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今年のお盆休みはウィーンを観光
3日ばかりの滞在ですが、ヨーロッパの歴史上最も著名で重要な王朝の一つハプスブルク家の当時の繁栄ぶりを一目見ようとやってきました


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それに加えウィーンはモーツァルトやベートーヴェン、シューベルトなど、多くの作曲家が活躍した「音楽の都」としても有名ですが、私自身はそうした音楽にはさほど興味もないことから
国立歌劇場のガイドツアーに参加する程度にとどめました
 

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私の関心と言えば、もっぱら食べ物とビール
食べ物と言うかケーキなんですが、私の好きなマンガ「バックパッカーパラダイス - さいとう夫婦著」のなかに
ザッハートルテをホテルザッハー内のカフェでいただくシーンがあり
私も同様の経験がしたと以前から恋焦がれていたりもしました
 

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そしてビール
オーストリアの国民一人あたりの消費量はチェコ共和国、ドイツに次いで世界第3位(2016年)となっているビール大国
ドナウ川以北のゲルマン領域ではビール文化が栄えたという足跡も見て歩く事に
 

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さて、旅にでますが
今回の旅ではJALでもANAでもない、長榮航空(エバー航空)を利用しました
と言うのも新千歳からウィーン往復が13万円台(サーチャージ除く)とお盆休みにしてはコスパが良かったからです
スターアライアンスですからANAのステータスでラウンジなど楽しめた他、マイルがたっぷり貰えると言うのも魅力的でした(往路100%復路50%)
「ハロー・キティジェット」に乗り込むことに
 

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ということで5年ぶりとなる新千歳空港国際線ターミナル
 

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ちなみにお盆の繁忙期で混雑していますが、スターアライアンスゴールドのステータスが使えプライオリティチェックインカウンターですんなりチェックイン
 

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これまた5年ぶりに
新千歳空港国際線ロイヤルラウンジに入りますが
 

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ここは2020年の東京オリンピックに合わせてリニューアルしていました
新型コロナもありリニューアル後初の訪問となります
ラウンジ内は驚くほど広くなっているうえ
 

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北海道や札幌を意識したものが随所に見られました
 

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今回はラウンド状になったソファーのグループ席を陣取ることに
家族などに人気のスペース
この日もほとんどが埋まっていました
  

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さて何はともあれダイニングスペースへ
 

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樽生ビールは
サッポロクラシックの一択
 

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そのほかのお酒ですが、北海道をかなり意識していて
日本酒は増毛にある國希酒造の吟風国稀
ワインは北海道ワインの北海道ツヴァイゲルトと池田町の十勝ワイントカップ
ウイスキーは無論、NHKドラマ「マッサン」で有名になった余市ニッカウヰスキーのスーパーニッカと言った具合
スーパーニッカは久しぶりなので炭酸で割ってハイボールにしていただきました
  

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フード類はホットミールが数種類


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何故かチャーハン
 

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札幌といえばラーメンでしょうとばかりに
セルフでトッピングする味噌ラーメン
 

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サッポロクラシックとともに美味しく頂きます
 

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札幌名物のスープカレーなんてのもありました
  

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こいつはホーットミールにあったソーセージをトッピングしていただきましたが
 

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ふと思いつきラーメンにスープカレーをかけてカレーラーメンにしていただきました
ちなみにこれをしたのは私だけでは無いはず
こんな感じで食べ放題飲み放題状態ですが、気をつけないと、このあと機内食とトランジット(トランスファー)先でのラウンジ食が待ってますので、控えめにしなければ
そう今回の旅は台湾桃園・タイスワンナプーム経由でウィーンに向かいますので
ラウンジの梯子旅ともなりました
ではまた長くなりそうですが、blogに綴ってまいります
 

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搭乗時間近くになりラウンジから搭乗口にやってきましたが、乗るはずの機材は遅延となるようでした
 

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エバー航空からは、お詫びって事でミネラルウォーターとギンビスのお菓子をいただきましたが、1時間くらいな遅れでそこまでしなくてもと思うのは、日本の航空機でディレイ慣れしているから?でしょうか
ちなみにいただいたギンビスのお菓子ですが、昔アスパラガスのビスケットを食べた記憶があります


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待ち時間は搭乗口の上にある「そらくうはん」で物色することに


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その「そらくうはん(空くうはん)」TAX FREEと謳っているように
訪日外国人をターゲットにしたお店
北海道はもとより日本全国の良い物を購入できるをコンセプトに、「日本の縁日」をイメージした空間として今年3月にオープン、搭乗直前まで日本文化が楽しめるようになっています
 

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お酒のコーナーでは、北海道の地酒はもちろん、日本全国の日本酒・ワイン・焼酎・ウイスキー等を用意
併設の「利き酒ブース」で試飲をしたうえでの商品選択が可能といった心使いがなされています
 

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試飲はワインが
「ソラリス 千曲川 メルロー2020」
「シャトーメルシャン 椀子メルロー2018」
「シャトーメルシャン 北信シャルドネ2021」
などが並びます
 

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最近人気のジャパニーズウイスキーももちろんあります
めじゃーとは言えないウイスキーでは
「富士山ウイスキー ピュアモルト」
「松井 サクラカスク」
「吉倉 シェリーカスク」
 

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私が頂いたのは農口尚彦研究所の愛山山廃
ラウンジでたっぷり飲んだあとでしたが、さすがはさすがの味わいでした
 

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ちなみにその農口尚彦研究所の愛山山廃は
四合瓶で6,500円となかなか良いお値段でした
 

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今回旅立つ少し前、付け焼き刃で勉強しようと地元のTSUTAYA滝川店で購入した
「新しい旅の渡航ガイドるるぶ ウィーン・プラハ・ブタペスト」
このあと1週間勉強しある程度の予定をてました
それにしてもスターウォーズのTSUTAYAカードも久しぶりの出番です
 

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いよいよ搭乗時間、機材繰りの関係で1時間遅れで新千歳空港から旅立ちます
搭乗する機材はエバー航空(長榮航空)のエアバスA-321
なんと2017年6月から運航されているハローキティ「なかよしジェット」でした
世界中で愛されているハローキティは台湾でも大人気、街を歩いているとあちこちで見かけるんです
そんなこともありエバー航空は、2005年からサンリオと提携して「ハローキティジェット」などサンリオ特別塗装機を運航しています
今回ラッキーなことに7年ぶりにハローキティジェットに搭乗することとなりました

  

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さて今回の旅では何度か乗継がありますが、搭乗するのは全てエコノミー席
しかも今回は久しぶりとなる長旅
なんと目的地のウィーンまでは経由地での待ち時間を合わせると23時間もかかります
  

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そんあこともあり航空機旅の三種の神器を出発の日の朝方、慌てて用意しました
内容は『ネックピロー』『スリッパ』『アイマスク』『耳栓』『翻訳機(今回はドイツ語なんで)』そして折りたたみの椅子
これは航空機に乗った際にオットマンとして活躍しますが、長距離だと十数センチ足が上がるだけでも結構楽になるものです
 

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まずは新千歳空港から台北桃園国際空港へ向けてのエコノミークラスの機内食がこちら
メインが鶏胸肉焼き鳥丼にサラダ、フルーツ、パンそしてMORIMOTOのカステラといったメニュー 
エバー航空と言う事でビールは台湾啤酒 金牌をいただきました
  

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我が家の奥さんはと言うと、日本風のちょっとしゃれた弁当
こちらも美味しそうですね
 

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石垣島から台湾に向かう途中の東シナ海で
窓の外を見ると漁船の漁火らしき光景を見ることが出来ました
ここは日台漁業協定に規定される海域、日本漁船は昼、台湾漁船が夜それぞれ操業とすると
この漁火は台湾漁船のものだったのでしょうか
  

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台北桃園国際空港へは1時間半遅れで到着
乗継のため1時間半ばかりラウンジでまったりすることに


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新千歳空港からまずは台北桃園国際空港を目指しましたが
機材は少し古いエアバスのA-321
オンデマンドで映画は見れるのですが、エンターテイメントの機器が古く
反応が遅いことから利用にはかなり手こずりました
なお、操作途中のアナウンスで画面が止まるのにかなりイラついたりもしました
こうした機器の場合は発着前に操作を終えておかねば思うようにはならないと言うのを今回の旅で学びました
 

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さて今回の旅でも映画鑑賞に時間をさきますが、機内でまず鑑賞したのは
役所広司さんがトイレ清掃員を演じた映画「PERFECT DAYS」
 

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その役所広司さんはカンヌ国際映画祭で最優秀男優賞に輝いたそうですが、映画撮影に際しかなりの研修を受けたのでしょう、役所さんの演技の端々に清掃に対する姿勢がひしひしと伝わりってきました
全国ビルメンテナンス協会が応援しているだけあって、同業に身をおく私が見ても清掃現場の内情をよく理解していると思える映画でした
カセットテープをアイテムに流れていた、朝日のあたる家やペイル・ブルー・アイズ(淡く青い眼)などの音楽も思いの外、映画にマッチしていました
帰ったらDVDを手に入れて見返したいものです
 


 

ちなみに映画の最後のテロップに
「Daiwa House」と「TOTO」の文字を見かけましたが
TOTOはトイレ掃除の映画なのでよくわかりますが
やはり役所広司さんと大和ハウス(Daiwa House)の関係って思いのほか深いようです
そうこの映画は初代ダイワマンが丁寧なトイレ掃除をする映画だったようです
 

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台北桃園国際空港にやってきました
ここでハローキティ「なかよしジェット」と別れ、ウィーン行きの機材に乗り換えることとなります
  

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今回のエバー航空を利用した旅ですが、こうしたトランスファーに加え途中降機なんてこともあり
ウィーに行くまで海外で2回乗り換える必要があり、空港でのラウンジに度々寄ることとなったため
久しぶりに海外の航空会社のラウンジライフを楽しむ旅ともなりました

ということで乗り換え(トランスファー)のための空港滞在時間はターミナル2にある
エバー航空のラウンジ「The STAR」で過ごします
エバー航空はスターアライアンス加盟会社なので、エコノミーでの旅ですがスターアライアンスのスティタスで利用が可能でした
 

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ラウンジThe STARは手前がゆったりとしたソファー席
その奥にも席があるなどラウンジは広くかなりの奥行きがありました
  

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そんな奥の席にはダイニングテーブルが並びます
ちなみに伺った時間は夜中の1時半
おかげで空いておりました


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おかげで席は選び放題
今回コンセントが備えられた壁際の席に陣取ります
 

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ここに来るまでの便で機内食を食べてしまったこともあり
お腹は空いていませんでしたが、とりあえずフード・飲み物ののあるビュッフェへ
 

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飲み物は赤ワインがリベラ・デル・ドゥエロ(スペイン)やアイランダー(オーストラリア)
白ワインがホワイトラビット・リースリングとマン ファミリー ワインズ シュナン ブラン (南アフリカ)なんてのがあり
もちろん台湾が世界に誇るカバランウィスキーが備えられていました
 

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とはいえもうかなり飲んだ後なので
台湾啤酒でお茶を濁すことに
 

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ホットミールも充実、梅菜桂竹筍や素燥米粉(ビーフン料理)
 

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ほうれん草のクリーム煮やポークシチューなどの洋食もありました


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ただこの空港は台湾の玄関口と言う事なのでしょう
中華の本場らしく自ら作る魯肉飯のコーナーがあったり
 

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台湾といえば、飲茶ってことで
バーワン(肉圓)や肉まんが当然のように並んでいました
バーワンはブニブニした食感が魅力の食べ物でこれにタレをかけて頂きます
(スタッフから食べ方を聞いて知りました)
 

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ちなみにバーワンはアニメ『千と千尋の神隠し』で千尋のお父さんがむさぼってたブヨブヨの謎の料理をして有名な料理です
 

