パリ2012の最近の記事

ダイナミックセイバー

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昨日某所の外貨両替専門コーナーにて4万円ばかりユーロに両替した
ちなみに、この日の両替レートは104円でした
ついこの前まで120円くらいだったことを考えるとかなりの円高+ユーロ安
今回の旅も良いタイミングだったようです
 
 

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さてそのユーロを持って出かける先はパリ
JALのダイナミックセイバーを使っての旅となります
このダイナミックセイバー
A~Fのランクがありますが、もっとも安い「F」だとパリ往復41,000円と格安なチケットなんです

今回お願いしたのは2番目に安い「E」53,000円でした
これはとれるチケットの時間帯が今回の旅にぴったりだったからです
しかもマイルが27,300マイルほどつくようです
このマイルで台湾などアジアくらいならもう一回行けますね
 
 
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もちろんクラスはエコノミー
12時間を超えるフライトを鑑み、今回非常口のある座席をアサインしておきました
エコノミー席なので席は狭いのですが、前の座席ははるか前ということでこの座席にしました
目の前にはキャビンアテンダントが座る座席がありますので、パリの最新情報など教えて頂こうかと目論んでもいます
 
 

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ところが昨日になりいきなり座席変更のアナウンス
もしかしてこれって・・・・・・

インボラアップグレード

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新千歳空港JALサクララウンジですさ
20:00時発羽田空港行きの予定でしたが、大雪の影響で大幅に遅れそうなので一つ前の便で羽田に向かうことに

そうそうパリ行きの国際線の席ですが、安いのでエコノミーの非常口席でもいいかな〜とも思っていたら、何とアップグレード
プレミアムエコノミー席に変更になっていました
 
 
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プレミアムエコノミーは足元の間隔が95cmもあり、座席がシェルで覆われていて後ろの方に迷惑をかけずに倒せるので寝ながら渡航するのに大変便利
JALに感謝感謝です

新千歳空港雪まつり?

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日本には98もの空港があるそうだが、そのほとんどは赤字経営らしい
世界一の鉄道網を持っているにもかかわらず、我が町にも空港をなどと次々に作っていった結果なのだろうが、今後の経営が心配されます
そんななか営業利益18億5100万円(2009年度)を稼ぎ出す、新千歳空港へとやってきました

さてその新千歳空港といえば、この時期の北海道ならではの、困った事柄があります
そう雪害による欠航です
写真はその日何とか千歳を発着しようと必死に翼の雪を落とす作業をしている場面です
 


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ところで新千歳空港が国内で数少ない営業利益をあげる空港なのはその利用者が多い為というのが一番の理由かと思いますが、そんな空港での欠航は多くの利用者に様々な負担をかけます
そしてその様子は某巨大掲示板に事細かに書き込まれていたりもします

何便欠航したとか、欠航によって空港で何人寝泊まりしただとかがスレッドに書き込まれ、ある意味盛り上がったりもします
そんな次々書き込まれるさまは、まるでお祭りのよう
そう俗に言うところの「新千歳空港雪まつり」です

もっとも利用者にとってはたまったものではありませんが 
 

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今回の旅行はこの新千歳空港から始まりますが、実はある画策をしておりました
JGCプレミアの「国内線ファーストクラスアップグレードクーポン」を使いエコノミークラスからファーストクラスへアップグレードしようというものです
ところがこの日は雪害で各地に飛ぶ便が1〜2時間遅れて運行されています
予定していた便にはファーストクラスがあるが、その前の便にはファーストクラスの設定がありません
ファーストクラスにも乗りたいが、今日羽田にたどり着けないとパリ便に乗り継げないし・・・・
 
 
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ということで1便早めて乗ることにしました、もっともこれはファーストクラスカウンターでの対応が良く
席が空いたところですぐに声をかけてくれたからに他なりません
なにせ雪害で、便を早めようと皆さん同じように考えていますから
スタッフの気配りで難なく早めの便に変えてもらいました

便の遅れで混雑する空港のカウンター・セキュリティでしたが、今回ファーストクラスカウンター・DPラウンジエントランスを使わせていただきすんなり通過、搭乗までサクララウンジでまったりです
 

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ここで今年初となるサクララウンジのサッポロクラシックをいただき旅の無事を祈ります
さて今年はここで何杯の樽生ビールを飲むことが出来るでしょうか
 
 
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7時出発予定の羽田行きの便は1時間遅れでようやく搭乗開始
このあとも遅れに遅れて飛び立ったのは2時間遅れの9時近くになった時のことでした
 

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新千歳空港は雪まつり状態でしたが、スタッフの努力もあって何とか飛び立つことができました
CAもいつものように挨拶に来ましたが、飛び立ててほんとよかったですとのこと
・・・・ということは危なかったってことか
寸前のところで「新千歳空港雪まつり」を回避です

いや〜折角のパリ旅行がこんなところで頓挫してしまうところでした
ちなみに予定していたその後の便は私が羽田に到着した20分後くらいにしっかり到着いたしました

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雪の新千歳空港から一路、羽田空港国際線ターミナルへとやってきました
お正月のラッシュは逆だし、平日の夜中の10時くらいということもあってたいして混んでいないだろうとタカをくくっているとセキュリティは長蛇の列でした
まあなんとかそこをくぐり抜けJALファーストクラスラウンジラウンジへ向かいます
 
 

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今回は昨年お盆にサンフランシスコへ渡航した際、入ろうと思っていましたが時間切れで入れなかったシャワールームに初挑戦です
 

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ちなみにカミソリはシャワールームに置かれていませんので
受付で頼みシャワールームに向かいます
シャワールームは全部で6室ほどありますが、成田空港の国内線のように座ってシャワーを浴びるようなタイプではなく、ごくごく普通のシャワールームがありました
いつものように勤務先から直接空港に向かっていますのでここでシャワーだけでも浴びれるのは嬉しい
清潔に管理されていて気持ちよくシャワーを浴びることができました
 
 
 
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シャワーのあとはまずはビール
ここにはプレミアモルツとエビスビールの樽生があり双方共に楽しみました

さてこの時夜の11時過ぎでしたが食事がまだだったのでここで有名なカレーを頂きます
夜の国際線ターミナルに並ぶ各国の飛行機を眺めつつ至福のひとときです
 
 
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昨年も3回ほどお邪魔しましたが、ここのラウンジは日本の玄関口ということなのでしょう
お酒やフード関係が充実していていつ来ても楽しめます
というかついつい食べ過ぎてしまいます

今回は昨年サンフランシスコで虜になったクラムチャウダーもいただきました 
 
 
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お酒のコーナーにはここ羽田空港で売上NO1の「純米吟醸羽田」があつたのでそいつもいただき
ほろ酔い気分で搭乗口へ向かうことになりました
 

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「翼よ! あれが巴里の灯だ」
大西洋単独無着陸飛行に初めて成功したリンドバーグがパリ上空で叫んだとされている有名な台詞です
実際には後世の脚色のようですが、今回早朝のシャルル・ドゴール空港に降りていく様はまさにそんなシュチュエーションでした

ちなみに写真はバルト海を望むヘルシンキあたりの夜景です
当然ですが隠れる雲もなく満ちた月が綺麗でしたが、このあとも数時間西に向かう飛行機に連れ添うよう月は同じ高さを維持してパリまで付き合ってくれました
 

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羽田からパリのシャルル・ドゴール空港まで12時間と少し
そんな長距離の旅にJALは今回プレミアムエコノミーの最前列のペア席を用意してくれました
このシートはシートピッチが1m近くあり足元に余裕がありますし、前側にスライドしてリクライニングするタイプなので後方席の方に迷惑がかかりません
幅も充分ありぐっすり寝ながらフライト出来ました

今回はダイナミックセイバーでの申込です
札幌からパリ往復53,000円の格安チケット、当日プレミアムエコノミーにするには+30,000円でアップグレードできますよとあっただっただけに無料でアップグレードはないだろうと思っていたので喜びもひとしおです
おそらくは上記のように格安の航空券を売りだしていたため、エコーノミークラスはオーバーブッキング気味になり、うまいことエコノミークラスから押しだされたようです

帰路にいたってはなんとシェルフラットのシート
そうビジネスクラスにアップグレードしてくれました、いつもながら感謝感謝です
 
 

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まずは毛布ではなく薄い布団とアメニティを頂きました
アメニティの中にはアイマスク・耳栓・歯ブラシ。マスクなど 

ちなみにこのプレミアムエコノミー席にはパソコン用の電源が付いているのですが、凹凸の加減なのか接触が悪く使いづらい
そこでいつもこんな電源コードを持ち歩き、カメラのバッテリーの充電などに使っています


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朝の食事は和食をチョイス
今回のパリ便は「日本の田舎料理」ということで
・ぶり大根
・豚柳川風玉子 旨煮餡掛け
・白菜煮浸し、蓮根旨煮

DEAN&DELUCAのバニラアイスクリームも美味しかった
 
 

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シャルル・ドゴール空港に着いたのは現地時間で6時少し前
緯度が低いせいか真っ暗闇です
ボーデイングブリッチを渡っているとき気がついたのいですが、ボーディングブリッジには随分上のほうから伸びているタイプがあります
通常より上にあるということはエアバスA380のアッパーデッキ用でしょうか
 


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マネーボール

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羽田からパリへ向かう機内、時差の関係か真夜中に目覚めてしまいました
そうフランス時間の午前零時は日本時間の朝8時なんです

こんなときは機内エンターティメントで映画三昧です
「リアル・スティール」
「マネーボール」
「はやぶさ/HAYABUSA」
結局パリ往復で3本の映画を鑑賞しました
映画館で公開されたばかりの作品をオンデマンドで見られるのは嬉しいですね
 
その中で印象に残ったのは、ブラッド・ピット主演の「マネーボール」
 
 
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(アマゾンより拝借)
 

この映画
マイケル・ルイスによる『マネー・ボール 奇跡のチームをつくった男』を原作とし、オークランド・アスレチックスのゼネラルマネージャー、ビリー・ビーンがセイバーメトリクスを用い経営危機に瀕した球団を再建する姿を描く。(ウィキペディアより)
 
 
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実話が元になったこの映画ですが
昨年サンフランシスコに行った際、映画の主な舞台となったオークランド・コロシアムに足を運びアスレチックス戦を観戦してきただけに感慨深く見ることができました
 
 
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観戦したのは建山投手や上原投手が帯同するレンジャーズとの対戦でしたが、そういえばアスレチックスの選手は松井選手を除いて体格的には小柄な選手が多かった印象があります
対するレンジャーズの面々は皆、頑強そう
なるほどワールドシリーズにまで勝ち進んだわけです
アスレチックススの選手との比較してしまいましたが、この映画を見てなるほどと納得してしまいました(内容は是非映画を御覧下さい)

