2022年5月アーカイブ

ANA・SFC修行第4弾
時は今から2年ほど前の2020年6月初旬
LEG13.&LEG14となるフライトは中部セントレア経由で沖縄那覇を目指します
乗るのはいつものエアドゥB737-800型機
ANAラウンジから眺めるエプロンにその機材は有りました
 

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ということで修業の始まりはいつものANAラウンジ
いつもなら賑わう土曜の朝のはずでしたが、そこはやはりコロナ禍の中
思ったよりも閑散としています
 

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さて今回の修行がそれまで違うのが、今回は沖縄でレンタカーを借りること
そうラウンジでビールと言うわけにはいきません
しかたなくエスプレッソマシンでカフェラテを淹れます
 

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というわけでこれぞ正しい朝のラウンジ利用法を実践
 

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LEG13.を済ませやって来た中部セントレア
制限区画からは出ずにセキュリティエリア内にある「チャウダーズ・カフェ」へ向かいます
 

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ちなみにその「チャウダーズ・カフェ」ロイヤルグループ傘下のレストランで具だくさんの食べるスープをモットーにするお店
スープ専門店と言うと真っ先に頭に浮かぶのが「Soup Stock Tokyo」
そこで出すカレーが何といっても美味しいことから
ここでも本日のカレーをオーダーします
ちなみに前回ここを訪れた際にラウンジでビールとともにいただきたいことからテイクアウトでカレーをオーダーしたのですが残念ながらカレーはテイクアウト対応していないことから、カツサンドに逃げましたが
今回はどのみちレンタカーの運転もありビールは飲めないことから、店内でいただくことに
 

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で、出てきたバターチキンカレーは辛そうではないのに、食べ終わるとジワリと汗が出てくるような美味しさ
場所柄、再訪間違いなしのお店となりました
 

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そうそうここは名古屋
土産に「きしめん」を買っていくのはもちろん忘れません
ということでこの後、LEG14.沖縄那覇を」目指します
 

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さて今回のANA・SFC修行ではレンタカーを借り沖縄を観光いたします
目的は沖縄の泡盛の酒蔵巡り
沖縄県内には47酒造所の泡盛の酒蔵があり、どこもそれぞれの思いを秘め個性のある泡盛を醸しています
そんな泡盛を醸す蔵人の思いに触れようと、まず向かったのが琉球泡盛松藤を醸す「崎山酒造廠」
1905年(明治38年)創業の蔵元で本島北部の金武町にその蔵は有りました
ちなみに社名に付いている珍しい「廠」の文字は官営だったという名残だそうです
戦後、昭和21年から4年ほど泡盛の酒造は政府の管轄となり、沖縄では4カ所でしか泡盛を作ることを許されませんでした
そんな貴重な4カ所の一つが金武町にある伊芸酒造廠だったそうで
そこに「崎山酒造廠」2代目の起松が工場長として赴任してきたというのが「崎山酒造廠」の興りにつながっていくのだとか
 

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そんな歴史ある蔵の玄関付近には数多くの賞を受賞したのでしょう
賞状が掲げられていました
 

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もう一つ玄関付近に泡盛の製造方法についての解説が有りました
とはいえ今回、酒蔵見学を予約の上で伺っていますので軽く見るだけで
蔵の案内をして下さったのは、崎山酒造廠の4代目女将・崎山淳子さんでした
 

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まずは原料になるタイ米
元々はタイのお酒だった泡盛の酵母だった黒麹はタイ米によく合います
そう泡盛の原料にタイ米を使うのはそれなりの理由があってこそなんです
 

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そんなタイ米を洗米し、水に浸透
その後、黒麹菌をつける作業を回転ドラムで1日で行われます
 

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そののち通称三角棚と呼ばれる麹棚に移され
黒麹菌をしっかりつける作業が行われるのですが
 

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崎山酒造廠では通常を1日で行われる麹棚での作業を
倍の2日間かけ、合計3日間行われます
これが三日麹
通常より時間を掛ける三日麹のこだわりがここにあります
 

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そしてなんといっても恩納岳の湧き水によって仕込まられる沖縄本島では珍しい柔らかな軟水をふんだんに使い、仕込みタンクでの仕込みの段階では米麹、水、種もろみ、そして蔵に住み着いた家つき酵母が混ざり合って、もろみが仕上がるのだそうです
 

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こうして30日以上の時間をかけて発酵させるのですが
 

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伝統を重んじつつもこうした温度管理はしっかりされており
 

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ラジエターを使ったりしながら温度管理はしっかりとなされているようです
 

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蔵に並ぶ仕込み樽は壮観な長めですが
よく見ると蔵に住み着いた家つき酵母の黒麹が梁や壁についているのが見て取れます
それに蔵全体にフルーティーな香りが漂っていました
 

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蔵には昔ながらのホーローの仕込み樽や
 

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最近はやりのステンレスの樽など様々な樽が使われていました
 

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30日ほど仕込まれたもろみはその後、常温の単式蒸留機で蒸留
泡盛となりますが
 


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蒸留した泡盛は、まずは地下タンクに移されていきます
ここ崎山酒造廠ではこのままでは出荷されず、タンクに貯蔵して半年から1年の時間を掛け熟成されてから出荷されるのだとか
 

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そうそう忠孝酒造で見た酒甕による熟成も行われているようです
 

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酒蔵見学後はョップにて試飲
代表銘柄の「松藤」は新酒や古酒違いなどいろいろな種類の試飲が出来ました
(私はこの時ハンドルキーパーで飲めませんでしたが)
ということでショップで「赤松」を購入
女将さんのお勧めだった、炭酸割がこのあと私の泡盛を愉しむ定番となりました
 

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そうそうJAL グループは、地域と一緒になって「地方の元気」をつくる「JAL 新・JAPAN PROJECT」の一環である「國酒・琉球泡盛応援プロジェクト」にて
崎山酒造廠の松藤プレミアムブレンドが準グランプリに選ばれJALのサクラアルンジで提供されたのだとか

おっと今回の話はANA・SFC修行の話でしたね
 

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さて沖縄泡盛探訪はまだまだ終わりません
次は神村酒造に向かいます

うるま市に来たついでに泡盛探索第5段
明治15年の創業
沖縄の泡盛「守禮 暖流」を醸す神村酒造
樹々に囲まれていているうえ芝の管理が素晴らしく、まるで森の中にあるかのような雰囲気のある酒蔵で、アメリカのナパバレーのワイナリーを彷彿させる泡盛の酒蔵です
 

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伺ったのは蔵元直売店「古酒蔵」
残念ながらコロナ禍ということもあり酒蔵見学はかないませんでした
 

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ということで古酒で泡盛を物色
樽貯蔵泡盛の先駆けとなったブランド「暖流」
 

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そしていちまん焼の甕に入れられた「守禮」
非常に飲みやすい泡盛です
 

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泡盛を物色していると、スタッフが試飲を巣sめてくれました
私は車の運転がありますので、我が家の奥さんが神村酒造を代表する2つの銘柄、「守禮30度」と「暖流30度」を試飲させていただきます
 


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そうそうここ神村酒造では泡盛の地下蔵預り古酒サービスをやっていて
今回酒蔵見学はできませんでしたが、こちらを見学させてくれました
ひんやりとする地下蔵で泡盛は時を経てやがて美味しい古酒へと成長するのですね
 

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第4弾となるANA・SFC修行の宿はアパホテル那覇
宿を変えた理由は今回は国際通り方面を攻めようとしたからでした
それに宿泊料も4,500円と安かったのがその理由です
さてそのアパホテル
『本当の日本の歴史 理論近現代史学2』というアパグループ代表である、元谷外志雄氏が藤誠志の名で出した本をホテルの部屋に置いてあった事に対して
中国人は「この事実を知った上で宿泊するかどうか決めるべき」と伝える動画が中国のSNS「微博」に投稿されることにより、インターネット上で炎上
アパホテルは批判にさらされ、一時期、アパホテルのサイトにアクセスが殺到し、つながらない状態が続くという事件がありました
私自身今回アパホテルに宿泊し、その本とやらを読んでみたいとも思いましたが
(アマゾンで探しましたがありませんでした)
残念ながらその本をほてるの部屋で見ることはありませんでした
 

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さていつものように私の覚書ですが、部屋はやはりビジネスホテル
「沖縄かりゆしアーバンリゾート・ナハ」とは比べるまでもありません
 

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ということで部屋で落ち着いたら晩飯を予約した国際通り方面に出かけることに
 


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2020年6月の沖縄那覇は国際通りの風景です
ちなみにこの日は土曜日、しかも夜
本当にこれが那覇の国際通りと思わせる風景です
数少ない客を招き入れようと多くの客引きが通りかかる人に声をかけていました
そうコロナはここ沖縄の観光を木っ端みじんとしていました
 

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そんな閑散とした国際通りで今回伺ったのが
名護市にあるヘリオス酒造酒造所の直営店
「百甕(ももがーみ)」
1階は一度伺ったことのある「ヘリオスパブ 国際通り店」の2階にあるお店です
そうヘリオス酒造は最近はやりのクラフトビールも醸造していて、直営店で樽生を提供しているんです
ちなみにコロナ禍のなかヘリオスパブ 国際通り店は店を閉じていました
 

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2階に上がり店内に入ると
へリオス酒造酒造所の甕仕込みの泡盛が陳列されています
甕出五年古酒とありますので、メニューとして出されているようです
 

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さて席ですが、予約の上伺ったためか、国際通りが見える広々とした座敷席をあてがわれましたが
あまりにも広くて居心地が悪かったため座敷席に変更してもらいます
 

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まずはお通しですが、二年前のことなのですっかり忘れてしまいました
 

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ヘリオスパブ 国際通り店は閉まっていましたが
へリオス酒造酒造所の直営ということで、カウンターにはクラフトビールのタップが並んでいました
  

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百甕の飲み物のメニューにもしっかりとへリオス酒造酒造所のクラフトビールが謡われています
ここはオリオンビールではなくクラフトビールを楽しむことに
 

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と言うことで頼んだのは
シークヮーサーホワイトエール
青い空と海のビール(ヴァイツェン)
 

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合わせる食べ物はまずは「ラフティー」
ラフティーの煮汁が染み込んだ柔らかい冬瓜がうまい
 

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続いてもずくの天ぷら
えっこれが「もずく」って思われるかもしれませんが
 

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ひっくり返すと、もずくというのがよくわかります
まぁもずくの天ぷらと言うよりもずくのかき揚げですね
これはもずく塩でいただきますが、やはり美味い
 

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最後に沖縄県の特産品 アーサ(ヒトエグサ) の玉子焼きで〆
美味しいのは間違いないのですが、価格は観光地価格
もう一軒別な店にも行きたいことからこれぐらいにしておきます
 


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那覇の夜、2件目は那覇・久茂地にある24時間営業の「いちぎん食堂」へやってきました
場所的には国際通りと宿泊するアパホテルの中間くらいにあるお店です
このいちぎん食堂、沖縄の郷土料理からステーキまで多彩なメニューが揃っているうえ、コストパフォーマンスも抜群
例えば沖縄では〆の定番であるサーロインステーキなどは1,200円(200g)で提供しているくらいです
 


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店内はいかにも食堂と言った感じ
壁や窓にこれでもかと短冊メニューが貼られていますが、これって本当に全部提供できるのと言った種類の多さです
 

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そんな、いちぎん食堂では頼むものを決めたら
まずは食券を券売機で買います
 

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「百甕」ではクラフトビールを楽しみましたが
少し飲み足らなかったこともあり、ここでは泡盛をいただくことに
カウンターに久米島の久米仙の甕が有り、ちょっとこいつに引かれたんですけどね
 

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券売機に「泡盛セット、おまかせ料理3品付き(980円)」なるものが有ったので2セットをオーダー
まず出てきた泡盛がコレ
水割りで頼んだところ
アイスペール一杯の氷と水と共に
1号×2セット 計2号の泡盛がカラカラに入れられて出てきました
 

