2023年6月アーカイブ

旭川を訪れたとある日、ちょうど昼時ということで旭川市神楽にある「花ちゃん」を訪れました
いまにも崩れそうな店の看板が店の歴史を感じさせます
それもそのはずこの花ちゃん昨年25周年を向かえた、地元民に愛され続ける老舗のお店だったりします
しかもここで提供される名物である「ゲソ丼」目当てに多くのテレビ局が押し寄せたようで
いまや全国区の人気店なんだとか
さてそのげそ丼、旭川のソウルフードのようで、以前に旭川の繁華街であるサンロク街近くの「立喰天ぷらそば天勇」でもいただいたことがあります
ちなみにこの天勇が旭川のゲソ丼の発祥店なんだそうで
昭和56~57年頃に天勇の系列店 「寿司屋 天勇(現在は閉店)」で余るイカのゲソを、その「立ち喰いそば屋 天勇」で揚げて丼にのせたのがはじまりと言われているようです
 

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店に入るとカウンター席が中心の店内
カウンターに囲まれた中に厨房があります
面白いのが店を出たところに別にテーブル席があることでしょうか
壁には著名人の色紙や記念撮影された写真の数々が所狭しと掲げられています
そんななかにメニューの一覧がありました
ここに来る方々はそんなメニューを見ることもなく、げそ丼を頼んでいきます
しかもさてげそ丼の味は「正油」「ネギ塩」「しょうが」 の3種類から選択するようで
皆さんげそ丼の醤油、ラーメンセットで・・・・なんて感じでオーダーしておりました
 

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げそ丼の主役である「げそ」は作り置きということはなく、オーダーの度に片栗粉つけたイカゲソをフライパンで炒めて、味付けしノリをひいた丼に乗せるというもの
今回頼んだのはげそ丼(醤油)、それに+100円のうどんのセットといたしました
 

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5分ほど待ってやってきたげそ丼
食べた感触はしっとりと揚げられたゲソがこの花ちゃんの特徴のようで
以前同じ旭川で食べた天勇のげそ丼とは似ても似つかぬ丼
そしてしっとりと揚げられたゲソには辛味調味料を加えるのが花ちゃん流のようで
私も同様にしていただいてまいりました
 

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ちなみにここ旭川には、「花ちゃん」「天勇」の他に
「そば処 とき屋」「食事処SAKURA」「味の店 みな月」と、まだまだ他にゲソ丼を食べさせてくれるお店があるようなので
きっとまた旭川に行く機会はあるでしょうから、次々と制覇していきたいものです

さてまたゴールデンウイークに伺った鹿児島の話に戻りますが
鹿児島と言えば豚骨ラーメン、福岡のそれとは一味違うラーメンがあります
ということで一杯飲んだ後、やってきたのが天文館にあるラーメン小金太
創業1990年とラーメン屋としては老舗
しかもかなりの人気店なんだとか
 

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ということで深夜に行列ができるという評判の小金太でしたが、午後9時半といった時間帯ではありましたがやはり店の前はものすごい行列でした
 

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並んだ時間は30分程、並んでいる人数を見てもう少しは待つと思いましたが
スタッフも慣れているようで思いのほかスムーズに入店できました
  

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通されたカウンター席からは厨房でスタッフがそろいのTシャツ姿でテキパキと料理している様子がよく見えます
 

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ラーメンも美味しいがチャーハンがなかなかと聞いて
半チャーハンセットにしてオーダー
頼んでからは左上にある小皿の大根の漬物を食べながら待つというのがラーメン小金太のスタイル
 

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ラーメンの麺は中太ストレート麺
それにこだわりのあっさり目の豚骨スープですが、魚介だしの甘めのタレとの相性も良く
なるほどこれなら飲んだ後の〆にはぴったりというのがわかります
ということで美味しく頂かせてもらいました
 

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海に手を浸すとほんのり温かい海岸
砂浜から湯気が上がっているのが見て取れますが
ここは砂蒸し風呂で有名な指宿は摺ヶ浜の砂浜です
ここ指宿では海岸に自然湧出する豊富な温泉を利用した天然の「砂蒸し風呂」が有名です
 

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てなわけで私も鹿児島に来たんだからここはひとつ砂蒸し風呂を経験してみようと
日帰りで砂蒸風呂が楽しめる「砂蒸し風呂会館砂楽」にやって来ました
ところが開店である8時半の30分前に伺った時には、すでに玄関前に78名が並んでいるという状況でした
 

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入場時に整理券が発行され30分ほど待って受付しますが
料金は砂むし入浴料が大人1100円
 

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それに砂むし利用時に着用する浴衣は200円を別途支払います
 

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さらに全天候型砂蒸し風呂前で30分ほど待ちましたが、無事砂蒸し風呂を体験することができました
砂風呂に入った時間は20分ほど
滝のような汗が湧き出てきて
俗にいうところの『整って』まいりました


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砂蒸し温泉に入る際はカメラ・スマホ持ち込み厳禁
写真には納められませんでしたが、代わりに砂むし温泉体験の様子(早送り)「体の芯までポッカポカ!指宿温泉で砂風呂(砂むし温泉)体験」がyoutubeにUPされていたのでここに貼っておきます
 
 

 

そうそう砂風呂の砂はシャワーと温泉で洗い流し
その後にロビーで待ち合せましたが
そこにあったのが指宿市スポーツ・文化交流大使に任命されている「人気ポケモンのイーブイ」
砂蒸し風呂会館砂楽の人気の撮影スポットとなっていました
 

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指宿で砂蒸し温泉を体験した後は、薩摩半島最南端を目指します
そう今日はデフォルトな観光の一日、レンタカーが活躍する日でもあります
まずは「長崎鼻」から別名薩摩富士とも呼ばれる秀峰開聞岳を望みます
ここ長崎鼻から開聞岳は直線距離にしてわずか1km足らずのところに聳えていますが
なだらかな稜線が美しく、しかも麓の周りは海で遮ることない眺めを堪能できるビュースポットでした
 

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長崎鼻のある薩摩半島最南端はウミガメの産卵地になっていることから、浦島太郎が龍宮場へ旅立った場所として伝えられています
 

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そんなこともあり敷地内には乙姫様を祭る朱色の「龍宮神社」が鎮座
しかもその龍宮神社、浦島太郎に出てくる龍宮城をモチーフとしためずらしい神社で、昔アニメか何かで見たイメージそのものといった建物でした
 

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神社には日本酒ではなく、焼酎が奉納されていますが
銘柄は小正醸造の「乙姫の玉手箱 さつま竜宮」「乙姫の玉手箱 白竜宮」「乙姫の玉手箱 赤竜宮」と言った鹿児島限定の芋焼酎
 

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売っているのは竜宮神社にほど近い土産屋さん「長崎鼻にしき屋本店」だけのようです


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なんと御朱印もそのにしき屋さんで押印いただくことになっていました
 

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白亜の灯台が建っているのも
 

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そんな長崎鼻
風光明媚な景色に似合う灯台で「恋する灯台」に認定されているそうです
 

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灯台からさらに先、磯辺となった岬突端部へも遊歩道が延びていますが
天気が今一つだったのでパス
 

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次に目指したのが
日本最南端の駅『西大山駅』
JR九州の指宿枕崎線の駅ですが正確には沖縄にモノレールが開業したため、今は日本最南端の駅ではないのですけどね
そのため看板には「JR」の文字が書き加えられていました
ただ正面に開聞岳を望む素晴らしい景観の駅ではありました
 

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西大山駅には幸せを呼ぶと言われる「黄色いポスト」がありますが
ちなみに市の花である「菜の花」をイメージしてこの色がつけられたそうです
 

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そうこうしている間に指宿白露酒造を訪ねる時間となりました
急いでレンタカーで向かうことに

薩摩半島最南端にある長崎鼻を訪ねるデフォルトな観光をさっさと済ませやって来たのが、指宿にある白露酒造
平成元年に今回伺った指宿市山川に工場を移転していますが、そのわけは
蔵からも見ることが出来る薩摩富士と呼ばれる開聞岳があり
豊かな緑に包まれた山々の麓より湧き出す質のよい天然水(中軟水)が豊富な場所で、その水は口あたりが良く、焼酎造りに適しているからとのことでした


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蔵に入ってすぐに
十年貯蔵焼酎『福蔵』が迎えてくれました
一度飲んでみたい焼酎ですが、結構なお値段なんですよねこれ
 

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蔵の売店には写真やサインが書かれたゴルボールなどが展示されていましたが
いわさきグループとともに「いわさき白露シニアゴルフトーナメント」を主宰する蔵でもあったようです


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私がこの白露酒造に伺った時はちょうど「蔵元見学・試飲会」が行われている最中
予め予約の上、伺わせていただきました
 

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ということで30分の蔵元見学がスタート
まずは米麹
ということで米と麹菌の説明から
ここで伺った話ですと黒麹を使うと黒〇〇という銘柄になることが多いのだとか


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実はここで初めて知ったのですが、焼酎も日本酒同様にまず米麹を造るところから始まるのだとか
ということで米麹造り、まずお米を洗って水に浸し吸水させた後米を蒸し、蒸しあがった米を適度な温度まで冷却してから種麹を散布、麹の温度を調節しながら麹菌を十分繁殖させます
そして一次仕込
米麹ができあがった後、酵母と仕込水を加え発酵させるといった日本酒とまったく変わらない工程でした
 

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ただ違うのはこのあと日本酒だと掛け米を加え三段仕込みと進んでいくのですが、焼酎は掛け米のかわりに芋などが使われるという事
焼酎の原料となる芋は地元、鹿児島の大地から採れた「黄金千貫(こがねせんがん)」
ということで次の行程では、よく洗った芋を熟練した芋切りさん達が一個一個丁寧に芋の両端と傷んだ部分を取り除いていきます
ここで手を抜くと美味しい焼酎にはならないそうです
一昔前に呑んでいた芋焼酎が、芋臭いとかよく言われていましたが
黄金千貫のような芋の品種改良や、こうした丁寧な芋洗い作業などで芋焼酎の品質は上がっていたようです
 

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前述の一次もろみに水と蒸した芋を砕いて加え、醗酵
 

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このあとの適切な発酵管理で原料の特性が醸し出されるのだとか
 

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そして焼酎と言えば蒸留
まずは「常圧蒸留」
アルコール以外にモロミに含まれる様々な成分が流出するのが特徴で原料やモロミの特徴を反映した個性的で芳醇な味の製品ができあがるのだとか
 

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そして減圧蒸留
減圧蒸留は 蒸留機の圧力を下げることで沸点が低くなり、高温で流出してしまう成分が少なくなります。
そのため原料やモロミの特徴をほのかに残しつつも、雑味のない軽快な味の製品ができあがるのだとか