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シャルル・ドゴール空港からパリへの足は「ロワッシーバス」を利用いたしました
このロワッシーバス、いわゆる空港によくあるシャトルバスなんですが、空港からはどこにも停まらずパリのオペラ・ガルニエ宮付近へ直接向かってくれます
今回宿泊するホテルがオペラ座界隈ということもあってこのバスを利用いたしました
料金は一人€10(1,000円くらい)なので少し高いかなとも思いましたが、到着してみると1時間くらいかかったので割と割安だったかもしれません
もっともこれはユーロ安の影響なんですが
 
 
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乗り方はいたって簡単
15分くらいの間隔で運行されていますので、乗り場で適当に待っているとバスはやってきます
乗りこんで運転手に€10を渡してチケットを買い乗りこむだけです
ただ降りる場所がオペラ・ガルニエ宮の道路わきなので、あらかじめ調べておかないと迷子になりそうですね
 
 
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パリへ向かう途中サッカースタジアムが見えてきました
そう1998年のFIFAワールドカップ・フランス大会の主会場となった
「スタッド・ドゥ・フランス」です
そういやこのフランスワールードカップの時はフランスまでやってきたのにチケットが無いと随分すったもんだしたのを思い出しました
 

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さてロワッシーバスはパリ市街に入り、大きな通りから小路にわけ入って行きます
まだ薄暗かったのですが古い石造りの建物が並ぶ街並みが見えてきました
いよいよ「華の都巴里」到着です
 

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今回フランス行きを決めたのが諸般の事情で1週間ほど前ということもあり
予め頼んでおけば格安になるだろうホテルは頼んでおくことができず、今回宿泊したホテルは「ホテル・スクリーブ・パリ」というホテルでした

ロワッシーバス停留所から歩いて5分くらい
メトロ・オペラ駅や有名デパートにもほど近く大変便利なところにありました 


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このホテルは1860年にパリの「ジョッキー・クラブ」として建設されたそうですが、そんな歴史と由緒ある四つ星ホテルです
エントランスはわかりづらいのが難ですが、そこからロビーにかけいかにも格式が高そう
まだ朝の7時すぎですが、街歩きするにもスーツケースが邪魔なのでチェックインの時間まで預かってもらおうとしたところ
快くアーリーチェックインさせてもらいました
帰りもレイトチェックアウト
午後1時にチェックアウトしましたので、結局3泊で3日半滞在することになりました
 

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チェックインは別段日本人スタッフではないのですが、なんと日本語で受け答えしてくれます
そういえばパリに到着後の入国審査でもそうでしたが、こちらが日本人とわかると矢継ぎ早に日本語で話しかけてきました
まるで日本人が大挙して訪れていた一時期のハワイのワイキキ周辺を彷彿させます
一体全体、今このパリにどれほどの日本人が訪ねてきているのか・・・と思えるほどです
もっとも前フランス大統領がそうだったように親日の方も多いのかも知れません
これはこのあとも続き、ルーブル美術館などでも同様に日本語で「荷物はこちらを通して・・・」など現地の方に日本語で話しかけられました

部屋はこんな感じの部屋です
ラグジュアリー客室だそうでカードキーにはVIPの文字があり、部屋のある階層にはそのカードキーを使わねばエレベーターすら使えないようになっていました
 

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ちなみにこのホテルを頼んだあと届いたメールにはこんなことが書かれていました

『ラグジュアリー客室 - クラブソフィテル - クイーンサイズのベッド 1 台、クラブ会員限定サ ービス  €829.92
J.グレーンジ氏による内装が施された広いお部屋
Mybed とエルメスのトイレタリーを完備しています
クラブ会員限定サービス(アーリーチェックイン/レイトチェックアウト(空室状況によってはご利用になれない場合があります)
新聞、スイーツ、無料のインターネット、ミニバー(ソフトドリンクは無料))に加え、フィットネスセンター、ハマム、ジェットバスをご利用いただけます

I LOVE CHOCOLATE
「チョコレート満喫プラン」パッケージをお楽しみください
パッケージには、ご宿泊(3 泊ご宿泊いただくと 1 泊分が無料)、チェックアウト時間の延長、チョコレートギフト(ご滞在中 1 回のみ)が含まれます』

とあります
バスールームはシャワーブースやトイレが別になっており、広さや浴槽の深さも充分ありました
アメニティはあのエルメスです


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フランスのコンセントは日本と全く違うタイプ
シンガポールのパンパシフィックホテルで頂いた、「海外用マルチ電源プラグ変換アダプター」と三つ又コンセントが役に立ちました
ちなみにインターネット接続料も無料のプラン
ただし無線LANは速度が遅かった
アクセスポイントを持参することをお勧めします

冷蔵庫もソフトドリンクは飲み放題
毎日「レッドブル」を栄養ドリンク替わりに飲むことになりました
 
 

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今回の旅も弾丸旅行
ホテルのレストンでゆっくり食事する暇もなく
朝も早朝から出かけて行く始末

今度来るときはこうしたバーで一杯やってみたいものです
 

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今回の宿泊は3泊、2泊の料金で3泊出来るこのプランはコストパフォーマンスもよく
(といっても3泊で83,000円くらいでしたが)申込ましたが、そのプランの名称は「チョコレート満喫プラン」
部屋にはチョコレートをはじめ毎日スイーツが置かれていました

ちなみにウエルカムドリンクもココア
もっともこれは飲む時間もなく、最終日のチェックアウトの際飲むことになりました
 

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長くなってきましたので、続きは次のエントリーで

ホテル・スクリーブ・パリご紹介の続きです
まずはビジネスセンター
パソコンとプリンターが置かれていますが、なんとMacです
そういえばロビーに置かれていたパソコンもMacでした
 

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次にスパ&フィットネス
ここにはフィットネスセンター、ハマム、ジェットバスそしてスパ施設があります
 

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パリにきて毎日、歩き回ったせいか
無性にゆったりと浴槽に浸かりたくなり、やってきました
そう部屋にも浴室があるのですが、ヨーロッパタイプのもので浅く
たっぷりとお湯を張ったお風呂が好きな日本人には物足りません

そこでスパ&フィットネスのジャグジーバスでゆったりお湯に浸かることにします
 

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スパ&フィットネスに掃除のスタッフはいたのですが、浴槽にお湯は張っていなく
自分で湯加減を調整しながらいれました
他に客もなくゆったりとしたお風呂でジャグジーをフル回転させ疲れを癒してきました・・・いや〜極楽極楽

ハマム(スチームサウナ)もあったのですが、こちらも稼働しておらず調査には至っておりません
 

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さてエントリー名のバスローブでパリの街に放り出されるですが、今回の部屋は2階
スパ&フィットネスは1階にあります(ちなみにフロントは0階です)
水着の上にバスローブを着た格好でエレベーターに乗るのも勇気が要りますし、ひとつ下フロアということで非常階段で降りようとしたところ、ドアが自動でロックされました
階段を降りて1階の非常口のドアを開けようとしましたが、開きません
非常口ってくらいだから0階は開いているだろうと思いドアを開けるとそのドアは裏口のドア
パリの街並みが見えます
仕方がないのでバスローブのまま、歩道を歩き
ホテルエントランスから入ることになってしまいました

 

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いや〜さすがにこれは恥ずかしかった

パリの地下鉄をカルネで乗車

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ちょっと古めかしいパリの地下鉄ホームです
着いた車両もドアを手動で開けねばならなかったりと古い車両が多かったりしましたが、これも含めちょっとレトロな雰囲気を醸し出してくれました
それもそのはずパリの街に地下鉄1号線が開業したのは1900年のパリ万博が開かれた時のこと
その後30年かけ拡張されたとのことですが、それでも戦前のお話です


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歴史と文化に裏打ちされたパリの地下鉄ですが、現在もパリ市民の足として活躍しています
パリ市内を14本もの路線がめぐらされているので、たいていの所は地下鉄を使えば向かうことができます
そんな地下鉄をパリ市内の観光
エッフェル棟、ルーブル美術館、オルセー美術館、凱旋門、シャンゼリゼやレストラン訪れる際便利に利用しました

あくまで私感ですが、治安の悪さを感じることはありませんでした
これは結構夜遅くに乗ったのにもかかわらずです
 

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乗り方はとても簡単、料金は一律で€1.8
切符を改札で通せばどこにでも乗って行けます

そしてその地下鉄車内では実に多くの肌の色に出会いました
このほとんどはフランス人なのでしょう
サッカーや陸上競技でもフランス代表として活躍する選手も同様ですが、これがフランス
植民地支配というものを思い起こさずにはいられません
 

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地下鉄の切符には1回券(€1.8:180円くらい)もありますが、いちいち買うのは面倒です
そこでカルネと呼ばれる10枚綴りの回数券(€12.00:1,200円くらい)を買って2人でシェアして使うことにしました
 

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で、そのカルネを買うのに随分と手間取ってしまいました
ピラミッド駅だと思いますが、改札へ向かう途中にあった切符の販売機は小銭とカードしか受け付けないタイプ
支払いをカードで購入しようとしましたが、上手くいきません

そこでもう一度外に出て歩道を渡り
他の改札口を目指し地下に降ります、そこには駅員さんのいる大きな改札口があり
駅員さんに英語で話しかけたところ、写真の切符の販売機なら紙幣が使えるとのことでした
 

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最初に購入した時はフランス語の表示に手間取ってしまいましたが、良く見ると言語が選べるようになっています
流石はユーロ圏といったところでしょうか
残念ながら日本語表記はありませんでした
 

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ちなみに2枚ほどこのカルネ余っています、どなたかパリに行かれる方いらっしゃいますでしょうか(ただしお知り合いの方に限らせていただきます)

なにはともあれエッフェル塔

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パリへ来たのなら、まずここに昇らなければ始まらないということで
エッフェル搭へとやってきました
 

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シャイヨー宮テラスからのエッフェル塔の眺めです
もう朝の10時近くだというのにまだ朝焼けが残っていました
そうパリの緯度は私の住む札幌よりはるか北の北緯48度
これは樺太やカムチャッカ半島あたりの緯度で、この時期のパリの日照時間の短さを体感しました
 


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エッフェル塔の朝の営業は9時半から
営業開始とともに訪れようと画策していたところ、もたもたやっていたら10時くらいになっていました、混雑を避けたくて朝早く、そうパリ到着しホテルに荷物を置いてすぐにやってきたんですけどスムーズにはこれませんでした
幸いなことに噂に聞くような行列ではなかったのですぐに並び20分も掛からずエレベーターに搭乗できました
ちなみにこの第一展望台へ上がるエレベーターは水圧で動くらしく、アメリカのOTIS製だそうです 


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チケット売り場で第二展望台までの切符を購入
料金は€13.40でした
第一展望台からの展望は後ほどにしてすぐに第二展望台へのエレベーターの列に並びます
冬のこの時期しかも高所とあって風も強く寒かった
20分ほどして乗り込んだエレベーターからの眺めはこんな感じでした
 


 

金網で囲まれた展望台かと思いきやその上には、そんな金網のない展望台がありました
そこから眺めると街の中に森があります「ブローニュの森」でしょうか
 

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凱旋門から放射状に延びる道路とパリの街並みが望めます
 

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エッフェル塔から降りてきた11時すぎにはこの行列
やはり早目に訪れておいて正解でした