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おまかせ料理とは言うと
枝豆とマグロの刺身に鶏の唐揚げ・アジフライと言った豪華版
ちなみに写真に写っているのは1人前
これに1号の泡盛がついて980円と言ったコスパの良さもありますが
まず何よりボリューミー
ここに来る前に晩飯は済ませていたので、これ1セットを2人でシェアして食べてちょうど良いくらいの量でした
こんな感じでいちぎん食堂の人気の一端を身をもって確認して参りました
 

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琉球泡盛_古酒「瑞泉酒造」

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2019年に大規模な火災で全焼した首里城でしたが、その様子は一回目のANA・SFC修行の際に訪れ「前年に焼失した首里城跡へ」で確認してきました
まぁ何というか悲しい事件でした
写真はそんな首里城の東にある「美福門」です
火災による残存物の処理はこちら側から行われているようで、「首里城公園工事中」の看板が掲げられ警備員がこちらから入らないように警備していました
 

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そんな首里城のお膝元に目的の「瑞泉酒造」が有りました
 

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1887年に創業した老舗の蔵元「瑞泉酒造」
首里城瑞泉門のほとりに、沸きいづる清冽な泉「瑞泉」の名にあやかり名付けられた酒造所は、琉球王朝時代に酒造りが許されていた首里三箇の一つで
奇跡的に発見された戦前の黒麹菌を用いた泡盛を醸す蔵元です
 

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蔵の玄関を潜るとそこはショップになっており
古酒(クース)をメインにした商品が並びます
なにやら古酒貯蔵量は県内随一なのだとか
 

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普段なら酒蔵見学や写真の試飲所で古酒の試飲が楽しめるようですが
残念ながらコロナ禍の中、酒蔵見学や試飲は中止されておりました
 

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酒蔵見学はかないませんでしたが、甕に詰められ寝かされている古酒がガラス越しに見ることが出来ました
 

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ここを訪れた2020年は消毒用の高濃度のアルコールが極度に不足する事態となっておりましたが
そんなおり瑞泉酒造は厚生労働省より「70度~83度の蒸留酒を消毒用アルコールの代替品として認める」との通知を受け、また沖縄県と那覇市より消毒エタノールの代替品として製造依頼があり、製造販売したのだそうです
それがこの『瑞泉78度360㎖』
お店の方に聞いた話だと、厚生労働省が代替品として認めても
それを輸送する手段として航空機での輸送は認められず、海上輸送のみ
そうたとえこれ一本、私が自分用に消毒液として買ってもこれを帰りの飛行機には乗せられないという事になるのだそうです
それに加えこの「瑞泉78度」は消防法でいうところの「第四類・アルコール類」に分類され、貯蔵・取扱いする数量に応じて許可申請または届出が必要になるのだそうで
作っても県外で必要とされる方に渡せないっといったもどかしさが有ったそうです
やはりそんな緊急事態であっても行政の壁は厚いといった話も聞くことが出来ました
 

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そんなショップでやちむん焼きのシーサーに詰められた琉球泡盛を目にしました
沖縄ではシーサーを「魔除け」、「福を呼ぶ縁起物」として、屋根や門柱、玄関に据え付ける習慣があるそうで
我が家も家の守り神として「じんむち」「ふーむち」の2個を土産に購入していくことといます
 

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瑞泉酒造に続き次は
糸満市にある泡盛の蔵元「まさひろ酒造」にやってきました
那覇空港からほど近いところにあるのですが、交通機関ではなかなか来づらい場所にあるため、今回はレンタカーでやってきました
まぁそのあたりは考慮されているようで、大きな見学者専用駐車場が備えられていました
 

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玄関にはここを訪れた2020年の前年に
「琉球料理、泡盛、芸能」が日本遺産に認定されたことの祝いの展示がなされていました
 

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これら壺の展示物と思いきや、90ℓ奥のコック付きの壺などは109,200円の値札が張られ売られていました
一体全体誰が買うのだろう
 

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店内に入るとさすがにコロナ禍ということで閑散としていました
実はここを訪れるのは2018年に次いで2回目
一回目の「泡盛まさひろギャラリー」訪問時にはガイドさんの解説を交え案内してもらいましたが
その際は見学のあと中国人観光客の団体が大挙押し寄せ買い物もできないくらいに騒いでいた記憶が有ります
 

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これは古酒蔵を表現したものなのでしょうか
夫婦甕などの古酒甕が納められ、杉玉や神棚が展示されています
ちなみに札はもちろん松尾大社のもの
 

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店内から2階に上がるとそこは「泡盛まさひろギャラリー」
明治16年創業の老舗蔵元・比嘉酒造が100周年を機にオープンさせた泡盛の製造工程や歴史などに触れることができる工場を兼ねた観光施設でガラス越しに製造工程を見ることが出来ます(ただし撮影禁止)
その他パネルなどで泡盛の製造過程を詳しく解説していました
 

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泡盛の原料となるのは「タイ米」
泡盛のルーツは琉球王国が海外交易を盛んに行っていた15~16世紀に、シャム(タイ)より蒸留酒としてもたらされたものですが
タイを起源とした黒麹菌はやはり「タイ米」が合うのでしょうね
いまでもほとんどの泡盛がタイ米を主原料としています

「泡盛焼酎を猪口につぎて泡を盛するの図」なるものがありますが
その昔、泡立ちでアルコール度数を計ったから泡盛と呼んでいたのだそうです
 

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2階は泡盛博物館にもなっており
まさひろ酒造の作ってきた数々の泡盛
干支ボトルの泡盛や泡盛を使ったジンやリキュールなども展示されています
 

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年代物の道具類や500年前の酒ガメなど、老舗蔵元ならではの貴重な品々も見て取れます
 

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特筆すべきが沖縄有数の泡盛コレクションも展示
これは泡盛愛好家・座間味宋徳さんが30年以上かけ集めたコレクションなんだそうです
特に足元にある大きな甕(南蛮甕)
当時タイの蒸留酒とともにもたらされたシャム(タイ)の甕を起源に作られた南蛮甕は泡盛の保管を始め、古酒つくりには欠かせない容器として使用されたのだそうです
 

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さて泡盛まさひろギャラリー見学の後はショップでお買い物
一番目をひいたのが、十年古酒 五頭馬 43度でしたが
4合瓶で5,500円と言った価格や、他でも泡盛をたんまり買っておりスーツケースに入りきらないこともありあきらめ
  

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まさひろ酒造の名の入ったカラカラを購入(昨日「いちぎん食堂」で飲んだ泡盛セットがカラカラに入れられて出てきたのでその影響です)
その後、我が家の泡盛を嗜う際の定番酒器となりました
 

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そうそうこちらにも蒸留酒を消毒用アルコールの代替とした
高濃度エタノール製品「MASAHIRO 66%」が売られていました
瑞泉酒造のものと同様にこれ一本航空機に積むことが出来ないため土産にはできませんでした
 

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最後に「國酒プロジェクト」
歴代内閣総理大臣の國酒の色紙をみてまさひろ酒造の泡盛博物館「泡盛まさひろギャラリー」見学は終了
見学土産にもろみ酢をいただいて帰ります
 

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ANA・SFC修行も今回で4回目
目的がANAのプラチナポイント獲得が目的とあって、相変わらず1泊2日の弾丸日程での沖縄修行ですが、今回は少しゆったりとした便を予約したうえで来ていました
ということでこの日は『ガイドと歩く!那覇まちまーい 那覇の市場(マチグヮー)迷宮めぐりツアー<午前・午後/那覇 国際通り発』の午前の部(所要時間80分)に参加することといたしました
 

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このツアー迷路のようなアーケード街を散策して、沖縄の食や生活文化にふれようといったツアーですが
地元出身の方のガイドが解説を交えつつ回ってくれるので、那覇の市場の奥深く迄潜入
いろいろなもの見せてくれたり興味深い話を沢山聞かせていただきました
特にツアーである那覇の市場の話題以外でも、泡盛について聞いたところ
沖縄の方は1972年に日本に復帰する以前はジョニ黒などの洋酒が免税価格で安く購入できたため、泡盛などはあまりのまなかったなどといった話を興味深く聞かせていただきました
  

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もちろんメインである那覇の市場(マチグヮー)についても、面白い話をいくつも聞くことに
まずは平和通を散策
ガイドさんが看板辺りに注目してくれということで目線を上げてみるとそこには
飛べない鳥として有名なヤンバルクイナのオブジェがビル壁面にへばりついていました
 

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他にもハブ駆除の目的で県外から持ち込まれ、在来種捕食で問題視されるマングースのオブジェ
 

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そして「ヤンバルの森」だけに生息する、キツツキの「ノグチゲラ」のオブジェ
こうしたものは言われてみてみないと気づかないものですね
 

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それとガイドさんが、市場を回っている途中途中で沖縄料理の美味しいお店を教えてくれましたが
その一つが八重山そばの「あんつく」
石垣島の正統派 八重山そばを味わえるお店です


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写真はかの有名な「花笠食堂」
ここは紹介してもらっても語るまでもないお店ですね
 

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その花笠食堂の隣にある
「ニライカナイ食堂」
コスパの良い店で、沖縄そば小がなんと350円と表示されていました
 

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そして「ぽーたま牧志市場店」
 

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実は今朝がたこちらに立ち寄り、朝飯に「エビタル」を頂いていました
ちなみにこのぽーたま、うちなーんちゅの家庭の定番料理で
ガイドさん曰く、まさかそんなシンプルそのものの料理であるポーたまを商品として提供するどころか
「ポーたまの専門店」を開店するなどとは考える方はなかなかいなかったとの事でした
 

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続いて向かったのが牧志市公設市場
前年より建て替え工事が行われていたため旧にぎわい広場の仮設店舗へ一時移転しています
 

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ここに伺ったのは日曜の昼時でしたが、観光客の姿はなく閑散としていました
これは2020年6月の話ですが、こうしたコロナ禍での観光地の姿はこの後あちこちで見ることとになりました
 

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それでも市場内の海鮮のお店にはいかにも沖縄らしい魚介が並んでいて目を楽しませてくれます
例えば沖縄の魚「ぐるくん」
これまた珍しいハリセンボンたる「アバサー」
それに「おじさん」に「イラブチャ」「ミーバイ」など
いや~刺し身にして食べたい魚ばかりが並びます
 

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ガイドさんに教えていただいたうちなーんちゅご用達のお店「松原屋製菓」
お祝いの席に欠かせない変わったお菓子、「ムーチー」「ポーポー」など年中行事用のお餅などが売られていました
 

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もう一軒、うちなーんちゅご用達のお店が
老舗の天ぷら屋「呉屋てんぷら屋」
沖縄のファストフードの定番である天ぷらを売る店ですが
ここでガイドさんに質問を一つ
沖縄で「魚の天ぷら」と銘打った商品をよく見かけますが、何の魚かと明記されていないが、何故でしょうか・・・と聞いたところ
ガイドさん曰く、魚の天ぷらの中身は白身魚を使うことがほとんどだが、何の魚か気にする沖縄人はほとんどいないので明記されていないのだとか
ちなみにここ呉屋てんぷら屋では白身魚ではなく、刺身でも食べられるマグロを使用しているとのこと
このあたりも呉屋てんぷら屋の人気の理由のようです
 

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ここからさらに迷宮に深く入り込んでいきますが
次は私のお目当てでもあった「足立屋」へ
日本各地でせんべろブームが巻き起こっていますが
せんべろブームの火付け役の一つとも言われているのが、沖縄牧志公設市場の角打ち酒場 足立屋

 

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まだ午前中でしたが立ち席は満席の状態
すぐ近くに座り飲みができるところも紹介していただきました
 

