琉球泡盛松藤を醸す「崎山酒造廠」酒蔵見学

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さて今回のANA・SFC修行ではレンタカーを借り沖縄を観光いたします
目的は沖縄の泡盛の酒蔵巡り
沖縄県内には47酒造所の泡盛の酒蔵があり、どこもそれぞれの思いを秘め個性のある泡盛を醸しています
そんな泡盛を醸す蔵人の思いに触れようと、まず向かったのが琉球泡盛松藤を醸す「崎山酒造廠」
1905年(明治38年)創業の蔵元で本島北部の金武町にその蔵は有りました
ちなみに社名に付いている珍しい「廠」の文字は官営だったという名残だそうです
戦後、昭和21年から4年ほど泡盛の酒造は政府の管轄となり、沖縄では4カ所でしか泡盛を作ることを許されませんでした
そんな貴重な4カ所の一つが金武町にある伊芸酒造廠だったそうで
そこに「崎山酒造廠」2代目の起松が工場長として赴任してきたというのが「崎山酒造廠」の興りにつながっていくのだとか
 

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そんな歴史ある蔵の玄関付近には数多くの賞を受賞したのでしょう
賞状が掲げられていました
 

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もう一つ玄関付近に泡盛の製造方法についての解説が有りました
とはいえ今回、酒蔵見学を予約の上で伺っていますので軽く見るだけで
蔵の案内をして下さったのは、崎山酒造廠の4代目女将・崎山淳子さんでした
 

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まずは原料になるタイ米
元々はタイのお酒だった泡盛の酵母だった黒麹はタイ米によく合います
そう泡盛の原料にタイ米を使うのはそれなりの理由があってこそなんです
 

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そんなタイ米を洗米し、水に浸透
その後、黒麹菌をつける作業を回転ドラムで1日で行われます
 

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そののち通称三角棚と呼ばれる麹棚に移され
黒麹菌をしっかりつける作業が行われるのですが
 

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崎山酒造廠では通常を1日で行われる麹棚での作業を
倍の2日間かけ、合計3日間行われます
これが三日麹
通常より時間を掛ける三日麹のこだわりがここにあります
 

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そしてなんといっても恩納岳の湧き水によって仕込まられる沖縄本島では珍しい柔らかな軟水をふんだんに使い、仕込みタンクでの仕込みの段階では米麹、水、種もろみ、そして蔵に住み着いた家つき酵母が混ざり合って、もろみが仕上がるのだそうです
 

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こうして30日以上の時間をかけて発酵させるのですが
 

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伝統を重んじつつもこうした温度管理はしっかりされており
 

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ラジエターを使ったりしながら温度管理はしっかりとなされているようです
 

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蔵に並ぶ仕込み樽は壮観な長めですが
よく見ると蔵に住み着いた家つき酵母の黒麹が梁や壁についているのが見て取れます
それに蔵全体にフルーティーな香りが漂っていました
 

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蔵には昔ながらのホーローの仕込み樽や
 

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最近はやりのステンレスの樽など様々な樽が使われていました
 

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30日ほど仕込まれたもろみはその後、常温の単式蒸留機で蒸留
泡盛となりますが
 


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蒸留した泡盛は、まずは地下タンクに移されていきます
ここ崎山酒造廠ではこのままでは出荷されず、タンクに貯蔵して半年から1年の時間を掛け熟成されてから出荷されるのだとか
 

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そうそう忠孝酒造で見た酒甕による熟成も行われているようです
 

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酒蔵見学後はョップにて試飲
代表銘柄の「松藤」は新酒や古酒違いなどいろいろな種類の試飲が出来ました
(私はこの時ハンドルキーパーで飲めませんでしたが)
ということでショップで「赤松」を購入
女将さんのお勧めだった、炭酸割がこのあと私の泡盛を愉しむ定番となりました
 

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そうそうJAL グループは、地域と一緒になって「地方の元気」をつくる「JAL 新・JAPAN PROJECT」の一環である「國酒・琉球泡盛応援プロジェクト」にて
崎山酒造廠の松藤プレミアムブレンドが準グランプリに選ばれJALのサクラアルンジで提供されたのだとか

おっと今回の話はANA・SFC修行の話でしたね
 

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さて沖縄泡盛探訪はまだまだ終わりません
次は神村酒造に向かいます

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この記事について

このページは、r-ohtaniが2022年5月 2日 06:43に書いた記事です。

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