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蒸留された新酒のタンクたち


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タンクの上にかけられていたシートを捲り中を覗かせていただきました
底に黒いカスのようなものが見て取れますが、これはフーゼル油
自然の温度差ででてきた余分な油分を手すくいで取り除きますが、取りすぎると焼酎の風味(個性)もまたなくなってしまうという難しいものだそうです


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その後、タンクに貯蔵
白露商品の最大の特徴は、すべての商品を1年間貯蔵・熟成していること
蒸留直後は白濁し、独特のにおいが残っていますが、 1年という期間で蒸留直後のガス臭が抜け、まろやかな味と香りに仕上がるそうです
 

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最後に焼酎を瓶詰め検品
製品として出荷されます
この日は休日という事でラインは止まっていました
 

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その後、お楽しみの試飲
残念ながら私は車の運転が有るので飲めません
かわりに我が家の奥さんが数種試し美味しかった焼酎を購入し蔵を後にしました
 

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てなわけで白露酒造では蔵人による丁寧な説明でひたすら感謝
白露酒造の名のラベルをみたらこの日を思い出すことにします

指宿にある白露酒造からレンタカーを走らせやってきたのは枕崎市
本来ならまずは枕崎おさかなセンターでカツオを食べようとしたのですが、さすがにゴールデンウィーク
1階の食料品売り場は人が溢れとてもコロナ禍とは思えない風景がそこにあり
2階にあがりレストランを覗くと、記帳する予約表では30~40人待ちでした
 

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ということで昼食はあきらめ次の目的地に早めに向かいます
それがさつま摩白波で有名な、薩摩酒造花渡川蒸留所明治蔵
ここはその名の通り、明治時代に建てられた薩摩酒造の焼酎工場で
いまでは昔の焼酎造りを伝えるミージアム兼焼酎蔵となっていました
 

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予約した蔵の見学時間までまだ時間があったので
92段の階段を上って「立神楼」へ
ここからから望む枕崎の景色が素晴らしく
運が良ければ屋久島まで望めるとのことでしたが、この日は天候も悪く今一つでした
  

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それよりここ立神楼から望む花渡川蒸留所の瓦屋根の風景が素晴らしかった
 

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本格焼酎の文化や歴史などを紹介する花渡川蒸留所明治蔵
内部には当時の看板や焼酎を入れて販売していたであろう壺が並んでいます
 

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他にも歴史を感じさせる道具の数々
 

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時代とともに変わってきた蒸留器も展示
アジア各国の古式蒸留器や木桶蒸留器たち
 

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これはラベルを貼る機械でしょうか
 

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瓶詰機
当時としてはかなり近代的な設備が揃っていたように思えます
 

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これはもろみの温度を管理するための道具でしょうか
確かにここ鹿児島は気温が高く
冷却器を用いてもろみ品温を抑制する必要があるのでしょうね
そういえばここのスタッフの説明を聞く限り
昔からここ鹿児島では気温が高いためか日本酒の醸造には適しておらず
焼酎しか造られていなかったといった話も聞きました
ただそんな焼酎文化が圧倒的に強い鹿児島県にあって、40年ぶりに日本酒造りを復活させた蔵があるそうです
  

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これまたスタッフの説明で聞いたのですが
「杜氏伝承跡蔵」の看板のかかった壁には戦争の際の砲撃痕が残っていました
 

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私はてっきりこの明治蔵は見学用のミュージアムかと思っていましたが
実は現在も薩摩酒造の花渡川蒸溜所として工場が稼働しており、焼酎製造の最盛期である10~11月には焼酎づくりの様子が見学できるそうです
しかも創業より100年以上受け継がれてきたかめ壺を使用し、昔ながらの焼酎づくりの技を現代につないでいるとのこと
 

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そんなわけでこうした近代的な芋蒸場があったりもしました
 

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ミュージアムで見かけた歴代総理大臣が書いた「國酒」の色紙
そうなにも日本酒だけが、國酒ではないんです
焼酎もまた日本を代表するお酒だったりします
  

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最後に試飲所で試飲ですが
やはり私はここでも車の運転があり飲めません
 

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ということで薩摩酒造花渡川蒸留所明治蔵での酒蔵見学は終了
丁寧に対応いただきありがとうございました
次回は仕込みのころにでも伺いたいものです

知覧特攻平和会館を畏敬訪問

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大東亜戦争(太平洋戦争)末期
陸軍特攻隊の出撃基地「知覧飛行場」があった知覧
残念ながらその知覧飛行場は戦後に進駐してきたアメリカ海兵隊に破壊されて跡形も無くなってしまっています

現在はそんな知覧に知覧特攻平和会館が建てられ
大戦末期に編成された大日本帝国陸軍航空隊の特攻に関する資料を展示しているということなので
これは一度は訪れ見てみたいと思っていましたが、今回ようやく訪れることが出来ました
 

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知覧特攻平和会館に入館する前に
野外の展示物を見学
まずは一式戦闘機「隼」
日本陸軍が誇る最強のドッグファイター隼
軍神と謳われた撃墜王「加藤建夫」の愛機としてしられています


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そんな「隼」も特攻機として166機が使われ,その内120機が知覧基地から出撃したそうです
この機体自体も「特攻の母」として知られる鳥濱トメさんの視点から、若き特攻隊員の無残にも美しい青春を描いた映画
『俺は、君のためにこそ死にいく』で実際に使用された機体なんだそうです
この映画DVDになっているので見なきゃなりませんね
 

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(TELASAより拝借)
 

これまた屋外に展示されている航空自衛隊練習機T-3と
その奥にあるのは特攻隊員の銅像「とこしえに」
 

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そしていよいよ念願の知覧特攻平和会館入館
残念というか当然というか内部は一部を除き撮影禁止
そりゃそうでしょう特攻隊員たちが最後に家族に送った手紙などの遺品がずらり並んでいるわけですから
 

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ということで管内で特攻前に家族あてに書かれた感謝の気持ちを述べた最後の手紙を何通か読みましたが、涙々でほとんど読めませでした
 


 

一部撮影可だったのが
「零式艦上戦闘機五二型丙」(レプリカではなく実機)
損傷が激しく機体前部と主翼及び主脚のみ現存の状態
薩摩川内市の甑島沖約500m、水深約35mに沈んでいたものを引き上げ修復したものだそうです
  

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機体は35年間海中にあったそうで
無残な姿ですが、往時をしのぶ姿をとどめていました
 

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最後に三角兵舎(レプリカ)
各地から集結した振武隊員は、数日後にここから出撃する
出撃前夜には、この兵舎で壮行会が催され、薄暗い裸電球の下で、酒を酌み交わし、隊歌を歌い、遺書や別れの手紙を書き出撃していったと言われているそうです


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そうそう知覧特攻平和会館で見かけた一台のピアノ
ドイツ・フッペル社のグランドピアノなんですが
戦争末期に九州の鳥栖国民学校を2人の陸軍の特攻隊員が訪れ
明日、知覧に向かい出撃するが今生の思い出にグランドピアノが弾きたいと申し出
ベートーヴェンの「月光」を弾くという話があり
半世紀後、この話がラジオで放送され、ここ知覧特攻平和会館にある遺影で彼らの身元が明らかとなるという涙々の話がありました
その時に弾いたのがドイツ・フッペル社のグランドピアノ
一時は知覧特攻平和会館にも置かれていたのですが、いまは鳥栖市に還されています
現在知覧特攻平和会館にあるピアノはこの物語に感銘を受けた音楽家が寄贈したものなんだとか
ちなみにこの話をもとに『月光の夏』という小説が出版され、同名の映画化もされています
これまたDVDにもなっているようなので、これもまた見てみようと思っています
 


 

この地、飛行場のあった知覧からは439人の特攻隊員たちが飛び立ち帰らぬ人となりました
知覧以外にも日本各地(当時の台湾)からも出撃し戦死した陸軍の特攻隊員は1036人
ここ知覧特攻平和会館にはそうした特攻隊員の遺影や遺品など約4500点が展示されていました
知覧特攻平和会館ではそんな資料に触れ戦争の悲惨さ、平和・命の尊さを感じるひと時を得ました

雨の中、知覧武家屋敷を散策

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雨の中ですが、知覧武家屋敷も散策
ここ知覧武家屋敷群一帯は庭園化されており私自身一度訪れたかった場所
評判通りの美しい町並みで、観光地化されてはいましたが
古来より「薩摩の小京都」とたたえられている屋敷群です
 

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町並みは石垣と生垣で屋敷が区切られていて
写真のような石敢當(魔よけの石碑)や、屋敷入口には屋敷内が見えないように屏風岩(沖縄のヒンプン)があったりと
沖縄によく見られる風景がそこにありました
これはその昔、ここ知覧が琉球との貿易も盛んだったころの名残りですね
  

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一帯は武士が暮らしていた屋敷が当時のまま残されているということもあり
2018年のNHK大河ドラマ「西郷どん」のロケ地としても使用されたようです
 

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大きな茅葺屋根の住宅も見かけました
この住宅では二つの茅葺屋根がつなげられていますが、これは知覧独特の建築様式で、「知覧型二ツ家」と呼ばれるものだそうです
 

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そんな茅葺屋根の住宅の隣に
「お茶」の布看板があるお店を見つけたので
ここで土産に知覧茶を購入
 

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そう鹿児島は静岡に次ぐお茶の産地
「知覧茶」は全国茶品評会で常に上位を受賞するといった
品質の高さでも定評があります
そんな知覧の茶畑では刈り取られた茶樹が綺麗な形を形成していました
茶畑のあちこちで電柱の上部に取り付けられた扇風機が見て取れました
あとで調べたところこれの正体は「防霜ファン」
霜除けに使うため設置されているとのことですが、そのくらい手間とコストがかかってまで栽培されているのですね
 

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知覧武家屋敷といえば庭が有名ですが、今回は夕方薄暗くなってから伺ったのに加え天候は雨
自慢の庭は天気の良い日に再訪して堪能しようと思います
ということで最後にセクシーな河童の置物を見て知覧武家屋敷をあとにします
 

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鹿児島と言えはここしかないでしょう
天文館にある「吾愛人(わかな)」
てなことで今宵はここで焼酎とともに薩摩料理を楽しもうとやってきました
戦前、割烹料理店「若竹」として鹿児島市平之町にて開業
戦後になると鹿児島でいちばんの繁華街である天文館に移転
時代の波に合わせて大衆・郷土料理店へと舵を切ったそうです
老舗の人気店とあって店の前には席が空くのを待つ人が、ずらりと並んでいました
 

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さすがは元割烹料理店
店内にはいかにも職人と言った面持ちの
板場・焼場・煮方など、料理人がたくさんいます
カウンターに座りましたが、ちょっと緊張してしまいます
 

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さてここ吾愛人の名物
70余年、出汁をつぎたしつぎたし受け継いでいる白みそ仕立ての伝統の「みそおでん」
 

