはワルター・ダ・シルヴァ
イタリア語で「雲」を意味する名がつけられたそうです
 

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『6C 2300 B Mille Miglia 1938年製』
直列6気筒の2300ccエンジンを搭載した
ミッレミリアレース用に製作されたクルマ 
 

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自動車の最高傑作
美しき女王の名が冠せられた
『6C 2500 Super Sport Villa d'Este 1950年製』
アルファロメオ最後のハンドメイドモデル
その後のアルファの特徴となった
盾形ラジエーターグリルはこの車から始まったものだそうです
 

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『8C2900Bルンゴ 1938年製』
8Cをベースにツーリングが架装したモデルです
ちなみにルンゴは長いというイタリア語
逆に短いがコルトなんだそうで、どちらのモデルもあるようです
 

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まだまだ続きます

アルファロメオ歴史博物館「Beauty(美しさ)」のフロア
最後は映画に登場したアルファロメオ
カーテンで隔てられた特設コーナーにスパイダー2台が展示されていました
まずは「Alfa Romeo nel cinema(映画に登場したアルファ ロメオ)」
ちょっと薄暗い部屋に展示されているのは映画を意識しているのでしょうね
 

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『1600スパイダー・デュエット 1966年製』
後継の1300スパイダー・ジュニアはダスティン・ホフマン主演の映画「 卒業」(1967年)で主人公の愛車として使われました
写真を見ているだけであのサイモン&ガーファンクルの名曲が流れてくる感じがします
 


 


ちなみにこの映画の影響と2ドア・オープンカーの魅力からかアルファロメオ・スバイダーはアメリカで爆発的に売れたんだそうです


 
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1950-60年代の経済成長と当時のイタリアのスタイルを表現した「Il Fenomeno Giulietta(ジュリエッタ現象)」と「Giulia: disegnata dal vento(風がデザインしたジュリア)」と題したコーナーには
映画『ジャッカルの日』でシャルル・ド・ゴール大統領の暗殺を請け負った主人公がパリを目指しフランスへの国境を越えるために山道を走らせた、その車であるジュリエッタ・スパイダーが展示されています


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そうそうこの車は映画「NINE」にも登場
映画監督役の主人公が乗って登場する薄いブルーの
『ジュリエッタ・スパイダー プロトタイプ 1955年製』
総アルミ合金製直列4気筒DOHC1290ccエンジンは65ps/6000rpm
この功績によりそれまでの主役だった英国製ロードスターを一気に時代遅れなものしたモデルです


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さて次はいよいよ
アルファ ロメオの歴史の中で最も重要なレースシーンを象徴する「Speed(スピード)」の展示フロアです

アルファロメオ博物館
「Beauty(美しさ)」のフロアの次に訪れるのは
「Speed(スピード)」
 

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アルファロメオは黎明期からレースに参戦していますが
そんなレース活動の中でもアルファロメオがサーキットに伝説を刻み始めた時代
1950年代から見て回ることにします
 

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ちなみにそんなアルファロメオが伝説となった時代の前
大きく立ちはだかる、とある国の車がレース界を支配していました
とある国というのはもちろんドイツ
1930年代にヒトラーの号令の元
ホルヒ、アウディ、ヴァンダラー、DKWの4社合併で結成されたドイツの自動車メーカーに「アウトウニオン(現アウディ)」というメーカーがありました
そのアウトウニオンとメルセデスベンツの2チームのマシンは『シルバー・アロー』 と呼ばれグランプリ・レーシングを支配し
その支配は第二次世界大戦勃発まで続きました
この時代のドイツの技術は、開発に十分な資金が与えられ
人材も豊富、特に軍需産業の技術などには目を見張るものが有りましたからね
自動車の開発も同様、特にアウトウニオンのレーシングカーが採用し、いまは常識となったエンジンのミッドシップ・レイアウトは鮮烈でした

そんなわけでイタリアvsドイツ勢の争いとは熾烈を極め
アルファロメオも高性能自動車メーカーの威信をかけてミッドシップマシンを開発
それがこの「GP Tipo 512」でした
 

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エンジンは水平対向12気筒 DOHC 2ステージ・スーパーチャージャー付き
1490cc 335ps/8600rpm
グランプリの規格として過給機付は排気量1500ccまでと決められていましたので、その規格に合わせたのでしょう
そういやセナ・プロストの乗っていたマクラーレン・MP4/4(ホンダ)のV6エンジン排気量は1,494ccでした
 

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そのエンジンを前述のとおり
ミドシップに搭載
 

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リアアクスルはドディオン方式でミッションはトランスアクスル方式と革新的な技術を超満載
ただし残念なことに、第二次世界大戦が勃発
レースは無期限延期
この車は活躍の場を得ることのない悲劇のモデルとなってしまいました
 

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そんな苦い時代の後、アルファロメオがサーキットに伝説を刻み始めた時代が始まります
まずはドライバー
小さなアルファロメオの愛称となる「アルフェッタ」を駆りモータースポーツの最高峰F1世界選手権の初代チャンピオンに輝いた
「エミリオ・ジュゼッペ・ファリーナ」
表示にある”ニーノ”は愛称なんだそうです


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次はレースカー
1950年に開幕したF1世界選手権で全勝と飛ぶ鳥を落とす勢いのアルファロメオ
そのF1を制したのは車は写真のアルファロメオ「158  アルフェッタ"」(もしくは159)というモデル
エンジンはミッドシップからまたフロントに舞い戻ります
シャシはのあのエンツォ・フェラーリ擁するスクーデリア・フェラーリ
ということでサスペンションはフロントがトレーリングアーム・リアがスイングアクスルの4輪独立懸架となっています
 

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ちなみに排気量1500ccで直列8気筒エンジンだから158らしい
偉大なるドライバーと称えられる「ファン・マヌエル・ファンジオ」によって戦後のグランプリを席巻したマシン
「Tipo 159 」
目に取れるほど大きな過給機であるスーパーチャジャーを兼ね備えたDOHCエンジンは
425bhp / 9300をたたき出すモンスターマシンとなっていました
当時としてはけた外れのパワーですね
 

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ボディサイドのスリットがエンジンの周りにしかないのでこれはおそらく159
クアドリフォリオのステッカーが誇らしげです
 

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このエンジンは
12気筒2.5リッターエンジンのようですが、tipo160以降のモデルに搭載されたエンジンのようです
残念ながらこのエンジンはあまり日の目を見なかったようです
 

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ここにはこんな空力を意識したモデルも展示されていました
 

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さて次は少しばかり時計を進めた時代へ

アルファロメオ歴史博物館
「Speed(スピード)」のフロアはまだまだ続きます
 

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まずはスカリオーネの傑作
『33ストラダーレ(4灯バージョン)』
もとはGr.6レーシングカーTipo33/2に美しいアルミボディーを架装したロードバージョン
V8 1995cc DOHCエンジンをミッドシップに搭載していますが、270hpから230hpにディチューン
それでも最高速は260km/hといった
とても50年前に作られた車には思えないスペックに仕上がっています
 

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ちなみにこの車はわずか18台生産されたうちの1台
オークションに出されたら、いったいいくらくらいするんでしょう
 

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そんな33ストラダーレ(市販車の意)の他に
「33/2デイトナ」「33/3」「33SC12」「33TT12」などのレーシングカーも展示されていました
 

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まずはGp6(3リッタースポーツカーチャンピオンシップ)用に3リッターV8ユニットを搭載した
『ティーポ33/3』
 

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1977年のモンツァ500Kmで走った
『ティーポ33SC12Turbo』
 

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このモンツァ では元F1ドライバー「ヴィットリオ・ブランビッラ」が同じモデルのターボなし『ティーポ33SC12』を駈り優勝しています

ティーポ33TT12もともに並べられています
これは1972年に世界スポーツカー選手権のコンストラクターズ・タイトルを獲得したモデルです


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こんな位置からの撮影もOK
いや~遥々やってきて良かった!と思える瞬間です
 

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カルロ・キティ博士が設計
500ps(後期の520ps版かも)を発揮する水平対向12気筒3リッターエンジン
いや~美しいですね 
 

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全身アルミボディで覆われた『ジュリア スプリント GTA』
これはコルサ(レースのベースモデル)のようです
4灯のジュリア スプリント GTAは珍しいですね
 

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今もなお日本での高い人気のモデルであるGTA「段付」も展示されていますが
ボンネットにある「蛇のデカール」がアルファロメオを主張しています
 

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アルファロメオはDTM(ドイツツーリングカー選手権)にも参戦
1993年には全20戦中12勝を挙げるなどの圧勝
写真は国際ツーリングカー選手権(ITS)に参戦した
『155 V6 TI』
 

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アルファロメオは1951年より、F1から遠ざかっていましたが
1976年、F1チームブラバムに水平対向12気筒エンジンを供給して本格的にF1に復帰
そして2年後の1978年には前年のワールドチャンピオン、ニキ・ラウダを擁して優勝してしまいます
こうしてレースに出るといつの間にか優勝してしまうほど精度を高められるのは
まるでどこかの国のメーカーとよく似ています
 

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写真は『アルファロメオ・179F』
右の写真はマルボロカラーなのでマクラーレンと間違われそうですが、実はアルファ
アルファロメオは完全なカーボン繊維のモノコックボディを自社開発したF1マシンでグランプリ復帰を果たしました
 

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このフロアにはこのF1マシン
2台が仲良く並べられていました

ちなみにアルファロメオの名が近いうちにF1に戻ってくるかもしれない
なんて噂が流れています
フェラーリとのコラボレーションなんて夢のある話なので是非とも実現してもらいたいものです


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こうして宝物庫のようなアルファロメオ歴史博物館を堪能
と・・・ここでスタッフに呼ばれて
別のフロアへ向かいます

アルファロメオ歴史博物館もすべて見て回り、そろそろ帰ろうと思っていた時にアルファロメオミュージアムのスタッフに英語で声を掛けられ(イタリア語は全く分かりません)ました
聞いたところによると、なにやらよさげなところがあるようです
ということで連れられて行ったのがアルファロメオの4DXデジタルシアターでした
50名ほどが座れる席にはすでに数名の方が座っており
おそらくはまだ観客が少なすぎて始められないので数合わせんためスタッフから声をかけられたのでしょう
とはいえこの博物館に対して客も入っていなかったためか、私を入れても10名ほどの観客でしたが、さほど待つことなくそのシアターは開幕いたしました
映像に移るのは様々な種類のアルファロメオをまるで自分が運転しているかのような視覚でドライブする様子
車は左右に振られ高低差なども実感、ついでに水しぶきも浴びるなど映像というよりは4DXならではのアトラクションを楽しませていただきました
いや~スタッフに唆されてここに来てよかった
ちなみにこの3D用のメガネはお土産になります
 

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アルファロメオの4DXを体感した後、また展示場に戻ろうとしましたが行く道はありません
どうやらこれがコース最後の〆だったようです
多少心残りはありますが、まあおおむね満足
ここらで退散いたしますが、その前に出口近くにアルファロメオのカフェがあったのでちょっと寄っていくことに
 

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このカフェ入ってみると結構大きい
手前がカフェで奥がレストランになっているようです
そろそろ昼時でしたが、ここへ来るまでの機内で散々食べてきましたので全くお腹が減っていません
昼食はパスさせていただきここは飲み物のみとさせていただきます


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さてイタリアと言えば
「エスプレッソ」
デミタスカップにちょっとだけ淹れたものを間髪おかずグイっと嗜ませていただきました
いや~イタリアに来たのだと実感させられます
 

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もとのエントランスに戻りましたが、ここで一仕事
そうここで帰りのタクシーをスタッフに頼んでもらおうと思っていました
ここアルファロエオ歴史博物館からタクシーで次の目的地である、ACミランの本拠地「サンシーロスタジアム」へ行こうと目論んでいたんです
ここまで来るのに1時間以上ロスしてしまったのでここで少し挽回するつもりでした
ところがタクシーを呼び出してもらったスタッフからの返事は「ビジー」
そうタクシはここでもつかまりませんでした
この8月15日のフェラゴスト(Ferragosto 聖母被昇天祭の祝日)辺りはイタリア人が一番バカンスをとる時期に当たり、タクシーの運ちゃんもみな休みを取っているようでした
私がミラノに行ったのはお盆休みでしたので、ちょうどそのバカンスシーズンに当たってしまったというわけです
そういや今思い出すとミラノ中央駅の正面の道路ですらタクシーは停まっていませんでした
結局今回の北イタリアの旅では一度もタクシーを使うことなく公共交通機関のみであちこち見て歩くことになります
 

