2025年3月アーカイブ

コロナ禍があけ日本の観光地を訪ねると、外国人観光客を多く見かけるようになりました
実際日本を訪れる外国人観光客は過去最多ペースで増え続けています
一方、日本人については海外旅行離れが進んでいて
統計を見るかぎり出国する日本人は、コロナ前の2019年は約2008万人でしたが、2023年は約962万人と4年で半減したそうです
パスポートの保有者も減っていて、2019年のパスポート保有率は23.8%でしたが、2023年は17.0%
日本人でパスポートを保有するのは約6人に1人まで減ってしまいました
ちなみにアメリカでは50%以上、よく日本の観光地で見かける韓国の保有率は40%、台湾だとなんと60%もの方が保有しているそうです
私自身も韓国や台湾の観光客を海外でもよく見かけますが、日本人より目立っていて国際感覚抜群のように感じたりもします
国際感覚が乏しい日本の若者が増えるのは、今後の日本を鑑みるとちょっと心配になってきます

そんな新聞記事を読んだ記憶のもと羽田空港国際線ターミナルにやってきました
とはいっても空港に着いたのは朝のまだ5時半、けれど大勢の旅客で空港は賑わっていました
 

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JALのチェックインカウンターには長蛇の列
まぁこんな光景を見る限りはそんな心配は無さそうに感じましたが
列をよく見てみると、やはり外国人率が高いのは明らかなようです
ただ外国人だろうと日本人だろうとチェックインするのにはかなりの時間がかかるのは変わりません


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こんな時に役に立つのが航空会社のステータス
そういかにも航空会社のステータスと思えるのが、こうしたステータス専用のチェックインカウンターです
ということで私どもも長蛇の列伝を尻目にファーストクラスチェックインカウンターで素早くチェックイン


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フェイスエクスプレスと指紋認証であっという間に制限区画に潜入いたします
  

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こんな朝早くに空港の制限区画に伺うのはもちろんわけがあります
それが羽田や成田などを本拠地とする、JALやANAのラウンジ(今回はJALのファーストクラスラウンジ)
そんなラウンジは特に東京オリンピックの際に海外(特にアジア)の空港に負けないとばかりにリニューアルされました
まぁこのお話はまた後日とさせていただきます

さて搭乗する飛行機はJL29便、朝9時40分には出発してしまうんです
ラウンジでの滞在時間を増やそうと朝早くにやってきました


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もっとも搭乗時間は30分前の9時10分でした
今回の搭乗口は136番とありバスで移動するため早めに搭乗口へ
搭乗の順番もやはりステータスが適用され
座席はエコノミークラスですが私どものステータスだとグループ1ってことで最初にゲートをくぐります
   

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ただいくら最初に搭乗ゲートをくぐってもバスに乗り、ついつい座ってしまったこともあり
バスを降りるのは最後
結局グループ2のJGCなどのステータスの方々の後に搭乗することとなりました
まぁそれでもステータスの無い方々はつぎのバスに乗ることになるんですけどね
タラップをあがりB-787に搭乗しますが、なるべく早く乗りたいのには訳があり
国際線だと機内持ち込み手荷物が多くなり、座席の上の収容棚がすでに一杯なんてことがあったりしますが
早めに搭乗すればそんな心配もなくなります
同時に機内持ち込み手荷物が多いと収納に手間取り、座席にたどり着くまでしばし待つなんてこともしょっちゅう
そんな際もこのステータスが役にたつというものです
 

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ここ数年、日本テレビの『沸騰ワード10』なる番組で取り上げるようになった航空会社のラウンジをはじめとしたステータスの特権
航空会社のステータスポイントを貯める"ステータス修行"に取り憑かれた俳優・風間俊介の"修行"に密着なんて特集が組まれることになったため、我が家がもう20年以上、密やかに楽しんできた事が世間に認知されるようになりました
ということで今回はそんな沸騰ワード10でも取り上げられることの多いラウンジのお話
以前ならそれほどでしたが、上記の理由からか閲覧者がかなり増えております

2007年からJGCプレミアJMBダイヤモンドといったワンワールドのエメラルドステータス維持してきたため
長いこと通ってきた羽田空港国際線ターミナル・JALファーストクラスラウンジ
私事ですが来年度は平ステータス会員(JGC)に格下げとなるため、今回の訪問が最後となろうかと思います
ということで今回はJALダイヤモンド・プレミアラウンジを心行くまで満喫しようと思います
 

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朝一で伺ったこともあり
開放的な「JAL's Table」の大きな窓から朝焼けが燦々とさしこんでいました
 

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4階のメインフロアは広々
食事は世界各国のファーストクラスラウンジがそうであるように
オーダー式料理が中心のダイニングです
 

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昨晩は深夜に羽田に到着、5時間半しかホテルには滞在しなかったことから
ラウンジで熱いシャワーを浴びて、朝から生ビール&朝シャンと洒落込みます
 

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それに加え、JALファーストクラスラウンジのドリンクメニューは至高のラインアップ
まずはウイスキーや焼酎、梅酒、リキュール類
 

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ワインのドリンクのメニューに眼を通すと
・シャンパーニュ テルモン レゼルブ ブリュット(もちろんフランス)
・ゲオルグ ブロイヤー ソバージュ リースリング(ドイツ)
・風のルージュ2022(日本)
・モントグラス アントゥ ピノ・ノワール(チリ)
・クネ/アスア レセルバ(スペイン)
の名が挙がっています
 

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実際ワインクラーで冷やされていたのは
スーパークリングワイン
・テルモン レゼルヴ・ブリュット
白ワインが
・ゲオルク ブロイヤー ソヴァージュ リースリング 2021


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珍しいノンアルコールワインも冷やされています
・トムソンアンドスコット ナウシー
 

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JAL's Tableのカウンター内の厨房には職人がいて
 

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今回訪れた際には鹿児島県垂水市産「海の桜勘」(かんぱち)などのお寿司を握ってくれました
 

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もっとも羽田のJALファーストクラスラウンジには
日本の玄関口として「鮨 鶴亭」があり、寿司職人が常駐していますが
いまやスマホアプリでのオーダー方式なので、どこで食べても一緒ってことで今回、鮨 鶴亭はパスさせていただきました
  

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てなわけで寿司職人が握ったお寿司がこれ
今回、鹿児島県垂水市産「海の桜勘」(かんぱち)に加えてマグロ(天身)、ヤリイカをいただきます
合わせる日本酒は「純米吟醸御慶次」
 

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日本酒のメニューを見ると
純米吟醸御慶次(茨木県:青木酒造)のほか鳳凰美田(栃木県:小林酒造)といった関東の日本酒が並んでいました
  

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もう一つの鳳凰美田に合わせるのは
「和御膳(ご飯無しのおかずのみ)」
明太子、玉子焼き、魚料理、梅干し、和総菜
 

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洋食は我が家の奥さんがシャンパンと合わせます
まずは「みつせ鶏とジロル茸のクリームソース」
 

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もう一つが
「ふぐとムール貝のムニエルソース」
どちらも美味しそうです
 

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私も洋食が食べたかったのですが、他に食べたいものがあったのでパス
食べたかったのは人気のJAL特製カレー
 

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これはさすがに日本酒とは合わないと思い
アサヒのプレミアムビール熟撰をいただきます
 

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横浜中華街の老舗「江戸清」がこれまで長年培ってきた中華まんのノウハウを最大限生かして製作した
「JAL LOUNGE カレーまん」
 

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JAL特製オリジナルビーフカレーの牛脂で炒めた旨みいっぱいの餡をほんのり甘くてふわふわの生地で包んだ饅頭で
これが美味かった!
JAL特製焼きカレーパンより柔らかくて美味しく感じました
 

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〆は、大正時代より続く老舗「萬福」の中華そば
ファーストクラスラウンジとあってついつい食べ過ぎてしまいました
 

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こうしたオーダー方式の食事のほか
気軽に食べられるようビュッフェには
「あじ香味マリネ」
「ビーフアスビック柚子風味」
「ミートローフのマスタード添え」があり


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美味しいビールとともにいただきました
 

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そうそうJALファーストクラスラウンジには
選ばれし大人たちの遊び心溢れる隠れ家「RED SUITE」なる場所があり
「JOHN LOBB」のシューポリッシュサービスや
 

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リーデルのグラスで飲む
シャンパンや日本酒が並べられており
 

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RED SUITEの目玉である
1812年創立、シャンパーニュを代表する老舗メゾンで英国王室御用達シャンパーニュ「ジョセフペリエ」の
「ジョセフ ペリエ キュヴェ ロワイヤル ブリュット」
もちろんこれは数杯いただくことに
 

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ちなみに羽田空港国際線ターミナル・JALファーストクラスラウンジ探求はもう少し続きます

羽田空港国際線ターミナル・JALファーストクラスラウンジ「JAL's Table」で日本酒やシャンパン、料理を楽しんだ後は
一つ階を上がり、大人の空間「JAL's SALON」へ


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JAL's SALONはソファを中心としたゆっくりと寛げるエリア


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ここにはJAL's Table同様に豊富なお酒が並んでいます
 

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例えば焼酎が
・薩摩酒造 The SG shochu IMO
・三和酒類 The SG Shochu MUGI
・高橋酒造 The SG Shochu KOME
・薩摩酒造かめ壷仕込み芋焼酎 枕崎
 

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赤ワインは
・クネ/アスア レセルバ2019(スペイン)
・風のルージュ2022(日本)
・モントグラス アントゥ ピノ・ノワール(チリ)
白ワインが
・ゲオルグ ブロイヤー ソバージュ リースリング(ドイツ)
さらに日本酒が
・純米吟醸御慶次(茨木県:青木酒造)
・鳳凰美田(栃木県:小林酒造)
と言った具合
 

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もっともここ「JAL's SALON」では
BARカウンターサービスで、日本のプレミアムウイスキー、クラフトウイスキー、クラフトジン、クラフトウォッカ、日本茶、和菓子などの「日本の匠の味」が提供されているのが魅力で
 