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薩摩料理は疎いこともあり今回は無難な
西郷膳(4,400円)と大久保膳(3,500円)といったコース料理をオーダー


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飲み物は吾愛人オリジナル焼酎
1本丸々オーダーし、水割にしていただきました
ちなみに中身は鹿児島西酒造の醸す「富乃宝山」でした
で、びっくりしたのがこれが4合瓶ではなく5合だったこと
まずは生ビールで始めたこともあり
さすがに少し余し(ドギーバックならぶドギーボトルですね)持ち帰らせていただきました

ちなみに屋号の「吾愛人」
子供向け動物文学の作者として有名な椋鳩十氏に命名いただいたそうですが
吾愛人の読み方を「わかな」とルビがふられていたので
これはもしかしたら奄美大島で愛人のことを「かな」と謳われていたり
西郷隆盛が奄美での生活を共にした、妻(愛人)の名を「愛加那(あいかな)」といっていたので、そこからつけられているのではと思っていたら
頼んだ吾愛人オリジナル焼酎のラベルに書かれている文を読ませていただいたらまさにその通りでした
椋鳩十氏は、自分が愛する大切な人に接するように、お客様に最高のおもてなしをご提供しなさいという願いを込め命名したそうです
 

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さて肝心の料理ですが、まずは
錦江湾の波のしずくと呼ばれ、銀色に輝く
「きびなごの刺身」
 

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そして「地鶏の刺身」
 

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今日枕崎おさかなセンターで食べるはずが、1時間超待ちということであきらめた
「かつおのたたき」
 

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鹿児島が誇る「六白黒豚のとんこつ」
黒豚のアバラ肉を焼酎で煮込んだ郷土料理です
その奥にあるのが、鹿児島名物の「さつま揚げ」


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「六白黒豚のしゃぶ鍋」
 

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骨ごと揚げられた
「きびなごの天ぷら」
 

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さつま汁、ご飯にデザートと
薩摩料理を堪能して来ました


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今回食べた料理は無論、カウンターの料理人を含めたスタッフの対応も良く
快適で良い時間を過ごさせていただきました
ということで、ごちそうさま
次回は「首折れサバ」を是非ともいただきたいものです

さて鹿児島3日目は鹿児島港から朝イチでフェリーに乗り桜島へ
そう桜島は陸続きですが高速道路を走るよりフェリーに乗ったほうが手っ取り早いんです
それにフェリーの代金は2人&車1台で1600円とリーズナブル
しかも車両のフェリー料金は後払い、どこかに駐車して切符を買いそしてフェリーに乗せるといったわずらわしさがありません
てなことで鹿児島港フェリーターミナルに着いてすぐに車を乗せることが出来ました
おかげで想定していた便よりも前のフェリーに乗せられました、この日もこのあとの目的地はたくさんあり分刻みのスケジュールだっただけにうれしい
 

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車を車両甲板に停め輪留めをかけていただいたら
まずはデッキから桜島を望みますが、ちょうど桜島から来た同型のフェリーが鹿児島港に入港しているところでした
 

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船室は思いのほか豪華
15分の航海ではもったいないくらいでした
 

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ここ錦江湾のフェリー航海では運が良ければイルカの泳ぐ姿が見られるとのことで海を眺めていたら
その奥に豪華客船「飛鳥Ⅱ」の姿を見ることが出来ました
(これはデジイチでの望遠レンズを使用した写真で結構遠くを写しています)
調べたところこのあとマリンポートかごしまに寄港するようです


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ということで、ほどなく桜島に到着
下船後、大隅半島をレンタカーで駆け巡りました
  

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帰りももちろん桜島フェリーで桜島港から鹿児島湾へ
車を乗せ甲板から客室に上がると出汁の良い香りが漂ってきました
そうこの桜島フェリーには、名物のうどん店があるんです
船内のうどん店とはいえ、だしには、北海道産昆布と枕崎産のカツオやサバ、ムロアジなどの削りぶし6種類を使用するといったこだわりの出汁が自慢のお店

それが桜島フェリー内にあるそば・うどん店
客室あるフロアに「味の長老やぶ金」の暖簾がかけられている一角がありました
そのこのやぶ金、鹿児島市の中心市街地に構えた店舗で
うどんではなく天丼を名物にしているお店のようで
実は帰りはここでうどんを頼むと決めていました
 

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乗船してすぐに並んだのですが、結構な人数並んでいました
やはりうどんはこの桜島フェリーの名物のようです
それに乗船してすぐに頼まないと、15分の航海はすぐに終わってしまいますからね
けれど心配無用、この店のモットーは「提供30秒」
ワンオペだったにもかかわらず、あっという間に私の番となりました
 

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うどんの他に稲荷ずしやおにぎりが美味しそうに見えるのですがここは我慢
このあとまた天文館での食事が待っています
 

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うどんはうどん店内のカウンターだけではなく
船内の客室などで食べてOK
並んだ皆さんもそうしているようで、私も客室のテーブルのあるボックス席でいただくことに
天ぷらは小エビの入ったかき揚げは出汁の効いたたれと相まって期待通りの味でした
まぁ600円とちょっとお高めではありましたが
   

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そうこうしている間に桜島フェリーは鹿児島港に到着
さてこのあと天文館の夜を楽しむことにします
 

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日本最南端の岬『佐多岬』へ

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鹿児島港から朝イチでフェリーに乗り大隅半島の端「佐多岬海域公園」までやってきました
目的は半潜水型水中展望船『さたでい号』に乗るため・・・
 

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ところがこの日は時化の為、さたでい号は欠航
この船に乗りたくて鹿児島からフェリーとレンタカーで一路向かってきただけに残念
というか欠航ならホームページなどでその旨、謳っていてほしかった
もっともホームページには「※出航は天候に左右されますので、乗船当日にご確認ください」とは書かれていますが・・・
 

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まぁせっかく大隅半島の端までやってきたのですから
日本最南端の岬『佐多岬』にはいかねばなりません
 

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ということで展望台までは往復30~40分のハイキングコース
これがアップダウンのある800mの遊歩道ということで結構ハード
日中の気温の上がる時間帯ではなく朝一で伺って正解でした
 

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群生するソテツ(国の特別記念物に指定)などの亜熱帯植物に囲まれた「佐多岬遊歩道」を歩いて向かいますが
途中、「枇榔(ビロー)島」を望むことが出来ました
この枇榔島、名前の由来は枇榔(ビロウ)樹が生い茂っていたことによりますが、かつて美女が住んでいたという伝説があり、地元では美女島ともまたは美女ヶ島とも呼ばれているそうです
無人島なのですが、磯釣りのメッカとして広く知られ、四季を通じて大物狙いの釣りファンが訪れる島としても有名なんだそうです
 

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そんなトロピカルな遊歩道を快適に歩いて
本土最南端「佐多岬」に到着
にしても風が強くて吹き飛ばされそうです


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展望台からはほぼ遮るもののない絶景が望め
この奥に本来なら薩摩富士の別名を持つ開聞岳が見えるはずが、この日の天候は今一つ
残念ながら開聞岳は拝めませんでした
 

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ただ50m沖の大輪島に日本最古の灯台の1つ「佐多岬灯台」も見ることが出来ました
佐多岬灯台は日本の「灯台の父」と呼ばれるイギルス人リチャード・ヘンリー・ブラントンが設計・指導で明治4年完成
初代の灯台は昭和20年に空襲により焼失、現在の灯台は昭和25年に再建された2代目です
えっ薩摩とイギリスって、江戸時代に戦争してなかった?とも思いましたが
そんな薩英戦争という血みどろの出会いがきっかけで、薩摩藩とイギリスが互いに認め合い仲が良くなったのだそうです
これはその後の「日英同盟」にもつながっていったのでしょうね
そんな歴史の一端ものぞいてきました


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佐多岬からの帰路は来た道と違う階段の多い遊歩道を歩いてかえりますが
途中古い廃墟のような建物に遭遇
これが佐多岬灯台の灯りを管理していた職員の官舎跡地
当時はイギリス人と日本人用に分かれていて双方がともに暮らしたそうです


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亜熱帯のジャングルの中に鳥居を見つけました
鳥居の先にあるのはその名の通り「御崎(みさき)神社」


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708年創立の由緒ある神社でソテツの生い茂るジャングルの中に赤い屋根の社が鎮座する南国ムードたっぷりの神社を参拝
御朱印も賜ることにしましたが、御朱印に記された日付は令和5年5月5日
ゴー・ゴー・ゴーといったごろの良い数字の御朱印を賜ることが出来ました


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そうそう神社の境内でトカゲの散歩に遭遇しました
尻尾が鮮やかな青みがかった個体でしたので「ニホントカゲ」かと思われます
トカゲは古くから「神の遣い」といわれていますが、神社でトカゲに遭遇するということは、神様に歓迎されているといるのかと思い
感謝をささげ佐多岬を後にします
  

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佐多岬を堪能した後、向かったのが内之浦
鹿児島に来たからには『はさぶさ』も打ち上げられた
「JAXA内之浦宇宙空間観測所のミューセンター(イプシロンロケット打ち上げ場)」も訪問せねばならないということでやってきたわけです
 

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さてその「はやぶさ」いまから11年前のblogのなかで、私自身お気に入りの動画「探査機はやぶさにおける、日本技術者の変態力」を紹介させてもらったりもしました
 


 


そんな「はやぶさ」は地球帰還後、日本の技術力の高さを示すものとして随分持ち上げられましたが
「はやぶさ」の打ち上げはけっこうひっそりと鹿児島にある内之浦宇宙空間観測所にて
2003年5月9日13時29分25秒、世界最大級の固形燃料ロケット M-Vロケット5号機により打ち上げられました
その後、小惑星探査機はやぶさは60億kmというとんでもない旅路がはじまることになります

ちなみにJAXAやNASAなど宇宙にまつわる施設を訪問するJAXA・NASA詣が現在マイブームだったりします

JAXA角田宇宙センター宇宙開発展示室
「宇宙博2014」JAXA小惑星探査機はやぶさ
宇宙博物館コスモアイル羽咋
ケネディ宇宙センター
スミソニアン国立航空宇宙博物館
 

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JAXAの施設は見学料は無料、受付をすませ敷地内へ
日本の宇宙開発を語る上で欠かせないのが糸川英夫博士
SPACE EXPO「宇宙博2014」JAXA・NASAの挑戦でその功績を見てきたこともあります
「宇宙博2014」JAXA糸川博士のペンシルロケット
実際このJAXA内之浦宇宙空間観測所は糸川英夫博士のアイデアで山を切り開いて建設されたそうで
敷地内に糸川英夫博士の銅像がありました
 

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銅像のある交差点を曲がって
KSセンター(観測ロケット発射場)へ
発射台はテントに覆われ覗くことはかないません
 

