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新型コロナウイルス感染症対策として4月7日に発令された緊急事態宣言でしたが
6月19日には全国の移動が解禁された
そんなわけで海の日を交えた4連休
いまだ感染者数のすくない大分県の湯布院を目指すことに
 

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使ったのはJAL
「おともdeマイル割り」という航空券を使った旅です
普段ならこうした連休にはとても使えないようなチケットなのですが
やはり新型コロナウイルスを警戒してか、残わずかですがチケットは残っていました
ちなみにこのチケット
一人が1万マイルを使い、「おとも」となるもう一人が2万円から3万円ほど
今回は新千歳から福岡への直行便といった長距離便が3万円ほどと激安
 

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宿も古民家をリノベーションした、由布院の赴きのある宿
もちろん温泉が自慢の宿で貸し切り風呂が4つもある宿が3泊で34,500円のうえ
例のGO-TOキャンペーン対象で22,500円になり
1泊7千円ほどとビジネスホテル並みの価格となりました
おかげで航空券とホテル代合わせて2人で52,500円
これで3泊4日の九州の旅を楽しむこととなります


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ということとで旅の始まりはいつもの新千歳空港JALファーストクラスチェックインカウンター
ここを訪れるのが、なんとこれが半年ぶりとなりました


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JALダイヤモンド・プレミアムラウンジ
連休と言う事もあり結構混雑していました
 


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ただいつも誰かが使っている、このマッサージチェアが空いていましたので
20分ほど揉んでもらい、リフレッシュ
このあとの蜜となった旅程の前にリラックスさせてもらいました
 

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ラウンジの食べ物もソーシャルディスタンス
おにぎり(鮭・野沢菜)やパンは出ていましたが、味噌汁、スープは有りませんでした


そのうえこのあと福岡空港から宿となる湯布院まではレンタカーを運転していかねばならないため、残念ながらいつもの樽生ビールは飲めません
 

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ほどなく搭乗時間となり
2時間半のフライト
途中東北の日本海側の海岸線を望みながら
目指すは福岡空港
梅雨前線の真っただ中となりました
 

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うどん伝来の地といわれる博多
「博多うどん」として知られていますが、その麺は、コシが強い讃岐うどんとは真逆で
コシがなく、もっちりふわっとしているのが特徴で
そんな柔らかな麺をアゴ、鰹節などで取った透き通った出汁でいただくのが特徴です

そんな博多うどんに限らず、九州各地には地域に根付くご当地うどんがたくさんあり
どれも一度食べたら病みつきになるそうで
今回の九州旅行の最初の訪問地は地元の方おすすめの名物うどんのお店となりました
 

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そんな名物うどんを食べようと、やってきたのは由緒ある古びた名店とは真逆化とも思える
九州自動車道下り線基山パーキングエリア「モテナス基山」
基山パーキングエリア周辺で事故渋滞してましたが、せっかく教えていただいたのに
これを食べず通り過ぎるわけには行かないと立ち寄りました
中に入ってみると大規模なパーキングエリアとあって九州各地のお土産コーナーやフードコートが並んでいます


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お目当てはなんとこの中にあるフードコート
ラーメン・カレー・定食などのお店などのテナントの一つがこの「つつじ庵」でした
ちなみにこのお店、月に1万6千食以上売り上げる超人気店
普段なら人が並んでいるんでいるようですが、新型コロナウイルスの影響か人はまばらでした
 

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フードコートということで、セルフサービス
メニューを見ると
気No1は肉うどん、No2はかしわうどんとのこと
 

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そこで頼んだのは我が家の奥さんが、写真手前の「かしわうどん」
私はというと冒頭の写真の「肉うどん」
鰹の効いた出汁に甘く煮込んだ牛肉のエキスが混ざったスープが絶品でした
 

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そうそうかしわうどんと言えば鳥栖の名物うどん
そのおこりは昭和31年に、鳥栖駅6番ホームの中央軒において出していた「立ち食いうどん」で、
駅に用はなくとも、わざわざ入場券を買ってまで食べていくお客も居たという名店

そんな伝統がここにもあるのか
このフードコートには立ち食いコーナーまでありました
 

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さて食べたら病みつきになったこのうどん
この九州旅行中にもう一軒くらい伺おうとも思いましたが
他に行くところがあり、これが唯一の九州うどんとなってしまいました

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今回の由布院での宿はらんぷの宿
茅葺き屋根の宿で庭が広くとられていますが
割と最近できたばかり

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特徴となるのは「まねき猫」ならぬ看板娘ならぬ猫
ちなみに下の写真のぬいぐるみは違います
 

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客にかなり慣れているようで、ドアなんか開けてると部屋にまで遊びに来たりもします


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温泉はもちろん掛け流し、4箇所ありしかも貸切で利用できます
まずは母屋にある一番大きな風呂
 

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別館脇にある露天風呂
ここは私のお気に入りで前朝早くに入っていました
 

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そして離れにある岩風呂が2つ
 

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貸し切りということでこんなこともさせていただきました
 

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部屋はダブルベッドにトイレ・シャワー
 

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ダイニングテーブル・冷蔵庫があるだけのシンプルな造り
 

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そんならんぷの宿の魅力の一つがこの母屋にある
 

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供用キッチン
厨房機器とカラトリー
 

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それにダイニングを自由に使わせて頂いています

ここで夜な夜なここで知り合った方と飲み過ごしたりと
外国人あたりはこうしたサービスが嬉しいでしょうね
 

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ちなみにこのダイニングにおいてある缶ビール(350ml)が何と一缶150円とかなり良心的な価格で売られていました
しかもそれがなんと「アサヒ・スーパードライ」と「サッポロビール・黒ラベル」
サッポロビールはきっと近くにあるサッポロビール日田蒸留所で作られたものなんでしょうね
 

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それにエスプレッソメーカーやソフトドリンクのサーバー
 

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氷の生成器などがあり
買ったばかりの大分や宮崎の焼酎をいただいたりと
 

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毎日のようにここのダイニングやキッチンを使わせていただき
湯治気分を味わさせていただきました
 

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さてまた先月行った九州の話に戻します
福岡空港からレンタカーを使い、ひたすら南下
夕方湯布院に到着しチェックインを済ませた後向かったのが
由布院観光の定番「湯の坪街道」
由布院中心部から金鱗湖周辺まで続くレトロな雰囲気の土産屋やレストランが立ち並ぶ、いかにも観光者向けの通りです
散歩コースにちょうど良いとやってきました

6月25日には新型コロナウイルスの感染拡大防止のため発令されていた緊急事態宣言も全面解除
少しは賑わいが戻りつつあるここ由布院ですが、やはり新型コロナの影響で日本観光客の姿はまばら
特に年配者とすれ違うことはほとんどありませんでした
ただ近年の観光地には珍しく若者が多かったように思えます
逆に言うと年配者はこの新型コロナに警戒しているようです(まぁあれだけTVで煽ればそうならざるを得ませんが)
ただマスクもせずに歩く外国人観光客は少数ですがおりました
 

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湯の坪街道を金鱗湖周辺までしばし歩いたところ
突如現れた、おとぎの国のような複合施設「湯布院フローラルヴィレッジ」
ここには映画「ハリー・ポッター」の撮影地ともなったイギリス・コッツウォルズ地方の街並みを再現した小路とのことですが
こちらはずばり若者の姿しかありません
なんだか不釣り合いな場所に迷い込んだ気になりました
 

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さてその湯布院フローラルヴィレッジ近くにお目当てのお店がありました
それがタイトルの「地酒・諸国珍味 角打屋」
ここ湯布院でなんと角打が楽しめるお店です
 

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もちろん本業?は酒屋
店内には九州特産の焼酎は無論、ここ九州で醸される日本酒が棚にこれでもかと陳列されていました
(ちなみに写真はお店の方に承諾をいただき撮影、blogに掲載させていただいています)
 

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冷蔵ケースには「ゆふいんビール」に加えて
ここにだけしかない「地酒 由布美人」なるポップがありました
なんとこの由布美人、角打屋が酒蔵に造らせたオリジナルの看板商品なんだそうです
 

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店内にはお酒だけではなく漬物をはじめ鶏の炭火焼、柚子胡椒など
日本酒や焼酎にあいそうな九州の珍味も並んでいました
 