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そうそうせんべろの解説を忘れていましたが
せんべろは日本において「千円でべろべろに酔える」ような価格帯の酒場の俗称だそうで、立ち飲みや角打ちと言われるお店もこの中に多数含まれます
そんなせんべろでもガイドさんのお勧めは「アグーとんかつ コション 浮島通り店」
えっこんな店でもせんべろやっているの?と思ったので
ここは次回のANA・SFC修行で訪れることとします
 

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市場本通りと市場中央通りに並行して連なるのが「水上店舗」
元々、国際通りを横切る形で流れていた「ガーブ川」という川に蓋をして建てられた店舗たちです
2階建ての建物がカーブを描いているのが見て取れました
 


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迷宮はさらに奥へ
ここは一人ならまず来なかっただろう「新天地市場中通り」
山積みになった衣類が置かれていますが、まごう事無き商品なんだそうです
 

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衣料専門店らしくミシンが置かれていたえりしますが、なんだかアジアの市場で見た風景だったりもして
どんどんディープな世界に入り込んでいきます
 

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日本一短い商店街・八軒通り
大人の歩幅なら24歩ぐらいで通りを歩けるというのが売りのようです
 

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最後に平和通りのタオル屋さんの看板猫みーちゃんに挨拶して
ガイドと歩く!那覇まちまーい「那覇の市場(マチグヮー)迷宮めぐり」は終了
ガイドさんに案内していただいたおかげで、普段なら入り込まないだろう市場の奥や
色々聞かせていただきありがとうございました
 

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那覇空港食堂の沖縄そば

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朝から泡盛の酒蔵を2軒回り
その後はまちまーいと言う歩いて市場を巡るガイドツアーに参加
昼飯を食べる時間も無く観光して歩いたことから
昼は沖縄そばを空港でいただく事になりました
そう那覇空港には沖縄そばの名店があります
その名も空港食堂
店頭のショーケースに食品サンプルが並びますが
観光客用に大きなポスターでもアピールされた沖縄料理が並びますが
中には朝定食やら、カレー、チャーハン、親子丼などの通常メニューもたくさん並んでいます

 

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そうここは空港関係者も利用する食堂で私が訪れた際も多くの制服を着た職員が遅めの昼食をとっていました
 

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さて空港食堂はセルフ方式
まずはこちらで食券を購入します
よく見るとオリオンビールや泡盛などのお酒のメニューもありました
注文した食事は店員が席まで持ってきてくれますが、食べ終わったら、自分で食器を返却口へ持っていくシステム
空港食堂と言う名がそのシステムを物語っていますね
 

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まぁよく見るまでもなく
カウンターには甕や瓶に入った、今や見慣れた銘柄の泡盛が出番を待っています
よく見ると奥の棚の上に、「車麩」がたんまりのっています
そうチャンプルーは豆腐チャンプルーやゴーヤチャンプルーが有名ですが
この車麩で作られた「フーチャンプルー」が、私の中で一番のチャンプルーです
 

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頼んだのは「三枚肉そば」
豚の三枚肉がのったソーキそば
 

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沖縄らしく香麗薬寿(コーラークース)をかけていただきます
 

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搭乗時間まであまり時間もないことからさらっと頂いたら
セキュリティを潜りラウンジへ
 

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ANA・SFC沖縄修行4回目もまもなく終了
泡盛「菊の露」の壺が置かれている那覇のANAラウンジに帰ってきました
 

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さて那覇のANAラウンジに来たのなら、まずはオリオンビールをサーバーから注いでいただきます
 

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その後、ANA・SFC沖縄修行LEG.15となる帰りの飛行機に搭乗しますが、今回は羽田行きとあっていつものB-737ではなく
機材はなんとボーイング777-300
久々の大型機材となりました
 

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B-777の普通席は3-4-3の配列
座席はそのうち中間となる4の席の2つ
窓際ではないので、遊覧飛行は楽しめませんでした
 

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たどり着いた羽田空港はラウンジで過ごしますが
コロナ禍の中でしたが、それなりに混雑
けれど日曜の昼としては割と空いていたのかもしれません
 

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ANAのラウンジは最近、日本酒に注目しているのか
神奈川の日本酒「相模 大山 純米」と山梨の日本酒「金杯 養老」
この2本が自動酒燗器にセットされ
それに宮崎の黒霧島の甕が置かれていました
 

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那覇から新千歳へと向かう
LEG.16の機材はなんとエアバスA320-200neo
これまた国際線の中距離路線で使われる機材
まぁ国際線がほとんど飛んでいない状況なのでこれもアリですね
 

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帰りは夕方の便
東京湾に沈む夕日を見ながらのLEG.16となりました
 

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LEG.16までを終え、これで2020年のANAプレミアムポイントは計21,821ポイントとなりますが
この年は新型コロナウイルス特別対応として倍付キャンペーン中ですから×2として43,642ポイント
ANAマイレージクラブのプレミアムの基準である50,000ポイントまであと少しです





さて2020年6月中旬のお話ですが
ANA・SFC沖縄修行もいよいよこれで最後、5回目を迎えます
LEG.17は新千歳~中部セントレア
そしてLEG.17は中部セントレア~那覇
いつものようにソラシドエアの機材B-737-800型に搭乗
 

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このソラシドエアの737-800型
機材のせいなのか普段より低空を飛んでいる気がします
そうANA・SFC沖縄修行の際はいつも遊覧飛行を楽しませてくれました
まずは中部セントレア空港の全体像から
 

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眼下に沖縄本島が見えてきましたが
途中瀬底島へと渡る瀬底大橋が見えましたが
今回の旅では時間もなく伺えませんが、次回是非ともこの橋を渡り瀬底島観光をしてみたいものです
 

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スマホを望遠にすると嘉手納基地を捉えることも出来ました
ここは今回レンタカーを借りているのでちょっと立ち寄るつもりです
 

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残波岬とその先にサンゴ礁が広がる景色、いかにも沖縄らしい風景です
目を凝らすと沖縄残波岬ロイヤルホテルが見て取れました
まぁこんな感じで遊覧飛行を堪能
那覇空港に着いたらレンタカーを借りてすぐに北を目指します
 

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そんなレンタカーでまず立ち寄ったのが「道の駅許田」
駐車場はいつものように混雑していました
 

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ここ道の駅許田は沖縄の名産品がずらりと並んでいますが
コロナ禍のなかこうした土産物店や土産屋さんに品物を卸している業者がかなりの苦境だったとの話でした
私も2020年6月時点ではまさかこの先、2年以上続くなどとは想像に有りませんでした
 

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さてここに来た目的は天ぷら
そうここ沖縄ではおやつ代わりに天ぷらを食べるといった風習があり私も同様にここでおやつタイムとしたかったからでした
さてそんな沖縄の天ぷらの特徴は何といっても分厚い衣
しかもその衣には出汁や塩で味付されていて普段食べている天ぷらとはちょっと違うものだったりします
 

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道の駅許田で購入したのは「もずくの天ぷら」1個60円
こいつを食べながら「美ら海水族館」を目指します
 

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2020年のゴールデンウイークから新型コロナウイルス感染拡大防止のため、臨時休館していた沖縄美ら海水族館ですが、今回伺った6月に水族館は約2カ月ぶりに営業を再開してくれました
今回のANA・SFC沖縄修行ではレンタカーを借りたのは久しぶりにその美ら海水族館を訪れるためでした
前回訪れたのが2006年ですから14年ぶりの訪問となります
そんなわけでレンタカーを走らせ美ら海水族館へ
レンタカーを駐車場に預け、そこからまだ6月しかも夕方だと言うのに30℃近い気温の中歩いて水族館へ
水族館の正面入口に着くと、ジンベイザメのオブジェが出迎えてくれました
 

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水族館で最初に見たのは、なんと人間
ダイバーが水槽の清掃でもしているのか、潜っていました
ちなみに時間によってはサメとダイバーのショーもやっているのだとか
 

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肝心なお魚さんですが
1m以上はゆうにある巨大魚「タマカイ」とその上を泳ぐメガネモチノウオ
タマカイは沖縄県レッドリストでは絶滅危惧種(VU)類と判定されていますが
食用魚で鍋や刺身がおいしく、沖縄では高級料理にも用いられるのだそうです

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もう一匹のメガネモチノウオは「ナポレオンフィッシュ」の名で鑑賞用として有名ですが
私は一度香港の中華レストランの店先の水槽で見たことが有ります・・・美味しいのでしょうか
 

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イソギンチャクと共生するカクレクマノミ


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そして美ら海水族館の目玉展示の大水槽「黒潮の海」
その大水槽の正面は高さ8.2メートル、幅22.5メートル、厚さ60センチのアクリルガラスで出来ていて
2002年の開設当初、継ぎ目が全く分からないアクリルガラスの厚さが世界1でした
このアクリルガラスは世界の水族館の概念を大きく変え、このあと出来る水族館の見本となり
制作した日本プラには世界の水族館から注文が殺到したそうです

 

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そんな大水槽で優雅に泳ぐジンベエザメ
この時、観光客の姿はまばらで閑散としていました
 

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近くで見てみるとそのジンベエザメに寄り添っているコバンザメの姿も観察できました
 

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続いて水深200m以深の深海の世界を表現した「深層の海」
ここにはノコギリザメの姿がありました


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続いて専用エレベーターを使い巨大水槽の上へ
ここはエアコンが効いていないことからかなり暑いのですが
「黒潮の海」大水槽を水面から観覧できます
普段なら黒潮探検(水上観覧コース)のガイドツアーが有ったようですが、コロナ禍の中この時は中止
まぁかえって自由に観覧させてもらいました

 
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水槽の上からもジンベイザメが見て取れますが
ここから見てもコバンザメが張り付いている様子がうかがえました

 

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深海への旅 個水槽のコーナーにあった「ダイオウイカ」の標本
世界の深海域に生息する最大のイカ
展示している標本は1994年8月、沖縄県うるま市沖水深500m付近でソデイカ漁の擬似餌にかかり、生きた状態で捕獲された世界でもきわめて珍しい個体です
標本の近くにはそのダイオウイカを捕獲した様子を映像で流していました
 

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謎のモンスター!
メガマウスの標本
 

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リュウグウノツカイの標本を見て美ら海水族館観覧を終了
我が家には珍しく1時間余り時間をかけ見て回りました
このあとは今宵の宿であるアパホテル那覇に帰り、夜な夜な街に繰り出すこととします
 

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美ら海水族館から引き返し、ホテルにチェックインするや否や
牧志公設市場へやってきました
というのも最近、沖縄の那覇はせんべろブームが巻き起こっているとのことで
それを体感しようとやってきたわけです
6月だというのに業務用の扇風機が野外の酒場で回っています
さすが沖縄と言ったところでしょうか


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ちなみにその「せんべろ」
「千円でべろべろに酔える」ような価格帯の酒場の俗称で
『ガイドと歩く!那覇まちまーい 那覇の市場(マチグヮー)迷宮めぐりツアー』でガイドさんから、せんべろに興味があると伝えたところ良い店が有ると教えてくれていたお店でした
それがこの那覇アグーとんかつコション浮島通り店
 

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カウンター席とテーブル席がありますが
今回3人で来ていることからテーブル席に陣取ります
 

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テーブルに置かれたメニューを見ると
『かつべろ』というせんべろメニューが有りました
内容はと言うとドリンク3杯(生ビール・ハイボール・かち割りワイン・泡盛・ソフトドリンクなど)に串カツ3本がセットになったせんべろセットが
なんと千円で提供しているのだそうです
 

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まずは生ビールで乾杯
こんかいたまたま3人で来ていて3杯で乾杯していますが
一人でもこの「かつベロ」せっとなら3杯分飲めるので見ていてわかりやすいかも
 

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セットになった串カツ3本はなんとアグー豚のとんかつ
とんかつ屋さんだけあって揚げたてのカリカッリ
さすがは那覇アグーとんかつコションと言ったところでしょうか
上の写真のビール3杯にこの皿が付いて何と千円
お得感満載です
まぁ流石は地元ガイドさんお勧めのお店
次回那覇を訪れたら再訪問間違いないお店が一つ増えました