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ただ、ここには単段式固体燃料ロケットS-520ロケット1号機実物大模型や
 

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3段式固体燃料のM-3Sロケット3号機実物大模型が展示されています
そして奥の衛星ヶ丘展望台に見えているのが直径20メートルパラボラアンテナです
 

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衛星ヶ丘展望台にも車であがり
内之浦宇宙空間観測所全体を見渡しますが
  

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見渡す前に衛星ヶ丘展望台にある
34mパラボラアンテナを見上げます
ちなみにJAXAサイト内やツイターでみられる「うっちーさん」とは、このパラボラアンテナを指します
 

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展望台からの景色ですが
まず目を引くのが下に見える、ミューセンターたるイプシロンロケット整備塔(打ち上げ場)
 

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ということでこれまた、車でミューセンター台地まで降りていきます
駐車場には3段式固体燃料L-3H型ロケット
日本初の人工衛星「おおすみ」は、このロケットに直径31cm、全長5.8mの補助ブースターを搭載し、4段式とした「ラムダ4S型5号機」で打ち上げられました
 

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「M-V(ミュー・ファイブ)型ロケット」
糸川英夫博士のペンシルロケットに起源を持つ、完全国産固体燃料ロケットであるミューシリーズの最終機種となったロケットの模型で
「はやぶさ」はこの型の5号機で打ち上げられました
奥に建っているのがミューロケット組立室です


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ミューロケットの先端部分にミューロケット初期(整備塔/発射装置)の機械部品実物と書かれた看板が有り
 

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すぐ脇には、ランチャー装置に使われた火焔偏向板や整備塔旋回台車など一時代に活躍した機械装置の一部も展示されていました
 

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ということで話が長くなってしまったのでこのくらいにして
次は隣接する宇宙科学資料館へ

JAXA内之浦宇宙空間観測所駐車場の傍にあるJAXA内之浦宇宙空間観測所「宇宙科学資料館 」にも足を運びます
そんな宇宙科学資料館は5階建ての建物で、斜面の狭いところに建てるため、内部が螺旋状の「スキップフロア」構造 最上階の5階から入館して見学しながら徐々に下の階へと降りて行くといった構造でした
駐車場から手前に見える橋を渡り5階の入り口へ
 

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入場は無料、というか自由見学 しかもGWにも関わらず、ここを訪れる人も少ないようで見放題と言った施設でした
まずはエントランスでは受付嬢ならぬH3ロケットの模型が迎えてくれます
 

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次にH-Ⅱロケットの模型が展示
 

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5階建ての資料館は吹き抜け構造になっており その中央部に設置のM-3S・1型ロケット(1/3スケールの模型)
その周りにはスプートニク、第1号科学衛星「しんせい:新星」の模型が吊り展示されています
これは清掃屋としてのグチですが、展示物にほこりも溜まるでしょうし、これって掃除するの大変そう
ホームページをみると2か月に1度清掃のため休館はするようですが
 

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S-210型ロケット 内部の制御装置が判るようカットモデルになっていました
 

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糸川英夫博士が中心となって開発した「ペンシルロケット」から始まった日本の固体ロケット開発は世界最高の水準にありますが
そんな固体ロケットに積まれる推進薬となる固体燃料の燃焼室の形状例示
ロケットの打ち上げが相次ぐあの国の方も見に来ているかもしれません
 

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第11号科学衛星「ぎんが
X線天体の精密観測を目的で打ち上げられましたが 大マゼラン雲における、超新星爆発の観測によって、ガンマ線領域におけるニュートリノ凝縮等が発見され、小柴氏のノーベル賞受賞へととつながっていくという成果もあげています
そういや私、一昨年前にそんな功績を見に
ひだ宇宙科学館「カミオカラボ」を訪ねたことが有りました
 

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第12号科学衛星「あけぼの」(平成元年2月22日打上)
高緯度地方の夜空に起こるオーロラを撮影しオーロラ粒子加速 メカニズム解明が目的なんだそうです
 

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手前が「M-3Aロケットモータ部」
奥にあるのが「KM-Bと衛星」
 

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小惑星探査機はやぶさやその他衛星模型の展示
 

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1/20のスケールのロケット
MT-135からK(カッパ)、L(ラムダ)、M(ミュー)ロケット各種と S-520,S-301 赤と黄色は実物大ベビーロケット模型
手前に糸川博士の代名詞ペンシルロケット
 

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M-4S型ロケット第二段ノズル
焦げているのが見て取れますが、これはミューロケット第2段推力方向制御装置(TVC)の実物です
 

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ミュー1型ロケットと当時の旋回式整備・発射搭の模型 手前のスイッチを押すと、整備搭扉開放からランチャ旋回、角度付け、ロケット発射までの一連のシーケンスを見せてくれました
残念ながらもう片方は故障中でした
 

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科学観測ロケット発射指令管制装置
ミュー台地の発射管制棟(半地下)に備えられていたのを移設したのでしょう 当時の最先端の管制装置なんでしょうが、今見るとかなりアナログな機器でした
 

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最後に内之浦宇宙空間観測所の全景模型
イプシロンロケットやSS520らしきロケットが同時に飛び立つ姿がそこに有りました
 

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こんな感じでJAXA内之浦宇宙空間観測所を一通り見学
次の目的地(JAXA詣)は種子島宇宙センターかな

JAXA内之浦宇宙空間観測所を堪能した後は鹿屋海上自衛隊航空基地へ向かいますが
道すがらということもあり肝付町役場内之浦総合支所にも立ち寄りました
そう肝付町はJAXA内之浦宇宙空間観測所があることからロケットの町
内之浦からのイプシロンロケット打ち上げのみならず、ここから種子島の打ち上げも望むことが出来るんだそうです
てなわけで肝付町役場内之浦総合支所に立ち寄りますが、この日は祝祭日でしたが役場の職員は出勤しているようで「イプシロンロケット紹介コーナー」は見学可能でした
 

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壁には「肝付町ロケット交流会」で打ち上げ関係者や地元住民が書いた寄せ書きが掲示されていたり、
JAXAとの関りが見て取れます
そうこうしたJAXAのような施設は、ふらり立ち寄る観光客には良い街に思えますが、地元住民にとっては厄介な存在だったりもします
そうそう映画『はやぶさ/HAYABUSA』か『はやぶさ 遥かなる帰還』のどちらか忘れましたが、ミューロケット発射が延期になり、休業となる地元の漁師さんを説得に行くなんて地元とのかかわりを描いた話も有ったのを思い出しました
 

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さてここのコーナーにはイプシロンロケット試験機と2号機の1/20模型が展示
試験機と2号機の機体の細部まで忠実に再現され、試験機から2号機へどのように進化したのかがパネルで紹介されていました
 

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これは蛇足ですが、肝付町役場内之浦総合支所には
横浜DeNAベイスターズ所属「ハマの金剛力士像」こと戸柱恭孝選手のコーナーも有りました
どうやらここ鹿児島県肝属郡内之浦町(現:肝付町)出身
ということでロケットの町出身のプロ野球選手(捕手)だったようです
 

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JAXA内之浦宇宙空間観測所を見学した後はレンターカーで鹿屋へ
日本海軍鹿屋航空基地があった場所には現在海上自衛隊鹿屋航空基地が置かれ、東シナ海・太平洋海域等の防衛警備や災害派遣、急患輸送などを行っておりますが
そんな海上自衛隊鹿屋航空基地正門横には海上自衛隊鹿屋航空基地史料館があるということでやってきました
 

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さて特攻隊の資料館と言えば知覧特攻平和会館が有名で昨日私も訪れましたが
実は鹿児島にはもう1か所見ておきたい特攻隊の資料館があります
それが鹿屋航空基地史料館
知覧が陸軍の特攻隊基地だったのに対し、鹿屋は海軍の特攻隊基地だったわけで
この海軍鹿屋基地からは908名の海軍軍人が特攻隊員として南方に出撃し、若き尊い命が失われました
特に下の動画にあるように海軍鹿屋基地からは太平洋戦争中に旧日本海軍によって開発された爆弾を搭載した一人乗りの飛行機型ロケット「桜花」を載せた一式陸上攻撃機が出撃していった地でもありました
というかこの動画を見て是非ともこの特攻の地、鹿屋に来たくなったんですけどね
 


 

海軍鹿屋基地は大戦中には司令部が置かれた、重要な基地で
海軍亡き後も警察予備隊、保安隊、そして海上自衛隊とずっと現役で稼働し続け
今も鹿屋航空基地として使われる現役の飛行場
この資料館はそんな鹿屋航空基地に隣接し建てられました
史料館前には海軍・海上自衛隊のシンボルである錨のモニュメントが鎮座していました
 

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史料館には、昭和11年に海軍鹿屋航空隊が開隊して以来の旧日本海軍創設期から第二次世界大戦
そして現在の海上自衛隊鹿屋航空基地に至るまでの豊富な史料が展示してあります


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特に2階フロアには小説「永遠の0」にも登場する「零式艦上戦闘機五二型」が、中央上部にある「空のドーム」の下に展示されていました
 

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この戦闘機は、平成4年に鹿児島の錦江湾及び吹上浜から揚収された海軍の零式艦上戦闘機
その残骸を基に、三菱重工業名古屋航空宇宙システム製作所の技術支援を得て、鹿屋基地所属隊員が復元した零式艦上戦闘機五二型です
そういやニューヨークにあるスミソニアン博物館に展示されている零式艦上戦闘機は「MITSUBISHI A3M5 ZERO」と諸言付きで展示されていましっけ
きっと今でも三菱にはゼロ戦の古い資料が残されているのに加え、ゼロ戦を作った過去に対する思いもあるのでしょうね
復元に際しては出来るだけ引き揚げた実機を使用することとしたそうですが
腐食等が甚だしく復元可能な個所については、当時の設計図により規格を同じくして新たに製作したようで、現物はこの状態で飛び立てるのではと思ったほどの復元でした
 

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コクピットも覗けるように階段が設置されていたので私も昇ってみます
コクピット内部で目を引いたのが、「九八式射爆照準器」
ドイツ製の照準器をお手本にして開発されたものです
この照準器を駆使して多くの敵機を落としゼロ戦の名を世界に知らしめたんですね
   

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ゼロ戦のわきには空冷星型航空機用レシプロエンジン「発動機 栄二一型」も展示されていました
この栄型レシプトエンジン、中島飛行機が開発・製造した航空機用空冷星型エンジンで
零戦や一式戦などの主力戦闘機に使われ計33,233基が製造されたベストセラーです
 

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航空機用燃料(ガソリンと松根油の混合)も展示されていましたが
この混合油は航空機用燃料の代替物としての利用が試みられたが、非常に労力が掛かり収率も悪いため実用化には至らなかったようです
他には特攻隊員の遺影や遺書なども展示
そうした海軍の史料の一部は、遺族への配慮のため撮影禁止でしたが、涙々の展示の品々でした
 

