2025年6月アーカイブ

さてチェックインを済ませホテルの部屋で落ち着く間もなく
下の階にあるホライゾンクラブラウンジに向かいます
  

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そう今回のホテル シャングリ・ラ チェンマイでの愉しみは毎夜おこなわれる
ホライゾンクラブラウンジでイブニングカクテル
このためのホライゾンクラブでのプランと言っても良いでしょう
 

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南国の夜はまさにつるべ落とし
あっという間に日は落ちて、窓の外から見える景色はプールやテニスコートの灯りが夜景のようでした


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ホライゾンクラブラウンジでの客層としては中華系の方々はあまり見かけず白人系の外国人が多いようでした
ほんの数組ですが日本人も見かけました
毎夜このコーナーのテーブル席に陣取り
イブニングカクテルというなの晩餐
そうイブニングカクテルと言えばここでカクテルなんぞあおり
その後、レストランに向かうと言うのが趣旨かと思われますが
我が家はここで晩飯は終了となります
 

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イブニングカクテルですからまずはアルコールから紹介
スパークリングワインや白ワイン
そしてビールはこうして氷で冷やされ提供されます
 

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ということでまずはビール
シンハービールには無論
氷を入れたグラスに注ぎます
 

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他には赤ワインは無論ならんでいますが
近年、評価が高くなっているタイ産ワインを飲んでみたかったものです
 

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中央のカウンターにはスピリッツが並び、スタッフの手によるカクテルも提供されていました
 

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ここで特に気に入ったのが、タイ・ウイスキー「メコン」
ちなみにメコンは米とサトウキビの廃糖蜜を原料とた米焼酎であることから
分類的にはウイスキーではなく焼酎もしくはラム酒に該当します
そんなメコンお土産に買って帰りたかったのですが、例の販売時間の規制で買い損ねてしまいました
  

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さてここで晩飯と言ったのには訳があり
シャングリ・ラのイブニングカクテルの食事があまりにも豪華
ホットミールはこれでもかと提供されています
 

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まずは「鶏の煮物」
 

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それから「ジャーマンポテト」
ビール好きにはたまらないメニューです
 

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これは「サバのラタトゥイユ」でしょうか
 

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ジャガイモとニンジンがたっぷり入ったカレー
日本人目当てのように思えますが、実はタイの方は日本のカレーが大好き
スーパーの調味料棚には日本のカレールーがこれでもかと並んでいるんです
 

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もりろんカレーの本場
「南インドカレー」もありました
 

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そしてまた鶏肉の煮込み
これは一度焼いたものを煮込みにしたもののよう
本音を言うとカオマンガイが食べたかった
 

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パスタは
オリーブオイルをかけたショートパスタ(マカロニ)
 

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「トマトソーススパゲティ」
 

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コールドミールには
南国らしいフルーツや
ハムやチーズ
 

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美味しそうなサンドイッチにナッツ類
 

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生春巻きなんてのも並んでいました
これだけ食べれれば、別段これからレストランに行こうなんて気にはなりませんでした
 

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デザートも日替わりで並び
ここで飲み放題、食べ放題のイブニングカクテルを毎夜愉しむことに


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香港に本拠地を置く世界的ラグジュアリーホテルチェーン
「シャングリ・ラ ホテルズ&リゾーツ」
理想郷(ユートピア)の名称がホテル名になっている通り充実したスパ施設やプールなどリゾート感満載の設備が充実しているのが特徴です
今回宿泊したシャングリ・ラ チェンマイはそんなホテルチェーンで2008年グランドオープン
5つ星なのにコスパよく泊まれる高級ホテルだったりします


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ちなみにチェンマイはタイ北部と言えど昼間の気温は28度もあり
観光であちこち歩き回りたくても、そんなには回れないので、ホテルに戻って屋外プールでひと泳ぎすることに
 

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広々していているうえプールの周りにはヤシの木も植えられていて雰囲気は抜群
 

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プールデッキにはカバナが設置されていることから、ここに陣取り昼寝と洒落込みます
 

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ちなみに1月のチェンマイは昼は前述のとおり28度にまでなりますが、夜は13度くらいにまで気温が下がります
陽が落ち気温が下がって来る前にホライゾンクラブラウンジに逃げ込み
アフタヌーンティーとホテルライフを愉しむことに


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アフタヌーンティではスコーンやサンドイッチそしてデザートが提供されていました
 

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ただこの時間帯はアルコールの提供は無し
コーヒーとスプライトをいただきますが
イブニングカクテルの時間まであとわずか
ゆったり待つことに


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13~18世紀にわたり600年以上繫栄してきたラーンナータイ王朝のなごりの地チェンマイ
そんな長い歴史をもつチェンマイ屈指のパワースポットが「ワット・プラタート・ドイ・ステープ」
標高1,080mのステープ山頂にあることから天空の寺院とも呼ばれていて
古来より「ドイ・ステープを訪れずしてチェンマイに来たとは言えない。」と言い伝えられていることから
我が家もチェンマイに来たのなら立ち寄らないとと言う機運で朝一番でドイ・ステープを目指すことに
 

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そんな標高の高いところに行くのですから大変
交通手段はいくつかありますが、今回利用したのは『赤いソンテウ』
チャンプアック門近くにあるセブンイレブン前に停車しているとのことで、歩いて伺いました
 

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そのソンテウまぁ乗り合いのトラックなんですが
一人160バーツ(日本円で700円くらい)とコスパが良いのが選んだ理由です
しかもこれは往復の料金
山頂でタクシー(Grabなど)を見つけるのは至難の業なんでそういった意味でもソンテウといたしました
 

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そんなソンテウに乗り山道を40分揺られたどり着いた山頂からは
守護神ナーガの階段306段を登ります(ケーブルカーで行く方法もあります)
 

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山頂にある入場チケットの販売所で1人30B (約130円くらい)を支払い境内へ


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早い時間帯がお勧めとのことでしたが
私の伺った朝10時にはすでに大勢の参拝客で賑わっておりました
 

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まずは仏塔(チェディー)入口の門となる建物に安置されている高僧シーウィチャイの像を参拝
麓から約11kmに及ぶ道路を整備したといわれているお坊さんの像です


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皆さんのお目当てはこの高さ約22mの黄金に輝く仏塔(チェディー)
この仏塔に仏舎利(お釈迦さまの遺骨)が納められていますが
世界中に散らばった仏舎利は今ではあまりに多すぎ本物かどうかも分からなくなってしまったようです
もっとも全部本物であるならば、お釈迦さまの体重は、なんとインド象の5頭分に相当すると言われています
そんな原因を作ったアショーカ王は仏陀の遺骨である仏舎利を八万個以上に細かくして、インドや周辺の国々などの寺に分配したそうですが
そんなに細かく分けたら米粒くらいになりますよね
余談ですがお寿司屋でご飯お事を「シャリ」と呼びますが、その語源はこの「仏舎利」なんだそうです
 

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本堂の中には立派な御本尊が安置


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サーラーカーンプリアンでは
タイ僧侶による説法会が行われていました
 

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回廊の周囲には金色の仏像が並んでいますが
 

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この仏像は金箔が幾重にも貼り付けられています
タイでのお参りの作法のひとつに
紙に包まれた金箔を仏像に貼り付けると言ったものがあり
この仏像が参拝者たちからの標的となっていたようでした
 

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木目も鮮やかな木製の仏像もありました
 

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ヤモリやカメレオンに似た爬虫類のような姿に表現された門番のモーム(MOM)


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標高1,080mってことで、チェンマイの市街地が一望できるかと思いきや靄がかかっています
世界最悪の大気汚染レベルと言われるほど、大気が澱むチェンマイの実情をこの目に焼き付けてくることとなりました
ちなみにこの煙害(ヘイズ)とよばれる大気汚染は工場などの排気によるものではなく、トウモロコシ畑などの野焼きの影響とのこと
しかも野焼きを行っているのは、ラオス、ミヤンマー国内やタイ北部に住む少数民族でその多くはミャンマーからの避難民だったりします
チェンマイは盆地なんでそんな煙害がタイ北部に流れてきてしまうと言う
なんとも難しい問題を抱えているようです
 

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1時間ほどドイ・ステープを見て回りナーガの階段を降りたところに
ソンテウが待っていてくれました
このソンテウよく見ると、いすゞがタイで製造するピックアップトラックD-MAXだったようです
さすがはタイでのピックアップトラックなどに占めるいすゞのシェアは36%と言われている事だけは有りますね
こんな感じで「ドイ・ステープを訪れずしてチェンマイに来たとは言えない。」といったノルマは果たしました
 

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チェンマイのグルメの代表格「カオソーイ」
ココナッツミルク入りカレースープにゆで麺と揚げ麺が入った麺料理なんですが
タイの北部やラオスなどの国でよく食べられ、ここチェンマイでは名物にもなっています
これが実に癖になる味、チェンマイに来たのなら食べずに帰ることは出来ない料理だったりします
 

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てなわけでそんな名物カオソーイを食べようと
ワット・チェンディアンの見学に来たついでに
旧市街にあるムン・アローイ(MUM AROI)に立ち寄りました


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最近店をオープンさせたのか
明るくて清潔そうな店内
空調設備もありなんだか快適
老舗で年季の入ったカオソーイ店とは一味違った店内です
 

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オープンキッチンでしたが、きちんと整頓されていて好感が持てます
伺った際は大勢並んでいましたが、なるほどと言ったところ
 

