ホーチミン2015の最近の記事

かつてサイゴンと呼ばれた都へ

| コメント(0)

先週はお盆休みを利用しホーチンミンまで行ってまいりました
そのホーチミンなにか聞きなれない都市名ですが、ベトナムでは一番人口を抱える都市です
ベトナム戦争のとき北ベトナム侵攻による「サイゴン陥落」以降、ホーチミンシティと名付けられています
以前の名であるサイゴンのほうが名が通っているかもしれません

さて蟻と象に例えられたベトナム戦争
最強と言われていたはずのアメリカが撤退し
弱小であった北ベトナム軍が勝利したこの戦争
しかもそのアメリカとの戦争に疲弊した隙を狙って侵攻してきた中国人民解放軍さえも追い返しました、いわゆる中越戦争をも勝利

超大国アメリカと中国の双方を打ち破ったその国を
ベトナム戦争終結から40年の節目の年に訪れることができました
 

saigon2.JPG
 

そしてここは私の好きな作家のひとりである
開高健がベトナム戦争時、朝日新聞社臨時特派員として戦時下のベトナムへ赴き
サイゴンのマジェスティック・ホテルを拠点にベトナム共和国軍(南ベトナム軍)に従軍していたそうです
そんなマジェスティクホテルに泊まってみるのも今回の旅の楽しみでした
(下の写真はそのマジェスティクホテルのMバーの前に飾られていたものです)
 

saigon01.JPG
 

そして何より社会主義体制でありながら市場経済に転換をはかる開放政策
いわゆる「ドイモイ政策」
最近中国やロシアがさかんに行っているこの政策
今から30年も前に新しい国づくりの変化の模索をはじめ
人々のやる気により経済の発展を推し進め、実際に実り始めている現実
ドイモイ経済の一角を見てみたかったというのが一番でした
 

saigon03.JPG
 

ということでまた長くなりそうですが、今回もホーチミン
いやもとい現地の方々がかつてサイゴンと呼ばれたこの都を見て回ります

今回のベトナムへの旅は深夜便
いつものように仕事を終えてからの向かうためどうしても深夜から飛び立つことが多いのが我が家です
成田空港は夜10時以降は発着できませんので羽田からの発着となります
夜の9時に新千歳を飛び立ち羽田空港国際線ターミナルへとやってきましたが
お盆期間中とあって空港ターミナル
特にセキュリテー(保安検査場)へ向かう入口には長蛇の列ができていました

 

saigon04.JPG
 

特にここ羽田空港国際線ターミナルは便が重なる夜22~23時台を中心に保安検査場前には長い行列ができることで有名でしたが、最近保安検査場の増設に伴い
プライオリティ・レーン(優先保安検査場)が出来た
おかげで並ばずに保安検査を抜け、自動化ゲートを抜けたおかげでものの5分で出国できてしまいました


saigon05.JPG
 

出国を済ませ制限区画に入ったら
免税店などには目もくれずラウンジを目指します

そう今年はJALのステータスがダイヤモンドになったことから
1年ぶりにJALファーストクラスラウンジが使えるんです
受付でシャワーの予約を済ませたらそのファーストクラスラウンジへ
 

saigon06.JPG
 

さて羽田空港国際線ターミナルのファーストクラスラウンジは昨年の8月末まで
改修が行われていました
今回の訪問は改修後の初訪問となります
まずはダイニングエリア
この辺は以前のままのようです
 

saigon07.JPG
 

ラウンジも以前のまま
 

saigon08.JPG
 

エプロンを望む窓際の席は
一人用の席も前回同様でした

ただ何となく席数が増えているように感じます
そう今回の改修で席数は2.8倍
面積に至っては3.8倍になっているのだそうです
 

saigon11.JPG
 

初めて見たのは
このプライバシーのある
個人用のビジネススペース
同じようなものを香港のキャセイのラウンジで見たことがあります
 

saigon12.JPG
 

でも今回の改修の目玉はなんといっても
この「レッドスイート」
大人の空間なんだそうです
 

saigon16.JPG
 

趣のあるギャラリールームには
骨董品物のスーツケースなど
空の旅を思わせるアイテム・コレクションが並びます
 

saigon21.JPG
 

プレイルームにはサッカーゲームにチェス
これって使う人いるのかな~
壁面には世界の路線図

そうそう航空機用の古そうなコクピットの部品も展示されていますが
ここになぜかタイプライターが・・・
 

saigon20.JPG saigon22.JPG
 

そしてバーコーナーのワインセラーには
どうだといわんばかりにシャンパン「ローランペリエ」が並んでいます
 

saigon18.JPG
 

もちろんこれは見るものではなく
呑むために置かれています
リーデル社のグラスでたっぷりいただきます
 
ここは日本の玄関口ということもあり
もちろん日本酒も置かれています
なにやら はせがわ酒店がセレクトした銘酒が並ぶのだとか

今回は
『寫楽 純米吟醸 備前雄町』
『明鏡止水 純米大吟醸 「雄町」』
『美丈夫 舞 しずく媛 純米大吟醸』
の3種でした
 

saigon24.JPG saigon19.JPG
 

そして成田空港に遅れはしましたが、こちら羽田でも始まりました
「JOHN ROBB」による靴磨きサービス
 

saigon17.JPG
 

ただ残念なことにここを訪れる時間が遅くもう閉店
明日は朝7時からこのサービスが受けられるそうです
 

saigon23.JPG
 

手もみによるマッサージサービスも終了していて
今回受けられたサービスはシャワールームのみになってしまいました
 

saigon13.JPG
 

レインシャワーで汗を流したら
お決まりのビール
キリンが「一番搾りプレミアム」
アサヒが「アサヒスーパードライ・ドライプレミアム」
サッポロが「ヱビス樽生」
サントリーが「ザ・プレミアム・モルツ」
4種のみ比べとなりました
 

saigon14.JPG saigon15.JPG
 

一人掛けのエプロンを望む窓際の席から
発着する航空機を眺めつつ
ビールで今回の旅の無事を祈り乾杯です 
 

saigon10.JPG
 

さてこうしてファーストクラスラウンジにやってきてはいますが
乗る座席はエコノミークラス
ついでに食事も翌朝のみ、ということでここファーストクラスラウンジでたっぷり飲み食いして乗り込むことにします
ということで次はラウンジはシェフが焼いてくれる鉄板焼きのお話です

目の前で料理人がパフォーマンスを交えた見事な手捌きも楽しませるステーキの店
『鉄板焼き』
白い山高帽のコックさんが焼いてくれることから、どちらかというと洋食のイメージがありますが、鉄板焼きはれっきとした日本の食文化です

元はと言えば戦後の混乱の中、闇市や屋台において防空壕などの扉に使われた鉄板の上で食材を焼いて売っていた事に始まると言われています
もっとも戦前からお好み焼きなどの鉄板焼き料理はあったようです
 

saigon27.JPG saigon28.JPG
 

ニューヨークやハワイなどでは「紅花」や「SHOGUN」が「Teppanyaki」の名を不動といたしましたが
そんな日本人にはあまり知られてはいないが、海外では日本食として認識されている
鉄板焼き
日本の玄関口のひとつ羽田空港国際線ターミナルビル
JALファーストクラスラウンジに今回のリニューアルに合わせ登場いたしました
名付けて「鉄板焼きダイニング」
これは鉄板焼きが日本を代表する食文化ということなのでしょう
 

saigon25.JPG
 

シェフが目の前で焼いてくれるハンバーグは黒毛和牛と黒豚肉の合挽きを
6分かけてじっくり焼いてくれます
 

saigon30.JPG
 

サクラのシェリーを隠し味にしたソースと相まって
まさにハンバーグ専門のレストランで注文するようなハンバーグでした
 

saigon31.JPG
 

そしてJALのラウンジといって忘れてはならないのが、JAL特製ビーフカレー
古今東西、日本各地をはじめ海外も含めいろいろなカレーを食べてきましたが
今のところここのカレーが一番私には美味しく感じます
当然ここでも一杯いただくことに

ちなみに鉄板ダイニングでやいていただいたハンバーをトッピングして食べる猛者もいるのだとか
今度是非とも挑戦してみたいものです
 

saigon32.JPG
 

成田空港のファーストクラスラウンジでは目の前で握ってくれる
寿司BARがありましたが
ここ羽田空港のラウンジではこのてまり寿司が並べられていました
 

saigon34.JPG
 

他にもお酒に合いそうなつまみなどがずらり
 

saigon36.JPG saigon37.JPG

saigon35.JPG saigon33.JPG
 

さてこの日は職場から新千歳空港経由でここ羽田空港国際線ターミナルへやって来たため
晩飯を食べる時間が持てませんでした
この後乗るホーチミン行の機内でも食事は翌朝の朝飯のみということですから
これから行くホーチミンのガイドブックを読みつつ
ここでしっかり晩飯とさせていただきます
 

saigon26.JPG

久しぶりの羽田空港国際線ターミナル・JALファーストクラスラウンジを堪能した後は
早めに搭乗口に向かい優先搭乗することにします
 

saigon38.JPG
 

というのも今回は久々のエコノミークラス
しかも休みが決まりチケットを購入したのはごく最近ということで
座席指定が遅れ非常口席が取れないのはもとよりかなり後ろのほうの席になってしまっていたからです

さてその久々のエコノミークラス
新型の機材787-8ということで少しは期待しましたが、甘かった
現在導入が進んでいる新・間隔エコノミー「スカイワイダー」ではなくその前のシート
78cm間隔のシートピッチは思ったよりも狭く
寝ていけばいいと思ってましたが、ちょっと辛かった
 

saigon39.JPG
 

まぁ座席は787ってことでそんには古くはなく
シートポケットもこうしてペットボトルを収納するポケット
スマホも入れておけます
 

saigon40.JPG
 

それにスマホ用なのか充電用のUSBジャックが装備されていたり
紙コップ置きが有ったりとそれなりでした
 

saigon41.JPG saigon42.JPG
 

機内食はというと
深夜便ということで飛び立った後は睡眠タイム
到着2時間ほど前に出てきたのが、この朝食でした

「とうもろこしのスープ」
「シーフードとマカロニのトマト煮」
「フレッシュフルーツ」
「ヨーグルト」
「パン」

さすがに昨日ラウンジで目いっぱい食べてきたので
パンなど残しましたが、お腹にやさしい朝食でした
 

saigon43.JPG
 

さていよいよホーチミン空港が近づきましたが、写真は眼下に広がる深夜4時の景色です
これが社会主義国かととても思えぬ景色に、ドイモイ「新しい国づくりの変化の模索」を感じずにいられません
ホーチミン楽しみになってきました
 

saigon44.JPG

グッドモーニング・ベトナム

| コメント(0)

さて話をベトナムに戻しますが、タイトルの『グッドモーニング・ベトナム』は単にゴロが良かったので使わせてもらいました
ちなみに某ベトナム戦争を描いた映画とは全く関係ありません(あしからず)
 

saigon44.JPG
 


さて6時間弱のフライトのはずでしたが、順調に飛行を続けたボーイング787は予定より早い
朝5時前にはベトナムのタンソンニャット国際空港に到着いたしました
入国審査を済ませたら、まずは両替です
この時のレートは1万円が1,740,899ベトナムドン
桁が多すぎて目がくらみそうです

ドンを円に換算するには0を2個とって半分にするとよいなんて聞いてましたが、ちょっと聞いていた話とは違うようです
どうやら円安はなによりこう言うところに、もろに影響しているようです
なんだか買い物や食事の際の換算が面倒になりそうな予感
ちなみに端数の899ドンは切り捨てとなりました
 

saigon45.JPG saigon53.JPG
 

空は白み始めては来ましたが到着した時間が早すぎたせいかタンソンニャット国際空港のバスやタクシーなどの車乗り場にはタクシーもまばらです
しかもベトナムのタクシーはぼったくりが多発(明朗会計のきちんとしたタクシー会社ももちろんありますが)しているということで油断なりません
 

saigon46.JPG
 

さてどうしましょう・・・といったシチュエーションですが
ここはさすがに準備しておりました
そうですホテルへの送迎車を予約してあったんです
と言っても2人で1泊1万そこそこのホテル料金ですからホテルが無料送迎してくれるわけもなく
こちらであらかじめ予約してあった車です
最近アジアでの進出の激しいHISさんの送迎車でした
ちなみにホテルまでは渋滞していなければ30分もかかりませんが、料金は激安の1人$1
日本円で2人で240円と言ったところでしょうか
これはホテルの予約をHISを通して行ったためのサービス料金です