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館内の中庭になにげなくあったのは真珠湾攻撃でも使われた
「九一式航空魚雷」
これが傑作と言われるほどの航空魚雷
水深12mしかなかった水深の浅い真珠湾での使用が可能な画期的な兵器で
真珠湾と似た地形だった鹿児島湾において、九一式航空魚雷を積んだ97式艦攻は実戦の約2ケ月前から猛訓練が行われたそうです
そんな浅海面雷撃訓練は成果として現れました
真珠湾においてこの航空魚雷は第一次攻撃隊の97式艦上攻撃機合計40機が実装し放たれましたが
40本の中で実に9割に及ぶ36本が命中するという驚異の成果を挙げたそうです
新型魚雷もさることながら搭乗員の技量も素晴らしかったようです
こんな浅瀬で魚雷攻撃はないだろうと高をくくっていた真珠湾の米海軍はさぞかし驚いたでしょうね
 

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さて史料館2Fの海軍航空の歴史コーナーを見たら次は1Fの
海上自衛隊の歴史等の展示を見に行くことに

鹿屋航空基地史料館2Fで特攻隊の資料を見て涙ウルウル状態のまま階段を下りていきましたが
次は第一航空隊として東シナ海・太平洋海域等の防衛警備や災害派遣、急患輸送などを行っている海上自衛隊鹿屋航空基地
1階にはそんな海上自衛隊鹿屋航空基地の活動や海上自衛隊の歴史等が展示されていました
まずは救難ヘリコプターの実機や、海上自衛隊員の制服が展示されています
 

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一番目立つところに展示されているのが、救難ヘリコプターHSS-2B(S-61A)の実機
13機導入された海自S-61AHの1号機で現存する唯一の機体です
そうここ海上自衛隊鹿屋航空基地は救難ヘリコプターの航空基地として、奄美群島から甑島列島に及ぶ広大な海域・離島の海難・急患輸送を担当しているんです
 

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救助浮舟MK-4と実際の救助を行っているかのように展示されている
ホイスト昇降装置及びバスケットスリング(収容担架)


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そんな救難ヘリコプターS-61A のコクピットも見ることが出来ました
 

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実際に機内に入ってみましたが、全高が高く機内を搭乗員が立って行動出来るようになっていました
 

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広大な海域・離島の海難・急患輸送を担当している海上自衛隊鹿屋航空基地は
同じく広大な海域の防衛も担っています、特に対潜哨戒には定評があり対潜哨戒機の活躍の場でもあります
そんな海上自衛隊の対潜哨戒機、 P-2J の機首部分のカットモデル(これは退役したものを加工して展示)
となぜか機雷
 

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対潜哨戒機P-2J のコクピットも見学可能と大盤振る舞い
アナログな計器が並ぶ中、真ん中にはレーダスクリーンが見て取れます
  

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我が国周辺海域における警戒監視等の任務に当たる「P-2J対潜哨戒機」
面白いのが史料館の壁に配置された機内オペレーションルームが移設されジオラマとして展示されていたことです
手前の大きな窓がある席は通信員
あと潜水艦の捜索を行う音響センサー要員やレーダーや音響センサなどの情報を統合し、総合的に戦術を指示する司令塔となる戦術員席、航法員、それにレーダー員などの席があり解説付きで紹介されていました
 

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P-2J用の航空機用のエンジンも展示されています
主エンジンたる「T64-IHI-10E」(ターボプロップエンジン)
手前は補助エンジンとなる「J3-IHI-7D」
石川島重工業(現IHI)、富士重工業、富士精密工業、三菱重工業、川崎重工業の5社が共同出資して設立した日本ジェットエンジン(NJE)によって開発された国産ターボジェットエンジンです
 

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P3Cに搭載する
ハープーン空対艦ミサイル(ATM-84D-1)や、「Mk-44短魚雷」
 

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こんな感じで鹿屋海上自衛隊航空基地史料館
2Fの「日本海軍特攻の歴史」や1F「海上自衛隊の装備・活動」を見学してまいりました

大正3(1914)年におきた桜島の大噴火
噴出した大量の火山灰・軽石は、上空18,000m以上まで上昇し、火山灰は遠くカムチャッカ半島まで飛んでいったといわれています
その際には今回伺った桜島一帯も火山灰、軽石等で埋め尽くされました
今回伺った黒神地区も同様で
高さ3メートルもあった腹五社神社(黒神神社)の鳥居も笠木だけを残して埋没するほどの凄まじさだったそうです
そんなこともあり逆に桜島有数の観光スポットとなってしまった黒神神社の埋没鳥居を見ようと、帰りは桜島を逆回(遠回)りしてやってきました
 

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埋没鳥居の脇にある小屋に掲げられた手書きのポスターには
『噴火が落ち着いた桜島
帰ってきた住民たちは、「よし!この鳥居を壊そう!!」と言った。
が・・・・当時の町内会長が、「いや、これはこのまま残して未来の人たちに、この出来事と怖さを伝えよう!!」と言ったことで、この埋没鳥居は残されている!!』とありました
 

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人の背丈以下になった鳥居の前で鳥居の笠木に触れつつ久々に記念撮影
埋没鳥居の隣には、奇跡的に生き残ったアコウの老樹がひっそりとたたずんでいました
  

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鳥居の奥には当然神社「腹五社神社」がありますのでここで参拝
腹五社神社は桜島に見られる多くの神社のように、コンクリートで頑丈に作られていましたが
ただ無人の神社ということもあり残念ながら御朱印はいただけませんでした
 

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鹿児島2日目は大隅半島を巡りましたが、桜島フェリーが便利に使えたこともあり
思いへろのほか早くホテルに戻ることが出来ました
目当てのお店はまだやっていないこともありますが、せっかくの鹿児島天文館
目的の店に行く前にお酒をサクッと楽しみたい、どこぞ良い店はないかとWebで検索し向かったのが
「立ち飲み みち草」
天文館の繁華街、文化通り沿いにその店はありました
 

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立ち飲みを謡っていますが、テーブル席はおろかカウンター席もイス付き
ついつい長居してしまいそうですが、1時間飲み放題がなんと1,000円と激安のお店です
(ビール付きは1時間飲み放題1,500円)
千円でべろべろに酔えるという意味の「せんべろ」
最近は、ここ天文館にもせんべろのお店が増えてきたようです
 

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常連さんが、ブルーくださいと何杯も頼んでいる雲海酒造(宮崎)の「芋焼酎 木挽BLUE」
私もその焼酎を水割りにしてオーダー
ジョッキで提供されるのが、みち草流のようです
この木挽BLUE、元々はあったいも焼酎「木挽」という銘柄はちょっとクセがあって一般的でなかったため、若者向けに爽やかでクセがない、木挽ブルーを作ったそうですが
それなら減圧蒸留って思ったら、まさにその通りでした
ここ数年の酒蔵巡りの成果はでているようです
  

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お通しはというと
ほんのり香るカレーの風味のおでんでしたが出汁が効いていて美味しかった
合わせるのは「黒美人」の水割り
 

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お通しは2人ということで2品
もう一品は「大根とひき肉のそぼろ煮」これまたカレー風味(写真は食べかけで申し訳ありません)
合わせるのは、再度木挽ブルーをロックでいただきます
カレーは割と大根の煮物に合うので、これは自宅に戻り再現したりもしました
 

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店の壁を見ると神棚らしき棚には商売繁盛を祈ってか
恵比須様、大黒様の熊手が備えられていました
 

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「西から昇ったおひさまが~東へ沈む~♪」
一世を風靡した人気アニメ 「天才バカボン 」の主題歌です
作者は赤塚不二夫氏
『天才バカボン』の他に、 『おそ松くん』や『ひみつのアッコちゃん』などの人気作を次々生み出した天才ギャグ漫画家でしたが、晩年はアルコール依存症に苦しめられるなど、漫画に負けない波乱万丈の生涯をすごした人物でもあります
ちなみに写真はそんな作品の一つ「ひみつのアッコちゃん」ことアッコちゃんの色紙
あまりにリアルで色紙から「テクマクマヤコン・・・」という呪文が聞こえてきそうです
(ちなみにこれ、もしかしたら『おそ松くん』のトト子ちゃんだったかもしれませんが)
 

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そんな赤塚不二夫氏が愛した『焼鳥元祖丸万』がここ天文館にあるというので
生粋の赤塚ファンである私が、この店を外すわけもなく伺わせていただきました
 

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店内の壁にはバカボンのパパ、ニャロメ、ウナギイヌ、おそ松くんのイヤミ、べし、ケムンパスなど赤塚不二夫氏のキャラクターがずらりと描かれたイラスト
 

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そのほか壁のあちらこちらに赤塚不二夫氏のキャラクターの色紙等が見て取れます


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生前赤塚不二夫氏が足繁く通っていたとのことですが
店内中央の天井から吊るされた看板には
「天才バカボンの赤塚不二夫先生より当店オリジナルロゴマークを書いていただきました。
今後共当店の商標として大切に使用させていただきます。」とあり
さらにその下には「全日空翼の王国で鹿児島のステーキという表現で紹介されました」ともありました
 

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そんな焼鳥元祖丸万ではまずはビールってことで
「サッポロ赤星」をいただきます
そうここでは樽生ビールは提供していないようです
先付けに出てきたのが、これまた名物のももやきの添えられるきゅうり
 

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そして名物の薩摩地鶏のももやきは、さすが赤塚不二夫氏の愛した味
表面は黒く焦げているかのようですが、中身はピンクといった絶妙な焼き加減
歯応え抜群で旨味たっぷり
子どものころよく見た赤塚不二夫氏のアニメを思い出しつついただきました
 

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鹿児島3日目の晩、『焼鳥元祖丸万』で赤塚不二夫氏が愛したもも焼きを食べた後は
天文館の裏路地にある「分家 無邪気」を目指しましたが
やはり人気店、もともとこの日は満席で予約も取れなかったうえ
店の前には大勢の方が並んでいました
  

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まぁ仕方ありません、ここは気を取り直し別の店へ行くこととします
そういや鹿児島と言えは鰻が有名
他の地域を圧倒するほどの生産量を誇るのがここ鹿児島県です
と言う事で鰻をもとめ天文館のはいから通りというアーケード街にある老舗鰻屋「うなぎの末よし」へ向かいました
まぁ「分家 無邪気」からも歩いて数分の距離だったこともありましたが
 

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こちらも人気店ということもあり、伺った時は満席で数名が椅子に座って待つていました
そうここで並ぶのは店頭にある受付簿に記入して、順番待ちするスタイル
分家 無邪気のような居酒屋とは違い、客の回転が良いようで思いのほか早く店に通されました
(ちなみに写真は閉店間際の帰りに撮影したもので、席に通されたときはほぼ満席でした)
 