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そこで行きに使った「561番」のバスでフォー・フィエラ駅に戻ることにいたします
乗り場はここに来る際に確認済みでした
1時間に1本のバスですが20分ほど待てば来るのが不幸中の幸い
フォー・フィエラ駅からは地下鉄を利用してサンシーロスタジアム駅に向かうこととします
 

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長々と語ってきた、この「アルファロメオ歴史博物館」ですがこれで終了
最後にイタリアの自動車TV番組で紹介された「AUTO DIGEST TV」
映像がYoutubeにあったのであげておきます
シルビアさんの語るイタリア語らしき言葉が全く分からないのがつらい私ですが
 


サン・シーロミュージアム

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アルファロメオ歴史博物館を堪能した後
ここミラノのタクシーがお盆休み中は使い物にならないことがわかったことから、公共の交通機関での観光を決意
バスでフォー・フィエラ駅に行った後はメトロのM1線(赤)をLotto駅でM5線に乗り換え
やって来たのはスタジアムの名のついた「サンシーロ・スタジアム駅」
ACミランとインテルの優勝時のパネルが迎えてくれました
 

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サッカーの聖地サンシーロ
正式名称は「スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ」
地下鉄駅構内のパネルが迎えてくれた通り
ACミランとインテルのホームスタジアムであり、なんと8万人を収容
世界最大のサッカー場といっても過言ではないでしょう


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ちなみにここへの足の地下鉄M5線はこのサン・シーロスタジアムに行くための路線
けれど地下鉄駅は少し離れたところにありました
そう試合終了後8万人が一斉に地下鉄に乗れるわけはないですからね
1925年に建てられたこのサッカースタジアム
イタリアワールドカップの際、カルチョの国イタリアの威信をかけ大改築
現在の姿となったわけです
 

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残念ながら私の滞在中サッカーの試合はありませんでしたが
試合のない日、サン・シーロスタジアムの見学は可能です
ということでこの受付で€17を払いチケット購入
サッカーの聖地「サン・シーロ」に突入いたします

と、その前にこのサン・シーロの歴史を学ぶため
併設されている「サン・シーロミュージアム」へ


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この模型はもちろんさん・シーロスタジアムの模型
そういやレアル・マドリードの本拠地「サンティアゴ・ベルナベウ・スタジアム」や
FCバルセロナの本拠地「カンプノー」にも似たようなものがありました
 

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ここサン・シーロミュージアムには主に歴代名選手たちのユニフォームが展示されています
例えばスウエーデン代表のイブラヒモビッチ選手(インテルやACミランは無論、バルセロナでも活躍ここにユニフォームが有るのは当然かと)
ACミランやレアル・マドリードで活躍したデビット・ベッカム選手
同じくACミランにも所属、レアル・マドリードで「銀河系軍団」の一員とされたロベルト・カルロスなど
 

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そのほかブラジルをFIFAワールドカップで3度優勝に導いた
「サッカーの王様」の異名を持つ「ペレ選手」
 

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皇帝の愛称のある
西ドイツ代表「ベッケンバウアー選手」
 

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アルゼンチン代表
「メッシ選手」
 

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ブルガリア代表
「ストイチコフ選手」
 

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アルゼンチン代表
「バティストゥータ選手」
 

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ACミランの黄金期を築いた
「カカ選手」
この背番号22番は彼の誕生日(1982年4月22日 )はからつけられたとのこと
 

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「ウクライナの矢」
ことシェフチェンコ選手
 

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25年間ACミランでプレーした
「マルディーニ選手」
マルディーニ選手と言えばどうしても思い出してしまうのが
『2002FIFAワールドカップ』で韓国選手に試合中のラフプレーを受けたシーン
故意で行ったそうですが、帰国の途に就くマルデーニの姿ははあまりに不憫でした


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さて2階に上がります
 

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まずはサッカーゲーム
 

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2階はインテルの選手のユニフォームがずらり
アズーリことイタリア代表
「バッジオ選手」に「ビエリ選手」
 

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ポルトガル代表
「フィーゴ選手」
レアル・マデリードからバルセロナといった禁断の移籍で有名になったフィーゴ選手ですが、インテルにもいたことがあったんですね
 

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インテルでも活躍した
「ザネッティ選手」
 

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ブラジル代表
「ロナウド選手」
 

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「インザーギ選手」
この選手も『2002FIFAワールドカップ』で犠牲になった一人
完璧な飛び出しのはずが何故かオフサイド
この試合はそんな試合でした
 

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これは以前スタジアムで使われていた
観客席でしょうか
小さいのが見て取れます
前述の8万人の収容人数にはこうした「からくり」もあったようです
 

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国内での話題も尽きたことですし
またお盆休みを利用して行った北イタリアの旅行記に話を戻します
話はミラノにある「サン・シーロ・スタジアム」のところで止まっていましたので、このエントリーはその続きから

 

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カルチョ(サッカー)の国ともいわれるイタリアにおいて、そのサッカーの聖地とも言われるのがこのサン・シーロ・スタジアム、そこに隣接するミュージアムを堪能したあとは
いよいよスタジアム内に潜入です
ミュージアムを堪能する前に€17を払い「サン・シーロ・スタジアム ツアー」のチケット購入してありましたので、このままこのドアから中へ
 

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さてこのサン・シーロ・スタジアム
ミラノ市の持ち物ですが1990年のイタリアワールドカップに併せて大改築されており収容人数8万人と世界最大級の規模を誇るサッカー専用スタジアム
世界有数のサッカークラブであるACミランとインテルの本拠地となっています
が、ミラノ市から請求される使用料があまりにも高いのか
ACミランなどは移転も考えているようで、まるで私の住むどこぞの市と似たようなことが起きているようです
 

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ということでまずはACミランの選手のロッカールームへ
UEFAチャンピオンズリーグではレアル・マドリードの過去12回の優勝に次ぐ7回の優勝を誇る強豪チームで、ここを訪れる少し前までは日本の本田選手が所属しておりました
創立は1899と大変古いのですが、その「1899」はクラブのロゴにも使われていて
それがロッカールームの天井に誇らしげにつるされていました
 

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シートはこうした独立したキャンプテンシートタイプの椅子
ACミランのファンたる「ミラニスタ」なら一脚は欲しい逸品ですね
 

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対してインテルのロッカールームは極めてシンプル
椅子もベンチシートといったものでした
 

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『ロッカールームをまとめる男』ともいわれ他の選手たちからも慕われる長友佑都選手のロッカー?(ただのユニフォーム掛け)と背番号55番のユニフォームがここにありました
ということでここで何気なく記念撮影
日本人観光客は皆さんココでこうした写真を撮っているとのことでした
6年半と長期にわたりインテルでプレーしてきている長友選手
ということはこうして6年半ここに日本人が座って写真を撮っているということなんですね
 

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ロッカールームの隣にはシャワールームというかバスルームらしきものもあります
これ風呂桶でしょうか、ちょっと不思議なつくり
マッサージ用の台もシャワールームのこんな場所にという場所に置かれていました
 

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さていよいよこのトンネルをくぐり「サン・シーロ・スタジアム」へ
周りはミランのパネルで埋め尽くされていますが、これは次節がACミラン戦のため
これがインテル戦の場合はインテルのパネルに代わるのだとか
(ACミランとインテルが対戦するミラノダービーではどうなるかは聞きませんでした)
ちなみに何で知っているかというと、ここのスタッフが親切に教えてくれこうして写真も撮ってくれたというわけです
ちなみにその方は地元の方のようですが、日本語はかなり達者なレベル
聞くところによるとかなりの日本人観光客がここを訪れているとこことで、そのため日本語に堪能なスタッフも配置されているということなんですね
 

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選手たちが通る長いトンネル通路を抜け目に飛び込んできたのは
サン・シーロ・スタジアムのピッチでした
そしてその奥にはスタンドが聳え立っています
そうここが世界の殆どのプレーヤーが一度はプレーしたいと願うスタジアム
まさにサッカーの聖地です
 

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このサン・シーロ・スタジアム ツアーでピッチレベルに立ち選手の目線でのサン・シーロを実感
芝の感触を確かめてみたりもしました
 

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そそり立つスタンドは3階建てのつくり
スタンドのいちばん高い席からこのピッチまでは60メートル以上あるという大きさです
まぁサッカーの観戦は上のほうから見ると試合の流れがよく見えますが、3階席ともなるとさすがに選手は豆粒程度しかとらえられなくなりますので、雰囲気を味わうといった観戦となってしまいそうです


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そんなスタンドには屋根が張り巡らされていました
選手がプレーするピッチには屋根がありませんが、観客には雨を防ぐつくりとなっています
もっともこれが、芝の発育に悪影響を与えているようで
以前、バルセロナ関係者が「ジャガイモ畑」と形容し話題を呼んだこともあったそうです


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メインスタンド前には控え選手の席、メディア席、スタッフの席、VIP席らしき席が混在しています
 

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私も審判の席らしきものに座ってみました
 

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これはボールボーイの席?でしょうか
 

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VIP席らしき席にも座ってみました
ピッチレベルで試合を観戦、こんな席でACミランとインテルの対戦、ミラノダーンービーなど見てみたいものです
 

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通常の席はこんな感じ
シートは思ったよりも狭く、こんな狭い席にあの大きな白人さんが座れるのってな席で
3階席までありますが、このあたりが入場者数8万人のカラクリのようです
シートは折り畳みですが、試合中は皆さん立たれているかもしれません
ここは一度本物のセリエAを観戦して確かめたいですね
 

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「ラジオ105」のスタジオ
なんとピッチレベルに置かれていました
 

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出口近くにお決まりのオフィシャルショップがありますが
もちろんACミランとインテル双方のショップが併設されています
 

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ここでお土産を数点買って
サン・シーロ・スタジアムを後にします
 

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アルファロメオやサン・シーロスタジアムと観光客らしからぬ場所ばかり巡ってきましたが、このあたりからミラノの定番の市内観光にチェンジ
サンシーロ駅から地下鉄でミラノの街の中心であるドゥオーモ広場へ
その地下鉄ドゥオーモ駅から地上へ上がり出口を出るとそこにこのバカでかい建物が飛び込んできました
そうミラノの観光と言えばやはりここ、 ミラノを象徴するゴシック様式の教会「ドゥオーモ」です
 

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ミラノノシンボル、この大聖堂のドゥオーモ(Duomo)は「神の家」を意味しているそうです
こうしたバカでかく内部が広い建物なので、私の住む札幌にある札幌ドームのドームに通じるところがあるのかと思ってしまいました
ちなみに1836年に着工、400年もの建設期間をかけ完成したのがこれです
まぁそんなに苦労して建てたのだからか?第二次大戦中この大聖堂に対する攻撃は遠慮したようです
おかげで現在この突き立つ尖塔や繊細な彫刻が融合された姿を今でもこうしてみることが出来ます
そんなドゥオーモ広場には大勢の観光客に交じり鳩がたむろしていましたが、こんな彫刻の間を住処にしているようでした


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さてここに来るまで、迷ったりするなど余計に時間を使ってしまったため
内部を見学している時間が取れませんでした
特にこのドゥオーモは屋根に上れると聞いていたので、是非ともドゥオーモの屋根に上り
ミラノ市街はおろかアルプスまで望めるというその景色を一目見たかったのですが、ここはさすがにミラノ一の観光名所
建物の入り口には大勢の方が並んでいました
しかもこの後、予定が詰まっているのでここは大聖堂を外から望むだけにいたしました
 

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さてこの広場に隣接するようにヴィットーリオ・エマヌエーレ2世の「ガッレリア」があります
ここもまたギャラリーとかギャラリアか何かの語源なのでしょう、イタリアを中心としたブランドのお店や高級そうなレストランそしてオープンカフェが軒を並べていました
そうここミラノにはミラノコレクションがありファッションの聖地でもあります
まぁ私にはあまり縁がないんですけれどもね
 