しかも送迎車に乗ったは私ども夫婦のみ
専属の送迎車になってしまいました
車もベンツと気合入ってますね
 

saigon47.JPG
 

早朝でしたので車は順調にホーチミンに向け走ります
途中統一会堂前を通過
このあとよることになりますが、まずはベトナム統一の象徴的な建物を車窓から
 

saigon54.JPG
 

他に車窓と言えば
あちらこちらで朝食らしきものを売っている屋台も見られます
こうした屋台に寄るのも今回の旅の楽しみの一つです

saigon49.JPG
 

車道は車よりもバイク(スクーター)に占領されていますが、その通行量が半端ないのに加え、2人乗りなどはあたりまえ5人乗りなんて曲芸まがいのものも見ることができました
なかにはこうして大きな荷物を抱えてスクーターに乗りつつ
先ほど見たような屋台で買ったのか
パンか何かを頬張りながら通勤する姿も見られました
 

saigon48.JPG


HISの送迎車は20分ほどでホテルに到着
送迎に付き添ってくれたガイドの方はホテルのチェックインまでお付き合いしてくれたので
簡単にチェックインを済ますことができました
 

saigon50.JPG saigon51.JPG
 

そして今回のホーチミンでの宿は
「ホテル マジェスティック サイゴン」
サイゴン川のほとりに立つ歴史が長く格式あるのがある5ツ星ホテル
開高健の愛した宿としても有名です
今回はこのホテルに宿泊することも旅の目的なんです


saigon52.JPG
 

チェックイン?は済ませましたが、まだ朝の6時過ぎ
昼過ぎまで部屋には入れませんので、ちょっと街をぶらつくことにします

マジェスティク・ホテル サイゴンでチェックインを済ませたあと
予め予約しておいた市内観光の送迎まで、まだ時間があるので
ホテル前のドンコイ通りをあてもなく彷徨うことにします
 

saigon63.JPG

 

朝食は機内で軽く済ませただけなので、ここでベトナム初の食事とします
さてベトナムの食べ物といってまず思い浮かべるのが、なんといっても「フォー(pho)」ではないでしょうか
ベトナムの国民食とも言えるこのフォー
まずは麺が小麦ではなくお米が使われるのが特徴です
もっとも年に3回もお米が収穫できるお国柄もあり、お米が豊富にあるせいか
お米の粉は麺のみに留まらず春巻きなどに加工され供されています
 

saigon62.JPG
 

ということでベトナムに来たのならまずはフォー
といってもまだ朝の7時前空いている店があるのかと思ったところありました
その店の名は「PHO24」どうやらベトナム最大のフォー専門のチェーン店のようです
(東京にも一時進出したようですが、今は閉店してしまったようです)
入店した時は24時間営業のフォー屋さんくらいの気持ちでしたが、よく見ると朝6時から夜 時までの営業とのことです
 

saigon55.JPG 

ちなみにPHO24の24と言うのは、フォーの価格が24.000ドンだったからなのだとか
(24種類のスパイスが使われてるという意味もあるそうです)
街中の路上で売られているフォーの価格が5.000ドンだったのに対し
かなり高いのがこのPHO24の特徴でした
もっとも高いといっても日本円で130円くらいなんですけどね
ちなみに現在は少し値上がりしていて、看板メニューの一番安いフォーでも29.000ドンでした
 

saigon58.JPG
 

他のフォー屋さんとの価格差はなにかというと
店内は日本のファミレスなみの清潔さに加えエアコンが効いているといったところでしょうか
でもこの2つはかなり嬉しかったりします
日本人などの観光客はそれでもいいとして、地元の方々はどうなのでしょう
居心地の良さだけで店が流行るかというと・・・・・どうやら地元の方々にも好評のようで、昼時はいつ行っても満席かなり賑わっているようでした
 

saigon56.JPG
 

頼んだのは、こちら
 

saigon57.JPG


看板メニューでベトナムでは割合スタンダードな
フォーボー(PHO BO)牛肉入りのフォー
 

saigon59.JPG
 

スープはあっさり
地元の方はこれにニョクマムやらチリを加えたり
一緒についてくる香草を入れたりライムを絞ったりしていただくようです
私たちの席にも何も言わなくても皆さんと同様こんなにもたくさんの香草がフォーと一緒に提供されました
 

saigon60.JPG
 

鶏肉入りのフォーであるフォーガー(PHO GA)も頼みました
私は辛い物が大好きなので唐辛子をふんだんに入れましたが、これがめちゃくちゃ辛い
ちょっとスープに潜らすくらいがちょうど良いようで
私の食べたフォーはタイ料理張りに汗の吹き出すフォーとなりました
それはそれで胃腸が活性化されてよかったんですけどね
 

saigon61.JPG
 

さてベトナムで最初に本場のフォーを味わったら
次はモーニングコーヒー
ベトナムコーヒーに挑戦です

ブラジルに次ぐ世界第2のコーヒー大国ベトナム
そのコーヒーの歴史はフランス統治時代に遡りますが、宗故国フランスのために作られたコーヒーは独立後ベトナム国民のための飲み物となり、いまや街のあちこちにあるカフェでベトナム人はゆったりとした時を過ごしています

そうここホーチミンのカフェで日本でのあわただしい毎日から気分をチェンジするためにも
ベトナムコーヒーを楽しみつつ、ゆったりとした時間
そうベトナム時間に身を任せようかと思います
 

saigon63.JPG
 

宿泊するマジェステック・ホテルに面したホーチミンのメイン通りであるドンコイ通りにも数々のコーヒー店がありますが、その中でも一番地名度があり一番高い「チュン・グエン・コーヒー」ドンコイ通り店に入ることにしました
ここホーチミンにはスターバックスコーヒーも進出しているようですが、そのスタバより知名度があり高級なカフェがチュン・グエン・コーヒーなんです

しかも観光客も訪れますが、客の大半は現地ベトナム人
1杯が300円〜900円もしますが、そう言ったコーヒーがよく飲まれているようです
 

saigon64.JPG
 

高級感あふれる店内
エアコンもガンガン効いており、ちょっとまったりしたくなるそんなお店です
 

saigon65.JPG
 

メニューはこちら
2日で2店舗ほど訪れ
コーヒーNo.1〜No.5から4種類ほど試してみました

NO.は大きくなるほど値段が高くなります
NO.6とNO7と飛ばしてNO.8ってのがあるのですが、このNO.8ってのがバリにもあった世界一高いコーヒー
「コピ・ルアック」
ジャコウネコが作るコーヒーです
一杯がなんと千円近くします

  

saigon66.JPG
 

さてお店で頼んで出てきたのはこのコーヒーセット
まず手前にあるのがベトナムコーヒー独特のベトナムコーヒーフィルターとその下にはコーヒーカップ
そして奥にあるのが氷の入れられたカップです

ここ独特なベトナムコーヒーフィルターには下に小さな穴が開いていて
ポトポトゆったりコーヒーが落ちていきます
この時間がまどろっこしいのが昨日までの私
これからベトナム滞在中はこうしたベトナム時間を楽しみつつ過ごすことにします
 

saigon67.JPG
 

さてコーヒーフィルターのお湯がすべてなくなったらコーヒーの出来上がり
下のあらかじめコンデンスミルクが入れられたコーヒーカップに時間をかけゆっくり淹れられた
濃厚なベトナムコーヒーが落ちてきていますが、それを良くかき混ぜたうえで(とスタッフに丹念に教えられました)氷の入れられたカップにベトナムコーヒーを移します
 

saigon68.JPG
 

これがとっても甘いんですが濃厚なベトナムコーヒーとあいまって
まさに絶品
いままで人生の中で飲んできたどんなコーヒーよりも美味いといっても過言ではありませんでした
おかげでこのベトナムコーヒーに魅せられ毎朝飲みに来てベトナム時間を楽しむことになります
朝食にコーヒーは出てくるんですが、それとはまったく別の飲み物なんですよこれが

 
saigon69.JPG
 

ちなみにここでは自慢のベトナムのコーヒー豆も売っているようです
帰国してからキャンプ場でベトナムコーヒー楽しもうとNO.5も一袋買って帰ることにします
 

saigon70.JPG saigon71.JPG
 

もちろんべとなむコーヒーフィルターを買っていくのも忘れません
奥にあるのはアルミ製のフィルターはチュン・グエン・コーヒー特製のもの

ちなみに手前のベトナム工芸バッチャン焼きのベトナムコーヒーセットはコーヒーフィルターの穴が大きそうなのでイミテーションにしかならないかもしれません
 

saigon72.JPG
 

ちなみにこのバッチャン焼きで描かれたトンボはベトナムでは幸福を意味します
(これを買った陶芸品店の名前もトンボでした)
日本でもこのコーヒーカップでベトナムコーヒーを飲んで幸福に浸りたいものです

そういや久々にいかにも土産ってもの買ってきたな〜

今からおよそ40年前の1975年4月30日
サイゴンが陥落しベトナム戦争が終結しました

 

 

その舞台となったのが、旧南ベトナム共和国大統領府であり官邸
現在は統一の象徴として「統一会館(トンニャット宮殿)」と呼ばれています
ホーチミンに来たのならまずはここに来なければはじまらないということで
朝一で最初に訪れたのはその「統一会堂」でした
 

saigon73.JPG
 

トンニャット宮殿などと呼ばれている通り
この国にはこれほど豪華な施設、設備はないと思えるほどの贅沢三昧な建物でした
 


 

この建物は旧南ベトナム共和国政権時代の大統領府と官邸に分かれていますが
先ずは大統領府から見に行くことにします
大統領府というからには数々の会議室がありますが
最初に見学したのは左下の写真「内閣会議室」
ベトナム戦争終結の調印式が行われた場所でもあります

 
saigon74.JPG saigon75.JPG
 

一番大きな部屋は「慶節室」
現在でもサミットや国賓の際は実際に利用されているそうです
正面にはホーチミンの胸像が誇らしげに鎮座していました
 

saigon76.JPG


この豪華な応接室は「総統外賓室」だそうです
ベトナム国内のお客様専用だったかと
 

saigon77.JPG


国書提出国書提出室には壁一面にとても立派な漆絵が飾られていますが
これはベトナムの歴史や物語が描かれているそうです
 

saigon78.JPG
 

次に訪れたのが大統領官邸
中庭には諸外国から送られた飾り物が並んでいますが、そのなかで目を引くのが、本物の象の足の剥製
もっとも大統領がタイに亡命する際に重要な貴重品はすべて持ち出していったそうです
 

saigon79.JPG
 

そして何よりも驚くのが
豪華絢爛な居住スペース
たとえば「第一夫人貴賓室」大統領の奥様がお友達を呼ぶためのお部屋
そうです大統領の奥様がセレブ友達を読んで行う女子会のための専用の部屋
フレンチはもとより中華料理専用のテーブルまであり
豪華な料理がふるまわれたのは容易に想像できますね
なんだかフィリピンのマルコス政権時代を思い起こします
 

saigon80.JPG
 

続いて
映画館とその映写室
 

saigon81.JPG saigon82.JPG
 

娯楽ルームには
バーカウンター
当然バーテンダーなども雇っていたんでしょうね

麻雀専用のテーブルまでありました
 

saigon83.JPG saigon84.JPG
 

最上階にはダンスホールがありますが、そのから望めるのが
「大統領官邸屋上脱出用ヘリポート」 
自分だけは逃げ出す準備ができていたようです
亡命に使われたヘリのレプリカ
米国製ヘリ(UH-1H)が置かれています
 

saigon85.JPG
 

ヘリコプターと関連はありませんが
この大統領府を爆撃した際の破片も展示されていました
丸く囲まれた部分には「グエン・タン・チュン中尉の操縦するF5Eがここを標的に二発の爆弾を投下しました」と書かれています
 

saigon86.JPG


ベトナム戦争時、自国民が食糧難にあえぎそしてなにより戦争による悲劇が続く中
アメリカの傀儡政権のもとでこのようなことが行われていたことが一目で分かります
一体全体この時アメリカは何のために戦ったんでしょうね

まぁそのように意図して展示しているのかもしれません
というのも現在の役人や会社オーナーと庶民の貧富の差はとてつもないそうで、ベトナム政府のトップはそりゃすごいんだろうな~
もしかすると現在のベトナムの政権も似たり寄ったりなのかもしれませんね