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メニューを見ると
「カオソーイ チキン」
「カオソーイ ポーク」
「カオソーイ ポークボール」
これらが全て 70バーツ(日本円で308円くらい)とコスパも良さそう
 

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私が頼んだのはカオソーイ チキン
食べたところは、まぁカレーラーメンと言えばそれまでですが
ココナッツミルクのまろやかな甘さと、後から感じるスパイスの刺激が絶妙
カレー好きな私にとっては癖になりそうな味でした
それにやはり本場、香草などが効いています
 

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我が家の奥さんが頼んだ、カオソーイ ポークも美味しそう
帰国までにカオソーイの麺とかスープ、インスタント食品の類いを見かけたら土産に買っておくことにします
 

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タイの京都ともいえるチェンマイ観光の起点「ターペー門」
チェンマイ旧市街は四方が約1.5kmの城壁に囲まれていて、それが当時城郭都市であった証の門
そんなターペー門の写真を撮ろうとしたまさにその時、鳩が写らせて!と言うかのように横切りました
もっとも門の周りにはたくさんの鳩がいて、観光客が与えてくれるエサをねだっています(もちろんそれを目当てのエサ売りもいます)
 

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さてチェンマイに来たのならお寺周りはデフォルト
旧市街にはチェンマイが、ランナータイ王国という独立国だった時代に建設した仏教寺院が数多くあるんです
ということでまずは旧市街のど真ん中に鎮座する「ワット・チェディアン」にやってきました
拝観料50バーツを支払い境内へ


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まずはランナー建築様式の大本堂から見て回ることに
 

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左右2匹のナーガ(蛇神)に導かれ寺院内へ
 

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中央奥に祀られている黄金の立像はプラ・アッターロット仏
 

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そのほか金箔が貼られた仏像がずらり並んでいますが
これは参拝者が金箔20バーツで購入した金箔を、仏像に貼って祈る参拝方法があるためです
基本的に自分の体で良くしたい部分があれば同じ場所に貼るのだそうです
そんなこともあり手のどきそうにない部分や身体に関係のない部分はまだ元地のままでした
 

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私の目を引くことになった雨戸もタイの仏教画風だったりして凝った作りでした
 

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チェンマイの守護柱が祀ってあるお堂(ウィハーン・インタキン)
 

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これが市の守護神を祀るための柱「サオ・インタキン」
なんとこの時代もかかわらず女人禁制でした
 

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そしてメインとなる巨大仏塔(チェディルアン)
チェンマイ最大の仏塔ですが、なんだか不思議な形の構造物です
というのも、もともと80メートルを超える巨大な仏塔であったものが、1545年の地震で仏塔の上部が崩れてしまいこんな形になったそうです
残念なことに当時の設計図もなくそのままになっているそうです
 

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ただそう言っても、登り口を守るナーガの彫刻が見事なほか、仏塔を支える多数の象の姿に、昔々まだ地動説が唱えられていないころの宇宙史観を彷彿させました
 

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続いてタイを代表する高僧のお堂


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祀られている高貴な方の蝋人形は
アーチャン・マン・プリタトー高僧
タイで行脚の実践と瞑想止観を広めた先駆者と言われているそうです
 

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隣のお堂にはルアンター・マハーブア僧
この方は1997年の通貨危機の際に、信者に向けて持っている「金(ゴールド)」を国に寄付しようと呼びかけて
金の延べ棒を計12トン(約5百億円相当)を集め、タイ中央銀行に寄付しタイを救った英雄として今も語り継がれているそうです
たしかにあの時は外貨準備不足でバーツが暴落
現金を集めても意味がないなかだったんで金の延べ棒を信者などに寄進させたんですね
  

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境内には巨大な石の仏像や
 

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金ぴかの涅槃仏
 

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ナーガを背負った仏像など見所満載でした


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チェンマイは首都バンコクに次いで、ナイトマーケットが盛んな都市
てなわけで宿泊するシャングリ・ラ チェンマイから歩いて
チャンカラン通りで毎夜開催される「アヌサーンナイトマーケット」にやってきました


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衣料品や雑貨、土産などが中心の市場ですが、このマーケットは価格交渉が必要で面倒なので見て回るだけ
そんあなか私の目を言ひいたのが、このすやすや眠る子猫のぬいぐるみ
癒されますね
  

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ナイトマーケットをぶらぶら見て歩いた後はホテルに舞い戻り
宿泊する最上階の部屋からチェンマイの夜景を望みつつ
上川大雪酒造碧雲蔵CASK網走木桶仕込みをやることに
このお酒は「木桶職人復活プロジェクト」の職人が指導して、網走刑務所の受刑者が製作した木桶で醸した日本酒です
肴は故三島由紀夫に、お茶漬けナチュラリストと罵れようとも、やはり日本酒には出汁味と醤油でしょうとマルちゃんのおだしのきいた『おもちすうぷ』で合わせています
ちなみにこの日は1月2日、このあと良い初夢が見られますように
 

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シャングリ・ラ チェンマイでの朝食はホライゾンクラブラウンジでもいただけますが
1階にあるメインダイニングの一つ「カド・カフェ」のほうが種類が多いだろうと伺いいただきました
 

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ここでは主にビュッフェスタイルの朝食となります
まずはクロワッサンのデコレーションが目を引くパンコーナー


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いかにもホテルの朝食らしく
カリカリに焼かれたベーコンや美味しそうなソーセージが並び
 

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ホットミールも豊富なラインナップ
さすがはシャングリ・ラと言ったところでしょうか
 

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牛乳やヨーグルトのコーナー
ちなみにタイの酪農業の生産規模はASEAN域内で最大を誇る産業で輸出を行うほど
ビュッフェに並べられている牛乳もそんな酪農家から仕入れた低温殺菌の牛乳のようで濃厚な牛乳が毎朝楽しめました
 

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もちろん南国タイですからフルーツも豊富
 

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けれどフルーツにはやはりそれぞれに季節があるようで
チーズやハムなどのコールドミトコーナーには
たくさんのドライフルーツが並んでいました
 

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タイらしいカレースープのコーナーには
「北タイ・ポークカレー」
なんとこれにはバナナの花で味付けされていましたが、バナナの花は栄養価が高くて低カロリーってことで東南アジアでは広く食べられているそうです
同じく「北タイ・チキンカレー」
これにはメロンが煮込まれていました
 

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こちらは多国籍料理のコーナー
手前にあるのが中東の伝統料理フムス
ひよこ豆のディプです
何につけて食べるか見回すと、インドせんべい「パパダム」
モロッコ料理の「タバン」らしきものが同じコーナーに並んでいました
 

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シェフが新鮮な食材を調理する様子も見られ
ベルギーワッフルとともにライブキッチンで提供されている
タイの揚げパン「パートンコー」
出来立ては生地が熱々で、それを手前にあるディプソースを着けていただくのがタイ流のようです
  

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ライブキッチンには他にはオムレツや目玉焼きなどのエッグコーナーや
カオソーイ・バミーなどのタイの麺料理を提供するコーナーがあり


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初日はチーズオムレツとカオソーイ
 

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2日目はこのタイの麺料理クイティアオのライブキッチンで
 

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クイティアオ・センヤイ(米麺の太麺)に目玉焼きをトッピングしていただき
お腹いっぱいにして、このあとのアクティビティに備えます
 

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チェンマイのアクティビティと聞いて真っ先に思い浮かぶのは象乗り体験
私も13年ほど前にバリ島パロ村にある「エレファント・サファリパーク」を訪れ象乗り体験を経験したりしてきました
ただ昨今、象使いによるショーや象乗りなどは象に対する虐待だと見直され始めたようです
とはいえ乗馬はどうなんだ!それなら競馬も虐待なんて声も聞こえてきそうですが
そこは郷に入れば郷に従え
タイにとって象は特別な生きものであり国の象徴
今も海軍の旗「海軍旗」には、中央に白象が描かれているくらい神聖な存在です
ちなみにまだ象乗りを行なっている所も多々あるようですが、今回は伺ったタイの方々の考え方に賛同し
チェンマイ ゾウ保護区にあり象乗り体験は行っていない、リビング グリーン エレファント サンクチュアリーで象のお世話を体験、楽しんでまいりました
  

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ツアーバスに揺られチェンマイから車で1時間半、目指すリビング グリーン エレファント サンクチュアリーは
タイの屋根たるドイ インタノン国立公園といった自然あふれる場所に有りました
 

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エレファント サンクチュアリーでは伝統的な北部の衣装に着替え
象に餌をやったりしましたが、さすがに象はばかでかくこわごわと餌をやるのですが
 

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数をこなすうち少し慣れ
象に「ボン・ボン」と声をかけつつ、伸びてくる象の鼻にエサを渡せるようになります
エサはサトウキビやバナナ
中にはグルメなのかバナナだけ食べる象が居て、サトウキビを渡してもすぐに下に落としたりもしていました
 


 

そうそうこんな子象などもいて人気でしたが
この日は幸いなことに白人系の外国人観光客ばかりで
自然と順番待ちしてくれるので、待ってさえいればその順は回ってきました
 

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他にも川で水遊び
 

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象に大好きな水浴びさせたりと半日象と触れ合ってまいりました
 

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最後に昼食として地元料理パッタイや
  

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フルーツをたっぷりいただきツアー終了
象乗りも楽しいのでしょうが、こうした像との触れ合いもまた楽しいアトラクションでした
 