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さて角打屋と言うことで、「地酒 角打メニュー」
お酒と肴をいただきたかったのですが
この時すでに午後5時
そうこうした日帰り客の多い観光地の夜は、割合早めの店じまいすることが多く
ここ角打屋も例外ではないようで、私が訪れたときはすでに店じまいが始まっていました

 

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けれど一杯くらいは飲んでいこうと「由布院ヴァイツェン」をタップから注いでもらいいただきます
 

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それに由布美人大吟醸など数杯試飲
ここのおかみさんに写真を撮ってもらいました
また湯布院に来たら、必ず立ち寄らせていただきます
 

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湯の坪街道の終点「金鱗湖」までやってきました
紅葉や湯気のように湖から湧き出る「朝霧」が、この湖の魅力なんだそうですが
残念ながら伺ったのが夏の夕暮れ
紅葉は無論、朝霧を鑑賞することはかないませんでした
 

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ということで、花より団子
金鱗湖から歩いて数分のところに「由布まぶし心金鱗湖本店」がありこちらで足が止まりました
もともと湯布院滞在中に由布まぶしは食べるつもりでしたが、初日にこの店にたどり着く頃はすでに閉店(ラストオーダー午後5時半)しているだろうとふんでいました
まぁ金鱗湖本店ではなく駅前支店は夜も営業しているとのことでしたので、そちらに行こうと思っていましたが
この日の午後6時過ぎでも金鱗湖本店はまだ開いていたことから、せっかくなら本店の料理と思い伺うことに
 

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入店するとたくさんのマネキネコが迎えてくれました
席はテーブル席と座敷がありますが、ここはあらかじめ決めていたプランが有りました
 

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さてまぶし料理といって頭に浮かぶのが、鰻のひつまぶし
けれどこちら由布まぶし心では、鰻のひつまぶしは無論
大分ブランド牛の豊後牛や地鶏のひつまぶしがあり
それぞれテイクアウトが可能なんだとか
しかもテイクアウトが常識となる昨今ですが、この由布まぶし心では以前よりテイクアウトでの提供を行っていてかなり手慣れているようでした
そう今回のプランはそのテイクアウト
 

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オーダーしてから20分余り
出来立てのほかほかの豊後牛重を抱え、今回の宿となる
湯布院らんぷの宿に舞い戻ります
 

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このらんぷ宿の特徴の一つに供用キッチンがあり
流しやIHコンロ、電子レンジなどの厨房機器やカラトリー
それにダイニングテーブルを自由に使わせて頂いています
 

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ちなみにこのテイクアウトの豊後牛重
店内で食べる量より1.5倍から2倍の分量なんだとか
2個ではなく1個の牛重を2人でシェアしていただくことに

さてその豊後牛重、大分のブランド「豊後牛」のサーロインが湯布院産のひとめぼれのご飯の上にたっぷりと載せられています
しかも食べ方にはルールがあり、一杯目はそのまま
二杯目は柚子胡椒・山菜・漬物と一緒に頂き
三杯目はだし汁を注いでお茶漬けでいただくというもの
残念ながら三杯目のだし汁は付いてはいませんでしたので、一杯目と二杯目しか楽しめませんが
それでもさすがは豊後牛
柔らかくて美味かった


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そうそう備後牛重だけでは物足りないのでスーパーで 
「ヤズ」なる地元で食べられている魚の刺身とシメサバを購入
九州の甘口醤油でいただくことに
ちなみにその「ヤズ」ですが、出世魚であるブリの幼魚のことらしく
春から夏にかけて旬を迎える魚なんだとか
 

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これらをインスタントの味噌汁とともに、ビールで流し込みます
他にもさとうのご飯など自炊セット抱えて、湯治気分を満喫いたしました
 

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さて今回の九州旅行
行き先を決めるにあたり、メインに考えたのが「宮崎の都農ワイナリー訪問」
ゴールデンウイークにも予定していましたが、新型コロナ感染防止のため自粛、リベンジでの訪問となりました

そしてもう一つ九州と言えば立ち寄りたい場所、それが「高千穂」「日向」などの日本神話の故郷ともいえる場所でした
ちなみに昭和30年代生まれの私ですが
何故か小中学校時代に歴史の授業などで日本神話について教えられることはありませんでした
けれど「海彦山彦」「八岐大蛇」「因幡の白兎」「天岩戸」などなどを絵本や図書館で借りてきた本で読み、興味を持って過ごしていたのは今でも覚えています
そして最近の歴史マニアに語られる、「卑弥呼」「天照大神」同一説
そんな歴史の根幹も見て回りたいといった欲求もありました

ということで九州旅行2日目は宮崎県美々津
都農ワイナリーにほど近い「神武東征神話」の故郷となる場所です
この美々津、街自体の景観もよく
明治から大正時代にかけて日向灘に面する港町として栄えたということで
立縫の里には、その時代を偲ばせる白壁や出格子、虫籠窓など京風の趣がある街並みで
国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています
 

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そしてその美々津立縫の里の先に立磐神社があり
鳥居と御神木の奥に質素な佇まいの社殿がありました
この神社のご祭神は底筒男命、 中筒男命、 表筒男命、の住吉大神の3神に加え
神武天皇の四柱の神々が祀られる由緒ある神社です
神武天皇が祀られるとあってこの神社を参拝すると「水難除」「海上・交通安全」「武運長久」「勝運」といったなんだか猛々しい効果があるのだとか
そんな効果のある神社ですが、この日の天候は雨、他に参拝客も居ずなんだか寂しい感じもしますが、まずは参拝
 

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そしてこの立磐神社に立ち寄ったわけは
境内には神話に登場する神武天皇が東征の際、立ち寄り腰掛け指揮をとったたと伝えられる「御腰掛け磐」があったからです
さすが岩そのものが御神体、崇拝の塊であるこの岩に腰掛けるわけにはいきません
写真だけ撮らせていただきました
 

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続いて伺ったのがその立磐神社正面にある「日本海軍発祥之地碑」
まぁ海軍発祥の地といっても日清・日露戦争や第二次世界大戦中の旧海軍の発祥ではなく
ここ美々津から神武天皇が大水軍を編成して東行の船出をした地ということが起源とのことです
まぁ「水難除」「海上・交通安全」「武運長久」「勝運」といった海軍にはぴったりの効果のある立磐神社がありますので当然といえば当然ですが

旧海軍が関係がないとはいえ、実際には戦時中に皇紀2600年記念事業の一環としてこの碑が建立され、今も碑の脇には自衛隊旗(旭日旗)?が掲げられていました
 

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神武出航伝説のある東征の地、美々津
その地を示しているのは「神武天皇お船出の地」の看板
 

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そして沖合いに見える七ツ礁と一ツ礁と言われる岩礁
この岩礁の間、通称「お船出の瀬戸」を通り東征し、再びこの地に帰ってくることはなかったそうです
そんな風習が今もタブーとして残され、この「お船出の瀬戸」と呼ばれる水路を通って沖合に出る船乗りは居ないのだとか
 

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こんな感じで神話の故郷「美々津」を探求
次はここから割合近くにある都農ワイナリーを目指します

今回の旅の目的地の一つ、宮崎の都農ワイナリー
都農ワインの「キャンベル・アーリー」はイギリスで毎年発行されているワインの専門書「ワインレポート2004(WINE REPORT 2004)」で、世界で最もエキサイティングなワイン100選にも選ばれたいわくつきのワイナリーです
そんな都農ワイナリーですが、実はそのワイナリーの小畑暁社長は我が家の奥さんの大学時代の同級生
そんなこともあり、社長みずからワイナリーを案内してくれることに
 

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まず最初に案内してくれたのは、そろそろ収穫時期となる葡萄畑「牧内ビンヤード」
都農ワインの原料となる葡萄は、100%都農町産
台風がしょっちゅうやってくるうえ年間降水量が3千mmにも達するような多雨地域
一般的にブドウ栽培には不適地と言われる気候の都農町ですが・・・
そんな葡萄畑はビニールの被覆で果実や葉に直接雨が当たらないよう覆われていました
このビニールの被覆は降雨対策だけではなく病害対策・減農薬にも貢献しているのだとか