フィリピンは白人やそのハーフも多いことからアジアで最大のカトリック国なのは想像できますが
ベトナムがアジア第2位のカトリックの国だとはあまり知られてはいないのではないでしょうか
しかも宗教は否定が前提の社会主義体制にあってでの話というから驚きです
 

saigon92.JPG
 

もっとも社会主義と言っても、ここホーチミン(旧サイゴン)が社会主義になったのはつい40年前
もともとフランスの植民地であったばかりか、独立後の南ベトナム初代大統領「ゴ・ディン・ジエム」本人がカトリック信者だったこともあり
カトリック信者を優遇するカトリック中心主義の政治をおこなっていた国でした
おかげで国民の約7%がカトリック信者なのだとか

今回訪れたのはそんなカトリック信者が足蹴く通う
「聖母マリア教会」またの名をサイゴン大教会
ホーチミンを象徴する建築物でホーチミン観光の目玉 
二つの尖塔が特徴的なこのコロニアル建築の教会で
赤レンガ造りが鮮やかな教会です
 

saigon87.JPG
 

ちなみにそのレンガは何とフランス統治時代に本国フランスのマルセイユから取り寄せて建築したんだそうです(建材、資材を全て)
建築様式はネオゴシック様式というのだとか
200年以上も前に建てられましたが、今でも現役
日曜日には毎週ミサが執り行われているそうです
 

saigon88.JPG
 

この日は平日とあって多くの観光客が訪れていました
 

saigon89.JPG
 

見どころは教会そのものですが
内部のステンドグラスも素晴らしかった
 

saigon90.JPG
 

こうした手の込んだステンドグラスもすべて
はるばる海を渡りマルセイユから運ばれてきたとは驚きです
 

saigon91.JPG

サイゴン中央郵便局

| コメント(0)

聖母マリア教会(サイゴン大教会)を覗いた後は道路を挟んで隣にある
「サイゴン中央郵便局」へ
こちらも1886年にフランス統治時代に作られた、いかにもって感じのコロニアル建築の建物です
 

saigon93.JPG
 

内部はアーチ型の天井
フランスのオルセー美術館を髣髴させるような造りですね
ちなみに設計者はエッフェル塔を設計したギュスターヴ・エッフェル
似ているのはエッフェルがオルセー(駅舎)美術館をモデルしたためなんだとか

奥に見えるのが「ホー・チ・ミン」の肖像画
ホー・チ・ミンの肖像画や銅像をあちらこちらで見ましたが、ここに飾られている肖像画
ほほえましくていい顔をなさってますね

ちなみにこの郵便局はいまだにサイゴンの名は変えられていないんだそうです
 

saigon94.JPG
 
 
電話ボックスは現在ATMになっており
その上の壁にはホーチミンの地図が描かれています
よく見ると1892年当時のサイゴンと書かれておりました

ちなみにここサイゴン中央郵便局の住所は
「2 Cong Xa Paris, Dist.1, HCM City」
真ん中くらいに「Paris」の文字が見て取れます

フランス統治時代ここに東洋のパリを作りたかったんですね
 

saigon95.JPG
 

ところでここサイゴン中央郵便局にはなぜかお土産屋さんが沢山あります(笑)
その中で私の目に留まったのがこれ
ボルトやワッシャー、チェーンなどの金属部品で作ったエイリアンというかプレデターのようなもの
バンコクでも見かけましたが、いま東南アジアで流行っているのでしょうか
 

saigon96.JPG

さて話題が尽きてきたところでまたお盆休みに行ったベトナムのお話に戻ります

ベトナム戦争が終結した当時、私はまだ中学生
ニュースや新聞などでアメリカを巻き込んだ戦争になっているということは知っていたのでしょうが、戦争がリアルタイムで行われているといった事は記憶に残っていませんでした
記憶の片隅にのこっているのは新聞やTVで見た「ドクちゃん・ベトちゃん」くらいです
 

saigon106.JPG
 

20代の半ばあたりから、開高健著「輝ける闇」や近藤紘一著「妻の国に行った特派員(シリーズ)」などのベトナム戦争の本を読み始めたことで興味が生まれ始めたのを覚えています

そんな私がどうしても行きたかったのがホーチミンにある
「戦争証跡博物館」
旧アメリカ行政機関の建物内に作られた施設です
30年の時代を経てようやく訪れることができました
 

saigon97.JPG
 

各階にベトナム戦争の爪痕が保存・記録さていますが、まずは3階から
いかにも燃え盛る民家の前に立つ怖そうなアメリカ軍の兵隊
そうここ戦争証跡博物館はアメリカ軍が行った蛮行を展示する場所でもあるのです
 

saigon98.JPG

続いて見に行ったのが報道写真家による写真のコーナー
報道写真家の中で日本で最も有名な海外の写真家は何といっても「ロバート・キャパ」でしょう
この博物館にはキャパの生前の写真が飾られていますが、ここベトナムはキャパにとって最後の取材場所となったようです
説明書きには1954年5月25日北インドシナ・タイビン省で地雷を踏み死亡とあります
 

saigon99.JPG
 

さてこのベトナム戦争には日本からもロバート・キャパに憧れた写真家がここベトナムを訪れることになります
名の知れぬフリーランスの報道写真家もいたでしょうが、特に名が知れているのが、この沢田教一でしょう
1967年11月ダクトでの戦いを取材する沢田教一自身の写真がありました
3台のカメラを抱えていますが、「ニッコールオート135mmF3.5を付けたニコンFブラック」が見て取れますね
ただこのニコンこの時代、残念ながらまだ開発途上
故障も多かったようで、沢田自身もそう言って漏らすこともあったようです
もっともこうして当時高価だったカメラを極限まで酷使し、その不具合などがフィードバックされ
さらに同様な極限で試されたことにより、今のニコンやキャノンの絶対的な信頼が有るのかもしれません
 

saigon101.JPG


そこで問題なのがこの
ピュリッツァー賞を受賞した沢田教一の『安全への逃避』という写真
『ベトナムの戦火を逃れようと、幼い子らを伴って必死に川を泳ぎ渡る母子の姿をとらえた作品は衝撃的だった。撮影は1965年9月6日、ちょうど半世紀前である。(日経新聞2015年9月8日朝刊より)』

日本人としてはニコンで撮ってあるものという願望がありますが、これがニコンで撮影されたものなのかライカで撮影されたものなのか、今ではどうでもよいと思えるこんな話も当時の日本では重要だったようです
 

saigon100.JPG
 

写真の下にはアメリカ合衆国国防総省による従軍許可証?らしき写真も展示されていました
 

saigon102.JPG
 

ベツナムの従軍取材の話で沢田教一と双璧をなすのが一ノ瀬泰造
「うまく撮れたら、東京まで持って行きます。もし、うまく地雷を踏んだら、サヨウナラ!」と書かれた手紙を最後にカンボジアで消息を断った
その後、「地雷を踏んだらサヨウナラ」という題名で映画化されてファンも多いかと思います
 

saigon103.JPG
 

そんな彼が1972年10月アンロク付近の戦闘を取材中に被弾したカメラの写真がこの博物館に展示されていました
彼が愛用していたニコンFに弾丸が貫通しているが見て取れます
このカメラはベトナム戦争中に一時帰国の際、持ち帰っていたそうで遺品として残っているのだとか
ちなみにその説明書きのスポンサーはなぜかCANONだったりします
 

saigon104.JPG
 

この「戦争の恐怖」と題された写真も見たことのある方が多いのではないでしょうか
背中にひどい火傷を負いながら裸で逃げる9歳の少女が写っています
ちなみに写真の女の子「ファン・ティー・キム・フック」さん
戦後この写真がきっかけとなりベトナム政府の広告塔として政治的に利用されましたが、その後カナダに亡命し現在はカナダで暮らしているそうです
1997年には国連・ユネスコの親善大使となり、キム財団を設立して、戦争や紛争の犠牲になった子供たちの支援にあたっているそうです
 

saigon105.JPG
 

最後に悲惨な写真
「サイゴンでの処刑」
 

saigon107.JPG
 

何が悲惨かと言うとこの写真が公開されたことにより処刑した南ベトナム警察庁長官グエン・ゴク・ロアンには非難が集中します
エディ・アダムスもこの写真でピュリッツァー賞を受賞しますが、この場に居合わせこの写真を撮ったことを生涯後悔します
エディ・アダムスは雑誌タイムのインタビューで「ロアンは人を殺したが、この写真はロアンを殺した。カメラは最強の武器にもなる。真実を撮った写真もウソをつく、写真の50パーセントは真実で、残りの半分はウソだ。写真を見た人は一様にロアンを非情だと思うが、写真はそうは言っていない」といったのだとか
 


 

処刑されたベトコン兵士グエン・ヴァン・レムは多くの警察官や その家族を殺害した残忍非道なベトコン指揮官だったことが判っています
ウィキペディアには
「処刑の瞬間を撮影した写真は『サイゴンでの処刑』と題され世界各地に報道され、軍事裁判を行わずに路上で処刑を行ったロアンへ非難が集中した。しかし処刑された兵士は正規の軍人ではない上に、一般市民を虐殺したことが明確であった。 戦時国際法において、このベトコン兵士は戦争犯罪にあたるため処刑は合法だった」とあります
だから処刑してよいことにはならないと私自身は思いますが、こういった写真には必ず背景があることも忘れてはならないところです 
ちなみにロアンはベトナムからアメリカに亡命、その後アメリカの支援を受けレストランを開業するも過去を暴かれ廃業の憂き目にあったそうです 

「戦争証跡博物館」に展示されている写真なども同様
確かにアメリカのベトナム戦争での蛮行は許されるものではありませんが、ここに展示されているものはあくまで勝った側の立場の展示物にすぎません

その辺をバランスよく見ながら
其の二に続きます

戦争証跡博物館で報道写真家による写真のコーナーを見た後は
2階の枯葉剤による人体影響を記録したコーナー
エントリーしようかするまいか迷ったけれど、枯葉剤による奇形児のホルマリン漬けなどあまりにも、「ありのまま」すぎて私には伝える言葉もありません
何度書こうと思いましたが、ここは筆を停めさせていただき2階のコーナーはパスさせていただくことにします
ということで次は庭に展示されている戦闘機や戦車のお話に移らせていただきます
 

%7Fsaigon115.JPG
 

そんな展示物の中で私の目を引いたのがヘリコプター「UH-1 ヒューイ」
西側陣営で現役で使われる機材だが、日本の自衛隊も採用しています
何で知っているかと言うと私も丘珠自衛隊で搭乗させていただいた経験があるからです
丘珠自衛隊ヘリコプター体験搭乗

 

%7Fsaigon118.JPG
 

映画「地獄の黙示録」で見たことのある方も多いと思いますが
私がこのUH-1 ヒューイについては別なものを思い浮かべてしまいます
それが「フリークエント・ウィンド作戦」
1975年4月30日南ベトナムの首都サイゴンが陥落し、15年間続いたベトナム戦争が終結します
そのときすでにタンソニャット空港は敵の手におち使用不能となっていましたので
アメリカ人ベトナム人合わせて7千人を救出すべくある救出作戦が始まります
その作戦名が『フリークエント・ウィンド作戦』
ヘリコプターでサイゴンを脱出、南シナ海上のアメリカ艦隊に収容されますが、その際、空母の着艦スペースを確保するため、甲板クルーが人力でヘリを押し出して海に捨てていく様はあまりに衝撃的でした
 

Vietnamese_UH-1_pushed_over_board%2C_Operation_Frequent_Wind.jpg
 

そうです人の命は「ヘリコプター」よりも重いんです
インド洋に次々捨てられていく、当時の新型ヘリコプターUH-1 ヒューイ
当時の様子を記録したyoutubeを見つけたので下にリンクしておきます
 


タンデムローター式の大型輸送用ヘリコプター「CH-47 チヌーク」も展示
こいつもフリークエント・ウィンド作戦でアメリカ人ベトナム人を大量に乗せ洋上に脱出
インド洋に捨てられたのもあったんだろうな〜

もちろんこの機材も日本の自衛隊も採用、現在でも運用されています

 

%7Fsaigon119.JPG
 

他に航空機では
F-5戦闘機
ノースロップ社の傑作といっても過言ではない機材で2千機以上が生産され
スイス・韓国をはじめ今でも現役で運用されています
そういやこのベトナム戦争時代に作られた航空機にはこうしたベストセラーが多いようです

