モータースポーツ史における偉人として不滅の業績を残したエンツォ・フェラーリ
その功績を後世に残したいのでしょう
昨年彼の生まれ故郷モデナの街に「エンツォ・フェラーリ ミュージアム」がオープンいたしました
ウィキペディアにはこう謳われています
『2012年3月10日、イタリア・モデナで実父が板金工を営んでいた工場兼住居を改装し、エンツォ・フェラーリ生家博物館 (Museo Casa Enzo Ferrari) が開館した。
(中略)
館内にはフェラーリやアルファ・ロメオの初期の市販車・レースカーの他に、エンツォのトレードマークであるサングラスなどの愛用品も展示されている。』
昨年3月に出来たばかりの博物館
blogなどを見渡してもまだあまり紹介されていません
折角イタリアくんだりまできたのですから、これは実際に行って見てこなければなりませんね
場所はモデナ駅から歩いて10分ほどの距離にあります
地元の方でしょうか、看板を見ながらどこだろうと探しているとこっちだよ・・・と言ったように思えた・・・と声をかけてくれました
おかげで迷うことなくこの門に到着
ここを訪れたのは日曜日でしたが、館内は思ったよりも閑散としていました
フェラーリというよりはアルファロメオやマセラッティのレーシングカーが多かったという印象が残りました
「おさわり禁止」とは書かれていませんが、直接触るのは厳禁でしょう
けれど写真を撮るのはOKのようでした
たっぷり写真を撮ってきたので、こちらにUPしておきますね
エンツォ・フェラーリ ミュージアムのアルバム(7ページ75枚あります)
このエンツォ・フェラーリ ミュージアムの開設に当たりネックになったのが、この生家に他の持ち主がいた事だったようで
ウィキペディアにはこうも書かれていました
『生家はエンツォによって売却されていたため取得が難航し、現在の所有者から賃貸というかたちで開設された。』
エンツォ・フェラーリがが若かりし頃に、レース用のクルマを購入する資金を得るために、母親を 説得してこの家を売却してしまっていたんですね
やはりレースにはお金がかかるようです
このミュージアムにはそんな話の足跡も潜んでいたようにも思えました
ちなみにエンツォ・フェラーリのお金に関する話ではこんな話も残ってます
1969年世界を襲ったオイルショックの波はフェラーリの屋台骨をくじき、経営難となってしまいました
F1の資金もままならない、そんなときエンツォ・フェラーリはFIAT本社に出かけて、社主ジャンニ・アリエリをはじめとした面々こう言ったそうです
「オレの死後フェラーリはあんたらにくれてやる」
「だから当面のF1資金を出してほしい」
こうしてFIATから資金を援助してもらったんですね
これを好条件とみるか、それとも商売だったのか知る由もありませんが
エンツォ亡き今、フェラーリはフィアット社の傘下にあります
F1マシンにあるFIATの文字が物語っていますね
「金は出しても口は出さない」
そう社主ジャンニ・アリエリはこのときの約束を守ったというわけです