自然に近い形の栽培で葡萄畑の雑草はあえて抜かずに微生物を蓄えているようで
葡萄畑散策中、雨にもかかわらず何度か蜘蛛の巣に引っ掛かりました
 

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シャルドネはこのとおり近々収穫を迎えるようです
 

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収穫されたピノ・ノワール、シラー、テンプラニーリョ、ビジュノワールは、シンプルに上から圧力をかけるだけで搾るこのバスケットプレスにて搾汁をします
これから収穫時期となるためか、バスケットプレス前では総出で大量のコンテナを洗っていました


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こちらは最新式の搾汁器「Europress T35」
ワイナリー全般に言えるのですが、こうした先進の設備を用い
科学的に醸されているのが、都農ワイナリーの特徴
「設備の先行投資」がこのワイナリーのモットーのようです

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大型ステンレスタンクが見て取れますが
このワイナリーには大小20基のステンレスタンクでワインを醸しているそうです
 

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また買っちゃったーなんて言葉が聞かれた、ワインのろ過機
「マイクローザ」のロゴの入ったフィルターが見て取れますが、お話しすることはできませんが実はこの1本がびっくりするようなお値段なんだとか
 

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イタリアヴェロ-ナに本社を置くMBF社製のワイン用の瓶詰機
10,000本の瓶詰を8時間で行うといった高性能は無論
通常のコルク栓やツイントップコルク、スクリューキャップ(ステルヴァン)
スパークリングワイン用コルク栓に使われるきのこ型にコルクを打って、耐圧用の針金をしたりなどの作業や
最近はやりの「ゾーク栓」にも対応しているようです
聞くところによると、これもかなりお高いんだとか
 

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瓶詰機の近くにはワインの瓶詰を待つ空き瓶たち
ここには透明なガラス瓶が並んでいました
 

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衛生管理は酒造りの基本、ワインは繊細なものですから例外ではありません
この「オゾンだっしゅツイン30」でオゾン水を生成し機械・設備は徹底的に洗浄しているのだとか
 

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ここで伝統的なコルクでの封印作業も体験
昔はこうしてワインに栓をしていたのですね
その昔、ワインの品質を落とすブショネはこの作業も一因だったかもしれません
 

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続いて連れていかれたのが瓶熟成の倉庫
ここにには冷却ユニットが装備され涼し気
そんな倉庫ではワインのラベル張りが人力で行われていました
フレンチオークの樽250本にシャルドネ、シラー、ビジュノワールなどを貯蔵し熟成させているのだとか
 

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瓶内二次発酵によるスパークリングワイン造りも小規模ながら行われていました
 

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最後に2011年に導入されたグラッパの蒸留器も見せていただきました
なにやらイタリア バッサーノ・デル・グラッパに趣き
設備や蒸留方法を視察してきたのだとか
最近はやりの「ジン」の製造にも使えそうですね


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ワイナリー見学後、直営店で土産のワインを物色


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カフェでコーヒーをいただき
昔話に花が咲いていましたが、次の予定の姫泉酒造見学の時間が迫ってきましたので
そうすに都農ワイナリーを後にしました
 

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今回は新型コロナウイルス感染予防の観点から
ワイナリー見学を断っている中、社長自ら長時間にわたり丁寧な説明とワイン造りのポリシーを伺いながらの見学ありがとうございました

写真は宮崎県日之影町を流れる五ヶ瀬川が作り出す渓谷の風景です
今年7月上旬に熊本南部を中心に九州全域に甚大な被害をもたらした記録的な豪雨があり、私の訪れた7月下旬もここ五ヶ瀬川は激流が流れていました
けれど何だか仙人が住んでいそうな森の雰囲気がありますね
それもそのはず森林面積が92%を占める日之影町は、平成18年に全国初の「森林セラピー基地」に認定された森林浴の町です
 


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そんな日之影町を訪れた理由は森林浴ではなくタイトルにあるようにここ日之影町にある姫泉酒造の酒蔵見学
激流となった五ヶ瀬川を挟んで川向にその蔵は有りました


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その姫泉酒造、天保2年創業の老舗酒蔵で、ここ宮崎の日之影町の五ヶ瀬川沿いで紅芋、麦、餅米、とうきびなどさまざまな原料で醸す焼酎の酒蔵、昭和43年ころまでは日本酒も造っていたのだとか

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そんな蔵で私たちに七代目姫野社長兼杜氏から直々に昔ながらの、焼酎造りの説明を受け、経験と知識、そして感を研ぎ澄まして醸す焼酎蒸留の一部を垣間見させていただきました
 

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写真はドラムと呼ばれている機械
このドラムは回転式になっており、回しながら米を均一に蒸していきます
蒸した後は蒸した米を40度まで温度を下げて種付けされますが

見学者用なのでしょう丁寧に説明書きがあり
①ドラム
1.米洗い浸せき
2.蒸寸
3.冷して種麹をかける
と書かれていました
  

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続いて麹棚
これも説明書きには
②麹棚
1.ドラムで一晩おいた麹を発酵させる
2.一晩置いた麹を一次仕込に送る
と書かれていました
 

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続いて一次仕込み
ここで製麴された麹を水と酵母と混ぜ合わていきます
ここで登場するのが仕込み水

そうこんな山奥の森の中で古くから
この五ケ瀬川沿いの日之影町に蔵を構えた理由はずばり「仕込み水」
数千年前の阿蘇の大噴火により流れ出た溶岩が木々を焦がしながら堆積し、数百メートルにもなり冷えて固まりその下に形成された炭化された層(蔵の対岸となります)から湧き出る泉を発見したのが先代の当主です。この水が、清酒、焼酎造りに適していると考えた先代が、現在130年以上経つ蔵をここに構えた一番の理由だと言われております。現在も対岸より湧き出る水源よりホースで引っ張り、焼酎造りの仕込み水、又、近隣住民の生活用水としても使われています。
水は、当社の命ともいえる先代が残した偉大なる財産です。
(姫泉酒造HPより拝借)

こんな話を姫野社長が熱く語っていました

 

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ちなみに三角棚にある麹を、ホーロータンクに投入するのは人力
手押し車でこのスロープ状の登坂板を使いタンクに投入するのだとか
なかなかの重労働のようです
 

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さすがは天保2年創業の老舗酒蔵
私が生まれたころ作られたホーロータンクが今も現役でした

 

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こうして作られた一時もろみ
そして2週間ほどかけ発酵させたもち米焼酎作成段階の芳醇な「二次もろみ」
双方香りをかがせていただきました
 

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そんな仕込みをしているこの蔵は約130年以上経っており、酵母や細菌が蔵に宿り、柱や壁を黒く染めていました
 

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発酵を終えた「もろみ」はこの常圧蒸留釜で蒸留され原酒になります
 

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原酒は樽などで熟成され
琥珀色した甘みのある「米焼酎 天保二年の約束」などの焼酎となります
 

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瓶詰め作業や洗浄に使われる道具たち
 

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蔵の屋根裏部屋にも連れて行っていただきました
ここには日本酒を醸していた時の酒造りに使われてきた貴重な道具などが保管されていました
ただ残念なのが、博物館級の古い酒造りの道具が酒蔵見学の際に盗難にあったりした事もあり、現在は団体の見学はお断りしていりのだとか

そうそうこれは内緒ですと教えられた
焼酎の品質を左右する重要な成分の一つの油状成分
そのろ過方法がなかなか九州らして感動でした
 

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最後に焼酎の土産を物色
ワインのような味ていう限定芋焼酎「月と陽」と本格芋焼酎「無濾過御幣~夏茜~」を購入
これらは次回キャンプで楽しもうと思います
 

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姫野社長自ら焼酎造りを丁寧に説明いただきましたが
先般行った都農ワイナリーとは真逆となるような「新しいものはいくらでも生まれてきますが、古いものは一度辞めたら作れない」といった経験や人の感による酒作の一端を見させていただきました
お忙しい中、私どものためにご説明いただき感謝感謝です

世界農業遺産に認定される日之影町七折の棚田
山々に囲まれた山間地で、耕作地が極めて少ない地域にあって古くからの特徴的な農業が現在に受け継がれています
里山や渓流、集落と棚田が織りなす美しい景観
日本にもまだこんな風景が残されていたんですね
 