ちなみにマンガのエリア88で風間真の乗る戦闘機F-20はこいつの改良型の派生機です
なんだか尾翼にユニコーンが描かれていてもよさげな雰囲気です
 

%7Fsaigon116.JPG


続いて戦車
M.48 A3 TANKが展示されています
愛称のパットン戦車のほうが名が知れているかもしれません
 

%7Fsaigon122.JPG %7Fsaigon120.JPG
 

兵員輸送車M113も展示されていました
 

%7Fsaigon123.JPG
 

それにしてもこうしてほぼ無傷のヘリコプターや戦闘機、戦車が敵の手に落ちているということは
よっぽど撤退するさいあわてて逃げ延びたということなのでしょう

しかもこれらのヘリコプター・戦闘機・戦車などは当時の最先端のものであり、その後の西側陣営の軍事を支えてきたものばかり
でもそのころ軍事顧問だったソビエトはこうした情報はまちがえなくここでデータを取り持ち帰ったんだろうな
西側の先進技術を駆使してもこの後、しばらく東側の陣営を圧倒できなかったのはもしかしたらこの時の情報流出が原因だったのかもしれません

そんな思いを胸に戦争証跡博物館を後に
ベトナム市場の王様でありボッタクリの総本山「ベンタイン・マーケット」へ向かうことにします

さてしばしblogの更新をさぼっていましたが、またお盆休みに行ったベトナム観光に話を戻します
ところでベトナムといえば「ぼったくり」
これさえなきゃ良い国なんだけどと思っているのは私だけではないはずです
まぁ観光地にはある程度つきものとは思いますが、その「ぼったくり」に対する熱意は並々ならぬものがあるのがここベトナム
その熱意は露店やタクシーなどで特筆しているようですが、その総本山と言えるのがタイトルにある「ベンタイン・マーケット」でしょう
ホーチミン観光では定番観光スポットであるこの場所に行かないわけにもいかないことから
私どももついにその「ベイタイン・マーケット」に足を踏み入れることといたします
 

%7Fsaigon124.JPG
 

東口エリアから潜入しましたが、場内は地元ベトナムの人々に交じり、いかにも白人系の観光客って感じの人が多かった

 

%7Fsaigon128.JPG

約1万平方メートルの場内に2000軒を超えるお店が所狭しと並ぶさまは、超巨大なドンキホーテといった面持ちでした
 

saigon131.JPG
 

ベトナム土産で人気の雑貨を売る店に目が留まります
中でも「ベトナム扇子」にはちょっと心が引かれます
けれど前述のようにここはぼったくりが当たり前の市場、値段交渉する元気もないんでここは手に取るわけにもいきません(日本人とみると店の方のしつこさは半端でないんです)
 

saigon126.JPG
 

ベトナム雑貨の店に加え、ベトナム名産のコーヒーいかにもコピー商品を売る店が並びますが、ここはそれだけではありません
 

saigon129.JPG
 

ホーチミン市街にある大型の市場である「ベンタイン・マーケット」はホーチミンの台所でもあるのです
ということでベトナム中各地から名産物の数々が集められ売られています
当然のように観光客相手ではない地元の方々が利用するお店も軒を並べていました
たとえばこうした魚介類やら肉類の塩漬けや、ビン詰されたもの
よっぽど通でもない限り観光客には縁遠い商品も並んでいます
 


saigon127.JPG saigon130.JPG 
 

食品コーナーで私の目に留まったのは、南国のフルーツ
なんといってもドリアンに目が行ってしまいます
これ食べたいのはやまやまですがホテルには持って帰れないだろうな〜
 

saigon125.JPG
 

食堂エリアもありますが、ここも売り子がしつこい
チェーなど食べてみたいものもありましたが、ここもパスさせてもらいました
 

saigon132.JPG
 

もう少しゆったり買い物や食事を楽しめれば素晴らしいところなのですが
残念なことにちょっと私にはここ「ベンタイン・マーケット」には馴染めませんでした

ちなみにベトナムはそんな悪い所ばかりではないんです
ベンタイン・マーケットをでたところで写真の看板に出会いました
現在ホーチミンでは交通渋滞解消に向け地下鉄の工事が進められていますが
この地下鉄は日本の清水建設と前田建設のJVにより施工されています
総工費約2300億円の大半はアジア開発銀行経由の日本の支援
それをこの国はきちんと看板に掲げてくれているんです
どこぞの国のように地下鉄が日本のODAで作られている事をひた隠しにするのと比べると大違いですね
 

saigon133.JPG
 

2020年この地下鉄一号線は開通予定とのことですが、次回ホーチミンを訪れた時にはぜひとも乗ってみたいものです
その時には再度ベンタイン・マーケットを訪れ、しつこい売り子さんたちと値切り交渉してみたいと思います

ベトナム、ホーチミンでの宿は「ホテルマジェスティック・サイゴン」にいたしました
東洋のパリと称されたサイゴンの面影を残すホテルですが、真後ろに現在の最先端の建築物であるサイゴン スカイデッキが望めます

 
saigon134.JPG
 

観光の中心ドンコイ通りの端に位置するこのホテル
高い天井のある格調あるホールからして期待が持てます
建てられたのは1925年ということですから大変歴史あるホテルで、白いコロニアル様式の気品のある外観が特徴のホテルです


saigon135.JPG
 

さてこのホテルマジェスティック・サイゴン
タイトルにあるように開高健が愛したホテルとして有名なようで
ベトナム戦争の従軍記者として取材にあたった1964年から1965年に約100日間定宿にしたのはこのホテルでした
開高健の本は結構読んでいてファンの一人ですが
今回私がこのマジェスティック・サイゴンを選んだのもそんな理由です

デラックスツインである103号室の部屋の前に行くとその事実を証明するかのようにプレートが掲げられていました
日本人に人気の部屋だそうですが、残念ながら今回この部屋には泊まれませんでした
 

saigon146.JPG saigon147.JPG


早朝にチェックインを済ませてありましたが、その時点ではまだ部屋には入れなかったので荷物を預け市内観光して時間をつぶしていました
ということで午後1時くらいにホテルに戻ったところようやく部屋に入ることに
 

saigon136.JPG
 

予約した部屋はコロニアルデラックスツインのプールビュー
せっかくなのでコロニアル様式を基調とした部屋に泊まりたかったので天井が高い旧館の方にいたしました
気になる宿泊料は朝食付きで2人3泊4万円くらい(1人1泊だいたい7千円弱でした)
やはりアジアに来たのならこうした高級ホテルがお値打ちですね~
 

saigon137.JPG
 

プールビューということでベランダへの扉を開けると眼下にプールが見えます
部屋は中庭にあるプールに面した部屋になりました
ここだとなんとなく涼しげですし、なにより交通量の多い外の喧騒から逃れられます
 

saigon138.JPG
 

ウエルカムフルーツはこんな感じ
リンゴにバナナにランブータン
もちろんこの後いただくことに
(こうしたものは我が家では飾りではないんです)
 

saigon141.JPG
 

旧館ということでバスやシャワーそして洗面台の雰囲気もレトロで良いですね
ただし古いのも考え物で風呂の蛇口が壊れていてバスタブとシャワーの切り替えに難儀してしまいました
 

saigon139.JPG saigon140.JPG
 

冷蔵庫にはサイゴンビールと333
あとソフトドリンクが数本
まだ隙間があるので、このあとスーパーへ立ち寄り
ビールを買ってきて冷やしておくことにします
 

saigon143.JPG
 

ミニバーにはグラスやワイングラス
コーヒカップや電気ポットが備えられています
ちなみにこの辺からは次回来た時のための覚書です
 

saigon145.JPG saigon144.JPG
 

フランスの植民地時代からの伝統なのかミニバーにはワインもありました
 

saigon148.JPG

 

コンセントにはマルチプラグ コンセントもあります
有線のLAN端子もありましたが、無線インターネット アクセスを無料で使えるのも嬉しいサービスでした
 

saigon142.JPG

 
そうそうベッドのターンダウンのあとこんなものがサービスされていました
そうですここベトナムはチョコレートの産地でもあるんです
 

saigon149.JPG

さて部屋の中を確認したら次は昼食用のバインミーを買いに屋台へ向かいます

フランス統治時代の名残を残した
ベトナム風バゲットサンド「バインミー」
ベトナムに来たのなら必ず食べたいB級グルメです
そんなバインミーの有名店がホテルマジェスティック・サイゴンのあるドンコイ通りから少し歩いてグエンフエ通りへいったところにあるということで、ちょっと遅めの昼食を買いに出かけました
 

saigon150.JPG

お店「「バインミー・バーラック」は何とカメラ屋さんの店先
中華風の提灯が見て取れることから、ここは華僑のお店なんでしょうか
一番目立ち、一番良い場所にありますが、もしかしたらカメラ屋よりもこちらの方が本業だったりするんじゃないかな~
 

saigon151.JPG


少し柔らかめのフランスパンに特製マヨネーズやレパーペーストをたっぷり塗り、パクチーなどの香草に加えや大根・ニンジンのベトナム風ナマスにキュウリなどの野菜、それにチャーシューやハムをはさみ、なにやらヌックマムらしいソースをかけ出来上がり
これだけのものが1個15,000ドンで売られています
日本円で80円くらいでしょうか、激安ですね
 

saigon152.JPG
 

スーパーで買ってきたサイゴンビールとともにホテルに戻りエアコンの効いた部屋でいただくことに
 

saigon153.JPG
 

バランスのとれた美味しさは柔らかなフランスパンとたっぷりのレバーペーストの相性でしょうか
側面を見るため切ってみましたがたっぷり塗られたレバーペーストが見て取れます
このバインミー
B級グルメと言うにはあまりにも完成されたバケットのサンドイッチでした
 

saigon154.JPG

さて国内の話も尽きてしまったことから、以前渡航した海外の話などをすることに
8年ほど前お盆休みを利用し伺ったベトナムのホーチンミンの話がまだ更新途中なので、そんなホーチミンの話を再開したいと思います

さて写真はそんなホーチミン市の路上で屋台をひらいているおばさん
なにやらエビ煎餅みたいなのを、路上で竹炭を使い焼いて売っています
どうやら道具一式は天秤棒で担いでここまで来たようです
なんだかベトナムを象徴する風景に思え、ついつい撮影してしまいました
  

saigon162.JPG
 

さて写真屋さんの店先の屋台で買ったベトナム風バゲットサンド「バインミー」
エアコンの効いたホテルの部屋で食べようと思い購入しましたが、ベトナムの炎天下の中歩き回りのどが渇いたので
ベトナムのビールを買おうとスーパーへと向かいます
目指したのは「TAXスーパー(シウティ:ベトナムでスーパーマーケットの事)」
ドンコイ通り・グランドホテルの斜め前「ラッキープラザ」内3階にそのスーパーはありました
スーパーにしては規模が小さいですが、店内にはお菓子類、コーヒー、インスタント麺、調味料、アルコール類などを多く取り揃えています
それにベトナム雑貨や食品系のベトナム土産が豊富に揃って、日本への土産物をいっぺんに買うには便利なお店で
日本人観光客に人気のお店です
万引き禁止のためなのでしょう、入口でロッカーに荷物を預けてから入ります
もちろんビールも冷えた状態で棚に並べられていました


saigon159.JPG
 

そのビールの種類も豊富で
ドイツオクトーバーフェストの中心を担うビール『ホフブロイ』
フランス生まれのテキーラ風ビール『デスペラードス』
ベルギービールの代表格『デュベル』なんてビールも見られました
  

saigon160.JPG
 

さてこのベトナムの旧宗主国はフランスだったこともあり
そんなフランス統治下にあった時代にヨーロッパ品種のブドウが栽培されたりもしました
たださすがにそうしたブドウは熱帯気候に適さなかったのですが
20世紀後半から、ベトナムでも栽培可能なブドウ品種の改良が進められ、さらにフランスの生産技術を導入した ことでワインの質が向上
比較的涼しい中部の丘陵地帯で生産される「ダラット」は
ベトナムを代表するワインとなりました
そんなダラットもずらりと並んでいます
珍しさと相まって良いお土産になるのだとか
ちなみに白ワインは無論、赤ワインも常温ではなく冷やして飲むのがベトナム流


saigon156.JPG
 

そして今回の旅で味を覚え、その後マイブームになった
ベトナムコーヒーのコーナー
「ベトナムのコーヒー」といわれてもあまりピンとこない人も多いかと思いますが
ベトナムは、ブラジルに次ぐ世界第2のコーヒー大国だったりします
チュングエンのカフェで味わって以来、今でも病みつきになっています


saigon158.JPG
 

ベトナムコーヒーは淹れる道具にも特徴がありますが
「カフェ・フィン」と呼ばれる、ステンレス(アルミ)製の独自のフィルターがセットになった
コーヒーも売られていました
 