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メニューを見ると
EN TEA社が選ぶ日本茶は
・温/焙煎紅茶
・冷/水出し茶
和菓子が
・三英堂「湖都路」
日本のプレミアムウイスキーが
・響ブレンダーチョイス
・山崎12年
・白州
・イチローズモルト(創業者の肥土伊知郎さんの名を冠したモルトウイスキー)
日本のクラフトジンが
・「六」
日本ならではの6種のボタニカル(桜花、桜葉、煎茶、玉露、山椒、柚子)の草根木皮と、伝統的なジンの8種類のボタニカルを使用して造られたジン
日本のクラフトウオッカが
・「白」
クラフトビールが
・ブルックリン ラガー
・ブルックリン ディフェンダーIPA
といった日本を代表する銘柄ばかり
  

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ここで「響 ブレンダ―ズチョイス」をロックでいただきます
今や希少価値すら出てきたサントリー響がラウンジで飲めるのは嬉しいですね
 

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ハンドドリップコーヒーは
ヘラルボニー契約アーティストの作品がデザインされたコラボレーションカップでの提供
これにはGODIVAのチョコレートが添えられていました
  

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お水は希少な天然水「みずのみず」がペットボトルで提供
・高濃度バナジウム天然水
・高濃度バナジウム天然水に、ウルトラファインバブルの高濃度酸素を注入した高濃度バナジウム天然水に、ウルトラファインバブルの高濃度酸素を注入したの2種
飲み切れなかったので、そのまま機内に持ち込ませていただきました
  

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羽田国際空港JALファーストクラスラウンジでたっぷり頂いていて機内食はパスしようと思っていましたが
なにやら現在、雪印パーラー監修メニューが提供されているってことで、いただくことに
内容は
「チキングリルシャスールソース&ビーフとしめじのライス」
「スモークサーモンのサラダ」
スイーツは資生堂パーラー定番の「チーズケーキ」とハーゲンダッツ「メープルクッキー」でした
ラウンジで食べすぎていましたが、何とか完食
 

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そんな機内食で満腹になりぐっすり眠っていると
香港国際空港(チェクラップコク)には定時で到着
 

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空港にはキャセイカーゴのボーイング747が駐機していました
久しぶりに見るビーイングの双発機
燃費が悪く退役したと聞いていた747ですが、貨物ではまだ現役のようです
ちなみにそのキャセイカーゴですが
香港国際空港は「2023年 世界で最も貨物取扱量が多い空港」として13度目の首位獲得するほど
さすがは世界の主要な商業ハブとして長年にわたり確固たる地位を築いてきた貿易都市だけのことはありますね
  

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飛行機は定時に到着しましたが、そこからが問題
というのも待っていたのは香港名物の入国審査に並ぶ人の列だったからです
ちなみにこの日は平日にも関わらず30分は並びました
これが土日祝になると1時間は待たされるそうです


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さて今回香港にやって来たわけが、このパスポートに貼られたe-channel serviceと言うステッカー
実はこの為にやって来たと言っても過言では有りません


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このe-channel service
写真の自動改札を使って並ばず、あっという間に香港に入国出来る優れもの


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おもに世界を股にかけるビジネスマン用のサービスで、その基準が航空会社のステータス、JALで言えばプレミアム・サファイアがステータスこれにあたります
以前も登録はしていたのですが、パスポートの更新とともに失効、再度取得に来たわけです
今回登録を済ませたことにより、パスポートの期限である2031年10月まで、ここ香港国際空港の入国で並ばずに済みます


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そんな大切な用事を用事を済ませた事ですし、このあとの香港旅行を楽しみたいと思います

香港旅行に欠かせない「オクトパスカード(八達通)」
エアポートエクスプレスやMRT、バス、トラム、スターフェリーなど香港の大抵の公共交通機関で利用できるICカードなんですが、香港ではかなり普及しており、コンビニやスーパーはおろか競馬場のレストランでも使えるといったかなり広範囲で利用できるICカードです
写真のオクトパスカードは今から20年以上前に購入、香港に渡るたびに使用しているためかなり色あせてきました
そんなオクトパスカード、最後にチャージしてから数年が経過
1000日が有効期限ってことで、すでに期限が切れていることから
まずは香港エアポートエクスプレス搭乗口前の客務中心に伺い「リアクティベート」し使えるようにします
これで準備万端、今回も香港の公共交通機関をフルに使って楽しむことに
 

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もっともそのオクトパスカードを利用して乗車するのは
目の前にある香港エアポートエクスプレスではなく、香港国際空港のバス乗り場
(エアポートエクスプレスはバスの3倍くらするので乗りませんでした)
 

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そうA系統21番の尖沙咀行きのエアポートバスCityflyerに乗りホテルを目指します
エアポートエクスプレスよりスピートは遅いのですが、街のあちらこちらに停留所が有りホテル近くまで乗車が可能といったメリットもありました
ちなみにバスの乗車は現金払いで小銭(コイン)場合はお釣りが出ません
やはりこうした交通機関はオクトパスカードが何より便利です
  

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香港のバスは2階建てバスが多く
2階席に陣取れば香港の街並みをじっくり楽しむことも可能
いかにも空港らしい周りに高い建物の無い広々とした車窓が、香港の高層ビル群に替わっていく様は
いや~久しぶりに香港にやって来たといった高揚感に浸れます
  

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特にこんな竹で編んだ足場などいかにも香港らしい風景を眺めつつホテルを目指します
 

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そうそう2階正面にあるモニターには
「1階の手荷物置き場」をモニターに映しています
これは置き引き被害を防止するためのもの
そうここは外国、日本同様に考えていてはなりません
現に在香港日本国総領事館からも過去何度もすり及びひったくり事案について注意喚起されているんです
 

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帰りホテルから空港に戻るのももちろんエアポートバスCityflyer
こんな感じで今回の旅はオクトパスカードでのバスの旅になりました
 

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ちなみに写真手前のオクトパスカード、「長者(Elder)」と右下に記載がありますが
これは65歳以上に適用されるICカードで、MRT、バス、トラム、スターフェリーなど香港の大抵ので優待料金(半額、あるいは2HKドル)が適用されるお得なカード
私自身はまだ65歳に到達していないので、このICカードは利用できませんが
来年また香港に出向いて長者(Elder)オクトパスカードを手に入れる旅ってのも良いかもしれません
 

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とうとうblog開設20周年

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先般北海道新聞の中北空知版にて
上砂川中の林宏和校長(55)が書くブログが3年間で計約35万字となり、文庫本3冊分の文量になった。
「子どもたちの様子を広く伝えたい」との思いから、着任して以来毎日書き続けている。「生徒と保護者の話題のきっかけになれば」と願い、今日もパソコンに向かう。といった記事を読んだ
是非とも長く続けていただきたいと願っています

思えば、私の日々を綴ってきたこの「胡乱(うろん)な日々」も今日で開設以来とうとう20周年そして今回が4,549番目のエントリーを迎えた
上記の記事に置いて、どうやって文字数を数えたのか不明ですが、このblogの文字数も結構な分量(今回のエントリーが500文字とすると×4,549エントリーで約227万文字)文庫本ぐらいなら何冊かは優にできそうです

それはさておき、長く続けていると見て下さる方も増えてきているようで
blogをUPしている、さくらのインターネットにあるサーバステータスのアクセスログを覗くと
年間の訪問者(Visits)が、先月末までで315,076名、一日平均にすると約860名ほどが閲覧くださっているようです
いつも見ていただいている方
たまに覗かれている方
通りすがりの方
閲覧ありがとうございます
こうしたデータは日々の記事更新の励みになっております
これまでもキャンピングカーでのキャンプを中心に旅行をはじめグルメや好きなお酒の話など日々の出来事を綴ってきました
今後も同様の話が続きますが次は25周年そして5,000エントリーを目指し、まだまだ書き綴っていこうかと思っています
  

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眼下に広がる香港ビクトリア・ハーバーの夜景
尖沙咀のハーバーフロントにあるホテルの部屋からのハーバービューの眺めです
100万ドルの夜景とまではいきませんが、1万ドルくらいの価値はあるのではと思います
  

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そう今回の香港での宿は尖沙咀のハーバーフロントに位置する5つ星ホテル
「インターコンチネンタル・グランド・スタンフォード香港」
香港国際空港のバスターミナルからバスで直接ホテル近くの停留所で下車
10分ほど歩いたらそこにホテルのエントランスはありました
 

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ホテルに入ると
まずは高い天井から下がっている細長いシャンデリアなどの豪華なロビーラウンジが出迎えてくれました
   

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部屋は最上階である18階のクラシック・ビクトリア・バーバー・ビュー・ルーム(ツインベッド)
 

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この部屋はインターコンチネンタルホテルのプラチナエリート会員のポイントである
「マイルストーン特典」(20泊すると貰える特典)を利用し部屋をクラブスカイラインハーバービューにアップグレードしていただいたおかげでこんな眺めの良い部屋に泊まれたというわけです
 

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この部屋の魅力は何といってもこの窓の外の風景
 

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5つ星ホテルらしい高品位なトイレルーム
(ただ残念なことにウォシュレットは備えられていませんでした)
 

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大きなバスタブがあるのも嬉しい
 

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大型テレビにはHDMI端子があったので
Fire TV Stickをテレビに接続
youtubeなどで翌日の予習を行いました
ちなみにテレビの下のにある飲み物は冷蔵庫に備えられているもの
ちょっと使いたいんで出させていただきました
そうそうウエルカムフルーツもありました


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設備として特出するのはネスプレッソコーヒーマシーンがあり
いつでも美味しいコーヒーが楽しめます
 

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他にはミニバーにはアルコールのミニュチュアボトルに加え
TEAWGの紅茶が置かれています
 

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湯沸かしポットにアイスペール
グラス類も豊富です
 

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ミネラルウォーターは今はやりの缶タイプでした
 

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部屋と同じフロアには
フィットネスセンターが併設されていました
 

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ただ残念なことに屋上の屋外プールは修理中
利用はできませんでした
  

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さて「マイルストーン特典」を利用したアップグレードはこれだけではありません
インターコンチネンタル・グランド・スタンフォード香港のホテルライフはまだまだ続きます

1743年創業のフランス・エペルネの地で創業された老舗シャンパーニュ・メゾン「モエ・エ・シャンドン」
F1レースの表彰時、シャンパンファイトに使われたりもする由緒あるシャンパン
今回のエントリーはそんなモエ・エ・シャンドンのシャンパン「モエ・アンペリアル」が、なんと飲み放題になったというお話です