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姫泉酒造でこれまた古くからの伝統に基づいた焼酎造りを見学した後は神話のふるさと
天孫降臨の舞台ともいわれる高千穂峡へ
ところが本来ならこんな景色が拝めるはずだった高千穂峡
 

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(高千穂観光協会HPより拝借)
 

8月上旬に北九州を襲った豪雨の影響で上の写真のようなエメラルドグリーンの神秘的な水面が望めるはずが
こんな泥にまみれた激流の高千穂峡を見ることに
もっともこれもレアと言えばレアな景色なんですが・・・・
 

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ここで気を取り直し伺ったのが昭和参拾年創業 元祖流しそうめんの看板のある「昭和参拾年創業 元祖流しそうめん 千穂の家」
 

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メニューにも元祖流しソーメンと謳わ書かれていますが
元祖流しソーメンと謳う店は多く
岐阜県郡上市美並町にある「釜ヶ滝 滝茶屋」や
岐阜県郡上市の「阿弥陀ヶ滝荘」
兵庫県 宍粟市の「元祖流しそうめん みやなか」
鹿児島の指宿にある「唐船峡のそうめん流し」などなど全国に多数存在いたします
まぁどこも水の美味しい地域という共通点はあるようです
 

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もうすでに午後2時ということもありますが、新型コロナの影響でしょう
観光地の人気店であるにも関わらず、千穂の家には私どもの他に客はおりませんでした
どうやら思う存分、夏の風物詩「流しソーメン」が楽しめそうです

店内には4本の竹の樋が横たわり、そこに高千穂峡の玉垂れの滝の清水を引っ張って流しています
ここに伺った7月下旬にあっても水はキリッと冷たい
 

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ということで一人前600円の高価な流しソーメンを流していただき
ソーシャルディスタンスのビニールの幕が物悲しいなか
貸し切りの流しソーメンを堪能してきました
 

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昼食に流しソーメンだけでは少し物足りないこともあり
千穂の家の隣で販売している、ご当地グルメ「高千穂バーガー」も食べていくことに
 

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この高千穂バーガー
内閣総理大臣賞を受賞した
高千穂地区管内で子牛生産から肥育まで地域一貫生産された高千穂牛
これをもっちり食感の古代黒米バンズに日本一の和牛「高千穂牛」のバンズを挟み
特製デミグラスソースで味付けした、ファストフードとは一線を画すご当地グルメです
 

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我が家の奥さんが頼んだのは「チキン南蛮バーガー」
実は本日宮崎を訪れた際に食していこうと画策していて、時間の関係で伺えなかった
チキン南蛮がやはり食べたくて頼んでしまった一品
 

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店の奥にあった五ヶ瀬川の激流が流れる高千穂渓谷を望むカウンター席で美味しく頂かせてもらいました
 

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天孫降臨の地として語り継がれる「高千穂」
写真にある幾何学的な柱状節理が独特で美しい渓谷
そこを流れる五ヶ瀬川はエメラルドグリーンの水面が生み出し
まさに神秘的な光景が眺められるはずでした
 

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(高千穂観光協会HPより拝借)
 

ところがここを訪れた7月
「令和2年7月豪雨」と命名された九州を中心とした今回の大雨がこの辺りを襲いました
おかげでここを訪れた7月下旬はエレラルドリーンどころか、泥の濁流が流れ日本の滝百選に選ばれた「真名井の滝」を見ることとなりました
まぁレアな景色と言えばレアなんですが
 

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高千穂峡の代名詞、貸しボート
その乗り場も濁流に飲み込まれていました
なるほどこれに乗りたくて、出発前にホームページで再開を心待ちしていましたが
これはボートなぞ乗れるような状態じゃなかったんですね
これカヌーイストだって危ないと思える激流です
 

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おそらくは川に落ちたらまずは助からないといった激流
整備された遊歩道が無ければ危なかしくってしょうがないほどでした
 

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そんな遊歩道からは
柱状節理でできた断崖「仙人の屏風岩」が見て取れたり
 

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趣の違う3本のアーチ橋
「高千穂三橋」などを見学
 

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「荒立神社」の分祀らしき祠がここ高千穂峡にありました
芸事の神様を祀る神さま「猿田彦命」と「天鈿女命」を祀る神社とあって
かなりの人気でした
 

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さて観光名所を見てきた後はこの荒立神社をはじめとした天孫降臨の地のパワースポット
神社巡りをすることに

高千穂八十八社の総社として古くから信仰を集める高千穂神社にやってきました
ここは縁結びの神様として有名なんだそうです
 

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主催神は高千穂皇神であるニニギノミコトやコノハナサクヤヒメ、トヨタマヒメノミコトをはじめとした日向三代とされる三組の皇祖神夫婦
こうした日本神話の中で重要な役割を果たした神々を祀る神社であり
鎌倉幕府をひらいた源頼朝もここに鉄造狛犬を奉納していたりもします

さてその高千穂神社は創建は古く1900年前に垂仁天皇時代に造られたそうですですが
実際のこの社殿は1778年に造営されたものなんだそうです

 

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けれど実際には観光用の夜神楽が行われる、隣の神楽殿のほうが有名だったりもして
私どもの目的もその夜神楽だったりします
このあと高千穂の神社巡りをいたしますが、まずは高千穂神社にて御朱印帳を買ってから回ろうとまず最初にやってきました
 

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ということで御本尊や御神体の分身、御朱印帳デビューとなるこの一冊は天孫降臨の地
いわゆる日本のルーツとも言える場所「高千穂神社」で初となる御朱印帳をいただくことに
 

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御朱印帳の特徴が写真のように
広げて眺めることが出来るようになっていますが
そんな高千穂神社オリジナル御朱印帳の1ページ目にはもちろん高千穂神社の御朱印をいただきました
ここで槵觸神社の御朱印をいただくことができるとのことなので、ついでに頂いてしまいました
 

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さてこの御朱印帳を手に入れたおかげで、今後旅のプランが一つ増えることになりそうです

日本神話の中でももっとも印象に残る話が「天岩戸伝説」
弟である須佐之男命の悪行に怒った天照大神が、岩屋に隠れてしまい世界が暗闇に包まれてしまい神々が困ってしまうというお話です

そんな天照大神の岩戸隠れの神話に登場する「天岩戸」が、実在し今も現存するとして祀られているのが、宮崎県高千穂町にある「天岩戸神社」
日本神話の故郷を巡るのが今回の旅のテーマということもあり
高千穂神社に次いで訪れることにし、ついでに御朱印も貰おうとやってきました

伺った「天岩戸神社」駐車場わきでは写真の手力男命の戸取像が迎えてくれます
神話に登場する手力男命が岩の戸を取り払うシーンが力強く再現されています
 

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もう一つ
天照大神の銅像もありました
太陽を神格化した神であり、八百万の中でも最も尊い神とされる最高神「天照大神」
この神様は、実在したとある女性をモデルにしているのではないかと考えられています
その実在した人物とは「卑弥呼」
あの魏志倭人伝に登場し邪馬台国の女王として鬼道と呼ばれる呪術を使用し、国を治めていたとされる女性
科学的な方法で分析、整理すると「天照大御神=卑弥呼」説が浮かびあってくるんです
卑弥呼が死んだという事が、精神的支柱をなくしたという意味で世界が真っ暗になった
それが「天岩戸伝説」のではないのかというものです
まぁこの話はまた後日・・・
 

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さてまずは西本宮鳥居をくぐり西本宮へ
 

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西本宮は神聖な場所なので、写真撮影は禁止
遠くからパチリ 


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隣接する神楽殿(天岩戸遥拝所)
ここで年に数位回、無形文化財 天岩戸神楽である「天鈿女命の舞」が舞われるんだそうです
残念ながら今回の旅ではそのチャンスには恵まれませんでした
 

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太鼓橋から望む岩戸川の渓流
普段なら趣のある景色なんでしょうが、やはり泥水にまみれた激流が流れていました
 

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そんな先には間口40メートル、奥行30メートルの大洞窟があり、ここに八百萬神が集まった大洞窟が有ります
天照大神が岩戸にお隠れになった際に、天地暗黒となり八百万(の神がこの河原に集まり神議されたと伝えられる「天安河原」
議会制民主主義の原点とも思える場所が、なんとここ日本に有りました
 