saigon157.JPG
 

もっとも目的はビール
ベトナムでは主銘柄となる「ビア・サイゴン」と「333」を購入
ちなみにベトナムで「3」は「バー」と発音することから
333はバー・バー・バーとなります
店の方に教えていただき、この後どこにいってもビールはバー・バー・バーと頼みました
 

saigon161.JPG
 

ということでエアコンの効いたホテルの涼しい部屋で
ビア・サイゴン片手にバインミーをほおばります
そうそうこのバインミー
私の住む札幌にも専門店が出来たりと最近人気のようです
 

saigon163.JPG

ホーチン最初の夜は晩飯を求め屋台風ベトナム料理店「ニャーハンゴン」というお店に伺いました
まぁどんなガイドブックにも必ず載っている定番中の定番レストランですが
観光地が密集するホーチミンの真ん中、パスター通り沿いにその店はありました
ちなみにベトナム語で、レストランは(ニャーハン)、美味しいが(ゴーン)ですから
「おいしいレストラン」というシンプルな名前のお店ってことになります
 

saigon164.JPG
 

邸宅風のこちらのレストラン
手前がオープンテラス、奥が屋内席
もっとも屋内席と言っても窓があるわけではなく、全席オープンエア
残念ながらエアコンはありませんでした
ただ店内中央には小さな池があり、噴水の水が涼しげでした
 

saigon165.JPG
 

結構な数のお客さんが入っていたけど、かなりの収容力があるようで
スタッフにすんなり席に案内されます
 

saigon166.JPG


このニャーハンゴンの特徴は店内両端の通路には大きな器に食材や料理が盛られています
ここでスタッフに指さしでチョイスすることができます
ちなみに市内の腕のいい上等な屋台の「お母さん」たちをスカウトしてきてここで料理してもらってるとのこと
 

saigon167.JPG
 

屋台の中にはベトナム伝統のお正月料理「バイチュン(ちまき)」も見て取れました
 

saigon168.JPG
 

今回私どもが頼んだのは
ベトナム料理の代名詞、生春巻き「グォイ・クォン」とビア・サイゴン
春巻きといえば中華料理を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、ライスペーパーを皮にして巻く生春巻きはれっきとしたベトナム料理
中国では「ベトナム春巻き」と呼ばれたりもしますが、これは生春巻きがベトナムから中国へ伝わったからなのでしょうね
海老と香草がたっぷり入った生春巻きをピーナッツバターのソースにつけていただきました
そうそう氷を入れたグラスにビールを注ぐのが、ここベトナム流
  

saigon169.JPG
 

それから並んでいた食材で海老が美味しそうなので
焼いてもらいいただきます
ちなみにベトナムの水産物輸出の3割以上はエビが占めるというエビ大国
日本にも多く輸出され、スーパーなどでよく見られるブラックタイガーはベトナム産だったりもするんです

 

saigon170.JPG
 

そしてここニャーハンゴンのオススメは「チャーゾー(揚げ春巻き)」
パリパリに揚がっていて美味しかった
ピーナッツが載ったブンと呼ばれる米粉麺も添えられていましたが
東南アジアでピーナッツは日本のようにビールの肴ではなく
料理によく使われる食材だったりします
 

saigon171.JPG
 

最後に東南アジアでは定番の「コムガー(チキンライス)」をいただきますが
小皿に盛られたニョクマムベースのタレをかけるとこれが絶品
ごちそうさまでした
 

saigon172.JPG

目覚しい発展を遂げているベトナム・ホーチミンで一番高いビル
「ビテクスコ・フィナンシャルタワー」
地上68階、高さ265mの近代的な高層タワーで
ホーチミンのシンボル的存在とも言えるビルです
グエンフエ通りを歩いているとそれはすぐにわかりました
 

saigon173.JPG
 

ビルの上のほうでまるで舌を出しているような出っ張りはヘリポート
 

saigon174.JPG
 

ビテックス・フィナンシャルタワーの49階にはホーチミンを360°見下ろす有料の展望台があります
展望台の入場料は200,000VND(当時のレートで1,130円くらい)と結構なお値段
けれどそんな展望台より高いフロアである51階には
絶景バー「イーオン・ヘリ・バー」があり
同程度の料金で一杯飲むことが出来しかも入場料は不要です
ということで展望台には行かずに、高層階にあるバーに昇ることに
 

saigon175.JPG
 

ただこのイーオン・ヘリ・バー行き方が難しく
まずエスカレーターで2階に上がり、そこから51階まで上るエレベターに乗り換えるというもの
これが判るまでしばしかかりましたが、ようやくたどり着いたイーオン・ヘリ・バーでは
スタッフに案内され景色が楽しめる窓際のカウンター椅子っぽいハイスツールとテーブルの席をあてがってくれました

ただ残念ながらこの日の天候は雨
ホーチミンの夜景は今一つ
まぁ逆に雨なんでオープンのルーフトップバーより良かったという事にしておきましょう
 

saigon176.JPG
 

そんなわけで雨の夜景を眺めつつ
ビア・サイゴンとモヒートカクテルを愉しみます
ちなみにそんなモヒート
ミントがたっぷり入って美味しかった
 

saigon177.JPG
 

そうそうこのバーでは
毎晩ライブ演奏が行われていて
この晩もついつい長居してしまいました
 

saigon178.JPG

他人に足の裏を触られるというのが、こそばゆくて敬遠していた「フットマッサージ」
今回ベトナムのホーチミンでフットマッサージを看板に掲げる「健之家(プロフェッショナルマッサージ)」を訪れることになりましたが
ここでついに私もフットマッサージ解禁
初めての足裏マッサージを受けてまいりました
この「健之家」香港人経営の本格的マッサージ屋さんだそうで、香港にもチェーン店があるそうです
 

saigon179.JPG


結構な人気店ということで予約の上での訪問
フットマッサージ70分 300,000VND(当時のレートで1,700円くらい)を受けました

香港人経営ということで、足つぼをぐいぐい押してくる痛いマッサージかと思いきや
思いのほかソフト、ところがこれがビックリするほどテキメンに効きました
マッサージを受けたあと、スニーカーを履こうしたらこんなに緩かったっけと思うほど
靴の紐を締めなおしたくらいです
こんなんならもっと早くにフットマッサージを解禁しておくべきでした
次回、香港に行く機会があったら寄ってみたいものです


saigon180.JPG

ビテクスコ・タワーの絶景バー「イーオン・ヘリ・バー」を堪能し、フットマッサージを初経験した後
ハムギー通りを歩いていたところ、鶏肉やガチョウの丸焼き
それにソーセージなどが店先にぶら下がっている光景に出くわしました
これは香港など中華系のお店ではおなじみの光景です
なにか美味しいものの予感
 

saigon181.JPG
 

店の正面に回ってみると
それがホーチミンの中心地で50年以上の歴史を誇る老舗ベーカリー「ニューラン」だということがわかりました
 

saigon182.JPG
 

ニューランといえば、美味しいバインミーを食べさせてくれる超有名店
ショーケースの上にこれでもかとバインミーが積まれています
昼にカメラ屋の店先で売っているバインミーを食べたばかりでしたが
今夜の夜食にと「バインミー・ティット (25,000VND:日本円で140円くらい)」をテイクアウトすることに
  

saigon184.JPG
 

ショーケースを覗くと
ベトナム風肉まん「バインバオ (20,000VND:日本円で110円くらい)」もあったのでこいつも合わせてテイクアウト
 

saigon185.JPG
 

ちなみにニューラン店内は食堂も併設
看板メニューであるバインミー以外にも
フォーやブンなど各種麺料理、お粥やご飯もの、春巻きなどポピュラーなベトナム料理は一通り揃っていて
いかにも地元客といった方が大勢食事していました
 

saigon183.JPG
 

私はというと、ホテルに戻り涼しい部屋でベトナムビール「333(バー・バー・バー)」とともにテイクアウトしたバインミーをいただきますが
そのバインミーを半分に切って断面を覗くと
スライスしたての肉やハムそれにレバーパテそして野菜がぎっしり詰まっています
食べてみると、なによりもパンがとにかく美味しい
ついでに買ったバインバオには肉々しい具に加えてうずらの卵が入っていてボリューミー
2人で半分ずつに切って食べましたが夜食にはちょっと多かったかも
 

saigon186.JPG

ホーチミン2日目の朝
今回宿泊したホテル「マジェスティック・ホテル」からは、悠々と流れるベトナムの大いなる大河「サイゴン川」が見て取れます
そうその昔、ここはサイゴンと呼ばれた都でした
1976年に統一国家であるベトナム社会主義共和国が誕生した際に、革命家で建国の父と呼ばれる人物ホー・チ・ミンにちなんで名づけられサイゴンからホーチミンに変更されてしまいました
いまはこの川にその名が残されています
そんなサイゴン川を行き来する船が見て取れますが、川は水運の拠点として重要なインフラ
川向うには大きな看板が連なっていますが、いかにこの川を船上や川岸から眺める市民が多いのかを如実に物語っています
そのうえ市民の水の供給源としても重要な川だったりします
もっとも川は茶色い泥水で、たまにゴミみたいなモノが流れている、これぞいかにも東南アジアらしい川なんですがね
 

saigon188.JPG
 

私の好きな作家のひとりである、開高健がベトナム戦争時、朝日新聞社臨時特派員として戦時下のベトナムへ赴き
ここサイゴンのマジェスティック・ホテルを拠点にベトナム共和国軍(南ベトナム軍)に従軍していたそうですが
そんな開高健も泊まったマジェスティクホテルの前を流れるこのサイゴン川を眺め、何を思ったか
ちなみに開高健の著書の中にこんな一節があります
『一時間、幸せになりたかったら、酒を飲みなさい。
三日間、幸せになりたかったら、結婚しなさい。
八日間、幸せになりたかったら、豚を殺して食べなさい。
永遠に、幸せになりたかったら、釣りを覚えなさい』
という意味の中国の諺があると、著作の中で書いていたことから戦時中でなければここで釣りでも出来たらと考えたかもしれません
てなわけで私も朝まずめの時間帯、サイゴン川で開高健が好きだったルアーフィッシングをここでやってみました
(釣り道具と麦わら帽子は日本から持参しました)


 
saigon187.JPG
 

残念ながら結果は坊主でした
まぁ気を取り直し朝飯を食べるためホテルに戻ります

先ほどボウズだったサイゴン川眺めつつの朝食
いただいている場所は宿泊しているマジェスティックホテルの5階にあるブリーズ・スカイバー
 

saigon189.JPG
 

そんな朝食会場となるブリーズ・スカイバーには
オープンテラスの席が有り開放感たっぷり
 

saigon190.JPG
 

しかも早めに来たこともあり川側にあるハイツールのテラス席をあてがってくれました
ゆったりした時間が流れていくなか、この景色を眺めながら飲むコーヒーが最高に美味しい
 

saigon191.JPG
 

さて肝心の朝食ブッフェ
ここベトナムは世界三大料理のうちの2か国
中国とフランスが宗主国だったという歴史を持ちます
そんなわけでベトナム料理は中華料理とフランス料理のいいとこどり
まずベトナムは何よりパンが美味しい
そんなわけでパンコーナーにはクロワッサンをはじめとした美味しいパンが目白押し
 

saigon192.JPG
 

ホットミールは
トマトのオーブン焼きと大豆のトマト煮込み
 

saigon193.JPG
 

ソーセージに炒飯
 

saigon194.JPG
 

中華の朝飯の定番、お粥
 

saigon195.JPG
 

フルーツコーナーは南国情緒たっぷり
 

saigon196.JPG
 

もちろんそれだけではなくライブキッチンがあり
そこで熱々の料理を提供しています

まずは定番のオムレツコーナー
 

saigon197.JPG
 

麺のコーナーには
ミーやフォーなどお好みの麺料理をゆで
チキンかビーフのスープに好みの具を入れその場で作ってくれます
このコーナーは毎朝、お世話になりました
 

saigon198.JPG
 

ベトナムのサンドウィッチ
バインミーのコーナーでは自分で好みの具材を使いバインミーを作ることができます
私もレバーペーストたっぷりのバインミーを作っていただくことに
 