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そんなガッレリアにミラノで60年以上の歴史を誇る老舗ピッツェリア「スポンティーニ」がありました
この看板や店内の内装のイメージからか「黒スポンティーニ」と呼ばれているそうです
地元ミラネーゼに愛し続けられるお店ですが、当然私のような観光客にも大人気
お客さんの回転を速くするためか、店内はカウンターとテーブルのみの立ち食い形式
けれど店内はたくさんの人で溢れていました
まぁそれだけの人気店ということでしょう、このミラノ滞在中一度は行こうと決めていた店だっただけにここで店に出会ったが百年目、観念して入店することに
 

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たくさんの客が並んでいますがスタッフはてきぱきとそれらの客のオーダーにこたえています
怠けるイメージのあるイタリアですが、ここミラノではちょっと様子が違っていました
私の頼んだピザもあっという間に切り分けてくれました
 

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ここで食べられるピザは「ピッツァ・アル・トランチョ」
丸々一枚ではなく一切れに切り分けたピザという意味合いです
一番人気はトマトソースとモッツアレラチーズ、バジルがのった最もシンプルでポピュラーなマルゲリータピザ
ということで今回は看板にあるメニューからマルゲリータピザにビールがセットになった
「スポンティーニ 3(トレ)」5.5ユーロをチョイス
ちなみに割りばしは日本から持参したもので私の海外7つ道具の一つです
 

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ここのスポンティーニのピザはローマやナポリで食べた薄いピザとは違い
ふっくらとしていて柔らかい分厚い生地にたっぷりトロトロのチーズが載せられています
この厚さはまるでアメリカのパン生地のようなデラックスピザを彷彿させます
しかも下部はカリッカリに焼かれていて香ばしくさすがピザの国のピザと感心しきり
けれど薄い生地だとピザの具を包み込むように丸めて食べられますが、これはそうはいきません
ということで食べやすいように最初から切り分けてあるのが、黒スポンティーニ流のようです
 

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そうそうガッレリアの高級ブランド品のお店に立ち寄るつもりは有りませんでしたが
ついついフェラーリ・ストアに引き寄せられ、お土産を買っていくことに
今回は新製品の保温ボトルを自分用に持って帰ります
 

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最近フェラーリは車ばかりではなく、こうしたショップにもかなり力を入れているようです
 

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さてこのあたりで次の目的である
「最後の晩餐」の予約時間がやってきました
サンタ・マリア・デッレ・グラッツェ教会へは歩いてもいけますが、地下鉄で向かうことに

ミラノの象徴「ドゥオーモ」を見上げてきた後は地下鉄に乗りカドルナ駅までやってきました
目的地までの道すがら、道行くミラネーゼ達がみんなジェラートをなめながら歩いていますが、そうイタリアといえばジェラート
どこで買っているのか見渡してみると、ありました「ジェラートの店 CHOCOLAT」
その名の通りチョーコレートのお店のようですが、皆さんチョコレートをベースにしたジェラートを頼んでいます
この後、予約した時間まで少し時間もあることなのでここで一休み
シンプルなジェラートをほおばりつつ向かいます
 

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ところで今回の目的地はここ
「サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会」
手前がドメニコ派の修道院、奥がレンガ造りの教会となっており
あのレオナルド・ダビンチが描いた名画「最後の晩餐」がある教会です
先般、NHKドキュメントの世界ふれあい街歩き「進化する古都 ミラノ~イタリア~」というテレビ番組を見ていた時のこと、番組の中でこの教会の近くにある文房具屋さんと話していた時にオバマ元大統領がSPとともに現れ見学して行かれた様子が放送されました
番組でも触れられていましたが、ここはそんな著名な方が多く訪れる教会のようです
 

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ただしこの最後の晩餐、パッと来て観れるほど甘くは有りません
予約が必要ですが、来場者を極端に絞っているためその予約が大変でした
我が家では2ヶ月ほど前に日本から公式サイトvivaticketにて予約をしておかねばならないほどだったんです
しかもこの教会には余裕を見て予約時間の30分前には教会にやってきました
というのも15分前にチケットを引き換えないと来場できません、話に聞くところでは容赦なく帰らされまうそうです
ということで教会の隣にあるチケットセンターで印刷して持参してきたバウチャーを提示、チケットに交換してもらいます
あとは予約した時間までパンフレットの解説を読みながら待つことに
 

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さてこんなにも苦労させられるのにはわけがあります
というのもこのサンタ・マリア・デッリ・グラッツェ教会付属の食堂の壁画である
「最後の晩餐」食堂に描かれたことで湿度の影響を受けたり、ナポレオンの時代馬小屋として使われていたり、洪水に見舞われたうえ、止めは第二次世界大戦中にミラノ空爆により修道院の屋根が半壊この偉大な絵画は3年にもわたり露天にさらさせたりと散々な環境に置かれたようです
ということで「最後の晩餐」は現在、保護のために厳重な管理下に置かれ複数の扉によって外気との接触を減らし、観光も人数制限などして保存活動がなされています
そんなわけで見学は完全予約制、約25人を1グループとし、15分交代で見学という時間制による少数での鑑賞に限られることになったようです
 

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いよいよ予約した時間が来て、修道院側から入場スタッフに案内され教会の脇の通路に設けられた3枚ほどのガラスのドアを順に開閉を繰り返しながら入場です
これは前述のとおり外からの風雨を避ける工夫なのでしょう

さてこれがレオナルド・ダビンチが描き
修復家のピニン・ブランビッラが20年もの年月をかけ修復した「最後の晩餐」
縦420センチメートル・横910センチメートルといった大作
文化遺産としてユネスコの世界遺産に登録されています
 

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キリストの愛と使徒の裏切りを伝える壁画
キリストが名探偵コナンばりに「犯人(裏切者)はこの中にいる」と言うのがこの壁画のテーマなのでしょう
「ユダ」はどいつだというのが、一番の興味でしょう
壁画の下にはキリストと十二使徒を示す説明書きがありました

とはいえ私の興味はその名の通り最後の晩餐とするとキリストが食べた最後の晩飯
いったい何を食べたかということに凝縮されます
 

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ということでテーブルに目を凝らすと
ほどんどが何も盛られていない皿、そしてテーブルクロスの上にあるのはパン
しかもイーストで丸々と発酵し膨らませた感のあるパンでした
キリスト教の教え「聖餐論」でパンはキリストの肉体であると認識されていることもあり、日曜日の礼拝時にはパンとワインが配られるという習慣があり、カトリックでは無発酵、東方正教会では発酵パンと言われていますので、このパンはきっと無発酵パンと思っていましたが違ったようです
もう一つがワイン、キリストは杯をとり「これがわたしの血である」といって弟子たちに与えたそうですが、この絵にはキリスト+十二使徒分、つまりは13個「杯(グラス)」があるはずですがいくら探しても12個しか見当たりませんでした
ちなみにイエスの父(ヨセフ)が大工だったので、その跡継ぎだったキリストの杯は大工らしく木製だと私自身思っていましたが、机にあるのはガラスのグラス、残念ながらこれもちがったようでした
さて料理ですが、目を凝らしてみても判別付きません
羊か何かだろうとは想像していましたが、なにやら皿の上にあるのは魚料理なんだそうです
果物らしきものも見ることが出来ました
 

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と・・・こんな感じで最後の晩餐しっかりと目を凝らしてみてまいりました
最後に記念撮影こんなことが出来るのも二十数名の少人数の時間制というのが幸いしたようです
 

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さてこのサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会の食堂には
もう一枚、最後の晩餐の反対側に大作がありました
それが「十字架上のキリスト」ジョヴァンニ・ドナト・モントルファーノ作
こちらの絵はかなり鮮明で、キリストの磔もサンゴの晩餐に劣らないなかなか感動の壁画でした
 

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ミラノでの宿はヒルトン・ミラノ

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さて国内での話が尽きたところで
5年前の2017年のお盆休みに行ったミラノの話がまだ途中だっので再開することに
そんな2017年に行ったミラノでの宿は、ヒルトン・ミラノ
今回の旅の拠点としたミラノ中央駅から歩いて3分と言う立地の良さで選んだホテルです
まぁリーズナブルなうえ安心して泊まれるホテルとうのがヒルトンの良いところ、それにヒルトン・オナーズ会員だったというのもヒルトンを選んだ理由です
 

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さて前回のお話は「サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会」でレオナルド・ダビンチが描いた名画「最後の晩餐」を鑑賞したところまで
鑑賞後はホテルに戻りますが、その途中いかにもイタリアの街角らしい風景として道端に「ベスパ」が停まっていました
 

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ヒルトン・ミラノにたどり着きチェックイン、
あてがわれた部屋はスタンダードなツインルーム
そこそこの広さが有るうえ、ベッドサイドに電源などの設備が整っているのがヒルトン流といったところでしょうか
 

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壁には大型の40インチテレビ
それにアメリカとヨーロッパの安宿には無かったりする冷蔵庫がありました
 

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ユニットバスには
 

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大き目のバスタブがあるのが日本人には嬉しいところ
やはりゆったり湯船につかれるのはいいですね
ここで旅の疲れをいやしてもらいました
 

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セーフティボックス、アイロンが設備されていて満足満足
こじんまりとしたベランダに向かい、ここで何度かスーパーで総菜をいただくこととなりました
次回はそんなお話


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海外旅行の際、楽しみの一つである食事
けれど今回のようにイタリアのレストラン(リストランテ)での食事は結構いいお値段したりします
日本のように、一人1,000円くらいで食事が出来る店(一部マクドナルドのようなファストフード店は別として)というのはほとんどありません
てなわけで旅程が長くなるにつれ食事代がネックになるのも事実
我が家のようにリーズナブルに海外旅行を楽しもうとする者にとってこれが結構つらい
そんなときの強い見方が、スーパーマーケットの総菜コーナー
そうですスーパーで総菜やサンドイッチを購入してホテルの部屋でいただくと言うのが、最近の定番
スーパーで買ってきた晩飯なので、我が家ではこれを「スーパー・ディナー」と呼んでいます
今回立ち寄ったのがイタリアのスーパーマーケットチェーンの「SAPORI & DINTORNI CONAD」
 

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これが日本でいうところの「デパ地下」
かなりの品ぞろえの食品店です
 

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例えでいえばこのスーパーにはイタリア産のプロシュットの専門店が有るくらいです
 

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ガラスのショーケースにも、美味しそうないかにもイタリアっぽい総菜がずらり
 

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てなわけで今宵のスーパーディナーはSAPORI & DINTORNI CONADで購入した総菜を
ホテルの部屋で頂きます
合わせるのはイタリアビールのビッラ モレッティ
 

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頂いたのはメインがパニーニ
それにキッシュとライスコロッケことアランチーニ
それとタコとセロリ、トマトのイタリアンサラダをいただきます
 

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ちなみにイアタリアのライスコロッケたるアランチーニが美味しかったのですが
実際に切り分け断面にしたようすがこちら
 

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こんな感じで毎晩のようにスーパーで購入した総菜で晩餐としましたが
流石に食の都ミラノ
美味しいものばかりでした
 

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今回(といっても5年前の話ですが)のイタリア北部を巡る旅
宿するのはヒルトン・ミラノ
まぁ駅が近いというのが理由で決めた宿ですがビュッフェ形式の朝食が美味しかった
ということで1階にあるメインレストランへやってきました
受付のスタッフに名前と部屋の番号を告げ席へ
 

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朝食の提供時間は6:30から
この日も予定満載という事もあり、朝一でやってきましたが
どうやら一番乗りだったようです
 

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ビュッフェのパンコーナーは種類が豊富
クロワッサンなどは数種類ありました
 

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コールド・ミールは
ハムやチーズ
特にイタリアでは「生ハムといえばパルマハム」と言われるパルマハムなどが並んでいました
 

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他にはミルク・ヨーグルト・フルーツなど
 

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そうそうこれ始めて見た
オレンジジュース自動絞り機
これで絞ったフレッシュなオレンジジュースが美味い
 

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パルマハムとともに毎朝頂きました
 

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作りたての卵料理を提供する
エッグステーションもありました
 

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という事で私もチーズオムレツをオーダー
中華粥とともにいただきます
 

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そしてイタリアと言えばエスプレッソ
この日はカフェラテで朝食を締めくくりました
 

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さてしつこいようですがこれは5年前に行った北イタリアのお話・・・
北イタリア2日目、朝食後すぐにミラノ中央駅にやってきました
遠目で見ても何だかものすごい荘厳で豪華な駅舎が見えてきましたが
それもそのはず大建築家フランク・ロイド・ライトが「世界で最も美しい鉄道駅」と称賛したこともあるのだとか
 