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通された席にはなんと漫画家である松本零士氏の書かれたイラストと色紙が掲示されています
そういや松本零士氏といえば、福岡県久留米市生まれの九州男児
きっとこの席で鰻を食べていかれたのでしょうね
 

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イラストは衛星軌道あたりから地球らしき惑星から出発する
新幹線(のぞみ)型の銀河鉄道を見送る哲郎とメーテルの姿が描かれていました
  

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頼んだのはシンプルに
うな丼 竹(2,450円)
他のうなぎの有名店と比べて抜群にコスパがよいのも人気の理由でしょうね
付いてきたのは肝吸いではなく味噌汁
けれどそんなみそ汁の中には肝が入っていました
 

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鰻は最高品質とされる鹿児島の「大隅産鰻」を使用しているそうですが
くしくも今日一日、大隅半島を巡ってきたので
もしかしたらそんな鰻の養殖場付近を走ってきたのかもしれません
秘伝のタレと備長炭で焼き上げた鰻は、脂が乗っておりふわふわの身と相まって絶品でした
 

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そうそううなぎの末よしには、ここ天文館に実際にあった天文施設「明時館(天文館)」についての解説イラストがありました
内容はというと
1763年、小根占出身(現南大隅町)の郷士 磯永孫四郎は、幕府が予測できず宝暦歴にのせなかった日食を予言して、見事に的中させたそうで
薩摩の天文学の水準の高さを幕府に見せつけ、すっかり気をよくした島津重豪は、薩摩に天文、歴作りの施設として、明時館(天文館)を造らせたそうです
1779年明時館(天文館)設立!広さ632坪 ドーム状の建物は、人々を驚かせたそうです
と、天文館って不思議な地名と思っていた私に
こんなところでここ天文館の名の由来を知らしめてくれました


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鹿児島4日目も酒蔵見学
この日は霧島方面を目指します
先ずは『かめ壺焼酎 明るい農村』などを醸す霧島町蒸留所
 

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鹿児島神宮の門前蔵を謳っていますが、霧島川沿いの開けた自然溢れる風光明媚な場所にあるこの酒蔵
明治44年(1911年)創業の老舗の蔵です
特に「明るい農村」は焼酎好きならどこぞで聞いたことがあるブランドです

そのうえホームページには「日本一礼儀正しい蔵」を目指すと謳われていましたが
伺った際のスタッフのみなさんの挨拶をはじめ
出迎え、見送りはもちろんのこと、驚愕の接客態度に思わず恐縮してしまい
指導だけではこうはいかないだろうというのが伝わりました
 

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でも、なぜこんな辺鄙なところに蔵があるのか
この日は残念ながら拝めませんでしたが、天気が良ければここからも拝める霊峰・高千穂峰をはじめとする霧島連山
その霧島山系の湧きいずる豊かな伏流水(中軟水)が豊富に噴き出しているからにほかありませんとのことでした
 

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敷地にこれでもかと並ぶ貯蔵用タンク
すべての焼酎がこうしたタンクで熟成されますが
長期貯蔵をすると、まろやかでコクのある、落ち着いた風味の味わい深い焼酎になるそうで
3年以上長期熟成させた、熟成古酒も造られているのだとか
 

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スタッフの丁寧な解説で15分ほど蔵を見学
 

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焼酎の作り方が書かれたイラストには
①米麹づくり:米を蒸し、麹をつけます。
②一次仕込み:米麹を甕壷に移し、水と酵母を加えて発酵させます。
③二次仕込み:蒸した芋を加えさらに発酵させます。
④蒸留:発酵がおわったら、もろみを蒸留機に入れ原酒をしぼりだします。
⑤貯蔵:原酒をかめ壺やタンクで貯蔵します。
⑥和水・瓶詰:霧島山系のおいしい水で和水し、瓶につめてできあがり。
と丁寧な説明書きがありました
 

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蔵の中には入れませんが、持参したデジイチの望遠で
一つ一つ手作りで作られた、色も形も異なる貴重な日本製の「和がめ」54本を撮影
この明治44年の創業から受け継がれてきた和甕を使い、甕仕込みの焼酎造りを続けているのだそうです
 
 
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蒸留機は「常圧蒸留機」と「減圧蒸留機」の2種類あり
芋焼酎は、主に常圧蒸留機が使われ
・かめ壺焼酎「明るい農村」
・やきいも焼酎「農家の嫁」が蒸留されています
 

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和水した焼酎は、様々な大きさの瓶に自動制御の充填機で充填されます
残念ながら伺った時間が早くボトリングの行程は見ることはかないませんでした
 

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蔵に併設する直売所では
人気銘柄「明るい農村」
芋100品種での仕込みに挑戦中の「百姓百作」
ここでしか買えない霧島町産無添加ブルーベリー酒や古代緑米焼酎などがずらり並んでいますが
ここはかめ壺焼酎「明るい農村」の熟成古酒を土産に購入
 

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それに蔵人のユニフォームとなっていた「明るい農村」と銘が入ったティシャツがカッコよかったのでこいつも購入
蔵を後にしますが、元気良いあいさつでなんだか心が癒された気がします
そうそうスタッフによる蔵の説明もありがというございました
 

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ちなみにこの『明るい農村』
通販以外ではあまり流通してないとも言われていますが
私の新たな赴任先である、滝川の小林酒店でも扱っている焼酎です
滝川に戻ったらまた購入して飲みたいものです

坂本龍馬・おりょう新婚旅行記念のパネルがおいてありますが
ここは坂本龍馬が訪れた日本初の新婚旅行地の一つ「霧島神宮」
 

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鹿児島神宮の門前蔵を謳う霧島町酒造で酒蔵見学を楽しんだ後は
国宝に指定された『霧島神宮』にも足を運びます
駐車場から本殿までは少し距離がありましたが、ここは歩いていくことに
階段を上ると大きな朱色鳥居があり、その鳥居の先は緑豊かで心地よい参道が続いてました
 

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そんな参道の片隅で、翼を休める小鳥を発見
巣から落ちてしまったのか、動けないようです
 

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さてこの霧島神宮
創建が6世紀頃と伝わる、数少ない「神宮号」を名乗る神社です
 

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目的はそんな霧島神宮の参拝
そして御朱印を賜ること
2年前から初めた御朱印集めですが、御朱印を賜わるためと高千穂神社で御朱印帳を購入し以来
出雲大社、熊野三山に次いでここ霧島神宮が御朱印帳4冊目となりました
で、肝心の御朱印ですが、「奉拝 天孫降臨之地」と書かれていました
えっ天孫降臨って高千穂でないの?と思いましたが
「天孫降臨」の地については、宮崎県北部の「高千穂峡」説、鹿児島県と宮崎県の県境に鎮座する霧島連山の「高千穂峰」説の2説があり、今も論争は続いているそうです
いや~高千穂神社で購入した御朱印帳にここ霧島神宮の御朱印を賜らなくて良かった
(危うく御朱印帳のなかで喧嘩になるところでした)
 

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霧島神宮もさすがは国宝と思いましたが、「神木の杉」がそれにまさるほど存在感を醸し出す大きな杉の木
樹齢約800年ということもあり
坂本龍馬が霧島神宮を訪れた際、龍馬はおりょうと共に眺めたとされているのだそうです
  

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そんな杉の木の奥に平成17年秋に建立された、新神楽殿を見つけました
大きな唐破風を持ち、銅葺き屋根の豪華な造りの神楽殿
祈祷など受け付けているためか、神楽殿前には駐車場が有りました
ってことはここまで車で来れたんですね
雨の中、歩いてきましたが
まぁそれはそれでスピリチュアルな体験ができたということで
 

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霧島神宮を参拝した後は
県を跨ぎ宮崎県、霧島酒造の志比田工場にある『焼酎の里 霧島ファクトリーガーデン』へ
駐車場にある紙パックの黒霧島のモニュメントが迎えてくれました


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さて霧島酒造といえば本格焼酎等の販売で600億を稼ぎ出す業界最大手の酒蔵ですから
貯蔵に使われるタンクも半端な数ではありません
酒蔵というよりは工場と言ったほうが妥当かもしれません
 

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そんな霧島酒造『焼酎の里 霧島ファクトリーガーデン』では、焼酎の工場見学をやっているとのことで
あらかじめ予約の上、伺うことに
 

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この日は思いのほかスムーズに回れたこともあり、予約時間より1時間ほど早く着いてしまいました 
ということで「霧の蔵ブルワリーショップ」で霧島酒造の焼酎を物色
 

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観光客も多く訪れるのでしょう、地元の名産品が並んでいますが
霧島酒造のオリジナルグッズもたくさんあり目移りしてしまいます
  

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特に目を引いたのが「黒千代香(くろぢょか)」
焼酎用の陶磁器の土瓶なんですが
『使えば使うほど味わいを深くする、黒千代香で今後の焼酎ライフを本格的に楽しんでいきませんか』とあります
ついでに、「前割り焼酎」知らなきゃもったいない。という文言もありました
当然説明文もあり
『前割焼酎とは・・・・・??
焼酎をあらかじめ好みの濃度に割り水しておく飲み方です。
焼酎と水を混ぜ合わせた後、一晩から数日間寝かせておくと、焼酎と水がなじんで通常の水割りやお湯割りよりも格段に美味しくなるといわれています』
私も焼酎好きなのでこれ欲しいかも
  

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「霧の蔵ブルワリーショップ」にはビールのコーナーがありました
そう霧島酒造ではクラフトビールの醸造も行っているんです
その名も「KIRISHIMA BEER」
霧島裂罅水を100パーセント使用したクラフトビールで
棚には「ピルスナー」「ペールエール」「アンバー」「スタウト」「日向夏」の5種類が並んでいました
ここのレストランではタップビールが楽しめるのでしょうが、何せ車で来ているのでそれはかないませんでした
 

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ということでビールを醸す「霧の蔵ブルワリー」
真新しいビール醸造用のタンクをガラス越しに覗いてまいりました
 

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まだ工場見学の時間までありましたので、霧島ファクトリーガーデンの外を散策
歩いてすぐのところに霧島創業記念館「吉助」がありました
これは霧島酒造の創業時の社屋を移築したもので、記念館の名は霧島酒造の創業者である江夏吉助氏の名前に由来しているそうです
 

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大正時代の商家の造りで、土間が広いのですがかつてここで焼酎の販売が行われていたようです
ちなみにこの霧島創業記念館「吉助」の和室は、霧島酒造が協賛する将棋の女流タイトル戦の舞台にもなるようで
ポスターが誇らしげに貼られていました
 