saigon199.JPG
 

ということで朝からたっぷりといただきます
 

saigon200.JPG
 

そうそう今朝の釣りはルアーが失敗の原因とかんがみ
こんなところに釣り用の餌(ソーセージ)があったのでスタッフに話して少しばかりわけて貰いました

今回宿泊先となるホーチミンから北西へ100kmの場所に位置する「クチ」
1954年~1975年まで行われたベトナム戦争においては南ベトナム解放戦線(ベトコン)の重要拠点となり、最後までアメリカ軍は攻略できず「鉄の三角地帯」と呼ばれました
そんなこともありクイはベトナム人の不屈の精神を表し、ベトナム人にとっての誇り高き場所となっています
特にアメリカ軍を翻弄させたクチに広がる熱帯雨林の地下に張り巡らされた、約250kmものトンネルをゲリラ戦の拠点としましたが、そこは戦争の激戦地として今も当時の戦争の傷跡が残っていますが、それとともに保存され・・・・
というか観光地化され、多くの外国人が訪れる定番観光スポットになっていました
私どもも入場料90,000VDN(日本円で約500円くらい)を支払い中へ
 

saigon201.JPG
 

まずは国民の父 として親しまれる人物である「 ホー・チ・ミン 」のい肖像画がかかった部屋に案内され
どちらかというと半強制的にベトナム戦争当時のベトナム人の奮闘を描いたDVDを見せられます
ちなみにこの部屋は当時実際に「作戦会議」が行われた場所だそうです
なお、余談ですが映しているのは日本の「SONY」のDVD機器でした
 

saigon202.JPG
 

次はそのおさらい、当時の様子を再現した落ち葉が敷いてある地面に隠されたトンネルへの出入口
人がやっと通れるほどの大きさです
体が大きい米軍が簡単に入ってこられないように、小柄なベトナム人に合わせてこの大きさにしていたそうです
圧倒的な軍事力を誇るアメリカに対して、南ベトナム解放軍はクチのジャングルに身を潜めるゲリラ作戦にでます
かつて旧日本軍もペリリュー島のジャングルで、殺到する米軍の上陸部隊に対し、島中に洞窟陣地を張り巡らせて迎撃し米軍を恐怖に陥れました
そんな戦いを嚆矢として、後の硫黄島や沖縄での戦い方に受け継がれていった旧日本軍のゲリラ戦術
米軍は日本軍の多様なゲリラ戦術のことを「卑怯な日本軍」という言い方で恐れたようです
このゲリラ戦術の記録は戦後米軍に渡ったとのことですが、それが冷戦時代ソ連の手に渡り、その後ソ連と友好関係にあった南ベトナム解放戦線(ベトコン)に渡ったという話があるくらいです
まぁ米軍と戦うのなら、その米軍を苦しめた戦法を知りたいのはもっともなことです


saigon203.JPG
 

これは地下に潜むためにベトコンが作った空気穴
 

saigon215.JPG
 

これはベトコンの作戦会議?もしくは休憩中でしょうか
リアルなマネキンですが貧相な装備が見て取れます
 

saigon204.JPG
 

破壊された戦車が生々しく残っており展示されていました
裏側に1970年にベトコンの遅延式起爆地雷によって破壊されたアメリカの M41戦車と書かれていました
  

saigon205.JPG
 

にしてもただでさえ暑いのに、こんなのに乗って戦う事態ぞっとします
  

saigon206.JPG
 

ブービートラップの見本も展示されていますが
こうしたトラップはクチに数多く仕掛けられ、米軍を苦しめました
 

saigon207.JPG
 

面白かったのが
不発弾を再利用して武器弾薬を作っていた様子を再現したコーナー
 

saigon208.JPG
 

見ているだけで怖いのが
不発弾から火薬を抜き取る作業の様子
実際に失敗して爆発させた例もあったんでしょうね
 

saigon209.JPG
 

アメリカ軍は大量の空爆と枯葉剤などを投下したことが知られていますが
沖縄(未発見の不発弾は約1,900トンあると推計されています)もそうですが、アメリカ軍の爆弾ってどうしてこんなにも不発弾が多いのと思ってしまいます
 

saigon210.JPG
 

で米軍の兵器を改造して作ったリサイクル地雷
これまた米軍兵士を苦しめますが
これを見て「アイアンマン」の一話で捕虜になっていた際に、脱出用に作られたプロトタイプのパワードスーツを思い起こしてしまいました
 

saigon211.JPG
 

さてこのあたりで休憩タイム
売店で缶ビールを買い喉を潤します
 

saigon212.JPG
 

するとどことなく香ばしい香りが漂ってきました
香りの元はこのとうきびの炭火焼き
 

saigon213.JPG
 

ということで焼きトウキビつまみにベトナムビール(333)やってます
次はいよいよクチトンネルに突入します
 

saigon214.JPG

「クチトンネル」
ホーチミンからおよそ100km、クチ県を中心とした場所に造られた、全長250kmの地下トンネルネットワーク
ベトナム戦争中に、南ベトナム解放民族戦線によってゲリラ戦の根拠地として作られ、ここよりカンボジアとの国境付近までトンネルが張り巡らされていました
戦時中、南ベトナム解放民族戦線の兵士たちは様々な工夫をして、狭いトンネル内に身を潜めて暮らしており、当時の生活の様子が見て取れますが
写真はそんな様子の一つ、春巻きに使うライスペーパーを作っているところです
 

saigon218.JPG
 

クチトンネル名物にはライフル射撃もあますが
社会主義国家らしくソビエト連邦軍が制式採用した自動小銃 AK47 カラシニコフが撃て
しかも料金も10発が600,000VND(約3,300円)と大変コスパが良い射撃が楽しめるようです
  

saigon216.JPG
 

ホーチミンサンダルと言われる廃タイヤを再利用したゴムサンダルも各サイズありました
ちなみにベトコンは素材のタイヤを柔軟性のある「日本製」にしたそうです
 

saigon217.JPG
 

そんなホーチミンサンダル制作の再現コーナーがありますが
 

saigon219.JPG
 

当然のように
観光用で販売もしていました
これって買っていく人いるのかな~
 

saigon220.JPG
 

当時の戦争の傷跡ということでアメリカ空軍の戦略爆撃機 B-52が爆撃したクレーターが今も残されています


saigon221.JPG
 

そしていよいよトンネル内部へ
トンネルの中はひんやりしていて気持ち良いのですが、トンネルは狭く中腰での進行を余儀なくされました
トンネルの歩行体験は50mと100mあり、もちろん100mをチョイスしましたがちょっと後悔
 

saigon222.JPG
 

トンネルを抜けた後、ベトナム戦争時の主食であるキャッサバ芋の試食
キャッサバはクチの名産だそうですが、キャッサバの別名はタピオカ芋、そう今流行りのタピオカミルクティの原材料となるんです
 

saigon224.JPG
 

戦争の時の主食というと日本の戦時中の芋を思い浮かべてしまいますが
これがふんわり甘みがあって意外に美味しかった
ピーナッツ砂糖をつけて食べるのがクチ流のようです
 

saigon223.JPG

ホーチミンではベトナム料理の数々を食べてきましたが、あと食べていないのはベトナム中南部名物のバインセオってことで
ビンコムセンターのフードコート「ラップ&ロール」へやってきました
店内を見渡すとベトナムらしからぬ綺麗で清潔なチェーン店です
 

saigon225.JPG
 

ベトコンの拠点だったクチでベトナム戦争時に使われたクチトンネルを歩いてきたあとということで
まずはビール
いつものように333(バー・バー・バー)を頼みますが、こうしたレストランでも缶ビールでの提供
しかも冷え方がイマイチ
まあベトナムなので仕方ないですが、その辺は心得ているようでグラスには氷が入れられ提供されるのもベトナム流


saigon226.JPG
 

てなわけで「バインセオ」ようはベトナム風お好み焼きを頼みます
出てきたバインセオなにはともあれデカい
 

saigon227.JPG
 

ちなみにラップ&ロールと言えば春巻き
バインセオというイメージじゃないと思われるかもしれませんが
肉の代わりにキノコが使われているヘルシー志向のバインセオ、美味しいと評判なんです
黄色く見える周りの皮は卵ではなく、米をミキサーにかけ、液状にしたものをココナッツジュースでとろみと味を付け、ターメリック(ウコン)で黄色に着色したものをフライパンで焼いたもの
結構手間のかかった料理ですね
具はというと中を割ってみたところ「もやし」「キノコ」など野菜が中心でした
スタッフに聞いたところ、こちらは添えられた香草(ハーブ)で巻きヌクマムに付けて食べるとのことでした


saigon228.JPG
 

このバインセオだけで結構お腹はくちましたが 
もう一品頼んだ
蓮の葉に包まれた五目おこわ「ソイ・ラーセン」これも美味しく頂かせてもらいました
 

saigon229.JPG

高層タワーの多いホーチミンにはいくつかの人気ルーフトップバーがあり
昨晩は雨ということでビテクスコ・フィナンシャルタワーにある、51階にある絶景バー「イーオン・ヘリ・バー」を訪ねましたが
この晩は晴れていたこともあり、ホーチミンの夜景を楽しもうと
ABタワー26階にあるルーフトップバー「チリ・スカイバー」を訪れることに
 

saigon230.JPG
 

エレベーターを降りてすぐのところに、室内に洒落たバーの席が設けられていました
ここからも夜景が楽しめ、しかも落ち着いた雰囲気でゆっくりできそうですが
今晩のお目当てはオープンなルーフトップバー
 

saigon232.JPG
 

楕円形のユニークなカウンターの中にバーテンダーがいてカクテルなどを作ってくれるようです
ちなみに夜8時まではお得なハッピーアワーということもあり、せこい私は夜の7時前に伺いました
 

saigon234.JPG
 

オープンバーはこのように鮮やかな赤のライトテーブル
RESERVED「MR.DAN」とテーブルに載っていますが
実は入店の際に予約があるか聞かれ、予約していないけど1時間くらいですぐ帰るといったところ
本来は予約席なのでしょう窓際ならぬ、ビルの端っこので夜景がよく見える
割とよさげなテーブルに案内されました
ということで今宵私は「モロボシ・ダン」ということにしておきましょう
ここまで来てベトナムビール「333」を頼むのも雰囲気でないので、ここはベルギービールの「ステラアルトワ」、我が家の奥さんはトロピカルカクテル「チチ」をオーダー
  

saigon233.JPG
 

この日も熱帯夜ですが、高層階ということもあり風が心地よい
東南アジアではこうしたビルの屋上を使ったルーフトップバーが流行ってますが、涼を求める一つの形なのでしょうね
 


 

眼前に広がる美しいホーチミンの夜景
高層ビルが多いのと周りに遮るものもなく見ごたえは抜群でした
 

saigon235.JPG

ホーチミン市内の北側エリア、ゴーバップ区
ここにはホーチミン一番の観光名所であるベンタイン市場がありますが
そのベンタイン市場閉店とともに、周りの道路に屋台が連なるナイトマーケットが出没します
その規模はホーチミン最大
ここも今回の旅の目的地の一つでした
 

saigon231.JPG
 

屋台といっても今回伺った屋台「ハイ・ルア・サイゴン」
規模は大きく、ホール係の店員さんがウェイトレスさんが居てオーダーを取ってくれます
 

saigon236.JPG
 

屋台の中では一番流行っているように見えましたが
料理を作るコックさんの数も多く、テキパキ提供しているようです
 

saigon237.JPG
 

手前のプラスティクのコンテナは活魚用の水槽のようで
ポンプでエアが供給されています
中を覗くと大きな海老がうごめいていました
 

saigon241.JPG
 

そんな海老たちは大きなBBQコンロを使い炭火で豪快に焼かれています
コンロに近ずくとかなり熱い
これは料理するほうも大変そう
  

saigon239.JPG
 

もっとも焼いているのは海老だけではなく
なにやら鶏肉やら、なにやら変わった魚が焼かれていました
 

saigon238.JPG
 

いかにも地元のお母さんと言った感じの方が、暑さにも負けずにタレをかけつつもくもくと焼いていました
金串にさしていますが、日本の焼鳥を彷彿させますね
ということでこの鶏の炭火焼き後ほどオーダーすることに
 

saigon240.JPG
 

もちろん最初に見た海老も同様にオーダーしますが
炭の燃え具合を見ながら強火と弱火を使い分け焼いているようです
  

saigon242.JPG
 

席に着いたらまずビール
今宵はビア・サイゴン・スペシャルをいただくことに
 

saigon243.JPG
 

出てきた海老ですが、かなりでかい
テナガエビだったようで鋏脚だった長い手の部分も添えられていました
それにしても皮は堅そう
どうやって食べるのか、ウエィトレスに聞いたところ


saigon244.JPG
 

きちんとウエィトレスさんが殻を剥いてくれました
 


 