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シャンドマルス公園側から見たエッフェル塔
エッフェル搭といえばこの公園から見た景色が思い起こされます
写真で良く見る構図ですから、それらの写真はきっとこの辺から撮られたものなのでしょう
 

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そんなシャンドマルス公園の端には旧陸軍士官学校があります
かのナポレオンも在籍したという歴史のある建物です

昨年までNHKで放送されていた歴史ドラマ「坂の上の雲」に登場していた秋山好古氏はフランス、サンシールにある陸軍士官学校に留学していたそうですが、もしかしたらこの歴史ある旧陸軍士官学校も訪れこのあたりからエッフェル塔を眺めていたのかもしれません

ちなみに弟の秋山真之氏は広瀬武夫氏とともにパリを訪れたさい
エッフェル塔に昇り、100年以上前のパリの全貌を一望したそうです
いつの時代もパリに来たら「なにはともあれエッフェル塔」です
 

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次はあのルーブル美術館、モナリザは微笑んでくれるでしょうか

パリ・ミュージアムパス

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ルーブル美術館へ入る前に一つやっておく事があります
タイトルの「パリ・ミュージアムパス」を買うというものです
その「パリ・ミュージアムパス」
パリ市内とパリ郊外の美術館や観光施設約60ケ所で使用できる共通の入場券です
2日・4日・6日券と3種類あり、それぞれ連続した2日、4日、6日間使用できるという優れものです
もっとも美術館ごとに入場券を購入することもできますが、パリの美術館はパリ観光の目玉とあって、どの美術館も大変混雑しております
テロの関係か入場ゲートにはセキュリティがあり混雑しますが、それにもまして切符売り場も長い列が出来ていることが多く、時間の節約のためパスを購入することにしました
実はこのパス、シャルル・ド・ゴール空港内のインフォメーションやパリ市内の観光案内所で探していたのですが、まだ朝が早いということで開いていなかったり販売していなかったりしました
 

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そこでこのパスの販売所として有名なルーヴルの地下にある売店(TABAC)へ寄って行って「パリ・ミュージアムパス」を買うことにします
ここも混雑を予想しましたが、たまたまかもしれませんが空いていてすぐに買えました

今回購入したのは2日券€39です
このパスで「ルーブル美術館」や・・・
 

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「オルセー美術館」 

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「オランジュリー美術館」
 

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そして夜の凱旋門に登る事ができました
 

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元をとるつもりはありませんでしたが、4箇所回ったので元をとれた計算になります
ちなみにどこも多少並んだ程度ですぐに入れました
航空券が激安だったことを考えると、この時期はパリ観光の閑散期にあたるのか
割合どこも空いていて楽に回ることができました
しかもどこもじっくり見ることも出来、小中学校の教科書などで見た絵画を心いくまで観賞してきました

もしかしたらこの時期のパリって多少寒いのを除けば狙い目だったのかもしれません

パリっ子たちは大抵行きつけのカフェ
「モンカフェ」を持っているそうですが、それこそ無数にあるのではと思えるほどパリにはカフェがありました
パリ滞在中一度はそんなカフェに行こうと思っていましたが
パリに来て最初の食事はルーブル美術館直結のカルーゼル内にあるフードコート
「レストラン・デュ・モンド」にある
イタリアンカフェ「セガフレード・ザネッティ」でとることにします
 

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ルーブル美術館に着いたのが、ちょうど昼の少し前
混んでしまわぬうちに食事をとっておこうというものです
晩は楽しみにしているレストランでの食事が待っているので、ちんたらやっていて昼食が遅くなるのを避けたかったタメでもあります
これから美術館めぐりをするのに腹ごしらえって面もあります
今回訪れたフードコート、周りにはそんな美術館目当てにこられたであろう人々が大勢おりました
 

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ショーケースには美味しそうなサンドイッチなどが並べられていました
そして美味しそうなコーヒーの香りが漂っていました
 

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カプチーノにハムサンドと、この店自慢のパニーニを頼みます
パニーニは頼むと温めてくれ、熱々を楽しむことができました
 

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そうパリに来て最初の食事がイタリアンカフェ
しかもイタリアでは有名なコーヒーの美味しいチェーン店で日本にもあるんだとか

カフェじゃなく正確にはバールって言うんでしょうけど
気にしない・気にしないっと

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チュイルリー公園の芝生から眺めたルーブル美術館
まずは外観でその大きさに圧倒されましたが、所蔵作品数はそれ以上でした
30数万点はあるそうですが、真剣に見て歩くと何日あれば全て観きれるのか皆目見当がつきません

もっとも弾丸旅行の私どもにそんな時間はありません
残念ながら今回は駆け足での観覧となりました 


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さして理由はありませんが入場は正々堂々正面玄関たるガラスピラミッドから入ることに
エスカレーターで下に降りていきますが、そこにはナポレオンホールと呼ばれる空間が広がっていました

さて、こうした美術館・博物館にきたら
なにはともあれ主要作品を最初に拝むのが我が家のしきたりです
そしてルーブル美術館は「モナリザ」のためにある、とも言われていますので
まずはそうしたモナリザなど有名絵画の集中するドゥノン翼へ行ってみることにします
 

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迎えてくれたのが「サモトラケのニケ」
そして名画をずらりと、しかもさりげなく並べた通路?を歩き
モナリザの間へ
 

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当初並ばされた上2〜3分しか見られないとも思いましたが、決してそんなことはなく
少し待っているだけで最前列へ
モナリザが微笑みが感じられるまで、じっくりと鑑賞することができました

もっともここはアジアの国々ではありません、他人を思いやれるようなマナーのある人が多のでしょう
 

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モナリザを拝んだら、次は昔々小中学校の教科書で見た絵画の世界に突入です


「民衆を導く自由の女神」
この絵の中からドラクロワ本人を探します
ルーブル判ウォーリィを探せです

そしてドミニク・アングルの「グランド・オダリスク」
確かに背骨が長そうですが、それがかえって甘美な世界に誘います 


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ちなみにルーブル美術館はフラッシュ撮影が禁止されているところが、多いのですが
撮影自体は禁止というわけでは有りませんでした
しかもかなり自由に鑑賞できます

嬉しい反面、傷でも付いたらどうするのだろうと考えずにいられません
将来に残して置きたい貴重な遺産だけに
もう少し・・・と思ってしまうのは私が規制の多い国に育ったためかもしれません
 

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圧巻はこの絵画
ダヴィッドの「ナポレオンの戴冠式」
まずはその大きさに圧倒されました
レプリカらしいのですが、ダビット自身が描いた作品ですからその価値が減るものではないでしょう
 

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1804年ローマ教皇から冠を賜るはずのナポレオンはその冠を取り上げたうえ自ら王冠をかぶります
そのうえ教皇に背を向け、妃ジョゼフィーヌにも冠を被せる、そんなシーンがこの巨大なキャンバスに描かれています
そうここはナポレオン美術館とも呼ばれた時期があるくらいナポレオンゆかりの作品が多く展示されています
そこで探してしまうのがあの「アルプス超えのナポレオン」
例の「余の辞書に不可能の文字はない」というやつです
 

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(Wikipediaより拝借)

 

実際のナポレオンはドラローシュの「アルプス超えのナポレオン」のようにロバに乗って超えたんだとか
雪山をロバに跨り従者を従え進んでいく様は、ダビッドの描いたナポレオンの英雄像と比べ貧弱にさえ感じます


さてこのドゥノン翼で私が一番気に入ったのがこの「サンタ・クルス女侯爵」の肖像画
映画「宮廷画家ゴヤは見た」で有名になったとおり、美しい女性を描かせたらピカイチのゴヤですが
そんな女性肖像画の中でも一番美しいと思う作品でした
 

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さて次はシュリー翼
「ミロのヴィーナス」です

ルーブル美術館のドゥノン翼からシュリー翼へとやってきました
境目には天井画「ミネルヴァの前で人間を創造するプロメテウス」があり
天井を見上げてしまいます
天井画も素晴らしいのですがその周りの装飾も見事です
ちなみにルーブル宮に元々あった装飾品は革命のさい略奪されてしまったようですが、天井の煌びやかな浮彫や彫刻で彩られた装飾品にまでは手を出さなかったようで、今も輝き続けています

 
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さてここのお目当てのギリシア神話におけるアフロディーテ(愛と美の女神)の像です
ミロのヴィーナスで知られていますが、ミロス島で発見されたことからそんな愛称が付いたんだとか
無いはずの両腕が想像をかきたてますね

ここもゆったり鑑賞することができました
 

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私のお気に入りは「ヴェレトリのパラス」と名付けえられたアテナの巨像です
今日失なわれたブロンズ製肖像の複製だそうですが、威圧感がありました
 

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続いて古代エジプトのコーナーへ
ウンスーの墳墓の壁画やトイレ前に置かれたスフィンクス
 

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ラメセス2世の巨像などを見て回りました
 

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しかしながらピラミッドなどオーパーツ好きな私としてはちょっと物足りません
やはりエジプトといえばあの国
ここはやはり略奪大国の某博物館に行かねば満足出来そうにありません

パリで偶然

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別段約束していたわけでは無いのですが、我が家の奥さんのマイミクさんが、たまたまパリに滞在しているということで
急遽時間と場所を決めオフ会となりました

我が家の海外でのネット利用もPCから携帯へと変化したおかげで、こんな楽しみ方も簡単に出来るようになってきました
もっともSNSの威力なんですが
 


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オフ会場所に指定されたのが、ルーブル美術館出入り口の近く「カルーゼル・デュ・ルーブル」というショッピングセンターにある
17世紀からやっているという老舗の紅茶屋さん「マリアージュフレール」
日本にも支店のある紅茶専門店です
薫り高い紅茶がこれでもかっとたくさん売られていました
 

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ここでお茶しようというわけですが
パリにきて一発目がイタリアン・カフェ
そして次が英国っぽくアフタヌーンティ
ここはパリなんですが、まあ気にしないことにします

さて1階は混んでいたので(正確には地下ですが)、2階に案内され席に着きます
メニューには様々な紅茶の名が並んでいますが、私はアールグレイの薫り高いのをいただくことに
 

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この銀色のポット一つが€9とちょっと高めですが、ポットからカップに3~4杯は注げます
保温が利くのも嬉しいですね
3人で別々の紅茶を頼み、のんびりと楽しみました
2時間余りルーブル美術館を歩いたのですが、ここでその疲れをとっておかねばなりません

そう今日はまだオランジュリー美術館・オルセー美術館と巡らねばならないんです
 

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ルーブル美術館から小春日和のような日差しの中、テュイルリー公園を散歩
今年のフランスは暖冬だそうで、陽気に誘われたのか公園はカップルやら家族で賑わっており
いかにもフランスって空気を醸し出していました