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今日は昨日に続いてカオソーイを食べようと
宿泊するシャングリラホテルから徒歩圏のカオソーイ・スタシニーⅢに伺いました

 
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そう着席して初めて気がつきましたが、スタッフの女性やここにやってくる方も含め皆さんヒジャブを被っておりました
どうやらこのお店はムスリムのレストランだったようです
そうその昔、中国・雲南省の回族によって伝えられたと言われるカオソーイ(タイ北部が発祥といった説もあるそうですが)
回族といえば中国の少数民族の一つで、西アジアのイスラム教徒を先祖とする民族
このオソーイ・スタシニーもイスラム系カオソーイの名店「カオソーイ イスラム」と肩を並べる人気店のようです


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ちなみにメニューもわかり辛く、最初は混乱しましたが、店のオーナーの知人らしき方が
日本語で助け船を出していただき安心して注文できました
感謝『コブンカー』です
 

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と言う事で提供しているカオソーイはやはり牛肉のミートボール(50バーツ:日本円で220円くらい)
付け合わせはライム・赤わけぎ・カラシナの漬物
 

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世界一美味しいカレーの称号を持つ、マッサマンカレーも頼みましたがこれは無論ビーフカレー(60バーツ:日本円で265円くらい)
ジャガイモと牛肉がごろごろ入っています
双方共にかなりスパイシー(別皿に唐辛子など盛られてましたが、使いませんでした)で、いかにも本場のタイ北部料理
辛さの中に味があり美味しかった、ご馳走様
 

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タイに来たのならやはりタイ古式マッサージは避けて通れません
ということで伺ったのがシャングリラホテルから徒歩圏の「Bua Mantra Thai Massage」
明るくて清潔そうな店内
 

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しかも午前中はプロモーション価格
60分250バーツ(日本円で1,100円くらい)で、フットマッサージ・タイ古式マッサージが受けられるというのがこの店にした理由です


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施術願うのは無論タイ古式マッサージ
2019年にユネスコの無形文化遺産に登録されたタイの伝統文化です
ちなみにそのタイ古式マッサージはその起源はインドにあり、約2500年前に仏教とともにタイへ伝わったとされる伝統的な施術法
「二人ヨガ」とも呼ばれており、施術者が手だけではなく肘、膝、足など身体全体を使って施術し
受ける側も様々な体勢をとらされマッサージと言うよりはストレッチを受けると言うもの


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そんなタイ古式マッサージで、たっぷり揉んで頂いたおかげですっかり身体が軽くなり
今回のパタヤやここチェンマイでの旅の疲れもすっかり癒されました
 

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チェンマイ国際空港に戻って来ました
ホテルからの足はもちろんタイでの必須アプリGRABを利用での移動となりました
 

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空港はかなりの混雑、こんな時こそ生きるのが航空会社のステータスかと思いきや
慣れによる失敗もあり、当初はドメスティック(国内線)に並んでいましたが
スタッフに国際線に行けと促されなんとここチェンマイでいきなり出国することに
てっきりこの後、バンコクスワンナプーム国際空港で出国と思っていましたが、確かに地方空港のほうがスムーズに出国できる良い手段かと思います
さてあまり時間のない中、ロイヤルオーキッドラウンジを訪問いたします


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ここはスターアライアンスゴールドのステータスで入室できますが
私が伺った際、さほど広くはないラウンジ内は利用者でほぼ満席でした
(全席で57席だそうです)
 

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何とか席を確保しビュッフェエリアへ
タイの象徴の白い象の置物や仏具などの調度品がいかにもタイを彷彿させます
 

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飲み物は冷蔵庫に
チャーンビールやシンハービール、ハイネケンビール
そしてタイビバレッジ社の新ブランド、タッパービールもありました
 

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ワインは赤がメタル・ザ・ブラック・シラーズ(オーストラリアワイン)
白はSILVER MOKI(ニュージーランドワイン)
 

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スピリッツコーナーには
もちろんタイの定番メコンウイスキーに
バロン・フレンチ・ブランディVSOP
 

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フード類はさすがは東南アジアってことで種類は豊富
 

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ホットミールにはランチメニューのマッサマンカレーもありました
 

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それにコンビニにある中華まんスチーマーには
チャーシューまん、肉まん、カスタードまん、エビ焼売、豚焼売と豊富なラインナップ
 

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ラップで包装されたサンドイッチやクリスピーフィッシュフィンガー


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チキンパイにマッシュルームキッシュ、ほうれん草パイ
 

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カップラーメンもありますが、これはタイの定番ママー(MAMA)のもので
トムヤムクン味と、豚ひき肉味がありました
  

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デザートにはタイ産のアイスクリーム
「メロン」「ドリアン」「タイティー」などがありました
 

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南国らしくミックスフルーツジュースやカットフルーツ
ランブータンシロップ漬けも並んでいます
 

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ショートケーキや
 

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エクレアもならんだりと
ラウンジの規模の割には充実の内容でした
 

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ということでこのあとバンコク・スワンナプーム国際空港でのラウンジ巡り(まぁ梯子する予定ですが)もありますが
シンハービールとともにここでも少しいただくことに
 

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そうそう空港制限区間の売店ミニマーケットで、街中では見つけられなかった、カオソーイのキットを見つけて購入
帰国後に作ってまた楽しみたいと思います
そしてここチェンマイ国際空港で即出国審査を済ませ、国際線の制限区画から搭乗しバンコク・スワンナプーム国際空港に向かうわけですが
なんと同じ機材に国内線からも搭乗客がいて、国際線国内線の双方で搭乗手続きを済ませて、同じ機材に乗り込むといった変わったシステムを初体験することとなりました


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さて私どもの乗ったタイ航空TG-111便は午後5時にはバンコク・スワンナプーム国際空港に到着
 

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ただこのあと乗り込むタイ航空TG-670便は深夜遅くの午後11時45分発と
乗り継ぎに6時間以上も掛かることから、スワンナプーム国際空港では当然のようにラウンジ巡りが課せられます
ということでまず目指したのが、シンガポール航空の「シルバークリスラウンジ」
国際線制限エリア3階のコンコースDにありました
ここにはスターアライアンス・ゴールドメンバーのステータスでの入室です


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ラウンジ内はゆったりとしたソファーが配置され
中央には大きなコの字型のバーカウンターがあるの特徴です
 

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そんなバーカウンターで氷が敷き詰められたワインクーラーにあるのは
スパークリングワインではなく、なんとシャンパン
 

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シャンパンの銘柄は「ランヴァン・ブリュット H.Lanvin & Fils Brut」
産地はフランス・シャンパーニュ地方のエペルネのものです
そうあのシャンパーニュ通りのあるエペルネ

他には赤ワインが「シャトー・グリモン カディヤック」(フランス・ボルド)
白ワインは「ジョルジュ・デュブフ シャルドネ」(フランス)
とかなり力の入ったラインナップ
 

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ビールも生樽サーバーが置かれ
シンハービールとアサヒのスーパードライが飲み放題
 

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フレッシュな椰子の実ジュースもありましたが、これが置かれているのはエバー航空のラウンジと、ここシルバークリスラウンジこのラウンジのみと聞いてます


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紅茶は、リプトンに加えてシンガポール航空ってことで
TWGが用意されていました
 

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さて肝心のダイニングに並ぶ料理ですが
いかにも本場タイの料理が中心
 

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まずはタイ料理の代表格トムヤムクン
これにはシーバスと表記されていました
 
 
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トムヤムクン用に麺も用意され
トムヤムクンヌードルにしていただけるようです
 

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タイ風焼きそば「パッタイ」
タイらしく生もやしとエシャロットが添えらています
 

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新鮮なパパイヤを使ったソムタムなども美味しい
 

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もちろん洋食も用意され
「ビーフシチュー マッシュポテト」や
 

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スパイシーな鶏の唐揚げ
 

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中華まんスチーマーには
数種類の点心が常備
 

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保温ケースにはパイやキッシュ
 

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そしてデザートの種類も多く
さすが英国スカイトラックス社の評価で必ず上位に食い込む実力ある航空会社って言うのを確認できました
ずっーと、ここに居ても良いくらいですが、私に課せられたラウンジ探求の義務はまだまた続くので
この辺りで次のラウンジへ
 

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さてバンコク・スワンナプーム国際空港にはたくさんの充実したラウンジがあり
続いてやって来たのはトルコ航空「ターキッシュ エアラインズ ラウンジ」
こちらもスターアライアンス・ゴールドのステータスで入室可能です


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ラウンジ内は真ん中にテーブルがある革張りの二人掛け用のテーブルチェアがあったりします
 

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そうそう変わったところで、PC作業などが可能なデスクワーク用の部屋があり
ここには良さげなトルコ航空航空機の模型が置かれていました
 

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今回はバーカウンター近くの座り心地のよさそうな窓際の一人掛けソファーに陣取ります
 

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そのわけがこのラウンジ最大の魅力の一つである手揉みマッサージサービスを受けるため
カウンターバーで受付を済ませ、施術する近くの席を確保させてもらいました
 

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予約した時間となりクワイエットルームへ
ここでは15分無料マッサージを受けることが出来
軽く揉んでもらってこの後の長旅に備えることに
  

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待っている間はバーカウターで飲み物をオーダー
今回海外で初めてメニューに日本人用カクテル『highball』の文字を見て即オーダー
テレビを見るとなんと「ドラえもん」が放送されていました
そうトルコと言えば『東の太陽、西の新月: 日本・トルコ友好秘話「エルトゥ-ルル号」事件』に代表される親日国家
日本人の一人として、なんだか何処となく居心地の良さを感じました