剥かれたテナガエビがこれ
ニョクマムにつけて食べるとのこと
これがまた絶品でした
 

saigon245.JPG
 

炭火で焼かれた鶏肉も美味しい
 

saigon246.JPG
 

そうそうミトー名物の象耳魚も誰だか頼んだようで
運ばれて行きましたが
明日その地元で食べるので食べるのはその時まで取っておきます
 

saigon247.JPG
 

こんな感じで毎晩もの凄い賑わいの屋台ですが、屋台にしては若干お高めの
テナガエビと鶏のグリルそれにビール数杯を2人でいただき4千円とベトナムにしては激高
私が支払いの際お札の束を出したところ、隣で食事していたおそらくは韓国あたりから来ているカップルがちょっとビックリされているようでした(私どもよりはずいぶんたくさん頼んでいるようでしたし)
まぁテナガエビはミソたっぷりなうえスタッフに剥いてもらったりしたんで仕方ないかな

岸壁に横付けされたレストラン船が見てとれますが、この日はツアーでミトーのココナッツファクトリー見学&メコン川支流のジャングルクルーズにやってきました
ちなみにメコン川とは東南アジアを代表する河川で、東南アジアでは最長の川(その距離およそ4,200キロメートル)
チベット高原に源流があり、中国、ミャンマー、ラオス、タイ、カンボジア、ベトナムの6か国にまたがって流れています
ベトナムのホーチミンとカンボジアの間にある三角州一体のメコン川河口の湿地帯がありメコンデルタと呼ばれる肥沃な大地が有ります
その面積はおよそ4万㎢というから驚きです
今回はそんなメコンデルタのごくごく一部を垣間見させていただきました
 

saigon248.JPG
 

ホーチミンから2時間ほどバスにゆられメコンデルタの船着場に到着
その後は屋根とエンジンが付いた木製船に乗り換えます
 

saigon258.JPG
 

向かった先はヤシの木が多いミトー島
ここはココナッツが名産
てなわけでココナッツファクトリーという、お菓子工場に立ち寄ります
 

saigon249.JPG
 

ココナッツばかりではなく「生はちみつ」はここミトーも原産地の一つ
ベトナムの養蜂場は全国に3万軒は有ると言われ、欧米、アジアと世界各国に蜂蜜を輸出している蜂蜜大国
そんなベトナムの特産品でもある蜂蜜ですが
笑顔が素敵な女性が蜂を怖がる様子もなく、蜜蜂の巣を持って見せてくれました
蜂の群がる中に指を突っ込んで、ハチミツを舐めさせてもらうのだそうですけど
キャンプで蜂としょっちゅう対峙してきた私にはちょっと無理
 

saigon250.JPG
 

蜂蜜と金柑の入ったお茶でティータイム
 

saigon252.JPG
 

米粉を焼いたせんべいや、ドライフルーツも試食
 

saigon253.JPG
 

蜂蜜をなめていたら、どことなく蜜蜂もやってきました
 

saigon254.JPG
 

次はココナッツ加工場へ
 

saigon259.JPG
 

いかにも地元の女学生といった方々が、ココナッツキャンディを袋詰めしていました
 

saigon255.JPG
 

ココナッツの実はここで鉈で割られ
ココナッツミルクをとって加熱、攪拌されます
 

saigon256.JPG
 

ココナッツミルクを絞ったあとの殻はこうしてココナッツミルクを加熱する燃料になるようです
 

saigon257.JPG
 

続いて先ほど試食したドライフルーツの加工場へ
ドリアン、ドラゴンフルーツ、パイナップル、マンゴー、パパイヤ、龍眼などいかにも南国情緒あふれるフルーツが並んでいます


saigon260.JPG
 

ということで試食タイム
食べてみると思いのほか甘くない
フルーツ本来の味がここに有りました(というのか食べなれている日本のフルーツが異常に甘いのかもしれません)


saigon261.JPG
 

そして次はいよいよミトー観光のメイン
メコン川支流を手漕ぎボートでジャングルクルーズ
ニッパヤシというヤシ科植物が生い茂るなかをグイグイ進んでいきます


saigon262.JPG
 

そうメコン川支流のジャングルクルーズ、漕ぎ師であるお姉さんがたの櫂さばきが半端ない
一歩通行ではなくかなりの数のボートが行き交いますが、そんなことに構うことなくスイスイと交わしていきます
 


 

手漕ぎ船はジャングルクルーズの執着地へ到着
小岸のお姉さんとは手を振ってお別れです
 

saigon263.JPG
 

また木造船でミトー中心部へ渡りますが、そのまえにココナッツを一つ渡されました
大きなナタで器用に実の頭を削り、ストローをさして渡した状態
中にたっぷり入ったココナッツウォーターのさわやかな甘さが、灼熱の暑さを忘れさせてくれます
 

saigon264.JPG

メコン川ジャングルクルーズを終えたツアーバスは
昼食時ということでレストラン「メコン・レスト・ストップ(ティエンザン省)」へ立ち寄りました
ここは皇太子時代の天皇陛下も訪れたという有名なお店なのだとか
 

saigon265.JPG
 

アオザイを着た女性が給仕してくれるようですが
いかにも観光地にありそうなレストランです


saigon266.JPG
 

一階には屋根だけのオープンな空間で食事を楽しむ席があり、結構な数の客が食事中でした(欧米系の方が多かったかな)
私どもはツアーバスで来たこともあり、予約されていたのでしょう二階に案内されました
 

saigon267.JPG
 

私に当てが割れたのが、この庭が望める席
そうここメコン・レスト・ストップは広大な土地に建てられたレストラン
庭も大きいんです
 

saigon283.JPG
 

席に案内される途中、水槽がたくさんあり
これから調理されるであろう魚たちを眺めつつ二階に上がります
ちなみに日本語で「ナマモン魚」と書かれていますが、もしかしてこれって「活魚」って意味でしょうか
この魚、昨晩行ったナイトマーケットの屋台「ハイ・ルア・サイゴン」のBBQ炉で焼かれていた魚でしょうか
 

saigon269.JPG

他にはやはり屋台で食べたオニテナガエビや
 

saigon270.JPG
 

ハゼを連想する魚
水面に目を出して浮いています
 

saigon271.JPG
 

それとなんだか日本のカジカを大きくしたような魚が水槽におりました
ハゼやカジカはスズキ目の魚ですからきっと美味しいのでしょう
それにみな活魚、おそらくはメコン川流域で獲られた魚なんでしょう
  

saigon272.JPG
 

さて肝心の当日のメニューですが、日本字が多く訪れるようで日本語が併記されています
どうやら日本人ご用達のお店のようです
まぁ日本人は魚介類が大好きですからね
  

saigon273.JPG
 

そのほかダチョウや鶏の丸焼きなども厨房にはありました
 

saigon268.JPG
 

まずはベトナムビール(333)で喉を潤し
「海老と豚肉の揚げ春巻き」をいただきます
 

saigon274.JPG


次が本日のメインディシュである「エレファントフィッシュの姿揚げ」
メコン川に泳ぐエレファントフィッシをウロコごと揚げられた一品
お皿に立てられた姿はなかなか迫力ありますね
  

saigon275.JPG


どうやってこれを食べるのだろうと思っていると
女性スタッフがビニール手袋をして魚の身をむしって
レタス、ベトナムのシソ、パイナップル、春雨などと一緒に包み春巻にしてくれます
これをビネガーとジンジャーのタレにつけていただきますが
真っ白な身は淡白で噂通りタンバクで美味い
にしてもアツアツの魚の身を、手で直接むしるのは大変そう
 


 

1階のオープンキッチンでは色々料理するところが見ることが出来
ミトー名物の「グレートボール」の制作過程も見学
熱々のフライパンに柔らかいお餅を長いヘラで取って投入
油の上で風船のように空洞のボール状に揚げていく様子がとても面白かったです
 

saigon276.JPG


その「グレートボール」
丸い揚げ餅ですがメニューには「揚げおこわ」と表記されていました
 

saigon277.JPG
 

これも食べ方がわからずただ鑑賞していたら、女性スタッフが持っていき
厨房で切り分けてくれたものを再度持ってきてくれました
 

saigon278.JPG
 

それがこれ
運ばれてきた時は、すでに風船状態ではなくペシャンコな状態
 

saigon279.JPG
 

メニューに「ミトーソメン」と表記されているのは
シーフードの具がのった麺料理です
生地を乾燥させて半乾麺にしてから茹でるのがフォーとの違いで
フォーは元々は首都ハノイを代表する麺料理
そしてこのミトーソメンはベトナム南部の代表的麺料理なんだそうです
 

saigon280.JPG
 

細麺がニョクマムスープによく合います
 

saigon281.JPG


最後にデザート
温かいぜんざいのようなチェー
それにお茶で〆
ツアーに立ち寄るランチにしては、かなり美味しい部類のお店だったように感じました
ということでごちそうさまでした
 

saigon282.JPG

写真はベトナムの高級チョコレート「MAROU」
サミュエル氏とヴィンセント氏の2人のフランス人がベトナムの農園を巡り、厳選したカカオを仕入れて作り上げた高級チョコレート
ホーチミンにある「メゾン マルゥ サイゴン」というお店で購入したのですが
値段は何と1枚50,000VND(日本円で300円弱)と物価の安いベトナムとは思えない程高額なプライスでした
 

saigon286.JPG
 

そんな土産を買った後、ホーチミンの街を歩いていると
前触れもなく突然、南国名物のスコールに出くわしました
街行く地元の人々もいつもの事でしょとばかりに、屋根のある場所でスコールをやり過ごしているよう
もっとも私もこれはとても歩いて帰れる程度の雨量ではないことから
近くにあったカフェで雨宿りすることに
 

saigon284.JPG
 

今回雨宿りに使ったのは
ベトナムのスタバとも称されるコーヒーチェーン「ハイランズコーヒー」
ベトナムの高原地帯・ラムドン省で栽培されたコーヒー豆を使うことからその名が付いたとのこと
2013年に本家スタバがベトナムに上陸しましたが、今もなお安定の人気を誇るカフェです
ちなみに偶然このお店にたどり着いたのではなく、街を歩けばハイランズに当たるとも称されるほど、たくさんある(ベトナムには250店舗ほどあるそう)ことから何気なく立ち寄れました
頼んだのはPhin Sữa Đá(ベトナムコーヒー・ミルク入りアイス)ミディアムサイズ 29,000VND(日本円で165円くらい)
   

saigon285.JPG
 

価格とは裏腹なそのクオリティの高さに衝撃を受け
このホーチンミン滞在中にはチェングエンコーヒーも含め
3度ほどベトナムコーヒーを嗜むことに
いやそれどころかお土産に買ったベトナムコーヒーが切れたら、通販で購入
いまでもベトナム時間を嗜むほどの魅力をこの時感じました

今回ホーチミンでの宿としたのは
フランス植民地時代から営業されている数少ない高級ホテルの「マジェスティックホテルサイゴン」
私の好きな作家である開高健氏や深夜特急で知られる沢木耕太郎氏が宿泊したことで有名なホテルです
下の写真はそんなマジェスティックホテルサイゴンのMバーの前に飾られていた開高健の写真です
ベトナム戦争の従軍取材や釣り紀行で知られる開高健氏は
1958年に「裸の王様」で芥川賞を受賞したのち、小説が書けなくなるといったスランプに悩みます
その際に先輩作家の武田泰淳氏から「ルポを書きなさい、小説の素材やヒントもつかめる」とアドバイスされ
ベトナム戦争時、朝日新聞社臨時特派員として戦時下のベトナムへ赴き、サイゴンのマジェスティック・ホテルを拠点にベトナム共和国軍(南ベトナム軍)に従軍していました
南ベトナム軍に従軍していたこともあり、最後は「九死に一生」を得ての生還
ベトナム戦争の取材の体験をもとにした『 輝ける闇 』を執筆し復活をなしとげます
その後は数々の著書を出版、晩年執筆した釣り紀行は多くのファンを虜にしました
ちなみにわたしもその一人です
  

saigon01.jpg
 
 
そんな開高健氏は酒好きとしても有名、なにせサントリーに勤めていた時はPR誌である『洋酒天国』の編集をしていたくらいです
そして沢木耕太郎氏も「一号線を北上せよ」の中でマジェスティックホテルのMバーをたびたび登場させています
といううことでサイゴン最後(^ ^)の夜は2人の著名な作家が愛した、マジェスティックホテル8階にあるMバーを訪れることに


saigon297.JPG
 

それにホテルのチェックインの際にいただいたドリンクバウチャーには
「2パーソン」「カクテル」にチェックが入れられています
これは2人で一杯やりなさいとの事と受け止め伺うことに
 

saigon298.JPG
 

伺ったのが夕暮れ時のまだ日が沈んだばかりの時間帯ということに加え宿泊客だったこともあり
サイゴン川が真下に臨める割と良い席をあてがってくれました
まぁここで夜景が楽しめる時間まで粘ろうかと思います
  

saigon287.JPG
 

前述の沢木耕太郎氏の著書「一号線を北上せよ」は
ホーチミンからハノイまでの1,800Kmをバスを乗り継いで北上する体験記ですが
筆者がマジェスティック・サイゴンに滞在し、このMバーで「ミス・サイゴン」というカクテルを飲むシーンがたびたび登場します
沢木耕太郎氏の深夜特急を何度も何度も読み返している私が、このミス・サイゴンを飲まずに帰るわけにはいきません
それに ミス・サイゴンは、マジェスティックホテルのオリジナルカクテルで、創業当時からあるもの
ライムとリキュールのシンプルなカクテルです