ちなみにそんなカップルに写真を撮ってもらおうと声をかけたら、なんとイタリアからの観光客でした
 

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公園の端にはクリスマス名物の観覧車が回っています
この先はコンコルド広場
あのマリー・アントワネットがギロチンにかけられた血なまぐさいところです
今はギロチン台とはかわって、1836年にエジプトから贈られたオベリスクが建っていました
 

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目的地はこのオランジュリー美術館
ここにはクロード・モネの大作「睡蓮」があります
早速入場し睡蓮の間へ
そこは絵の巨大さゆえか、中央にある椅子に腰かけゆったり見渡すような部屋の作りになっていました
 

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私がこの睡蓮を見たときは、これは日本画ではないかと・・・
狩野派の作品と言われても信じたかと思います

モネは奥さんに着物を着せモデルにしたり
日本式の庭園を作り、自宅には浮世絵や日本の陶磁器を侍らせるなど、ジャポニズムに傾倒したようです
私のような日本人に親しみやすいのも判るような気がします
 

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(パリ情報.frより拝借)

フランスに親日家が多いのも、こうした日本文化に造詣の深い著名な方がいたからかもしれません
そのおかげか、この美術館もスタッフにも日本語で話しかけられました

さて、次はいよいよオルセー美術館です

オルセー美術館

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パリの美術館巡りの最後を締めくくるのは
「オルセー美術館」朝から歩きまくっているのでさすがに足に来ています

けれどこのオルセー美術館には、あのルノワール、ドガ、モネ、ゴッホ、ゴーギャン、シスレーなど
印象派の作品が目白押し
効率的に回ることにします
 

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ということで先ずは5階へ
そこにはオルセー美術館名物のちょっと変わった椅子がありましたが
すごい人気があり結局座ることができませんでした
 

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オルセー美術館はルーブル美術館とは違い撮影禁止
撮れなかった写真のかわりに、一昨年前「上海万博」の際フランス館で撮ってきた
写真をアップしておきます

このときはこのオルセー美術館から出張展示された名画がフランス館に飾られていました
今回そんな名画とも今回再会できました
 

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駆け足ですが1時間余り見て堪能してきました
2階(3階?)にあったゴッホ、ゴーギャン、シスレーのコーナーも素晴らしかった


そんなオルセー美術館
パリとオルレアンを結ぶ長距離列車のターミナル駅の駅舎だった建物に印象派絵画の美術館として
20年前に誕生したそうですが、このレストラン「カフェ・デ・オートゥール」の時計にその名残りがあるようです
 

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この他にも時計があり
そこからはモンマルトルの丘を望むことができました
 

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残念ながら我が家のパリ観光はこれでほぼ終了
このあと夜はフレンチレストランを予約していますし
明日からはTGVで郊外を観光
食事の後となるとかなり遅くなりそうなので、治安が悪そうなモンマルトルの丘は次回の渡仏までお預けです

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(ル・プティ・ヴェルドHP:ただしフランス語です)
 

折角パリに来たのだから、フレンチレストランで食事がしたい
けれどフランス語であれこれ聞かれても答えられないし
そんな不安を抱えて食事しても美味しくは無いだろうしと思っていたところ
とある方に助け船を出していただき(感謝)
パリ6区でビストロを経営している日本人オーナーのお店を予約してもらいました
お店名はビストロ「ル・プティ・ヴェルド」
サンジェルマン・デ・プレ界隈のシェルシュミディ通りは数軒ビストロが軒を構えていましたが、そんな通りにある、見逃してしまいそうな店構えの小さなビストロです
 

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オーナーである石塚秀哉氏は「シャトー・コルディアン・バージュ」や「ひらまつ」でソムリエを務められたそうで
かなり著名なソムリエとのことですが、来店するお客様がワインをお土産に持ってくるような
特に現地のワイン愛好家の方が足蹴く通う人気のお店のようです
キャビンアテンダントの方々も訪れるようで、棚にはJAL御用達の「森伊蔵」それに「山崎」なんてお酒もありました
 

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お店はそんなに広くはなく
1階は2人がけのテーブルが少々あるくらいでした
2階もあるようですが、オーナーである石塚氏が自らサービスをしているようですから
きっとこのくらいが丁度良いのでしょう

おかげでいつも予約で満席のようです
 

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そんな著名なソムリエに対し頼んだのが、まずはビール
石塚氏はそんな私に「当レストランにビールはありませんが、出口ならあちらにございます」などとは言わず、写真のビールを注いでくれました
アルザスビールの代表的銘柄「クロネンブルグ1664」
名前になっている1664はビール醸造マイスターの証明を得た年を指しているようですから350年の歴史あるビールのようです
味はと言うと、ちょっと甘めというか軽めのビールでした
 

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(ワインで有名なこのお店の紹介でこんなことを書いているのは私だけかもしれません)
 

メニューは日替わりのようで
ボードに書き込まれた中からチョイスします
 

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頼んだ前菜はナヴェ(蕪)と牡蠣の料理
それとフランスに来ら必ず食べると心に決めていたフォアグラです
 

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メインはフランス産の牛と黒豚
牛肉は日本の牛肉のように霜降りの脂身というわけではなく、赤みのしっかりとした肉でした
さすがにこれはワインによく合います
 

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「フランスは神に愛された国」とフランス人自ら言う方がいらっしゃいますが、確かに重厚な文化・芸術・歴史があるうえ、日本のように地震や津波で怯えることもなく
食べ物でいえばフランスは農業国ですから、毎日新鮮な肉や野菜がマルシェにならび
魚介類も北には北海、そして南は地中海と牡蠣やムール貝のように豊富な水産資源があります
そして極めつけがワインと食に関しては確かに神に愛された国なのかもしれません
 
なんだかんだで3時間半
そんな石塚氏の話を聴きつつフレンチと美味しいお酒を楽しんできました
ちなみに石塚氏の出身は私の住む札幌から車で1時間半ほどの距離にある夕張とのことでした
 

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ちなみに店に飾られていたエドガー・ドガの絵
複製でしょうが私もこんな絵ほしくなりました

いや〜シャルル・ドゴール空港に降り立ったのが朝の6時少し前
そしてこのル・プティ・ヴェルドを出たのが夜の11時
パリでの長い長い一日がおわりました

パリの観光は1日で終了、2日目はSNCFフランス国鉄を利用しシャンパーニュへ向かいます
やってきたのはパリ東駅、真っ暗でしたがもうすでに朝7時
この時期のパリはほんと日照時間が短いですね
 

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まず駅の窓口で前日に予約しておいたパリ8時36分発エペルネ行きの切符を発券してもらいます
帰路ランスからパリ東駅までのTGVのチケットは自宅でプリントして持ってきたのですが、行きは通常の列車でしたので予約番号を告げて駅の窓口で発券せねばなりませんでした
そうエペルネは小さい駅なのでTGVが止まらないんです
 


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発車までまだ時間がありますので構内をぶらぶら見学することにします
 
歴史と風格ある駅舎ですが、開業は1849年なんだとか
天井の高いドーム型の屋根が歴史の重さを感じさせますが、現代風の改札や液晶の掲示板などもマッチしていました


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さてここに早めに来たわけはこのTGVを見るためです
テツの本領発揮といったところです
ちなみにTGVの東ヨーロッパ線が開業するにあたりこのパリ東駅も大改修されたんだそうです
 

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第二・第三世代とたくさんのTGVが停車しておりました
そんな1台の客席を覗かせてもらいました

TGVは「フランスの新幹線」と紹介されることが多いのですが
違うな〜と思わせるのは、TGVの座席は回転しないということでしょう
中央のテーブル席を挟んで前後が逆転した配置になっています
そう半分の乗客が進行方向に背を向けることになります

これは回転させる技術がないのではなく、軽量化のためとも言われています

 

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写真の1等は席が2人掛+1人掛の横3列、2等にいたっても2人掛+2人掛の横4列と乗客数を稼げません
輸送料を稼ぐためか、どうしても列車の車両数が多くなってしまうようです
結果、動力集中方式のTGVでは加速性能がどうしても弱くなってしまうようです

丁度パリ東駅を発車するTGVがあったので動画で撮ってみました
日本の新幹線を見慣れている方のは一目瞭然ですね
 


 

さて今回ラッキーなことにパリ東駅で旅心を擽る極めつけの列車に出会いました
露仏首都間の直行運行の長距離列車
パリ発・ベルリン経由・モスクワ行きです
ロシア鉄道が昨年12月から運行を始めたようですが、欧州を貫く路線としては2番目に長く
ベラルーシ、ポーランド、ドイツを含む5カ国にまたがる計3,177キロを38時間前後で走るんだそうです
テツはどこの国にもいるようで、この列車のチケットはなかなか取れないんだとか

乗車口には恰幅のよさそうなロシア風の客室乗務員らしき女性の姿も見かけました
 

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パリから東欧を眺めつつロシアへ・・・
乗ってみたいものです

パリ東駅構内には日本でも人気のあるフランスの老舗パン屋さん
PAUL(ポール)がありました


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フランスに来たら食べたいと思っていたバターの風味たっぷりのクロワッサン
ラッキーと思いつつも、そんなクロワッサンとコーヒーをテイクアウトします
 

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これから向かう先はシャンパーニュ地方にあるエペルネ
TERという普通列車(乗った感じでは快速くらいでしょうか?)に乗って向かいます
このTERは高速鉄道TGVや中距離列車コライルで網羅しきれない駅を結ぶ日本の普通列車のようなもの?といったところでしょうか
最近は魅力あるデザインの車両が増えてきたようですが・・・・
ホームにはちょっと古めの車両が停っていました
 

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改札機に自分で切符を通し車両に乗り込みます
席は自由席だったので、中央にテーブルの有る貴重な席にいたしました

ちなみにコンパートメントもあったのですが、チンタラしているうちに満室になっていました
 

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まあこの席にはテーブルがあるということで
先ほど買ったクロワッサンとコーヒー
それに昨日偶然パリで出会った知人が持参してくれたパンとチーズを広げます
そう実はシャンパーニュを尋ねるとの話に乗ってくれ、一緒に行ってくれることになったんです
語学の堪能な人なだけに頼れる旅仲間として、ご一緒してもらえるのは嬉しい

田園にどこまでも続くぶどう畑、フランスらしい車窓を楽しみながら、ちょっと贅沢な朝食となりました
 

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パリ東駅からTERで1時間20分
エペルネ駅に到着いたしました
私たちの他に降りる人の数も僅かな小さな駅でした
 

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駅をでてすぐにノートルダム教会が見えてきます
女優の大地真央さんが、この教会で挙式を挙げられたのを新聞か何かで読んだ記憶があります
たしか旦那さんが大のシャンパン好きだったとか

教会の前のロータリーにはシャンパーニュ通りは → と書かれた看板がありました
 

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本来駅からモエ・エ・シャンドンなどのメゾンあるシャンパーニュ通りまでは歩いて5分くらいなのですが、ここで迷ってしまいました
もっとも迷ったおかげでエペルネの街を一回りいろいろと見て歩くことが出来ました
そしてなんとか辿り着いたシャンパーニュ通りです
 