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ビールも飽きたのでここでシーバスのハイボールを作っていただき
 

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ここーキッシュ エアラインズ ラウンジのブッフェ目玉
ラウンジ内のピザ窯で焼き上げ「焼きたてトルコピザ」とともにいただきます
 

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飲み物は他に
スパークリングワインはイタリアの「ヴィッラ サンディ ブリュット」
白ワインもやはりイタリアワイン「プーリアビアンコIGPシャルドネ2021サントロ」があったり
 

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冷蔵庫の中にはシンハービールやチャーンビール
そしてラウンジの定番ハイネケンビールもありました


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ビュッフェには
サンドイッチやサラダにフルーツ
 

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そして世界三大料理の国のひとつトルコといった航空会社のラウンジらしくホットミールも充実
 

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ただしトルコは多くのイスラム教徒がいる関係で
イスラム教徒の伝統的な食べ物である羊肉料理は当然として
 

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チキンたっぷりのマッサマンカレー
 

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マッサマンカレーと野菜たっぷりペンネといったハラール料理が並んでいました
 

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そうそうイスラム教徒のための
こうしたお祈りのための部屋もいくつか用意されておりました
 

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さてラウンジの梯子はまだまだ続きます
次は近くにある「エヴァー航空」のラウンジへ

ラウンジ巡りはまだまだ続きます
ラウンジ梯子3軒目は昨年のお盆、ウィーンへの経由地として訪れたバンコク・スワンナプーム国際空港、エバー航空のラウンジ「エバーグリーン」
前回はトランスファーてことで時間制限が有りましたが、今回はのんびりと滞在させていただきます


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ここもまたスターアライアンス・ゴールドメンバーのステータスでの入室です
ラウンジ内は思いのほか空いておりました
 

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まずはビュッフェの飲み物から調査開始
 

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さてこのラウンジの魅力は海外のラウンジには珍しく生ビールのサーバーがあること
銘柄はハイネケン
赤ワインはシャトーM・マスネが置かれていました


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氷一杯のワインクラーには白ワイン
地元タイのワイナリーである、グランモンテ・スプリングが冷やされていました
 

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次はフード類の調査
 

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コールドミートは
ハムチーズ、ツナ、チーズ、ミックスベジタブルサンド
ミニバンズのサンドも美味しそう
 

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サラダは皿に盛られラップがかけられていました
そうそうパパイヤサラダなんてのもありました
 

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続いて豊富なホットミール
加温ショーケースにはソーセージやキッシュ、ミートパイ
 

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地元タイ料理
トムヤムクンももちろんありました
 

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タイや台湾のカップヌードル
こうしたカップヌードルは最近ラウンジで見かける機会が増えました
深夜や早朝など料理の提供が滞る時間帯などは重宝しそうですね
 

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台湾を本拠地とする航空会社と言う事もあり料理も日本人に馴染みの中華がずらり
シュウマイやエビ団子、蒸し餃子や肉まん「飲茶」が蒸籠に入れられ熱々に保たれ出番を待っています
 

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そんな飲茶は無論
麺コーナーにはパッタイに加え牛肉麺があり
自分で丼に入れられた麺にスープを入れ薬味を加えていただくスタイル
 

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麺好きの私ですから当然いただきます
もちろんタップで注いだハイネケンビールとともに
 

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デザートはレモンケーキなどやヨーグルト
 

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けれどエバーグリーンでの締めはアイスバーで
ということで次のラウンジを目指しますが
最後に訪れるのはここスワンナプーム国際空港が本拠地のタイ航空「ロイヤルシルクラウンジ」へ
  

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今回搭乗するのがタイ航空って事でコンコースDにあるロイヤルシルクラウンジも訪問
伺ったのが1月3日でしたがいまだクリスマスデコレーションがなされていました
 

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流石はタイ航空がホームとするスワンナプーム国際空港のラウンジ
広い敷地の中には300席を誇る座席が有りましたが
そこそこ席は埋まっていました
 

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何とか席を見つけビュッフェコーナーに向かいます
 

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白ワインは
「タラパカ グラン・レゼルバ」
赤は「タラパカ・レゼルヴァ・カベルネ・ソーヴィニヨン - メルロー」とともにチリワインが置かれ
 

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コールドミートにはフルーツやサラダ
 

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パンはラップに巻かれたバンズにプレッツェル
 

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タイのラウンジで必ずのように見る事となった加温ショーケースには
揚げ春巻きやトルティーヤに巻かれたソーセージ&チーズ
キッシュなどが出番を待っていました
 

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ナンプラーを使った、ナスの煮浸し唐辛子入り
 

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バナナの葉に巻かれて蒸されていたのは
タイの伝統菓子「カオトムマット」
 

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続いてやって来た、ホットミールのビュッフェコーナーには
タイご自慢の料理がこれでもかと並んでいて
ここだけでタイ料理が満喫できるかのよう
 

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まずは定番の鶏肉ガパオとそれにトッピングする目玉焼き
 

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「パネーンムー」(豚肉の濃厚カレー)
 

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スパイシーな「トムヤムガイ」 
 

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「白身魚のフライ」
もしかしてこれはタイで一般的に食べられている「プラーニン」のフライでしょうか
ちなみにプラーニンは日本とタイの友好の証として知られる魚で
1960年代に厳しい食糧事情だったタイを救うために、魚類学者でもあった上皇陛下が皇太子時代に繁殖力の強いティラピアの養殖を提案
同時にティラピア50尾を贈られ、プミポン国王が宮殿の池で繁殖を始め後、1万匹まで増やしたそうで
そんなティラピアが水産試験場を通じて、各地に稚魚として配られ養殖され現在のタイの国民食となったのだとか
タイでの名称はプラーニンとなっていますが、その由来は明仁親王から一字をもらった「仁魚」と言う名を華僑がつけ、それをタイ語で発音するとプラーニンになるとの事
なんの白身魚か分かりませんがとりあえず「プラーニン」ということにして美味しくいただきました
 

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タイの豚角煮「ムーパロー」
 

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豆がたくさん入ったタイのチャーハン「カオパット」
 

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そしてタイの国民食「ガイトーッド」
フライドチキンなんですが、タイ街中で見かける唐揚げ屋台で気軽に買えるファーストフードです
 

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揚げチキンロール「ガイホール」


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カイラン菜としいたけのオイスターソース炒め
「パットカナナムマンホイ」
 

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隣にはチャーハンが有ったので合わせて食べたりするのでしょう
 

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デザートには「A HSPPY NEW YEAR」とデコレーションされたショートケーキや
 

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ハーゲンダッツアイスクリーム
さすがにここがタイの玄関口でそのタイのバンコク・スワンナプーム国際空港を本拠地とするタイ航空のラウンジという事がよくわかりました


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バンコク・スワンナプーム国際空港でのラウンジの梯子
最後を飾るのは2021年に誕生した新ラウンジ
タイ航空「ロイヤルオーキッドプレステージラウンジ」を訪問
ここももちろんスターアライアンス・ゴールドメンバーでの入場です
  

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ラウンジ内はゴージャスなクリスマスデコレーションが溢れていました
 

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人気のラウンジのようでほぼ席は埋まっており
たまたま退出する方がいてその席を確保しました
 

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さてここロイヤルオーキッド・プレステージラウンジの特徴としてはバーエリアがあるkとがあげられます
缶・瓶ビールなど以外のアルコールやカクテルなどはここでオーダーが出来ます
 

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ちなみにここロイヤルオーキッド・プレステージラウンジには
ファーストクラス利用客専用のエリア「ロイヤル・ファーストクラス」がありました
 

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オーダー方式の料理の提供やビュッフェも
酒のつまみにしやすいようカナッペを個別に小さな皿に盛って提供されるなどサービスも良さげです


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飲み物は無論、バーカウンターでの提供
タイのウイスキー「メコンウイスキー」もあります
 

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ここで私どももカクテルをオーダー
ミントの香り高いモヒートを作っていただき楽しませていただきました
 

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ここはビュッフェにとどまらずオーダーできる料理もあり
キッチンコーナーにはコックさんがおりました
 

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ここでオーダーすれば
出来立てのガパオライスもしくはワンタンスープが提供されます
 

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他にビュッフェには
サラダやフルーツ
チーズ、ハムなどが並ぶコールドミートコーナー
 

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ハッシュブラウンポテト
揚げチキンロール「ガイホール」
 

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トルティーヤに巻かれたラップサンド
デニッシュやパイ
 

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子供に人気のポップコーン機が有りました
 

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ホットミールもタイ料理をを中心に充実しています
バナナの葉に巻かれて蒸されていたのは
タイの伝統菓子「カオトムマット」
 

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「パネーンムー」(豚肉の濃厚カレー)
 

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スパイシーな「トムヤムガイ」 
 

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これはキノコのイサーン風スープ「ゲーンヘット」でしょうか
椎茸と鶏肉の煮物のようで、どことなく日本料理のようにも思えます
 

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カイラン菜としいたけのオイスターソース炒め
「パットカナナムマンホイ」
 

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タイのチャーハン「カオパット」
 

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白人系の訪問者も多いのでしょう
普通にミートソーススパゲティもありました
 

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デザートは「A HSPPY NEW YEAR」とデコレーションされたショートケーキなど
豪勢な料理が並んでいましたが
そろそろ帰国便の搭乗時間なので搭乗口に向かいます
 