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角煮饅頭を作るコーナーもありました
長崎が貿易の街として栄えた江戸の鎖国時代に生まれた卓袱料理が元になっていると言われ
これが中華かと聞かれると疑問符が浮かびますが、現在も長崎の中華街でよく見かけるのでまあ良いでしょう
 

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ということで、私も一つ作って
台湾発のジャーマンスタイルビール「バックスキン」(金車柏克金)とともにいただくことに
 

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そうそう焼き芋のコーナーもありました
台湾ではこんな感じでセブンイレブンやファミリーマートなどのコンビニで焼き芋が売られているそうで
いまや台湾を代表するB級グルメとなっているよう
 

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パンのコーナーもあり
 

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チーズサンドウィッチが美味しそうなので
ビールのつまみにいただきました
 

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それに加えて胡桃塔(蛋奶素)や冰心蔬果麻糬などのいかにも中華らしいデザートなどがあり
食べたいのは山々ですが、この後3回機内食が出るので我慢我慢といったところ

 

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ただ自から掬って食べるハーゲンダッツアイスクリームがあったので
こいつは少しばかりいただいてきました
てなわけでお腹いっぱいなり、このあと乗り込んだ機内で機内食は食べませんでした
 

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そうそう台北桃園国際空港ターミナル2のエバー航空のラウンジ「The STAR」にはシャワールームも設置されていました
まぁあまり時間がなくてシャワー浴びれなかったんですけどね(参考まで)
 

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深夜に台北桃園国際空港から出発したエバー航空BR61便は
タイ・バンコクの空の玄関口であるスワンナプーム国際空港に途中寄航しました
ここで一部搭乗客が降機するのに加え、搭乗するかたもいらっしゃいました
私どももこの機材でこの先も搭乗するのですが、準備のためか一度下機して再度搭乗するようです
せっかくスワンナプーム国際空港に立ち寄ったことですしあまり時間はないのですが
エバーのラウンジを見学することに
 

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そんなスワンナプーム国際空港ターミナル内を歩いていると
お掃除ロボット(自動床洗浄機)が自動で通路を清掃しているのを見かけました
掃除中に前に立つと自動で停止していましたが、日本じゃこうした掃除ロボットが使えるのは閉店後、客が入っている時間帯は使えないんだろうな~
Jaotgaのメーカー名が見て取れますが、ハンドルが付いているところを見ると清掃ロボット兼搭乗式のハイブリッドのようです
 


 
 
エバー航空のラウンジは空港の国際線制限エリア3階のコンコースFにあり
エバー航空はANAと同じスターアライアンスに属することから
SFC所持者スターアライアンス・ゴールドメンバーであれば入室可能です
(プライオリティパスは使えませんでした)
ちなみにこのラウンジは午前3時に閉まるはずで、すでに閉店のはずがそんな私どものためにラウンジを開けているようです
 

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てなわけでビュッフェが並ぶダイニングへ
 

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豊富なドリンクサービス
赤ワインはシャトーM・マスネ
グラスが氷で冷やされていますが、これは生ビール用
 

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てなわけでまずはこの冷えたグラスに
ハイネケンビールのサーバーから生ビールを注ぎます


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スパークリングはコールド・リバー(オーストラリア)ですが
白ワインは地元タイのワイナリーである、グランモンテ・スプリングが冷やされていました


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冷蔵庫には炭酸飲料などに加え
地元タイのシンハービールやチャーンビールの缶ビールが冷やされています
まぁ地元タイのビールも飲みたいですが、やはりタップから注ぐビールにはかないませんね
 

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続いて豊富なホットミールですが
エバー航空のラウンジと言う事なのでしょう
「飲茶」の蒸籠が並んでいます
 

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ワンタンスープのコーナーもあり
ズラリと並んだ薬味とあわせ中華感満載です
 

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ケーキやヨーグルトなどのデザートがありましたが
 

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スワンナプーム、エバーのラウンジで特筆すべきは
何と言っても、このドリアンのアイスクリームでしょう
 

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それと飲みきりサイズフレッシュなココナッツジュースがあり
南国ムードを味わいました
   

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あとサンドイッチ類はこんな感じ
 

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ハイネケンビールやスパークリングワインを夜食と共にいただきましたが、これ今日何回目の晩飯だろ
あっ日本じゃもうすでに朝飯の時間でしたね
 

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台北桃園国際空港からウイーンに向け飛び立ったエバー航空BR61便は
一度タイのスワンナプーム国際空港にたちょった後、ふたたびウィーンに向け飛び立ちましたが
そこからもまだ10時間ほどのフライト
最初の機内食はさすがに断りましたが
翌朝、なにか美味しそうな匂いで目覚めたことから朝食はいただくことに
いただいたのが私が中華風の焼きそば
 

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我が家の奥さんが、朝食の定番となる目玉焼きとソーセージをチョイス
朝食を食べ終えしばし映画などを眺めていたら、ようやくウィーン国際空港に到着
新千歳空港を飛び立ってから、すでに23時間が経過しておりました
  

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空港からウィーン市内までの足はシティ・エアポート・トレイン(CAT)といたしました
往復で24.9ユーロ(約3,900円ほど)とちょっとお高めですが、直通でウィーン市内までは16分と最速
しかも宿泊するホテルがその到着駅からの徒歩圏ということもあり今回CATを選択いたしました
  

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軌道車は電気機関車は珍しく
オーストリア連邦鉄道 OBBの「タウラスクラス」となかなか重厚感ありました
 

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列車の座席は幅広くかいゆったりとした椅子
席はご多分に漏れず進行方向に対し回転するのではなく固定式
向かい合わせの席もあります
 

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帰りは、2階建ての車両の2階に陣取りました
 

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空港直通の列車らしく、スーツケースを置ける荷物棚があり便利
 

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しかも車内は全席で使える無料WiFi完備
座席によっては電源コンセントも用意されています
 

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そのうえ出発間際にもよおしてきたのですが
駅には公衆トイレがなく困っていたところ
列車にトイレも設置、事なきを得ました
そう海外では日本のようにどこにでもトイレがあるわけではないので注意が必要です
 

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快適なCATで車窓を眺めていたらウィーン・ミッテ駅に到着
すぐに予約していたホテルに向かいますが
その道中いかにもウィーンといった道路を歩いて向かうことに
 

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ウィーンでの宿は「グランドホテルメルキュール・ビーダーマイヤーウィーン」にいたしました
さて今回のエントリーは私の覚書的な意味合いも盛り込ませていただきます

空港直通のウィーン・ミッテ駅から歩いて7~8分ほどといったローケーションの良い場所にホテルは有りました
ホテル入り口へは大きな通りであるビーダーマイヤー通りに直接面しているのではなく
そこから路地へ入っていったところにあります
 

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しかもこの路地が石畳、スーツケースを運ぶのにちょつと苦労させられます
頭上にはカラフルな傘が並ぶ「アンブレラスカイ」
道端にはレストランのテーブル席が並びます
 

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そんな石畳の路地を200mほど進んだところにレセプションがあります
ただここに着いたのは、まだ朝の9時半くらい
チェックインは出来ず、荷物を預けて街に観光に出かけました
 

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レセプションの隣には、クラシカルで重厚感あふれる空間がありますが
ここは何に使う部屋なんででしょうか?
 

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観光から舞い戻りチェックイン
部屋はツインルームでしたが、家具や部屋がアンティーク調でウィーンに来たのだと感じさせます
別途脇にコンセントがありましたが、コンセント形状はTypeCでした
  

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部屋には冷蔵庫、湯沸かしポット、マグカップ
ミネラルウォーターは大きな瓶に入ったものが一つ
インスタントコーヒーと紅茶が添えられています

 
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風呂とトイレはセットとなっていましたが
深いバスタブがあり、毎日旅の疲れを癒してくれました
 

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そうそうホテルを出たすぐ横には中規模のスーパー「VILLA」があったり
ウィーン・ミッテ駅には大型スーパー「SPARがあり、利便性は抜群の宿となりました
 

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今回のウィーン市内の旅のアイテムが『ウィンナーチケット』今回は48時間で€14.1(日本円で2,271円くらい)
48時間市内の地下鉄(U-Bahn)、トラム、バスが乗り放題と言う優れものです
こいつが無ければ気軽にあちこち回れないという代物
ちなみにウィーン市内の交通機関には改札はなく、このウィンナーチケットを所持していれば、上記の交通機関を使うことが出来ます
もっともたまに検札が回ってきてチケットを確認するそうです
確認の際、所持していなければ罰金が科せられます
それに加え利用前に刻印機でチケットに利用開始時間を刻印していないと、乗車ホームに移動した時点で罰金「105ユーロ」の対象になるそうで、早速刻印して地下鉄のホームに向かいます
 

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U-Bahn(ユーバーン)と呼ばれるウィーンの地下鉄の路線は
U1〜U4 と U6 の5路線が運行(U5は現在不通ですがこれを知らずU5路線を探したりもしました)
ウィーンの主な観光地は地下鉄がやはり便利でした
 

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それに加えトラムを利用して効率よく市内を観光いたしました
見知らぬ土地でグーグルマップで検索しながら路線を探してトラムに乗車するのもまた旅の醍醐味となりました
まずは近代的な低床式路面電車「ULF」に乗車
この車両はシーメンス・モビリティによって製造されていますが
車両デザインはなんとポルシェデザインにより設計されたというもの
床面高さ180mmと世界最低床とシャコタンなトラムです
 

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乗車したトラムは2両連結されていますが、乗るまでわからないほど外装内装ともに巧みな造りでした
さすがはポルシェと言ったところでしょうか


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ウィーンのトラムは、1865年に蒸気機関によるトラムで開業
現在では全部で約30ほどの路線があり、180km近い路線網が広がるといった欧州でも有数の規模のトラム
まさに市民の足、今回は地下鉄とこのトラムを使ってウィーンを気軽に観光出来ました
それに加え懐かしさが見え隠れする高床式の旧式車両にも乗車


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地下鉄と違いトラムは車窓も楽しめ
ウィーンの街並みを眺める楽しさも味わいました
 

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ウィーンに到着、ホテルに荷物を預け真っ先にやってきたのが
王宮ホープブルグ宮殿・・・・ではなく
 

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宮殿から少しばかり路地に入ったところにある「デメル(DEMEL)」
何故、急いでやってきたかと言うと
人気がありいつも長蛇の列と聞いていたからです
開店直後ならさほど並ばなくても良いかと思い、まずはなにはともあれやってきたというわけです
ちなみに私どもが並んで10分もたたずにこのような行列
いや~危なかった
  

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ちなみにそのデメル
なんと創業は1786年で、今回伺った店舗での営業は1887年というから驚きです
ウィーン皇室の御用達老舗洋菓子店なんですが
ヨーロッパの歴史の中で、長きにわたって栄華を極めたハプスブルク家御用達ケーキ店になり、フランツ・ヨーゼフ1世と皇妃エリザベートも通ったカフェ
ウィーンで観光客のみならずウィーンの地元の人々にも人気を博します


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そんな伝統あるデメルに足を踏み入れると
そこには大きなケーキのショーケースがありました
 

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さらに奥に進むとチョコレートなどを取り扱うショップがあり
 

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皇紀エリザベートことシシイが愛したお菓子「スミレの砂糖漬け」が山のように置いてありましたし
 

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日本でもおなじみの猫の舌チョコレートなどが売られていました
残念ながらこれから半日、炎天下の中、歩く事を余儀なくされることから購入は断念いたします
 

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さて、さほど待つことなくテラス席に案内され
テーブルの上のメニューを見ると
「Deme Sachertorte(デメル ザッハートルテ)」の文字が見て取れます
€8.5とありますので日本円で1,360円くらいでしょうか
 

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ということでデメルの看板商品であるザッハトルテ
それにに加え飲み物はこれまた人気のメランジェを頂きました
 

