フランスを救った日本の牡蠣―もっともっとフランスが好きになる本

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今から50年程前、フランスにおいて、牡蠣に病気が蔓延し絶滅寸前の危機が訪れたそうだ
そんな危機を救ったのが、宮城県のマガキ(稚貝)でした
病気に強い日本のマガキと交配し改良を加えることで、フランスの牡蠣は復活することが出来たんだとか
 

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『1960年代の終わりから70年代にかけて、フランスの牡蠣が病気になり、全滅しかけたことがあった。この危機は日本のマガキの稚貝の輸入によって奇跡的に救われたのであるが、当時のフランス人関係者は、皆、日本に深く感謝しており、助けてもらった時の心境を新鮮に語ってくれた。聞いていたわれわれにもその感動がストレートに伝わってきた。「フランスを救った日本の牡蠣」というタイトルはこうして生まれた。この誇るべき日仏友好の美談を1人でも多くの人に知らせたい、という想いがこの本を書くきっかけの一つになった。』 (アマゾンより)

そんな日本との関わりの強い牡蠣を食べてみたい
今回のフランス旅行のテーマのひとつでした
 

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エペルネを訪れシャンパンロードを探していたところ、道に迷い込み街を散策
商店街には美味しそうな惣菜を売る店やレストランが並んでいました
そんな一角に生牡蠣の屋台がありました
どうやら向かいにあるブラッセリーの出店のようです
美味しそうな牡蠣が氷の上に並べられていました
 


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シャンパンのカーブを見学しているときも、この牡蠣のことが頭から離れず
ちょうど昼時だったこともあり、ここで昼食にすることにします

伺ったのがバー・ブラッセリー「LE KHEDIVE」
日本でいうところの食事もできる大衆酒場といったところでしょうか
 

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「フランスでは生牡蠣を一年中食べる。いや生牡蠣しか食べない」
ということで早速、生牡蠣を頼むことに
フランスで牡蠣といえば、このブロン種を思い浮かべますが、実際には日本でもおなじみの細長い牡蠣もあります
どちらかというとこちらの方が多く消費されているんだとか
 

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もちろんシャンパンも頼みます
流石エペルネはシャンパンの街、ごくごく普通にシャンパンがグラス売りされていました
しかもマグナム瓶のコルクがなんの躊躇もなく抜かれています
 

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いや〜丁度季節だったらしく
たっぷりと身の詰まった牡蠣は絶品でした

ふと周りを見回すと皆さん同様に牡蠣とシャンパンでやっいます
ただ昼食としてはいまいちお腹に残らないのでもう一品
隣の方が食べていたガーデンサラダが美味しそうだったので、こいつも頼みます
ついでにテーブルに置かれた生ビールの宣材にもつられました

初めて訪れた街でふらり立ち寄ったお店でしたが、雰囲気も良く安くて美味しい
いかにもフランスのブラッセリーらしいお店で食事を取ることができました
 


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さて「フランスを救った日本の牡蠣」ですが後日談があります

昨年の震災により壊滅的な被害を受けた宮城県三陸の牡蠣
そんな牡蠣業者の窮地を救おうとフランスから手が差し伸べられています

その名も「France o-kaeshi(フランスお返し)」作戦
フランスのカキ養殖業者は今度は自分たちが恩返しをする番だと援助を惜しまないんだそうです

私もちょっとフランスが好きになってしまいそうです

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この記事について

このページは、r-ohtaniが2012年2月12日 09:34に書いた記事です。

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