鹿児島神宮を音連れたあたりから、本格的に雨が降ってきました
ということでこんな時の強い味方、水族館に逃げこむことにします
やって来たのは、いおワールドかごしま水族館
看板にイルカ遊泳中とありますが・・・・
それは水族館の建物の外
錦江湾につながるイルカ水路で、イルカたちのトレーニングの様子を見ることが出来るというもの
外なんで無料で観ることが出来るようですが、私が伺ったのは午後3時、この日最後のパフォーマンスが終わったあとでした
残念ですが知らなかったのですから仕方ありません
気を取り直し入館します
入館した後、まずは2階へと向かいます
ここで目を引いたのが、黒潮の海「黒潮大水槽」
水量1,500tもある大水槽です
ここでは水族館では安定の人気を誇るジンベエザメが優雅に泳いでいます
名前は「ユウユウ」
錦江湾当たりの定置網で捕獲されたようですが、水槽のサイズでは体長が5.8mに達するまでしか飼育できないようで
そんなサイズになる前に野生に復帰するための訓練を実施した上で野生へ返しているようです
他にもこの大水槽ではマダラトビエイやサメが泳いでいました
さて、このかごしま水族館のコンセプトは「黒潮浪漫街道」
黒潮大水槽を見た後は
熱帯・亜熱帯性魚類とサンゴ類を展示する「南西諸島の海」のコーナーへ
サンゴ礁水槽の中心で視線を遮るよう大な魚が泳いでいますが
この魚は「タマカイ」
1メートルはゆうに超えているようです
ちなみに最大のものだと全長3メートルにもなるのだとか
続いてエラブウミヘビ
コブラの仲間で毒が強くハブ毒の70~80倍の強さの神経毒をもっているそう
海では絶対に会いたくないのがこいつですね
ところがエラブウミヘビの繁殖地として知られるトカラ列島の宝島では
産卵期に陸に上がってくるウミヘビを手づかみで捕らえるエラブウミヘビ漁がおこなわれているのだとか
想像を絶する世界がそこにあるようです
次は「かごしまの海」のコーナー
まずはマダイ
マダイの産卵シーズンは春、成長したマダイが産卵のために深みから水深の浅い沿岸に集まりますが
ここ鹿児島の錦江湾も同様で外海からマダイが集まってくるそうです
そんなマダイは釣り人にとっては絶好の獲物
そうした春の「入りダイ」は錦江湾の風物詩の一つなんだそうです
同じくかごしまの海のコーナー
「イセエビ」
日本では高級食材として珍重され、そのなまえからも三重県の伊勢志摩あたりをどうしても思い描いてしまいがちですが
実は日本列島のから台湾までの西太平洋沿岸それに九州、朝鮮半島南部の沿岸域と広範囲に分布しています
もともと伊勢がイセエビの主産地の一つとされていたことに加え、磯に多くいることから「イソエビ」からイセエビになったという説があるくらいです
特に伊勢海老は暖かい海水温を好むため、鹿児島など九州は最高の生育環境なんだそうです
これまた錦江湾というか、かごしま水族館のイルカ水路でもみられるボラの稚魚「エッナ」
鹿児島の河川の河口域で水面をのぞくと普通に見ることができる魚だそうです
そういや同じ鹿児島県の奄美大島でマングローブカヌー参加中にこのボラの稚魚「エッナ」を大量に見かけたことが有りました
次に水族館の人気者「ニセゴイシウツボ」
西部太平洋に生息し、全長2mほどに成長します
ウツボのなかまとしては非常に大型ですが、飼育下では大変おとなしい魚だそう
こいつも海では絶対に出逢いたくない魚の一つです
続いて、ピラルクー水槽
アマゾン川流域に生息する怪魚ピラルクー
世界最大の淡水魚と言われ、ブラジルでは4mを超えるピラルクーも捕らえられたこともあるのだとか
私の好きな作家である、開高健が綴ったオーパシリーズの第一弾がこのピラルクー釣りだったので
私自身憧れの釣り対象だったりします
デンキウナギ水槽
牛が気絶するほどの強い電気を放つデンキウナギ
間違っても出会いたくありません
アザラシ水槽で
ゴマフアザラシ「ゴマリン」と「マスオ」に餌をやる水族館のスタッフ
小さな子供が羨ましそうに見つめていたのが印象的でした
そんなこんなで30分余り、雨宿りついでに水族館を散策
思いのほか見どころ満載でした
さて次は鹿児島天文館の名物「氷白熊」を食べに行くこととします
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