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ちなみに翌日楽しんだ、ホテル・ザッハーの「オリジナルザッハトルテ」と違い、アプリコットの甘酸っぱさがここデメルのザッハトルテの特徴でした
てなわけで美味しいケーキが食べたい、ただその思いだけで、新千歳空港から24時間近くの時間をかけてウィーンまで、やってきましたが
デメルのザッハートルテはそれを遥かに凌ぐ味わいでした
 

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朝飯代わりにデメルでザツハートルテを堪能した後は
シュテファン大聖堂の目の前にあるシュテファン広場にやってきました
この辺りの聖堂を含むリング (Ring) と呼ばれるウィーンの歴史地区は、土産物店、レストランが立ち並ぶウィーンで一番の繁華街ですが
2001年にユネスコの世界遺産に指定されていたりもします
 

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てなわけでウィーン歴史地区にあり、ウィーンのシンボルである「聖シュテファン大聖堂(シュテファン寺院)」を訪れました
 

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年間約300万人の観光客が訪れるシュテファン大聖堂
外観はゴシック様式であるものの、内部の祭壇はバロック様式

日曜日の午前中と言う事もあり、異教徒である私は先に入る事なくミサの祈りを眺めていましたが、大聖堂内に響きわたるパイプオルガンの音色に心奪われて来ました


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天井を支えるリブ・ヴォールト
細部まで細かい装飾が施され
聖人の彫刻や絵画が飾られていました
 

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音楽の都としてヨーロッパの音楽史に大きな影響を与えてきたウィーン
モーツァルトの結婚式もここで行われたのだとか


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ちなみにシュテファン寺院の北塔にはエレベーターがあり、展望台からは街を一望することができるそうですが
それを知ったのはホテルに帰ってから
旅に出るとやたらと高いところに登りたくなる私ですから、翌日再度訪れ登ることに
いや~今回の旅の前はせわしない日々が続いたことから明らかな準備不足
1週間前にガイドブックを買ってくるようじゃ、やはりいけませんね

ウィーンの郊外にあるシェーンブルン宮殿にやってきました
ここはハプスブルク王朝の歴代君主が、主に夏の離宮として使用した宮殿で
今ではウィーンで一番有名な観光名所
宮殿をはじめ公園と動物園の訪問客は年間で670万人を誇るのだそうです
  

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宮殿に加えて東西約1.2km、南北約1kmという広大な規模のフランス式庭園は
「総合芸術作品」ということで世界遺産に登録されています
そんな庭園をしばし散策
 

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さて予約してあった宮殿の見学時間まで少し時間があったことから、丘を登って長さ100メートルの列柱回廊建のグロリエッテを拝みに行きます
この回廊は対プロイセン戦の勝利と戦没者の慰霊のために立てたギリシャ建築の記念碑だそうです
 

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暑いなか丘を登るのに苦労しましたが、丘の頂上からシェーンブルク宮殿やその庭、さらにウィーン市内の眺めはそんな暑さを吹き飛ばすほど素晴らしい眺めでした


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テレジア・イエローに彩られた外観が青い空に生える『シェーンブルン宮殿』
ハプスブルク家の夏の離宮だった『シェーンブルン宮殿』ではグランドツアーなるものをやっていて
女帝マリア・テレジアやエリザベート、歴代皇帝たちの暮らしぶりを覗けると聞き及びやってきました
グランドツアーは現在一般開放している全ての部屋、40室を見て回るツアーで入場券代は€24
予めオンライン・チケットで予約してありました
ちなみにこれにはオーディオガイドの貸し出しが含まれていました
 

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シェーンブルン宮殿内部は撮影不可と聞いていましたが
なにやら今月2月1日から写真、ビデオ撮影が解禁されたんだそうです
実はその事実を知ったのはこのblogを書くためいろいろと調べていたところ判明
やはり今回の旅は準備不足が否めませんでした


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ただここを訪れた際、部屋の入り口の看板に写真撮影不可・動画撮影不可との表示があり
動画はダメだが写真撮影はOKなんてところがありましたので、そんな部屋で私も数枚撮影させていただきました
 

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マリア・テレジアの肖像画
「戦いは他のものにさせるがよい。汝、幸あるオーストリアよ、結婚せよ」という家訓を残し、それを実行したのがこの女帝マリア・テレジアと言われています
マリア・テレジアの娘マリー・アントワネットがフランスのルイ16世の妃となったことは誰もが知る話ですよね
 

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次に「漆の間」
漆は英語で「Japanese lacquer」
略して「Japan」と表記されることが多く、漆が日本を代表する伝統工芸品であることを示していますが
そんな名が付いた「漆の間」
東洋趣味を取り入れた部屋なんですが、そういやここシェーンブルン宮殿には日本庭園なんてのもありましたね
ちなみにマリア・テレジアは漆器の艶のある黒色に魅せられた熱狂的なコレクターだったそうです
 

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ちなみにこの「漆の間」
皇帝フランツⅠ世の急逝後、マリア・テレジアによって夫君の思い出の間へと改装されたんだそうです
 

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そうそう思いのほか感動したのが、この磁器製の暖炉
各部屋で見る事ができましたが、19世紀初頭のものとはとても思えず、当時の優雅な生活の一端を覗いて気がしました
 


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日本人は水と安全は無料だと思っている
「日本人とユダヤ人」の著者イザヤ・ベンダサン氏の言葉です
日本では安全な水は蛇口をひねるだけで簡単に手に入れることができ、しかもそれが安全に飲む事ができる
私が子供のころは当たり前の事だと思ってました
それに昔は駅などに公共の水飲み場があちこちにあり普通に喉を潤してました、今でもたまに見かける事は有りますが使っている人を見る機会はめっきり無くなりました
これにはペットボトルのミネラルウォーターの普及があるかと思われます
海外を旅するようになり、蛇口から出る水は煮沸したりしなければ飲めないなんて事を知るようにもなりました
ところが今回ウィーンを旅していて見かけたのが
街のあちこちにある、何処か懐かしい感のある水飲み場でした
(もっともかなりスタイリッシュですが)
 


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そうアルプスの麓に位置するウィーンはアルプスの清水が豊富にあり
水道もそんな清水を使用する事から、水道水の品質の高さは折紙つき
日本同様に蛇口をひねり出てきた水はそのまま飲む事が出来ます
しかも夏でも8℃の冷たい水を楽しめるとの事で
私も空いたペットボトルに詰めて、昔を思い出しつつ喉の渇きを潤しました
 

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ウィーン旧市街にあるGraben (グラーベン)通り
3大歩行者天国(ケルントナー通り、グラーベン、コールマルクト)の一つで
美しい細長い広場のような通りです


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グラーベン通りの象徴的なものにペスト記念柱があります
この記念柱、17世紀後半『黒死病』と恐れられ猛威を振るったペスト流行の終焉を
神に感謝しマリア・テレジアの祖父である当時の皇帝レオポルド1世によって建てられました
 

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17世紀当時はウイーンだけで10万人ほどがそんなペストの流行で亡くなったそうですが
今回の新型コロナが日本国内で初めて感染が確認されてから3年間の累積死者数が6万2千人ほどと言われていますので、その猛威がどれほどだったか想像することすらできないほどです
そんなペストの流行の終焉を神に感謝した記念柱で
今回の新型コロナ終焉を祈念してきました


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デメル(DEMEL)でザッハートルテを堪能した後は、すぐ向かいにある
ハプスブルク家の歴代皇帝が住んでいた「王宮ホーフブルグ宮殿」に向かいました
目的は没後百年たってもますます人気を集める悲劇の女性「シシィ」ことエリザベート皇妃の
波乱な生涯を物語る『シシィ・ミュージアム』があるとのことで、そんなミュージアムがお目当てです
 

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ただここは朝11時にチケットを予約して、夕方4時にようやく入館できると言う人気の施設
入場できるまで前述のハプスブルク家の夏の離宮だった「シェーンブルン宮殿」やウィーンのシンボル「シュテファン寺院」そして「ペスト記念柱」などを見て回っていたというわけです
ちなみに写真はホープブルグ宮殿に隣接する新王宮です
 


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いよいよ入場となりこちらのエントランスから入場しましたが、館内は撮影不可
ただ大陸から来られている方々の団体にそんな話が通じるワケが無く、撮り放題で有名な絵画などの前で代わる代わる記念撮影までしていました
 

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ミュージアムでは旅好きで厳格なウィーンの宮中から逃げるように旅から旅への人生を送ったエリザベートや
終生エリーザベトを愛し続けたフランツ・ヨーゼフ1世が妻の我儘にもお金を出し続けたそんな歴史も垣間見れました
それに王宮ホープブルグ宮殿ってことでシシイの生涯とともにハプスブルク家の歴史にも触れることができました
 

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残念ながら館内は撮影不可でしたが、そんな『シシィ・ミュージアム』をシェーンブルグングループが紹介していましたので
ここに貼っておきます
 

カウンターの奥で大きな肉の塊が回転していますが、これがトルコ発祥の料理「ドネルケバブ」
トルコ移民が多いウィーンでは、よく見かけるメジャーなファストフードです
 

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ウィーンの街を歩いていたら街中はもちろん、トラム駅や地下鉄の構内、いたるところにそんなケバブのスタンドを見かけます
宿泊先のホテル最寄り駅のウィーン・ミッテ駅に良い香りを漂わせるケバブのスタンドがあったので
ホテルの部屋で晩飯にしようと立ち寄りました
 

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掲げられたメニューを見るとピザが€3.5からと、ここヨーロッパにあってはコスパの良いラインナップ
てなわけでドネルケバブをテイクアウト
   

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合わせるビールを買うためこれまたウィーン・ミッテ駅にある
スーパー・SPAR(スパー)へ
SPARと聞くとコンビニを思い浮かべがちですが、ヨーロッパでは庶民的なスーパーの形態が主流です


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庶民的なスーパーといっても、生鮮食料品はかなり充実していてまるで日本のデパ地下のよう
魚売り場には新鮮な魚が並んでいましたが
よく見ると日本で「イワナ」とよく似た黒い魚もありました


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そしてリキュールのコーナーには
日本酒やジャパニーズウイスキーも見て取れます
というか日本の酒屋さんでもなかなか手に入らないサントリーの「響」や「山崎」まで並んでいました
SPAR(スパー)恐るべしと言ったところでしょうか
 

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てなわけで宿泊するホテルの部屋まで持ち帰り晩餐
そう昨今の円安もあり、毎食事ごとにレストランに赴いて食べ居たらいくらかかるかわかりません
そんなこともあり夜はこうしてテイクアウトした弁当や総菜、サンドイットチなどで過ごしました
今宵はケバブスタンドでテイクアウトしたドネルケバブ
野菜たっぷりで、下にはライスを敷き詰めていただきましたが
ソースの辛さもちょうどよく美味しく頂くことに
 

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合わせるのはオーストリア・ビール
そうオーストリアはドイツ同様のビール消費国
日本人の3倍は飲むとのことで、美味しいビールもたくさんあります
試しに1本ずつ買って飲んでみました
「ゲッサー(メルツェン)」「オッタクリンガー」「ジッファー ピルス」「ヴィーゼルブルガービーア・ゴールト」
ゲッサーが一番のこのみ
おかげで後日ゲッサーのビアバーに伺う事となりまた
 

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そうそうウィーン名物のウィンナーシュニッツェル
もしかしたら食べる機会がないかもと心配してSPARの総菜売り場でウィンナーシュニッツェルサンドを見つけたので
こいつもいただいておきました
 