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ここの通りには「モエ・シャンドン」「ペリエ・ジュエ」などの有名なシャンパン・メゾンが軒を並べます
ランス同様のシャンパンの聖地です
 


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残念ながらシーズンオフということで、上記のメゾンは閉まっていましたが
「モエ・シャンドン」にあったドン・ペリニヨンの銅像に参拝です
 

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エペルネの街はこうしたメゾンのおかげか
ここに住む人々の収入はフランスでもかなり高い部類のようで
市庁舎などもこのように立派な建物が立っていました
 

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エペルネ駅周辺で見かけた建物に残ったなにかの痕跡
銃弾の跡のようにも見えます
そう言えば第二次世界大戦中、ナチスとシャンパンにはいろいろと逸話があるようですが、この銃弾の跡もそうしたものの一つなのかもしれません
 

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昨年の夏訪れたカリフォルニア州のナバ周辺ワイナリー
そこでは「ワインツーリズム」と名付けられた観光で年間470万人もの観光客を集め、大きな産業として定着しておりました
フランスでも規模こそ違いますが昔からワインを目当てに訪れる観光客に手厚くもてなしています
 

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今回エペルノにあるシャパンハウス「アシル・プランシェ」を訪れカーブ見学や試飲を楽しんできました
受付を済ませ、このシャンパンハウスの紹介DVDを見ます
多くの日本人が訪れるのか、日本語で紹介されていました
10分のDVDを見たあとは、カーブを見学
18世紀から使われてきた歴史あるカーブです
 

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地下深くのカーブはひんやりというよりは湿気が強く、そこには最近は珍しくなった樽に入れられ醗酵・貯蔵するシャンパンやそして瓶詰めされたシャンパンがこれでもかと寝かされていました
 

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この瓶の数イコール人件費プラスアルファでしょうから、これって資金繰りが大変だな〜と、余計なことを考えてしまうほどです
 

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最初に見せられたDVDにはこの瓶詰めされたシャンパンを回す「ルミアージュ」と呼ばれた工程が映し出されていました
二次発酵を終えた酵母の沈殿物を取り除くためとのことですが、大変な作業だということが見てわかります
下に向けられたシャンパンのビンを見て回したい衝動にも駆られてしまいました
 

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カーブの見学のあとは、お楽しみの試飲
といっても日本のように無料って訳ではありません
カーブ見学と合せ1杯のコースが€6、2杯が€8.5でした
 

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「Achille Princier Brut 」と「Cuvée Grand Art」を試飲です
双方ともフランス国内のみ流通し日本には輸出されていないとか
 

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ということでお土産に一本購入
ついでにこのワインクーラーも買って帰りました
 

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今年の夏はキャンプ場でシャンパン
そんなシチュエーションで使おうかなと思っています

今から50年程前、フランスにおいて、牡蠣に病気が蔓延し絶滅寸前の危機が訪れたそうだ
そんな危機を救ったのが、宮城県のマガキ(稚貝)でした
病気に強い日本のマガキと交配し改良を加えることで、フランスの牡蠣は復活することが出来たんだとか
 

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『1960年代の終わりから70年代にかけて、フランスの牡蠣が病気になり、全滅しかけたことがあった。この危機は日本のマガキの稚貝の輸入によって奇跡的に救われたのであるが、当時のフランス人関係者は、皆、日本に深く感謝しており、助けてもらった時の心境を新鮮に語ってくれた。聞いていたわれわれにもその感動がストレートに伝わってきた。「フランスを救った日本の牡蠣」というタイトルはこうして生まれた。この誇るべき日仏友好の美談を1人でも多くの人に知らせたい、という想いがこの本を書くきっかけの一つになった。』 (アマゾンより)

そんな日本との関わりの強い牡蠣を食べてみたい
今回のフランス旅行のテーマのひとつでした
 

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エペルネを訪れシャンパンロードを探していたところ、道に迷い込み街を散策
商店街には美味しそうな惣菜を売る店やレストランが並んでいました
そんな一角に生牡蠣の屋台がありました
どうやら向かいにあるブラッセリーの出店のようです
美味しそうな牡蠣が氷の上に並べられていました
 


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シャンパンのカーブを見学しているときも、この牡蠣のことが頭から離れず
ちょうど昼時だったこともあり、ここで昼食にすることにします

伺ったのがバー・ブラッセリー「LE KHEDIVE」
日本でいうところの食事もできる大衆酒場といったところでしょうか
 

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「フランスでは生牡蠣を一年中食べる。いや生牡蠣しか食べない」
ということで早速、生牡蠣を頼むことに
フランスで牡蠣といえば、このブロン種を思い浮かべますが、実際には日本でもおなじみの細長い牡蠣もあります
どちらかというとこちらの方が多く消費されているんだとか
 

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もちろんシャンパンも頼みます
流石エペルネはシャンパンの街、ごくごく普通にシャンパンがグラス売りされていました
しかもマグナム瓶のコルクがなんの躊躇もなく抜かれています
 

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いや〜丁度季節だったらしく
たっぷりと身の詰まった牡蠣は絶品でした

ふと周りを見回すと皆さん同様に牡蠣とシャンパンでやっいます
ただ昼食としてはいまいちお腹に残らないのでもう一品
隣の方が食べていたガーデンサラダが美味しそうだったので、こいつも頼みます
ついでにテーブルに置かれた生ビールの宣材にもつられました

初めて訪れた街でふらり立ち寄ったお店でしたが、雰囲気も良く安くて美味しい
いかにもフランスのブラッセリーらしいお店で食事を取ることができました
 


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さて「フランスを救った日本の牡蠣」ですが後日談があります

昨年の震災により壊滅的な被害を受けた宮城県三陸の牡蠣
そんな牡蠣業者の窮地を救おうとフランスから手が差し伸べられています

その名も「France o-kaeshi(フランスお返し)」作戦
フランスのカキ養殖業者は今度は自分たちが恩返しをする番だと援助を惜しまないんだそうです

私もちょっとフランスが好きになってしまいそうです

エペルネを一回りしたあとは、もうひとつのシャンパンの故郷ランスに向かいます
タクシーでもそんなにかからないでしょうが、折角なのでTER(列車)にしました
そう最近は海外で鉄道に乗ってどこかに出掛けるというのがマイブームなんです
 

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エペルネからランスに向けてのTERはそんなに数は出ていないので、発車時刻を調べ駅へ
ちょっと早め駅につきましたが、乗りこむTERはエペルネ駅が始発だったらしく列車はすでにホームにありました
さっそく駅で切符を買い、自動改札機でスタンプを押したらホームへ
料金はエペルネ~ランスが€6.4とちょっと高めでした
 

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乗りこむTER(列車)は割合新しいモデルでした
日本同様モータリゼーションの発達でフランス国鉄は一時期ローカル線の廃止を検討したそうですが、ローカル線の廃止は地方経済の衰退につながると地域圏が地方交通政策を主導するようになり
地域の列車としてこうしたTER(列車)が導入されたようです
 

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車両に乗り込む人もいないので、ここでちょっと撮テツです 

座席はかなりゆったりとしたタイプ
テーブルの着いた座席もありました
まあ普段さほど混みあうことはないという事なのかもしれませんが
 

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キャンピングカーオーナーの私としてはこうした列車の設備で一番気になるのがトイレですが、TGVとなんら遜色のないトイレ設備が設置されていました
これきっと高いんだろうな~
 

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楽しみにしていた車窓ですが、これが私の住む北海道となんら変わり映えのしない景色
ちょこちょこ見かけた「ヤドリギ」すら道東の車窓そのものでした

ただ丘陵に植えられたぶどう畑が、新鮮な景色でした
そしてその樹はあれっとおもえるほどの低木
収穫がしやすい面もありますが、畑からの反射熱おも利用した、シャンパーニュ独特のぶどう畑の景色のようです

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そんな車窓を眺めていると、あっという間にランス到着です

エペルネに続きシャンパン醸造の一大中心地ランスにやってきました
ここランスには「マム」「ポメリー」「ヴーヴ・クリコ」など
世界に名をはせたシャンパンハウスが集中するシャンパンの故郷として有名ですが、フランス歴代の王の戴冠式が行われたノートルダム大聖堂のある歴史ある街でもあります
ゆっくり見て回れれれば良いのですが、弾丸旅行が常の私どもにはそれは無理
効率的に回るため、まずは駅前の観光案内所にいき情報を仕入れることに
どうやら事前に調べておいたシャンパンハウスは近くにあるようで、歩いて向かうことにします
 

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今回向かったのはマムとかヴーヴクリコのような日本でもおなじみのシャンパンハウスではなく、ちょっとマイナーなところを狙ってみました
上記のようなシャンパンは過去に飲んだこともありますし、新しい発見もしてみたいそんな思いで選んだのが・・・・
 

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年間3百万本をも生産するフランス第2位の規模を誇るシャンパン・ハウス「シャルル・ド・カサノヴ」(Charles de Cazanove)
1811年創業とその歴史は古く
イギリス王のエドワード7世を初めとする数多の王妃や政治家から愛されたシャンパンで、かつてはエール・フランス航空でも利用されたれたこともあったんだとか

けれどここに来るまでそんなシャンパンハウスがあるなど露知らずでした
 

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ぶどう畑や醸造所などは別の場所にあるようで、ここは倉庫と配送のための場所のようです
事務所にはシャンパンの瓶がタワーのように高く積まれていました
 

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ビジター用のワインツアーコースは時間の関係で残念ながら参加できませんでした
(このへんは下調べが不足していました)
 

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が、もちろんここで試飲していきます
前述のように歴史と実績のあるシャンパンハウス
スタッフの方も自信ありげの表情で注いでくれました
 

 
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このシャルル・ド・カサノヴ
日本には輸出していないと思いきや、先日コストコに並んでいるのを見つけました
早速ロゼを2本購入
確か2,800円くらいだったかと思います
直売価格が€23ですから、コストコは上手に仕入れていますね
 

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今度ランスのこのシャンパンハウスを思い起こしながら開けることにします
いや〜ランスではいいものに出会いました

昨年4月、ランス市内を南東に縦断する 路面電車(トラム)が開通しました
御覧の通りトラムのデザインも洒落ていて、しかも路面電車特有の架線もありません
そのおかげかレトロな石造りの街並みにもうまくマッチしていました

架線が無いのは、なにやら地表集電システムとやらで給電されている為らしい
 

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ランス駅の観光案内所でもこのトラムで回りなさいと勧められましたし
海外テツとして、ここはトラムに乗らぬわけにはいきません

けれど乗り方が判らない
そこで道行く他の乗客に聞いてみると
先に自動券売機でカードを買っておき、それを機械にかざして乗り込むのだとか
 

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トラムの停留所を見渡すとありました
自動券売機です
1回限りの乗車券ではなく1時間内乗り放題で幾らというシステムでした