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天安河原宮の御祭祀は思金神、八百万神
思金神は祭器とも言い伝えられていますが、天照皇大神が磐戸に篭った際に、八百万神が集い神話に出て来る作戦を考えた会議の中心人物
もしかして今で言うところのコンピューターのような存在だったかもしれません
 

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そんな天安河原には石が積まれた跡をあちらちらに見ることになりました
「願いを込めて小石を積むと願いが叶う」との言い伝えがこの景色に表れているようです
 

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神話の故郷、高千穂での神社巡り第三弾は
昔から芸能関係者など多数の著名人が参拝に訪れることで有名な「荒立神社」へ
ただこの日訪れたときはすでに夕方5時過ぎ
「茅輪」が作ってありましたが、もう神社は閉まる時間くぐれませんし
御朱印もいただくことはなりませんでした
 

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「手水舎」に吊るされた、木の板にこの神社について解説書きがありました
主祭神として猿田彦命と天鈿女命を祀られていますが
猿田彦命はニニギノミコトの天孫降臨の際に道案内を務めた神
そして天鈿女命は天照大神が天の岩戸に隠れた際に、楽しげに舞い踊った神として知られています
そうしたことから天鈿女命が芸能の神として祀られる事となっているようです
ちなみに神社の名となった「荒立」は切り出したばかりの荒木を利用して急いで宮居を造ったため、荒立宮と名付けられたといわれています

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「歳神」と書かれた看板のある鳥居
歳神とは、正月に家々で迎えて祀る神
その年の豊作,幸福を司る
年により来臨の方角が異なるが,その方角を明きのほう,恵方といい,万事に吉であるとされています
 

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心をこめて力強く7回打つと願いが叶うという「七福徳寿板木」
板木は今風の楽器のイラストがありました
森にひっそりと佇むこの荒立神社ですが、芸能関係者に人気が高いこともあり
その人気にあやかり参拝者も多いのだとか

 
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他にもこの神社にはいろいろありそうですが
今晩のメインイベント、高千穂神社の夜神楽に並んでおかないと入れないかもしれませんので
そろそろ高千穂神社に向かうことにします

特等席で高千穂神社夜神楽を見学

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『鎮守社から神様をお迎えし、夜を徹して三十三番を奉納する、高千穂の夜神楽』
国の重要無形民俗文化財に指定されています
ただその夜神楽を見たくても開催される期間は限られますし、夜を徹し舞う夜神楽を観光のついでに見るのは少し無理があります
そんな観光客用に夜神楽の一部を抜粋した「高千穂神楽」を高千穂神社の神楽殿では365日毎晩、奉納しているとのことでした
 

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ただしいつもとは違い、今年は新型コロナウイルスが猛威をふるっていたため
ソーシャルディスタンスを保つ意味で新型コロナウイルス感染症の感染防止のため、入場者は普段より抑えた80名
しかも先着順とのことでしたので早めに高千穂神社の神楽殿に伺っていました
 

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おかげでなんと一番に入場でき
舞台正面の目の前の席で神楽の奉納を楽しむことに
 

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まず始まったのが
「手力雄の舞」
天の岩戸伝説の中に登場する怪力の手力雄命が、天照大神が身を隠して引きこもった天の岩屋の場所を見つけ出すために、耳を澄ませて手掛かりになる音に耳を傾けたり、思案しながら、鈴と御幣を手にして天岩屋を探し当てる姿を表した舞
 

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続いて
「鈿女の舞」
鈿女命が天の岩戸に身を隠して引きこもった天照大神を外へ誘い出そうとする姿を表した舞
 

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そしてメインイベントとも思える
「戸取の舞」
天の岩戸伝説で、天照大神が神々の誘いに乗ってついに岩戸を少し開けて身を乗り出してきた隙に、怪力の手力雄命が渾身の力を込めて岩戸を取り外す、力強く豪快な舞


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こいつは動画でも撮ってみました
 


 

最後に
「御神体の舞」
イザナギノミコトとイザナミノミコトの夫婦神が、その年に穫れた穀物を使って仲睦まじくお酒を作って神前に奉納する姿を表した舞
を見て終了
 

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終わって外に出るときには、2回目の夜神楽を見るための客が大勢並んでおり
早めに来てよかったと胸をなでおろすことに
ただ2回目の夜神楽は夜の9時過ぎに始まり、終わるのは夜の10時過ぎ
高千穂に宿泊する観光客は良いとしても、私のような宮崎県の隣である大分県湯布院に舞い戻る方は多分まれでしょう
もっともそのために早めに高千穂神社に来ていたのですが・・・・
 

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高千穂からの帰り道、ナビとこの手力雄とウズメに騙され、迷い込んだ祖母山を超える県道8号線
車一台がやっとの九十九折の道路
しかも木や草が道路に覆い被さるうえ、所々舗装が切れる悪路をやっとの思いで抜けてきました
ただし悪いことばかりではなく、あちらこちらで祖母山の野生動物たちとも出会いました
もしかしてこれはナビのお導き?
 

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たどり着いた湯布院らんぷの宿に着いたのは、深夜の11時
露天風呂につかり今日の疲れを癒し
 

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コンビニ飯と姫泉酒造「無濾過御幣」ワンカップで湯布院の2日目を締めくくります
 

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昨日は高千穂から深夜にらんぷの宿に帰宅、就寝は遅くなりましたが
いつもの癖で朝早くに起きてしまったことから、また朝から活動開始
レンタカーに乗り込み日本百名道のひとつ「やまなみハイウェイ」を走り湯布院から車で10分足らず
阿蘇くじょう国立公園の狭霧台駐車場へやってきました
ここには湯布院の絶景を一望できる展望台があり、ここでコンビニで買ったパンで朝食にします
 

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その後向かったのが
本日のお目当であるは大分マリーンパレス水族館「うみたまご」
 

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ほぼ開園と同時の9時過ぎに入園します
玄関先には大分マリーンパレスうみたまごの看板娘ミナミアメリカオットセイが呼び込みをしていました
 


 

入園してすぐ迎えてくれたのが
アロハを着てマスクをしたアザラシ
 
 
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そして目の前に広がる豊後水道に生息する魚介類
関サバに関アジの水槽
そう今回ここを訪れたのが7月下旬でしたが、冬季間であれば必ず食べただろう
マアジとマサバが食べられずに泳いでいました
 

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さて私自身ここ大分マリーンパレス水族館「うみたまご」は
いつかは訪れたい水族館NO1
そのわけはここの目玉たるメイン水槽「大回遊水槽」マーメイドホール
1850tの容量を誇るこの日プラ株式会社製のアクリルの水槽にはなんと90種類、1500尾の魚たちが泳いでいます
えっ日プラ株式会社製のアクリルの水槽ってジンベイザメが泳ぐ沖縄の美ら海水族館「黒潮の海」や大阪・海遊館や旭山動物園の白クマ舎にもあるんじゃないのと思われますが
実は今から50年以上昔に世界で初めてこの形を作ったのが「うみたまご」で前述の水槽はここのパクリだったりもします
元祖ともいえるこの水槽が以前から気になっていましたが、ようやく今回訪れることが出来ました
 

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水深は8mもあるアクリル水槽は、2フロアを突き抜くようにそびえ立っていますが
その中には・・・・


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成長すると体重が200kgとなるタマカイ
その後ろにはこっそりとアカシュモクザメが泳いでいたり
 

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テンジクザメ目科のオオセが寝ていたりします
 

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海のギャングともいわれている
巨大なニセゴイシウツボが見られたりしました
 

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熱帯エリアでは人気の魚がカクレクマノミ
 

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そしてサンゴ水槽の主役
ナポレオンフィッシュ
 

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他には水族館にはかならず居るアマゾン川の巨大魚ピラルク
私自身は開高健の小説「オーパ」の初の獲物と言ったイメージが強くあります
 

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ここうみたまごで見たレアなシーンがコレ
アザラシの健康診断
採血はこんなにも大変だというのを見せてもらいました
 

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暑くて遠慮したかったのですが、屋外のプールに行ったところ
イルカのパフォーマンスが始まる少し前
 

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同じく屋外には
別府湾と一体となったインフニティプールのような美しい水槽に、ボラやマアジが泳いでいて
触ることも可能なんだとか
 