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思い起こせば今から13年ほど前にフランスシャンパーニュ地方のエペルネを訪ねた際、そんな「モエ・エ・シャンドン」をはじめ「ペリエ・ジュエ」などの有名なシャンパン・メゾンが軒を並べる、シャンパーニュ通りを歩いて回り、ドン・ペリニヨンの銅像に参拝したこともありました
 

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今回の香港での宿は、定宿のインターコンチネンタルホテル
定宿って事もあり、溜まったマイルストーンを利用しアップグレードしていただいたおかげで、部屋からの眺めは絶景なうえ
ラウンジプランとなりました
そのラウンジプラン
朝食が 6:30~10:30
アフタヌーンティーが 15:00~17:30
イブニングカクテルが 18:00~20:00となっております
 

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従来の中2階から地下2階に移ったこのラウンジ
以前のように夜景が眺められたりはしませんが、ゆったりとしたソファーは充分な数が並べられており
利用者も限られていることから、静かでゆとりのある空間
イブニングカクテルでも空席を探したりすることはないほどでした
 

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そんなラウンジでイブニングカクテルの際にまったりしていると
スタッフがアルコールなどの飲み物を一人ずつ丁寧に注文を聞きにきて
カクテルやワイン、ビールなどこのバーカウンターで用意してくれます
 

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ラウンジの入り口にはワインがずらり並んでいます
そう香港は輸入関税・酒税が0%のため、アルコール度数が低いワインなどのお酒は安い値段で流通していて
香港の5つ星ホテルなどでは、シャンパン・ブランチが人気なんだとか
 

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そして前述の話に戻りますが、こうしたホテルのラウンジではシャンパンなど「泡」を注文しても、スパークリングワインが提供されていればいい方ですが
ここインターコンチネンタル・グランド・スタンフォード香港のクラブラウンジでは、なんとモエ・エ・シャンドンのシャンパン「モエ・アンペリアル」が提供されていました
もちろん飲み放題なんですが、何気にお替りを注文しづらいというのが本音です
ところがラウンジスタッフが頻繁に席に立ち寄り、お替りはいかがですかと聞いてきます
このラウンジには宿泊した3日とも伺いましたが、そんなスタッフとも顔なじみになり
おかわりも頻繁、いやもといまるでわんこそばのように注いで言ってくれると言った至福のひと時となりました
  

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これは大変有り難く、物価高の香港にあって
ホテルでゆったりカクテルタイムにたっぷり飲めるほか、美食の香港にあって合わせる肴もなかなかなもの
イブニングカクテルの際は写真の皿の前菜が、カクテルやシャンパンとともに提供されこれまたお替り自由でした
 

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ビュッフェにはハムやチーズの冷たい料理、フルーツ等
ホットミールは無論、中華料理が並びます
  

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シャンパンに合いそうな
ハモンセラーノやチーズを中心にビュッフェから採ってきます
 

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他にもミニタルトや
 

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ミニハンバーガーそしてタパスと腹いっぱいにならぬよう料理も工夫されています
そうイブニングカクテルは基本、ここで一杯ひっかけて街に来る出すというもの
もっとも我が家は結局、香港滞在中晩飯は全てここでいただき香港の街に繰り出すことは有りませんでした
 

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スイーツはミニケーキにチョコレート
 

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マカロンなど、毎日日替わりの上
かなり豊富でした
 

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ただしビールは瓶ビール(青島ビール・コロナビール)のみ
タップから注がれるビールは有りません
 

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そうそうこうした海外のラウンジやレストランにおいて、ハイボールを頼むのはかなり大変
レシピを伝えて作ってもらいますが、タイやベトナムもそうでしたが、どうやらハイボールといって通じるのは日本だけかもしれません
 

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インターコンチネンタル・グランド・スタンフォード香港
2日目の朝、最初の朝食はクラブラウンジにて
レストランも利用可能で、そちらのほうが料理の種類が豊富でしょうが
クラブラウンジの利用者のほうが少ないと思いこちらにいたしましたが、正解でした
 

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料理の種類が少ないとは言っても、朝食は入り口近くのテーブルにパンが置かれ
他にはシリアル
 

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そしてこんなフレンチトーストなどがあり
ちょっと触手が伸びました
 

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メインとなるビュッフェには南国らしいフルーツやヨーグルト、野菜サラダ
 

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ハッシュドポテトや焼きベーコン、揚げ春巻き
 

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他のホットミールは炒飯、焼きそば、レンズ豆のスープ
オクラやトマトのグリル、ソーセイジなど
 

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それとテーブルに置かれたメニューからもオーダー出来
この日は雲吞麵(ワンタンメン)をオーダー
トッピングされた鮮やかなレタスの緑が映えます


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他には炒飯と野菜サラダ、ソーセージと
ホテルでの朝食はガッツリ派の私らしくなくこれくらいにして置きます
これには訳があり、この後フェリーに乗りマカオへ渡るのですが
私は人一倍船酔いしやすい体質、お腹いっぱい食べると後々が心配なんです
ちなみに我が家の奥さんは香港らしく粥をいただいたようです
  

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香港2日目、朝一でフェリーに乗りマカオへ行くことにしました
マカオにはポルトガル統治時代の名残を色濃く残す美しい石畳や建物など歴史的な観光地とカジノが点在しますが
それだけに観光客も多く、マカオ入出国の混雑を避けるためにも早めに行動ってことで朝飯を食べてすぐに上環にあるフェリーターミナルへ
 

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香港からマカオへは、主に3種類の行き方があり
・フェリー:約1時間
・バス:約2〜2時間半
・鉄道:約2時間半〜3時間
ということで前述の理由からフェリーにいたしました
料金はフェリーだとエコノミー席が片道$190(日本円で3,800円くらい)
 

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そんな香港とマカオを結ぶフェリーは2社あり
・ターボジェット(噴射飛行)
・コタイウォータージェット(金光飛航)
たまたま伺ってすぐの8時に出港するターボジェットに乗船することに
 

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ターボジェットは333名乗り
まだ朝早い時間だったことももあり、乗客はまばら
乗船前の席決めの際は揺れが少ないと言われている
1階の後ろの席をチョイスいたしました(そう私は人一倍船酔いがひどいんです)
  

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ちなみにエコノミー席には2階席もありましたが、当然揺れは2階のほうが大きくなりそうなのでこちらはパスいたしました
  

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1階席の後方にはわりあい清潔そうなトイレも完備しているので
ひどい船酔いになっても安心
 

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ちょっと余裕が出来たことから出向前に船内を散策
飲み物や食事をサービスするカウンターにメニューが置かれていましたが、その価格に驚愕
コーラのペットボトルが$30(日本円で600円)、BlueGirlBeerの缶ビールは$40(日本円で800円)
カップラーメン「味味一品 極品紅焼牛肉麺(台湾製)」にいたっては$50(日本円で1,000円)といったメニューが並びます
船内の価格とは言え、現在の香港の物価はかなり高騰しているのがわかります
 

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マカオの港が近づいてくるとそこに長い長い橋が続いていました
これが香港とマカオを繋ぐ「港珠澳大橋」
復路はこの橋を渡るバスに乗りたいがため、フェリーの往復チケットは買いませんでした
そう今回のマカオへの旅はこの港珠澳大橋を渡る旅でもあるんです
 

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幸いなことにフェリーはさして揺れることはなく
船酔いもなく無事マカオに到着
早い便だったこともあり、マカオ入出国の混雑もなくすんなり入国
外港客運碼頭ではかわいいパンダが迎い入れてくれました


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マカオの市内バスは路線が非常に充実していることもあり
今回のマカオでは市内バスを使って歴史遺産を見てまわりました
まず最初にやってきたのはマカオ随一の観光名所として知られる世界遺産・聖ポール天主堂跡
写真はユニクロの看板の下に映るように撮影したものです
到着後すぐにやってきたわけはここがマカオでもっともベタな観光地ってことで午後には混雑が予想されるからです
ところがここに来たのはまだ朝の10時でしたが、ファサードまで続く68段の長い石段には大勢の観光客が押し寄せており、私同様に写真撮影に余念がありませんでした
 

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その聖ポール天主堂跡は「マカオ歴史地区」の構成資産の一つ
天主堂は1835年に火事によって全焼し、現在教会の正面ファサードだけが壁のように残っていてます
ファサードに刻まれた彫刻は、「石の説教」と言われるほどに宗教的な意味が彫られていてイエス・キリストや聖母マリア、イエズス会の設立者たちの像
そして聖人像の中には日本とかかわりの深いフランシスコ・ザビエルを見ることができました
 

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ファサードを裏から見ると
鉄骨やコンクリートで補強されているのが見て取れます


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さらに奥に進むと地下納骨堂があり、建設するのに関わった宣教師の骨が祀られていたり
殉教した日本人信徒達の遺骨も納められているのいだとか(日本人殉教者のリストもありました)
というのも当時江戸幕府によりキリスト教禁止令が布かれていたこともあり
日本人信徒達の遺骨はこんな地まで運ばれ葬られたんですね
 

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そんな事実もありファサードには
7つの頭を持つ龍(ヒドラ)の頭を踏みつける女性「聖母踏龍頭」の彫刻があったりします
そうこの龍は日本でキリスト教徒を弾圧した、江戸幕府を開いた憎っくき徳川家康がモデルだと言い伝えられているそうです
 

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納骨堂は「天主教藝術博物館」も兼ねていて、これらは16世紀頃の教会に飾られていたキリスト教やイエズス会ゆかりの美術品が展示されています
 

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うやうやしく中央に展示されている「聖母の御輿」
 

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「聖オーガスティン像」
 

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長崎で26名のキリシタンが弾圧を受け殉教した様子が描かれている
「長崎日本二十六聖人殉教図」もここにありました
ここを訪れる日本人は多いようで日本語表記があちらこちらに見られましたが、日本にまつわる展示物も多くみられました
 

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納骨堂の美術品を見た後は外に出ましたが、そこには「ナーチャ廟」がありますが
これも世界遺産「マカオ歴史地区」を構成する建築のひとつ
祀られるナーチャは神話や伝説に登場する暴れん坊の子供の神で、あの西遊記にも登場するんだとか
さてこんな感じで世界遺産・聖ポール天主堂跡を見学しましたが、マカオの歴史遺産を巡る旅はまだ続きます
次は丘を上がって「モンテの丘」へ
 

