名画を眺めにウィーン美術史博物館にやってきました
見たかったのはこの博物館の目玉であるブリューゲルの『バベルの搭』くらいだったのですが
ハプスブルグ家の膨大なコレクションを所蔵するヨーロッパ屈指の美術館と言われるだけあって思いのほか見ごたえがあり、1時間くらいの予定が2時間余りを博物館で過ごすことに
まず向かったのがこの「驚異の部屋(Kunstkammer)」と名付けられた
古代エジプトコレクションなどのエリア
いつかはエジプト観光を、と考えるエジプトマニアの私としては、ここは腰を据え古代エジプトコレクションをじっくり見物
ちなみにウィーン美術史博物館の古代エジプトコレクションは、大英博物館、カイロ博物館と並び世界3大コレクションの1つと言われています
これらはルネサンス期からエジプト美術品を収集してきたハプスブルク家はフランツ・ヨーゼフ1世の弟フェルディナント・マクシミリアン大公自らエジプトに赴き母国に持ち帰ったといわれる大規模なコレクションがもとになっているのだとか
保存状態の良いミイラ型の木棺
ミイラと言えばそれまでだが、古代エジプト人の遺体を展示しているわけで
日本人の死生観や遺体の取り扱いからすると何か礼を逸しているように思えてしまいます
山犬の姿のアヌビス神像
なにか優雅さを感じます
人気の「カバの像」(紀元前1900年頃)
エジプシャンブルーが鮮やかですね
パピルスに書かれた絵画
正面を向いた胴体に、横向きの顔と両足という固定したスタイルのいかにもエジプト風な絵ですね
「リザーブヘッド」紀元前2550年頃
ということはクフ王の時代、石灰岩で作られたものがこうして残されています
といった収容物にしばし感嘆して時間がたつのを忘れました
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