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内部も豪華
まるでどこかの博物館・美術館と思うほど
さてこの日はイタリアの高速鉄道(ユーロスター)のフレッチャロッサに乗ってトリノを目指します
 

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乗り込んだのは「赤い矢」を意味するフレッチャロッサ
最高速度300km/hの高速鉄道ですが
真っ赤な車体は何気にイタリアのスポーツカーを想像させます
というかこの車体をデザインしたのは、そうしたスーパーカーのデザインを数多くこなした、ピニンファリーナなんだそうです
 

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フレッチャロッサは日本の新幹線のように進行方向に向けて座席が並ぶよう、背もたれの向きが可動式になっておらず、背もたれはTGV同様に進行方向に向かって席の方向を変えることが出来ない固定式
ゆえに中央を挟んで前後の席が反対側を向くスタイルになっており
今回指定した席はその中央のお見合い席
 

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この席は折り畳み式テーブルに加え電源も付属していました
ここで持参した「 Cタイプ 」のプラグを使います
 

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そんなフレッチャロッサに揺られ、車窓に遠くにアルプスのマッターホルンを望みながら、まだ朝だと言うのにイタリアビールのモレッティで乾杯
(勿論栓抜きは忘れずに持ってきています)
 

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てなわけでフレッチャロッサはミラノから1時間ほどかけ美食の街トリノへ
 

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たどり着いたトリノ・ポルタ・ヌオーヴァ駅では
登山スタイルの姿を多く見かけました
どうあらここトリノ駅は登山の起点となる駅のようでした
 

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さてしつこいようですがこれは5年前に行った北イタリアのお話・・・
ミラノからフレッチャロッサに乗ってトリノにやって来たわけですが
まず最初に目指したのがトリノのリンゴット
ここにはイタリア自動車産業の中心地、フィアットのお膝元であるトリノの自動車博物館があったからです


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車の博物館としては珍しく有料
€12を支払い館内へ
 

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さてこのトリノ自動車博物館
Il Museo Nazionale dell'Automobileの頭文字をとってMAUTO(マウト)と呼ばれています
そしてここMAUTOの特徴は「自動車の歴史」にフォーカスしたところ
クルマが時代の変化とともにどんなふうに変化し、またどのような形で時代の要請に応えたか
順路に沿って進むと、約200台の車両によるコレクションを見ながら車の歴史を辿ることができます


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まずは1769年製のキュニョーの砲車と呼ばれる3輪蒸気機関車(もちろん複製)
試運転時にフロントが過重となったためハンドルがきれず破損しており、世界初の自動車事故とも言われているのだそうです


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「グレート・ガレージ・オブ・ザ・フューチャー」に並ぶ1800年代終わりから1900年代はじめにかけてのクルマたち
自動車の草創期における車がずらり
まぁよく集めたものですね
 

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さてトリノにある自動車博物館ということで、どうしてもFIATグループの博物館と言うイメージが有りますが、ここはあくまでも自動車全体の博物館
けれどありました
フィアット16-20 HP(1903年製)
 

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車ばかりではないのが、ここトリノの自動車博物館「MAUTO」の特徴
これは工場の一角に設けられた設計室の様子を再現したものでしょうか
なんだか日本のアニメ映画「紅の豚」に出てきた、ポルコが飛行艇を再設計してもらいに行くミラノにある「ピッコロ社」の設計技師(というかかわいい女の子)フィオ・ピッコロが設計していた部屋を思い起こします


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かなり珍しい車両
ブリクシア・ズスト 10 HP(1908年製)
 

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ロールスロイス 1914年
こうした車を見るとどうしてもあの都市伝説
「ロールスロイスのプロペラシャフトは折れません。」が頭に浮かんでしまいます
 

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イソッタ・フラスキーニ8A(1929年製)
イタリアの最高級クラシックカー・メーカーですが、なにやら2023年に100周年大会を迎えるル・マン24時間レースへの参戦を予定しているのだとか
 

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アメリカを代表する高級車
パッカード・スーパーエイト1501(1937年製)
 

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第2次世界大戦をテーマにしたジオラマには
1941年製フォード・ジープも展示
ヨーロッパ車に限らず展示されているのがMAUTOの特徴かと思います
 

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さて次は少し現代に近づきます

5年前に訪れた北イタリア
当時はさぼっていたためblogには書き損ねていましたが、海外に行けない今、昔を思い出し書き綴っています
てなわけでトリノ自動車博物館「MAUTO」の話の途中から
20世紀前半のクラシックカーは前回紹介させていただきましたので、その続き
20世紀後半、いまや希少となった欧米車のラインナップ
エンスーの垂涎ものの車が、これでもかと並んでいました
まずは自動車史に名を残す傑作として名高いシトロエンDSのオブジェ
 

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続いて
『アルファ ロメオ ジュリエッタ スプリント(1954年)』
 

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『イセッタ250』
こう見えてもBMWです
ちなみに前面のドアから乗り降りするユニークな車です
 

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世界で最も美しい車と言われる
『ジャガー E-TYPE』(1968年)


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『フェラーリ 308 GTV』(1980年)
 

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『フェラーリ365GTB/4 デイトナ』(1973年)
 

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『イソ・リヴォルタ レレ F』 (1972)
カロッツェリアベルトーネによって、アメリカの顧客のためにデザインされたもの
デザインもアメリカンならエンジンもということで、325馬力のフォードのエンジンV8を載せ最高速度245kmをマークした車です

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世界初のロータリーエンジンを搭載した4ドアセダン
『NSU・Ro80』(1966年)
この時代には珍しいFF駆動方式
四輪独立式のサスペンションと相まって、こんな車ですが時代の先端をいった車で
1968年にはヨーロッパ・カー・オブ・ザ・イヤーを獲得した車だったりします


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『トラバント 601』
東ドイツにおいて1958年から1991年までの長期にわたって大規模なモデルチェンジは行われないまま生産された車で
トラバントに乗って国境検問所を続々と越える光景は、東欧における共産主義体制終焉の一つの象徴的シーンともなりました
 

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これまた東側の車『M20ポピェーダ』(1957年)
ソ連のGAZ(ゴーリキー自動車工場)によって開発されによって開発、大量生産された乗用車です
 

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『アウトビアンキ・プリムラ』(1967年)
ゴダール監督の映画『気狂いピエロ』の作中に真っ赤なプリムラが登場したりもしました


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もう一台のアウトビアンキ
『アウトビアンキ・ビアンキーナ』(1959年)
 

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『ロイド・アレクサンダー TS』(1958年)
ドイツのブレーメンにあるロイドモトーレンヴェルケGmbHによって製造された小型車です
 

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自動車史において記念碑的な存在とされるイタリアの高級スポーツモデル チシタリア202
ピニンファリーナの名をとどろかせたモデルです


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さてトリノ自動車博物館「MAUTO」探求はまだまだ続きます
次はそろそろここの目玉
フィアットの名車たち

5年前に訪れた北イタリアの話を綴っています
さてトリノ自動車博物館「MAUTO」続いて紹介するのはフィアットのラインナップ
ちなみに社名となるフィアット(FIAT)
Fabbrica Italiana Automobili Torinoの頭文字から来たもので、最後にトリノ(Torino)とあるようにトリノ市に本拠地を置いています
そんなわけでトリノ自動車博物館には当然のようにフィアットの車が多く展示されていました
まずはガスタービン駆動のコンセプトカー
『フィアット・トルビナ』(1954年)
 

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『フィアット600ムルティプラ』(1956年)
なるほどキャンプなどアウトドアに似合いそうな1台ですね
 

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これはフィアットではありませんが、欧州に到来したヒッピー・カルチャー展示の『シトローエン2CV』
 

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『フィアット 500F』(1968年)
 

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『フィアット 850F』(1959年)
 

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『フィアット・エコベーシック』(2000)
1200ccの4気筒コモンレール式ディーゼルエンジンを搭載
3リッターで100km走れるのだそうです
 

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遠くに見える山はアルプス、手前に『フィアット500』
床にはトリノの航空写真をフロアに敷き詰め、そこに歴代カロッツェリアの場所を記しているんだそうです

 

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缶詰のように天井が開くフィアット・パンダ
実は私の持っているフィアットのイメージはこの角形だったりします
 

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壁に衝突したフィアット
 

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壁を突き抜け室内からボンネット部分だけ見えているフィアット
手前には車のパーツで作られたダイニングテーブルに美味しそうな料理が並びます
  

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ボンネットを開けた部分がガスレンジになっているフィアット
 

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フィアットのフレームを使ったベッド
 

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暖炉となったフィアットも有りました
 

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クラッシュテスト後の車両も展示
『フィアット500スポーティング』(1995年)。
 

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こんな感じで予想外のイメージの展示物が数多くありました

トリノ自動車博物館「MAUTO」で思いのほかたくさん展示されていたのがラリー車
やはりヨーロッパではF1と並んで人気の有るモータースポーツだと認識させます
まずはフィアットのラリー車
『フィアット500スポーティング』(1995年)


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『デルタHFインテグラーレ 4WDグループA仕様』
もともと1.3~1.5リッターのエンジンを積むファミリーカーだったランチア・デルタをベースに、ターボで武装した2.0リッターエンジンを積み、フルタイム4WDを採用
ラリーで勝利するだけの為に造られたような戦闘機マシン
 

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WRCでは1987年から1992年までの6年間
マニュファクチャラーズ選手権6連覇という前人未到の偉業を成し遂げた車で
私も乗ってみたい車、NO.1だったりします

もっとも「宇宙イチ壊れるクルマ」という都市伝説のある車だったりもして、オーナーになるのはためらわれますが
現在ランエボⅡとともに価格高騰中の超人気車なので、購入はまず無理でしょう
  

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5年前に訪れた北イタリアの話を綴っていますが、ちょっと長くなっている
トリノ自動車博物館「MAUTO」のお話、続いて紹介するのは
『ランドローバー・ディフェンダー』
世界的に有名な写真家ニーノ・チラーニの車が展示されていました
ジャーナリスト、冒険家そして世界的な自動車ラリーストとして有名な彼は「アズイツァ」と名付けたどこまでも走り続けるランドローバーを駆り
アメリカ・アジア・アフリカを撮影して回りました
 

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youtubeにそんな写真家ニーノ・チラーニの活動が紹介されていたのでここに貼っておきます
 


 

車には様々な装備が見て取れますが
キャリア前方に積まれているのは「AIR-CAMPING」と言うルーフテント
 

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今、人気急上昇中の車載テントだったりしますが
写真家ニーノ・チラーニはこの車をホテル替わりにも使ったようです
私も次回車を入れ替えたら欲しい逸品です
 

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(© Stefano Barattiniさんの作品を拝借)

5年前に訪れた北イタリアのトリノ自動車博物館「MAUTO」の話はもう少し続きます
今回はサーキットを走るレーシングカー
『フィアット 500A バルケッタ N. ベルトーネ』(1936年/47年)


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ステアリングはウッドのナルディ
私が車を初めて購入したころはまだエアバッグなどなく
ステアリング交換するかたも多くいて、その中でも人気のメーカーでした
ちなみにアルファロメオの本拠地のあるロンバルディア州にあるメーカーです
 

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『ランチアD24スパイダー』(1953年)
 

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モータースポーツの歴史において、アルファロメオはもっとも古く、そして多くの成功を収めた自動車メーカー
当然のようにレーシングカーにおいてアルファロメオ率は高いようです
まずは『アルファロメオ 1900 C52ディスコヴォランテ』(1952年)
アルファーロメオ歴史博物館
 

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アルファロメオを象徴するレースカー
『アルファロメオ ティーポ33/TT12』(1975年)
 

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アルファロメオがドイツツーリングカー選手権(DTM)参戦のために開発、製作したレーシングカー
『アルファロメオ・155 V6 TI』(1996年)
 

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最後にこれはレーシングカーではありませんが
ヴィンテージドラッグスター
『ドラッグスターハワイアン』(1965年)


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トリノ自動車博物館「MAUTO」次はいよいよF1へ

トリノ自動車博物館「MAUTO」F1

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5年前に訪れた北イタリアのトリノ自動車博物館「MAUTO」の話ですが
最後を飾るのは「F1」マシンたち
 

