ウィーン美術史博物館
次は古代ギリシャ・ローマそしてハプスブルク家が所有していた宝物のエリア
紀元前4世紀の見事な石棺に掘られたギリシャ彫刻(レリーフ)がありますが、この彫刻はギリシャ神話に登場する勇猛果敢な女性の戦闘部族「アマゾネス」とギリシャ兵との戦いの様子のです
ちなみにアマゾネスの語源は敏速に正確に弓を射るために、は「右の乳房を切り落とす、または焼き払っていた」という逸話から
古代ギリシャ語で乳房を意味する「MAZON」に否定詞の「A」を加えて「AMAZON」からつけられたという話を昔から聞いていましたが
ここのアマゾネスの乳房は両乳ともに彫刻されていました
二層のアラビア産オニキスのカメオ「ゲマ・アウグステア」(紀元9-12年頃)
世界三大カメオの一つがここにありました
「ナジセントミクローシュの宝物」
これは古代ギリシャ・ローマ時代のものではなく
ハプスブルク帝国のハンガリー王国内、ルーマニア西部ので発掘されたもので
ゲルマン民族大移動時代の発掘品です
特に黄金の水差しには
神聖なガルーダ鳥が人体を持ち上げるシーンを描いたり、ゼウスが男性や女性を強姦するために動物に変身する古代ギリシャ神話をほのめかしています(ウイキペディアより)
「ローマとコンスタンティノープルが姉妹都市として結ばれている二連祭壇画の半分」の象牙のレリーフ
ローマは兜をかぶり杖を持って女神ビクトリーに戴冠させられながら地球儀を手にしている姿なんだとか
これまた象牙でできた見事な「フェニックス」
これだけの作品を造るにはかなりの手間がかかったのが見て取れます
このトロフィも象牙で造られています
「ピラミッド」(1653年)ディオニュソ・ミゼローニ作
高さ145cmのこの傑作は、おそらくスイス産の1つの水晶から切り出され作られたものだそうです
三十年戦争でカトリックの総帥としてプロテスタントを徹底的に弾圧し怖れられた「フェルトナント二世の戸棚」
そんなこともあるのでしょう作られたのは、ローマ・カトリック教会が国内で圧倒的に最大規模のキリスト教の教派となっているスペインのものだそうです
これもスペイン製
高級そうな「洗礼セット(洗礼ポットと洗礼ボウル)」 1571年
最後にこれまた人気の「狩人の熊」
1580年頃ミュンヘンで制作されたものだそうです
頭部が外れてカップになります
こんな感じで古代ギリシャ・ローマそしてハプスブルク家が所有していた宝物のエリアを見て回りましたが
次はいよいよ膨大な数の展示がある絵画のエリアへ
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