1時間内・€1.2を選択し、乗車人数を入力
コインを入れると、これで良いか?と聞いてくるので
OKすると出てきたのがこのカードです


そうこうしている間にトラムがやってきました
かなり頻繁に運行されているようです
 

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さっそくさっき購入したカードを機械にかざし乗り込みます

ゆっくり運行されるランスのトラム
古い街並みもよく見ることが出来ましたし、乗り心地も含めなかなかなものでした 
 

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現在このランスにはルーヴル美術館の別館
「ルーヴル・ランス」が建築中で今年12月には開館だとか
日本人の設計とということもありますし、また訪れてみたいものです

その際はこのトラムをもう少し上手に使いこなしたいですね

ランスのノートルダム大聖堂

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長く続いた英仏百年戦争が終わりかけた頃
イングランドに半分近く占領されてしまったフランスでしたが
そこに英雄?ジャンヌ・ダルクが現れ
フランス王太子だったシャルルに謁見し「私に兵を。オルレアンを解放し、一緒にランスへ」とのたまったんだとか
そしてその言葉通りににオルレアンを開放、さらに勝利を重ね、本当にシャルルをランスでフランス王シャルル7世として戴冠させました

そしてその戴冠式が行われたのが、このランスのノートルダム大聖堂だそうです
入口近くにジャンヌ・ダルクの銅像がありました
 

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さてそんなランスのノートルダム大聖堂に潜入です
中では蝋燭に火が灯され祈りが捧げられています
そんな大聖堂の一番奥には有名なシャガールの制作したステンドグラスがありました

別段キリスト教徒ってわけではありませんが、こういった場所に居るとなんとなくではありますが厳粛な気持ちになります
 

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朝から歩き続けていましたので、この辺でちょっと休憩
ノートルダム大聖堂を出たところにある、ランス美術館の向かいにあるカフェ
「Le Café du Palais」 で一息入れます
 

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店内は絵画が所狭しと並べられ
レトロな雰囲気漂うカフェでした
 

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予約したTGVの時間が近づいてきたのでトラムでランス駅へ
そんなランス駅前には、お祭りの屋台がたくさん並んでいます
 

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射的などのゲームが中心のようですが、その景品には見覚えのあるものが・・・
そうサンリオキャラクター「ハロー・キティ」のヌイグルミでした
アジア各国でキティのグッズを見かけますが、ここフランスでも人気のようです
他にもカリメロのヌイグルミもありましたが、これも日本とイタリアの合作アニメのキャラクターですね
 

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さて次はいよいよTGV乗車
フランス版新幹線でパリに帰ります

TGVに乗車・ランス~パリ東駅

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ランス駅に停車している「TGV Réseau(レゾ)」
アルストム・トランスポール社製の第三世代のTGVです
そうランスからパリへの帰路は楽しみにしていたTGV乗車となりました
 

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チケットは渡仏の2日前、ギリギリになってから日本から「TGV-Europe」のWebサイトを通じて予約しておきプリントアウトしたチケットを持参してきました
それにしてもこのTGV-Europeってサイト使いづらいようです

実は今回のパリ行きはいろいろあって最終的に行こう決めたのは渡仏の3日前
1週間前ならもう少し簡単に使える日本語サイトから予約できたんですけど仕方ありませんね
もちろん早割もききませんでした
 

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(TGV-EuropeのHPより、クリックするとサイトにジャンプします)
 

第三世代とはいえTGV Réseauも運用開始から10年以上が経過したことから
古びた内装の改修が行われたそうです
改修にはレカロ社、クリスチャン・ラクロワ、ケンゾー名だたるデザイナーがコンペを行い、その中からラクロワデザインが選ばれたそうです
(レカロデザインのTGVって乗ってみたい気もしますが)

さて写真はそのラクロワデザインによる二等車内
おしゃれですね
 

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一等車のシックなデザイン、これもラクロワの手によるものです
ちなみにTGVに乗車するのは今回が初めて
折角の機会でもありますし、一等車を予約しておきました
進行方向に背を向けて乗るのはいやなので、もちろん進行方向向きの席での予約です
そうTGVのシートは中央のテーブル席を挟んで向きが逆になります
しかもシートの方向は固定されていて、日本の列車のようにシートの方向を変えれないんです

 
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このTGV運行まではパリ~ランス(シャンパーニュ地域)間は以前1時間35分かかっていました
TGV東線の開通によりわずか45分で行けてしまうことになったんですが、45分程度ではフランス人は食事が出来ないようでビッフェ車はやっておりませんでした
けれどビッフェ車の壁には美味しそうな料理のメニューが掛っていました
 

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一等の座席です
二等と違い一列が2+2ではなく2+1シートのため左右に広く
ついでにフットレストとテーブルが付いていました(二等がどうだか判りませんが)
ところでフランスはバスの車内では原則飲食禁止だそうですが、TGVはOKのようです
次回はブッフェで食事か駅弁?持って乗ってみたいものです
 

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さて列車に乗ったらお約束のトイレレポート
このTGV Réseauはちょっと古い列車ということで、一昔前って感じのトイレでした
 

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そうこうしている間にTGVはパリ東駅に向けて出発
この日は朝から歩き続け疲れたせいか、すぐに眠りにつきました
気がついたらパリ東駅のホーム
車窓を楽しむもなにもありませんでした

ま、プッシュ・プルの動力集中方式であるTGVの客車の乗り心地が良かったということにしておきましょう

夜の「凱旋門」屋上からの眺め

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エッフェル塔から望むエトワール凱旋門です
パリの道がこの凱旋門を中心に伸びているのが判ります
 

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こうして遠くから眺めるのも良いのですが、どうせなら近くから見たくなるのが世の常

ところがこの日は朝早くからエペルネ・ランスとシャンパーニュ地方を駆けずり回ったせいか、ホテルに着いた途端、疲れがどっと出て外出したくない気分に襲われました
ただここは是非とも見てみたい夜の凱旋門
まだクリスマス・イルミネーションが残っている時期(1月7日)だったのできっと綺麗なことでしょう
重い腰を上げ地下鉄で向かうことにします

そう今回のフランス観光はこうして行き当たりばったりの旅だったんです

 
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地下鉄のシャルル・ド・ゴール・エトワール駅から地上に出るとそこはシャンゼリゼ大通り
そして目の前に見えるのがエトワール凱旋門です
こうしてみると結構大きいんですね
高さは50m近くあるんだそうです
地下道を渡って凱旋門の真下につきましたが、ここから眺めてもでかい

そしてここ凱旋門の下には祖国フランスのために命を捧げた大勢の兵士たちの内
身元不明の戦死者一人が代表として葬られています
この「無名戦士の墓」には 1923年以降絶えることない祈りの献火が灯っていました
 

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さてこの凱旋門、実は登れるんです
料金は€7でしたが、昨日買ったミュージアムパスがここでも使えました
いざ凱旋門に登頂開始です

登れると言っても、どこまでも続くこの螺旋階段なかなか終わりが見えてきません
284段とのことなので高層マンションでいうところの14〜15階に相当するんではないでしょうか
いや〜かなりしんどかった
 

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けれど凱旋門の屋上にはそんな疲れも不吹き飛ぶくらいの感動が待っていました
凱旋門はパリの中心、ここから放射線状に道路が伸びて街が広がったためか
パリの夜景が一望出来ました
 

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ライトアップされたエッフェル塔もなかなかなものです
 

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遠くにはモンマルトルの丘の頂にそびえるサクレ・クール寺院
眼下にはシャンゼリゼ大通り
そしてその先には昨日見たコンコルド広場の観覧車が望めました
 

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さてこの凱旋門を降りたら、さきほど見たシャンゼリゼを歩くことにします

凱旋門屋上から見えるシャンゼリゼ大通りの夜景です
このBlogちんたら更新しているので季節感がありませんが
ここに登ったのは実は今年1月7日
ラッキーなことにクリスマスイルミネーションの点灯がいまだ残っていました
 

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さてシャンゼリゼといって思い出すのが「オー・シャンゼリゼ」というシャンソン
翻訳され学校の教材になったりしていましたので私でも知っています

日本でも多くの歌手がカバー曲を歌っていました
下記の動画はそんなカバー
南沙織バージョン、YouTubeで見つけました
これ歌も良いのですが、背景の景色も素晴らしく
先般伺ったこのシャンゼリゼ大通りを思い起こしてくれます
 


 

冬の季節、しかも夜とあって寒い中でのシャンゼリゼでしたが、折角なのでちょっと散歩することにしました
歩いてみると歩道が広く歩行者天国ってな雰囲気です
このシャンゼリゼを歩けば、あのエリゼ宮まで行きつきますが、残念ながらこの日はそこまで歩く根性はありませんでした

道路の向こうにはヴィトンをはじめとしたブランドショップが立ち並びます
 

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そんなブランドショップ「LANCEL」の前に日本でもたまに見かけるキャンピングカーが信号待ちしていました
 

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「RAPIDE」というフランス生まれのキャンピングカー
シャンゼリゼのネオンにもひけを取らない洒落たデザインです

さてこのキャンピングカーを生産するRAPIDE社、フランス中西部ブルタニュー地方とノルマンディ地方に工場を持つ老舗のキャンピングカー&キャンピングトレーラーのビルダーです
ヨーロッパのキャンプ場のおよそ4割はフランスにあるというほど、キャンプ大好きな国民
夏はゆったりバカンスをとり、家族や友人と過ごすため
特にキャンピングトレーラーの所有が多く、その数は何と25万台と言われています
この翌日はノルマンディ地方に向かいましたが、あちらこちらでキャンピングカーを見かけることになりました

まあ、その話はまた後日ということで

シャンゼリゼから地下鉄でオペラ座まで帰ってきました
実はこのあとオペラ座近辺のレストランで今日一日シャンパーニュ巡りを付き合ってくれたマイミクさんと食事を約束しています
もっともその方はバレーを観劇してくるとのことなので少し遅れるとのこと
先に一杯やってることにします
 

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伺ったレストランは美味しいムール貝料理で有名なベルギー生まれのチェーン店
「レオン・ド・ブリュッセル」
ここパリ市内にも9店舗を構えているそうです

今回行ったのはオペラ座ガルニエ宮から歩いて数分の距離にあるお店です
チェーン店といっても創業1893年の老舗
本店はその名の通りベルギーのブリュッセルにあります
もっともベルギーでは「シェ・レオン」という名で営業しているそうです
 

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どちらかというと日本でいうところのファミレス
特段予約しなくても入れるという事なので予約しませんでしたが、お店はご覧のとおり満席でした
ちなみにこのときすでに夜の9時はゆうに回っていたのにかかわらずこの状態です
前日行ったプチ・ベルドーも午後7:30開店でしたが、フランス人の夕食は日本のそれとは違い少し遅いようです
もっともここはオペラ座などのある地域
オペラやコンサートに行った後、食事となるとどうしてもこんな時間になってしまいますね

予約もせずに満員のお店にいったのにもかかわらずスタッフの方は丁寧にテーブルに案内してくれました
席は全体的に狭いのですが、案内されたのはパリ街を歩く人通りの見える窓側の席でした
 