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世界遺産・聖ポール天主堂跡を見学した後は、そこから隣接するマカオ博物館行きのエスカレーターを使って小高い丘にあがります
そこがモンテの砦(大砲台)
丘の上からは先ほどまでいた聖ポール天主堂跡のファサードが望めました
 

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丘に登ってみるとその面積は8千㎡とかなり広く
海抜52メートルの丘の上に建つモンテの砦からは、マカオ市街を360度見渡すことができました
これってきっと夜に登って夜景を見たら綺麗なんだろうな~と思います
そう考えると次回マカオにも宿泊してみたいものです

ちなみに丘の上には東・西・南側には合わせて20台以上の大砲が設置されていました
そんなモンテの砦は半島中央に位置する絶好の場所にあり、イエズス会修道士によって建造された軍事要塞で
実際に1622年にはポルトガルとオランダとのマカオの戦にて使用され勝敗はここの大砲が決着をつけたと伝えられています
  

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特に南側の砲台はカジノ「グランド・リスボア」を狙っているかのように設置され
観光客に人気が高かった
  

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さてその「グランド・リスボア」独創的でユニークな建築デザインでマカオのシンボル的存在
52階建て・高さ258メートルとマカオ一の高さを誇る広大なカジノを備えたホテルです
この日も多くの人がこのグランド・リスボアの中に吸い込まれていきました
 

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モンテの砦に伺う途中にあったマカオ博物館
建物はその昔(1965年)モンテの丘に置かれていた気象台の名残りだそうです
 

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そんなマカオ博物館は1999年の中国返還を機に、モンテの砦にオープンしたマカオを代表する博物館で
東西の文化が出会い融合してきたマカオの歴史・文化を知ることができるとのことで
モンテの砦の見学後に折角なのでこちらも立ち寄ることにしました
  

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入場してすぐの展示棚で気になったのがこの4頭の馬を手綱でさばいている「1号銅車馬」の模型
これは秦始皇帝陵墓付近で発掘された兵馬俑には実際の車馬の2分の1の比率でできている銅車馬
御者台に立つ御者と長い柄の傘が特徴的です
 

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もう一つ気になったのが後漢張衡が発明した世界最古の地震計「候風地動儀」の復元模型
私には酒がめに似ているように見えます


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そして壁に展示されていた、オランダ東インド会社の公式地図製作者、ウィリエム・ヤンスゾーン・ブラウが出版した世界地図帳に載せられたアジア図
図の左右にはアジアの人物が描かれているのと
上部にはマカオを含むいくつかの都市の景色が見てとれます


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16世紀の初め頃、マカオはポルトガルに植民地化され交易の要所となったのですが
そんなアジアを交易した船のカットモデルが当時の積み荷などにより交易の様子を伝えていました
  

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博物館内通路などはカラフルなコロニアル風の街並みが復元されています
 

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黄色い壁が印象的な「聖ドミニコ教会」
今の残るヤシの木はもとはこんな感じだったのでしょうか
 

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地下2階「マカオ地区の創世期」をテーマにした展示コーナーでは
ポルトガル人がやってくる前のマカオを紹介
珠江の西の河口と南シナ海の境目に位置するマカオは、もともと、漁民や蛋民と呼ばれた水上居民を中心とする漁業の村だったそうです
貿易港になる前のマカオは単なる田舎の漁村だったんですね
 

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そうそう展示コーナーの中に中国戯曲を題材にした、人形もありました
中国戯曲はマカオのフェリーターミナルでその宣材を見ましたが、やはりここは中国ってことなんですね
いつかそんあ中国戯曲も鑑賞してみたいものです

さて次はここマカオ博物館に立ち寄った理由である
特別展示の「天下承風 周秦漢唐」へ
 

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マカオ博物館に立ち寄ることを決めたのが、伺った際に行われていた特別展示
古代中国の長い歴史の中で、周、秦、漢、唐といいった、中国の伝統的な思想と文化の中核を構成した四つの王朝の文化財100点(組)を展示しているからでした
 

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特にその四つの王朝の一つ「秦」はマンガ「キングダム」コミックス累計が1億部を突破するヒットとなった物語の舞台
アニメになったのは無論、実写版の映画も4作公開され一躍脚光を浴びています
てなわけで私自身もコミックスはよく読みますし、映画は公開されるたびに足を運んでいます
 

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(週刊ヤングジャンプ公式サイトより拝借)
 

そんなマカオ博物館の特別展示はYouTubeで紹介されていたのでここに貼っておきます
「天下承風----周秦漢唐文物精華展」
展覽日期:2024年12月19日至2025年3月16日
 


 

展示物で最初に私の目を引いたのが、中国で最も古い王朝の一つ「西周」時代の青銅器「秦公鼎」
 

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そして私が見たかったマンガ「キングダム」の時代である「秦」の文化財
秦の統一後に確立されたさまざまな制度は、2000年にわたる中国の政治文明の基礎を築きました
 

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私が次に中国で観光したいところと言えば、真っ先に頭に浮かぶのが「秦始皇帝陵」と
そこに埋葬されていた「兵馬俑」
そう今回の特別展示「天下承風 周秦漢唐」の目玉展示がそんな発掘された兵馬俑でした
たとえばこの「高級鎧甲軍吏俑」
キングダムで信ははつれの目立つ服装で搭乗しますが、李信将軍となったあとはこんな甲冑で戦うんでしょうね
 

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続いて「鎧甲軍吏俑」
これはキングダムで文官として登場する昌文君の最初あたりの位の鎧でしょうか
 

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秦兵馬俑の2号坑から出土した弓を構える兵「跪射武士俑」
 

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「戦服将軍俑」と
キングダムに登場する嬴政の墓「秦始皇帝陵」に行った気になりました
 

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キングダムに関連する文化財としては嬴政(後の始皇帝)の異母弟である成蟜(せいきょう)の肖像がありました
 

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成蟜はマンガ「キングダム」主要キャラで、実写版の最初の映画はその成蟜が適役
ガンダム(ガンプラ)好きである本郷奏多氏がもろにはまり役といった見事な演技を見せてくれました
 
 
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(シネマトゥデイHPより拝借)
 

続いて「漢」
漢王朝時代にはシルクロードが開かれたことで、中国は初めて文明国、先進国として有名になりました
 

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前漢の墓である満城漢墓で出土した「中山内府銅鋗」
 

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これは西安にある「漢陽陵帝陵13号外蔵抗発掘現場」
羊などの家畜の埴輪がたくさんあったようです


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さてまたマンガ・キングダムの話に戻りますが、キングダムの主人公「信」こと李信将軍が活躍した時代から600年以上後に唐が建国されます
遣唐使でも有名な「唐」ですが、その建国者・李淵(りえん)は李信の子孫として伝承されています(実は唐の皇帝である李淵が李信の子孫を名乗っています)
 

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そうキングダムでも信の結婚相手が誰なのか、マンガの中にもたびたび登場しますが、実は信の子孫はその後とんでもない出世をするんです
てなわけでマンガ・キングダムからまだまだ目は離せません
そんな話題のYouTubeがあったんで貼っておきます
 


 

そんな唐の展示物は
「三彩女立俑」
 

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「鎏金鉄心銅竜」
 

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そしてなかにはこんな日本の奈良でよく見る、天立像もありました
日本では遣唐使としてつながりのあった唐王朝ってことが偲ばれます

こんな感じでマカオ博物館の特別展示「天下承風 周秦漢唐」は、マンガ・キングダムを彷彿させるような内容の濃い展示物ばかりで、立ち寄った甲斐がありました
  

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今から100年少々前の1917年5月13日
ポルトガル中部のファティマという町に聖母マリアが出現したとされる「ファティマの奇跡」を記念し、毎年5月13日にポルトガルの植民地だったマカオで行われる「ファティマの聖母巡礼」
その出発地となるのが今回の目的地「聖ドミニカ教会」
パステルイエローの外観が映える教会で、6年前にもファティマの予言の謎を知りたくて訪れていました
 

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教会内部は列になった柱がアーケードとなっている美しいパシリカ様式の建築様式でたいへん厳かな雰囲気
  

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奥に鎮座するメインの祭壇には聖母子像
「バラの聖母」と呼ばれる聖母マリア像がありました
 

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脇の祭壇にはファティマ聖母の行列の中心となるロザリオの聖母
オカルト好きな私としてはこの聖母に一目会いたくてわざわざマカオまでやってきたというわけです
 

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さて、「ファティマの奇跡」とともにローマ教皇庁が公に認めているファティマ聖母の3つの予言
第一次大戦の真っただ中に託された予言は
1. 第一次世界大戦の終焉
2. 第二次世界大戦の勃発とその終焉
というもので、これらは現実のものとなりました
問題は3つ目、「ファティマ第三の予言」とされる最後の予言
上記2つから考察すると第三次世界大戦の勃発、世界的規模の災害辺りなんでしょうが
そんな第三の予言は長年にわたり秘匿されていて、公にはされていません(1960年まで43年間秘密にするよう伝えたようなのですが)
今もローマ教皇が変わるたびに引き継がれているという噂です
  


 

他にも聖ドミニカ教会には「航空主保(Our Lady of Air)」と銘打たれた彫像があり
航空の守護聖人ってことで、今後の空の旅の無事を祈念
 

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置物でよくみられるイエスとマリアの聖母子像
 

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青い夜空と星を背景にしたたいへん美しい顔立ちの彫像もありました
そんな「聖ドミニカ教会」
次回は是非とも5月13日にマカオに宿泊し、夜にファティマ聖母の行列を拝むのは無論
年間600万人が訪れる聖地ポルトガルのファティマにも行ってみたいものです
 

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マカオ観光中心セナド広場まで徒歩2分の立地に新中央酒店(マカオホテルセントラル)はありました
創業はなんと1928年、まもなく開業100年を迎えるマカオでは老舗のホテル
もともは高級ホテルだったのですが、その後の経営が上手くいかなかったのか西洋人のバックパッカーや大陸からの職業女性が利用するような安宿と成り果てました
そんなイメージを払拭すべくこのたび大規模改修し生まれ変わったようです
しばらくの間、休業しておりましたが、2024年7月に再オープン
宿泊客でも何でもありませんが、玄関を潜るとスタッフが駆け寄りプロムナードに行きたい旨を告げると丁寧にエレベーターまで案内してくれました
もしかすると上記のイメージを払拭するよう、このサービスを無料で行っているのかもしれません
 

