マカオでは市内線バスを使って世界遺産を見て回る、まずは聖ポール天主堂跡へ

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マカオの市内バスは路線が非常に充実していることもあり
今回のマカオでは市内バスを使って歴史遺産を見てまわりました
まず最初にやってきたのはマカオ随一の観光名所として知られる世界遺産・聖ポール天主堂跡
写真はユニクロの看板の下に映るように撮影したものです
到着後すぐにやってきたわけはここがマカオでもっともベタな観光地ってことで午後には混雑が予想されるからです
ところがここに来たのはまだ朝の10時でしたが、ファサードまで続く68段の長い石段には大勢の観光客が押し寄せており、私同様に写真撮影に余念がありませんでした
 

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その聖ポール天主堂跡は「マカオ歴史地区」の構成資産の一つ
天主堂は1835年に火事によって全焼し、現在教会の正面ファサードだけが壁のように残っていてます
ファサードに刻まれた彫刻は、「石の説教」と言われるほどに宗教的な意味が彫られていてイエス・キリストや聖母マリア、イエズス会の設立者たちの像
そして聖人像の中には日本とかかわりの深いフランシスコ・ザビエルを見ることができました
 

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ファサードを裏から見ると
鉄骨やコンクリートで補強されているのが見て取れます


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さらに奥に進むと地下納骨堂があり、建設するのに関わった宣教師の骨が祀られていたり
殉教した日本人信徒達の遺骨も納められているのいだとか(日本人殉教者のリストもありました)
というのも当時江戸幕府によりキリスト教禁止令が布かれていたこともあり
日本人信徒達の遺骨はこんな地まで運ばれ葬られたんですね
 

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そんな事実もありファサードには
7つの頭を持つ龍(ヒドラ)の頭を踏みつける女性「聖母踏龍頭」の彫刻があったりします
そうこの龍は日本でキリスト教徒を弾圧した、江戸幕府を開いた憎っくき徳川家康がモデルだと言い伝えられているそうです
 

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納骨堂は「天主教藝術博物館」も兼ねていて、これらは16世紀頃の教会に飾られていたキリスト教やイエズス会ゆかりの美術品が展示されています
 

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うやうやしく中央に展示されている「聖母の御輿」
 

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「聖オーガスティン像」
 

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長崎で26名のキリシタンが弾圧を受け殉教した様子が描かれている
「長崎日本二十六聖人殉教図」もここにありました
ここを訪れる日本人は多いようで日本語表記があちらこちらに見られましたが、日本にまつわる展示物も多くみられました
 

2025hongkong127.JPG
 

納骨堂の美術品を見た後は外に出ましたが、そこには「ナーチャ廟」がありますが
これも世界遺産「マカオ歴史地区」を構成する建築のひとつ
祀られるナーチャは神話や伝説に登場する暴れん坊の子供の神で、あの西遊記にも登場するんだとか
さてこんな感じで世界遺産・聖ポール天主堂跡を見学しましたが、マカオの歴史遺産を巡る旅はまだ続きます
次は丘を上がって「モンテの丘」へ
 

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この記事について

このページは、r-ohtaniが2025年3月11日 06:00に書いた記事です。

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