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さてオーダーです
メニューからシンプルなトラディショナル(セット料金は€16.3)を選び
前菜はコロッケをチョイス
これにパンとフライド・ポテトが付きます
 

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そしてここのメイン料理はなんといっても
このバケツのような鍋に入ったムール貝の白ワイン蒸し
味付けやトッピングに色々と種類があるようですが、今回はシンプルにただの白ワイン蒸しを頼みました
まずはその量に驚きます
当然のように頼むのは2人で一人前、これを2人でシェアしていただきます
とはいえ鍋の中のほとんどが、殻ですからさっと食べられました
ちなみにムール貝を食べ終えた鍋の底に残った出汁にパンにつけて頂きましたが、これが絶品でした


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もう少し食べたいな~と思っていたところ
隣の方が何だか美味しそうなものを頼んでいたのでそいつも頼みました
「ムール貝のグラタン、エスカルゴ風」というものだそうです

フランス語のメニューは読み込めませんでしたが、なにやら追加の€1でおかわりが可能なんだそうです


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このムール貝のグラタン
焼けたチーズの香りがたまらなく、ビールに良く合います
そんな訳かここではワインよりもビールのグラス片手に食事している方が多かったようです
やはりベルギーの料理にはベルギービールなんでしょうか

もっとも私はエペルネのブラッセリー「LE KHEDIVE」で飲んで気に入った「Pelforth」というフランスのビールがあったので、そいつをいただきます

フランスはワインと思いきやビールもいけるんですね

これだけ食べてワイン・ビールを数杯飲み2人で€40(4千円くらい)でした
堅苦しくなく、アットホームな雰囲気で帰る客が店のスタッフと握手して帰る様など人気のほどがうかがえます


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昨年はサンフランシスコでベルギービールに目覚め
今回はここレオンでベルギーの名物料理を賞味
なんだかベルギーにも行ってみたくなってきました


 
 

キリスト教文化圏では日曜は安息日にあたり
休息が義務付けられていてフランスもその例外ではない
神に愛された国なんだそうですからなおさらでしょう
最近では緩和が叫ばれていますが、実際にはほとんどのお店が休んでいました

そんな日曜日にパリで観光もないだろうと、この日はモンサンミッシェルへの観光を考えていました
休息日といえど観光地はある程度お店はやっているだろうと考えてのことです
 



 

当初TGVとバスで向かうつもりでいたが・・・・
昨日一昨日と地下鉄やTGV等で駆け回り少し疲れが溜まっていました

パリからモンサンミッシェルまでは西へ350kmほどあり
行きだけでも4時間と時間かかります、バスツアーなら楽して連れていっていけるだろうと急遽申し込んだEMI社の催行するバスツアー
「モンサンミッシェルとノルマンディーのいなか町」に参加いたしました
早朝ホテルから歩いてパレロワイヤル広場に集合バスに乗り込みます
向かうのは「ラブイユ村」という田舎町
ここでトイレタイムと朝食です
 


 

ラブイユ村はセーヌ川岸の可愛らしい小さな村
船渡し場があり渡し船が出航準備しています
ちなみにここはあの「家なき子」の作者エクトール・マロの出身地ということでマロの胸像がありました
 


 

村の中心にはゴシック様式のマドレーヌ教会があり
礼拝所を見学
もうツアーに馴染んでいます
日本語での会話で観光ができるのもいいものですね
 


 

そして朝食に訪れたクレープ屋さんでクレープとコーヒーのセット(€4.5)を頂きます
なんだかモーニングセットってな感じです
お店の入口には日の丸が掲げられていました
ツアー会社と契約しているようですが、日の丸は歓迎の意味が込められているようです
これが外国人を迎える本来の姿なのでしょう
日本人の日の丸へ対する意識の方がもしかしたら変なのかもしれません
 


 

そうそうクレープ屋さんの向かいにパン屋さんがあり
「ガレット・デ・ロワ」は切り売りされていました
そういえばここに来たのは1月初旬、ちょうどキリスト教の祭日公現祭の時期
昨日行ったエペルネのシャンパーニュ通りでこの王冠をかぶった子供連れを見かけました

私もこれフェーヴ目当てに食べてみても良かったかな
 


 

朝食を食べお腹がくちたら、後はバスでぐっすり眠りながらノルマンディ地方を目指します
気がつくとサン・マロ湾に浮かぶモンサンミッシェルが見えてきました

ちょっと手前でバスは停りここで撮影タイムとなります
まあこういったものはたいてい遠くで見るのが一番ですからね
 


 

とはいえEMIバスは世界遺産モンサンミッシェル入口へ向かいます

要塞のようなたたずまいを見せるモン・サン・ミッシェル
実際に百年戦争の間もイギリスの猛攻を奇跡的に耐え抜きました
理由はその特異な地形にあります
潮の干満の差が最も激しい所では15mもあり
「モン・サン・ミシェルに行くなら、遺書を置いて行け」と言われるほどです
まさに難攻不落の要塞ですね
 


 

現在では対岸との間に地続きの堤防道路が造られ、汐の干満に関係なくいつでも島へと渡ることができます
ただこの堤防による環境変化を鑑み、今年周囲の潮の流れを元に戻すために橋 を作るみたいです
ギリギリのところでこの堤防道路を渡ることができました
 


 

さていよいよ王の門よりモン・サン・ミッシェル内部へわけいります
修道院下の狭い路地には土産物屋やレストランが軒を並べていました
 


 

ただし頂上の修道院を目指すには、この長い長い階段を登らなければなりません
 


 

頂上の礼拝堂で見かけたシスター
礼拝と思いきや写真を撮っていました
blogにでもアップするのでしょうか
 


 

ラ・メルヴェイユ最上階の回廊
なんだか宮崎アニメの天空の城ラピュタを彷彿させます
続いて「ラ・メルヴェイユの騎士の間」とまわります
 


 

最上段にはこんなものまでありました
人力式のクレーンです
回し車内部に人が入りハムスターよろしく巻き取るようです
なるほどこれだけの石材を運べたはずですね
 


 

時代を超え建て増ししてきたモン・サン・ミッシェル
あちらこちらで修繕が行われていました
そうではないかと目を凝らすと「KUBOTA」の文字が
こういった場所で頼りになるのはやはり日本の建機なのでしょうか
 


 

最後にモン・サン・ミシェルの修道院付属教会の天守搭に聳える聖ミカエルと同じ彫刻
内部に鎮座しておりました

そうここモン・サン・ミシェルはカトリックの重要な巡礼地のひとつでもあります
 



 


こういったものは中から眺めるより、遠目で見たほうが良いとよく言われますが
それなりに見どころのあり歴史を感じさせるところでした

これでモン・サン・ミッシェルの巡礼は終了
次はそろそろお腹もすいてきたので名物?のオムレツを食べに行くことにします

モンサンミッシェルの入場口
王の門をくぐったところにそのお店は有りました
 


 

「プラールおばさんのオムレツ」
ここモンサンミッシェルの名物料理ふわふわのオムレツを出すお店です
今回ここでは食事しませんでしたが、ガイドさんの案内で入店、写真もOKとのことなので撮らせていただきました

現代ではプラールおばさんはおりませんが、当時のレシピのまま今でも手作りで玉子をホイップし薪を焚いた暖炉でやいているのだそうです
 


 

もっともここはコース料理のみ、残念ながら今回はバスツアーなのでゆっくり食べている時間はありません
しかたありませんので少し昇ったところにある、プラールおばさんのオムレツの姉妹店
Terrasses Poulardで昼食をとることに
 



 

お店は大変混雑しています
実は修道院に行く前は満席で帰りに寄ったほどです

これが正解、帰路に訪れると窓際の席がうまいこと空いたのでここで昼食
窓の外にはサン・マロ湾の干潟が望めます
 


 

さてオーダーですが、プラールおばさんのオムレツはもちろん
ここモンサンミッシェル湾産のムール貝も頂くことに

モンサンミッシェル湾の養殖ムール貝はAOCの認定を受け
日本にも輸入されるようなブランド品なんです
こぶりなムール貝は昨日食べたレオンのムール貝に引けをとらぬ味でした
 


 

これに前菜、シードルとデザートがついて€20
日本円で2千円といったところでしょうか
観光地を鑑みるとユーロ安を肌で感じます
 


 

ところでオムレツは美味しかったって・・・
私感ですがケチャップをオーダーしたほうが無難のようです

いよいよモン・サン・ミッシェルともお別れ
帰路のバスからの車窓です
牧草地の奥にモン・サン・ミッシェルが望めます
実は羊が見たかったんですがこの時は放牧されてはいませんでした
 


 

この牧草地はその地形や潮風のおかげで塩分などのミネラルたっぷりの土壌、エルビュと呼ばれる塩分のある牧草を食べて育った仔羊は「プレ・サレ」と呼ばれ海の恵みをたっぷり含ミネラルに富み、大変柔らかく美味しいそうです
ちなみに私の住む北海道には焼尻島という島があり
「プレ・サレ焼尻」と呼ばれる高級サフォークがありますります
地元北海道には出回らない貴重な羊肉です
いや~モン・サン・ミッシェル産の羊料理、食べてみたかった
 

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さてバスはパリをめがけて走りますが、モン・サン・ミッシェルからは4時間はかかります
そうです今回の日帰りバスツアーは朝7時集合で解散は夜8時半
13時間半はかかる大旅行なんです
帰りはバスの給油兼トイレタイムで、ガソリンスタンド「TOTAL」に立ち寄りました
このTOTAL、F1やWRCのスポンサーとしておなじみですね
 


 

このガソリンスタンド
コンビニも併設しておりました
コンビニというよりは小さなスーパーマーケットくらいの品ぞろえです

パリに帰ってももう遅い時間ですし
なによりこの日は日曜日、パリの日曜日はほとんどのお店が閉まっていることを勘案し
ここで晩飯を買っていくことにしました
フランスでコンビニ弁当ってのも良いかも・・・・

ただ流石はガソリンスタンドお酒は置いてませんでした
 



 

ホテルに戻り、買ってきたサンドイッチを夕食にします
思えば当初思い描いたパリ旅行はこういった食事でした

冷蔵庫のソフトドリンクは飲み放題でした
そんな冷蔵庫にはレッドブルがありましたので、こいつとともに頂くことに
 


 

いや〜13時間のバスツアーはさすがに疲れました

平均で年に19回ほどキャンプするキャンプ好きなフランス人
3週間ものバカンスを取る国だけあってどこにいってもキャンプ場はあります
そのキャンプ場料金も1泊€9ほどということから普及し、私の生まれた1960年代には旅行者の60%がキャンプ場を利用するまでになったというから驚きです
日本にもその当時キャンプ場いやもとい野営場はあったのだと思いますが、主に海辺や川原でキャンプしていたのではないでしょうか

そんなキャンプ好きのフランスの田舎ではバスや列車からの車窓からも家の片隅に何気なく停めてあるトレーラーを幾度となく見かけました
 


 