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ウィーン中心部に建つ伝統と格式ある5つ星ホテル「ホテル・ザッハー(Hotel Sacher)」
ホテルの前にフィアット・デュカットらしきトラックが停まっていますが、そのトラックのアルミバンには「ORIGINAL SACHER TORTE(オリジナル・ザッハトルテ)」とラッピングされていました
そうウィーンの名物でチョコレートケーキの王様と称されている「ザッハトルテ」
ここホテル・ザッハーが「オリジナル」を名乗っていますがそれには理由がありました
それがホテルザッハーと宮廷菓子店デメルとの元祖争い(商標使用と販売の差し止めを求めて裁判を提訴)
7年もの年数を要した裁判の結果、双方にザッハトルテの販売を認める判決が下りました
ただしホテルザッハーが「Original Sacher-Torte」、デメルが「Eduard Sacher-Torte」という名称を名乗るという条件付き
これは「甘い七年戦争」とも呼ばれ、ザッハトルテを一躍有名にしてしまいました
今では日本でもこのホテルザッハーのザッハトルテをウイーンからお取り寄せ出来るとのこと


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かくいう私もウィーン2日目の朝飯はホテルザッハーのカフェで
オリジナルザッハトルテをいただこうとやってきたわけです
これは後ほど述べさせていただきますが、まぁこれを食べにわざわざウィーンまできたのですから当然です
昨日はデメルでいただきましたが、今日は元祖を名乗る、ホテルザッハーのカフェ
と言う事で本家を名乗るこの両店でザッハトルテの食べ比べとなりました


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開店少し前にお店に到着、入口で待たされると思いきやすんなり入店できました
通されたのはシャンデリアが輝き真紅の絨毯が敷き詰められた私どもには場違いな部屋
  

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案内されたのは美しい肖像画が飾ってある席
よく見るとそれはシシィの愛称で知られる、エリーザベートさんの肖像画でした
 

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オーダーするのは無論
19世紀オーストリアの料理人フランツ・ザッハーが考案したとされるチョコレートケーキ「ザッハトルテ」
ふわふわのホイップクリームがたんまり添えられてますが
オリジナルの証の「ORIGINAL SACHER TORTE」の名が入った丸型チョコレートエンブレムがこれが元祖だと言わんばかりに装飾されていました
 

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ちなみにザッハトルテはセットを頼んだのですが
飲み物は無論メランジェ(ウィンナーコーヒー)
「ウィーン風の」の名のついている通りここウィーンが発祥といわれているコーヒーです
  

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我が家の奥さんはチョコレートケーキに飽きたのか
ホテルザッハのアップルストゥルーデル(もちろんウィンナーコーヒー)セットとなりました
ちょっとお高め(2人で5,773円サービス料込み)ですがウイーンの朝飯くらいはちょっと贅沢させていただきます
 

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ちなみに私の旅のバイブルたる「バックパッカーパラダイス」(さいとう夫妻著)
 

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このマンガにもホテル・ザッハーでザッハー・トルテを食べる話が有りますが
実はマンガのこのシーンが、頭に残っていて今回ウイーンを目指すきっかけにもなりました
ちにみにこのマンガが書かれたのは今から30年以上前の話ですが、ザッハーのザッハー・トルテは当時は600円と話の中にありました
時を経て今は€8.7と倍以上の1,400円くらいになったというわけです
 

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オーストリアの歴史を勉強しようとウィーン軍事史博物館にやってきました
ガイドブックにも載っていないマイナーな博物館で、私が伺った際も来場者はほとんどいなかったのでが
規模は大きくその内容はかなり濃い展示物ばかりでした

ちなみにこの建物はもともと革命などの市民の蜂起に備えて兵器収蔵庫を主目的として建てたものがはじまりなのですが
徐々に兵器収納庫としての性格が失われ、現在では軍事史博物館として位置づけられるようになったそうです
てなわけで17世紀から第二次世界大戦までの軍事的な資料が幅広く展示されているとのことで、じっくり時間をかけ学んできました


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さてそのウィーン軍事史博物館ですが、ポスターに博物館の入り口に掲げられた文字「Kriege gehören ins Museum.」が強調されていますが
これは「戦争は博物館の中に属する」と言う意味で
戦争は博物館の中に展示しておくもので、博物館の外に出してはならない
と決して戦争を礼賛する博物館ではないことを示しておりました
 

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まずはエントランス前にある1961年にオーストリア空軍が導入したスゥーデン製のサーブ29トゥンナンが迎えてくれました
これは永世中立国として知られるオーストリアが、冷戦期にソビエトに気を使ってアメリカ機の購入を避けたという逸話付きの機体です
 

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入場料€7を支払い入館
ちなみにここはシルバー割引(60歳以上)€5がありましたが、気が付きませんでした
ちなみに障害者は無料、軍人は制服を着ていれば無料になるそうです(海外に行くとこうした軍人に対する敬意が見て取れるのが羨ましく感じます)
入ってすぐの入口ホールには各時代の貴族や戦士の像が立ち並んでいますが、ここは「最高司令官ホール」という名が付けられていました
 

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階段から上がった2階にはさらに壮麗なホールが迎えてくれます
これはカール・ブラースという有名な画家の壁画と天井画
本当に元兵器収蔵庫と思わせる豪華すぎる内装
これがハプツブルク家のスタンダードなのでしょうか
 

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かなりの数の展示物がありますが、ここは歴史順に博物館2階にあるハプスブルク帝国の繫栄と衰退の歴史に関する展示からみていくことに
 

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ハプスブルク家が支配するオーストリアとオスマン帝国は三十年戦争後に対立
そんなトルコ戦争時代の軍服姿の兵士の展示
いかにもジスイズ・ゲルマンって雰囲気ですね
 

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オスマントルコの武器・帽子・階級章(馬の尾)も展示
 

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名声の間(2階中央ホール)の見事な天井画(カール・フォン・ブラースの作品)
アスペルンの戦いにおけるオーストリア帝国カール大公などが描かれています
 

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ワグラムのカール大公の肖像画
どこかで見たことのあるシーンですが、この絵はナポレオンの肖像画に影響を与えたそうです
 

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きっとこの肖像画(ダヴィッド『サン=ベルナール峠を越えるボナパルト』)のことですね

 

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(ウイキペディアより拝借)
 

ウィーン軍事史博物館にもそんなにっくきナポレオンボナパルトの肖像画がありました
(アンドレア・ザ・エルダー・アッピアーニ作)
ナポレオン率いるフランス軍によってオーストリア軍は敗北
長く続いたハプスブルク帝国は衰退に進むことになりました


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そんなナポレオン時代の武器や軍服も展示されていました
 

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1788年当時のオーストリアの勢力範囲の地図
オーストリアとオスマン帝国との間で行われた墺土戦争の係争地も示されていました
当時のオーストリアはネーデルランドなど所領の飛び地が多いのも見て取れますね
 

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2階フロア展示の最後に憂悶果敢な絵があったのでその紹介
第三次イタリア独立戦争クストザの戦いにおけるロダコウスキー大佐(ルートヴィヒ・コッホ作)
強きオースリアの象徴のような絵でした


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最後と言ってもウィーン軍事史博物館の展示物は多いのでまだまだ続きます

ウィーン軍事史博物館にて、オーストリアの歴史を勉強は続きます
次はこのウィーン軍事史博物館の必見の展示
第一次世界大戦の要因となった、サラエボのオーストリア皇太子夫妻暗殺事件のコーナーです


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これが「サラエボ事件の車」
オーストリア皇太子フランツ・フェルディナンド夫妻が実際に乗っていた車
NHKのドキュメント映像の世紀「20世紀の幕開け カメラは歴史の断片をとらえ始めた」で見た記憶があります
四角く緑で囲ったところにあるのは、暗殺事件の時に貫通した弾丸の後です


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「ツムリヤ橋」付近で皇太子夫妻の車列にこのような手榴弾が投げ込まれました
その際、皇太子夫妻は無事でしたが、手榴弾の爆発により多数の負傷者が出ることに
 
 

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サラエボ市庁舎での歓迎式の後、爆発による負傷者を見舞うため皇太子夫妻は病院に向かいますが、運転手は道を間違えます
車が停まった場所に偶然か?暗殺事件を企てていた、6人の暗殺者グループの一人ボスニア系セルビア人の青年ガヴリロ・プリンツィプが待ち構えていて、皇太子夫妻に至近距離からピストルで撃ち2人に致命傷を与えたと伝えています
 


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皇太子フランツ・フェルディナンドが着用していた礼服も展示されていました

1914年6月28日に起きたこの暗殺事件をきっかけとしてオーストリア=ハンガリー帝国はセルビア王国に最後通牒を突きつけ、第一次世界大戦の勃発につながります
4年にも及ぶ世界規模の戦争で犠牲者数は、戦死者 1600万人、戦傷者 2,000万人以上を記録
史上死亡者数の最も多い戦争の一つとなりました

そしてハプスブルグ家の帝国もまた世界の帝国主義とともに崩壊
ハプスブルグ家がオーストリアから去っていくこととなりました
 

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次はそんな第一次世界大戦の展示コーナーへ

ウィーン軍事史博物館にて、オーストリアの歴史を勉強
次は博物館の一階右翼の第一次世界大戦(WW1)のコーナー
WW1あたりからおもに偵察用に使われるようになったようで航空機も展示されています
 

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よく見ると航空機エンジンにはオーストリア・ダイムラーの名が見て取れますが
第一次世界大戦時の航空機用ダイムラー製エンジンは,メルセデス・エンジンと呼ばれたそうです
その「メルセデス」とは,ダイムラー社への出資者であったたオーストリア=ハンガリー帝国の領事でユダヤ系ドイツ人富豪エミール・イェリネックの娘の名前「メルセデス」にちなんでいるそうです
娘の名前をエンジンや車に付けることが、出資の条件のひとつだったそうです
オーストリアには途方もない金持ちがいたんですね
 

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ヨーロッパ中を巻き込んだ第一次世界大戦は、いままでの戦いと違い
写真の大砲のように威力ある大量殺戮兵器が次々と開発されます
 

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ホウィッツァー砲(82トン級)
70kg級砲丸を最大15kmも飛ばすのだとか


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もちろん防御にも工夫が凝らされます
トーチカも含め、第一世界大戦は塹壕戦でもありました、両陣営あわせて760kmにわたって塹壕が掘られましたが
これにより膠着状態を引き起し、4年にも及ぶ長期戦となることとなりました
 

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大量殺戮兵器と塹壕戦による、長期戦のため
戦傷者2,000万人以上を記録することとなります
 

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ドイツの画家、ハンス・ラーウィンが描いた戦場の様子『兵士と死神』
第一次世界大戦と第二次世界大戦の両大戦を生き抜いた画家だけあって生と死が隣り合う戦場の恐ろしさが抽象的に描かれていました
 

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逆にちょっと微笑ましいのがこの絵画
第一次世界大戦勃発直前の演習中のオーストリア「野戦猟兵」部隊、1914 年頃
カール・ピッピッチ作
ラッパの拭き口を指で押さえ水を入れて飲んでるところなんて臨場感ありますね
  

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博物館の外には第二次世界大戦以降にオーストリア陸軍が採用した「センチュリオン」などの戦車も展示されていました
 

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冷戦時代のアメリカ戦車「M47(パットン)」もありましたが
同型の戦車を俳優のアーノルド・シュワルツェネッガーが、徴兵でオーストリア連邦陸軍に配属され、戦車兵として任務についた経験が忘れられずに自家用戦車として購入したそうですね
なんだかスケールの大きな話ですね
  

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海なし国であるオーストリアですが
ハプスブルグ帝国時代にはその帝国内に沿岸を持ち、さらにはドナウ川という交通の要所ともなる河川に対して水軍力は必要不可欠でした
ということで別館となる「オーストリア=ハンガリー帝国海軍の展示室」


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ここの目玉展示である
オーストリア=ハンガリー帝国海軍のU-20
長いこと海に沈んでいたようで錆びた状態の艦体には牡蠣がらの跡が生々しく残っています
敢えて塗装や修復を行わず、引き揚げられた時のありのままの姿でここに展示しているようです
 