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海獣であるセイウチは上から見るとこんな感じですが
 


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水槽から見ると・・・
 

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優雅に泳ぐセイウチに癒されたりもしましたが
 


 

ゆっくり見る時間もないほど予定が詰まっていたりもしましたので
残念ながら40分ほどの滞在で水族館を堪能し、次の目的地を目指します

由布院鶏の炭火やき「高天原」

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大分マリーンパレス水族館「うみたまご」での鑑賞を早めに切り上げやって来たのは
由布岳の登山口近くの長閑な山の中にポツンとある由布院鶏の炭火やき「高天原」
キャンプ仲間で地元のYさんお勧めということでやってきました
ただしこのお店、もともとの任意に加え昨年TBS系のテレビ番組「櫻井・有吉 THE夜会」で紹介されたこともあり混雑必死のお店でもありました

そんなわけで開店時間の1時間近く前にやって来たのですが
高天原構内の入口に鎖がかかっていて中には入れません
けれど連休と言うこともありすでに3台の車が並んでいました
 

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古民家を改修したような高天原ですが、既に40年以上も営業を続けられており、創業者である「お母さん」が現役で息子さんとともに2人で切り盛りされています

 

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店内も昭和初期を思わせますが
こんな所にもソーシャルディスタンス
席となるテーブルを減らして営業しているので、外にはたくさんのお客様が待たれています
いや~早めに来ていて良かった
 

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もとは床の間と思わせる場所には、古物商に並ぶようなものがずらり並びます
 
 
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さてテーブルに置かれているメニューを見ると
「鶏」「砂ズリ」「レバー」この3品のみ
あとは飲み物とご飯と味噌汁が有るだけです
 

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何を食べようか悩んでいると
年季の入った七輪には真っ赤に熾きた炭が運ばれてきました
そうここは炭火焼きの鶏を食すのがデフォルトのお店です
もっともここ湯布院のある大分は「チキン南蛮」で有名な隣の宮崎となら日本で一番鶏の消費が多い県なんです


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頼んだのは当然のように
秘伝タレ漬けした大ぶりの地鶏(2人前)
 

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それに砂ズリ(1人前)とレバー(1人前)
人気の地鷄は無論、生姜味が引き立つ砂ズリ
そして鮮度がいいのか、しっかりとした弾力のレバーを炭で炙ると、まさにそれはレバーペースト
バケットに載せて食べたら美味しいだろいな〜と思わせる炭火焼きを堪能
付け合わせの大ぶりの青南蛮は、今朝がた市場で目について仕入れたもので歯ごたえが良く美味しかった
 

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一緒に頼んだご飯は雑穀米
お味噌汁はお豆腐やワカメで具沢山
 

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これであとビールが飲めれば最高な焼き鳥を存分に堪能してまいりました
 

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お店のお母さんと会計の際、お話しさせていただきましたが、まだまだお元気な様子
また機会が有ればお邪魔いたします

タイトルにある「天領」とは江戸時代における江戸幕府の直轄地の俗称
江戸時代幕府直轄の城下町として栄えたのが「天領」で、今なお往時を偲ばせる古い建物や町並みが数多く残っているエリアになっていて
日田は「九州の小京都」とも呼ばれていて重要伝統的建築物群保存地区に指定されています
ところが新型コロナの影響でしょう、観光客は御覧の通りまばらでした
 

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特にここ日田豆田町の街並みは石レンガの道沿いに土塀白壁の建物が残り
由布院観光の定番「湯の坪街道」より重みがあるように感じますが、そのあたりは認知度の違いのように感んじました
 

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日田と言って我が家が立ち寄る定番となるのが、「日田醤油」
天皇献上の栄誉を賜った高級味噌醤油で、本物の醤油がここで購入できます
 

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「これ一本」を土産にすることに
 

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他にも大分県の最高峰!!皇室と首相が乗る政府専用機搭載中 ANAビジネスクラス採用10年目
の大分県 ぶんご銘醸の麦焼酎「むぎ 杜谷」が売られていたり
 

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日田はイチョウのまな板の名産地
とのことでまな板屋が有ったりもします
 

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専門店天然銘木楓ではイチョウのまな板も有りましたが、ここは端材が500円で販売されていたので檜の端材をキャンプのさいのまな板兼盛皿用に購入

 


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昨今のキャンプでは紙皿は論外としても、プラスチック皿でさえ駆逐され
こうした木の食器が流行っていたりするからです
たぶん店に方はこうした需要が有るのが気づいていないのでしょうね
 


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日田杉の名産物杉下駄屋さんにも立ち寄り
下駄を買っていくことに


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観光客が減少しているのか
そんな下駄が激安の100円で販売されていました
 

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ちなみに最近の下駄は底がラバー張りと言うことを知りました
 

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阿蘇くじゅう山系の北に位置し周囲を山々に囲まれる大分県日田市
「水郷日田」と呼ばれるほど豊富な水資源に恵まれていて水がおいしいことから、たくさんの酒蔵が集中しています
例えば大分の麦焼酎の代名詞「いいちこ日田醸造所」や寛政元年(1789年)創業の蔵元「老松酒造」
そして私の住む札幌を冠としたビール会社「サッポロビール九州日田工場」
もちろん日本酒の蔵もあります
それが豆田町の一角、花月川の一新橋近くにある高い煙突が目印の白壁瓦葺きの蔵が今回の目的地「薫長酒造」
江戸時代の元禄15年(1702年)に建てられた一番古い蔵をはじめ、
5棟の蔵がすべて建築当時のままで残っている全国的にも大変珍しい酒蔵群が見て取れます
 

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蔵元ショップの奥には杉玉がつるされていて、酒造の一部には酒造りの工程や昔の酒造りの様子をしることができる、「お酒の学習室」がありますが、新型コロナの影響かやってはいませんでした
 

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けれどここはすでに蔵の一部
大釜の上に甑を乗せ、これで米を蒸す
「こしき」による蒸しの器具(もしかしたら今は使われていないかもしれません)
 

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というのもその隣にはいかにも現役で使わているであろう
連続蒸米機と呼ばれるお米を蒸すベルトコンベア式の機械が鎮座していたからです
 

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ここに来た理由が「酒蔵資料館」
この斜度の高い階段を昇りますが、手前に松尾を祀る神棚が・・・
 

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ここ薫長酒造では
築190年の酒蔵の2階を酒蔵資料館として開放し
昭和30年頃まで実際に使われていた酒造りの道具などが展示されています
 

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まずはずらりと並ぶ、今でこそもっともポピュラーとなったホーロータンク
 

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ホーロータンクが普及されるまで当たり前のようにあった木桶
双その昔、酒蔵の桶はすべて木製でした
いまなおその木の香りが好きな酒好きのため木樽が重宝されるのだとか
手前に置かれる大きな下駄は
蒸米の中に足が埋もれないようにするための昔の人の知恵なんだそうです
 

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今、日本酒を絞る機器と言えば薮田のフネですが
この時代、酒袋を槽にたくさん積み重ねて圧をかけてしぼったのが一般的でした

そのほか、丸い桶はたぬきの顔の形に似ているため「たぬき」、口の一部がとがった桶はきつねの顔の形に似ていることから「きつね」と呼んでいた器具も展示されています
 

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他にも麹蓋にかきまぜ棒などの酒造り道具
タンクの温度を操作するパンプなどが並んでいて
日本酒の歴史を合間見てきました


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ちなみにこの「薫長酒造」
国民的人情喜劇「男はつらいよ」シリーズにコラボしたことがあり
そちらでも有名だったかもしれません
 

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「下町のナポレオン」のキャッチフレーズで有名な、麦焼酎「いいちこ」
遠く離れた私の住む札幌でも麦焼酎の代表でもあるかのように酒屋の棚や居酒屋のドリンクメニューで見られる焼酎です
そういいちこは2003年から7年連続で日本国内での焼酎売上高では首位
その後、霧島酒造にその座を譲りましたが、今なお2位の座を死守している焼酎メーカーの一大ブランドです
そんないいちこ日田醸造所の工場見学が再開したと聞いてやってきました
工場に着くと、仮設の検問のようなところがあり守衛さんが駐車場の場所を案内してくれます
まずはここで受付しますが電話で予約をしていたので受付も丁寧でスムーズにすみました
 