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タイ・スワンナプーム国際空港からはタイ航空TG670便に乗り
直接新千歳空港を目指しますが、搭乗する機材はボーイング787-8ドリームライナー
先週インド西部アーメダバードで墜落してしまったエア・インディア171便と同様の機材です
墜落事故にあわれた犠牲者に対し哀悼の意を表させていただきます
そういや10年以上前に書いた記事」エコノミークラスでの人気席「EXIT LOW( 非常口座席)」がここ数日アクセスが増えていますが、もしかしたらそんな事故が原因なのかもしれません
 

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さてそんなスワンナプーム国際空港からからの出発は深夜の23時55分
到着は「SAPPORO」新千歳空港への直行便となり、翌朝9時には新千歳空港へ到着
まぁどちらかというと北海道からタイに遊びに来るというよりは
タイの方々が北海道に遊びに来るのに適した便ということなのでしょうね
 

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復路も往路同様にスターアライアンス・ゴールドのステータスを使い
ここプライオリティレーン「ロイヤルシルク」からいの一番に搭乗いたします
 

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そう海外、特にアジアからの搭乗客は機内持ち込み荷物が多く、搭乗が手間どうため
さっさと乗ってしまうのが一番なんです


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出発してすぐ提供された機内食(夜食)は、このアンドーナツの餡の部分がリンゴのジャムのドナッツ
 

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そして一眠りして起きた後いただいた朝食は親子丼といったラインアップでした
 

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こんな感じで微笑みの国と呼ばれるタイで
世界一卑猥といわれるパタヤビーチで年末年始のカウントダウンを楽しんだり
フェリーでタイ湾に浮かぶ美しい離島ラン島にわたり
透明度の高いエメラルドグリーンの海で癒されたり


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恐々ながらもタイガーパークでトラと触れ合ったりもしました
  

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続いて伺ったチェンマイではお寺巡りは無論
ゾウ保護区「リビング グリーン エレファント サンクチュアリー」で象のお世話を体験したりなど
タイの中南部と北部の双方を堪能
 

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良いことばかりではなく前述のラン島ではバイクを走らせていたところ、急坂のコーナーで事故
たまたま後ろを走っていた、おそらくタイの高校生のグループが救急車と搬送車を頼んでくれた上、搬送されるまで立ち会ってくれるといった困った中で嬉しい事案もありました
さすがは微笑みの国タイ『コップンカー』な出来事でした
「タイは若いうちに行け」という有名な言葉がありますが、なるほどと納得させられる事案でもありました
 

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帰国後、自宅に舞い戻り
海外旅行帰国後の定番である自宅近くの回転ずし「くっちゃうぞ」でお寿司をテイクアウト
佐渡土産の遠心分離北雪でトラブルはあったものの無事帰国を祝いました
 

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そうそうチェンマイでその魅力に取りつかれ
チェンマイ国際空港で購入したタイのカレーラーメン「カオソーイ」
そろそろ食べないと賞味期限がきちゃいますね
 

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久しぶりに平日にお休みをいただき伺ったのが
札幌市東l区にあるスワンカフェ&ベーカリー札幌店
障がい者が働く喜びと幸せを感じられる社会を実現することを目的とした
福祉業界老舗の麦の子会さんが加盟したカフェだそうで
そんな考えに同調し、朝食をいただきに伺いました


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同じ目的で13年前に開店した歩いて5分の「スワンカフェ&ベーカリー・ハーベストガーデン札幌店」の2号店
ただ今回伺ったカフェはまだ真新しい店舗で明るく綺麗な店内で清潔感があり気持ち良い
それと壁に掲げられた「麦秋」の写真に目を惹かれます


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伺ったのが、まだ朝の9時半ということもあり
パンの陳列棚には朝早かったこともありまだ数種類のみの販売
(このあたりいかにも福祉業界らしいですが)
 

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けれどまだ少ない中も
「夏野菜のカレーピザ」250円
「塩パン(くるみ)」160円
「チーズのちぎりパン」120円
「ツブあん」170円
などとリーズナブルで美味しそうなパンが並んでいました


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ガラスのショーケースには美味しそうなプリンやゼリーなどデザートもあります
 

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さてメニューに目を通すと朝8時から11時までのモーニングセットに目が留まりオーダーすることに
ちなみに「日替わりランチ」や「パンランチ」600円にも心が惹かれますが
残念ながらまだ時間前でした


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そんなモーニングセットは400円(コーヒーからカフェラテにチェンジし+50円で450円)
麦の香りのする「トースト」や
「茹でエビ入りフレッシュサラダ」
「茹で卵」といったコスパに優れた内容
カフェラテも美味しい
 

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と、こんな感じで
まったりとした一日のはじまりに見えますが、実はまたこのあと怒涛の一日がはじまることとなります

県内に37もの日本酒の酒蔵があり、雪国ならではの低温発酵技術と質の高い酒米を活かした日本酒の名産地
『美酒王国秋田』
2年前にも秋田を訪れ4軒ほどばかり酒蔵をめぐりその魅力に憑りつかれていましたし
それに合わせるかのような秋田の郷土料理の魅力も感じていました
今回はそんな秋田を再訪し、また美酒王国の片りんを確かめる旅となります
 

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そんなわけで札幌の空の玄関口札幌丘珠空港にやってきました
ここを訪れるのは仕事で伺う以外は4年ほど前に札幌丘珠空港ビル開業30周年記念!FDAの機材による遊覧飛行に参加して以来となります
 

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札幌の玄関口とは言うものの現在定期便については「ジェット機は千歳、プロペラ機は札幌」という棲み分けがなされています
夏ダイヤ期間中はフジドリームエアラインズが静岡空港便を開設し初のジェット機による定期旅客便が運用されています
それに北海道新幹線の札幌延伸に合わせて、2030年までの滑走路延伸を目指しているそうです
札幌丘珠空港は札幌市中心部に近く、そんな滑走路延伸が実現できればジェット機の乗り入れが可能となり、どこへ行くにも便利な空港ができることとなります
LCCの台頭で台北松山空港や韓国の金浦国際空港のように都市中心部へのアクセスが良く空港自体がコンパクトな空港は見直されていることから
ここ丘珠空港も同様に今後目が離せないそんな空港になりそうです
  

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今回向かう先は美酒王国秋田
2023年10月からHACによる「札幌丘珠↔秋田線」が運航していることに加え
JALのセールで格安(片道6,160円)だったので、今回秋田行きを決めました


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搭乗する機材はダーポプロップ機
ATR42-600(JA12HC)
エアバスグループの一つが製作しているリージョナルジェットです
  

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このATR42は前方からではなく、後方のに内蔵された扉の階段から乗降するといったもの
ボーディングブリッジがないここ丘珠空港には最適な機材かもしれません
  

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標準座席数は48席、全席シート黒い革張りのシートといったスタイリッシュな機内
特徴として最前席には進行方向に対し反対側を向く、いわゆるお見合い席があることでしょう
ここに座ると乗客の皆さん見つめているような気になりなんだか気恥ずかしい気がします
 

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もう一つのATR42-600の特徴として巡航高度が低いことが挙げられます
巡航高度は20,000ft (約6,100m)で、一般的なジェット旅客機と比べると3分の2ぐらいの高度
ということで雲が低く垂れ込まねば車窓ならぬ航空機窓が楽しめます
特に札幌⇔秋田便では海に出ることが稀なため
今回も眼下に羊蹄山や・・・
 

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洞爺湖そして噴火湾
 

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駒ヶ岳や大沼
 

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函館山や函館湾に出入りする船
 

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岩木山を望むといった豪華な遊覧飛行となりました
 

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こんな遊覧飛行を1時間少々楽しんだところで秋田空港に到着
このあとリムジンバスに乗り秋田市を目指します
 

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もう40年近くは通っているススキノの老舗焼き鳥屋福鳥
焼鳥に一番合うお酒は日本酒ってのを思い知らされたのがそんな福鳥で提供される高清水でした
特にヤカンに入れられ炭火のそばに置かれ遠火で燗される熱燗の魅力ははかり知れません
 

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そんな高清水を醸す秋田酒類製造に直接伺いたいと以前から思っていましたが、ようやくそのチャンスが訪れることになりました
秋田空港からはリムジンバスで秋田市に向かいますが、途中の卸センター前で下車
少し歩いたところに「高清水」の看板が高々と掲げられた秋田酒類製造がありました
 

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まずは酒蔵見学の施設である本社に隣接する「倉//蔵(KURA KURA)」に赴きます
秋田酒類製造の酒蔵見学は酒造りが行われていない夏季は1日2回で予約制
あらかじめ予約しての訪問となりました
ちなみに2年前に訪れた際は社員旅行により休館しており、今回がリベンジの訪問となります
 

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古い倉庫をリノベーションした蔵見学受付兼直営ショップの「倉//蔵」


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奥には杜氏がこだわりぬき醸したお酒は無論
「高清水」の名入れのグラスや徳利、前掛け、Tシャツなどのグッズ類が売られ
私もそんな高清水の名の入ったTシャツが速乾性ポリエステル製だったこともあり即買いしてしまいました
 

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秋田酒類製造本社蔵の敷地には、千秋蔵、仙人蔵の2つの蔵がありますが
今回見学するのは伝統の酒造りを継承する仙人蔵
蔵には「酒造道場」というキャッチコピーがつけられていましたが
仙人蔵が伝統的な造りを追求する小仕込み専用の蔵だからなんだそうで
今でも手造りとなる吟醸酒などがこの蔵で醸されるんだそうです
 