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そんなエレベーターは古風なアナログ表示の階数表示板がある年代物のエレベーター
ちなみにマカオホテルセントラルはマカオで初めてエレベーターが設置されたビルとしても知られ、約1世紀前のマカオで最も高い建物だったそうです
という事はこのエレベーターはニューヨークの摩天楼づくりに一役買った世界最大のエレベーター会社「オーティス」のものでしょうか?(職業柄どうしてもきになってメーカー表示を探しましたが見当たりませんでした)
もちろん現役でこれに乗り11階(R階)に向かいます
  

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年代物のエレベーターでしたがスムーズな昇降で11階(R階)に無事到着
そこはマカオの世界遺産を一望できる展望プロムナード「歴史城区観光長廊」があり、しばしマカオの街並みを眺望
 

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小高い丘には先ほど伺ったモンテの砦や聖ポール教会跡
 

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そして遠くには古いビル群の隙間にマカオタワー
 

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それに高くそびえたつグランドリスボアとその手前には新馬路のセナド広場に集う観光客が見て取れますが


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そんなセナド広場(市政署)はその昔(いまから16年前の2009年)
歩いていた際に後ろから来た強盗に襲われ財布をスラれたことがありトラウマになっている場所だったりします
 

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ポルトガル、リスボンのジェロニモス修道院
1584年に、織田信長の時代に日本から派遣された天正少年使節団を出迎えた日本ともかかわりの深い修道院です
そんなジェロニモス修道院の修道女たちが18世紀よりも前から作っていたといわれるゆかりの深いスイーツが「エッグタルト」
そうエッグタルトはポルトガルが発祥の地なんですね
エッグタルトのお店は日本にもマカオや香港の有名店が出店しているほか、コンビニスイーツとしても人気のスイーツです
 

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マカオがポルトガルの植民地だったこともあり、マカオには数多くのポルトガル風エッグタルトのお店があります
そんななか一・二を争う有名店が「マーガレット・カフェ・ナタ」
毎日長蛇の列ができるお店としても知られています
マカオの観光地セナド広場からも徒歩圏ということもあり、ここは並んでも食べようとやってきました

 

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店のメニューはシンプルで
エッグタルトが
1個がMOP11(日本円で210円くらい)
6個がMOP65(日本円で1,243円くらい)
飲み物はフレッシュジースやレモネード、紅茶やコーヒーといったところ


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出来立てをイートインで出来立ての熱々をいただきますが
クリスピーな食感のタルト生地にこってりした甘いカスタードクリームが載せられ絶品でした
 

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今回香港からわざわざマカオにやって来た理由が
澳門大賽車博物館(マカオグランプリ・ミュージアム)を訪れるため
ここはモータースポーツの祭典として国際的知名度も高いマカオグランプリをテーマにしたミュージアムで
なんと16年ぶりの訪問
実は2021年に大改装されリニューアルオープン
コロナ禍という事もあり自重していましたが今回ようやく訪れることが出来ました


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ちなみにこのマカオグランプリ・ミュージアム
警備がかなり厳重で、かなりの数の警備スタッフに監視されつつの見学となりました


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入館料は一般チケットで80パタカ(1,530円くらい)
ちなみに65歳以上は半額の40パタカで入館できます
 

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入館するとエスカレーターで3階エリアに上がり
マカオモータサイクルGPの展示から見て歩くことに
まずは昔懐かしいYAMAHAのモーターサイクル
一番手前にある28番のマシンは1967年から開催されたモーターサイクル部門において、記念すべき第1回と第2回大会を制覇した、ファクトリー・ヤマハの長谷川弘選手のマシンがありました

ここにも警備スタッフが大勢おり
展示品を盗む泥棒などが多いのかと思ってしまいます
 

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オートバイを分解する形での展示
 

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1984年から2001年にかけてマカオ・モーターサイクルグランプリに使用されたマシンたち


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その中にスタートダッシュの上手さから付けられたロケット・ロンの愛称で知られる「ロン・ハスラム」がいました
人形はあの香港マダム・タッソー蝋人形館の手によるもので、本人と見がよう出来栄えです
1980年代にマカオで最も活躍したライダーといえるでしょう
ちなみにこのロン・ハスラムはマンガ「バリバリ伝説」(しげの秀一著)にも登場する個性的なライダーで
その類まれなライディグは無論、用もないのに主人公であるグンのピットに姿を見せてはヒロインの歩惟を口説こうとするシーンが印象的でした
 

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2003年以降のマシンとライダーの紹介コーナー
 

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ここにはマカオ・マイスターとも呼ばれるベテランライダー「マイケル・ラッター」がいました
マン島TT2017・Bennettsライトウェイトでも優勝している実力派ライダーです


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マカオモータサイクルGPの展示室には
モーターサイクルのシミュレーターでマカオグランプリコースを体感できる設備が有り
 

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ここではモーターサイクルにまたがりVRゴーグルをつけてマシンを走らせるという体験ができるとの事で
 

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ちなみにマカオ市街地に設営される公道サーキット「ギア・サーキット」は世界一スリリングな公道バトル
全周をガードレールとコンクリートウォールに囲まれエスケープゾーンが無いマカオはマン島より危険だと言うライダーも多いほど
そのうえ先の見通せないブラインドコーナーが連続するトリッキーなコースで有名
YouTubeにそんなギア・サーキットの動画があったので紹介させていただきます



 

完走が危ぶまれましたが、難関のリスボアコーナーやマカオ名物の超低速180度右コーナー(メルコ・ヘアピン)をこわごわと安全運転で切り抜け何とか走り切ることが出来ました
ちなみにハングオンとまではいかないけれど、バイクを傾けコーナーを回ろうとしましたがスタッフには抑えられていたようです
そんなマカオモータサイクルGPの展示を見たあとは、いよいよF1の登竜門と言われるマカオF3グランプリのコーナーへ
 

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マカオで年に一度開催されるモータースポーツの祭典「マカオグランプリ」
1954年に公道を閉鎖し「市街地レース」として行われたそうで
年代物の車が今まさにスタートするところですが当初は写真のようにル・マン式でスタートしたようです
 

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マカオグランプリと言えば忘れてならないのが、セオドール・レーシング
1980年代以降にアイルトン・セナやミカ・ハッキネンなど、その後F1でワールドチャンピオンとなる多くのドライバーが、そのセオドールからエントリーしてます
写真には60年代にマカオグランプリに参加したマシンが並んでいますが、真ん中の17番をつけているのはF1にエントリーしたセオドール・レーシングの創設者(オーナー)で東南アジア有数の大富豪であるテディ・イップ自身がレースに出場した車で
手前のはセオドール・レーシングの旗の下でドライブしたアレセノ・ローレルのマシン
こうしたマカオグランプリを世界的に著名なものとした立役者であるセオドール・レーシングのコーナーがありました
 

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そんなマカオグランプリはF1の登竜門とも言われていて
1970年代にマカオで成功したフォーミュラカードライバーには
デビッド・パーリー、リッカルド・パトレーゼ、バーン・シュッパン
 

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そしてなによりF1の登竜門と言わしめるのが
F1世界選手権で後に3回のワールドチャンピオンに輝く音速の貴公子こと、アイルトン・セナ選手
セナ本人と見がよう人形は無論、香港マダム・タッソー蝋人形館の手によるもの
1983年、メインレースのグランプリが国際規定のフォーミュラ3(F3)で行われることとなり、FIA F3ワールド・カップとして認定
そんなF3元年にポール・トゥ・ウィンといった圧倒的な力を見せ優勝を飾りました
ちなみに搭乗したマシンであるラルトRT3は、TOYOTA製エンジン
タイヤもヨコハマタイヤといった日本製が彼を支えその後、日本製のホンダ・エンジンを搭載した「マクラーレン・ホンダ」で戦うきっかけになったのだと勝手に思っています
 

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1990年にはこのWTS-レイナード-フォルクスワーゲンを駆る
ミハエル・シューマッハが優勝
 

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1991年の優勝はデビッド・クルサード
マシンはラルトRT35
ホンダエンジンが搭載されていました


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1992年にはこのレイナード923を駆りペドロ・ラミーが優勝
翌年F1チーム・ロータスに加入する
 

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リカード・ライデルは、ツーリングカーに移行する前にマカオグランプリFに参加3
マシンに貼られたスポンサーに高須クリニックの名前が見て取れます
 

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マカオグランプリでは日本人ドライバーも優勝に輝いており
2001年は佐藤琢磨
2008年には国本京佑が栄冠に輝いています
そんな佐藤琢磨の息子佐藤凛太郎が、2024年のマカオグランプリに挑むといったニュースもありました
 

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2012年にはアントニオ・フェリックス・ダ・コスタが優勝
マシンは長年優勝を牽引したダラーラF312
 

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そしていまF1で一番の注目株
マクラーレンのランド・ノリス
昨年観戦したシンガポールGP2024はマクラーレンのランド・ノリスのポール・トゥ・ウイン
ただしマカオグランプリでの成績は、予選レースでリタイアを喫し決勝27番グリッドでのスタート、決勝レースでは11位まで順位を上げてチェッカーを受けたというもの
マシンはやはりダラーラF312でした
 

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マカオグランプリに出場したが勝てなかったのはノリスだけではなく
その後のF1世界チャンピオン「セバスチャン・ベッテル」や
 

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そして今年スクーデリア・フェラーリに移籍した「ルイス・ハミルトン」もその一人
2003年のマカオグランプリでドライブしています
 