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コニングタワーと艦体中部がここに展示されています


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そのほかオーストリア海軍の軍艦を模型で展示
まずはUボートU27のカットモデエル(1/25モデル)
 

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装甲艦「SMSクローンプリンツ・エルツヘルツォーク・ルドルフ 」
 

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河川用監視艦として建造されたテメス級の一番艦「テメス」と木炭艦
 

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潜水作業用のスーツで作業をする人も展示されていました
 

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こんな感じで1時間余りウィーン軍事史博物館にて、オーストリアの歴史を学んできました

ウィーンのシンボル「シュテファン大聖堂」には合計で4本の塔があり
そのうち北塔と南塔の二つには登ることが出来ます
南塔が136メートルの高さがあり上りたくなりますが、343段の階段でしか上ることは出来ません
対して北塔はエレベーターで上ることができます


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ただし北棟は入場料を払わねば入れませんので
€7を支払いエレベータに搭乗します
 

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エレベーター乗り込むとあっという間に最上階にたどり着きました
ここには展望スペースがあり、ウィーンの街並みを眺めることができます
てなわけでエレベーターを降りたすぐの眺望
遠くに二つの塔がそびえる建物が見て取れますが、これが19世紀に建てられたネオ・ゴシック様式のヴォティーフ教会


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反対側からの眺めです
昔ながらの建物と新しいビルが混在していますが
写真中央にある二つの塔が立っているのがイエズス会教会です
 

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急こう配の屋根の角度は80度もあるのですが
屋根瓦で描いたモザイク模様の図柄はオーストリア・ハンガリー帝国の双頭の鷲です
この瓦、大聖堂の北と南全部合わせてで23万枚も使用
いったいどうやって貼ったんだろうと当時の技術の高さを忍びます
 

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オーストリア最大の鐘プンメリン
1683年にオスマン・トルコのウィーン包囲があったわけですが、そのトルコ軍が残して行った大砲などを溶かして作られたんだそうです
 

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世界屈指のオペラ歌劇場のひとつウィーン国立歌劇場(ヴィーナー シュターツオーパー)
ドイツから北イタリアを支配するハプスブルク君主国の首都であったウイーンで威信をかけて発足したこともあり
1862年にハプスブルク家の宮廷オペラ座としてオープン
1869年のこけら落としでは当時の皇帝フランツ・ヨーゼフ1世と皇后エリザベートが臨席するなか、モーツァルト作曲のオペラ「ドン・ジョヴァンニ」が上演
その後約150年にもおよんでオペラ、バレーのみならず座席を全て外して舞踏会なども開かれたそうです
そんなわけでこの歌劇場のレパートリーは世界一を誇っています

目の前をトラムが走るウィーンの中心部、ケルントナー通りとリング通りの交点に面して建てられておりました
主要観光施設なんでこの時、乗り降り自由の2階建て観光バス「Vienna Sightseeing Bus Tour」が停まっていました
ちなみにこの裏通りには5つ星ホテル「ホテル・ザッハー(Hotel Sacher)」があり今朝がたオリジナル・ザッハトルテを食してきたばかりでした


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私自身音楽にはさほど興味がないこともありオペラを見る訳では有りませんが
せっかくなのでウィーン国立歌劇場へ行き、ガイドツアー(英語)に参加、割と隅々まで見させてもらいました
ちなみに日本語ツアーもあったのですが、準備不足で予約していなかったこともありこの日は満席でした(まぁお盆休みなんで当然と言えば当然ですね)
 

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ちなみに座席にはモニターが設置されていますが
ウィーン国立歌劇場は各席にモニターが設置されていて、6ヶ国語で翻訳を見る事が出来る様になっていました
ちなみに開演前は翻訳されたあらすじが表示されたり、幕間の飲食のオーダーにも使われるそう
 

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講堂は典型的な馬蹄形をしていて、歌劇場収容人員は2280人
 

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バルコニーは5層にも及びます
 

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そんなバルコーニーのボックス席は思いのほかシンプル
 

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来賓の方が案内される事の多い「玉座」たる
正面2階席「Mittelloge」にもガイドツアーで案内されました


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このオペラ座は建築や内装の評価もすこぶる高く、ファサードや大階段、皇帝の使用していたティーサロンや大理石のホールなど、見どころも盛りだくさん
まずは正面の大階段にはモーツァルトの「魔笛」を描いたフレスコ画


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シュベント・ホワイエには重厚な壁面や天井画に散りばめられた装飾や絵画
そして窓やドアの上に歴史的作曲家14名の彫像が見て取れます
 

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このティーサロンはその当時、皇帝ヨーゼフ一世や皇妃エリザベートが使用した部屋だそうです
今は舞踏会の時のテレビのインタビューなど特別な機会にしか使われていないのだとか
 
 
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最後に「マルモアザール」では大理石で作られた2つの大きなモザイク画、そして梯子を使ってのシャンデリアのメンテナンスと生のウィーン国立歌劇場の裏側も見ることが出来たりと
40分のガイドツアーでウィーン国立歌劇場の雰囲気をたっぷり満喫してきました
ちなみにウィーン国立歌劇場は2002-2010に音楽監督として小澤征爾氏が選ばれたりもしたらしくそんな表記もありました
 

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ウィーンといえば、「ホイリゲ」って呼ばれるワイン居酒屋が名物でウイーン市内に点在しますが
オーストリアはビールの消費もチェコに次ぐ世界で2番目(ドイツといつも2番手争いしてますが)のビール消費量を誇るいわゆるビール大国
日本人のおよそ3倍のビールを消費するそうです
有名なビールの醸造所やビアレストランも数多いことから
この日のランチはそんな1924年創業のビール醸造所を兼ねたビアホール「サルム・ブロイ(Salm Bräu)」を訪れることに
そう今回のオーストリアへの旅のテーマは美味しいケーキに加えて美味しいビールが飲みたいと言うものがありました
 

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店に入ってすぐのテラス席は人気でしたが、私どもはエアコンの涼を求めて室内へ
皆さん外でビールを飲みたいらしく、室内の席は空いていました(もっとも私どもが席に着いてしばらくしたら満席になっていましたが)
 

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麦芽の糖化に使われるマッシュタンが2台並んでいます
どうやら結構なビールを醸造しているようです
 

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連続式蒸溜機も併設されていましたが、糖化した麦芽でウイスキーも蒸留されているのでしょうか?
 

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そんな自家醸造されたビールはこのタップから注がれ提供されます
 

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いただくのは店先の看板にあったビアフライト(5種試し飲み) 
 

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ヘレス、メルツェン、デュンケル、ピルスナー、ヴァイツェンなど5種類で8.5ユーロ
グラスもビアフライトにしては大きめ(200mlくらい)というのも嬉しいですね
やはりここウイーンはビール大国
 

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合わせる料理はと言うと
周りの席を眺めているとたいていの方がこの名物のスペアリブを頼んでいたことから
私どももスペアリブ・1ピース(€23.5)をオーダー
なんとこのボリュームで1人前、添えられたポテトも大盛です
 

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お腹いっぱいですし
美味しかった、ご馳走様
 

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名画を眺めにウィーン美術史博物館にやってきました


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見たかったのはこの博物館の目玉であるブリューゲルの『バベルの搭』くらいだったのですが
ハプスブルグ家の膨大なコレクションを所蔵するヨーロッパ屈指の美術館と言われるだけあって思いのほか見ごたえがあり、1時間くらいの予定が2時間余りを博物館で過ごすことに
 

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まず向かったのがこの「驚異の部屋(Kunstkammer)」と名付けられた
古代エジプトコレクションなどのエリア
いつかはエジプト観光を、と考えるエジプトマニアの私としては、ここは腰を据え古代エジプトコレクションをじっくり見物
 

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ちなみにウィーン美術史博物館の古代エジプトコレクションは、大英博物館、カイロ博物館と並び世界3大コレクションの1つと言われています
これらはルネサンス期からエジプト美術品を収集してきたハプスブルク家はフランツ・ヨーゼフ1世の弟フェルディナント・マクシミリアン大公自らエジプトに赴き母国に持ち帰ったといわれる大規模なコレクションがもとになっているのだとか
 

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保存状態の良いミイラ型の木棺
 

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ミイラと言えばそれまでだが、古代エジプト人の遺体を展示しているわけで
日本人の死生観や遺体の取り扱いからすると何か礼を逸しているように思えてしまいます
  

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山犬の姿のアヌビス神像
なにか優雅さを感じます
 

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人気の「カバの像」(紀元前1900年頃)
エジプシャンブルーが鮮やかですね
 

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パピルスに書かれた絵画
正面を向いた胴体に、横向きの顔と両足という固定したスタイルのいかにもエジプト風な絵ですね
 

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「リザーブヘッド」紀元前2550年頃
ということはクフ王の時代、石灰岩で作られたものがこうして残されています
といった収容物にしばし感嘆して時間がたつのを忘れました
 

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ウィーン美術史博物館
次は古代ギリシャ・ローマそしてハプスブルク家が所有していた宝物のエリア


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紀元前4世紀の見事な石棺に掘られたギリシャ彫刻(レリーフ)がありますが、この彫刻はギリシャ神話に登場する勇猛果敢な女性の戦闘部族「アマゾネス」とギリシャ兵との戦いの様子のです
ちなみにアマゾネスの語源は敏速に正確に弓を射るために、は「右の乳房を切り落とす、または焼き払っていた」という逸話から
古代ギリシャ語で乳房を意味する「MAZON」に否定詞の「A」を加えて「AMAZON」からつけられたという話を昔から聞いていましたが
ここのアマゾネスの乳房は両乳ともに彫刻されていました
 
 
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二層のアラビア産オニキスのカメオ「ゲマ・アウグステア」(紀元9-12年頃)
世界三大カメオの一つがここにありました


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「ナジセントミクローシュの宝物」
これは古代ギリシャ・ローマ時代のものではなく
ハプスブルク帝国のハンガリー王国内、ルーマニア西部ので発掘されたもので
ゲルマン民族大移動時代の発掘品です
 

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特に黄金の水差しには
神聖なガルーダ鳥が人体を持ち上げるシーンを描いたり、ゼウスが男性や女性を強姦するために動物に変身する古代ギリシャ神話をほのめかしています(ウイキペディアより)
 

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「ローマとコンスタンティノープルが姉妹都市として結ばれている二連祭壇画の半分」の象牙のレリーフ
ローマは兜をかぶり杖を持って女神ビクトリーに戴冠させられながら地球儀を手にしている姿なんだとか
 

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これまた象牙でできた見事な「フェニックス」
これだけの作品を造るにはかなりの手間がかかったのが見て取れます
 

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このトロフィも象牙で造られています
 

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「ピラミッド」(1653年)ディオニュソ・ミゼローニ作
高さ145cmのこの傑作は、おそらくスイス産の1つの水晶から切り出され作られたものだそうです
 

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三十年戦争でカトリックの総帥としてプロテスタントを徹底的に弾圧し怖れられた「フェルトナント二世の戸棚」
そんなこともあるのでしょう作られたのは、ローマ・カトリック教会が国内で圧倒的に最大規模のキリスト教の教派となっているスペインのものだそうです
 

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これもスペイン製
高級そうな「洗礼セット(洗礼ポットと洗礼ボウル)」 1571年
 

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最後にこれまた人気の「狩人の熊」
1580年頃ミュンヘンで制作されたものだそうです
頭部が外れてカップになります
 

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こんな感じで古代ギリシャ・ローマそしてハプスブルク家が所有していた宝物のエリアを見て回りましたが
次はいよいよ膨大な数の展示がある絵画のエリアへ

