トリノのリンゴットにあった元フィアットの本社兼工場

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さて国内での話も尽きたことですし
今から6年前のコロナなどみじんもなかった時の海外の話など綴っていきたいと思います
6年前に北イタリアのミラノを訪れた
トリノの自動車博物館を見学したくて、イタリアの高速鉄道フレッチャロッサに乗ってリンゴットまで足を延ばしました
工場見学の後リンゴットの街を散策したのですが
リンゴットにはその昔、地上5階建ての当時世界最大の工場とされいたFIATの巨大自動車工場が有りました
そんな元フィアットの本社兼工場ですが、1970年代に入り徐々に陳腐化が始まり、1982年には工場は閉鎖され現在は美術館、ホテル、シネコンプレックス、大学などを備えた複合商業施設に生まれ変わっています

何だか今はやりのサステナブルな話ですが、現在チェルシーマーケットという名の専門店に変身した
ニューヨークのナビスコ工場を思い起こしますね
 

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私が6年前に伺い見たフィアット工場の名残りはこの地上から屋上駐車場に通じる螺旋状の車両用スロープくらいでした
この車両用スロープ、元は工場の非常に長い生産ラインでした
1階の原材料加工から始まり、組み立てが進むにつれて、螺旋状のスロープを昇り、5階建ての上階へと繋がって、最後に総延長約1キロメートルの屋上テストコースで走行試験を行ったあとスロープで搬出するという、世界的にもユニークな自動車工場だったそうです


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かつて工場の屋上にあった伝説の屋上テストコースは、ここに伺った2017年にも保存されていて、有料で見学が可能だったそうです
6年前そんなテストコースがこの建物の屋上にあると聞いて見に行きたかったのですが・・・・この時はそれが判らず、ただただうろうろするのみでした
まぁこのスロープが見れただけでも価値は有ったのですが
 

mirano283.JPG
 

ちなみに下の写真は1966年当時のリンゴット工場の旧屋上テストコースですが
今は面積は2万7000平方メートル、周遊路の1周は1kmにおよぶ欧州最大の屋上庭園になっているそうです


09-2-672x680.jpg
(fiat magazine CIAO!より拝借)
 

そう今もコース自体は屋上に現存しており屋上庭園になっていたり
2020年にリニューアルされ小型車フィアット500をテーマにした「カーザ・チンクエチェント Casa 500」という名称の観光施設となっているのだとか
コロナが落ち着いたら、またこのリンゴットを再訪したいものです
その際は是非ともFIAT本社だったビルを改装して造られた「NH トリノ リンゴット テック」というホテルにも泊まってみたいものです

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このページは、r-ohtaniが2023年5月 4日 05:48に書いた記事です。

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