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このフロアの目玉がこの高性能なドライビング・シュミレーター
シミュレーター自体を見てもわかるように、F3マシンと同じ形になっていて
深い着座位置とお尻より高い位置にあるアクセルとブレーキ
様々な操作を集約したスイッチがついているハンドルなど、まるでレースカー自体を運転するような感覚で楽しめました
てなわけでこのF3シュミレーターでマカオグランプリコースを体感
ちなみにマカオ市街地に設営される公道サーキット「ギア・サーキット」は世界一スリリングな公道バトル
それに加えてF3のシュミレーターのハンドリングやアクセルワークは大変難しいため
もしくはマカオや香港では車の所有率が低い為か?私の前にシュミレーターに乗っていた方たちは、ガードレールに車をぶつけまくっていて走り切れずにいました
そんな様子を見ていた女性は当初張り切っていましたが、辞退したようですぐに私の順はやってきました

てなわけで私のマカオグランプリがスタート、アクセル控えめだったこともあり無事、完走
思いのほか面白かったので、今度グランツーリスモのゲーム一式揃えてみようかなって思わせました
 

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マカオグランプリ・ミュージアム最後に訪れた地下1階はギアレース&マカオGTカップなどに使われたハコ車の展示
まずはF3でマカオを制し、ツーリングカーでもマカオを勝った、エドアルド・モルタラの実物大の蝋人形と
アウディR8のマシン
 

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マカオ・ギア・レース参戦した
メルセデス・ベンツ 190E 2.5-16 EVO 2
ドイツツーリングカー選手権(DTM)への出場を目的に開発されたマシンで
2.3L直列4気筒エンジンをベースにコスワースが開発した16バルブのヘッドを搭載したグループAホモロゲーションモデル
 

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リアスポイラーサイドに貼られたAMGのステッカーが誇らしげです
ちなみに先般行われた、東京オートサロン2025に展示されていたメルセデス・ベンツ190Eには「1048Style 190E EVO3」と『エボⅢ』のネームプレートが掲げられていたそうです
 

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1970年代初頭のマカオグランプリで最も成功したドライバーでライダーのジョン・マクドナルドの蝋人形
モーターサイクルYAMAHAとオースチン・ミニクーパー
 

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WTCR世界ツーリングカー・カップに出場した
Lynk&Co 03 TCR
メルセデス・ベンツの筆頭株主であり、ボルボを傘下にもつ中国の自動車メーカー「吉利汽車(ジーリー)」によって製造されたマシンです
 

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中国ブランドとして初めてFIA選手権に参戦することになったマシン
いよいよこのモータースポーツの世界にも中国が進出してきているようです
ちなみにエンジンは傘下のボルボ製
 

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ツーリングカーレースにはトヨタの往年の名車カローラレビンも出場したようですが
このレビンやトレノの型式「AE86」からマニアからはハチロクと呼ばれることが多く
マンガ「頭文字D(イニシャルD)」(しげの秀一著)の影響からか、後にSUBARUと共同開発したスポーツカー「86」が生まれることに
 

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ちなみに頭文字D(イニシャルD)はここマカオ・香港など中華圏でも大人気
『頭文字D THE MOVIE』という実写映画が2005年に香港で制作されたくらいです
そうそう主人公拓海は台湾生まれの歌手ジェイ・チョウが演じましたが、その父藤原文太を演じたアンソニー・ウォン(香港生まれの俳優)の演技もなかなか渋かった
 


 

これは1992年と1993年にポルトガルのマヌエル・マンハオがドライブしたAE86
 

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2014年の世界ツーリングカー選手権WTCC、マカオで優勝した
ラーダ・グランタ(アフトヴァース)を駆るロバート・ハフが優勝
ロシアのラーダにとってWTCC初勝利をもたらしました
この真っ赤なマシンはなんだか三菱ランサーエボリューションを彷彿するデザインですね
 

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実際にタイヤ交換を体験することができるコーナーもありました
 

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レースコントロールの様子
 

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ポルシェ911の緊急車両
 

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第一回マカオグランプリは1954年10月30日に開催
香港在住のポルトガル人のエドアルド・デ・カルバルホがステアリングを握るトライアンフTR2が優勝
そんなトライアンフを最後に見ることとなりました
 

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胸に吊るしていたピットパスを返して見学は終了
次は11月に行われるマカオグランプリを観戦がしたいといった思いが強くなってきました


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今回のマカオ訪問の目的の一つに全長50kmを誇る港珠澳大橋を渡るバスに乗り、マカオから香港にへ戻るというミッションがありました
というのもマカオと珠海への行き方は基本的に香港から約1時間かけてフェリーで行くルートがメインでしたが、
2018年10月に中国の広東省と香港、マカオの間を結ぶ全長55kmの世界最長の橋「港珠澳大橋」が開通
陸路という新しい行き方が増えました
そのためまずはマカオの市内線バスで港珠澳大橋マカオ(澳門)口岸に行き


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運賃$65(日本円で1,250円)を窓口で支払います
これはオクトパスカードにて支払い可能で、65歳以上は長者割引で$33でした
その後、出国審査(イミグレーション)を通過し
 

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バス乗り場でこの二階建てシャトルバス(通称:金巴)に乗り込みます
 

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2階席最前列に陣取り、運転する様子を見ながら30分間の海上にかかる橋をドライブ
片道3車線(合計6車線)の自動車専用道路の一番右端がバスに割り当てられたレーンのようで
60km/hほどの速度で割合ゆっくり走っておりました
 

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そんな世界最長の海を渡る橋の長さは55キロメートル
天気が今一つなのか?黄砂の影響なのか景色は今一つ
  

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そうこうしている間に海底トンネルに突入
 

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港珠澳大橋には海底トンネルとなっている部分もあり、こちらの全長は約7km
香港国際空港に着陸する前に機内から、たまたまこの海底トンネル入り口を見ることが出来ました
 

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ほどなく香港国際空港が見えてきました
橋を渡り切るまで30分、信号などが全くなく快適なバスの旅となりました
これで今回の旅のミッションの一つが完了
空港からはまたA21番のバスに乗り尖沙咀のホテルに戻ります
 

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マカオからの帰り道、昼はマカオ名物のエッグタルトを食べただけだったこともありちょっと小腹が空いたことから、ホテルには直接戻らず、添好運で途中下車
ティム・ホー・ワン(添好運)點心專門店 (尖沙咀K11購物藝術館)にやって来ました
 

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その「ティム・ホー・ワン(添好運)」世界でもっとも安いミシュラン獲得店と評価される香港の点心専門店で
日本人観光客が香港を訪れたなら必ず来店するなんて言われるほどの人気店です
 

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席はこんな感じの2人用席が中心
他にも大人数用の
たまたま夕方近くでの空いた時間に写真を撮りましたが
来店した際、席は全て埋まっていました
 

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まず備え付けの中国茶であるプーアル茶をオーダー
ちなみにこれは飲み放題ですが、以前デフォルトなお茶は無料でした
 

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メニュー表は英語と中国語の2か国語表記
ティムホーワンで一番の人気メニュー『酥皮焗叉燒包』が餡が見えるよう美味しそうに掲載されています
 

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ということで頼んだのは看板メニューの『酥皮焗叉燒包』$42
これはチャーシュー入りパイナップルメロンパン
ちなみにWebで検索すると1年半ほど前は$23だったことを考えるとものすごい値上げのようです
 

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サクサクした表面のメロンパンの中にチャーシュー餡が入っていて
 

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もう一つ頼んだのが『豉汁蒸鳳爪』$40
これは鶏の脚を醤油と豆鼓で蒸した料理、日本じゃ提供してくれる店も少なく
なかなか食べられないことから香港や台湾に来たら必ず頼む料理です

美味しくいただきましたが、全部で$117(日本円で2,300円くらい)、シンガポールでいただいたときと段違い、やはり香港の物価高は異常なようです
 

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インターコンチネンタル・グランド・スタンフォード香港2日目の朝はラウンジではなく
「Café on M(カフェオンエム)」で朝飯
 

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この日も朝一で動くので、6時半のオープンとともにレストランに入ります
「Café on M」はビュッフェスタイルのレストランで、洋食、中華メニューが中心
 

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飲み物コーナーはエスプレッソマシンに紅茶、ミルクにフレッシュジュースが並んでいます
 

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パンなどもラウンジよりもこちらのCafé on Mのほうが種類が豊富
 

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フルーツコーナーには南国らしいフルーツの数々
 

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ビュッフェのホットミールには
グリルトマトの焼きチーズ
ハッシュブラウン
 

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美味しそうな海老蒸し餃子
 

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マレーシアン・マトンレンダン
 

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ひよこ豆のカレー
 

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珍しかったのが、トルコのほかシリア、レバノン、イスラエル、エジプトなど中東や地中海の国々で広く食べられている「ババガヌーシュ」


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小さなエッグタルトは、焼きたてで人気NO.1でした
 

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オープンキッチンにはライブクッキングコーナーがあり
焼きたてのベルギーワッフルが食べれたりしますが
 

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ここで中華麺をオーダー
 

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エッグベネディクトとともにいただき
お腹を満たしてさっそくビクトリアピークに向かう事に
 

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香港2日目も朝活
少し曇り空ですが、香港の美しいスカイラインやビクトリアハーバーを眺めるためビクトリアピーク(太平山)にいくことに
 

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香港随一の観光スポット、ビクトリアピークに行く手段としてはピークトラムが定番
ただピークトラムの運賃は2人で$152(日本円で3,040円くらい)とちょっと高いので
路線バスなら2人で$19.5(日本円で400円くらい)という事もあり2階建の路線バスを使って山頂に向かいました
そう今回の香港マカオの旅はコスパ重視の旅だったりします
 

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まずはMRTを使いMTR金鐘 (アドミラルティ) 駅に行き、金鐘駅裏側のバス停からファーストバス(快速便)15番に乗り込みます


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2階建てバスは山道をグイグイと登っていきますが、狭い山道ということもあり
先方からやってくるのがバスだとなんとかギリギリすれ違うことが出来る程度の道幅しかありませんでした
  

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さてそんな2階建てバスでどこに座るかが、問題となります
というのもバスの路線だと前半は左側がビル群を見下ろすことが出来ますが
後半は左右が入れ替わり、右側がピークから見るようなビクトリアピークを望む車窓
てなわけで2階の右側の席に陣取りました
これが正解だったようで、素晴らしい車窓が望めました
 

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40分ほどで終着バス停である山頂廣場(ピーク・ギャレリア)に到着
バス停を降り少し歩くとユニークな外観なピークタワーがありました
 