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ガイドさんなしでの工場の見学ですが、案内ルートもしっかりしており分かりやすく設定されていました
そんな見学ルート冒頭には「玄麦」と「精麦」の現物が置かれ、大麦麹の説明書きがありました
芋焼酎に比べると、クセが少なくてすっきりと飲みやすい麦焼酎の原点がここにあるようです
 

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二次仕込み、大麦麹のみを使って醸す「全麹造り」
一次仕込みで完成した醪に蒸した大麦麹と水を加えてさらに発酵を促すのがこの部屋
 

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2次仕込みでできた醪を大きな蒸留機(ポットスチル)で蒸留しますが
ここでは「減圧法」と「常圧法」の二種類の蒸留方法で蒸留すのだとか
 


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ゆったりとした時間が流れる貯蔵庫
まずは樽貯蔵
 

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続いてホーロータンクによる貯蔵
3万7千リットルものホーロータンクがずらりと並んでいますが、ここで徹底的に管理され熟成された「長期貯蔵酒」も造られています
ちなみにこの貯蔵庫の床をはじめとした工場の清潔さ、セミプロの私から見ても流石といった感じです
このあたりの清潔さを保つ精神も、三和酒類さんの醸すいいちこの美味しさにつながっているのでしょうね
 

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そんな熟成酒もここで試飲できるようですが
新型コロナの影響でここはやっていませんでした
ちなみにここいいちこ日田蒸留所の工場見学で一番気になったのが、職業柄この工場の清潔さ
床のワックスのかかり具合などは惚れ惚れするほどでした
 

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工場建設時に発掘された葛原遺跡の復元された竪穴式住居が何故か展示
 

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さて工場見学が終わったら
お楽しみの試飲
 

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されど車で来ているので私は試飲できませんでした


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けれど気になったのはこの一本
「iichiko 40」
ラグビーボール型ボトル
 

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実際に買ったのは日田蒸留所で造られ限定販売されている
全麹常圧蒸留原酒 (44度)
全麹減圧蒸留原酒(44度)
長期熟成貯蔵酒(40度)
の3本セット
どこかのキャンプ場で試したいと思います
 

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ちなみにこのいいちこ日田蒸留所
ニッカウヰスキーの工場だった跡地に建てられたのだとか

おおいた豊後牛をBBQにして食す

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大正10年(1921年)大分県で育てられた種雄牛「千代山」号が全国畜産博覧会で1等賞を受賞
「牛は豊後が日本一」を掲げて銀座をパレードしたそうです
なかでも、大分県内で最も長く肥育された36ヵ月齢未満の黒毛和種のうち肉質等級2等級以上のものだけが「おおいた豊後牛」と呼ばれます
 

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(JA玖珠九重直販部)
 

そんな備後牛を購入しようとやってきたのは
スーパー種雄牛「糸福」の等身大の像が恭しく建てられている、玖珠町塚脇のAコープくす店

関西や九州各県で育てられるブランド牛
実はその素牛の生産地は玖珠町ということもあり
ここ玖珠町では備後牛の中でもさらにブランドの豊後玖珠牛が売られているからでした
 

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ということで購入したのは
豊後牛ランプステーキ
それに備後牛カルビ(半額シール付き)
宮崎県産のアユとブラックタイガー
 

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店舗で保存用の氷を分けてもらい、宿まで搬送
湯布院での宿「らんぷの宿」に舞い戻ったら・・・
 

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予めスタッフにBBQがしたい旨伝えておいたこともあり
宿に戻った時にはBBQセットを内庭に展開していただいていました
 

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そんなBBQコンロをよく見ると
なんとBBQ界の巨人と言われる「weber® ( ウェーバー)のオリジナルケトル」
「BBQを語るなら、ウエーバー抜きで語るなかれとも言われる」アメリカで60%ものシェアを誇るメーカーのスタンダードモデルです
このウェーバーのBBQグリルで炭をたっぷりと熾したら
まずはブラックタイガーに串をさし塩をたっぷり眩して試し焼き
 

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こうして旅先でBBQが出来るのもおつなものですね
 

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もちろん最初はビールでスタート
おそらくは先ほど行った日田のサッポロビールの工場で作られたもんなのでしょう
びっくりしたのはこのビールはランプの宿で一本150円で売られていたものです
トウキビを皮ごと炭火で焼いたものをつまみにいただくことに
 

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続いて宮崎県産のアユ
私の住む北海道にもアユは居ないこともないのですが、めったにお目に係れないことから
今回購入して塩焼きにしてみました
 

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するとどこからか匂いにつられたようで
ここの人気者の招き猫がそろそろと近づいてまいりました
 

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アユは多分養殖物と思い、はらわたを出して焼きましたが
鮮度は抜群、そんなことをしないで焼いたほうがよかったと思える一品でした
 

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このあたりでビールから焼酎に移行
合わせる酒は姫泉酒造の芋焼酎「御幣無濾過 夏茜」
姫泉酒造の真骨頂である無濾過仕上げが生きた
その名の通り、夏にあうさっぱりとした味の芋焼酎でした
 

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このあたりで備後牛に突入
まずは備後牛カルビ
炭火で焼いたら、天領日田で購入したヒノキの盛り皿に載せてみます


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続いて本日のメインディシュ
豊後牛ランプステーキ
アメリカンスタイルで蓋をして蒸し焼きにします
 

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レアでいただきましたが、とろけるような味わいのステーキを炭火焼で楽しむことが出来ました
これもすべて準備してくれた湯布院らんぷの宿のスタッフのおかげ
感謝感謝です
 

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さて居心地のよかった、湯布院らんぷの宿をチェックアウト
レンタカーで福岡空港を目指しますが、往路とは違い復路は立ち寄りたい場所があるので高速道路を使わず下道を進みます
そんな帰路の立ち寄りたい場所、甘木朝倉で見かけた看板がこれ
朝倉市健康福祉館「卑弥呼ロマンの湯」
えっ、なぜ甘木朝倉で卑弥呼なのでしょうか?
 

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そのわけは・・・・
甘木鉄道の終点甘木駅の改札を出た正面に建つ「日本発祥の地 卑弥呼の里 あまぎ」と刻まれた石碑とその説明書きに書かれていました
 

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石碑の説明書きにはここ甘木朝倉こそが邪馬台国があった場所であり
しかもあの魏志倭人伝に残る卑弥呼こそ、高天原を統べる主宰神で、皇祖神とされる「天照大神」であると仮説を立てられています
 

『邪馬台国論争は、古くは江戸時代からあるが、産能大教授安本美典先生他多くの学者は、高天原は邪馬台国で、それは甘木朝倉地方であり、邪馬台国の女王卑弥呼は天照大神であるとしている。この地方は、いたる所に貴重な遺跡が発見され「遺跡の宝庫」といわれている。特に福田台地とその周辺は国指定史跡小田茶臼塚古墳や、平成4年12月に発掘された平塚川添遺跡は邪馬台国時代の多重の環濠をもつ集落として、又、その当時の「クニ」の様子がうかがえると注目され、平成5年11月19日に国指定史跡となった。これらの遺跡からの出土品の数々は甘木歴史資料館に展示されており、古代の中国大陸や朝鮮半島との文化交流や、我が国における原始的国家形成の跡を無言のうちに象徴している。日本古代史研究者の中で注目を集めている邪馬台国東遷説は、大和朝廷の前身が九州にあった邪馬台国であろうとするものである。

甘木地方には三笠山・平群・三輪雲堤など、大和地方と共通の地名が、よく似た盆地状の地形の中に同じ位置関係で残されていることから、ここが大和の故地であると考えるのである。甘木朝倉地方には卑弥呼や神功皇后にかかわる伝承が数多く残されている。斉明天皇が朝倉に宮を置いたことも併せて、注目すべきことである。また、この地域を流れる安川(甘木川)は、高天原の川といわれる「天の安川」とも考えられており、その清流は今なお往古の「ロマン」をとどめている。