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とんかつコションでせんべろならぬ「かつベロ」を楽しんだのですが
まだ少しばかり飲み足らないので
那覇・久茂地の「いちぎん食堂」を再訪問
ちなみに「いちぎん食堂」の名前の由来ですが
その昔、同じ場所に一銀スーパーという24時間営業のスーパーがあったそうです
そのスーパーの一角で名護そばを提供していて、そのそばが人気だったそうだ
そんなこともあってか10年ほど前にスーパーマーケットから食堂に業態変更したとのことです

 

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もとはスーパーマーケットとあって中は広々
シンプルでいて懐かしい雰囲気の店内ですが、テーブル席とカウンター席を合わせると全部で50席くらいあり、どことなく会社の社員食堂を思い起こします
厨房も結構な大きさがありました
 

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今回は3人で来ているので窓際のテーブル席にしました
窓には短冊メニューが外側に向けて貼りだされていますが、果てしない数
本当に全部作れるの?と言った感じです
 


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そんな短冊メニューは店内からは見えませんが、テーブルの上にラミネートされたメニューが置かれていました
メニューには沖縄でいうところの〆のステーキ、それにロブスターなどがまず並んでいて
その下には大衆料理屋らしく沖縄そばや各種定食、カレーライス、ハンバーグ、、とんかつなど様々なメニューを見てとれました
 

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今回私が頼んだのは「泡盛セットorビールセット おまかせ料理三品付」980円というもの
ビールか泡盛かのどちらかの選択となりますが
先ほどコションで3杯ビールを飲んできたこともあり、ここいちぎん食堂では泡盛をいただくことに
夫婦でいただくこともあり一合では足りないので泡盛一合を追加し、同じカラカラに入れて出してもらいました
もちろんグラスは2つです
 

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おまかせ料理三品は1セットのみ
夫婦でシェアしていただくことに
アジフライ、鶏の唐揚げつき、枝豆、さらにマグロのお刺身
コスパ最高です
 

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同行した知人が頼んだのは、一銀スーパー時代からの伝統料理である「名護そば」
私も次回来たのならこいつを食してみたいと思います
 

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ANA・SFC沖縄修行もいよいよ最後の1日
レンタカーを借りているのであちらこちら巡りますが
まずは朝食
今回の修行旅(2020年4~6月)では沖縄の県民食である「ポーたま」にまんまと嵌ってしまい、沖縄のマグロ丼とともにANA・SFC修行の定番となっていました
ということでやってきたのはポーたま北谷アメリカンビレッジ店
朝7時からやっているので、我が家のような弾丸旅行家には非常に利便性の良いお店です
 

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朝早くからやっているとの事で、普段なら日曜日と言うこともあり混雑するだろう北谷アメリカンビレッジの駐車場が空いている時間帯にやってきました
 

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まだ開店したばかりなのか店先には配達されたばかりなのか、「スパム」や「おきなわの卵」「竹下たまご」など
ポーたまに使われる食材がどんと置かれていました
 

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店の外に置かれたメニューを見ると
ポークたまごおにぎり流に片手で食べられるようアレンジした北谷アメリカンビレッジ店の限定メニューが3品ありました
「タコペーニョ」「とんかつたまご」「揚げポークたまごおにぎり」

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ということで限定品に弱い私が頼んだのが
北谷アメリカンビレッジ店限定の「タコペーニョ」
トマトフライ、タコミート、チーズが入ったうえサルサソースが効いていて旨い
 

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シンプルな「ねり梅」も捨てがたい味です
 

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店内にイートインスペースも有りましたが
ビーチ沿いにもいくつかオープンテーブルがあるので
海を眺めながらいただくことにします
 

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そうそうここでトイレに行きたくなり
店の方に聞いて2階に上がりましたが
ここでちょっと笑っちゃう、トイレの表示看板を見ることに
 

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嘉手納と普天間2つの米軍基地

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沖縄の県民食である「ポーたま」で朝食を取ったあとはレンタカーを走らせ「道の駅かでな」へ
この道の駅かでなの4階にある展望場からは米軍飛行場が一望できるということでやってきました
そうここの展望場からは約100機の軍用機が常駐する極東最大の空軍基地「嘉手納基地」が望めます
この日、私どもが伺った時間帯には戦闘機の発着はなかったのですが、待機している航空機数機を見ることが出来ました
 

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次にやってきたのが「嘉数高台公園」
世界平和を願う地球儀をイメージした展望台まで登りますが


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ここ嘉数高台公園の展望台からは
米軍海兵隊の普天間基地を一望できるんです
普天間基地のある場所は宜野湾市の中央部に位置することからその危険性が取りざたされていますが
なるほど、これは危ない状況と言うのが見て取れます
 

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滑走路には、この日約十数機のオスプレイが駐機してました
 

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嘉手納と普天間2つの米軍基地を見てきましたが、このほかにもキャンポシュワブやキャンプ・ハンセンなど沖縄本島には多数の米軍基地が存在します
色々と議論されていますが、やはり米軍にとっては沖縄の位置そのものに戦略的価値が有るからと言われています
というのもこの逆さ日本地図 「東アジア交流地図」が物語っているとおり
南北に連なる日本列島が中国の沖合に壁のように鎮座していますが
特に全長1,200キロに及ぶ南西諸島の中心に沖縄本島が位置しており、これが中国の太平洋への進出を阻んでいるのがこの地図を見ると手に取るようにわかります
米軍にとっては中国の海洋進出の大きな障壁である沖縄の戦略的価値は高いのでしょう
それに加えて沖縄から北京、上海、香港、台北、ソウルなどのアジアの主要都市まで1,500km圏内に位置していて、ここ沖縄から出撃が可能です
現実に朝鮮・ベトナムなど、アメリカが戦争をするたびに直接発進基地として使用されてきました
それに今後紛争が危惧される朝鮮半島や台湾海峡での有事に即応するうえでの戦略的な要衝として、米軍は沖縄を重視していて
簡単には解決することはないかと思いますが、それ以上にこの普天間基地はさすがに危ない!
なるべく早いうちの移転をと思わずにいられませんでした
 

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今から9年前の2013年に「琉球温泉_瀬長島ホテル」を訪れ宿泊ましたが
その2年後である2015年8月に瀬長島ホテル周辺の瀬長島西海岸に隣接した傾斜地に展開する商業施設
「瀬長島ウミカジテラス」がオープンしました
 

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その瀬長島ウミカジテラスは4階層からなり
真っ青な空に映える白い建物で統一されて、まるで地中海のリゾート地のようです
一度訪れたいと思っていましたが、今回ようやく訪れることが出来ました
 

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店舗に隣接するホワイトテラスからは青く輝く東シナ海が望めました
 

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さてそんなウミカジテラスのなかで今回伺ったのが「茶屋瀬長」
沖縄の暑さにはキーンと冷えた贈り物を!と書かれた看板に魅せられやってきました
そうこの日は快晴の青空が眩しいくらいの好天
気温も35℃を超え、やたらとかき氷が食べたくなり訪れた次第です
 

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店の前にあるテラスでいただいても良いのですが
店内にはいくつかテーブルとイスが用意されているので、店内でかき氷を楽しむことにします
そうあまりにも暑いことから、景色よりもエアコンの涼しさのほうが勝ったという事です
 

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頼んだのは3人で3品
「紅イモクリームぜんざい」
 

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「沖縄ぜんざい」
 

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「マンゴーかき氷」
沖縄の暑さにはキーンと冷えた贈り物を!・・・を頂いてまいりました
 

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ANA・SFC沖縄修行もいよいよこれが最後のエントリー
朝からレンタカーで沖縄南部をかけずりまわってきましたが、そろそろ復路便の搭乗時間が迫ってきました
ということでレンタカーを返し、那覇空港へ帰ってきました
昼飯がまだでしたが搭乗時間までは1時間ほど、あまり時間が有りません
いつもの「ポーたま 那覇空港国内線到着ロビー店」は長蛇の列
並んでまで買うにはちょっと時間がなさすぎです
ということで、ちょうっと思い出し沖縄那覇空港一階にあるコンビニ・シャロンに立ち寄ります
コンビニ・シャロン店頭には手作りのお弁当が販売されていますが
観光地特有の価格ではなくボリューミーでリーズナブルな弁当が並びます
これは観光客は無論、ここで働くスタッフも消費者としているのではと思えるほどです
 

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ということで、そんなコンビニ・シャロンでお弁当を買い込んだら
さっさとセキュリティを抜け、ANAラウンジへ
 

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ラウンジに着いたらさほど時間もないことから
すぐにオリオンビールをサーバーから注ぎ
 

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ANAラウンジで先ほどコンビニ・シャロンで買ってきた弁当をオリオンビールとともにいただきます
 

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さていよいよ搭乗時間となり
ここでLEG.19となる那覇空港~羽田空港
エプロンから滑走路に向かう途中、哨戒機ロッキード・マーチンP-3Cオライオンが見えてきました
これからも美ら海の防人として活躍を期待します
 

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この日の天候もまずます
ということで帰路の便もまた遊覧飛行となり
那覇空港を飛び立つとすぐに先ほど行ったばかりの瀬長島が見てとれました


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その後、話題の辺野古湾も望めました


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そして羽田空港に着陸する途中、雲海の中に突き出すアンテナのようなものが見えましたが
なんとそれは東京スカイツリー
地上634mの高さは伊達ではありませんでした
 

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羽田空港ではANAラウンジでまったり
日本酒を熱燗でいただきますが
頂いたのは埼玉にある、とうあの蔵「晴菊 特別純米酒」と
山梨の養老蔵「金杯 養老」
 

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その後、今回の修行最後のフライトとなるLEG.20は羽田から新千歳
 

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2020年に行った5回に及ぶANA・SFC沖縄修行によるANAプレミアムポイントは25千ポイントオーバー
2020年に行われた「新型コロナウイルスプレミアムポイントの特別倍率での積算×2倍」のおかげで
スーパーフライヤーズカードを申し込み基準となる「プラチナサービス」メンバーのポイント50千プレミアムポイントに該当し
無事修行を解脱することに成功いたしました
そして後日送られてきたプラチナサービスのカードと
その後申請し通ったANAのスーパーフライヤーズカードがこちら
 

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これからはJALだけではなくANAも家族会員ではなく本会員としてステータスホルダーとなることができました
JALのシンボルカラーの赤色&ANAの青色合わせた通称「紫会員」となり
これから航空機を利用した旅では、JAL&ANAともにステータスホルダーとして旅を楽しめることとなりました

今年のゴールデンウイークは京都をはじめ兵庫・奈良を回ってまいりました
そうこのblogをお読みの方ならもうお気づきかもしれませんが
京都・兵庫・奈良といえば、日本三大酒処と言われる酒処のうちの2つ「京都伏見」と「兵庫灘五郷」
それに加え清酒発祥の地、奈良を訪ね酒蔵と寺院を巡ろうと目論んだ旅です
 

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特にあちらこちらの酒蔵を訪ねるうちに
酒処の兵庫灘五郷どうしても訪れたくなったことに加え
たまたま今が日本酒ブームなのか、そんな灘五郷に「灘五郷酒処」なる店が
ゴールデンウイークの4月29日にオープンすると聞いて居ても立っても居られなくなったこともあり
まずは兵庫を目指しました
 

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あと関西圏を巡ることを考慮し電話で予約をとったところ
蔵のご厚意により数件酒蔵見学を承諾してくれた酒蔵があり
ゴールデンウイーク中にそんな蔵を巡る旅ともなりました
これは後日のお楽しみにしてください
 