それともう一杯はやはりマジェスティックホテルオリジナルで開高健氏がよく飲んだと言われているコニャックソーダ「ハッピーサイゴン」
2人の愛したカクテルを2種頼むことに
酒の肴にはピーナッツが出てきました
 

saigon288.JPG
 

カクテルをだらだらと飲んでいるうちに
夜は暮れ夜景が映える時間となってきました
 

saigon290.JPG
 

Mバーにもぽつぽつ客が入り始めました
 

saigon289.JPG
 

ちなみにこのバーは「ブリーズ・スカイバー」とも呼ばれています
そよ風の吹くスカイバーということだそうで、この夜も気持ちの良い南国の夜風が吹いています
そう昼は灼熱のホーチミン
こうした風は何よりも贅沢
すぐそばを流れるサイゴン川は真っ暗な闇となり、遠くには高層ビル群が望めます
  

saigon291.JPG
 

ホテル真横のサイゴン川沿いの通りトン・ドゥック・タン通りはいかにもアジアを象徴するバイクが行きかっていています
 

saigon292.JPG
 

次に頼んだのがモヒートカクテル
ベトナム・ホーチミンで一番高いビル
これはホーチミンの象徴「ビテクスコ・フィナンシャルタワー」51階にあるイオンヘリバーで飲んだモヒートカクテルがミントたっぷりで美味しかったからにほかありません
マジェスティックホテルのモヒートカクテルも同様にミントに加えライムが実ごと入っていて美味しかった
それに我が家の奥さんはミス・サイゴンをお代わりすることに
 

saigon293.JPG
 

モヒートカクテルにはミントの他、ライムが実ごと入れられていました
 

saigon294.JPG
 

このあたりで小腹が空いてきたので「クラブサンド」を頼みましたが
これが結構な量そのうえたっぷりのポテトフライが添えられています
欧米のお腹を空かせた方が多く訪れるのか、かなりのボリューム
しかもかなり美味しい
 

saigon295.JPG
 

ただ案の定、食べきれずスタッフに話してパックに詰めていただき
ホテルの部屋に持ち帰り、部屋の冷蔵庫で冷やしているベトナムビールとともに夜食となりました
 

saigon296.JPG

いよいよ帰国、ホーチミンシティ・タンソンニャット(旧サイゴン)国際空港へ帰ってきました
着いたのが早朝、まだ午前6時前ということもあり空港は閑散としていました
ちなみにタンソンニャット国際線ターミナルは日本のODAによって建てられています
 

saigon299.JPG
 

席はエコノミーですが、JALのステータスを使いビジネスクラスチェックインカウンターでチェックイン
 

saigon300.JPG
 

チェックインカウンターでベトナムビールの「333(バー・バー・バー)」1箱を手荷物として預けましたが
預けた際、さらりとスタッフの笑みが浮かびます
 

saigon301.JPG
 

チェックインを済ませたら、すぐにタンソンニャット国際空港のJAL指定ラウンジ「ローズラウンジ」へ向かいます
このラウンジ、ビジネスラウンジの一つでSASCOが運営しています
スターアライアンス、ワンワールドなど多数のエアラインが利用する共用ラウンジです


saigon302.JPG
 

空港ターミナル3階の9番搭乗ゲート付近に入り口があり、チェックイン時にもらったインビテーションを提示して受付
そこから吹き抜けとなった、2階へ降った部分にラウンジスペースがあるようで、ラウンジを上から見下ろすことができました
 

saigon303.JPG
 

まだ朝早い時間帯ということもあり、ラウンジ内はガラガラ
落ち着いた感じのソファーが並んでいます
 

saigon304.JPG
 

ちょっと洒落たソファーやテーブルのコーナーもありました


saigon305.JPG
 

「サイレントゾーン」があり薄暗い部屋には仮眠チェアーが並んでいました
乗り継ぎで時間がある際や空港のラウンジで1泊なんてこともありますので、こうした設備はうれしいですね
 

saigon306.JPG
 

さて次は飲み物と食べ物があるダイニングエリア
冷蔵庫にはホーチミン滞在中いったい何缶飲んだだろうと思えるベトナムビール333(バーバーバー)がたっぷり入れられていますが
シンガポールのタイガービール
そしてソフトドリンクが並んでいます
  

saigon307.JPG
 

ビジネスラウンジらしくワインもありますが
冷やして飲むのが主流のベトナム
冷蔵のワインセラーが設置されていました
 

saigon308.JPG
 

東南アジアらしく南国風のフルーツが並んでいますが
なぜかみなラップでくるんであります
これは私が伺った時間が早く、このあと朝食の時間帯だったよう
 

saigon309.JPG
 

そのほか
暑い国ではありますが、ホットミールがずらりと並びます
 

saigon310.JPG
 

朝食の時間帯ということで、粥などがならんでいます
中華の影響もあるでしょうが、ベトナムにも粥文化はありしかも美味しいそうで
豚モツ入りのお粥「チャオロン」が並んでいました
このチャオロン、そういえばホーチミンで屋台で売っているのをよく見かけました
 

saigon311.JPG
 

ベトナム料理の代名詞
生春巻き「ゴイ・クオン」もあります


saigon312.JPG
 

これまた当然と思える、米麺の「フォー」のコーナー
これは自分でスープを注いで食べるようになっています
薬味にピーナッツがあるのが、いかにも東南アジア流
 

saigon313.JPG
 

ということで、席に着いたらタクシーウェイをいくエールフランスを眺めつつ
ベトナムでは最後となるベトナムビール333、朝からやることに
 

saigon315.JPG
 

そんなわけで朝飯にしたのはフォー
 

saigon314.JPG
 

そしてやはりホーチミン滞在中に虜となったベトナムコーヒー
ラウンジではインスタントでしたが
これが圧倒的シェアを誇るコーヒーブランド「G7」
ここでようやく試し飲みできました

saigon316.JPG
 

そうそう近代的な設備を誇るタンソンニャット国際空港にあって
ラウンジから見た風景にこんなのがありました
なんだかベトナムらしく、微笑ましく感じます

いや~それにしてもblogで海外ラウンジの話は久しぶり
しばらく行ってないな~
 

saigon317.JPG

ホーチミンシティ・タンソンニャット国際空港から成田国際空港への向かうJL750便に乗り込みますが
実はチェックインカウンターで嬉しいことがありました
それがなんとエコノミークラスからビジネスクラスにアップグレード
快適なフライトで成田空港へ向かう事に
ちなみにお盆休みの超ハイシーズン
札幌〜ベトナム往復、サーチャージ込み8万円そこそこのチケットだっただけにちょっとビックリ


saigon318.JPG
 

機材はボーイング社のB787-8ドリームライナー
座席は「JAL SHELL FLAT NEO」
ゆとりの座席はエコノミークラスからくらべたら雲泥の差です
しかも座席を多少斜めにはなるがフラットベッドになる仕様で、食事後はぐっすり眠ることが出来ました
搭乗時間が6時間しかなく、この座席ではもったいないといった感じ
 

saigon319.JPG
 

写真を何枚か取っていたらCAさんが気を利かせて写真を撮ってくれました
 

saigon320.JPG
 

離陸してすぐにホーチミン市街地上空へ
機内から町並みが望めましたが、1975年4月30日北ベトナム軍が南ベトナムの首都サイゴンを陥落してわずか40年で飛躍的な経済成長を遂げたベトナムを象徴する姿を見ることが出来ました


saigon321.JPG
 

飛行機が水平飛行に入ったら、お楽しみのビジネスクラスの食事タイム
実はこのため先ほどのローズラウンジでは少し遠慮気味に飲み食いしていました
まずはシャンパンから
 

saigon322.JPG
 

我が家の奥さんは洋食
前菜はちょっとピンボケですが
・豚肉のムサカ
・スモークサーモンローズ
・蟹マリネのズッキーニ巻き
 

saigon332.JPG 
 

洋食のメインは
・的鯛のプロバンサル風
 

saigon324.JPG
 

そろそろ日本食が恋しくなった私は和食をチョイス
前菜は手前から
・ほうれん草のお浸し
・スモークサーモン・アスパラ巻
・鯖の煮物
・茄子味噌
・若布入り玉子焼き
・豆腐の味噌餡掛け
・海老団子と野菜の煮物
・鶏の酢醤油焼き
・鱸塩焼きおろし添え
 

saigon323.JPG
 

和食のメインが
・牛フィレ肉 ちり醤油添え
・炊きたてのご飯(機内で炊いているそうです)
・味噌汁
・香の物
 

saigon325.JPG
 

この牛フィレ肉が分厚くてボリューミー
しかもベトナム料理ばかり食べていた胃に醤油がしみわたります
マンガ「美味しんぼ」で、牛肉に一番合うソースは醤油というのがわかる気がします
 

saigon326.JPG
 

デザートは
・ジンジャーカスタードケーキ
これは紅茶でいただきました
 

saigon327.JPG
 

あとひと眠りした後
お好きなときに、とメニューに謳われている
JALオリジナル麺の
「らーめんde SKY」「うどんde SKY」「そばde SKY」が好きな時に食べられるそうなので
私も今回、そばde SKYをいただくことに
ちなみにこのシリーズ、気圧の低い機内食用として開発されており、約85度のお湯で美味しく食べられ、しかものびにくいのが特長なんだそうです
 

saigon328.JPG
 

こんな感じでアップグレードされたビジネスクラスで快適な6時間のフライト
成田国際空港に帰ってきました
このあと新千歳空港へ乗り換えますが、それまでの間はJALのサクララウンジで過ごします
まずは、熱いシャワーを浴びて
 

saigon329.JPG
 

その後飲んだ樽生ビールが効きます
いや~ベトナムの缶ビールもよかったのですが、やはりサーバーから注ぐビールは最高ですね
小ぶりなサンドイッチを肴にいただくこととなりました
  

saigon330.JPG
 

なんだかんだで話が長くなってしまいましたが、8年前に行ったベトナム・ホーチミンの旅はこれで終了
ようやくblogに書き終えることが出来ました
ベトナム戦争終結から40年という節目のホーチミンを巡り歩いてきましたが
戦争の傷跡は確かにまだ残ってはいましたが、それにもましてドイモイ政策による経済発展はすさまじいものでした
経済発展の一部にはもちろん日本からのODAの影響がありますが、それを日本のODAによってこのインフラは整備されたとしっかりと看板などで明示され日本との友好を示していたことも、今回の旅でベトナムの印象を良くした要因の一つです(まぁどこぞの隣国とは大違いとはあまり言いたくはありませんが)

でも何よりも平均年齢31歳と日本では考えられない、多子若年化の国
それにベトナム戦争で米軍を打ち破り、その後の中越戦争でも中国を撃退しアメリカと中国に勝ったというプライド
そして他の国にはないなにかパワーのようなものを感じました
 

saigon333.JPG
 

まだま発展は止まらないように思え、このblogを書き綴るうちに、またふつふつと旅心が疼いてまいりました
ということで次の海外旅行再開の対象は
大好きなマンガ「大使閣下の料理人」の舞台となったベトナムの首都ハノイも良いかもしれません
 

saigon332.jpg

カテゴリ

月別 アーカイブ

Powered by Movable Type 7.7.1

このアーカイブについて

このページには、過去に書かれた記事のうちホーチミン2015カテゴリに属しているものが含まれています。

前のカテゴリはバンコク2016です。

次のカテゴリはバンコク2014です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。