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そのピークタワー、ショッピングやレストラン、展望台などが一体となった複合施設で
昨日マカオのマカオグランプリ博物館で見たアイルトン・セナなどの蝋人形を手掛ける香港マダム・タッソー蝋人形館があったりします
ただ残念な事にビクトリアハーバー側に設置されたエスカレーターを乗降口のガラスには目隠しがなされ絶景が望められないようにしてありました


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というのもピークタワーには海抜428mの高さを誇る展望台「スカイテラス428」があり、眺めるなら金を払えという事なのでしょう
ただ入場料がなんと$142(日本円で2,728円くらい)と高いこともありパスしました
 

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ということで舊山頂道(ルガード・ロード)を歩きとある場所を目指します
 

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そんなルガード・ロードは自然豊かな場所であり香港の方にとっても憩いの場所
早朝でしたがランニングしている方や犬の散歩に来られている方と何度もすれ違いました
 

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私もルガード・ロードでは美しい野鳥のさえずりを聞きました
探してみるとつがいの「タイカンチョウ」
人に慣れているのか近づいても逃げないので動画に撮ってみました
 


 

ルガード・ロードを少し歩いた展望台からは、100万ドルの夜景では有りませんが
ビクトリアハーバーと香港の高層ビル群を見て圧倒されました
まあこんなわけで入場料の高いスカイテラス428は避けたという事です
コスパ重視の旅はまだまだ続きます
 

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ビクトリアピークからは事前豊かなオールド・ピーク・ロードを徒歩で下山
中環を目指します
 

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GoogleMapをナビがわりに次の目的地を目指しますが
その途中にはなんと「香港動植物公園」がありました
セントラル(中環)のビル群の中にあったことから当初はどこぞの公園かと思ってしまいました
「白頸狐猴(クロシロエリマキキツネザル)」の檻があってあり初めてここが動物園だと知りえました
まぁ入園料が無料の動物園と言う事もありGoogle先生が、最短距離をチョイスしそう言った道案内をしてくれたんですね


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そうして向かった目的地がソーホーにある香港随一のビールの種類を揃えたビアパブ「ザ・グローブ」
香港産クラフトビールが飲めるということで、下山で乾いた喉を潤すのやってきた次第です
  

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そう香港はイギリス統治下だった影響と欧米人が多く暮らしていることもあり
香港の街中にクラフトビールのブリュワリーやビアバー・タップルームがかなりの数あります
そんなビアバーの一つザ・グローブは2010年にこの地に移転オープン
入口はわかりずらく小さいのですが入ると店内は広く
カウンター席が20席ほどに加え奥には4人掛けのテーブル席もありました
  

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伺った際、私どもの他に客はなく
タップが目の前にある席に陣取ります
 

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そうこのザ・グローブ、ビールの品揃えは半端じゃないのですが、最近はオンタップにも力を入れていて
伺った際には魅惑的なタップ10個が並んでいました
   

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頼んだのはタップから注がれる、ヤングマスター・クラシックペールエール(言わずと知れた香港のクラフトビール)とホフブロイ・ヘフェヴァイツェン
ラッキーなことにちょうどハッピーアワーで2杯が$120(日本円で2,400円くらい)
物価の高い香港ですが、このサイズでそんな値段なら日本でもお得なレベルですね
そう香港はタックスフリー
特にお酒に関しては酒税・輸入関税・消費税が0%といった地域なんです
 

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美味しいビールを飲んだ後、ザ・グローブの玄関を出てすぐのところに、インスタ映えスポットとして有名な
グラハムストリートにある壁があり、観光客が絶えずこの壁をバックに写真を撮っていました
瞬間的に人がいなくなった時を狙って写したのがこの写真でした


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祥興記擺花街で上海生煎包

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ビクトリアピークからの帰りは徒歩で下山
山を下りたところで小腹が空いてきたので中環にある祥興記擺花街48地舖で上海生煎包と洒落こみます
ただの小籠包なら鼎泰豊の名が浮かびますが
焼き小龍包なら間違いなく祥興記
なにせ美食の街香港にあって2度のミシュラン獲得店です


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祥興記は基本テイクアウトのお店のようですが
店内にはこうしたカウンター席があり、ここで食べていくことも可能
メニューを見ると上海生煎包は
・招牌生煎包(スタンダード・4個) $40
・鮮蛯生煎包(エビ入り・4個) $48
・黒松露生煎包(トリフ入り・2個) $38
と言った価格
 

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店内で食べる目の前で焼かれた
焼きたての上海生煎包がスープ熱々で美味い
 

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もっとも、熱々のスープで火傷させる方もいるのでしょう
カウンターの注意書きには
「蒸し焼き肉まんのスープはこぼれやすいので歯で小さな穴を開け、スープから味わってください」と
お店での食べ方が記されていました
 

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ここはスタンダードが一番と招牌生煎包4個を頼んだのですが
店で食べていくと聞かれて、そうだと答えると
2人で来ているのを考慮してくれたようで
2個入りの紙箱を2セットで提供してくれました
こうした心使いもミシュランに選ばれる理由なのでしょうね
そうそう肝心の上海生煎包は熱々なうえスープがものすごく美味しかった
香港に来たらまた必ず伺います
 

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香港中環のソーホーで美味しいビールと上海生煎包でお腹を満たした後は
路地にある青空市場にならぶ野菜などを眺めつつ中環(セントラル)のスター・フェリー乗り場を目指します
 

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そんな中環ではホームレスの集まりのように見える風景に出会いましたが
実はこれが香港中環(セントラル)での日曜日の風物詩
「阿媽(アマ)」と呼ばれる家政婦さんの憩いのひと時です
というのも家賃など物価の高い香港では夫婦共働きがあたりまえ
富裕層のみならず一般の家庭でも住み込みの家政婦「アマ」を雇うことが多いのが特徴です
そんな家政婦(アマ)はフィリピン、インドネシア、タイなどの東南アジアといった国々からの出稼ぎがほとんど
特に英語圏であるフィリピンから来られているアマが多いことから、香港で2番目に多い国籍となっています
キリスト教徒の多いフィリピン人と言う事に加え、雇い主が共働きと言う事で、アマさんはたいてい日曜日がお休み
そんな休日、アマさんたちは皆こぞって中環(セントラル)に集まりますが、こうした屋根のある歩道橋などの下はアマさんで溢れかえります
そこで同郷の方々とフィリピンの本来の公用語たるタガログ語などで会話しつつ持ち寄ったお菓子や料理を食べたり
トランプしたりダンスを踊ったりして
貴重な休みを思い切り楽しむようです


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「アマ」と呼ばれる家政婦さんの憩いのひと時を見るのは今回が初めてではありません
実は今から14年ほど前、スター・フェリーで香港島に渡りセントラル駅まで歩いていた時にその光景に出会い
カルチャーショックを受け、後で調べた経験があり
そうか今日は日曜日だったな~などと、香港中環(セントラル)での日曜日の風物詩を感じられるようになっていました
ただ14年もたつと進歩しているようで、そんな家政婦さんたちの憩いのひと時を過ごすのはダンボールのみならずこうしたテントがそんな装備に加えられているようです
  

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そんな住み込みの家政婦、日本では昭和初期の富裕層くらいしか雇っていなかったと思われますが
ここ香港ではさほど広くはない(家賃がべらぼうに高い)マンションなどで一緒に住み
掃除、洗濯、料理、子供の面倒などの家事を手伝ってもらうわけですから、自身のプライベートをさらけ出すことになります
盗難などのリスクも考えられますが、そうしたアマさんは、たいていは友人や知り合いからの紹介ということもあり、安心して雇用しているのに加え、まるで家族同然に暮らしている方も少なくないそうです
そういやその昔、「穏やかな海・アンマダンで過ごす、魅惑のアジアクルーズ 3泊4日でペナンからプーケットそしてクラビとアンダマン海の島々を巡る客船」なんてのに参加したことがありましたが
そのクルーズ中、食事でテーブルが隣だった家族をみて何か不自然な部分があり聞いてみたところ
香港から来ている観光客で、家族とともに家政婦である「アマ」さんも連れてきていると言った話を聞き
日本で考える住み込みの家政婦さんとはまた一味違った側面を見せていただいたことを思い出しました
 

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「香る港」と書いて香港
沈香(ジンコウ)と呼ばれるジンチョウゲ科の香木は、かつての香港ではありふれた存在で、数百年前まで香港を含む地域は香木の主要供給地でした
ヴィクトリアハーバーに漂う香木の香り、それが香港の名の由来と言われていますし
今回、乗船するスター・フェリーもその昔、湾仔や中環から尖沙咀に渡る最中にそんな香りが嗅げたのかもしれません
 

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そのスター・フェリー(天星小輪)
100年以上にも渡って香港島と九龍を結ぶ伝統ある航路
MRTや車が地下トンネルを通れるようになった今でも現役で、中環や湾仔から尖沙咀を結んでおり、年間二にに千六百万人という人々が利用しています
それに夜景は無論、昼でもヴィクトリアハーバーの絶景を楽しめることから、観光客にも絶大な人気を誇っています
てなわけで私も中環(セントラル)のスターフェリーピアから乗船しました
 

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1888年に九龍半島の尖沙咀と、香港島は中環と湾仔を結ぶ交通手段として登場したスターフェリー
上半分が白で下半分が緑の船体が特徴で
 

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船内の客席からはけたたましいエンジン音を響かせるディーゼルエンジンも見て取れました
 

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6分ほどのショート・クルージングで景色とともに楽しんだのち
尖沙咀のスターフェリーピアに到着いたしました
  

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下船後、尖沙咀のアベニュー・オブ・スターズ(星光大道)の海沿いを歩いて、ハーバーフロントにあるインターコンチネンタル・グランド・スタンフォード香港に帰りますが
途中立ち寄ったアベニュー・オブ・スターズの象徴となるブルース・リーの銅像は、このプロムナードの東側スターバックス前にありました
銅像の下には水が流れていますが、これはブルースリーの名言「Be water ,my friend」
水になりなさい。わが友よ。(水のように柔軟で順応性を持つことが大切)と言った意味合いがあるのだとか
 

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そんなハーバーフロントで釣りをしている方を見かけました
海外での釣りと言うと開高健の「フィシュオン」や「オーパ」などの小説の大物釣りを思い浮かべますが、こうしたハーバーで雑魚釣りも面白そうです
ただ香港で釣りをするのにはフィッシングライセンス(3年間で$30)が必要とのことで、そう簡単にはいかないようです
 