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そんなことでゴールデンウイーク初日の4月29日の朝
まずは新千歳空港へ
新型コロナウイルス感染症対策の影響により、2020年そして2021年のGWは県外への移動自粛を求められておりましたが、2022年のGWはは3年ぶりに行動制限のない大型連休
当然のように混雑する空港でしたが、まずはJALのファーストクラス・チェックインカウンターでチェックイン、そのままダイヤモンド・JGCプレミア専用保安検査場をするりと潜り抜けます
そうですこんな時のための航空会社のステータス(上級会員)だったりするわけです
 

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JGCプレミア専用保安検査場を抜けたら、JALダイヤモンド・プレミアラウンジへ
 

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そのD・Pラウンジのダイニングエリアにはエスプレッメーカーにスープサーバー
 

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ダイニングには「鶏そぼろおにぎり」「焼きたらこバターおにぎり」
モロゾフの「くるみパン」「桜モッチ」が並びます
ちなみに残念ながらJAL DPラウンジ名物の焼きカレーパンはまだ時間が早く並んでいませんでした
 

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ここで朝食となりますが、コーヒーとパンのつもりが
目の前に4台のビールサーバーが有り
「サッポロ クラシック」
「アサヒ ドライプレミアム豊潤」
「サントリー ザ・プレミアム・モルツ」
「キリン 一番搾りプレミアム」が飲み放題
ついつい休日モード発動、樽生ビールを注ぐことに
 

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ということで朝から、エプロンにならぶJALの航空機を眺めつつ樽生ビール
そう今回の旅は酒蔵巡り、ここで遠慮する謂れはありません
それにモロゾフのパンとスープで朝食となりました
 

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今回の旅で最初に訪れたのが、日本三大酒処の一つ兵庫の灘五郷
まずは三ノ宮の東横インを宿として酒蔵を巡りますが、その前に腹ごしらえ
ついて早々に向かったのが「元祖鉄板焼ステーキみその神戸本店」
予約の上で伺ったこともあり、窓の外には三ノ宮の繁華街の景色が見て取れる
鉄板を前にした席をあてがっていただきました
  

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もっともこのステーキ味噌の、奥にある席もそうでしたが、対面で肉などを焼き提供する形態のお店のようです
さてその「鉄板焼き」
ニューヨークにオープンした、Benihana(紅花)やSHOGUN(将軍)といった日本料理チェーン店をはじめ、海外では『TEPANYAKI』と言う名で、日本独特のステーキの提供方法として知られています
そう「鉄板焼き」はまごうことなき日本料理の一種です
と言ってもその始まりはそんなお洒落なものでもなんでもなく、鉄板を使った調理が一般化するのは、戦後の闇市や屋台等で廃品の鉄板の上で調理した料理を販売したのが始まりと言われています
聞いたところによると、その鉄板はまさに廃品、その昔は防空壕の鉄のドアとかが使われたのだとか
 

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今回伺った元祖鉄板焼ステーキみその神戸本店もまた
戦後の1945(昭和20)年からの歴史を持つ、鉄板焼ステーキを世界で初めて提供した老舗としてホームページにも謳われるお店です
 

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まずは飲み物を頼みますが、我が家の奥さんはハウスワイン
私はと言うと先ほどJALのダイヤモンド・プレミアラウンジでプレミアムビールをたっぷり頂いたばかりだったので、ここは酒処灘五郷という事もあり
灘の銘酒「福寿」をいただきます
ちなみにこの福寿
1751年に創業した神戸酒心館の福寿蔵で醸す日本酒
ストックホルムで開催されたノーベル賞晩餐会に酌まれた日本酒としても有名で
翌日に尋ねることとなりました
 

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さて今回頼んだのは期間限定ペアランチコース(サラダ/焼き野菜/国産牛フィレステーキ240g/御飯・味噌汁・香の物/コーヒー)2人で6千円というもの
コロナ禍という事なのでしょう期間限定でリーズナブルなランチメニューを提供していました
まずはサラダから、緊張していたのか写真はブレブレです
 

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野菜は淡路島の玉ねぎに九州のナス


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厚く切って焼いた「たまねぎステーキ」は、みかん同様の糖度があるとPRされている淡路島産のたまねぎ
野菜と言うよりは果物の甘さがしました
  

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さてメインである最高級国産黒毛和牛フィレステーキ
240gを2人で分けていただきます
ニンニクは無論、青森産だそうです


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目の前で職人さんが丁寧に焼いてくれるその技もまた味の一部
かといってBenihana(紅花)やSHOGUN(将軍)といった日本料理チェーン店のようなパフォーマンス重視の調理ではなく
シンプルでいて無駄のない動作で丁寧に肉を焼くさまは職人技そのもの
私はパフォーマンスより、こちらの方がはるかに好みです
 


 

そんな職人技で焼かれたフィレステーキはとても柔らかくジューシー
醤油ベースのタレで美味しく頂きました
(そういや昔読んだマンガの「美味しんぼ」で、牛肉に一番合うソースは醤油だ!なんて話が有りましたがまさにその通りでした)
 

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〆は「ガーリックライス」
通常のライスからチェンジいたします
というのもこのステーキみそのが、ガーリックライス元祖を名乗っているからです
 

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味噌汁と香の物が添えられ、
ご飯とニンニクだけで作られた「ガーリックライス」をいただきましたが
これがまさに絶品でした
 

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コーヒーをいただいてランチは終了
ごちそうさまでした

全国の日本酒生産量の約三割を出荷するという兵庫県灘五郷
日本三大酒処の一つに数えられます
今回の旅はまずその灘五郷酒蔵を巡ろうというもの
まず向かったのが、その灘五郷の一つ「西宮郷」
阪神西宮駅ではまず観光案内所に立ち寄りましたが、案内所には酒蔵にかかわるグッズやパンフレットがずらりと並んでいました
まずはここで「パ酒ポート 灘五郷2022」を購入
御酒印を頂きながら酒蔵などを巡る旅のスタートです
 

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灘五郷で最初に訪れたのは清酒「白鹿」を醸す辰馬本家酒造が運営する
白鹿記念酒造博物館(酒ミュージアム)」の酒蔵館
生活文化遺産である酒造りの歴史を後世に正しく伝える」ことを目的に、昭和57(1982)年に清酒「白鹿」の醸造元である辰馬本家酒造株式会社によって設立されたんだそうです


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瓦屋根が見事なこの木造蔵の創建年代は不明ですが、過去2度の火災を経て明治2(1869)年に復旧された辰馬本家酒造本蔵を平成10年に「明治の酒蔵が帰ってきた」をコンセプトに復興されたのが、この「酒蔵館」なんだそうです
蔵の入り口には酒林と黒松白鹿の薦樽
手前に昔使われていた井戸が見て取れます
 

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中に入ってみると、明治時代に使われてきた酒造りに欠かせない道具が
日本酒の製造工程に合わせ展示されていました
 

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まずは木桶や櫂などの
伝統的な酒造道具が並んでいます
 

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そして日本酒造りには欠かせない「水」と「米」
水は宮水と呼ばれる「西宮の水」
この宮水、六甲山地からの伏流水で酒の味や香りを悪くしたり色を付ける鉄分が非常に少なく、発酵に必要なリン、カリウムを豊富に含んだ硬水で良い酒を造る条件を全て兼ね備えた理想の水です
米は灘が摂播米(摂津・播州)の産地に隣接しており昔から良い米を大量に入荷することが出来ました
特に酒米の優良銘柄であり「酒米の王」ともいわれる「山田錦」は兵庫県六甲山地の北側が主産地であることから
米もまた灘の酒造りに欠かせない要素だと、そんな展示物がありました
山田錦の穂が展示されていますが、通常食用に使用される穂よりもはるかに穂長が高いのが見て取れます
おかげで風で倒れやすいうえ育つのに時間がかかり、病気や害虫に弱いので一般的な食用米に比べて作りにくい品種なんだそうです
 

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【洗米・浸漬】
手前に斗桝が並んでいますが、その斗桝で量った白米を踏桶に入れ、水を入れて足で踏んで洗っている様子が写真で解説されています
洗米後の白米は奥にある漬桶に入れて水に浸したのだそうです
 

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【蒸し】
手前が蒸しに使われる鉄大釜
そして奥にあるのが、甑と呼ばれる道具で鉄大釜の上に設置し、浸漬後の米を入れて蒸すのに使われます
 

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酒蔵館内には昭和30年代まで使用していた釜場の遺構がそのままの状態で展示されていました
 

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【放冷】
蒸しあがった米を筵の上に広げて冷しますが
灘特有の六甲颪と呼ばれる冷たくて乾いた風を利用して冷ますのだそうで
一日のうちで一番寒い時間となる早朝にこの「放冷」の作業を行うため
蒸しは真夜中に行われるのだそうです
 

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【麹つくり】
日本酒は、「一麹、二酛、三造り」といわれますが
この麹室では酒造りで重要な課程である一麹と言われる「麹づくり」が行われます
麹の胞子である種麹(もやし)を冷ました蒸米にうえつけ二日かけて麹を造ります
麹はカビの一種で、米のでんぷん質を糖に変える重要な役割を果たします
 

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【酒母(酛)つくり】
二酛と呼ばれる工程は
宮水、麹、蒸米を混ぜ酒母を作る作業
アルコールを生み出す酵母を育てる酒母は、文字通り「酒の母」です


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【生酛(きもと)造り】
半切桶と呼ばれる小さめの桶に米麹、蒸米、水を入れ水分を含んで柔らかくなったところで米を良くすりつぶしします
2~3人がひと組で米と麹を混ぜ合わせ、棒櫂ですり潰す「山卸(やまおろし)」は、大変な重労働で、この作業をしなくなったことから「山廃」なんて呼ばれる日本酒が有り、逆に現在ではその山廃が主流だったりもします
けれど自然の力を活用した、昔ながらの日本酒「生酛造り」
この展示物の背後からは、山卸のさいにタイミングを合わせるため謳われる酒造り唄が流れていました
私もこの工程にこだわる杜氏を、このあと伺う奈良の酒蔵で見て感じてきましたが
今回の旅で「生酛造り」に大変興味が出てきたことから、今後と生酛造りと書かれた日本酒が有れば、まずそちらを飲んでみたいと感じてきました
 

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【醪(もろみ)造り】
三造りは出来た酒母の中に宮水、蒸米、麹を3回に分けて仕込「三段仕込み」を紹介するコーナー
一日目の仕込みは「初添」、二日目は仕込み休み「踊り」、三日目は「仲添」、そして四日目が「留添」と続きます。「留添」の後、17~20日でもろみつくりが終わります
 

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酒税の申告に使われたのでしょう
桶にはサイズが記載されていました
 

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樽づくり道具一式も展示されていました
酒造りで絶対に欠かせられない樽や桶は専門の職人が製作していたそうで
展示されている工具は樽や桶作りの際に使用されたもの
これは西宮の重要文化財でもあるようです
とある酒蔵で聞いた話によると風呂桶が木桶からプラスチック製品に替わったころから
この木桶職人が極端に減少しいまではその伝統的な職人技の伝承もなされなくなり
大きな木桶は簡単には作れなくなってるのだそうです
 

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【圧搾】
酒袋の中に醪(もろみ)を入れ、槽(ふね)の中に酒袋を並べて上から圧力をかけて搾り、酒と酒粕に分ける工程
現在では「YABUTA」などの機械式圧搾機で絞るのが通常ですが
槽(ふね)でなければ出せない味があるとこだわる杜氏もこうして酒蔵を歩いているとたまに見かけます
 

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圧搾作業の上に
「あみだ車」を見ることが出来ました
これは酒造道具を上げ降ろすための道具として使われたようです
 

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震災の記録なるコーナーもありました
灘五郷周辺は、阪神淡路大震災でかなりの被害を受けたエリア
震災で、灘の酒蔵は甚大な被害を受けました
 

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平成7(1995)年の阪神・淡路大震災では白鹿も大きな被害を受けたのだそうです
そのころあったレンガ造りの博物館は全壊したそうですが、写真がそれを物語っていました
 