この地の豊かな歴史的遺産を顧み、「夢とロマンの邪馬台国」のシンボルとして、ここに「卑弥呼の里、あまぎ・あさくら」の碑を建立する。

寄贈
甘木商工会議所青年部』
 


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ちょっと長くはなりますが、その「卑弥呼の里 あまぎ・あさくら」の根拠となるのは
長い年月を経てその昔、甘木朝倉周辺にいた人々が大和地方に移住し昔棲んでいた愛着のある地名を付けたからこそ、その地名が一致しているという仮説は神武天皇の東遷に合わせるかのような民族の移動があり、大和朝廷となった
そう大和朝廷の元となったのが邪馬台国であり
その邪馬台国こそがここに有ったのだというこの仮説

卑弥呼の墓がこれだといった話はマスコミ受けはしますが、実際には1700年も前の遺跡がそのまま残っていることはそうそうありません
それよりはこの地名の合致のほうが、形に残らない遺跡として、この仮説の信ぴょう性につながるように思えます


そういった安本美典氏の仮説がこれ
『邪馬台国は今の福岡県甘木市・朝倉郡地方にあった。この地方は北九州の中でも考古学上遺跡遺物の豊富な所であり、九州大学考古学の教授であった鏡山猛氏も「朝倉は筑紫の宝庫」である、と述べている。又、甘木・朝倉地方の地名は、奈良盆地の地名と一致しており、名前だけでなくその方位まで驚くほど一致している。またこの地方には、記紀の神話に出現する固有名詞と同じ地名が多く残っている。天の安の河(安川)、高木の神(高木)、奈良原(楢原)、美奈誼(三奈木)等。これは、この地方の勢力が大和へ東遷し、やがて大和朝廷を樹立した事を示している。そのため、この地方の地名と大和の地名が一致しているのである。(安本美典)』
 

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(魏誌倭人伝の検証に基づく邪馬台国の位置比定より拝借)
 

そして邪馬台国論争の最重要となる比定地のひとつここ甘木朝倉の遺跡「平塚川添遺跡」があります
平成4年12月に発掘された平塚川添遺跡は邪馬台国時代の多重の環濠をもつ集落として、又、その当時の「クニ」の様子がうかがえると注目され、平成5年11月19日に国指定史跡となりました
 

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もしも魏志倭人伝に記される国が、あるとしたらそれは
平塚川添遺跡のような強固な防護施設を有しているうえ
たくさんの人が住み、農業生産高が高くなければなりません
水耕栽培などの農耕に適した肥沃な大地、筑紫平野(加え熊本平野)がそれにあたり
しかも弥生時代末期の鉄・銅・絹・装飾品などの、多彩な出土品もこの地域から多く発見されていることから
ここ甘木朝倉は邪馬台国の最有力候補と思えるのです
 

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ということで1700年の昔、ここに魏志倭人伝で書かれた邪馬台国があったのだと思いをはせつつ甘木朝倉に立ち寄ることが出来ました
※長文しかも参照文が多く失礼いたしました

福岡でのグルメと言えば、もつ鍋、豚骨ラーメン、辛子明太子などなどガイドブックに並びますが、地元の人に愛されるよりローカルな名店にも伺いたい
そんなこともあり福岡空港に向かう前、昼飯はこれまた地元出身のYさんお勧めのお店
焼肉の殿堂昭和38年「びっくり亭本家」を訪れることに
 
 

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そんなびっくり亭本家、開店直後に伺いましたが、直ぐに満席
中に入るともう煙がモウモウと立ち込めしかもニンニクの匂いが漂っていました
 

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それもそのはず、厨房にはこんなに使うの?と思わせるニンニクのトレーがドンと置かれていたからです
 

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さて地元の方々に愛される、メインとなるメニューはというと
1人前から3人前まで量のみの違いはあるものの「焼肉」ただこれだけ
他にメニューにあるのはご飯やみそ汁、キムチ
そして飲物もシンプルな品揃えとなります
 

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頼んで出てきた「一人前」はあつあつ
立ち込める水蒸気がハンパありません
ちなみに焼肉は先ほど、厨房に置いてあったにんにくの効いた豚肉のサガリ
シンプルながらも昭和38年創業以来、改良に改良を重ねてきた「焼肉」の味です
日本人らしくお新香付きご飯と味噌汁も付けて頼みました
 

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秘伝の激辛味噌がこれ
それに加えこのびっくり亭では「ある儀式」に使われる木の棒が置かれています
 

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まずはその激辛味噌をたっぷり
鉄板焼きの鉄板へ
 

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つづいて「ある儀式」を執り行います
それが先ほど紹介した木の棒をまずは鉄板焼きの片方の底面に差し込みます
すると鉄板焼きのスープが片側に寄ってきますが、そのスープを激辛味噌を混ぜて
びっくり亭激辛味噌味のタレの出来上がり、このタレに肉やキャベツを絡めつついただきます
これがここびっくり亭での焼肉の食べ方となるんです

けれど調子に乗って秘伝の激辛味噌を入れ過ぎて、まさに激辛の状態になってしまいました
されどもともと辛いのは大好きな私
食べたあとは外の暑さも気にならなくなるほどサッパリ
旨辛を堪能してまいりました
 

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森伊蔵と言えばJAL
期間限定ではありますが、JAL国際線ビジネスクラス以上に搭乗したさいに機内販売で購入することができます
冬期間に販売されますが、チャンスがあるたびに購入していて少しばかり在庫が有ります
もっとも現在海外渡航はできませんので、これからしばらくは消費するだけとなりますが
 

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焼酎の本場九州の旅もそろそろ終了
その九州の中でも発着数NO1である「福岡空港」を最後としますが、
その福岡空港には通称「森伊蔵バー」と呼ばれる場所があります

それが制限区画内にあるJAL BLUE SKY
用はJALの売店なんですが、レジの上には「さつま名産本格焼酎森伊蔵」の看板が誇らしげに掲げられています
しかもなんといまだけ増量中
普段なら60mlの提供のところ、100mlとのポップがあり
これは飲んでいかねばなりません


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さっそく「森伊蔵」をロックで頼みますが
ソーシャルディスタンスなレジの奥を覗くと
森伊蔵の一升瓶がずらりと(7本くらい)無造作に置かれています
焼酎ファンが見たら垂涎ものの景色ですね
 

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そんな森伊蔵はまさか立ち飲みとはいかず
ラウンジに持ち込みそこで頂くことにします
JALのラウンジのカウンターには新たに導入された
A350のミニュチュアが飾られていますが、そこでパチリと一枚
 

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さてそんな福岡空港
空港内のリニューアル工事もひと段落
新しくなったJALのファーストクラス・チェックインカウンター&ファーストクラス保安検査場を通過し制限区画へ
 

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国内の主要空港5箇所に設置されているダイヤモンド・プレミアラウンジ
私の住む北海道「新千歳空港」にもありますが、他には「羽田空港」「伊丹空港」「那覇空港」
そしてここ福岡空港にも国内線最上級ラウンジ「ダイヤモンド・プレミアラウンジ」が2017年3月に開設
思わせぶりな長い通路を通り・・・・
 

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リニューアルオープン後、初となるラウンジ訪問となりました
 

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ダイニング・ビバレッジエリアは新千歳空港同様の作り
配置も同様なので同線も慣れたものとなります
 

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奥の部屋にはマッサージチェア
「ファミリーメディカルチェア 3S匠」( ファミリーイナダ製)が置かれていました
 

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ビールサーバーは、DPラウンジらしく日本の4大メーカーのプレミアムビール4銘柄
サッポロ「ヱビス」
キリン「一番搾りプレミアム」
サントリー「ザ・プレミアム・モルツ」
アサヒ「ドライプレミアム 豊穣」
 

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アサヒのドライプレミアム 豊穣はなかなかお目にかかれないので、アサヒのスーパドライ嫌いな私でしたが、こいつを頂くことに
JAL特製焼きカレーパンと野菜スープは残念ながら新型コロナの影響で一時提供を中止していた最中
森伊蔵と生ビールのつまみは
おにぎりは高菜と鶏めしといたしました
 

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これでGoToキャンペーンを利用して(ホテルを申し込んだときはそんなキャンペーンは知りませんでしたが)伺った、日本有数の温泉街「湯布院」の旅も終了
地元の方が見たらハードな旅と判っていただけるだろう福岡・大分・宮崎を巡る3泊4日の旅
地元のYさんのおかげで美味しいレストランも体験できましたし
日本神話の故郷探求や九州の酒蔵巡りも堪能
まだまだ行きたいところもありましたが、まずまずの旅となりました

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