ウィーン中心部に建つ伝統と格式ある5つ星ホテル「ホテル・ザッハー(Hotel Sacher)」
ホテルの前にフィアット・デュカットらしきトラックが停まっていますが、そのトラックのアルミバンには「ORIGINAL SACHER TORTE(オリジナル・ザッハトルテ)」とラッピングされていました
そうウィーンの名物でチョコレートケーキの王様と称されている「ザッハトルテ」
ここホテル・ザッハーが「オリジナル」を名乗っていますがそれには理由がありました
それがホテルザッハーと宮廷菓子店デメルとの元祖争い(商標使用と販売の差し止めを求めて裁判を提訴)
7年もの年数を要した裁判の結果、双方にザッハトルテの販売を認める判決が下りました
ただしホテルザッハーが「Original Sacher-Torte」、デメルが「Eduard Sacher-Torte」という名称を名乗るという条件付き
これは「甘い七年戦争」とも呼ばれ、ザッハトルテを一躍有名にしてしまいました
今では日本でもこのホテルザッハーのザッハトルテをウイーンからお取り寄せ出来るとのこと
かくいう私もウィーン2日目の朝飯はホテルザッハーのカフェで
オリジナルザッハトルテをいただこうとやってきたわけです
これは後ほど述べさせていただきますが、まぁこれを食べにわざわざウィーンまできたのですから当然です
昨日はデメルでいただきましたが、今日は元祖を名乗る、ホテルザッハーのカフェ
と言う事で本家を名乗るこの両店でザッハトルテの食べ比べとなりました
開店少し前にお店に到着、入口で待たされると思いきやすんなり入店できました
通されたのはシャンデリアが輝き真紅の絨毯が敷き詰められた私どもには場違いな部屋
案内されたのは美しい肖像画が飾ってある席
よく見るとそれはシシィの愛称で知られる、エリーザベートさんの肖像画でした
オーダーするのは無論
19世紀オーストリアの料理人フランツ・ザッハーが考案したとされるチョコレートケーキ「ザッハトルテ」
ふわふわのホイップクリームがたんまり添えられてますが
オリジナルの証の「ORIGINAL SACHER TORTE」の名が入った丸型チョコレートエンブレムがこれが元祖だと言わんばかりに装飾されていました
ちなみにザッハトルテはセットを頼んだのですが
飲み物は無論メランジェ(ウィンナーコーヒー)
「ウィーン風の」の名のついている通りここウィーンが発祥といわれているコーヒーです
我が家の奥さんはチョコレートケーキに飽きたのか
ホテルザッハのアップルストゥルーデル(もちろんウィンナーコーヒー)セットとなりました
ちょっとお高め(2人で5,773円サービス料込み)ですがウイーンの朝飯くらいはちょっと贅沢させていただきます
ちなみに私の旅のバイブルたる「バックパッカーパラダイス」(さいとう夫妻著)
このマンガにもホテル・ザッハーでザッハー・トルテを食べる話が有りますが
実はマンガのこのシーンが、頭に残っていて今回ウイーンを目指すきっかけにもなりました
ちにみにこのマンガが書かれたのは今から30年以上前の話ですが、ザッハーのザッハー・トルテは当時は600円と話の中にありました
時を経て今は€8.7と倍以上の1,400円くらいになったというわけです
コメントする