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蔵へと向かう通路には
昔ながらの酒造りに使われてきた道具が展示されています
手前から酒米を蒸すときに使われる大きな「湯釜」
隣にあるのは、「スピード酒燗器」
説明書きには5秒で50℃程度までお酒を温めることができる優れものです
ただの骨董品ではないことを、この後伺った秋田市の居酒屋「からす森」でも目にし現役で使われていることを知りました
「八千代槽」という名の壺というか甕
今の時代も使われる麹造りに使われる台
上槽に使われてきた佐瀬式の搾り機と昔ながらの槽
出雲辺りではこれじゃなきゃ日本酒は搾れないなんて話す酒蔵もありました
 

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高清水のCMで有名な岡江久美子さんのポスターなどの宣材
なんと岡江久美子さんはここ秋田酒類製造「清酒・高清水」のCMキャラクターを19歳から大凡20年間務められていたそうです
  

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そんな仙人蔵はもともと普通酒の製造蔵だった第一工場の一部を改築
1953年に建てられたとあって古い柱や梁が当時そのまま残されていました
 

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ここ仙人蔵は別段ミュージアムだけではなく、仕込み時期には全国新酒鑑評会への出品酒をはじめ
数あるラインナップの中でも高級酒に位置付けられる「瑞兆」や「和兆」などここ仙人蔵において、ほぼ手作業で造られているそうです
 

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蔵を改装した日本酒バーのような洒落た空間がありましたが
 

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そんなバーに使われているテーブルはなんと
その昔上槽に使われていた「槽」をリノベートしたものでした


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続いて伺ったミュージアムには古い看板が残って展示されていましたが、実はこれ
「菊水」1655年か1956年創業
「里能井」1902年創業した酒蔵の銘柄の看板
そのほか
「國粋」1837年創業
「程よし」1860年創業
「親玉」1871年創業
「松舞鶴」「若殿」1895年創業
「末廣」1900年創業
「戸島川」1905年創業
「八龍」1915年創業
「金的」1918年創業
「飯田川」1921年創業
などといった銘柄を醸していた24もの造り酒屋が戦時下の企業統合により合併
1944年に秋田酒類製造株式会社を設立したのだそうです
戦後の1947年には離脱する酒造家もありましたが、半数の12の酒造家が秋田酒類製造に残り
1950年には本社と新工場を建設し秋田酒類製造は企業合同体として本格的に始動したといった歴史があったようです


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ここで日本酒好きのスタッフによる解説で古くから使われてきた酒道具についてなど
酒造道場仙人蔵で広く家庭や飲食店で愛飲される「いつもの酒」の一端を覗かせていただきました
 

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そうそうこうした「試桶」(キツネ)や
 

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「泡とり」に使われる木製の道具などは
仕込み時期には仕事が少ない大工さんもいて
そんな大工さんが作ってきたことも多いかったのだそうです
 

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仕込み時期にはそんな大工さんや、農業に従事してきた方々が出稼ぎに来られていますが
酒造りは住み込みとなるためか、こんな寮「清酒高清水 清和寮」も完備されていました
 

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最後にお楽しみの試飲
このためにレンタカーでは来ず、公共交通機関でやってきたというわけです
試飲は
①大吟醸「嘉兆」
②「純米大吟醸 蔵付酵母仕込み 磨き35」
③「秋田県限定 秀麗無比 特別純米酒」
④「今だけ 夏の純米」といったところ
今回は車の運転もないことからたっぷり試飲させていただきました
秋田酒類製造仙人蔵見学は終了
丁寧に解説していただいたスタッフに感謝です
そういや私が前述の「ススキノの老舗焼き鳥屋福鳥」で愛飲していた旨話をしたところ
私もそのお店に行きたいと思っていました・・・なんて話も聞きました
ぜひとも伺ってみていただきたいものです
 

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秋田市旧松倉家住宅見学

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秋田酒類製造での酒蔵見学を終えたのち秋田市中心部へ向かう市内循環バスに乗ろうとバス停に向かっていると
乗るはずだったバスが通り過ぎてしまいました
時計を見ると確かにそのバス停からの発車時間、とろとろ歩いていて間に合わなかったようです
次のバスが来るまでまだ1時間ほどあることから、ポツポツ歩いて次の目的地に向かうことに
そうして歩いていたところ見かけた観光施設が「旧松倉家住宅」でした


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松倉家内部にはいるとそこは天井の高い土間など当時を偲ばせる造りですが
もとは江戸時代は油を扱う商家、明治時代は大地主として隆盛したそうで
松倉家自体が県内最大級の大型町家で、秋田県の有形文化財に指定されています
 

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今では珍しい「通り庭」と呼ばれる通路
造りが町家なため敷地の幅が狭く奥行きが長いため
こうした通り庭を設けることで通路の役割を果たしているのだそうです
 

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通り庭から見えるこの「オエ」と呼ばれている部屋からは
「居間」や「中の間」が見て取れますが、これらは貸室としての利用も可能なんだとか


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明治の頃からの植生が保たれていると考えられる中庭も趣がありました
 

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近くにある新政酒造の吟醸蔵は
現在使用される酵母の中で最古品種の「協会六号酵母」発祥の由緒をもつ仕込蔵ですが
こちらも国指定の登録有形文化財(建造物)に登録されています
こんな景色に出会えたのもバスに乗り遅れたおかげですが
これもまた旅の醍醐味だったりします
 

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その後はこの「純米酒 新政酒造」の看板の下をくぐり川反へ
向かう先まではもう後わずかです
 

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秋田の夏の一大イベントであり、国指定重要無形民俗文化財にも登録されている「竿燈祭り」
270年もの歴史があり
青森のねぶた祭、仙台の七夕まつりと並んで東北三大祭りの1つとされています
 


(Youtube:ABS秋田放送より)
 

そんな秋田の竿頭祭りに興味深々な私ども
秋田市民俗芸能伝承館(ねぶり流し館)を訪れ、将来の訪問に向けて調査を開始
 

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ねぶり流し館に展示されている竿燈は長さは5mから12mで
最大で46個の提灯を吊り下げた竿燈は50kgもの重さがあるそうです
 

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祭りのメインはそんな長い竹竿にたくさんの提灯を吊るした「竿燈」を掲げるシーンで
差し手に扮した人形たちが「手」「額」「肩」「腰」に絶妙なバランスで竿燈を載せています
実際の竿灯まつりには「昼竿燈(妙技大会)」という妙技を次々と披露する場が設けられますが
代々受け継がれてきたその技はまさに名人芸なんだそうです
 

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ねぶり流し館にはそんな竿灯まつりに実際に使われる「竿灯」が展示されており
  

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私も「ミニ竿灯体験コーナー」にある竿灯を掲げてみました
もう実際に竿灯まつりに参加した気分になりましたが
いつの日か実際にお祭りをこの目で見てみたいものです
 

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さてねぶり流し館の隣にある「商家・金子家」も訪問
母屋は明治20年(1887)頃の建築
江戸時代後期~明治期の秋田型伝統的町家の雰囲気や建築様式を今に伝えていて
秋田市の指定有形文化財として保存され、見学も可能でした
ふと屋根の上に目をやると二個の甕が載っていますが
これが防火用の天水甕で、秋田の町家の特徴のひとつです
  

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室内の竈の隣には
実際に使用され保存されていた甕が展示されていました
 

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金子家は江戸時代後期に質屋・古着商として創業し、明治初期から呉服や綿織物・麻織物の卸商を営んだ商家で、昭和57(1982)年までこの建物で商売を営んでいたそうです


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幕末に建てられた土蔵(内蔵)は明治19年の「俵屋火事」でも大火を耐え抜き現存
金子家の守り神として長い歴史を刻んできたのだそうです
 

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秋田の竿頭祭りに興味から訪れた秋田市民俗芸能伝承館(ねぶり流し館)で次回の秋田再訪を誓いつつ
次に向かったのが、歩いて10分ほどの「秋田県立美術館」でした
 

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お目当ては藤田嗣治の大壁画「秋田の行事」
JR東日本『大人の休日倶楽部』のCMで吉永小百合がこの絵を訪ねるというものがあり一度見てみたいという気持ちが有りました
これは昭和12年当時の秋田の文化と風俗を俯瞰できる大作壁画
縦3.65m、横20.5mの大作は藤田の手により15日間という超人的なスピードで書き上げたんだそうです
実物を見てただひたすら圧倒されました
 

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これを書いたのが日本が誇る画家「藤田嗣治」
6年ほど前に藤田嗣治の半生を描いた映画「FOUJITA」として公開されていたので映画館で鑑賞
秋田に来たのなら観に行かねばならないと心に誓っていました
 


 

秋田県立美術館にて藤田嗣治の大壁画「秋田の行事」や他の藤田作品を鑑賞したのち
今回の秋田での宿にチェックインします
宿泊したのは「リッチモンドホテル秋田」
前回宿とした東横INN秋田駅東口よりリーズナブルなことに加えて
リッチモンドホテル秋田は今回の旅の目的てある「永楽食堂」や秋田の歓楽街「川反」にほど近いことが決め手になりました
そう昨今の物価上昇や人材不足のためか、コロナ禍以降はホテルの宿泊費が急上昇
東横インのようなビジネスホテルにまでその影響が出てきているようで
コスパ重視の旅を重視している私どもにとって重大な懸念となってきました
 