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震災の影響で、壊れた酒造道具なども展示
 

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倒壊した酒の桶が物悲しいですね
 

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酒蔵館の見学の後、蔵元直営のショップ&レストラン「白鹿クラシックス」にも立ち寄ります


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目的は「パ酒ポート」に御酒印をいただくこと
このあとまだ十数蔵回らねばなりませんのでお土産の日本酒はここでは我慢
 

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ということで次は日本盛 酒蔵通り煉瓦館へ

白鹿記念酒造博物館(酒ミュージアム)の次は酒蔵通りをしばし歩いて
な日本盛の工場敷地内にある「日本盛酒蔵通り煉瓦館」にやってきました
 

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日本盛は1889年創業の酒造会社で「日本盛は良いお酒~」のCMで有名な日本酒メーカーで、この「酒蔵通り煉瓦館」は2000年に日本酒の良さと楽しみ方を情報発信する施設として開業したのだそうです
 

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特選品売店
煉瓦館限定の日本酒などや
 

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日本酒のほかに日本盛り厳選の酒器などお酒にまつわるアイテムも売られていました
 

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店内の原酒の量り売りコーナーでは
煉瓦館限定の「しぼりたて原酒」「大吟醸原酒」「吟醸原酒」「純米原酒」の4種類を量り売りしてくれるよう、酒を詰める瓶も売っていました
原酒と聞いて、ついつい瓶に詰めて持って帰りたくなりますが、今晩は日本酒居酒屋に伺いますし明日以降も同様に日本酒を愉しむ店巡り
札幌に持って帰るのも本数が絞られるのでここはあきらめます
 

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かわりにここには有料試飲コーナーが有ったので
試飲していくことに
試飲のメニューには「獺祭」の文字が・・・・・何故?
実は旭酒造(獺祭)の社長である桜井一宏氏が、日本盛で3年働かれていたのが縁で、獺祭 特約店となっているんだそうです
ちなみに家業である旭酒造の名は隠して働いていたそうで、製造現場ではなく営業職をしていたのだとか
 

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試飲に選んだのは希少な雑侯屋甚平衛と搾りたて大吟醸
ちなみに雑侯屋甚平衛の「雑候屋」とは、灘の酒造りの始祖と伝えられる「雑候屋文右衞門」の屋号であり、日本盛の創業者の一人である森本 甚兵衞が受け継いだものだそうです
さて今回はこんな感じで飲みっぱなしの旅になりそうです


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日本盛酒蔵通り煉瓦館で軽く試飲を行い
酒蔵通りをほろ酔い気分で歩いていると
「酒蔵通り 今津郷」の案内標識を見つけました
どうやら西宮から歩いて今津までやってきたようです
 

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屋外の大型タンクが見えてきましたが、これは「大関恒和蔵」
今津の地で三〇〇年余り酒造りに携わる「大関」のタンクのようです
タンクは巨大ですが、タンク一本でいったい「ワンカップ」何万個分でしょうか
 

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そんな大関恒和蔵から少し歩いたところに
大関のアンテナショップ「甘辛の関寿庵」はありましした


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甘辛の関寿庵はその名の通り酒饅頭や酒カステラなどを販売する甘味処ですが
昨年10月にリニューアルオープンし、酒類販売・有料試飲コーナーにワンコイン試飲機が導入されました
試飲機の中を覗くと「大吟醸秘蔵酒 二十年低温貯蔵 関寿庵」や「創家 大坂屋 純米大吟醸」「十段仕込み 純米大吟醸」の有料試飲ができるようです
  

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という事でいただいたのは
大吟醸秘蔵酒 二十年低温貯蔵 関寿庵
十段仕込み 純米大吟醸
この十段仕込み通常三段で行う仕込みを十段にするという手間と時間をかけた特別な純米大吟醸
仕込水を必要最小限におさえたとの事でしたが、味わってきたところものすごいお酒で土産に買おうかとも思いましたがまだまだ尋ねる酒蔵はたくさんありここは我慢我慢


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他にも関寿庵では酒類が販売されており
 

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関寿庵限定の甕の焼酎などは量り売りもなされていました
 

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大吟醸と純米の生原酒も試飲
 

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関寿庵と言う名の大吟醸と純米酒を試飲
 

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ついでにこれも飲んでみてと
新しい純米大吟醸原酒「Number(ナンバー)」というナンバー274が付いた日本酒も勧められ飲みましたが
この日本酒は地域の活性化や障がい者の自立支援を行っているNPO法人とんとんと大関がタッグを組み兵庫県産の原料にこだわり造られた酒で兵庫県で1,500本限定で売られているものなのだとか
こんな感じでプレミアム日本酒を7杯あまり試飲
ちょっと足元が危うくなってしまいました
  

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棚を見ると2015年に球団設立80周年を迎えた阪神タイガースが80周年を記念し、灘の酒蔵とタイアップした「吹上颯爽(芋)」も並んでいました
そういやここって甲子園球場が近いはず
このあとちょっと見学に行こうかと思います
 

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そうそう店を出ようとしたころお客さんが次々入ってきたので早々に退散しましたが
肝心な「パ酒ポート」の御朱印をもらうのを忘れてしまいました
 

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大関のアンテナショップ「甘辛の関寿庵」で数杯試飲した後は
そういや~阪神甲子園球場ってこのあたりだった事を思い出し歩いて向かう事に
さてたどり着いた甲子園球場ですが、私のイメージしていた甲子園球場は何といっても球場壁面の赤レンガを覆う「蔦」
実際に現物を見た私の印象は思ったよりもショボいというのが第一印象でした
というのも2006年に甲子園球場はリニューアル工事に伴ってその蔦は一度伐採されていたんです
私のイメージしていた甲子園球場の外壁を覆っていた名物の蔦が植栽されたのは1924年
その後80年以上の年月を経て共住全体を覆ったものだったんですね
(以前の蔦はなかに蛇が住んでいるとも言われるくらいふさふさだったようです)
現在の蔦の植栽がスタートしたのは2009年から全体覆うのにあと数年はかかるのだそうです
 

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そうそう球場に入る前に
球場に隣接する「甲子園素盞嗚神社」に立ち寄りましたが、残念ながら御朱印を賜るには時間が少し遅すぎました
まぁこれは次回の楽しみという事で
 

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甲子園球場外周を歩いて見かけた案内看板につられて訪れたのが「甲子園歴史館」
これが大正解、見どころのある施設でした
しかも私どもが伺う1月少し前にリニューアルオープンしたばかり
玄関前のある高さ約15メートルの野球塔の奥に甲子園歴史館の甲子園プラスが見て取れました


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この甲子園歴史館、2022年3月に甲子園プラスが増築され
展示スペースが1.25倍となりリニューアルオープンした
阪神タイガースや阪神甲子園球場などの歴史を一堂に集めた展示施設
以前は甲子園球場の外周16号門横にあった入口はこの2階の甲子園プラスに移されていました
(ちなみに看板は以前のままだったようで、この入口を見つけるのに随分苦労しました)
 

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まずはタイガースの歴史を知れる「阪神タイガースゾーン」から
コースとは順序が前後しますが
「大阪タイガース誕生 1935~1945」
 

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「ダイナマイト打線 1946~1958」
 

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そして1985年に日本シリーズを制したペナントも展示
 

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その1985年は打撃三冠王のランディ・バースを先頭に真弓明信、掛布雅之、岡田彰布らの猛打で
ペナントレースを74勝49敗7分といった成績でセリーグの覇者となりました
あの阪神タイガースファンがいまだに語り継ぐ巨人の槙原寛己投手が6球を投じる間に3者連続でバックスクリーンおよびその左へ本塁打を打ったという出来事「バックスクリーン3連発」があったシーズンです
その後迎えた日本シリーズでは「管理野球」を標榜する広岡西武に対し
この年防御率1位の工藤公康を始め東尾修、松沼博久、高橋直樹、渡辺久信投手陣を要する西武との対決もなんのその
4勝2敗の成績で日本一となっています

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その1985年から阪神タイガースは低迷
2003年になってようやく18年ぶりにリーグ優勝に輝いたシーズン
2年目の星野監督の元で断行された「血の入れ替え」によって1/3以上の26人の選手を大きく入れ替えセ・リーグ優勝をぶっちぎりで決めた年でもありました

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そして往年の阪神タイガースの選手たちの展示などが有ります
例えば「投げる精密機械」と称えられ、金田正一、米田哲也に次ぐ日本プロ野球歴代3位の320勝をあげた「小山 正明」や
温厚で「仏のゴロー」と呼ばれ、皆に愛された。酒豪で鳴らし、田淵幸一や川藤幸三もよく連れられ飲んでは打ち、打っては飲んだ「遠井吾郎」
阪神一筋19年、通算2064安打の「藤田平」
伝説の左腕「江夏豊」
その相棒というか『 がんばれ!! タブチくん!! 』のモデルとして有名な「田淵幸一」
昭和54年、あの「江川騒動」で巨人から阪神にやってきた「小林繁」などの展示がなされていました
  

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80年代後半から、長らく「暗黒時代」を迎えていた阪神タイガースにあって
1992年に亀山努と新庄剛志の「亀新コンビ」などの活躍により、阪神ファンを熱狂させた
その一人「新庄剛志」
そう北海道人にとって今話題の「ビッグボス」たる新庄剛志の往年の姿がここ甲子園歴史館「阪神タイガースゾーン」の展示物の一角に有りました
 

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その新庄剛志が記憶に残るスーパースターとしてこの甲子園歴史館「阪神タイガースゾーン」で紹介されていますが、若し日の新庄ビックボスはまぶしいほど輝いていました
 

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次は甲子園歴史館「高校野球ゾーン」へ

甲子園歴史館「阪神タイガースゾーン」から球場側にある「高校野球ゾーン」へやってきました
ここでは甲子園の誕生以前から続く高校野球の歴史や、甲子園を舞台に生まれた名勝負、名シーンの数々を懐かしい映像や写真、貴重な品々を通して紹介しているゾーンです
まずは数々の歴史を見守ってきた高校野球「深紅の大優勝旗(2代目)」が恭しく展示されていました
 

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ちなみに私の知るこの2代目となる深紅の大優勝旗にまつわるエピソードが一つ有ります
それが2004年の全国高校野球選手権大会で、駒大苫小牧が北海道勢初の優勝という宿願を果たした時のこと
ANAだかエアドゥだか忘れましたが、駒大苫小牧のメンバーが空路凱旋する機内で、客室乗務員によってその後伝説となる機内放送があったのだそうです
まずCAは優勝した駒大苫小牧の選手たちがこの機に乗っていることを告げ
そして「当機はただいま津軽海峡を越えました。そして今、深紅の大優勝旗は皆様とご一緒に初めて津軽海峡を越えました。」とアナウンスしたそうです
アナウンス後、居合わせた乗客から拍手が湧き起こったのは言うまでもありません
そうこの優勝旗がその時に津軽海峡を越えた実物です
 

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甲子園歴史館の高校野球ゾーンには
高校野球ではお馴染みとなった「No.1ポーズ」の写真も展示
これは前述の2004年の夏の甲子園、駒大苫小牧高校が愛媛代表の済美高校を決勝戦で破り
優勝を決めた瞬間にナインがマウンドに駆け寄り、一本指を突き立てたシーンは感動的で、今でも覚えている光景です
きっとこの姿があまりにかっこの良かったことからか、その後多くの高校球児によるこのNO.1ポーズを見ることになりました
けれどこの指を1本立てるポーズなんですが、実は駒大苫小牧では「心をひとつに」といった、チーム内のあいさつに過ぎなかったものだったんだそうです
 

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さて続いて高校野球の名シーンを展示品とともに振り返る「名勝負ギャラリー」
 