名画を眺めにウィーン美術史博物館へ
ここにはフェルメールをはじめレンブラント、ラファエロ、ベラスケスと私のように絵画に興味がなくとも知るような巨匠の絵画がずらり
さすがはハプスブルク家が所蔵していたコレクション
短い旅程の中ですがその圧巻の収蔵量をさらっと見るだけでかなりの時間を費やしてしまいました
ちなみにここの博物館はフラッシュを使わない写真撮影はOKなんだそうで、好きなだけとらせていただきました


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まず見たかったのが
『バベルの塔』(1563年)ピーテル・ブリューゲル作
旧約聖の創世記に登場する巨大な天にも届く神の領域まで手を伸ばす高塔を建てようとしていた時に
神は降臨してこの塔を見「人間は言葉が同じなため、このようなことを始めた。人々の言語を乱し、通じない違う言葉を話させるようにしよう」と言い実行
人間たちは混乱し、塔の建設をやめ、世界各地へ散らばっていったという逸話を描いたもの
混乱させるという言葉は、ヘブライ語で「バラル」と言うことからバベルの塔の名が付いたのだとか

ロッテルダムのボイマンス・ヴァン・ベーニンゲン美術館にもブリューゲルのバベルの塔があるそうなので
次回ロッテルダムにも行ってみたいものです
   

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さて冒頭に書いた通りこの博物館にはオランダ絵画の黄金期の巨匠レンブラントの作品が数点あります
レンブラントは自画像の画家と言われていますが、そんな作品『大自画像」(1652年)
46歳頃の自画像だそうで、経済的にも困窮していた時期で顔色にも出ているように思えます
 

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『読書をする息子ティトゥス・ファン・レイン』(1656~7年頃)
次々と子供を失った作者は、 事実上の1人息子ティトゥスの成長を親の目と画家の目で描き続けた。 しかし、この息子も親に先立ち夭折したそうです
 

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『絵画芸術』(1667年)
ヨハネス・フェルメール作
この絵はフェルメールが借金に苦しんでいたときにも手放さず、売却しなかったことから、フェルメールにとって大切な作品だったと考えられています
 

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『窓辺の女』(1654年) ヤコブス・ヴレル作
年代はこちらのほうが古いですが、フェルメールに影響を受けていたようでそんな風にも見えます
 

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『青いドレスのマルガリータ王女』(1659年)ディエゴ・ベラスケス作
8歳頃のマルガリータ王女を描いた作品で最も美しい1枚と評価が高い肖像画です
 

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『聖(アンティオキア)マーガレット』(1518年)ラファエロ・サンティ作の前で記念撮影
アンティオキアの聖マルガリータの伝説を描いた作品(竜に呑み込まれた時に彼女が十字架を握って祈ると、御力で竜の体内が裂け、中から出ることができたというもの)で、見た目以上に怖い作品です

隣にあるのは『聖家族と幼児洗礼者聖ヨハネ』(1520-30年頃)イタリアの画家ソドマ作
 

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『牧場の聖母』(1506)ラファエロ・サンティ作
聖母と幼いキリスト、洗礼者ヨハネが描かれていますが、これはフィレンツェの貴族から神聖ローマ皇帝へ渡った名画
ラファエロの代表作の1つで、フィレンツェ滞在中の23歳の時の作品なんだとか
 

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『オウムを連れた男』(1535-40年頃)ニコロ・デッラバーテ作
 

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『聖ヨハネの遺骨』と『キリスト哀悼』 (1484年以降)ヘールトヘン・トット・シント・ヤンス
聖ヨハネ騎士団礼拝堂のための主祭壇画で16世紀に破壊され残っているのはこの2枚のみ
 

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「第一王子フェルディナント」1634-35年頃
若かりし頃のフェルディナントで後のインファンテフェルディナント枢機卿(スペインオランダ総督) ヤン・ヴァン・デン・ヘッケ作
 

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『楽園の四つの河』(1615年頃)
ピーテル・パウル・ルーベンス作
絵画には4つの大陸 (ヨーロッパ、アジア、アフリカ、アメリカ) を擬人化した4人の女性像と、それぞれの主要河川(ドナウ川、ガンジス川、ナイル川、ラプラタ川)を擬人化した4人の男性像が描かれています
 

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『黒髪の男の肖像画』おそらくアルフォンス・ゼフィリ
クリストファー・ポーディス作 1660年
 

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『聖ヒエロニムス』(1650年代)
クリストファー・ポーディス作 
 

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「魚市場」(1621年頃)アンソニー・ヴァン・ダイクとフランス・スナイデルス(魚介担当)
中央に描かれているのはチョウザメでしょうか
 

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魚介担当のフランス・スナイデルスが
コルネリス・ド・フォス と組んで制作した作品
『河岸魚市場』(1620年頃と1630年頃)
  

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『豆の王様の祝宴』(1640~5年頃)ヤーコブ・ヨルダーンス作
祝日に民衆の間で行われていた「豆王の祭」
これはケーキの中に隠された1粒の豆を見つけた者がその日の王様、最も美しい女性を妃、他の者を家臣として大いに飲み、食べるという祭りの様子を描いたものですが、なんだか楽しそうですね


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『皇后マリア・テレジアと平和の像』(1772年)
アントン・フォン・マロン作
未亡人として黒い衣装姿で描かれています
 

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最後に『フランス王妃マリー・アントワネットの肖像』(1778年)
マリー・ルイーズ・エリザベト・ヴィジェ=ルブラン作
 

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ちなみにこの博物館には天井がドームになった「世界で最も美しいカフェ」と称されるミュージアムカフェがありますが
並んでいるうえ、2時間余り展示物を見て疲れ果てたことからホテル戻ることに
 

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こんな感じで600年にわたる帝国を築いたハプスブルグ家の財宝を見た後
マリア テレジア広場にあるマリアテレジア像に挨拶してウィーン美術史博物館を後にします
 

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ウイーン3日目の朝、地下鉄でカールスプラッツ駅までやってきましたが
目的は黄金キャベツこと分離派会館セセッシオン(1897年建立)ではなく
 

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そんな黄金キャベツの向いにある、ウィーン市民の台所「ナッシュマルクト」
全長約600メートルの長細い広場に、200軒近くものお店や飲食店が建ち並び
新鮮な野菜や果物それに肉をはじめ、パン、焼菓子、ワイン、ハム、チーズ、ナッツ、ピクルス、香辛料など美味しい物が並び「ウィーン市民の胃袋」と称されています
こはウィーン最大のマーケットで、古くは16世紀から市場が存在していたと言われています
 

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朝6時からやっているナッシュマルクトということで
朝7時半ころ訪れましたが、開店している店はあるもののまだほとんどの店が閉まってました
ということで朝早くからやっていたのはオーストリア料理に欠かせない肉を売る店や
 

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本格的なスパイスの専門店にはなぜか日の丸が
 

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ナッツやドライフルーツを売るお店など専門店が多いのも特徴です
 

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ただこうしたマーケットで一番目を引くのはやはり八百屋さん


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ちょっと立ち寄り覗いてみるとキノコが売られていました
よく見るとその中に『SHITAKE』と書かれた看板を見かけました
そんなシイタケは人気なのか、1個しか残っていません
 

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ただこうした食料品を売る店だけではなく
現在では敷地の三分の一がレストランや飲食店となっています
そんな飲食店のなかにはトルコの屋台も多く、まずはケバブ屋さん
 

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トルコ系のお菓子を売るお店
 

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ここには「バクラバ」が売られていたりもしました
このバクラバ、最近日本でも人気のお菓子ですね
 

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にしてもここを訪れるのにはまだ少し時間が早かったようでした

昨日シュテファン大聖堂の鐘楼からウィーンの街並みを眺めた時に見えた、天にそびえる2本の尖搭
『ヴォティープ教会』
この教会は皇帝フランツ・ヨーゼフ1世がテロによる暗殺から無傷で逃れられたことを神に感謝し、弟で後のメキシコ皇帝マクシミリアンによって建てられた美しい教会です
 

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どうせなら間近に見ようとやって来ました
ただヴォティープ教会の最寄り駅であるショッテントーア駅に行くためには、地下鉄だとカールスプラッツ駅からぐるっと回ってようやく辿り着くと言った感じでした

 

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ウィーンで2番目に大きいとされるヴォティーフ教会
(もちろん1番目はシュテファン大聖堂)
教会の前は、広い芝の公園がありベンチに座って蒼い空に向かって聳え立つ2つの塔をしばし眺めていました
  

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ちなみに地下鉄で遠回りしてやってきたショッテントーア駅ですが、これは地下鉄2号線(U2)が区間運休していたため仕方がなかったのですが、地図を見るとトラムだとカールスプラッツ駅からすぐだったようです
まぁもっともこうして地下鉄1号線に乗ったおかげで、ドナウ川を見に行けることが判明
次は美しき蒼きドナウを見るためドナウ島に向かいます

ヨハン・シュトラウスが作曲した有名なワルツ『美しく蒼きドナウ』
歌の題材となったドナウ河が見たくて地下鉄U1でドナウインゼル(ドナウ島)までやってきました
ちなみにそのドナウ河、ヨーロッパでは2番目の長い河で、全長約2,860km
ドナウ河はヨーロッパでもっとも重要な交易ルートで、そんなドナウ河沿いには重要な街がいくつもあり、ウィーンはその街のひとつとなっています
ドナウ河自体は飲料水に匹適すると言われるぐらい水質が良く、天気のいい時には水は青く見えるそうですが、昔から大規模な洪水も何度も起きたことから治水工事を行い作られたのが、ドナウ河に並行する「アルテドナウ(旧ドナウ)」と名付けられた三日月湖と今回やってきたドナウインゼルという人口の島です
  

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ドナウ川に架かるライヒス橋にある地下鉄駅の一つにあるドナウインゼル(ドナウ島)で下車ししばし散策
先ほどドナウ河はヨーロッパでもっとも重要な交易ルートなんて話を書きましたが、川辺まで来るとウィーンの一番大きなドナウ河のクルーズ船のターミナルに停泊する大きな遊覧船が見て取れます
さらにその奥にはアッシジの聖フランチェスコ教会
そして目の前を白鳥が優雅に横切っていきます
 

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そんな白鳥に連れ添われていた幼鳥がエサを求めて近寄ってきます
普段から人からエサをいただいているのでしょうね、無防備な幼鳥がエサを求めて近寄ってきましたが、申し訳ないが、野生の動物にエサをやるべきではないと考えてるので立ち去るまで待ちました
 

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さて地下鉄駅であるドナウインゼルでは子供をたくさん見かけましたが
ドナウ旧流(アルテ・ドナウ)の2キロメートルにわたる河岸の一部が、公園として整備され、市民の格好の憩いの場となっているそうです
事前の調査不足でここもスルーしてしまいました
 

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ドナウインゼル(ドナウ島)でドナウ河を眺めた後は
また地下鉄でホーフブルク宮殿の最寄り駅であるカールスプラッツ駅に帰ってまいりました
宮殿の周りではパカパカと石畳を鳴らして車道を「観光用馬車フィアカー」が我が物顔で走っていて観光気分を盛り上げます
 

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そんな宮殿近くにはハプスブルク家代々の墓所『カプツィナー教会』があるということで伺いましたが、なんだか思いのほか非常にシンプルで質素なつくりの教会でした
カプツィーナ派修道会の教会として1632年に創建された教会で、現在教会の皇帝納骨堂にはハプスブルク家の皇帝、皇后、子供などの棺が安置されています
  

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とはいえ大理石から作られた主祭壇は豪華そのもの
祭壇にはキリストに膝まづく聖母マリアのフレスコ画が掲げられていました
 

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右側の祭壇には最初のカプチン会の修道士で聖人に指定されたカンタリスの聖フェリックス
 

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左側の祭壇にはバドヴァの聖人聖アントニオ
 

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主祭壇に向かって左には「皇帝の礼拝堂(Kaiserkaplle)」と呼ばれる礼拝堂がありました
 