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まぁ今回宿泊したのはビジネスホテルというよりは、シティホテルと言った面持ちのホテルで
エントランスは広々としており、ちょっと優雅な滞在が楽しめそう
1階にはレストラン和食神楽があり朝食もとれますが
朝食べ過ぎると、その土地々々でいただく昼食の楽しみが半減することから
今回は朝食なしプランといたしました
もっともそんな朝食が1,700円と割高だったこともあげられます


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部屋はセミクィーンサイズの大き目のダブルベッドが置かれたダブルベッドルーム
テレビに空の冷蔵庫(ただし入室してから電源を自分で入れるタイプです)
湯沸かしポットにコーヒカップ、グラスが常備
充電器(スマートフォン、全携帯会社対応)
他には7階に電子レンジ・製氷機・自動販売機(市場価格)
宿泊した5階にはコインランドリー(有料)がありました
アメニティはここ受付で好きなものを持っていくようで
コーヒーはインスタントではなくリッチモンドオリジナルブレンドのドリップコーヒーもおかれていました

 
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風呂とトイレはユニットタイプ
シティホテルのプライドか
浴槽はゆったり疲れる大型の浴槽
湾曲したシャワーカーテンレールのおかげでシャワールームが思いのほか広く感じました
と・・・いつものようにこの辺りは私の覚書となります
 

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秋田の大衆酒場『からす森』

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秋田に来たのなら避けては通れない
大衆酒場「からす森」
半世紀以上の歴史を持つ老舗酒場で、行列必死のお店
今回は開店前から並んで入店することに
ほどなく開店、藍の暖簾をくぐるといかにも昭和の大衆酒場の雰囲気が眼に飛び込んできます
 

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コの字のカウンターテーブルの中で「KARASUMORI」のTシャツを着用しテキパキと働く姿が見ていて気持ちが良い
注文をとったり提供したりするのは、「秋(しゅう)大生」と呼ぶ秋田大学の学生さんのアルバイト
大学の先輩から後輩に受け継がれるバイトなのでしょう
先輩バイトが新人に事細かく教えている姿についつい頑張れとエールを送りたくなりあます
 

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奥の壁の棚には名前が書かれた焼酎の酒瓶がズラリと並んでいる
これは常連さんのためのサービスでしょうか
 

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まずお品書きに目を通すと
「煮物」ホルモン煮込、ミニホルモン煮込、肉じゃがなど
「串物」かしら、なんこつ、ハツ、レバー、ひも、こぶくろ、玉子、ガツなど
 

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一品料理のメニューを覗くと
残念ながら人気のしょっつる鍋は冬季限定で頼めませんでした
 

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ということでオーダーしたのは、人気の得々セット1,500円
ビール大ジョッキ、ホルモン煮込み、かしら・タン・はつ串
お一人様1回限りと書かれていて
さらっと周りを見渡すとみなこれを頼んでいます
 

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すぐに大ジョッキとホルモン煮込みが提供されます
このホルモン煮込みのモツが臭みも硬さも無く美味しい
  

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かしら・タン・はつ串もなかなかなもの
肉の旨みが口いっぱいに広がります
 

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そういや入口の横の炭焼きの焼き場があり、排気口から美味しそうな香りがしていましたが
この焼き方ももしかしたら先輩格の秋大生なのかもしれません
  

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得々せっとの焼き鳥が美味しかったことから追加オーダー
「かしら(ほほ肉)」
「たん(した)」も塩でいただきまし
  

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さて先日高清水を醸す秋田酒類製造の仙人蔵で酒蔵見学をいたしましたが
その際、酒蔵道場で見かけた「スピード酒燗器」が現役で使われていました
大将愛用のスピード酒燗器は上の注ぎ口にお酒を入れ、一度お酒を通せばぬる燗になり、二度通せば熱燗という優れもの
燗をつけた県産米でつくる両関銀紋(普通酒)と焼き鳥の組み合わせは最高でしょうが、このあと日本酒を飲むため永楽食堂を予約していることからここは涙を呑んで諦めます
それにしても雰囲気のよい大衆酒場からす森
ごちそうさま、美味しかったんでまた秋田に来たら立ち寄らせていただきます
 

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今回の秋田行きを決めた理由の一つがお食事処 永楽食堂
2年前にも訪れていましたが、もうその時から再訪を決めていたお店でした
 

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店内に入ると壁一面に日本酒の銘柄が書かれた短冊が貼り出されていますが
噂にたがわない銘酒と呼ばれる日本酒の揃えの数々
1社ではこれだけの日本酒はそろえきれず数社と契約しているとの事
これを目当てに日本酒好きのマニアが押し寄せる店として知られており
いつも混んでいるのが難点
もちろん予約の上伺いました
 

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カウンター前にはそんな短冊メニュー
そして大皿料理が並んでいます
 

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短冊メニューの中心に境界線があるが、左側が「あだえ」、右側が「おらえ」と書かれています
秋田弁で『あだえ』が「外」、『おらえ』が「私の家」ですから、県外酒(あだえ)と秋田県内酒(おらえ)という意味なのでしょう
その真下に地元秋田の新政酒造の日本酒の銘柄が並びます
 

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そうここに来た理由に新政酒造のNo.6を飲むというのがありました
てなわけでまず頼んだのは「No.6 S-type 2024」
お通しに出てきたのが
「ツブ煮」と「冷ややっこのシラス載せ」
 
 
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続いて赤いボトルが鮮やかな 
「No.6 A-type 2024」
 

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女将である菅原エイ子さんから挨拶されて、北海道からこれを飲みに来ましたと伝えると
出してくれたのが
「No.6 X-type 2024」
「No.6 S-type 2024」
「No.6 R-type 2024」
ボトルをよく見るとロット数と製造番号が書かれています
なんだか嬉しいNo.6祭り発動となりました
やはりここは女将がいてこそのお店のよう
 

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利き酒三種(1,000円)として頼んだのが
「+あべ」阿部酒造(新潟)
「大平山 天功 純米大吟醸」小玉醸造(秋田)
あえて手間暇のかかる生もとや吟醸を主力としたこだわりの酒造りを続ける蔵元の逸品
「農醸」福禄寿酒造(秋田)
農家とつくる日本酒プロジェクトによる日本酒です
 

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にごり飲み比べは
「仙禽 雪だるま しぼりたて活性にごり酒」せんきん(栃木)
「白瀑 "ど" 純米にごり」山本酒造店(秋田)
 

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先ほど酒蔵見学に赴いた「高清水(秋田酒類製造)」がお燗器に載せられ
「日本の大人は楽しく賢く日本酒を呑む。」と記され勧められています


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そんな日本酒に合わせる料理ですが
1964年創業の永楽食堂は
「食堂」を名乗るだけあって料理だってなかなかのもの
 

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黒板にチョークで書かれた日替わりメニューも魅惑的
 

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頼んだのは看板メニューのイワシポテトフライを頼むのは無論
(ポテトサラダが入った鰯のフライ)
 

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今回頼んだフグの白子天が口の中でとろけ最高でした
いや~美味しかった
御馳走さま、また機会を見つけ秋田に来た時には必ず寄らせていただきます
 

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日本3大うどんの一つとして数えられている稲庭うどん
その名は初めて作った稲庭(佐藤)吉左エ門さんに由来し
もとは佐藤家にのみ伝わる一子相伝の技術で、江戸時代から秋田藩主の佐竹侯への献上品だったそうです
二代目佐藤養助さんが受け継いでからは技術を途絶えさせないために作り方が公開されたそうですが、それまで一般人は食べられなかった逸品でした
呑んだあとの〆はそんな稲庭うどんを食べようと
足早に西武地下にある本家たる「佐藤養助秋田店」に向かうことに

 
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閉店間際だったこともあり店内は閑散としていましたが
スタッフは暖かく向かい入れてくれました
 

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メニューには「せいろ醤油」「せいろ胡麻味噌」「二味せいろ」「二味天せいろ」などがありましたが
 

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二味せいろ(1,000円)を夫婦で二つ頼もうとも思いましたが
醤油(850円)と胡麻味噌(900円)を頼んで、ちょっとい節約しつつお互い食べ比べましたが


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もとは一子相伝の技術が受け継がれてきた本家たる佐藤養助秋田店の稲庭うどん
ツルツル食感がたまりませんでした
 

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日本三大ビリヤーニの一つ「ジョニーのビリヤニ」
石川県野々市に本店を構えるビリヤニ専門店
東京の神田や富山にも出店しているそうです
そんなジョニーのビリヤニですが佐藤養助商店が入居する西武の地下の催事「東京カレーカルチャー in 秋田」に出店していたことから、夜食に買ってホテルでいただくことにしました


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ビリヤニは、インドやパキスタン発祥のスパイス香る炊き込みご飯
私も大好きでシンガポールに行くたびにリトルインディアのテッカーセンターに立ち寄り
本場のビリヤニを食べてくるのを常としております
合わせるのは湖畔の杜ビールの「秋田犬ビール」「秋田美桜酵母ビール」
ジョニーのビリヤニは、本場の調理法を忠実に再現するために、パキスタンから直輸入した重厚なアルミ鍋を使用
カレー好きな私としては石川県の野々市本店に行って再度食べたくなるスパイシーなマトン・ビリヤーニでした