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「再試合の果てに」と題したコーナー
2004年と2005年に夏の甲子園を制覇し、三連覇のかかった2006年(第88回)の決勝戦
駒大苫小牧vs早稲田実業は球史に残る名勝負となりました
夏3連覇を目指す「北の大地」の駒大苫小牧と1915年の第1回大会から東京代表で出場する歴史ある早稲田実業
両エースの息詰まる投手戦は延長15回引き分けとなり翌日の再試合となった
翌日の試合でも早稲田実業のエース斎藤佑樹は力投を続け、9回には1点差まで詰め寄られたが何とか逃げ切った
そんなシーンが写真と映像で紹介されていました
 

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高校生最速 花巻東 大谷
「2年生で出場した2011年(平成23年)の春大会で、2年生の休息最速タイとなる151キロを記録(当時)
3年生の夏は甲子園出場を果たせなかったものの、岩手県大会準決勝で高校生最速となる160キロをマークした。」とありました
卒業後、わが北海道日本ハムファイターズに入団、二刀流として数々のドラマを生み出し
メジャーへと旅立っていき、今でのその活躍は留まるところを知りません
 

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PL学園のKKコンビのコーナー
「KK」は1983年4月から1986年3月まで在籍し春・夏の甲子園で主力として活躍した桑田真澄・清原和博の2人を指す通称です
しかしここに展示されているのは桑田真澄のもののみ
清原和博の物は撤去されていたようで、何だか物悲しいですね
 

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宿命の対決 法政二vs浪商
1960(昭和35)年夏から1961(昭和36)年夏にかけて三度対決したのが、法政二高と浪商高(現大体大浪商高)
法政二高には柴田勲(元巨人)、 浪商には怪童と呼ばれた尾崎行雄(元東映)という、球史に名を残す両エースが投げ合い、甲子園を大いに盛り上げたそうです
 

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「江川 雨に散る」と題されたコーナー
1974年夏、怪物とまで言われた江川最後の夏の大会でした
 

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ここには実際の甲子園野球のみならず「野球漫画のゾーン」がありました
まずは名前通りの「男どアホウ甲子園」(原作・佐々木守、漫画・水島新司)
甲子園球場の申し子である藤村甲子園が主人公の野球漫画
水島新司の野球漫画家としての出世作となりました
「いくでえ豆たん」「はいな、あんさん!」のかけ合いが痛快でした
 

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男どアホウ甲子園で野球漫画家として確立した水島新司は「ドカベン」をチャンピオンに連載
1972年から始まったこの漫画は2018年に完結するまで46年のベストセラーとなります

 

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そして「巨人の星」
ちなみに私はTVアニメの「巨人の星」を初回放送時に見ていた巨人の星世代です
その巨人の星、高校野球時代は甲子園を舞台に活躍しましたが
プロに入ってからもライバル花形満との対決の舞台として甲子園はたびたび登場していました
 

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そしてこれは「プレイボール」(作画:ちばあきお)
まぁこれは甲子園で活躍すると言うより、甲子園を目指すごくごく普通の高校球児を描いています
プレイボールの主人公の谷口くんが中学生時代に活躍するマンガ「キャプテン」は
あの「ビッグボス」たる新庄剛志にして、キャンプテンを読んで野球を志したと言わしめる名作です
 

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2019年から導入された大型映像装置「オーロラビジョン」の真下にきています
そう甲子園球場のグラウンドを一望できるバックスクリーンにも甲子園歴史館の入場券で入ることが出来ました
ちなみに甲子園という名前は、十干十二支の組み合わせである「甲子」にちなんで名付けられたもの
阪神甲子園球場が完成した1924年が、ちょうどその年だったからだそうです
 

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バックスクリーンビューで望む甲子園球場
芝が青々して清々しいですね
先ほど阪神タイガースブースや高校野球ゾーンで見た
甲子園を舞台に名勝負、名シーンの数々が生まれのだと感慨深く眺めてきました
  

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バックスクリーンからの帰り道、その名の通りの「バックスクリーンウオーク」の一角で
野球殿堂入り表彰レリーフに「呉 昌征」の名を見つけました
レリーフには
「無類の快脚と強肩で人気を博し「人間機関車」と呼ばれた名外・野手
台湾嘉儀農林の投手 外野手で春夏の甲子園大会に4度の出場を果たしファンを沸かせた
昭和12年に巨人に入団 最高殊勲選手1回 2年連続首位打者
阪神に移籍した19年には盗塁王を獲得した(ここ重要ですね)
さらに21年には投手も務めノーヒットノランの快挙を遂げた
25年毎日に移り初の実働20年を記録した」
とありました
そうあの台湾映画「KANO-カノ-1931海の向こうの甲子園」にも「アキラ」の名で出ていた主役級の選手
映画後の話もテロップで少しばかり流れていましたが、プロに入ってからも野球殿堂入りと言うのがうなずける活躍をしていたのですね
 

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そんな台湾嘉儀農林のここ甲子園での実績の一つがこのトーナメント表
昭和6年の第17回大会、なんと台湾のチームでありながら決勝まで勝ち上がり準優勝をしています
2回戦では北海道代表の札幌商業(現北海学園札幌高等学校)との対決が有り、当時の日本の北と南の対決が有ったことは映画KANO-カノ-1931海の向こうの甲子園が無ければ全く知るよしもありませんでした
 

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『コレクションギャラリー』では、大正時代の粗末なミットが展示されていたり
 

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間近で見るとかなりデカいカウントボード
2019年に阪神甲子園球場のスコアボードが全面リニューアルした際に
カウントボードも入れ替えられ、以前のものはここに展示されていました
 

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当時のベンチに選手のサインがなされたもの
 

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そして夏の甲子園名物の「かちわり氷」の展示も有りました
砕いた氷を袋に詰め、「かちわり氷」と命名して球場内で売り出してから今年で65周年になるのだそうです
こんな感じで甲子園歴史館を見て回りましたが、予定にもなくふと入り込んだ甲子園歴史館でしたが
思いのほか見ごたえが有りました(しかもリニューアルオープンして一月後くらいの訪問)
次回は日本シリーズでわが日本ハムファイターズと対戦する際にでもまた訪れたいミュージアムとなりました
 

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そうそうこれは甲子園歴史館の話ではありませんが、関西空港からの帰路の便
兵庫県上空で見かけた阪神甲子園球場
 

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神戸の中心として知られる三宮
電車の通る高架橋の下に広がる居酒屋街は三宮の名物
高架下ばかりではなく三宮駅周辺には居酒屋も多く、多くの店がしのぎを削っているからか
コスパ抜群のお酒や美味しい料理が食べられる店が多いのだとか
写真で見て取れるように、生ビールやハイボールなどの飲物を安く提供するのも三宮駅周辺の特徴だったりします
 

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そんな三宮駅周辺にあって一種独特な形態のお店を見つけ、予約の上、伺う事といたしました
その店の名は「日本酒センターニューキタノザカ」
日本酒の飲み放題に特化したお店で
そんなこともあり入り口には日本酒の酒蔵のように杉玉が吊るされていました
 

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今回予約したコースは
店主こだわりの日本酒70銘柄以上をたっぷり120分飲み比べ!!¥2,200
◆お料理の持ち込み自由!お好きなつまみを持ち寄って♪
◆日本酒以外にも生ビール、焼酎、カクテル、ソフトドリンクなども飲み放題♪
というもの
まぁ東京・新宿発の伝説の店「やまちゃん 日本酒セルフ飲み放題」のようなお店なんでしょうね
先払いでお金を払ったら、やまちゃん同様に名札(時間が明記されたもの)を渡され店にいる間これを首からぶら下げるといったシステムでした
 

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酒屋前掛けなどの日本酒にまつわるグッズに囲まれた店内にはテーブル席と
  

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ちょい飲みなどに使われるのでしょう
カウンター席が有りました
 

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この日はテーブル席は満席
お隣はグループでの来店、持込なのでしょうおでんなどを豪快につつきながら日本酒を飲んでいました


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さて肝心の日本酒ですが、そのほとんどはこの冷蔵ケースの中
店主こだわりの日本酒が並びます
 

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他にも樽生ビールやカクテル
 

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それに燗酒用の日本酒とそのお燗をする道具が並びます
 

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飲み放題のお酒の他に
プレミアムな日本酒があり
1杯だけ無料だったり有料だったりします
 

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そんなプレミアムな日本酒は別な冷蔵庫に保管され
酒屋前掛けの紐で封印されていました
 

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そんなプレミアムな日本酒は舌がマヒしてくる前にと
「醸し人九平次 うすにごり」(名古屋市 萬乗醸造)を頂きました
醸し人九平次はワインのように楽しめ有名でパリにあるミシュラン三ツ星店が採用する日本酒として有名なお酒です
 

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そんな日本酒に合わせる料理はと言うと・・・・
実は店で用意しているのは、黒板に書かれた
・干物盛り合わせ 2,000円
・金目鯛(干物) 1,000円
・エイヒレ    500円
・イカ一夜干し  700円
多少一品料理や珍味・ローストビーフ
缶詰やら乾物、が有るだけとなっています
(まぁ予め頼んでおけば桑名産ハマグリしゃぶしゃぶなどのコース料理もあるようですが)
 

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この辺りは予め心得ていたので
今回私どもは阪急OASISで購入した、冷製オードブルと刺身盛り合わせそれにおにぎり持参で店に伺いました
 

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倉庫のお店はあくまでも日本酒センター
日本酒を提供することがメインで料理は持ち込み
この辺りはかなり潔い経営のようです
そのかわりに日本酒のメニューはかなり濃いものが有り
 

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今回は伊勢志摩サミットで乾杯酒として使用され有名になった三重県お酒蔵 木屋正酒造の「純米吟醸 山田錦 火入 而今」
これはあまりに美味しくいただかせてもらいました


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同じく三重県の酒蔵、清水清三郎商店が造る、「作 恵乃智(MEGUMINOTOMO)」
 

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手書きのラベルが珍しい『まんさくの花 杜氏選抜』シリーズ(ピンク)
一度火入れ原酒 
秋田県でまんさくの花で有名な日の丸醸造の特別限定酒
 

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奈良県の酒蔵、油長酒造の「純米吟醸 風の森 秋津穂657」
風の森峠の秋津穂米を65%まで精米し醸したお酒です
 

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剣菱酒造同様に東灘・御影にある泉酒造の「純米大吟醸 仙介 無濾過生」
今回の灘五郷の酒蔵巡りでは伺えない酒蔵なのでここでいただくことに
というか、兵庫県灘の地元の三宮でしたが思ったより冷蔵ケースには並んでいなかったかと思います
  

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吉田蔵u 石川門 生酒(石川県 吉田酒造)
無濾過生原酒はフルーティで微発泡
爽やかな飲みごごちの日本酒でした


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ちなみに吉田酒造は石川県にある144年の歴史を持つ酒蔵、手取川醸造所を描いた2015年のドキュメンタリー映画「The Birth of Saké」で、冬の間続く伝統的なクラフト酒醸造の骨の折れるプロセスを記録されており
一度飲んでみたかった日本酒でもありました
 


この「ニューキタノザカのお作法五カ条」と書かれたものは
トイレに貼られていたもの
なるほどと読ませていただきました
 

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さて予め阪急OASISで酒の肴を購入してから来たのですが
2時間の飲み放題で足らなくなり、外出して買いだすことに
ちなみに買い出しした食べ物はここにある電子レンジで温めなおすことが可能です
調味料や食器はある程度揃っていました
 

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と言いう事で近くのコンビニで買い出ししたつまみを肴に
再度飲み始めますが、生ビールをチェイサー代わりにいただいたりもしました
そうそう日本酒バーらしく各テーブルには「和らぎ水」も用意されていました
 