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えっトリノ自動車博物館の主といえばフィアットですが、フィアットにF1マシンってあるの?
と思われる方ももしかしたらいられるかもしれませんが
これが「大あり」
F1界では知らぬ人は居ない、F1界の重鎮であるスクーデリア・フェラーリやアルファロメオも、実はフィアット傘下の車メーカー
そんなわけで2006年のトリノオリンピックでは開会式にフェラーが登場したりもしました
 


 

まずはそのスクーデリア・フェラーリのF1マシン
『フェラリー 312 T5』
フロントウィングを突き出した、その外観から「醜いアヒルの子」と揶揄されたりもしましたが
312T自体は5シーズンで4度目のコンストラクターズタイトルを獲得するほどの名機でした
この312T5はジルビル・ヌーブが操ったマシンですが、ニキ・ラウダやカルロス・ロイテマンも312Tなどで活躍しました


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『フェラーリ F1-2000』
2000年シーズンでミハエル・シューマッハが自身のドライバーズチャンピオンを獲得するとともに、コンストラクターズチャンピオンも決定し、フェラーリにとって21年ぶりのダブルタイトル制覇を成し遂げたマシンです
 

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特にドライバーズチャンピオンをかけた鈴鹿GP
フロントローに並ぶミハエル・シューマッハとミカ・ハッキネンの激戦はピットワークが勝敗を決めたと思えるほど白熱したものでした
 

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『アルファロメオ・179B』 (1981年)
 

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もちろんフィアッ傘下であるフェラーリやアルファロメオ以外のF1も展示
まず私がF1のなかでもひときわカッコ良いと思えるモデルである
『ロータスJPS 98T』
このF1は1986年にドライバーズランキング4位を獲得した、アイルトン・セナが駆ったマシンです
この1986年はルノーのエンジンを搭載していましたが、翌年1987年にセナの希望もありホンダエンジンを搭載
ホンダと縁の深いF1ルーキー・中嶋悟がチームメイトとして参入
メインスポンサーがJohn Player Specialからキャメルに替わり
これが最後のJPSカラーのF1となりました
 

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往年の名車
『メルセデスベンツ W196 R シルバーアロー』(1955年)
 

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こんな感じで貴重な車をしばし見学し
トリノ自動車博物館「MAUTO」の見学を終了しました
 

さて国内での話も尽きたことですし
今から6年前のコロナなどみじんもなかった時の海外の話など綴っていきたいと思います
6年前に北イタリアのミラノを訪れた
トリノの自動車博物館を見学したくて、イタリアの高速鉄道フレッチャロッサに乗ってリンゴットまで足を延ばしました
工場見学の後リンゴットの街を散策したのですが
リンゴットにはその昔、地上5階建ての当時世界最大の工場とされいたFIATの巨大自動車工場が有りました
そんな元フィアットの本社兼工場ですが、1970年代に入り徐々に陳腐化が始まり、1982年には工場は閉鎖され現在は美術館、ホテル、シネコンプレックス、大学などを備えた複合商業施設に生まれ変わっています

何だか今はやりのサステナブルな話ですが、現在チェルシーマーケットという名の専門店に変身した
ニューヨークのナビスコ工場を思い起こしますね
 

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私が6年前に伺い見たフィアット工場の名残りはこの地上から屋上駐車場に通じる螺旋状の車両用スロープくらいでした
この車両用スロープ、元は工場の非常に長い生産ラインでした
1階の原材料加工から始まり、組み立てが進むにつれて、螺旋状のスロープを昇り、5階建ての上階へと繋がって、最後に総延長約1キロメートルの屋上テストコースで走行試験を行ったあとスロープで搬出するという、世界的にもユニークな自動車工場だったそうです


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かつて工場の屋上にあった伝説の屋上テストコースは、ここに伺った2017年にも保存されていて、有料で見学が可能だったそうです
6年前そんなテストコースがこの建物の屋上にあると聞いて見に行きたかったのですが・・・・この時はそれが判らず、ただただうろうろするのみでした
まぁこのスロープが見れただけでも価値は有ったのですが
 

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ちなみに下の写真は1966年当時のリンゴット工場の旧屋上テストコースですが
今は面積は2万7000平方メートル、周遊路の1周は1kmにおよぶ欧州最大の屋上庭園になっているそうです


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(fiat magazine CIAO!より拝借)
 

そう今もコース自体は屋上に現存しており屋上庭園になっていたり
2020年にリニューアルされ小型車フィアット500をテーマにした「カーザ・チンクエチェント Casa 500」という名称の観光施設となっているのだとか
コロナが落ち着いたら、またこのリンゴットを再訪したいものです
その際は是非ともFIAT本社だったビルを改装して造られた「NH トリノ リンゴット テック」というホテルにも泊まってみたいものです

トリノ・リンゴット散策ではリンゴットのスーパーマーケット「イータリー本店」ものぞいてきました
このイータリー本店はイタリア産95%を誇るイタリア食材が揃うマーケットと、イタリア料理を提供するレストランを併設、食の都トリノを代表するイタリアのスーパーマーケットで、日本にも出店(東京駅地下や日本橋三越本店)しています
 

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売り場ごとにあるイートインは吹き抜けとなっていましたが
元はベルモット酒の老舗「カルパーノ」工場だった建物兼倉庫を壊さずに再生したもだったので、こんな造りになっているようです


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青果売り場はスーパーというより青空市場のようで
旬の青果品がパックされずに収穫されたままのといった感じで並んでいます
 

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ここに伺ったのが2017年の8月
桃は夏が旬のようで、日本の白桃を平べったくしたような桃
ぺスカ・タバッキエーラ(嗅ぎタバコケースに例えた名)が並んでました
この桃は非常にデリケートな桃で収穫してから数日が賞味期限なんだとか
 

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ブルーチーズコーナーには
トリノのあるピエモンテ州を代表する「ゴルゴンゾーラ」などのチーズがずらり
 

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食材を見て歩いた後は地下階へ
エスカレーターの上にワインのコルクで作ったぶどうのオブジェがありました
 

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そんなわけでまずはワインのコーナー
イタリアを代表するスパークリングワインが並びますが
このワインを逆さにした状態で斜めに挿し専用の板「ピュピトル」をみると
ついつい回し(ルミアージュ)したくなったりします
 

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2021年から、F1の表彰式でシャンパン・セレブレーション用に提供されている公式スパークリングワインで、もちろんイタリア産の「フェッラーリ」もありました
その種類も多く€12.8~74.8と様々な価格帯で売られていました
ちなみに高級車(スポーツカー)で有名なフェラーリとは、まったく共通点はないそうです
 

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とはいえフェッラーリのようなブランドもののほとんどは輸出用で、イタリア人が家庭でふだん飲むのは、安いテーブルワイン、しかも量り売りがほとんどなんだとか
ということでここイータリー地下にもワインの量り売りコーナーがあり
持参したボトルにワインを詰めて買っていました
にしても価格は1リットル当たり€2.5~3.2と激安でした
 

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ワインをカウンターで飲めるワインバーもありましたが
 

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私が注目したのが、ビールのコーナー
さすがは食の都トリノ、こうしてワインのみならずビールの専門店があるのが嬉しい
 

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ここにはビールバー「BIRRERIA」があったので
ここで少しばかり休憩
 

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数あるタップビールから
世界最古のドイツビール醸造所「ヴァイエンステファン」のヘフヴァイス
ドイツ・プランク醸造所の「ヘラー・ボック」
と2種のドイツビールをタップから注いでもらい
  

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ここでイタリア風に「チンチン(乾杯)」
特にこの日は暑かったのでビールが美味い
 

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トリノ・リンゴットの青空屋台

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土曜市でしょうかリンゴットの駅裏
コルソ・スペツィア通りの遊歩道で青空屋台をやっているのを見かけました
同じトリノで開催されるヨーロッパ最大級の青空市場「ポルタ・パラッツォ」とはいきませんが
トリノの自動車博物館からの帰り道で見つけたのでちょっと立ち寄ることに
 

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野菜には誇らしげにイタリアとかシチリアと書かれた価格札が見て取れます
しかも1kgあたり€0.9~1.0と激安価格
 

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中には花弁付きで売られているきょうりや
イタリア茄子の代表的な品種「ゼブラなす」も見ることが出来ました
これらは自宅で美味しいイタリアンになるのでしょうね
 

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それにしてもトレーラーの屋台が多いのですが
肉類やチーズの屋台はどうやって営業しているのかな
毎晩牽引車でけん引して帰るのでしょうか?

 
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というのも売られている食材が
パルミジャーノレジャーノのホールチーズだったり
牛肉で作った生ハム「ブレザオラ」や「プロヴォラシラナチーズ」が売られていたりしたからです
このまま夜中おいて帰ったら、トレーラーを壊されて盗まれたりするよな~などと余計な心配をしてしまいます


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乳製品やら肉加工品、卵から缶詰などの食材が売られている様子はまるでデパ地下
 

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それにまるまんま肉屋さんが有ったりと
この通りだけで買い物を済ませそうな、野外のスーパーマーケットのようでした
さすがは食の都トリノといったところでしょうか
 

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セリアAに所属するユベントスFCの本拠地である「ユベントス・スタジアム」
(2017年からアリアンツがネーミングライツを取得して、アリアンツ・スタジアムと呼称されています)
2011年に完成したイタリアではまだ比較的新しいスタジアムです
リンゴットからバスに乗りやってきましたが、降車場所から結構歩かされたのできっと乗ったバスを間違えたのだと思います
もっともユベントス・スタジアムの敷地があまりに広大だったというのもありますが
 

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さてこの日、スタジアムで試合があるわけではありませんが
ミュージアムとスタジアムツアーがあるというので、見学に伺いました
 

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すぐに入れるかとたかをくくっていましたが
チケットを買おうにも、その列はまったく動きません
列が動き出したのが、並んでから50分後でした???
もしかしてこれが噂のイタリア名物「昼休憩(シエスタ)」事情だったのでしょうか?


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スタジアムツアーは朝10時から2時間置きに開催されていますが
お目当ての14時のツアーは、すでに予約でいっぱい
  

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仕方がないのでミュージアムのみといたします
とはいえこのミュージアムはお宝がいっぱい
まずは豪華なトロフィーから
 

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往年のスター選手が着用したユニフォーム
 

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100年もの歴史を持つユベントスFC
ミュージアムではパネルでわかりやすくユーヴェの歴史が語られていました
 

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等身パネルは華麗なテクニックで世界中を魅了したアレッサンドロ・デル・ピエロ?(残念ながらそれほど詳しくないので)
こんな感じで30分ばかり展示物を見て回りました
残念なことにスタジアムは時間の都合で見られませんでしたが
まぁこれは次回のおたのしみということといたします
 

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一度はエジプトを訪れてみたいと夢見る
・・・・そんな私が、トリノに来て行かないわけがない
 

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「トリノのエジプト博物館」
エジプト・カイロにあるエジプト考古学博物館に次ぐ
世界第二位の規模の古代エジプト美術を収蔵する博物館です
オープンは1824年と世界でもっとも古いエジプトに関する博物館でもあります


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でも、なぜここトリノにそんなものがあるの?
ナポレオンのエジプト・シリア戦役の遠征の際に、フランス領事ベルナルディーノ・ドロヴェッティが遠征に従軍しエジプト駐在時に収集した「ドロヴェッティ・コレクション」を当時のサヴォイ王に送ったプライベートコレクションが始まりのようです
 

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「スフィンクスの前のナポレオン」(米カルフォルニア州サン・シメオン、ハートキャッスル蔵)
 

まずは入り口付近で記念撮影
 

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ナポレオンのエジプト遠征に同行していたベルナルディーノ・ドロヴェッティという方が集めた収集品をサヴォイア公に贈ったのがその始まりだそうです
その後もどんどん酒造品は増え
現在、40,000点あまりを収蔵し、そのうち3,300点を展示していますが
特にミイラは24体が展示
 

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ミイラは最先端の保存技術により現在も維持されているのだとか
 

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お棺に描かれたイラストのような絵画はその人の人生が描かれているのかな
 

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それにしてもこれなんぞは死体そのもの
死体遺棄現場にやってきた気がするのは私だけではないはずです
 

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この小さなミイラは子供のものと思われます
 

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カノプス(壺臓物入れ)もありました
 

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神聖な存在として崇められていた「スカラベ」
日本では「フンコロガシ」と呼ばれている虫の置物です
 

