富山県の五箇山にある合掌造り集落を2か所見た後は30分ほど車を走らせ
岐阜側にある「荻町城跡展望台」
ここは崖っぷちの高台にあることから、世界遺産白川郷合掌造り集落を見下ろすことが出来ました
よく見る白川郷の映像もきっとこのあたりから撮られているんでしょうね
114棟が現存する荻町の合掌造り家屋を一目でみてとれる絶好の撮影ポイントでした
しかもこの荻町城跡展望台は駐車場のすぐ脇にあります(まぁここまで上がってくる道は車一台がやっと通れる程度の狭い道なんですけど)
けれどガイドブックに載っている白川郷の集落から足で上ってくるのは多少しんどい行程なので車で直接来るルートとしました
これが大正解、駐車場はガラガラでしたので即座にこの風景を見ることが出来ました
まぁコロナ禍で観光客が少ないのも簡単に駐車場に入れられた理由なんですが
その後、白川郷の集落を散策しようと「村営せせらぎ公園 駐車場」に向かいましたが、こちらはさすがに満車、団体客を乗せた観光バスもひっきりなしにやってくるほど
警備員に案内され臨時駐車場へ
重厚な造りの合掌造りの家屋を見て回りますが、五箇山の集落とは一味違い
こちらは名の知れた観光地といった面持ちです
そんな観光地化された白川郷ですから見て回るところはいろいろあるようですが、あまりにも観光地化され過ぎて秘境感は今一つ
それに時間に限りがあることから白川郷では最大級の建物である「長瀬家」一軒と搾り見学していくことにします
その長瀬家
5層建ての合掌造り家屋
平成13年には30年ぶりに村人総勢500人による大屋根ふきが行われました
心のきずなである「結(ゆい)」の精神を受け継ごうという村人の思いをテーマに
10か月にわたり取材のうえNHKスペシャルで放映され、話題になったんだとか
ということで入館料300円を支払い入館
内部を見学させていただきます
ちなみにこの長瀬家250年続く旧家で
加賀藩の藩医を務めたこともあるのだとか
何だかこうして家財を見てもなかなかの
玄関をあがってすぐのところにある囲炉裏
訪れる人もまばらなことからちょっとあたらせていただきます
そんな囲炉裏の脇の階段を上がり屋根裏屋へ
上がった屋根裏部屋には、什器や生活用具が並んでいますが
ここは昔、養蚕の作業場だったようで
養蚕棚の上には、蚕箔という籠が数多く並んでいます
本来ならこの蚕箔籠に蚕座紙を敷き、その上で蚕に桑をやり飼育していましたが
食べ残した桑や蚕の糞を取り除くのに便利だったようです
特に蚕の糞は前々回のエントリー世界遺産五箇山菅沼合掌造り集落にて日本のバイオテクノロジーの発端を見る「」でお話しした通り床下で火薬を育てるため
蚕の糞が重要な原料となっていたからでした
蚕の繭から糸を取って糸枠に巻く養蚕の糸巻器や
機織機なども展示されていました
屋根裏部屋で見た景色の中で特筆すべきは
重厚な茅葺き屋根は、実は梁の上に乗っかっているだけと言った景色でした
2階には「使用人の寝床」なる部屋もありました
天井が極端に低いのですが、「主人より頭を上げないように・・・・ということで天井が低くなっている」との記載も有りました
さて本来ならここで飛騨牛でも食べに行く予定でしたが、朝食バイキングで食べ過ぎたせいか
ここで朝食の予定は撤回
代わりに「いさなみ」というお店の前で足をとめました
ここでは注文のたびにガスレンジで一本づつ丁寧に焼いてくれているようです
と言うことで「五平餅」をオーダー
「であい橋」を渡りつつ頬張りました
渡ったた先には「白川郷合掌造り民家園」も有りましたが
有料なうえ訪れる人もいないうえ時間も迫っていたことからこちらはパス
中部セントレア空港を目指します