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ちなみにこの教会は帝室納骨堂とも呼ばれ
あのエリザベートやマリア・テレジアの棺などがあり、観光客でも見学可能でウイーンの観光名所にもなっていますが、時間が早かったため見学することはかないませんでした
とにかく今回の旅は準備不足があちらこちらに散見
いきあたりばったりといえばそれまでですが、ちょっと後悔の残る旅でもありました

カプツィナー教会を見学したついでに「ペーター教会」にも立ち寄ります
緑のドーム型屋根を持つ小じんまりとした教会ですが、実はウィーンで2番目に古い教会
外観はあまり目立ちませんが・・・・・
 

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内部は外からは想像できない豪華絢爛なバロック空間
それもそのはず、これはバロック建築の傑作ベルヴェデーレ宮殿も手掛けたバロックの巨匠「ルーカス・フォン・ヒルデブラント」の設計なんだそうです
 

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高い天井のドーム屋根の天井には見事なフレスコ画がありますが
これはミヒャエル・ロットマイヤーによるもので、彼がほぼひとりで2年の歳月をかけて描き、1714年に完成したのだとか
ロットマイヤーは床から56.8mの場所で首を天井の方へ曲げたままという、きわめて困難な状況下で描かれたものであり、その製作はいかに過酷だったか容易に理解できます
 

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石畳を鳴らして車道を闊歩する「観光用馬車フィアカー」の奥にあるのが
創業1683年のビア・レストラン『ゲッサー・ビアクリニック』
オーストリアの定番ビールである「Gösser」のビール醸造所が営む直営レストランとのことですが
ビール好きの私が寄らずに帰るわけにも行かず、空港へ向かう前に伺いました
 

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開店直後に店に入店しましたが、どうやら客は私どものみ
好きな席でとのことでしたので、少人数用のテーブルに陣取ります
  

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店内は歴史を感じさせる落ち着いた渋い雰囲気
 

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カウンターに設置された8つあるタップがなんだか頼もしく感じます
 

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メニューを見るとGösserのビールが各種並んでいますし
ビールのカクテルもあるようです
 

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で、食べ物のメニューがこちら
古い伝統的なウィーン料理が並んでいます
 

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さて肝心のビールですが、この店のスペシャルがメチャクチャ美味かったのに加えてメルツェン、ドゥンケルどれも美味い
 

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提供されたウィンナーシュニッツェルは無論、本場の子牛の味
添えられた玉ねぎのみじん切が載ったポテトも美味しかった

私どもを最初、中国人と勘違いしていたギャルソンとも「Gösser」の発音を伝授頂くなどしばし会話、楽しいウィーン最後のランチになりました
 

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そうそうレストランに飾られたこの絵「パイプを吸う男」
どこぞの居酒屋でビールを飲みつつパイプの煙草に火をつける様子がとても良い雰囲気に思えました
アーティストのジョヴァンニ・マドニーニの作品なんだそうです
 

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さて2泊3日のウィーン滞在もあっと言う間に終了
帰国便はウィーン・シュヴェヒャート国際空港の第三ターミナルから出発します
ここはANAのステータスでプライオリティのチェックインカウンターに加えてファースト・トラックが使えセキュリティを潜りするりと難関突破


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出国審査、シェンゲンのパスポートチェックを済ませて
まず向かったのはDエリアにあるオーストリア航空のビジネスラウンジ
ここはスターアライアンスGOLDメンバーもラウンジサービスを受けることが可能


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Dエリアにあるラウンジはワンフロア
カフェ風でそれほど広いわけではないようです
 

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ラウンジのインテリアはセンスのよさげなものが並んでいます
 

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されラウンジといえば飲み物と食べ物
オーストリアらしいものとしてはスピリッツのコーナーでみた
Kの名のラベルのついた「カルトフウォッカ」
これはジャガイモでつくったウオッカだそうです
オーストリアではないですが「ジェムソン」のウイスキーも気になる1本でした
 

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そのほか冷蔵庫を覗くと
 

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オーストリアで一番人気のビール「Gösser」は無論
「ジッファー・アーキタイプ」
1858年にウィーンで生まれたのが始まりで現在はジッファーという町で造られているビール
そして「ヒルト・メルツェン」とオーストリアビールが目白押し
 

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それと「フランツ・ヨーゼフ・ラウフ」と皇帝の名を冠したジュースなどが並んでいました
 

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フードについては中央のカウンターにこじんまりと並んでいました
 

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パンコーナーには
手前からオーストリアで朝食などによく食べられている「カイザーゼンメル」
表面の模様が皇帝(カイザー)の王冠になっているパンです
そしてその隣にある三日月のパン「クレセントロール」オーストリア発祥でクロワッサンの原型と言われるぱんです
それとビールによく合うという塩パン「ザルツシュタンゲン」
奥には我が家の奥さんがホテル・ザッハーのカフェで食べた「アップルシュトゥルーデル」と言った具合にオーストリアざんまいのパンが並びます
 

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ストゥブ鍋には子牛のバターシュニッツェル
野菜クスクス
 

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オーストラリアで主食の1つ「マッシュポテト」
となりにあるグレービーソースをかけて頂くようです


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サラダもありました
 

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てなわけでオーストリア料理を堪能しつつ
先程ビアバーでギャルソンから発音の指導を受けた「Gösser」ビールを飲みつつまったりしました
そうそうここには日本に留学していたスタッフがいて、流ちょうな日本で対応してくれていました
 

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ウィーン国際空港ではラウンジの梯子
てなわけで次に向かったのがオーストリア航空の「セネターラウンジ」
ここはスターアライアンスのゴールドメンバーであれば利用が可能
ただ航空券にステータスが反映されていなかったので、事前に用意していたANAのステータスカードが役に立ちました
 

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ラウンジ内は先ほど伺ったビジネスラウンジよりも広く開放感があります
そのうえオーストリア航空のシンボルカラーである赤の椅子が多く置かれているのが印象的でした
 

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仮眠スペースもありました
 

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さてラウンジのお楽しみである飲食のコーナーですが
 

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ウイスキーやスピリッツは先ほどのビジネスラウンジとほぼ同じ
 

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なんとここセネターラウンジにはスパークリングワインがありました
「Don Grande Cuvée Edition N°7 Brut」
人気のようでたくさん置かれています
 

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けれど私の今回のオーストリア旅行の目的はオーストリアビールということで、冷蔵庫を物色
ビジネスラウンジ同様に「Gösser」「ジッファー・アーキタイプ」「ヒルト・メルツェン」といったオーストリアビールにハイネケンビールが冷やされていました
 

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まずは野菜サラダに
 

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ハムやチーズといったコールドカッツ
 

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スープもありました
 

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ラウンジで初めて見たんですが、こんな感じですと
現物がサンプル代わりに置かれていました
内容は先ほどビジネスラウンジで食べた「子牛のバターシュニッツェル」と「ポテトグーラッシュ」
 

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ストウブで煮込まれたオーストリアの郷土料理「ポテトグーラッシュ」
 

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そんなポテトグーラッシュにサワークリーム載せいただきましたが
こいつでウイーン滞在の余韻をのこしつつも最後を飾ることとなりました


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帰りの便もウィーンからは直接台北へは戻らず、途中タイのスワンナプーム国際空港でトランジット
それにしても疲れていたのか、10時間のフライトの内、8時間以上も熟睡、いやもとい爆睡
すっかり疲れはとれました
スワンナプームでの待ち時間は当然ラウンジで過ごしますが、往路は時間が遅く無理しゃり開けていたエバー航空のラウンジしか有りませんが、帰りはスターアライアンスのラウンジに入り放題
まずはタイ航空のロイヤルシルクラウンジに
 

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タイ航空のロイヤルシルクラウンジは広々している上、ゆったりとしたソファーが置かれたりと
本拠地のラウンジらしさをにじませます
 

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さて肝心のフードとはいうと
 

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まずは南国らしいフルーツにサラダ
 

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朝一だったこともあり
ダイニングにはタイ風サラサラお粥であるカオトムのコーナーがあり
鶏か豚どちらか指定するとスープを注ぎ込んでくれます
 

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タイ全土で食べられる伝統的なデザート「カオ・トム・マッド」もありました
 

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そのカオ・トム・マッド
バナナや小豆、タロイモなどをココナッツミルクなどで甘く味付けしたもち米に包み、バナナの葉で包んだ料理です
 

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他にはベジタブル・サンドイッチもありました
 

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冷蔵庫にはハイネケンビールの他に
地元タイのシンハービールやチャーンビールが出番を待っていました


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てなわけで朝から地元のチャーンビールやってます
合わせるのは豚肉をトッピングしたタイ風の粥「カオトム」
「カオ・トム・マッド」に饅頭など、ヨーロッパから一気にアジアに帰ってきたとしみじみ思わせました
 

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スタッフに勧めてもらったカニカマサンドが美味しかった
いつも思いますが、カニカマはアジアを席巻しているようですね
 

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さて時間は有りませんが、ラウンジの梯子
続いてやってきたのはシンガポールエアラインのシルバークリスラウンジ
東アジア・東南アジアではNo1との呼び声高いラウンジです
 

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広いラウンジには高級感のあるデザインのソファ席が多数用意されていて
選び放題
 

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しかもラウンジ中央にバーカウンターが大胆に設けられています
 

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バーカウンターに置かれたワインクーラーには
スパークリングワインが冷やされていました
 

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ただここにはシンハービールのサーバーがありシンハー飲み放題
(アサヒビールはメンテナンス中でした)
 

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ビールのつまみとなる食べ物ですが
ホットミールの種類も豊富
長居したくなるラウンジです
 

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豚肉の煮込みとゆで卵
 

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鶏肉のタイハーブ揚げ?
 

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「クイティオ・パッ・タイ」
 

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コールドミールも魅力たっぷり
サラダ、ハムやチーズに加えて大皿に「ソムタム」がどんと載せられていました
 

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飲茶はこのガラスケースで蒸されていました
 

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同じくガラスケースに入れられているんはパンと揚げ物?
 
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ココナッツジュースも実の入れ物に入れられリゾート感抜群
 

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フレッシュジュースの奥には
シンガポールの高級ティーブランド「TWG」もありました
いま紅茶って高いんですよね
 

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タイのスイーツ
 

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ということでシンハービールの樽生と缶ビールを飲み比べを楽しみました
 

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今回のウイーンへの旅はJALでもANAでもなく、長榮航空(エバー航空)を利用しました
と言うのも新千歳からウィーン往復のチケットが13万円台(サーチャージ除く)と、お盆休みにしてはコスパが良かったからです
スターアライアンスですからANAのステータスでラウンジなど楽しめた他、マイルがたっぷり貰えると言うのも魅力的でした(往路100%復路50%)
安いのにはわけが有り、この旅程の中で必ず1泊以上台湾に泊まらねばならないといった規則がありました
てなわけで今回のウイーン旅行の最終日は台北に泊まることになりました
台湾は好きな観光地で回って歩きたいのも山々ですが、台北桃園空港に着いたのはすでに午後4時でした


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桃園国際空港から台北駅までのアクセスは「桃園空港MRT」を利用
運よく快速列車に乗れましたのでわずか35分で台北駅に到着しました
 

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運賃は台湾$160(日本円で750円程度)
支払いはこの台湾の交通系ICカード「悠遊カード(EASY CARD)」を使用します
そう私は海外の交通系ICカードコレクターだったりもします
 

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今回の台北滞在は翌朝も早くに空港に向かう必要があり
立地が重要でした宿泊するホテルは台北駅そばの
 

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「日野苑ホテル」にいたしました


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テックインカウンターには「アゴダ2023ゴールドサークルアワード」を受賞
「カスタマーレビューの評価も9.1」のプレートが置かれておりこのホテルの評価は高いようです
 

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今回利用したのはエコノミーダブルルーム
まぁ一晩寝るだけなんでこんなもので良しとします
 