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そして敷地内には霧島神宮から分霊をうけた「霧島焼酎神社」もありました
健康長寿や商売繁盛の他に、縁結びのご利益があるそうですが
末永くお酒を愉しめるよう願ってまいりました
 

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そうこうしている間に予約の時間となり
「KIRISHIMA WALK FACTORY」という工場見学施設へ向かいます
総勢20名ほどでスタッフに導かれながらの工場見学となりました
ここ霧島酒造の焼酎造りもそうですが、専任スタッフによる見学工程もシステマチック
古き良き時代の酒蔵感が有りませんが、まぁそれはそれで、設備の素晴らしさも含めて見応えのひとつでした
 

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工場でまず出迎えてくれたのが、霧島酒造の焼酎を育む霧島の自然を描いた
「霧島ワンダーランド」(書画家・李惠さん作)
 

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その後、エレベーターで見学通路の階まで登りましたが
53.5m×28mの大きな白い砂場「霧島ビーチパーク」を望むことが出来ます
オーストラリア産のホワイトサンドが使われているそうで
国内トップ選手による、ビーチバレーボールツアーの大会会場となっているそうです
 

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さて肝心の工場見学
工場内を窓越しに
洗米・米蒸し→製麹→一次仕込み→芋蒸し・二次仕込み→蒸留の工程を見せていただきましたが
残念ながら撮影は不可
唯一OKだったのが芋焼酎造りに欠かせないサツマイモ「黄金千貫(こがねせんがん)」
原寸大のサツマイモの模型でした
 

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残念ながら工場見学は撮影不可で写真はありませんが
youtubeで「動画で見る、霧島酒造の巨大ハイテク工場【芋の加工~完成まで】」
J-CASTアーカイブというのを見つけたので貼っておきます
見ての通り、ハイテク工場と謳っているのだけれど思いのほか家内制手工業な世界でした
  


 

工場見学を終え向かったのが、お楽しみの試飲コーナー
 

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ここには数々の賞を受賞した焼酎と賞状
 

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それと創業者である江夏吉助氏のプロフィールや
いかにも高そうな霧島酒造のボトルが展示されていました
 

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さていよいよ試飲
逆さに吊るされているは
「赤霧島」「白霧島」「黒霧島」「黒霧島EX」「霧島(宮崎限定)」の霧島シリーズ
どーんと気前よく一升瓶での提供です
 

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そのほかテーブルには
「SUZUKIRISHIMA」「ゴールドラベル霧島」「茜霧島」とフルーティーで香り豊かな焼酎
 

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そしてなんと「霧島 志比田工場原酒」まで試飲できるようなのですが
レンタカーできているので飲めないのが辛い
 

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焼酎のツマミってわけではないのですが
焼酎造りに使うサツマイモの蒸芋を試食
天然水「霧島裂罅水」もあわせて試飲させていただきました
 

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車の運転で飲めない私にと、この「あまざけ」をいただき
工場見学は終了
丁寧な説明ありがとうございました
これからも愛飲させていただきます
 

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坂元のくろずの「壺畑」

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一面に広がる陶器の壺、壺、壺・・・・
そのスケールの大きさを収めたいばかりに、スマホのパノラマ機能を使って撮ったのが下の写真です
さてここに来た理由はというと、昔読んだ漫画「美味しんぼ」13巻の「柔らかい酢」という話の中で
(この話の内容については賛否両論あるようですが、その話はおいておいて)
鹿児島の黒酢の作り方が紹介されており、雄大な桜島を背景に黒酢を仕込んだカメ壺がズラっと並んでいる風景が描かれていたのを思い出し
鹿児島に来たからには、その黒酢の「壺畑」を一目見ようとやってきたわけです
 

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焼酎の里_霧島ファクトリーガーデン』でスタッフに導かれながら工場見学したあとは
山道を走り、壺畑を一目見ようと、黒酢発祥の地・鹿児島県の霧島市福山町へ
そんな福山町には現在8軒の黒酢メーカーがありますが、今回訪れたのはそのうちの一軒
「坂元のくろず」
創業は江戸時代後期という、福山町でも最も長い歴史を持つ黒酢メーカーです
 

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そんな老舗の黒酢メーカーということで、昔ながらの蔵のイメージで伺いましたが
その施設は予想に反して近代的で斬新な建物で、びっくりしてしまいました
 

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肝心の壺畑の壺は福山町内にある大小10カ所の敷地に置かれており、その数はおよそ5万2千本
それぞれの壺を経験を積んだ職人が、目で確認したり、匂いを感じたり、耳をそばだてたり、五感と経験を生かしながら、ひと壺、ひと壺、手間をかけ、気の遠くなるような作業を1年から3年続けて作られるのだとか
 

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そんな壺畑は山あいから錦江湾にかけての広大な土地に整然と並べられており
周りの風景と相まって、インスタ映えする景色がここにありました
ということで今回、そんな風景を動画で撮ってみました
まだコロナ禍ということもあり、訪れる人も少なく小鳥のさえずりも聞こえてきます
  


 

もちろん最後に「黒酢」を土産にいたします
情報館の売店に立ち寄り購入
 

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結構お高いのですが、当然その価値はありそうです
 

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という事で、山から春の味覚を採取
独活の酢味噌などこの黒酢を使った料理を楽しむことにします
 

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福山町の「坂元のくろず」で壺畑を眺めた後に訪れたのが
大隅国の一之宮「鹿児島神宮」
全国に8万社ある神社の中でも最も社格が高い「神宮号」を名乗る24社の神社の一社です
駐車場から続く参道に「鹿児島神宮本殿及び拝殿、勅使殿、摂社四所神社本殿」が重要文化財に指定され
おさわり禁止の旨が示された看板が見て取ました
 

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社殿に向かう途中
御神木である樹齢800年と言われる大杉がありました
南九州の杉の祖先 として「霧島杉」とも呼ばれている御神木はなんと高さが38メートルもあるのだとか
  

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神宮に昇格して150年になる、鹿児島神宮
鈴かけ馬踊りが有名ですが、この神宮には絵馬では無く木馬が奉納されていました
ちなみにもともとは馬が奉納されたのが、木馬となり最終的に現在の絵馬になったのだとか
 

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参拝に訪れた拝殿の天井を見ると素晴らしい絵が見てとれますが、バナナやソテツなど南国の200を超す植物が描かれているのだそう
 

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白い像の腕木
それに蟇股の白い花が見て取れますが
これは鹿児島神宮の境内にある四所神社
もちろんこの建物も重要文化財
 

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そして鮮やかな朱色に彩られた社殿
勅使殿、拝殿、本殿が一直線に並ぶ特徴的な造りで、前述の通り国の重要文化財に指定されています

参拝の後、もちろん御朱印も賜りました
朱印には「大隅国一之宮」と書かれています
ちなみに御祭神は山幸彦と豊玉姫
この神社は日本神話の海幸彦と山幸彦の伝承の地でもありました
 

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鹿児島神宮を音連れたあたりから、本格的に雨が降ってきました
ということでこんな時の強い味方、水族館に逃げこむことにします
やって来たのは、いおワールドかごしま水族館
看板にイルカ遊泳中とありますが・・・・
 

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それは水族館の建物の外
錦江湾につながるイルカ水路で、イルカたちのトレーニングの様子を見ることが出来るというもの
外なんで無料で観ることが出来るようですが、私が伺ったのは午後3時、この日最後のパフォーマンスが終わったあとでした
残念ですが知らなかったのですから仕方ありません
気を取り直し入館します
 

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入館した後、まずは2階へと向かいます
ここで目を引いたのが、黒潮の海「黒潮大水槽」
水量1,500tもある大水槽です
ここでは水族館では安定の人気を誇るジンベエザメが優雅に泳いでいます
名前は「ユウユウ」
錦江湾当たりの定置網で捕獲されたようですが、水槽のサイズでは体長が5.8mに達するまでしか飼育できないようで
そんなサイズになる前に野生に復帰するための訓練を実施した上で野生へ返しているようです
他にもこの大水槽ではマダラトビエイやサメが泳いでいました
 

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さて、このかごしま水族館のコンセプトは「黒潮浪漫街道」
黒潮大水槽を見た後は
熱帯・亜熱帯性魚類とサンゴ類を展示する「南西諸島の海」のコーナーへ


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サンゴ礁水槽の中心で視線を遮るよう大な魚が泳いでいますが
この魚は「タマカイ」
1メートルはゆうに超えているようです
ちなみに最大のものだと全長3メートルにもなるのだとか
 

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続いてエラブウミヘビ
コブラの仲間で毒が強くハブ毒の70~80倍の強さの神経毒をもっているそう
海では絶対に会いたくないのがこいつですね
ところがエラブウミヘビの繁殖地として知られるトカラ列島の宝島では
産卵期に陸に上がってくるウミヘビを手づかみで捕らえるエラブウミヘビ漁がおこなわれているのだとか
想像を絶する世界がそこにあるようです
 

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次は「かごしまの海」のコーナー
まずはマダイ
マダイの産卵シーズンは春、成長したマダイが産卵のために深みから水深の浅い沿岸に集まりますが
ここ鹿児島の錦江湾も同様で外海からマダイが集まってくるそうです
そんなマダイは釣り人にとっては絶好の獲物
そうした春の「入りダイ」は錦江湾の風物詩の一つなんだそうです
 

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同じくかごしまの海のコーナー
「イセエビ」
日本では高級食材として珍重され、そのなまえからも三重県の伊勢志摩あたりをどうしても思い描いてしまいがちですが
実は日本列島のから台湾までの西太平洋沿岸それに九州、朝鮮半島南部の沿岸域と広範囲に分布しています
もともと伊勢がイセエビの主産地の一つとされていたことに加え、磯に多くいることから「イソエビ」からイセエビになったという説があるくらいです
特に伊勢海老は暖かい海水温を好むため、鹿児島など九州は最高の生育環境なんだそうです
 

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これまた錦江湾というか、かごしま水族館のイルカ水路でもみられるボラの稚魚「エッナ」
鹿児島の河川の河口域で水面をのぞくと普通に見ることができる魚だそうです
そういや同じ鹿児島県の奄美大島でマングローブカヌー参加中にこのボラの稚魚「エッナ」を大量に見かけたことが有りました
 

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次に水族館の人気者「ニセゴイシウツボ」
西部太平洋に生息し、全長2mほどに成長します
ウツボのなかまとしては非常に大型ですが、飼育下では大変おとなしい魚だそう
 

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こいつも海では絶対に出逢いたくない魚の一つです


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続いて、ピラルクー水槽
アマゾン川流域に生息する怪魚ピラルクー
世界最大の淡水魚と言われ、ブラジルでは4mを超えるピラルクーも捕らえられたこともあるのだとか
私の好きな作家である、開高健が綴ったオーパシリーズの第一弾がこのピラルクー釣りだったので
私自身憧れの釣り対象だったりします
 

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デンキウナギ水槽
牛が気絶するほどの強い電気を放つデンキウナギ
間違っても出会いたくありません
  

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アザラシ水槽で
ゴマフアザラシ「ゴマリン」と「マスオ」に餌をやる水族館のスタッフ
小さな子供が羨ましそうに見つめていたのが印象的でした
 

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そんなこんなで30分余り、雨宿りついでに水族館を散策
思いのほか見どころ満載でした
さて次は鹿児島天文館の名物「氷白熊」を食べに行くこととします

鹿児島天文館のお約束 本家むじゃきの氷白熊
削りたての氷に練乳をかけ、フルーツをたっぷりとトッピングした鹿児島名物
ちなみに下の写真は持ち帰り専用 ハンディ白熊
鹿児島来たのならなら、この氷白熊を外すことはできません


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ということで繁華街天文館でかき氷「白熊」を作り続けて半世紀
天文館アーケードにある「天文館むじゃき 本店」にやってきました
ビル自体が天文館むじゃきの店舗で、地下は鉄板焼き、2Fでは洋食店、4Fは鹿児島のローカルフードを楽しめる居酒屋となっています
1階はというと白熊菓琲というカフェですが、その隣にテイクアウト兼地方発送専用の窓口がありました
にしてもこんなビルを見る限り、かき氷でいくら儲けたんだろうと思わずにいられませんね
氷商売と言っても、いわゆる水商売、儲かるようです?
 

