ファティマの予言とマカオ世界遺産「聖ドミニコ教会」

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『ファティマの予言』と言うのをご存じでしょうか?
知ってるよ!と言う方も多いかもしれませんが、ここでおさらいです
今からおよそ100年前の1917年5月13日、ポルトガルの山の中にあるファティマという小さな農村で
ルシア、フランシスコ、ジャシンタという3人の子供の前に、ロザリオの聖母と名乗る者が姿を現わしました
そして毎月13日に会いに来るようにと言われ実行しますが
子供たちはロザリオの聖母に会い続けているうちに様々な予言を託されていくことになります

その予言と言うのが辛辣で、第一次大戦の真っただ中に託された予言は
1. 第一次世界大戦の終焉
2. 第二次世界大戦の勃発とその終焉
というもので、これらは現実のものとなりました
そこで問題となるのは3番目の予言
バチカンのローマ教皇庁による公式発表は「教皇暗殺」に関するものとのことですが、何か隠しているのではと憶測が蔓延っているのが現在という事になります
1と2の予言を勘案し、事態の深刻さから発表できずにいるとしたら、第三次世界大戦の勃発かもしくは人類滅亡そんな予言ではと考えるのが必然と頭に浮かぶからです
証拠と言うわけではありませんが、代々受け継がれるローマ教皇
特にパウロ6世は衝撃を受けて卒倒し、数日間人事不省に陥ったともいわれているくらいです



 

それに加えもう一つ「ファティマの奇跡」というものがあります
「1917年10月13日に聖母マリアが現れて奇跡を行う」という予言を目にするために集まった約7万人の大群衆の中で、太陽が空中でダンスしたりなどの超常現象が連発されます
この話は新聞記者もその目で見ていたことから、翌日のポルトガルの全ての新聞で大々的に伝えらえたのだそうです
こうしたことからカトリック教会・ローマ教皇庁は一連の現象を聖母の出現と公認し、5月13日をファティマの聖母の記念日としているそうです

『ファティマ聖母の行列』
もちろんこれはマカオの宗主国であるポルトガルのファティマで行われる宗教行事ですが、何故かここマカオでも行われています
『マカオ・ファティマ聖母の行列ファティマ聖母の行列は、1917年5月13日にポルトガルの地方都市・ファティマで起きたとされる「聖母出現」の奇跡を祝い、毎年5月にマカオで催されるカトリック教の行事です。聖母マリア像をかかげ、司教をはじめ、白装束の女性たちの後に大勢のカトリック教徒たちが長い行列を成し、市内中心部の聖ドミニコ教会から、マカオ南端の丘の上に建つペンニャ教会までを巡行します。』
という事で教徒たちを率いるよう神輿のようなものに載せられているのがこの聖母マリア像
毎年5月13日のファティマの巡礼の日には、18時頃にマリア像がペンニャ教会へと運ばれていきます。
何だか慈悲深い顔立ちをされていますね
実はこのファティマの予言や奇跡の話を中学生くらいの時に本で読み
このマリア様に一目会いたいとわざわざマカオにやってきたというわけなんです
 

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前置きがめちゃくちゃ長かったのですが
そしてその聖母が祀られている教会がこのマカオの世界遺産である「聖ドミニコ教会」という事になります
淡い黄色の壁と緑のドアや窓枠・雨戸は、なんだか見るものを癒してくれます
建物正面の外観(ファサード)は、マカオで最も美しい教会のファサードと言われているのも頷けます


2019hongkong90.JPG
 

聖ドミニコ教会の中に入ると
そこは厳かな雰囲気の教会
  

2019hongkong91.JPG
 

奥にバロック式の祭壇が見て取れますが、中央に祀られているのがバラの聖母と呼ばれているマリア像です
手前で暖炉のように見えていたのはクリスマスに欠かせない飾り「ベレン」でした
 


2019hongkong92.JPG


美しい聖母マリア像は中央祭壇のバラの聖母の他にいくつもあり
 

2019hongkong94.JPG
 

どれもく慈悲深そうな顔立ちをしていました
 

2019hongkong95.JPG
 

さて次は聖ドミニコ教会の2~3階にある美術館を見て歩くことに
 



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このページは、r-ohtaniが2021年10月19日 06:34に書いた記事です。

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