それもそのはず何と現在フランスでは約170万台のキャンピングカー登録されています
そのうち約150万台が牽引式であり、ヨーロッパ最大のトレーラー大国です
ノルマンディに向かう道すがらそんなトレーラーの販売店を見かけました
 

けれど今回、私が見たのは
自走式のキャンピングカーのほうが多かったようです
まずはシャンゼリゼを通り過ぎた「RAPIDE」
 

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モンサンミッシェルの駐車場でもクラスAのパラボナアンテナを立てた「RAPIDE」を見かけました
 


 

このモンサンミッシェル周辺にはルノーやフィアット・ワーゲンベースの日本でも見かけたことのある
自走式のキャンピングカーをよく見かけました
 



 

もう一度モンサンミッシェルを訪れる機会があればその時はキャンピングカーをレンタルして行きたいものです
 


 

ちなみにここフランスにおいてもキャンピングカーでの車中泊というのがあるようです
セーヌ川岸のラブイユ村にある駐車場ではそんな車中泊らしきキャンピングカーを見かけました
 


 

駐車場の看板には「キャンピングカーの駐車は24時間が限度です」(と思う)と掲示されています
これは日本でもたまにあるモラルを欠いた車中泊防止というよりは
サルコジ大統領によるフランス政府のロマ人追放政策なのかもしれません

フランスでは、約7万人から12万人がキャンピングカーやトレーラーで日常生活を送っているそうです
フランスとくにパリあたりは家賃が高く、キャンピングカーを住居とする人々や出稼ぎに来ている間だけキャンピングカーで暮らす人が大勢います
しかしこの看板はそんな人々への規制ではなく「ロマ人」と呼ばれる、昔から放浪・移動生活を習慣にしている人々を規制しているように思えます
 


 

そんな話はさておきモンサンミッシェルをバックにしたキャンピングカー
いい景色だな〜

 

フランス観光最終日はパリのデパ地下巡りです
まずは宿泊しているホテル・スクリーブ・パリから歩いて5分ほどのところにある
創業120年という老舗デパート「ギャラリー・ラファイエット」へ
 


 

日本でデパートの食料品売り場というと伝統的に地下を想像します
いわゆるデパ地下というやつです
ところがここパリでは食料品に対する思い入れが強いのか2階(フランス式に)にどんと構えておりました
しかも私でも聞いたことのあるような有名で高級そうな食料品が所狭しと並べられています

 


 

ハムの売り場にはまるごと骨付きの生ハム(原木ってやつですね)などが並べられています
一体どうやって持って帰るのだろうとお節介にも思ってしまいます
裏に回ると切り売りもされていました、野菜もパッケージされずに売られています
流石は量り売りが真骨頂の国ですね
 


 

そうそうここでお土産に買ってきたチョコレート「ピラミッド」
日本でも人気のようでバレンタインの時期には某デパートで5千円を超える値段がついていました
ちなみに購入価格は€17だったんですけど・・・・これってちょっとしたバブルかも

丸井今井で行われた〜パリ発、チョコレートの祭典〜「サロン・デュ・ショコラ」にも
小ぶりにされ「プラリュ」の名で売られていました
 


 

このギャラリー・ラファイエット周辺はパリの買い物街
テロの危険があるのか出入口近くには武装した軍人が警備にあたっていました
ちなみに爆破予告があったためなのか、これが通常の警備なのかは謎です
 



 

そうそうこのギャラリー・ラファイエットの近くにはあのユニクログローバル旗艦店「パリ オペラ店」がありました
開店して2年半が経過、ファッションの都パリでもユニクロは健在のようです 
 


 

フランス南西部ぺリゴール地方
フォアグラやトリュフの主要産地です
そんなペリゴール産の高級食材を扱う専門店「ヴァレット」へとやってきました
ギャラリー・ラファイエットからオスマン通りを散策
調理器具や食材を扱ったお店が並ぶ一角に「ヴァレット」はありました
この看板が目印です
 



 

1920年創業のこの「ヴァレット」
フォワグラ、トリュフ、テリーヌ、蜂蜜やらマカロンなどがセンスよく並べられていました
けれどやはりここはやはりフォアグラですね
生のフォアグラまで並べられていました

写真を撮ってよいか訪ねたところ快く「oui」と頷いてくれました
ここは何か買って帰らねばなりません
 



 

3缶で€22とありますが、日本でフォアグラの缶詰を買うのを考えると安いですね〜
買って帰りたいのは山々ですが
ヨーロッパから鳥にかかる一切の肉類や内蔵類とその加工品は基本的に検疫で引っかかります
きちんと手続きをすれば問題ないのですが、素人にはとても無理
仕方がないのでその場で食べられるものしか買えませんでした
 

3泊5日のフランス旅行もあっという間に終了
パリ・シャルルドゴール国際空港へと戻ってきました
 


 

3時間ほど前、そうまだチェックインすら始まっていないのに関わらず
チェックインカウンター前は長蛇の列となっていました
これは付加価値税(VAT)の免税手続きの為だったのかな、いかにもアラフォっていう感じの女性が多かった

仕方がないのでファーストクラスカウンターで手続きを済ませます
これが功を奏したのか、ここで嬉しい提案がありました
そうビジネスクラスにアップグレードしてくれるというものでした
往路もプレミアムエコノミーでしたが、帰路ビジネスクラス
ダイナミックセイバーで頼んだ今回の往復運賃は53,000円だったんですけど・・・
申し訳ない気もしますが今回のフランス観光は滞在も短いわりにあちらこちら駆けずり回り疲労困憊していただけにこの提案は嬉しい
もちろんスタッフにアンビリバボー!と驚いた仕草も忘れません
 


さて3時間も前にシャルル・ドゴール空港へとやってきたわけは
ターミナル2Eにあるエールフランスのラウンジを探索するためです
 


 

ラウンジには豆の種類が3種類もあるエスプレッソマシーン
飲み物は缶類になります
 


 

食事はサンドイッチにクッキーとちょっと質素
質素といってもアジアの空港の豪華さとちょっと比べてのことです
 


 

けれど流石にここはフランスと思わせるものにシャンパンがあります
通常ビジネスクラスラウンジにはスパークリングワインって事が多いのですが
ここシャルル・ドゴール空港のエール・フランスのビジネスラウンジにはシャンパンがこれでもかって並べられていました

 


 

ラウンジ内はWi-Fiが使えました
それにビジネスラウンジにはWindowsのPCがずらり並びます

シャワールームは今回利用しませんでしたが、ゆとりのスペースで使いやすそうでした
 


 

最後にクレランスによるエステ
オイルマッサージを受けてきました

実は今回のこのラウンジ訪問はこいつがお目当てでした
恰幅のよい女性にどの程度強くマッサージするか聞かれ「ストロング」と答えたところ、ギャーッとわめきたくなるほど揉んでもらうこととなりました
旅疲れで体のあちらこちらが凝ってましたが、これで復調
帰路の機内ではビジネスクラスのシャルフラットとあいまってぐっすり眠ることが出来ました
  


 

ちなみに写真のクレランスのオリジナルセットはマッサージを受けた女性のみのプレゼントのようです

いよいよ帰国
JAL便の搭乗口であるターミナル2Eとやってきました
シャルルドゴール空港のターミナル2Eは2004年に天井の崩落事故を起こしましたが、現在では完全に改修され真新しくなっていました
搭乗時刻にちょっと遅れたかなと思いましたが機材繰りの関係か、まだ通常の搭乗ははじまってませんでした
久々のシェルフラットの座席に乗り込みたいので、優先搭乗で乗り込みさっさと席につきます
 


 

そう今回はビジネスクラスにアップグレード
このゆったりとしたシートが使えるとあってすこし浮き浮き
いつもながらJALさまさまです
 


 

今回のビジネスクラスはJAL自慢のシェルフラット
卵を半分に切ったような殻(シェル)に囲まれたシートは倒してもシェルの中で倒れるだけなので後ろの方を全く気にせずに倒せます
多少は傾いていますが、ほぼまっ平らになりますので寝るのには不自由しませんし
シェルに覆われているので周りの視線も気になりません
 


 

貸し出されるのは毛布ではなく、薄い布団
もちろんスリッパも付いてます
離陸後水平飛行に移ったらすぐにシートを倒して眠りにつきました

今回のパリ&フランス観光は3泊5日のハードスケジュール
歩き回ったつけがここに来たのか機内食はおろか飲み物もお預けで、このまま6~7時間は爆睡してしまいました
いや~ホント疲れがたまっていました
 


 

熟睡した後、トイレに行きたいと目覚め
CAにちょっと小腹がすいたのでカレーでも食べたいとのたまったところ
和食なら残っていると出してもらいました
 


 

カレーのことも忘れていなかったようで、機内で炊いたご飯を入れた茶碗に盛っていただきました
ビジネスクラスに慣れた方々もこんなのは見たことがないことでしょう
 


 

フランス時間18時5分にパリ・シャルルドゴール国際空港を出発した
JL406便は翌日の14時5分に成田空港へ到着
ここでまた目論見が一つありました
そう札幌へと戻る国内線
1便早い便に乗ろうというものです

成田空港の国際線から国内線の乗り継ぎにかかる最短連絡時間
MCT(ミニマム・コネクティングタイム)はJALで1時間20分
千歳に向かう14時45分の千歳行きは40分後のため予約できずにいました
この後の便は18時40分、空港で4時間以上待つのはラウンジが使えるとあっても厳しい
というより帰宅時間が4時間も早くなるのは、翌朝仕事に行くことを考えると大変捨てがたいものです
何とか14時の便に乗れないか画策しておりました

国際線から国内線は飛行機を降りてから連絡シャトルでターミナルに行き
検疫・入国審査・預けた荷物の受け取り・税関とこれだけでも40分はかかりそうです

今回ビジネスクラスだったこともあり早目に機外に出て、ほぼ並ばずに入国審査を済ませることができました
もっとも時間がかかるのが預けた荷物の受け取り
これもプライオリティバゲッジサービスのおかげもあって、ターンテーブルが回り始めるやいなやスーツケースが流れてきました
おかげで税関も並ばずに通過、この一連の作業を15分たらずで済ますことができました

出発20分前にはJALのグローバルクラブのチェックインカウンターにたどり着くことが出来、席を並びで確保してもらい搭乗です
今回も間一髪と言ったところでした

それにしても今回のパリ旅行も当初予約していた便や席は一度も座ることはありませんでした
まったくもって迷惑な客ですね 


 

これでパリ・フランス観光は終了
帰国後TVなどみると新しくなったオルセー美術館などの特集を見ることができます
特にBSではオルセー美術館をメインに盛んにフランスの特集が組まれていました
なにか日本人の意識ををフランスに向けさせる意図があるのかもしれません
今回航空券が安かったのも何かあるのかもと考えさせます

なんにせよ今回フランスを見て歩き、その親日ぶりに驚かされました
パリやフランスの地方を巡り肌で感じてきました
これが今回の旅行の一番の収穫です

さて今回も2ヶ月に及ぶ長編、エントリーも41回を数え長話になってしまいましたが、最後まで付き合っていただきありがとうございます

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