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設備としては空の冷蔵庫にセイフティボックス
風呂はなくシャワーのみ
それに日本人宿泊者が多いのかトイレは温水洗浄付トイレでした
 

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流石にもう遅い時間、遠出は出来ないことからホテルにチェックインしたあとは
MRTで淡水まで海鮮でも食べに向かいますが
その途中、地下街で見かけた裁縫屋さん
これを見てやっと台湾に来たと実感しました
 

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台北では海鮮を食べようとMRTを使い台湾のベニスと言われる淡水に向かいます
そのMRTですが台北旅行で欠かせない台北の交通機関で、台北駅から淡水駅まで40分くらいかかりますが
乗車賃は台湾$50(日本円で234円くらい)とリーズナブル
台湾の交通系ICカード「悠遊カード」が使えるのも魅力です
  

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ちなみに台北の淡水河岸老街に伺うのは実に12年ぶり
前回伺った時は人で溢れておりましたが
今回伺った時はその頃とは違い、歩く人もまばらです
 

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コロナ禍の影響かずいぶんと客足は落ちていたこともあり
午後6時半に淡水に着いたときにはお店の半分くらいは閉まっていました
 

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ようやく見つけたレストラン「金太陽孔雀蛤」
孔雀蛤(ムール貝)など、新鮮な魚介類が並ぶ店なんですが
以前来たときはマイクを使って呼び込みをしているような活気のあるお店でしたが、店内は閉店まじかなのか閑散としていました
なんだか入りずらく今回は遠慮することに
 

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あと淡水河岸老街の屋台で良く見かけた「花枝焼(フアジーシャオ)」
台湾$130(日本円で600円くらい)と以前伺った時とは比べ物にならないくらいの物価高となっていました
 

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美味しそうですが、これじゃ晩飯にはならなそうなので
目的地を士林夜市に変え、またMRTで向かう事にします
 

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そうそうジャパニーズウイスキーの人気はここ台湾も同様のようで
ここ淡水にも「山崎」の看板のかかったお店がありました
 

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台北の淡水河岸老街に晩飯を食べに伺ったのですが、コロナ禍の影響かほとんどの店が閉まっていてたまらず退散
台北での晩飯はやはり士林夜市と思いMRTでやってきました
ちなみに写真の「士林市場」の地下にある食堂街「美食区」は改修工事中で閉鎖されていました
  

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まぁ何はともあれ台湾で屋台を食べ歩くなら、全家(ファミリーマート)に立ち寄り台湾ビールを買うことから始まります
ちなみにここがポイント、屋台でビールは売っていません
さて台湾と言えば「屋台」
特に夜市では路上に小吃と呼ばれる飲食物や衣料品、生活雑貨、遊戯などの様々な屋台が所狭しと出店し、多くの来客で賑わいます
こちら士林市場では淡水とは違い人で溢れていました、特に若い方を多く見かけました


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屋台では初めて見た「香蔥肉捲」
三星蔥という名のブランドネギの豚肉巻き
なんだか美味しそうです
 

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行列が出来ていたのは、台湾唐揚げの大鶏排(ダージーパイ)の屋台
台湾らしく五香粉の香りが漂ってきて観光気分を盛り上げます
  

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そんななか私どもが探していたのは
台湾の屋台グルメ(小吃)の中でダントツの胡椒餅(フージャオビン)
その中でも特に人気の屋台『福州世祖胡椒餅(フーゾウシーズーフージャオビン)』
本店は饒河街なんですが、ここ士林夜市にもその小吃はありました
 

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胡椒餅は砂糖・醤油・胡椒で味付けられた肉餡とネギを包んで、この独特の釜でパリッパリに焼いたもの


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焼きたてをいただきましたが
胡椒がたっぷりなうえ三星蔥の香りと豚肉の肉汁がマッチしてこれが美味かった
 

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続いて近くにあった『阿亮麺線』の小吃
7年前にやはりここ士林夜市で食べてから虜になっている麺線
慈諴宮の前にお店を出していますが、創業が1975年なのでもう45年にもなる老舗麺線のお店です
 

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ちなみに「麺線(めんせん)」は台湾のソウルフード
カツオ出汁のスープにモツやカキが入れられ煮込まれたスープに日本のそうめんによく似た台湾独自の細い麺である麺線がたっぷり入れられていました
  

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煮込まれた麺線とモツのほかに片栗粉をまぶして揚げた牡蠣がこれまた絶品でした
もちろん台湾ビールにもよく合います
 

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台湾の郷土料理「魯肉飯」
生姜醤油で甘辛く味付けした豚バラ肉を煮汁とともに白米にのせた料理
八角や五香粉(ウーシャンフェン)といった台湾スパイスと醤油ベースに冰糖を使った甘辛いたれが使われているのが本場の特徴です
士林夜市最後はそんな本場の魯肉飯を食べようと『嘉義正宗火鶏肉飯』にやってきました
 

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というのもここは他の屋台とは違い多くのガス調理器具がならび
その中に肉などが煮込まれていて専門店的な匂いがしたからです
  

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壁に掲げられたメニューにはこの店名物の「火鶏肉飯」もありますが
ここは当初の予定通り魯肉飯をいただくことに

メニューの下には「請勿携帯外食」
食べ物の持ち込みはご遠慮くださいとあります
残念ながらこの店では持ち込んだビールは飲めないよう
(かといって売ってもおりませんでした)
 

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頼んですぐにいかにも職人気質の頑固そうな親父の手で魯肉飯が提供されます
俺の味のわからん奴は来なくて良い的な、現在のカスタマーサービスの真逆を行くような態度ですが
逆にそれが期待が持てます
そうそうメニューの端に魯蛋(台湾煮玉子)とありましたのでそいつも追加しました
 

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食べてみたらいったい何時間煮込んだんだろうといった豚肉はホロホロにまでなって汁に溶け込み味わいを出していました
入るのに勇気がいりましたがこの店で食べて良かった
美味しかった、ごちそうさま

てなわけで屋台飯の梯子でお腹いっぱい
やはり台湾は一晩たらずでは味わえつくせません
 

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さていよいよ帰国
朝一(午前6時)で桃園空港MRTに乗り込み台北桃園空港ターミナル2にやってきました
 

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台北桃園空港は英国の航空サービス調査会社スカイトラックスの顧客サービスに関する国際空港評価で世界3位となったことのある評価の高い空港です
 

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桃園空港ターミナル2の出発階の制限区域にあるラウンジは10箇所
「中華航空」が1箇所 Chine Airline Lounge(梅苑)
「長榮航空」が4箇所 The garden・The INFINITY・The STAR・The CLUB
「シンガポール・エアライン」が1箇所 SilverKris Lounge
そのほか3箇所 ORIENTAL CLUB LOUNGEとPLAZA Premiam Loungeが2箇所となっていて選び放題
 

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まずはプライオリティパスを使いオリエンタルクラブラウンジへ
ここは私の伺った2024年8月まではJAL指定ラウンジでしたが、このblogを更新している現在に至ってはチャイナエアラインラウンジ(梅苑)に変更されています
 

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さすがは24時間運用の空港なことだけはあり、朝一でやってきたのもかかわらずラウンジ内はほぼ満席
ようやく出ていく人がいてソファーエリアの良さげな席にありつけました
サイドテーブルにはUSB-Aタイプの電源もありました

 
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ここオリエンタルクラブラウンジには台湾ビールのサーバーがあり、台湾に来て初めての樽生ビールを味わうことに
隣にあるのは給湯記サーバーでお茶の文化が根強い中華圏では欠かせないアイテムです
そう中華圏の方は旅する際も携帯用のポットや茶葉は必需品なんです
 

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ブッフェは中央にあるカウンターで提供されており
ホットミールが充実
台湾らしく飲茶(シュウマイ・饅頭・ゆで落花生・蒸しパン)が蒸籠で提供されていたり
 

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台湾の朝らしくお粥がトッピングがたくさんで提供されています
 

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咖喱鍋(豚肉・海鮮・堅果(ナッツ))と表示されていますが、カレーと言いうよりは
日本でいうところのスープカレーというかカレー味の鍋といったところ
ちなみに台湾では日本統治時代からカレーが日常の一部として根付いていて
日本式のカレーが家庭でも食べられています
出来たらそんなジャパニーズカレーが食べたかったな~
 

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台湾でお馴染みの茶葉蛋もありました
 

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汁有り台湾風焼きそば(炒麺)
 

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「鮮菇大白菜」
 

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ヌードルバーのようなところで、牛肉麺に麺線、魯肉飯などを提供してくれているので、列に並んで昨晩に続いて「蝦巻魯肉飯」と「野菜麻油麺線」をオーダー
 

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キッチンで料理を作る作業を眺めながら出来上がりを待ちます
 

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料理を受け取るカウンターにはトッピング具材も並べられています
カリッカリに焼かれたベーコンが美味しそうなので魯肉飯にこいつをトッピング


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朝からたっぷりといただきました
 

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今回のウイーンへの旅は長榮航空(エバー)を使った旅ってことで
一応エバーのラウンジにも顔を出します
伺ったのがエバー航空のラウンジ「The STAR」
 

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ここは何度か来ていますが相変わらずの人でごった返しています
たまたま良いタイミングで来たのですぐに座れましたが
後から来た人はスタッフに導かれながら空席を探すほどでした
 

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お酒と食事はこちらのビュッフェでの提供
 

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飲み物のカウンターには中華圏には必ずある給湯器が中央に置かれ
その向こうにはエスプレッソマシン、豆は日本のUCCが使われているようです
 

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ワインやウイスキー、スピリッツコーナー
赤ワインはスペインの「バルドゥエロ・レゼルバ」と
オーストラリアの「アイランダー・オールドローリー」
 

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ワインクーラーで冷やされていた白ワインはアルザスの「ジャン ビシェール アルザス リースリング」
ドイツワインの「バルタザール・レス(白ウサギ)」
 

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ソフトドリンクとビールは冷蔵庫で冷やされており
ビールはハイネケンと台湾啤酒
それによく見ると台湾のクラフトビール「バックスキンビール・ケルシュ」があるではないですか
このビールは私の住む札幌市で今月開催された日本地ビール協会が主催するインターナショナル・ビアカップ2024にて
金賞(ケルシュ部門)を受賞した実力派ビール
もちろんこいつをいただくことに
  

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食べ物ですが、ビュッフェで一段と目を引いたのは「烤地瓜」と表示された焼き物の土窯
台湾ではさつまいもを「地瓜」と呼びますが、そんな地爪の焼きいもが台湾では人気のなようで
このラウンジで提供されていました
さつまいもですから元は日本の野菜
これまた日本統治時代に栽培が始まったものなんだそうです
  

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台湾ってことでもちろん飲茶もあり
シュウマイが大量に蒸籠で蒸されていました
 

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それと台湾の朝と言えば「粥」
台湾の伝統的なお粥は、シンプルでありながら味わい深い料理です
この日もスタッフが注文を受け茶碗に次々ついでおりました
  

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トッピングも豊富で
「豆腐乳」「香辣蘿葡乾」「筍茸」「素肉鬆」「土豆麺筋」「肉鬆」の6種類
それに鹹鴨蛋(シエンヤータン)もありこいつをいただくことに
 


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それと何故か、日本のB級グルメではあるが夏には欠かせない冷やし中華が自前で作るようになっており
冷やし中華の本場?はこことばかりに存在感をたっぷり醸してました
 

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ということで、バックスキンビール・ケルシュとともに
台湾の粥となぜか冷やし中華をいただくこととなりました
 

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台北の桃園国際空港から直接、新千歳に向かい今年のお盆に伺ったウイーンの話は終了
ちょっと準備不足がたたりましたが、ウイーンで美味しいケーキとビールを味わいつつ
ハプスブルク帝国の繁栄の足跡を一部でありますが覗いてまいりました


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