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この日、ここに来た目的はケースに入れられた見本の食品サンプル「すりたてハンディ白熊(持ち帰り専用)」450円
実は前日この繁華街である天文館をぶらぶらしていた時に、多くの方がこのハンディ白熊を食べながら歩いているのをみて
明日はこれだと決めていました
と言はいえ前述の天文館むじゃき 本店は鹿児島で一番と言った超人気店
いつも多くの方が並んでいて、入店するのに一苦労しそうなお店だったんで私自身はなかで食べるのはあきらめていたのですが
これなら並ばずに食べられるだろうと思っていたからでした


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さて氷白熊の主原料は製氷した氷
それが大量に必要なのでしょう
製氷されたものが絶えず配送されるようで、私のいた時間帯も配達されていました
 

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ということで今回、初のすりたて氷白熊体験
やっぱり本物は一味違います
 

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本家むじゃきでカキ氷を食べた後は分家無邪気(ぶんけむじゃき)へ
ちなみにたまたま名前が一緒ですが、何か関係があるのか否かは不明です
そうそう実はこのお店、予約が取れず
ここ2日ほど日参したのですがたくさん並んでいて入れず
鹿児島最終日ということもあり開店とともに伺い何とか入れた
そんな人気店でした
 

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店内の壁には鹿児島の芋焼酎がずらりと並んでいますが
一番目立つところに「森伊蔵」の一升瓶がすぐに提供できるようサーバーに逆さに吊るされ、出番を待っています
その森伊蔵、四合瓶ならたまに見かけることはあるのですが、さすがは鹿児島
森伊蔵酒造が提携している店の一つなのでしょうか
なんだか豪快そうに思えます

それにこの分家無邪気、お客さんに長年愛され続けているようで壁一面に色紙が見て取れますが
特にジャイアンツの選手の色紙で埋められていました
それもなんと長嶋茂雄氏や松井秀喜氏など、超豪勢なメンバーでした

そんな焼酎からでもよいのですが、まず一杯目は「まずビール」
ということでキリン一番搾りを瓶でいただきます
 

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ここ無邪気は何はともあれおでんを食べなきゃ始まりません
ということで伝統の味噌おでん盛り合わせ(大根、牛すじ、ガンモ、もやし、ロールキャベツ)を頼みましたが
手際が早いのか、お通しとほぼ同時に給仕されました
 

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分家無邪気自慢のおでんは、50年以上も継ぎ足し続けた甘くて濃厚な出汁で煮込まれたもの
大根を割って断面を見ると、大根に出汁がよくしみてるのがわかります
 

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このあたりで芋焼酎にチェンジ
プレミア焼酎には「森伊蔵」800円とあります
このくらいの価格なら頼んでみたい気もしますが、我が家は結構飲んでいるので
ここは別の焼酎を頼むことに
にしてもワンショット300円って、かなりお得感がありますね
 

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で、頼んだのは
先般、砂蒸し風呂を楽しんだ指宿にある指宿酒蔵の「黒利右衛門」
名前は鹿児島に最初にさつまいもを持ち込んだ甘藷王といわれた「前田利右衛門」にちなんでいるのだとか
黒がその前についているのでこれは黒麹で醸した焼酎ということなのでしょう
水割りで頼みましたが、まずはその盛りの多さにビックリ
味は思いのほかどっしりとした重量感のある焼酎でした
  

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続いてこれまた人気の「刺身盛り合わせ」
シェアNO1の鹿児島産カンパチ
そういや一昨日、大隅半島をレンタカーで巡った際に垂水あたりでカンパチの養殖場なんだろうなと思わせる景色にも出会いました
それにシマアジ、タイ、マグロ、タコ
どれもプリップリで旨かった
 

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合わせるのは鹿屋酒造の「小鹿」


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串焼きは椎茸、ハツ、レバー、長ネギ&ネギ肉巻き、鶏&鶏もつ、豚バラなど
どれもこれも職人技が尽くされ絶品
なるほど人気でいつも予約でいっぱいのはずですね


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こんな感じで鹿児島天文館のお店って焼酎の種類が豊富なうえ料理もおいしく
しかもコスパの良いお店ばかり
是非とも再訪したい街となりました

今回の鹿児島での宿は東横イン鹿児島天文館2
鹿児島のススキノともいえる繁華街天文館から歩いて数分の立地の良さがこの宿を決めた理由でした
 

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あと無料の朝食が付いているのも魅力の一つ
ビジネスホテルということもあるのでしょう朝の6時半とわりと早い時間からいただくことが出来ます
もっとも無料ということで、いたってシンプルな朝食
おにぎり、パンをはじめ、おかず数品、みそ汁、漬物など簡単な食事がビュッフェ方式で提供されていました

ところで東横インはなぜ朝食無料をうたうのか
これはおそらく税法上や会社における規定の問題
特に税法上、ビジネスマンの出張における「朝食代」は経費になるか否か
これが実は微妙なラインだからです
というのも食事代と出張との結びつきは弱く、出張がなくても発生するものとだからでしょう
食事代を支給した場合には受け取った個人の課税の対象となる可能性があるから
東横インの朝食が無料なのは、こうした法の抜け道を模索したものではないかと思っています
 

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ちなみにこのサービス
もともと東横インで朝食は提供されてはいなかったものが
お腹を空かせて仕事に出向くビジネスマンにすこしでもお腹の足しにでもと
かなり昔の話ですが大阪の東横イン梅田中津の支配人、自らが毎朝おにぎりを握りせわしくホテルを出ていくビジネスマンに「おひとついかがですか」と提供したのがじはじまりと聞いています
これが好評で、全国に広まったとどこかで聞いたことがあります
もっとも東横イン自体が、ホテルのことは全て支配人に任せるという方針
チェーン店といえどそうした自主性が、これほどのホテルを全国に展開できた理由なのかもしれません
そんなわけで同じ東横インであれど、場所場所で特徴があります
ここ東横イン鹿児島天文館2の朝食ビュッフェを取り上げたのはそれが私には豪華に映ったからでした
(スーパーホテルのように朝食に力を入れているビジネスホテルは別にして)
健康朝食をうたっていて野菜中心のメニューですが
こうして地域の名物
今回であれば「さつま揚げ」が提供されていたりするのもうれしいですね
 

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そんな朝食をたっぷりといただきますが、これにも実はわけが
というのも今回の鹿児島旅行
blogでは優雅に見えるかもしれませんが、実は分刻みで走り回っているのが現状
どこぞで鹿児島名物の地元料理を昼食にとも思いますが、そんな余裕はどこにもありません
特に美味しいものを食べようと思えば並ばねばなりませんが、そんな時間はないのが実情でした(まぁ今回の旅がゴールデンウイークというのも一因です)
毎日酒蔵や観光地をレンタカーで巡り、くたくたになって夕方ホテルに帰ってくる
そして夜な夜な天文館を散策し晩飯にありつくそんな毎日でした
 

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そうそう東横インでよかった話がもうひとつ
晩飯の後、部屋では鹿児島の芋焼酎を水割りで寝酒と洒落込みましたが
東横インのサービスの一つにアイスペールの貸し出しがあり、1階フロアの無料の製氷機と合わせ重宝いたしました

今年もあと6泊ほど予約済みですが
これからも旅の定宿として東横インを利用させていただきます
 

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鹿児島天文館からレンタカーを走らせ福岡空港を目指しますが
行きには故障車による渋滞に巻き込まれ5時間もかかってしまいましたが、帰りはなんと3時間ほどで福岡に到着
飛行機の搭乗までまだかなり時間があることから、空港からほど近い太宰府天満宮を参拝することとしました
 

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さて太宰府天満宮といえば梅ケ谷餅
天満宮の鳥居前にある寿庵寺田(寺田屋)の店先のベンチに腰掛け
創業から85年間変わらない製法で焼かれる梅ヶ枝餅をいただきます
 

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楼門をくぐり本殿へ
 

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と・・・・・思いましたが、肝心の本殿がありません
そう私が伺った時、本殿は127年ぶりの大改修が行われていて
かわりに本殿の大改修に合わせて、3年間限定の「仮殿」が建てられていました
ただ「仮殿」とはいえ、これがまた立派
建築家の藤本壮介氏がデザインしたそうですが、それはまさに奇抜そのもの
お椀のような曲面の屋根に植物を載せるという大胆な仮殿で参拝いたしました
 

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そうそういつものように天満宮の御朱印も賜ります
霧島神宮で御朱印帳を買ったばかりですが、まだまだ今後も御朱印の旅は続きそうなので、梅の柄が美しい太宰府天満宮の御朱印帳を買い足しました
 

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噂に聞いていた通り天満宮での御朱印は御朱印帳の3枚目に記帳
1枚目と2枚目は伊勢神宮の外・宮内宮用に空けてあるのだとか
おかげでまた伊勢神宮にも行かねばならなくなりました
 

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太宰府天満宮にはこうした包丁塚があります
「包丁塚」は調理した鳥・獣・魚・菜の御霊をお慰めするために建てられ、料理人が使い終えた包丁に感謝の念を込め納められるところで、料理に携わる方々にとっては神聖な供養の場所です

ただ私はこの包丁塚をみて頭に浮かんだのが、伝説の料理マンガ「包丁人味平」の話の中で
上野不忍池の包丁塚を舞台に味平と仲代の「包丁試し」が行われたのですが
その話に出てきた包丁塚を少し思い出したりもしました
 

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