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白く塗られ亜麻布がかけられている木製のベッドが副葬品として納められていたようですが
エジプト近くのサハラ砂漠は古代エジプト王朝が成立する前は森林であったことが知られていて
こうした木製家具も多くみられるのだそうです
 

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どうやって持ってきたのか
「Maiaの礼拝堂」の壁画などもありますし
 

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神聖な「葬送用ステラ」なども多く展示されています
 

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大きな牛や山羊を運ぶシーンが描かれた壁画も見て取れました
でも何だかコマを長く連ねた現代のマンガにも似た形式ですね
 

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ガラスのショーケスに厳重に収められたステラ(石碑)
よく見ると展示物には文字が彫り込まれています
 

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そうエジプトの文明の象徴、象形文字「ヒエログリフ」が見て取れますが
そんなヒエログリフを解読したことで知られる古代エジプト研究者
「ジャン=フランソワ・シャンポリオン」は「メンフィスとテーベヘの道は、トリノを通過している」という言葉を残したのだそうです
古代エジプトの研究者たちにとってこのトリノのエジプト博物館の収蔵物がどれほど重要かわかるような話です


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これらの収蔵品の一部は日本にも貸し出され「トリノ・エジプト展」なるイベントが行われたりしましたが
東京都美術館で開催された際にはるばる運ばれてきたのが「イビの石製人型棺の蓋」だったりします
 

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しかも顔は横向きで肩は正面といったエジプト独自の構図
そして収蔵品の壁画などはいかにも「二次元」の図柄
なんだか日本のアニメを見ているような感覚に襲われました


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特にエジプト史上最大の帝国を築いた「トトメスⅢ世」の石像は子供のころ見た
アニメの勇者ライデーンを彷彿いたしました
 

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剛力を生かした弓の名手として活躍した
「アメンホップⅡ世」の石像もありました
 

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帰りの列車の都合で30分ほどの滞在でしたが
次回はここトリノに宿泊しじっくりと見たいものです

途方もない数の古代エジプト美術を収蔵するエジプト博物館を堪能した後はトリノ駅に帰ってきました
ちなみに6年前ですから、このころはコロナなどみじんもなかった時期でした
 

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トリノに朝一番でやってきましたが、すでに午後5時
さてここで軽い晩飯兼ビールタイムとします
やって来たのはトリノ駅2階の「オールド・ワイルド・ウエスト」
名前の通りウエスタンスタイルのレストランです
まぁイタリアに来てアメリカ料理?と言われそうですが
マカロニ・ウエスタンなんてものもあったことですし・・・
 

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アメリカンレストランという事なのでしょう、店の奥にインデアンが居住に使った「ティーピー」が展示されていました
さてイタリアの人にとって午後5時は晩飯にはまだ早かったようで、店内に客はほとんど人はおりません

  

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晩飯はミラノに戻ってからと考えていたので
ここはアペタイザーの中から「アペタイザー・ミックス」なる揚げ物を頼みます
 

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ベルギービールの「サン・ブノワ」がタップで注いでくれるようなのでこいつを頼みます
 

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この日は歩き回り疲れたのと喉が渇いていたので
「サンブノワブロンド」を1パイント
大きなグラスに並々注いで提供されました
我が家の奥さんはイタリアワイン「カビット・トレント」
なんとボトルでの提供です
 

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アペタイザー・ミックスはレタスがたっぷり敷かれた皿にオーロラソースが添えられ
チキンナゲットにチキンウイング、モッツアレラスティック、チーズステック、オニオンリングなど盛りだくさん
チキンもそうですがチーズのフライがこんなにもビールに合うとは
ということでイタリアの美食の都トリノでいただいたアメリカンでしたが
ビールやワインによく合う料理で満足満足


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トリノ日帰り観光は終了、トリノ・ポルタヌオーヴァ駅に帰ってきました
(ちなみにこれは6年前に北イタリアを訪れた時のお話です)
ホテルのあるミラノに帰りますが、足はイタリア国鉄トレニタニアのフレッチャロッサ(赤い矢)
ここトリノから1時間のテツ旅となります
  

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乗り込む車両はフレッチャロッサに使われるETR1000
そのスタンダードの車内がこちら
 

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席はテーブルを挟んで向かい合わせになった4人用ボックス席
 

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席にはコンセント(Cタイプ)がありましたので使わせていただきます
 

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旅の友は当然イタリアビールの代表格「モレッティ・ビール」
 

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そうそうビジネスの車内の覗いてきましたが、なかなか快適そうです
 

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さてイタリアの新幹線たるフレッチャロッサ
車内のモニター画面には走行速度や途中の停車駅と到着時間が表示されます
動力分散方式のこの列車の最高速度は300㎞(2017年現在)
もっともこれは営業速度で実力的には360㎞運転も可能なんだそうです
時速300kmが表示されるまで待ちましたが、なかなか表示されずしかたなく299km/hの表示を撮影してきました
 

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アルプスを望む車窓風景は絶景
 

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そんな車窓を楽しみながら
1時間ほどするとミラノ中央駅のドーム屋根が見えてきました
 

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ということでミラノ到着
トリノ日帰り観光は終了となりました
 

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トリノ観光を終え、ミラノへ戻ってきました
戻ってすぐに「ドゥオモ(大聖堂)」に向かいます
というのもドゥオモは250段の階段を昇屋上エリアへ上ることが出来るのだそうです
そしてその屋上から見える絶景が素晴らしいとのことで是非とも昇ってみたかったのですが
この時はすでに午後7時過ぎ、屋上へ上る階段はすでに閉鎖されていました
  

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気を取り直し
スーパーマーケット「イータリー」へ向かいます
  

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購入したいのは軽い軽食とビール
けれどついつい生鮮食料品のコーナーへ足が向いてしまいます
まずは肉屋さん
「Carne(精肉)」「Manzo(牛肉)」「Maiale(豚肉)」と書かれた札が並んでいます
 

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続いて鮮魚コーナー
メカジキ?鮭?アマダイ?など日本でもよく見る魚類が並びます
  

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海老やイカ、スズキとならんで
タコやエイなども置かれていました
特にタコはデビルフィッシュ(悪魔の魚)と呼ばれ食べない欧米人は多いのですが
イタリアだやスペイン、ギリシャでは好んで食べるようです
にしてもエイは私の住む北海道ではエイヒレやカスベとして、酒の肴として私の好みの一つですが
イタリア人も食べるんだと感心しきりです
  

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イタリアのカラスミ「ボッタルガ」も数多く並んでいました
 

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こんな感じでスーパーマーケット「イータリー」ミラノ店を散策
購入したサンドイッチとイギリスビール
ヨークシャーコーストの「WOLD TOP BREWERY」で晩餐となりました
 

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この日も朝イチでミラノ中央駅へやってきました
乗り込むのは昨日同様イタリア国鉄トレニタニアのフレッチャロッサの初代ETR500
7時15分の便(AV9705)で目指すは水の都ヴェネチア
305kmの道のりで最高時速300kmのこいつでも2時間半かかります


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昨日乗ったトリノ~ミラノ間のフレッチャロッサ1000とは違い
動力集中方式のためか、1等車の6人用コンパートメント(個室)と
 

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1等寝台列車のコンパートメントがある車両が連結されていました
 

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テツの旅は2時間半にも及ぶことから、列車に乗り込む前にイタリアNO1のビール「ペローニ」を買い込んでまいりました
このペローニ、イタリア・ロンバルディア州のビールですが、なんとアサヒビールの傘下なんだそうです


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朝8時過ぎたところで、車窓の葡萄畑を眺めつつビールをプシュッと開けます
ちなみに世界有数の偉大な銘柄にまでなったピエモンテ産のワインはここからさほど遠くないブドウ畑で生産されているようです
 

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やがてフレッチャロッサはリベルタ橋を渡ってヴェネツィア・サンタルチア駅へ向かいますが
ヴェネツィア本島に渡る前にはヴェネツィアの潟が見えてきました
潟に生息する「モエケ」を採るためにカニ漁師が仕掛けた網の支柱らしきものも見られました
ちなみにこの潟はラムサール条約の定める「国際的に重要な湿地」に登録されています


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ということで終点
ヴェネツィア・サンタ・ルチーア駅に到着
 

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駅を出たら目の前がすぐにアドリア海の真珠
「水の都ベネチア」の風景が飛び込んできました
 

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ヴェネツィア・サンタ・ルチーア駅からは約3.8kmにわたる、街最大の運河を乗合水上バス(ヴァポレット)に乗りサン・マルコ広場へ
そうここヴェネチアの一番の特徴は、何と言っても主要な道が運河
中世から近世にかけて、運河を町中に網のように張り巡らせ、海洋商業都市国家として発展してきた歴史をもっています
そして私どものような観光客は無論、市民の足として使われています
 

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そしてヴェネチアの観光といえばそんな運河を行き来する「ゴンドラ」
まぁこれはまた後にして
その前にまず伺いたいところがありました
 

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それがヴェネチアの中心的存在となっているサン・マルコ広場
「世界一美しい広場」と呼ばれる広場・・・・
  

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というか、そのサン・マルコ広場にある街のシンボルとされている鐘楼
そこが最初に目指す場所でした
というのも海外の観光都市に行ったらまずは高い塔に登り、街全体を見下ろし地理感をつかんでから散策するのがいつものパターン
今回もサン・マルコ広場の鐘楼を登り
そこからヴェネツィアの全体像をつかもうとやってきたわけです
  

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まずは鐘楼下にあるチケット売り場で当日券を購入
€8を支払いエレベーターに乗り込みます
 

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てなわけで、高さが96.8メートル
大鐘楼の見晴台に登ります


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見晴らし台から望むと、まずはアドリア海が目に飛び込んできました
サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会が見て取れますが、これが人気漫画「ジョジョの奇妙な冒険」の舞台となっていたりします
 

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ここから望む赤いレンガ屋根の街並みと、その奥にはバロック建築のサンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会
さらにエメラルドグリーンのアドリア海が続いていますが、なるほど壮大な景色です
「ヴェニスを見て死ね」と言った格言がわかるような気がします
 

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美しいのはアドリア海だけではなく
ここどこまでも続く赤瓦の屋根が続く景色も素晴らしいですね
 

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眼下にはには新・旧行政館とコッレール博物館に囲まれたサン・マルコ大広場
歩いている人が米粒に見えてしまうほど
 

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広場の名になったサン・マルコ寺院が真下に見えました
 

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遠くを望むと停泊する巨大な豪華客船もずらり
やはりここは人気の観光地のようです
さてここから降りたら、サン・マルコ広場でビールかな
 

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サン・マルコ広場にある街のシンボルとされている鐘楼から降りてきた後は
世界遺産のサンマルコ広場を散策
ヴェネツィア共和国の行政官達の官房だった「旧行政館」
ロマネスク・ビザンチン様式建築の傑作「サン・マルコ寺院」を眺めて回ったのですが
このあたりで喉が渇いてきました
 

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伺ったのは「アウローラ・カフェ」のテラス席
白いタキシードを着たスタッフが給仕しておりました


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隣には1720年創業といった世界最古のカフェ「フローリアン」が有りましたが
そんな老舗カフェ・フローリアンとは違い、地元の人が多く地元価格で楽しめると聞いてやってきたんです
メニューを見てもそんな感じです
まぁどうせ頼むのは発祥店として有名なカフェ・ラッテではなくビールですからね
 

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頼んだのは生ビールとイタリアのスパークリングワイン プロセッコ
添えられたつまみはポテトチップスでした


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ということで寺院や宮殿を見渡せるテラス席で
「ムーア人の時計塔」「サン・マルコ寺院」「旧行政館」を眺めつつヴェネツィアと蒼い空に乾杯
 

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サン・マルコ広場にある街のシンボルとされている鐘楼から望むゴンドラ乗り場
今から6年前の光景ですが多くの観光客が乗り場でたむろしていました
 

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さてそのヴェネチア「ゴンドラ」
ゴンドリエーレと呼ばれる船頭が、一本のオールだけで小舟である「ゴンドラ」を操ります
かつては、地元の交通手段として活躍したそうですが、現在では観光客を乗せる遊覧船として観光の目玉になっています
 

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ゴンドラ乗り場はあちこちにめぐらされた運河のあちこちに存在し
多くの観光客が列を作っていました
 

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運河には橋がかけられていますが、ゴンドリエーレが上手いことそれをかわし
すり抜けるさまも見どころの一つです
 