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美酒王国と呼ばれる秋田には37もの日本酒の酒蔵があり
雪国ならではの低温発酵技術と質の高い酒米を活かした日本酒の名産地
秋田2日目はレンタカーを駆りそんな酒蔵をめぐります
そんな秋田にあって最古参の酒蔵の一つ、千代緑を醸す大仙市の奥田酒造店に伺いました
まずは杉玉の飾られた蔵の玄関から、三百有余年の歴史を誇るこの蔵は、白井晟一氏の設計になる建築物で国の登録有形文化財にも指定されています
  

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奥田酒造店のメインブランドは「千代緑」
初代蔵元が、この街から望める初夏の緑美しい山々を詠った、「若葉映ゆる 四方の山々 千代緑」という俳句から名づけたのだそうです
  

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そんな奥田酒造店は秋田で一番小さな蔵
蔵内では洗米から瓶詰めまですべての工程において原料と真摯に向き合いながら
蔵人4名と杜氏兼社長の奥田重徳氏が「全量箱麹法、全量瓶燗火入れ」を徹底したまさに手作りの酒造りを行っていて
そんな杜氏兼社長の奥田さんから丁寧に説明を受け蔵を見学させていただきました
 

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仕込蔵にあるブレーカむき出しの配電盤が九十年余の歴史を伝えています
 

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奥田酒造店での酒造りは伝統的な寒造り
伺った初夏にはすでに甑倒しを終え
酒造りの道具たちはこうして整理整頓され
また次のシーズンでの出番を待っているようでした
  

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造りはすでに終えていましたが、奥田社長より順を追って奥田酒造店での酒造りについて説明を受けました
まずは「洗米」
「洗米機 スパイラル吟洗号」が見て取れますが
 

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受けた説明では麹米に使われる酒米にはかなり気を使っているようで
酒米は洗米ののち、この洗濯機を使用し脱水
重量を測り吸水率を正確に把握するとのことで限定給水
ここ奥田酒造店では通常より吸水率を低めの28%台にとどめているといったこだわりがありました
  

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次の蒸米はこの古い和釜を用いた伝統的な蒸きょう


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蒸された酒米は麹室の前にゴザなどをひいて、その上に広げられ放冷されます
すべてが人の手による手作業
かなりの重労働ですね
 

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そしてこちらが奥田酒造店の麹室
入口ドアには昭和29年11月
私の生まれる前からここで活躍してきたようです
 

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奥田社長はそんな麹室の中も見学させてくれました
麹室は秋田杉を使った麹室で奥にはオゾン発生器が置かれ、除菌に役立てているのだとか
 

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麹室にはステンレス製の床用製麹機もありました
 

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こうして造られた生麹の一部は冷凍庫で保存し
解凍して使われるケースもあると聞いてびっくり
 

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続いて酒母(酛)造り
奥田酒造店の奥にはこうしたカーテンで仕切られ小さなタンクが並んだ
吟醸酒などを仕込む仕込部屋もありました
 

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そしてこちらが通常の仕込み部屋
 

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奥田社長の説明を聞くと仕込みタンクの下で白熱電球を点灯させタンクを保温させているのだとか
たかがこんな電球でどれほどの保温効果があるのと聞くと、このくらいの熱量が一番だと話をしています
もちろん現代のLED電球にそんな効果もなく、白熱電球の生産中止に備え電球を購入してあるとのこと
ちなみに奥田社長曰く、サーマルタンクだと醪との会話が希薄で酒造りが楽しめないとのことでした


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上槽はこの「薮田式自動圧搾機」を使用
かなり古くからこの薮田を使用していたとのことです


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蔵の奥には「佐瀬式」のフネも2槽ありました
 

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奥田酒造店の酒造りの特徴が、加水(割見ず)をしない原酒
一般的に日本酒の原酒は20%前後で、加水することで15%前後になるよう調整しますが
奥田酒造店の日本酒は醪の段階でアルコール度を16%台に抑えたうえで、加水しない日本酒造りがおこなわれているのだとか
  

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この瓶詰機で瓶に詰められた日本酒は
 

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全てのお酒を火入れの時の急激な温度変化でお酒の風味を壊さないよう、お酒を詰めたビンを水を張った釜に並べて熱を加え、徐々に65度まで水温を上げていく『瓶燗火入れ』が行われます
しかも一回のみといった話を聞きました
こんな拘りを含め1時間あまりの説明を聞きながらの酒蔵見学となりました
 

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帰りに安倍晋三元総理の「國酒」の色紙が掲げられた店先で
「千代緑 蔵付分離酵母・七番 純米吟醸」を購入
(某やんごとなきお方が国民文化祭でご来県遊ばされたさいに持ち帰られたとの噂の逸品)
自宅に戻ったら楽しませていただきます
この度は奥田社長みずからの説明による酒蔵見学誠にありがとうございました
これでまた秋田にお気に入りの酒蔵が一つ加わりました
 

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今回の秋田旅行では前回伺えなかった角館を散策
角館には桃山時代に「角館城」が築かれていましたが
一国一城令により廃城とはなりましたが、佐竹氏の分家である佐竹北家の城下町として栄え、みちのくの小京都とも呼ばれています
黒い板の塀と、鮮やかな緑の木が立ち並ぶ角館武家屋敷通りは
現在も藩政時代の地割が踏襲され、武家屋敷が沢山残っております
  

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そんな角館武家屋敷通りでまず伺ったのが、敷地面積が9,900㎡(3千坪)と一番大きい名家青柳家
母屋、武器庫、解体新書記念館、秋田郷土館、武家道具館、ハイカラ館、幕末写真館、時代体験庵などがあり
秘蔵品5万点を公開しているとのこと
 

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二代目当主・藤右衛門がこの地に移り住んでから16代続いた青柳家は四百年の歴史が有ります
佐竹氏の忠実な家臣として仕え、主君の繁栄を支え続けたその歴史を垣間見てきました
 

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表玄関ではなく脇から入りすぐに見れるのが水屋(台所)
角館の伝統工芸品展の角館春慶塗が並び
奥には釜が見えます
 

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武家屋敷らしく、刀や鎧が展示されています
 

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青柳家の鎧兜「六十二間小星兜」
陣羽織「五輪塔旗印」
秋田郷土刀
 

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恭しく展示されているのは『銘・天野河内助藤原高真作』
 

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続いて「解体新書記念館」


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解体新書というと杉田玄白を思い出しますが
その絵を書いたのが小田野直武で、青柳家とは姻戚関係にある人で
蘭学に精通した平賀源内の手ほどきで解体新書の解剖図を描いたそうです


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そんな小田野直武の唐美人図も展示されていました
 

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次は秋田郷土館
2階の歴史資料の明治〜昭和初期のコーナーには蓄音機やレコードなど、音響系の展示
 

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熊の毛皮の展示
 

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田んぼの草取りを行う道具「ハッタンオロガシ」
そう米作りの歴史は、雑草との戦いの歴史
マンガ「夏子の酒」尾瀬あきら著にも登場していました
 

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時代体験庵には
兜と籠の無料体験ができるようで外人さんに大人気でした
 

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ハイカラ館にあるのはやはり蓄音機
明治から大正にかけての物のようですが
蓄音機はこの時代の裕福さの象徴なのでしょうか
そしてカメラも多数


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そんな中に「ライカDⅡ」もありましたが
このカメラを見るとドイツに渡ってライカで報道写真を中心に仕事をするようになった
日本初の報道写真家、名取洋之助を思い起こします
 

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最後に角館祭りのやま行事に使われる「山車」をみて青柳家見学終了
せっかくなのでもう一軒くらい見学しようかと思います


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新緑の角館武家屋敷通り巡りはまだまだ続きますが
途中見かけたレトロな赤い丸ポストが情緒を醸し出しています
 

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てなわけで2軒目に訪れたのは仙北市指定史跡の河原田家
薬医門をくぐり入館いたします
 

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河原田家は会津時代からの芦名家の譜代の家臣で
芦名氏が断絶後は佐竹北家の組下となる中級武士の館です
 

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河原田家というと書院造りの座敷から眺める角館随一の庭園
緑の苔に覆われる庭は地表を覆う苔を水流に見立てて、庭全体が山水画として楽しめるように造られています
 

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現在の主屋はは明治中期に建てられてもの
古い間仕切り扉の窓ガラスは近くから見ると多少ゆがんでおり時代を感じさせます
そんな窓ガラス越しに眺める庭は、時間を忘れてしまいまいそうになります
 

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冬場も自由に出入りできた内蔵造りの米蔵
 

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そんな米蔵は河原田家の歴史資料を展示するギャラリーにもなっており
奥に甲冑が飾ってありました
 

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第16代当主 河原田次重は私財で水力発電事業を手掛けるなど地域の発展に貢献したといった説明書きが有ったり
河原田次繁が盛岡高等農林学校で宮沢賢治と同級生だったなど
そうそう庭にはそんな宮沢賢治が送ったユリノキもあるそうです
 

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さてこれは井戸の跡でしょうか?


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隣接する小田野家へも入館
画家で解体新書に携わったことでも有名な小田野直武を輩出した家で眼科の名医としても知られ
もとは佐竹氏の重臣である今宮家に仕えていたそうですが、後に佐竹氏の配下になりました
 

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現在のこの建物は明治33年の大火で焼失後に武家住宅の佇まいを残しつつ簡素化して再建されたものなんだそうです
角館武家屋敷通りのお館訪問はこのくらいにして
次は醸造業を営む安藤醸造へ
 

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