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今回伺った香港滞在中の日曜日
たまたまG1レースが2つ(香港ゴールドカップとクイーンズシルヴァージュビリーカップ)行われるとの事で、沙田(シャンティン)競馬場にやって来ました
ちなみに英国だった香港には、140年もの歴史のある香港ジョッキークラブがあり、ここ沙田でも伝統と格式ある英国式の競馬が楽しめるそうです
 

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香港郊外にある沙田競馬場へは地下鉄MTR東鉄線で向かいますが
競馬開催日には4本に1本ほど馬場駅経由で停車するMRTがあり


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そんなMRTに乗り込み、競馬場が目の前にある馬場駅(馬場站/Racecourse)で下車


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競馬場への入場料は$10ですが、外国人旅行者はこの「旅客」と書かれたゲートでパスポートを提示すると無料でした
おそらくは私どものような外国人観光客にも来て欲しいといった配慮ですね
 

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まずはスタンド上段から青々とした芝コースの直線を望みますが、実は競馬場に赴いたのはこれが初めて
見える景色の何もかもが新鮮です
 

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老朽化したハッピーバレー競馬場の代わりとして、1978年に近代的な競馬場設置の目的で建てられただけあり
グランドスタンドは2つあり
中にはバリエーション豊かなビュッフェ方式の食事もとれる有料席などが用意されていたり
私どものような外国人旅行者用向けのクラブ会員エリアがあり
パスポートを提示し$190ほど払うと入れるようですが
今回は香港市民のギャンブラーになったつもりで一般席から観覧することに
 

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グランドスタンドをはさんで反対側には、あらゆる天候に対応できるよう開閉式の屋根付きパドックがありました
驚いたのはスタンド席でレースを観戦せず、パドックの大型ビジョンでレースを観戦する方も多かった事でした
  

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そんなパドックでは、一番人気のヴォイッジバブルとその鞍上にはJ.マクドナルド騎手の姿が拝めました
ちなみにそんなJ.マクドナルド騎手はこのレースの12時間前にサウジアラビアの首都リヤドで開催されたサウジカップでロマンジックウォリアーに騎乗していたんだそうです
いや~タフですね
 

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さて勝馬投票券を購入する前に、グランドスタンド内にあった開運神社を参拝
この開運神社に祀られているのは「競馬」をテーマにした動物漫画『みどりのマキバオー』(つの丸著)でしょうか
マキバオーが招き猫ならぬ、招き馬のよう右手で運を引き寄せています

ちなみに鳥居に『Go- Racing』と神社名が記されていますが
これは、日本国外で行われる重賞競走の馬券購入がインターネット投票で行われるようになったことがきっかけで始まった
スカパー!のグリーンチャンネルで放送されている情報番組と同じ名前だったりします


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ちなみに私はギャンブルは全くの素人、パチンコすらしたことがありません
現金券を購入するところまでは何とかわかりましたが
そのあとの勝ち馬投票券の買い方が分からず、売り場の女性スタッフにマークシート記入の方法を一から指導いただきやっと購入する有様でした
 

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そうこうしている間にG1レース「香港ゴールドカップ」がスタート
一番人気のヴォイッジバブルはゆっくり目のスタート
後半の追い込みが楽しみです
 


 

結果一番人気のヴォイッジバブルが後続に3馬身以上の差をつける圧勝
G1・3連勝を飾りました
そんな様子は馬場内に設置されたスクリーン「ダイヤモンドビジョン」(三菱電機製)で明確に映し出されていました
  

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私はと言うと窓口の女性スタッフに手ほどきを受け購入したにも関わらず
QUINELLA(馬連)で当たり馬券を買っていたようです
 

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手ほどきを受けた女性スタッフのいる窓口に舞い戻りオッズで8.65倍の払い戻しを受けました
まさにこれぞビギナーズラックといったところでした

ちなみにこの香港ドルは今回の旅ではもう使うところがないので、次回の香港旅行に使うため残しておきます


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美食の街香港、そんな香港にある沙田(シャンティン)競馬場にも格式ある中華料理も楽しめるようですが
ここはやはり香港市民に交わって競馬場B級グルメを食べようと
グランドスタンドⅡ内にある「MEZZA ONE(好賞食)」というフードコートに足を運びます
 

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香港でB級グルメと言えば真っ先に思い浮かぶのが麺料理
まぁ香港の方々も同様だったようで伺った麺料理の店「心水湯麵(Sam Shui Noodle)」には長蛇の列が出来ていて
スタッフが次から次へとやってくる客の注文に答えようと調理していました
 

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心水湯麵のメニューは主に「湯麵(タンメン)」と「撈麺(ロウミン)」

 
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それに日本人にもなじみ深い雲呑(ワンタン)や魚蛋貢丸(フィッシュボール)、南乳猪手、牛南などをトッピングし提供するようです
そこで今回は並んでいる間注文の多かった、コンビネーションの撈麺(ロウミン)をオーダー
 

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会計はお盆に載せた料理をレジのスタッフが会計するというもの
ここでは香港のICカード「オクトパスカード」が利用でき、ほとんどの方がオクトパスカードで支払いしていました
食べるのはこのフードコートかなり混んでいましたがたまたま空いた席でいただくことに
 


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ということでこれが香港名物の汁なし麺「撈麺(ローミン)」
ワンタンとフィッシュボールがトッピングされていますが
これは注文時に4つのトッピングメニューから自身が選ぶというものだったのですが
私自身はコンビネーションと言ったメニューがあるものと勘違いしていたうえ、調理スタッフから広東語ではやし立てられ何を言っているのかがわからず困っていたところ
待っている客のがこの2つがお勧めとアドバイスされようやく注文できたというものでした
 

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ちなみにこの撈麺、もちろん香港のB級グルメと言って良いほど美味しかったのですが
細い麺が微妙に絡んで非常に食べづらかった
後で調べたところ添えられたスープで食べるのがここ香港流だったようです
こんな感じで初めての競馬場でビギナーズラックと競馬場グルメを堪能させていただきました
 

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ちなみにフードコートとは別の階にはカールスバーグの売り場がありましたが
閑古鳥が鳴いていました、皆さんここでは「打つ」のに夢中で飲むほうはおろそかになるようです
 

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早朝5時にホテルをチェックアウト、エアポートエクスプレスは高いんで($105日本円で2,010円くらい)空港行き市内線バスに乗り($34.6日本円で700円)香港国際空港に戻って来ました
そう今回の香港旅行はコスパ重視の旅だったりします
折角申請し今回から使えるビジネスマン用「e-Channel Service」でするりと出国のはずが
朝一番できたこともあり空いていたので一般のイミグレを通過することに


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出国後すぐにやって来たのが、香港国際空港をホームとするキャセイパシフィック航空『THE・WING』ファーストクラスラウンジ
キャセイパシフィック航空を使って「ブリュッセル&トゥルーズ」「ミラノ」「マドリッド」に行ったりもしましたが
このキャセイのラウンジに入りたいがために、航空路線を選ぶ理由だったりもしました
 

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ラウンジで受付を済ませたら、すぐに浴泉居(ガバナ)で受付いたします
順番待ち(朝一で来たので4名ほど)とのことでポケベルを持たされ
待ち時間にカクテルでも飲もうと「The Haven Bar」に伺います


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BARではシャンパン・ワインやカクテルに加えコーヒーなどがオーダーできるとのこと
  

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ここでは名物でキャセイパシフィック航空のシグネチャードリンク「キャセイ・デライト」でも頼もうかとも思いましたが
ここまできてノンアルコールはないだろうと、モヒートをオーダー
少し時間がかかりますがウエィターが本格的なカクテルを作ってくれました
 

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ちなみにTHE・WINGには
「ザ・シャンパン・バー」というシャンパンが用意されたシャンパンを飲む部屋があります
赤いソファーが豪華さを物語っていますが、ここでカバナのポケベルが鳴るのを待ちます
 

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シャンパンは
英国王室御用達のシャンパン「ローラン・ペリエ ブリュット」
そうここは元英国領だったんです
そのほかシャンパーニュ地方ランスに本拠を構えるシャンパーニュ・テタンジェ
「テタンジェ・ノクターン・ロゼ」「テタンジェ・ブリュット・ミレジメ2016」
と豪華な3本が飲み放題
 

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そうこうしている間にポケベルに呼び出され、カバナ「The Cabanas」に向かいます
そのカバナはここファーストクラスラウンジTHE・WINGの目玉施設
とてもラウンジとは思えない大変贅沢な空間です
ここで熱いレインシャワーを浴び、私の身長だと届かない大きな浴槽でまったり
ただ残念なのが以前ならここにシャンパンを持ち込めたはずが、今は不可
それに今はこのガバナは時間制限があり1時間半限定だそう
まぁ人気があるんで仕方ないですね


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浴槽が馬鹿でかいだけに、お湯を溜めるのにかなりの時間を要します
時間制限の一時間半は問題ないとして、搭乗時間までの待ち時間には制限があるためもどかしく感じます
 

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次にやってきたのがファーストクラスラウンジTHE・WINGのダイニングルーム「HAVEN」
メニューからオーダーできる豪華なダイニング
ですが、もう一軒うかがいたいラウンジがありここはパス
ラウンジ探索のみにとどめます
 

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もう一つあるのが、ビュッフェダイニング「ザ・ロング・バー」
窓側にある細長い大理石のテーブルはキャセイ名物で「ザ・ロング・バー」と呼ばれるカウンターテーブル
 

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こちらはビュッフェ方式で
パンやスコーン、パイに
  

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サラダに果物、ハムやチーズといったコールドミート
 

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ホットミールは
炙ったベーコンにキッシュ
 

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香港らしく小籠包、焼売、餃子などの点心が蒸籠に入れられ提供されていました
 

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そうそう香港らしいといえば飲茶
様々な茶葉があり、紅茶や中国茶などが豊富に揃っています
オーダーすると急須でスタッフが作ってくれるようでした
てなわけでこれからラウンジの梯子の予定なので、レストランでの食事はとらず
これくらいの探索でTHE・WINGをあとにします
 

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