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さて兵庫県の灘五郷の酒蔵巡り2日目
昨日の豪雨とうって変わって晴天、酒蔵巡り日和です
昨日は西宮郷と今津郷を巡ったので、本日は魚崎郷から西に向かって攻めていきたいと思います
ふと酒蔵通りを歩いていると、こんな「灘の酒蔵」と書かれた看板を目にしました
さすがは日本の3大酒処灘五郷と言ったところ
私同様に酒蔵巡りをされる方が多いのでしょうね
当日阪神魚崎駅では30名ほどが何かのツアーなのかトレッキングスタイルで集合していましたが、後程私どもと同じ場所を巡っていることに気づきました
おそらくは酒蔵巡りのツアーだったのでしょうね
 

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我が家がこの日最初向かったのが、江戸時代より360年以上もの伝統と歴史を誇る菊正宗が「酒造りの原点を知ること」をテーマに作られた「菊正宗酒造記念館」です
 

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最初に伺ったのは、御影郷の菊正宗酒造記念館
魚崎郷ではなく御影郷の菊正宗酒造記念館にやって来たわけは、単にここが朝早く9時半からやっていたからでした
順序良く伺うには魚崎郷の浜福鶴や櫻政宗から回るのが効率が良かったのですが、それらの酒蔵は10時開店だったのでまず菊正宗酒造記念館を訪れたというわけです
 

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「本店蔵」の模型に向かい入れられ
まずは「灘の酒造り用具」から見て回ります
 

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その「灘の酒造り用具」展示室は自由見学、早速見て回りますが
ここは酒造用具を通じて、蔵人たちの仕事や生活、伝承の生酛造りが体感できるというもの
国指定の重要有形民俗文化財として唯一の指定を受けています
 

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まずは【会所場】
杜氏を筆頭におよそ20人が寝食を共にした会所場
 

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続いて【洗場】
「蓮桶」と「漬桶」


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【窯場】
米を蒸す巨大な釜と甑桶
 

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【麹室】
麹を育てるため外気と遮断した部屋で冬でも高温多湿
蒸したあと冷ました米を麹室の中に入れ、床の上で麹菌(もやし)をかけ麹を育てます
 

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【酛場】
灘の酒蔵の風物詩とも言われた酛摺り
深夜から2時間おきに三度(みたび)櫂(かい)を入れて、冷えた宮水を加えた米、麹をひたすらすり潰す "酛摺り"はいまも菊正宗の酒造りに伝承されているのだとか
酛場では♪~ヤーレ、目出度目出度の~若松様よ~ 枝が栄えて~葉も茂る~♪と「酛摺り唄」がBGMとして流れていました
ちなみになんでこんなことをして酒母を作るかというと、蔵に元々ある乳酸菌を取り込んで乳酸を生成させ、酵母を増殖させて酒母を造るというもの
この乳酸は不要な雑菌を死滅させて酒母を腐敗から守る効果が有りますが、酵母の増殖を促し芳醇な酒に仕上がるといった2重の効果が有ります
こんなバイオテクノロジーの極みと思もわれることを、遥か江戸時代から行われてきたのですね
ここ灘にくるまでは「山廃」が現代の日本酒醸造だと思っていましたが、この「山卸し」たる酛摺りが、本来日本酒醸造の主流だったことがこの旅で学びました
 

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【造蔵】
ここに並んでいるもろみの仕込みに使う木桶は容量31石、5,600リットルもあるのだそうです
現在この木桶樽職人の成り手が少なくなり伝承が難しくなっているらしく、その伝承を伝えるため、菊正宗酒造記念館の近くに「樽酒マイスターファクトリー」がオープンしていらのだそうですが、この時それを知らずに伺うことが出来ませんでした
まぁこれはまた次回の楽しみという事に
 

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【槽場】
熟成した醪を酒袋1枚1枚に詰め、酒槽に重ねて搾るいわゆる「槽搾り」工程
槽の上からテコのようなもので圧を掛けて搾るようですが、何だか危なそう
 

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酒槽の下には「よだれ掛け」と下に埋まった「垂れ甕」が見て取れます
 

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酒を絞る「酒足場」では、醪を入れる「酒袋」
それに「狐桶」「けん台」「三味線」などが展示されていました
 

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【囲場】
搾った酒を桶に入れ、貯蔵・熟成する場
 

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続いて2階にある「イニエスタコーナー」
菊正宗酒造は2019年にサッカー・ヴィッセル神戸のアンドレス・イニエスタ(元スペイン代表)とアンバサダー契約を結んでいて、その展示がなされていました
 

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てなわけで法被姿の等身大パネルのイニエスタと記念撮影
そういや外国人観光客の多いカンボジアのシェムリアップを旅している際、日本の食品を扱うスーパーマーケットの日本酒コーナーで白人系の観光客が菊正宗のワンカップを手にしていた際に、私がナイスチョイスと声をかけたことがありました
その時WHYといった顔をしてそのワンカップを指さしたので、その方に菊正宗のCMにイニエスタが出ていたYouTubeをスマホで見せた事がありました
ちなみにその白人、棚にあった菊正宗を買い占めてしまうほど買い物籠につめていました
思えば罪な事をしたのかもしれません
 

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2階の文化財収蔵庫もあり
酒造用具はもちろん、昔の美人画ポスターなど貴重な品々が保管
窓ガラス越しに見ることが出来ました
 

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さて展示物を見たら次は
利き酒&売店コーナー
無料の利き酒ではこの「にごり梅冷酒」が美味かった
 

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さて無料試飲に飽き足らず有料試飲にも手を出します
 

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ちょうど「体験セット」なるものがあり
コインが4枚+ぐいのみ+酒粕ソフトクリームがセットになって1,000円
ついでにパ酒ポート特典で「大吟醸あま酒」もいただくことに
 

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有料試飲は最近はやりの
ファンヴィーノ コイン式ワイン・Sakeサーバー
 

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頂いたのは「純米大吟醸」を筆頭に
「Limted 可惜夜(あたらよ)」「JUNMAI 百黙 Alt.3」
そして驚いたのが写真の琥珀色の日本酒「シェリー樽大吟醸」
樽酒とはまた違った日本酒の進化を見た気がしました
 

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シェリー樽大吟醸を買って帰りたいものの、この日は夕方まで歩き続けることもあり断念
さてここでは手始めに無料・有料試飲併せて7杯いただきましたが、今日はこのあと6軒の酒蔵を巡ります、無事帰れるだろうか?
 

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そうそう酒粕ソフトクリームは外にあった樽酒の展示コーナーでいただきましたが
この日は朝から気温が上昇、美味しく頂きました
 

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次は同じ「正宗」の名の付く「櫻正宗」に向かいます

2軒目は櫻政宗直営の櫻政宗記念館 へ
ちなみに蔵の名となる「櫻正宗」
〇〇正宗という名前は日本酒ではよく聞くが、正宗の名を最初につけたのは、先ほど伺った菊正宗ではなくここ櫻政宗なんだそうです
六代目太左衛門がある時、親交のあった山城国深草の極楽寺村瑞光寺(元政庵)の住持をその草庵に訪ねた折、「臨済正宗」と書かれた経巻を見て、正宗(セイシュウ)が「清酒」と語音が相通じることから「正宗」を酒銘とし、それが評判を呼び清酒の酒銘に使われるようになったのだそうです
 


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そんな櫻正宗が直営する櫻政宗記念館 櫻宴を訪れることに
 

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玄関を入って2階に櫻宴 蔵町通り 展示スペースが有ったそうですが
この時は気づかず見に行くことは有りませんでした
これまた次回の楽しみに取っておきましょう
 

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そんな展示スペースがあるとはつゆ知らず、お酒の匂いに誘われてついつい
ショップ 櫻蔵に入ってしまいました
ここでは限定酒などのほかに美味しいお酒の友となる奈良漬などの特産品も扱っていました
 

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棚には櫻正宗 朱稀 本醸造が人気NO.2とのことで並んでいました
 

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前掛けには前述の「元祖 正宗の酒」が表記されています
 

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さてここで聞いた初めて知ったのですが
1904(明治37)年、政府により官立醸造試験所が設立され、安全醸造と酒質の向上のために全国から優良な酵母が集められたとき
「櫻正宗」の酵母がもっとも優れていると判断され、「櫻正宗」の酵母が「協会一号酵母」として全国に頒布されたのだそうです
櫻正宗の蔵付酵母が、日本のあちこちの酒蔵で使われたんですね
そして米は酒造りに最も適した原料米「山田錦」の中でもさらに特A地区・吉川町産のものなどを使っていて
水は宮水、杜氏8名が丹精込めて醸すそんな酒が櫻正宗
まずいはずが有りません
 

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目の前には冷蔵ケースに入れられた、別棟の酒蔵(櫻喜蔵)の搾りたてのお酒を量り売りしているそうで、お酒が数種類瓶に入れられています
利き酒が出来るとのことでしたので
 

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利き酒セットなるものをオーダー
大吟醸酒「櫻華一輪」
純米吟醸「金稀」
純米原酒「灘の生一本」
をいただきました
 

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灘五郷のひとつ魚崎郷の酒蔵巡り
本日三軒目は明治初期から魚崎郷で酒造りを営む小山本家酒造 灘浜福鶴蔵
櫻政宗記念館から酒蔵通りを少し歩いたとろにありました
 

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今回伺ったのは、浜福鶴 吟醸工房
 

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入り口から入ってすぐのところにある「酒造り体験空間」の看板の有る酒樽を刳り貫いた入口から2階に上がると
 

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定番の杉玉や稲穂
 

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ここではまずパネルに加えて名物案内人「宮脇米治」のアニメVTRによる酒造りの解説を見てから回る事に
 

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まずは伝統の酒造用具の展示
 

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ここは何といっても吟醸工房での全工程を、ガラス越しに見学できるというのがみそ
1995(平成7)年に発生した阪神淡路大震災で甚大な被害を受けたこの蔵は1996年(平成8)年には、ガラス越しに酒造りの工程を見学いただける蔵に全面改修されたのだとか
伝統的な造りにこだわりつつも、こんな機械を使って合理的に作っていることが、分かります
 

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てなわけで近代的な蔵に改修された浜福鶴の吟醸工房
まずは【浸漬室】
近代的な酒蔵はまるで食品工場のよう
 

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そして【酒母室】
発酵タンク上部に付けられているのは、位置と形状からして
櫂入れのための攪拌モーターでしょうか?
 

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吟醸工房らしく
【吟醸室】なる部屋も有りました
 

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通路を挟んで反対側
大きな醗酵用のタンクが見て取れます
 

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【醗酵室】
三段仕込みの掛け米を仕込みタンクに入れるシーンに偶然遭遇
菊正宗酒造記念館の「灘の酒造り用具」展示室で見たように一昔前なら蔵人が桶か何かに入れた掛け米をタンクの上まで持ち上げ入れたのでしょうけど
最近はこうした便利なもので随分省力化されているというのが見てわかりました
 


 

そしてお楽しみの生酒試飲コーナー
 

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今日のメニューは
まずは「空蔵 春限定 純米大吟醸無濾過生原酒」
ちなみに銘柄の「空蔵」の名なんですが
1995年に発生した阪神淡路大震災により蔵は全壊、酒造りが出来ない絶望感を味わいました
辺り一面の瓦礫の山を見回して、杜氏はこう呟いたと言います
『蔵もつぶれて空しか見えない』
見上げれば空が広がるばかり、そんな青空から希望をつなぐ「空蔵」が生まれまたのだそうです
そしてそれは【空 ゼロ】からの再出発を意味する名でもあったようです

次に「仕込壱號 大吟醸無濾過生原酒」
「仕込弐號 純米大吟醸無濾過生原酒」
「柚子日和」
と頂きましたが、流暢に日本語を操るアジア系のスタッフからの勧めで
折角だからと
「米治 大吟醸(古酒)」や「米治 純米大吟醸 にごり(微炭酸)」も少しならあると試飲させていただきました
 

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ショップもおしゃれで種類も多彩
けれどこの後の行程を考えるとここも我慢我慢
 

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