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さてそういったヴェネチア観光の花形である「ゴンドラ」
以前は料金トラブルもちらほら聞かれたそうですが、最近は観光客の受け入れ体制が整ってきたこともあり、基本的に公定料金通りに営業
けれどヴェネツィアのゴンドラは1艘€80(日本円で11千円くらい)と高過ぎるのでパス
(一緒に1艘に乗ってくれそうな日本人カップルでもいたらシェアして乗ったのですが)
 

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そんなわけでゴンドラには乗りませんでしたが
偶然に橋の上から、アコーディオン演奏と共にゴンドリエーレによる伝統的なイタリアのカンツォーネ『オー・ソレ・ミオ(私の太陽』を聴かせていただきました
まぁラッキーといったところでしょう


ヴェネチア観光の花形である「ゴンドラ」
その歴史は1000年とも言われ、船舶技術の傑作とされ絶妙なバランスで水路を通行するよう
船体は長いのに対し幅が狭く、左側に乗るゴンドリエーレとバランスが取れるように船体が非対称となっている
そのうえ縦に湾曲(ロッカー)して水との接触面を最小にとどめ、ひとつのオールだけで操れるよう造られているのだとか
 

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運河から出現した建物を支える巨大な「腕」
(イタリアの芸術家ロレンソ・クイン氏が彫刻した2本の巨大な腕を模した石像「Support」)
2017年11月26日までの期間限定展示だったそうですが
私が伺った2017年8月にはこの展示がなされており
ラッキーなことに見ることが出来ました
 

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運河沿いに建つ「サンタ マリア ディ ナザレ教会」
彫刻の像が華やかなファザードが見事です
 

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ベネチアの運河に架かる最も大きく有名な橋「リアルト橋」
定番となる橋の下をゴンドラで通るのでしょう、ゴンドラが一艘向かっていました
 

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「SERVIZIO GONDOLE」と表示のあるゴンドラ乗り場は運河のあちこちにありました


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ヴェネツィアでは珍しく広い道も歩いてみました
ここはサンタルチア駅に至るメインストリートです
 

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こんな感じで何処をどう写しても絵葉書の絵のようになる
ヴェネチアの風景を堪能してまいりましたが
返す返すもデジイチ持ってくるのを忘れたのが悔やまれます


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ヴェネツィアの昼飯は
レストラン&ワインバー「カ・レオン」
この店に決めたのは特段有名店という事ではありませんが
主な観光地から少し離れ、行き交う人も疎らなうえ
手前の運河を眺めつつ食事が出来るのが決め手でした
 

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店内にはガラスのショーケースの中に日本のおばんざい屋さんのように
大皿に料理が並んでいたりして、庶民さがひしひしと伝わってきます
ワインバーを名乗っていますが、お酒の種類も日本の居酒屋並みでした
 

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ここに伺ったのが午後2時過ぎだったこともあり
席はわりと楽に確保できました
 


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メニューを見てこれだと頼んだのが
イタリアの国民的ビール会社「ビッラ・ペローニ社」
その定番ビールであるナストロ・アズーロの樽生を1cl(いわゆる1リットル)とといった超特大のジョッキで喉を潤します
そうこの日は歩き回ったうえ天候も良く喉がカラッカラだったんです

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我が家の奥さんは白ワイン
 

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さて頼んだ料理はというと
港町ヴェネチアはミラノからの車窓にみたラムサール条約の定める「ヴェネツィアの潟」をはじめ海が近いうえ汽水域だらけの海岸線
そんなわけでヴェネチアに星の数ほどあるビサ屋のビサなんぞ眼中になく
昼飯は北イタリア名物のリゾットを海鮮でいただきましたが、これがまさに絶品
ちなみに料理はオーダーされてから生のお米で作っているようで、出来上がるまで30分程待たされました
出てきたリゾットはムール貝にアサリのような貝などが入れられているうえ、日本では味わえないようなご飯に粘りを出さずパラリと仕上げたアルデンテな食感を楽しませていただきました
にしても
いや〜イタリアはビールも美味いし、何を食べても美味しい


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さて次はまた船に乗りムラーノ島に渡りたいと思います

ヴェネツィア・サンタ・ルチーア駅に戻ってきました
とはいえまだミラノへ帰るのではありません
駅前にはフェローヴィアと呼ばれる船乗り場があり、ここからヴェネツィアの離島に渡ろうとやってきたわけです
 

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ヴェネツィアからの離島観光としては
人気漫画「ジョジョの奇妙な冒険」の舞台にもなった「サン・ジョルジョ・マッジョーレ島」とか
ヴェネツィアングラスの生産地として知られる「ムラーノ島」
ムラーノ島の姉妹島「プラ―ノ島」
古代ローマ帝国時代の雰囲気が残る「トルチェッロ島」
島全体がリゾートホテル「セントレジス・ヴェニスサンクレメンテパレス」になっている「サン・クレメンテ島」
さて今回、ヴァポレット(vaporetto)と呼ばれる水上バスを利用し向かったのが・・・
 

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ベネチアングラスで有名なムラーノ島
私が小樽勤務時代に訪れた、北一硝子の「北一ヴェネツィア美術館」で歴史と文化に触れたことで
一度、本場の伝統的なヴェネチアングラスを物色しようと思い渡ったわけです
 

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ムラーノ島の停留所でヴァポレットを降り
島のメインストリートである「フォンダメンタ・ディ・ヴェトライ通り」を歩きますが・・・
 

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停泊する小型艇の船外機をよく見ると、「SUZUKI」「YAMAHA」「HONDA」などすべてメイドインジャパン
ヴェネツィの潟といえど、「板子一枚下は地獄」といった船乗りの思いは共通
故障イコール死を想定する海の男(女性かもしれませんが)にとって、やはり信頼できるのは日本製という事なのでしょう
こんなのを見ると、なんだか誇らしげに思います
 

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さて船から降りまず向かったのが、ヴェネツィアン・グラスの歴史がわかる「ムラーノ・ガラス美術館」
14世紀から20世紀にかけて制作されたムラーノ職人のガラス作品を展示する美術館です
もともとは貴族の邸宅として建築されたものを、現在は美術館として利用しているのだとか
ちなみにムラーノ島はガラス職人たちの技術流出を防ぐために、職人を家族ごと移住させたという歴史を持つ島です
職人たちは技術の流出を防ぐため、一生をこの島で過ごしたのだそうです
 

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そんな門外不出の匠の技によるお宝がここ「ムラーノ・ガラス美術館」に展示されており
 

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フレスコ画と豪華絢爛なシャンデリア
 

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ガラスでできた見事な「雄鶏」
でも確か雄鶏って隣国フランスの象徴のような
 

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ヴェネチアングラスの特徴の一つとして挙げられるのが様々な色合い表現
コバルトやマンガンなどの鉱物を混ぜることで生まれるのだそうです


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イタリア式庭園を模した装飾品
18世紀に制作されたもののようです
 

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絵付けが素晴らしいグラスの数々
 

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どうやって作るのかこんな真っ白な製品もありました


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ガラスに着色する「Chalcedony Glass」というこの技法はムラーノ島で15世紀初期に生まれたもので
溶解中のガラスに硝酸銀を添加することで、このような面白い色味が出るのだそうです
 

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模様が美しいヴェネツィアンビーズの数々
 

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さてムラーノ・ガラス美術館でガラスの芸術品を堪能した後
土産屋を散策しお土産に酒飲み用のグラスが欲しかったのですが、ちょっと高過ぎて買えません
特に美術館入り口で流していた案内ビデオにあった
花柄や星柄など色とりどりのモザイクビーズを集めて加工した「ミッレフィオーリ(千の花)」が欲しかったのですが、質の悪そうな物でも土産屋では5千円以上していました
 


 

ということで今回の戦利品は無し
けれどそれなりにガラスの島を楽しむことができました

慌ただしかったミラノ観光も終了、ミラノ中央駅へとやってきました
 

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このあとトレニタリアのマルペンサエクスプレスに乗りミラノ・マルペンサ国際空港へ向かいます
ちなみにそのマルペンサエクスプレスはトレニタリアと北ミラノ鉄道の共同出資により設立された「トレノルド」による運営がなされており、トレニタリアのホームページからでは取り扱っておらず、チケットは券売機で購入いたしました(2017年8月現在)
 

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無事切符が買えたところで、イタリアと言えばジェラート
駅構内にあった、「ヴェンキ」を衝動買い
駅のベンチでいただくことに
 

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電光掲示板でホームを確認し1番ホームへ
ホームにはALSTOM社製造のETR245型電車が待っていました
 

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なんだか立派な席だと思ったマルペンサ・エクスプレスは1等席のみが設置されているようで
左右2+2列のほか4人ボックス席が配置されていました


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ということで乗客が少なかったこともあり
4人ボックス席を確保


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席にはコンセントが付いています
ちなみにコンセントはCタイプ
今回の旅ではタイの屋台で購入したバッタもんが役に立ちました
 

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そうそう車窓って程のものではないですが空港へ向かう途中
.italo(イタロ)のフェラーリー特急やトレニタニアのインターシティを眺めることが出来ました
 

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たどり着いたミラノ・マルペンサ国際空港
青いジャージと短パン姿の若者の団体を見かけました
 

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この後、私どもと一緒に香港へ同乗するようですが
ジャージの背中には「INTER(インテル)」とイタリアで有名なサッカーチームの文字が見て取れますが
もしかしたらユースチームあたりの国外遠征試合だったのかもしれません
 

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ミラノ・マルペンサ国際空港に戻ってきました
この空港ローマ・フィウミチーノ空港に次いでイタリアでは2番目に大きな規模の空港となります
2015年に改修されということですから、私の伺った2017年はまだ改修後まもなくといった頃でした

 
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ラウンジに行く道すがら普段なら寄ることのない免税店に顔を出します
目的は熟成された骨付きパルマハム
写真のものはかなり大きなものですが10kg程度で€260程
安くはないものの買えないわけではありません
けれど・・・・・検疫の関係で日本に持ち帰れないのがつらい
  

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その後、ラウンジを目指します
ところが改修されたはずの空港ですが、イタリアらしいと言うのかなんて言ってよいのか
相も変わらず案内表示がわかりづらく、ラウンジにたどり着くまでしばしかかってしまいました
ということでようやくたどり着いた「サラ モンターレ ラウンジ」
今回はキャセイのビジネスクラスということで入れますが
別段ビジネスクラスでなくとも、JALのステータスカードやプライオリティパッスも使えるようです
 

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さてblogでは久々となる海外ラウンジ訪問記
2020年以降新型コロナウィルス感染拡大で、世界中で旅行ができなくなる雰囲気が強まってしまい、私も2020年の春以降は海外渡航を自粛しております
また、海外に行ける日を楽しみにこのblogを綴ってまいりましたが
第五類感染症に移行し、ようやく再開できそうな雰囲気になってきました

ということでコロナなどみじんもなかった6年ほど前に伺ったラウンジのお話
このミラノ・マルペンサ国際空港のサラ モンターレ ラウンジの広さは450㎡とひたすら広く
かなりの客が入っていましたが、よさげな席はすぐに見つかりました
 

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窓の外には駐機している航空機が見て取れますが、そのなかにアリタリア航空の機材もありました
ここに伺ったのが、2017年8月でしたが、現在アリタリア航空はコロナの影響で国営化され、ITAエアウェイズに経営が引き継がれてしまいました
今後海外にいくとこうした残念な事が見て取れそうです
 

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さて肝心要のラウンジの飲み物と食事ですが
ダイニングコーナーを覗いてみると
 

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まずワインは
「ベルサーノ ピエモンテ コルテーゼ」の白ワインや
「アルトゥーロ・ベルサーノ」のスパークリングなどなど今回の旅で巡ったイタリア・ピエモンテ州のワインが並びます
 

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フード類はサンドイッチが主流
ソフトサラミや生ハムが具になっていてちょっと癖になりそう
 

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チーズは無論
ピエモンテ州を代表する「ゴルゴンゾーラ」などのブルーチーズ
 

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ホットミールもピエモンテ州の名産物であるピーマンを使った料理がならんでいました
 

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デザートはケーキ類が数種
 

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こんな感じで取り分けてきましたが
サラダは品質管理のためかコンビニのようにパックされていました
 

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飲み物はイタリアビールの定番モレッティビールにしましたが
周りを見回すと皆さんSPRITZZと言うスピリッツを飲んでいます
ということで私も試してみました
感想としてはちょっと甘いが、暑い夏にぴったりな酒でした
 

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そうそうサラ モンターレ ラウンジにはファミリールームもありました
ということで久々となる海外でのラウンジ訪問記は終了
もっともこの度ではもう一件最後にスペシャルなラウンジに訪問いたします
 

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キャセイパシフィック航空によるミラノから香港まで12時間程の空の旅
復路となるCX234便の機材もまたボーイング777-300ERでした
 

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今回はビジネスクラスでの旅ということで、搭乗もまたプライオリティ
背中「INTER(インテル)」と書かれたジャージを着た一団も一緒でした
 

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座席はビジネスクラスということで個室感満載の席
窓側をチョイスをしましたが、全席が通路にダイレクトアクセスとなっていて
いくら飲んでトイレが近くなっても安心です
車窓ならぬ飛行機からの眺めでアルプスは望めるでしょうか
 

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ビジネスクラスのシートは長距離路線に導入されるヘリンボーン型のフルフラットシート
ここで飲んで食って寝て過ごします

 

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おっとその前にキャセイパシフィック航空お約束のウエルカムシャンパンから
 

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離陸して間もなくミラノ近郊の
ヴァレーゼ=ヴェネゴーノ空港が望めました
 

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そして昨日、日帰り観光したヴェネツィアも望むことが出来ました
 

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さてこれからはキャセイパシフィック航空
巷で評判の機内食
まずは食前酒
今回はCAさんに無理を言ってこのあと向かう香港の定番ビール「サンミゲル」を頼みます
もちろんガラスのグラスでいただきます
合わせるのはどこぞの航空会社で有名になったナッツ


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前菜は菜っ葉多めの海老のグリル
  

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メインはビーフテンダーロインのグリルステーキ
 

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焼き具合はとても機内で食べれるとは思えないほどの質の高いものでした
 

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デザートは機内食としては豪華なチョコレートケーキ
これは出発地である、ミラノのチョコレートケーキ「ドルチェ」を意識していたかもしれません
 

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お腹いっぱいで快眠
ぐっすり寝ていると良い香りが漂ってきました
そう機内食第二弾の朝食です
今回は海鮮焼きそばをチョイス
座席を含め快適な11時間を過ごしました


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キャセイパシフィックCX234便は11時間ほどのフライトで香港国際空港へ帰ってきました
ミラノマルペンサ空港から香港チェクラップコク国際空港までの空路は到着前高度を下げていくと
尖沙咀周辺から香港島上空を周る遊覧飛行
まだ夜明け前ではありますが、夜景が見えてきました
100万ドルとはいきませんが1万ドル程度の価値はありそうです
 

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青衣大橋などの橋が見えてきました
CX234便は青衣島から九龍半島へ最終アプローチ
 

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朝焼けの香港
平地は無論、山の中腹まで高層ビルが立ち並んでいます
国土?は東京の半分程度しかない香港ですが、高層ビルの数は東京の約5倍
香港は超高層ビルが世界で一番多い地域となっているんです
 

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これは香港から新千歳に向かう際の離陸後の飛行機の窓から見えた風景
長い橋が見て取れますが、これが香港と澳門を結ぶ「港珠澳大橋」
これを見た2017年8月はまだ建設工事中だったようです
ちなみにこの港珠澳大橋は翌2018年10月に開通
新しもの好きの私も開通した港珠澳大橋を使い香港中環からバスでマカオへ行くつもりでしたが
伺った2019年正月当時
香港からマカオへのバスはもともと人気の上、正月という事でかなり前から満席
残念ながら渡るのは叶いませんでした
 

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午前6時の香港国際空港
さすがにまだどの店のシャッターは閉まっています
(ちなみにこれは2017年8月のお話です)
 

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けれどそんなときの強い見方が航空会社のラウンジ
キャセイパシフィック航空を利用しての乗り継ぎですから、当然ラウンジは開いています
香港国際空港で使えるラウンジは「ザ・ウイング(ファーストクラスラウンジ)」「ザ・ウイング(ビジネスクラスラウンジ)」「ザ・ピア(ファーストクラスラウンジ)」「ザ・ピア(ビジネスクラスラウンジ)」「ザ・デッキ」「ザ・ブリッジ」の6ケ所(ここに伺った2017年8月現在)
そんななか今回やってきたのは「ザ・ピア(ファーストクラスラウンジ)」
ビジネスクラスを使っての今回の旅ですが、ワンワールドのステータスがダイヤモンドということで今回はファーストlクラスラウンジを堪能させていただきます
 

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航空業界の特集をよく組む「沸騰ワード10」というTV番組で高橋真麻さんが、以前世界最高峰のラウンジとして紹介していたラウンジです
 

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まだ朝の6時半ということもありラウンジはガラガラでした
 

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バーカウンターがあり
高級感ある座り心地の良いソファーが並ぶソファーエリアもほとんど客はいません 
 

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ここザ・ピアのファーストクラスラウンジはメニューを見てオーダーするコース料理まであるのですが
機内食でお腹いっぱい、残念ながら飲み物のみとします
ということで頼んだのは香港の地ビール「ベッツィビール」
キャセイパシフィックが導入した1機目の航空機として1940~50年代に活躍したダグラスDC-3型機の愛称「ベッツィー」にちなんで名付けられていることで分かるように
キャセイパシフィック航空の特製クラフトビールで
ラウンジはもとより機内でも飲めるのだとか
 

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お腹は空いていませんが、パントリー(ビュッフェ)コーナーをちょっと覗いてみます
 

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まだ朝ということでクロワッサンなどのパンや果物、シリアルなどが並びます
 

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ここには海外では珍しいビールサーバーがあります
銘柄は無論「青島ビール」
どうせなら今、香港で話題のクラフトビールを飲もうと思っていましたが
ついつい「ポチッ」としてしまいました
 

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冷蔵庫の中を覗くと、クラフトビールのドラゴンズバックや香港ビールの他に
ヨーグルトやムース、ベリーなどが並びますが
なかに新鮮そうな魚のカルパッチョに野菜のピクルス添えの瓶がああったので
これまたついつい手に取ってしまいました


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カルパッチョといえど、見た感じマグロと白身魚の刺し身
これは日本から持参した醬油でいただきます
青島ビールの樽生も美味い
 

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さて次は数あるキャセイのラウンジの中
ザ・ピアのファーストクラスラウンジを選んだ理由となるフットマッサージのお話です

香港国際空港キャセイパシフィック航空のラウンジ
ザ・ピア(ファーストクラスラウンジ)の滞在記の続き
  

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ここ香港国際空港はキャセイパシフィック航空の本拠地
ラウンジからみえる窓の外に見える景色は、当然のようにキャセイの機材が見て取れます
ということでラウンジもまたキャセイの本拠地らしく豪華そのもの
 

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ということでこのラウンジで特筆すべきは、ここで受けられるマッサージはマッサージ機によるものではなくマッサージ師の手による、マッサージ
もちろん大人気のサービスとあって、予約したうえポケベルを持たされしばし待つというもの
搭乗時間まで予約でいっぱいなんてことが多いこのサービスですが、この日は早朝とあってすんなり受け付けていただきました
   

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受付を済ませたら、マッサージまでまだ時間があることから
先にシャワーを浴びることにします
ミラノから香港までの夜の便、機内でぐっすり眠りましたが
その後の寝起きのシャワーはほんと気持ち良いんです
 

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しかもここザ・ピアにはシャワールーム天井にレインシャワーが設置されていましたので
たっぷりのお湯でさっぱりさせていただきました
 

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シャワーを浴びたら
バーカウンターのあるソファーエリアで香港の地ビール「ベッツィビール」をいただきます
スマホを充電しようとしたところ、香港はBFタイプだったことを思い出しましたが変換プラグは残念ながらスーツケースとともに預けてしまっていました
しまったとも思いましたが、よくテーブルを見るとUSB充電口があり
無事充電することが出来ました
  

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そうこうしているとポケベルで呼び出されました
さっそくマッサージの施術室へ向かいます
ここで受けられるマッサージのメニューは3種
「フットマッサージ」
「肩・首・頭皮のマッサージ」
「眼のマッサージ(男性)」
さてどうしようと悩みましたが
 

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北イタリアではタクシーがストをやっていたこともあり
とにかく歩きまくりました
最高一日28千歩も歩いたりもしました
  

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ということで人生初となる「フットマッサージ」に挑戦
ここが香港ということもあるのでしょう、マッサージ師の施術では足裏にぐいぐいと指圧をかけていくので
ついつい痛っと声を上げそうになるくらい本格的なものでした
ということでマッサージの本場?香港でのフットマッサージは終了
20分程のマッサージでしたが、歩き疲れた脚が元通りに軽くなったように思えました
 

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マッサージを終えたらラウンジを退出
こいつに乗って早めに搭乗口に向かいます
 

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さて長いようで短かった北イタリアの旅も終了
香港国際空港から私の住む北海道の新千歳空港へ帰ります
 

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搭乗する機材はボーイング777-300型機
往路は機材変更え777-300ERでしたが、復路は残念ながら予定通り旧型でした
 

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搭乗口のある通路には、乗客が退屈しないよう、さまざまな趣向を凝らした展示がありました
たとえば今回搭乗する31番搭乗口付近には、昔懐かしい香港の飲茶屋台を模した展示物があったりと
さすがは世界のベストエアポートにも選ばれたことのある香港国際空港といったところです
 

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搭乗時間の30分前にはすでに搭乗口前に大勢の乗客が並んでいました
並んでいる方をよく見ると、お盆休みの終盤としては日本人らしき方はごくごくまれな感じです
ほとんどの方が、これから北海道旅行を楽しもうとしている人々のようです
やはり香港をはじめアジアでは北海道が人気の旅行先なんですね
 

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搭乗に際してはワンワールドアライアンス・エメラルドのステータスが適用されるようで
プライオリティレーンに並んで真っ先に搭乗
 

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別段搭乗を急ぐ理由はありませんが、早く搭乗するとこうした飛行機の座席の写真が撮りやすいといったメリットがあります
 

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ちなみにビジネスクラスのシートは旧型となるシェル型のリクライニングシート
リクライニング時に前席の背もたれが倒れてこないタイプです
 

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離陸して1時間ほどが経過したところで
見えてきたのが台湾・澎湖本島からほど近い「望安」
サンゴ石の町並みが美しい離島だそうで、台南をゆっくり巡った時にでも訪れてみたいものです
 

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そうこうしていると機内食の時間となりました
今回いただくのはランチ
まずは南国らしくフルーツの盛り合わせ
 

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ここに来るまで、ミラノのラウンジやらその後の機内食
香港のラウンジでもつまんでしまい、少し食傷気味
ということで軽いものをと思い「キャセイ名物の点心」をいただきました
この点心、手前にあるオイスターソースをかけいただきますが、さすが香港発の便ということもあり美味い
香港っ子のビールたる「サンミゲル」との相性も抜群でした
 

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今回の旅はミラノ・ヴェネツィア・トリノをめぐる北イタリアの旅でしたが
紹介する土産はトランスファー先となった香港で購入した土産・・・って、よりはたんなる弁当
香港国際空港にあるセブンイレブンでチルドフード弁当を2種購入してきました
『焗豬扒飯』(ベイクド・ポークチョップ・ライス)
『椰汁加里鶏飯』(鶏肉カレー・パイナップル風味)
ちなみに中国では前菜以外、冷たい食べ物を食べる習慣がなく、弁当はこうした電子レンジで温めて頂くのが一般的なんです
 

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帰国後翌日、会社に弁当として持参しましたが
特に椰汁加里鶏飯については南国らしくココナッツが効いていて美味しい
 

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そういま、香港に見ならずアジアを中心に日本のカレーが大流行
写真はタイのバンコクのスーパーで見たものですが、棚にこれでもかと日本のカレールーが並んでいました
さて次に香港に行った際はカレーライスを求めてうろつくのもよいかもしれません
 

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ということで、伺ったのはコロナなどみじんもない6年前にミラノを拠点にヴェネツィアやトリノを巡った北イタリアの旅行記、今回の更新でようやく書き終えることが出来ました
コロナも落ち着いたことですし、やり残した感がたっぷりとある北イタリア
また伺いたいのですが、円安で1ユーロが150円近く
ちょっと躊躇してしまいます

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