秋田2023の最近の記事

かなり前のお話ですが、7月に秋田の酒蔵を巡ってあるきましたが、そんな話を書き損ねていたので
年を越さないうちに書き綴っていこうかと思います
 

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航空券はJALのタイムセールで購入した
片道@6,600円+TAXのチケット




これで新千歳空港から秋田空港までひとっ飛び
ということで久々となるラウンジのお話
今回はJALを利用しているので新千歳空港JALダイヤモンドプレミアエラウンジから旅はスタート
さすがに羽田便が直前に出発したという事もありラウンジは空いていました
 

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今朝は朝飯抜きで空港に来たので
飛び立つ航空機を眺めつつ
コーヒーに加えコーンポタージュスープにソーセージパン・マフィンでちょっと遅めの朝食
名物である「JAL特製焼きカレーパン」は残寝ながらまだ提供時間前で食べられません
 

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秋田に到着後、レンタカーの運転がるのでDPラウンジでビールは飲めません
そのうえ、秋田に着いたら走りまくりますので、ラウンジの鮭わかめおにぎりと味噌汁で昼食を兼ねる事となりました


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ちなみに現在JALによる新千歳~秋田の運行便はなくHACの丘珠~秋田のみとなっています
そんな廃止されるような便ですから搭乗客は少ないのでしょう
ボーディングブリッジを渡っての搭乗ではなくバスを使っての搭乗となりました
まぁこんな近くて低いポジションから航空機(B-737)の作業が見れることになりラッキーでしたが
 

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搭乗する機材はリージョナルジェット機 エンブラエルE170
 

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軽い機材のためかあっという間にテイクオフ
新千歳空港エプロンに並ぶ航空機を眼下に飛び立っていきました
 

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到着直前に秋田の協和ダムとその先に美山湖と名付けられた人造湖が眼下に飛び込んできましたが
この湖には、いわな、やまめ、虹鱒(ドナルドソントラウト)などが放流され
特に大型ドナルドソントラウトの好釣り場として知られているそうです
  

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そう秋田県で釣りと言えば、子供のころ夢中になって読んだマンガ「釣りキチ三平」の作者である矢口高雄のふるさと
今回の旅ではそんな矢口高雄氏にかかわる施設も巡るつもりです
 

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さて1時間少々のフライトで秋田空港に到着
レンタカーを借りたらまず最初の酒蔵を目指します
 

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鳥海山を醸す天寿酒造酒蔵見学

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裾野を広げる秀麗な山容や山頂に雪が積もった姿が富士山に類似しているため、出羽富士とも呼ばれ親しまれている「鳥海山」
標高2236m、東北第2の高さを誇る独立峰です
そんな雄大で秀麗な鳥海山の麓
由利本荘八島で日本酒「鳥海山」を醸す天寿酒造にやってきました


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天寿酒造の軒先には、造り酒屋の象徴ともいえる杉玉が吊るされています
創業は1874年(明治7年)鳥海山が生み出す万年雪の伏流水を使用した仕込み水を使い醸しています
杉玉の隣にある看板には「銘酒天寿」とありますが、天寿は百歳までも幸せに生きる事の意味が込められています
 

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そんな天寿酒造の主な銘柄は「天寿」のほか「鳥海」「鳥海山」があり
 

 

 

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酒蔵に隣接するショールームにはそんな日本酒が並んでいます


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ここ天寿酒造にやって来たわけは、今回の秋田の旅のテーマ「酒蔵見学」
この年の5月にようやく新型コロナウイルス感染症の5類感染症移行がなされたことにより
多くの酒蔵でまた見学が可能となりました
ホワイトボードに予約の旨が記されていましたが
先ほどのショールームで待ち合わせ、若いスタッフに導かれての酒蔵見学となりました
 

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まずは資料コーナー
昔の酒造りの様子を彷彿させる道具たち
 

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そして天寿酒造には独自に開発・改造された機械が多々あり
酒蔵の随所に酒造りに対する天寿酒造のこだわりと工夫を見る事となります
たとえばこの精米機
3基ありますが、日本酒の味わいや香りは精米歩合で変わるとまで言われているので
精米の専門業者に委託している小規模の酒蔵では繁忙期には思い通りの精米が出来るとは限らないことから垂涎ものの設備です
 

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精米機が有ることから
当然「米糠」が副産物として作られますが
白糠は食品(製菓・製パン)加工されたり、赤糠は肥料となったりしますが
それが分けられ保管されていました
 

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ここ天寿酒造では
麗峰鳥海山の万年雪が生み出す清らかな伏流水を酒造りに利用していますが
その性質は「軟水」
秋田流低温長期発酵の酒造りにより醸されるのだとか
 

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酒米はこのウッドソンのバッチ式洗米機で
水洗いし、表面に付着した糠やゴミを取り除かれます
  

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そこで登場するのがこの米研ぎ後の水切り作業に用いる脱水機
天寿酒造で独自に開発・改造された機械を紹介いただきました
 

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これは何に使われるか?
洗米した酒米が水切り袋に入れられ吊るされていました
  

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ここ天寿酒造で見た設備で一番驚かされたのがステンレスで覆われたいかにも清潔そうな酒米の蒸場
酒米はここの甑で蒸され放冷機を用い蒸し上がった白米を使用目的に応じた温度まで冷やすとのこと
 

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酒母造りに使われる樽は伺った時期が7月という事もあり
こうして出番を待っていました
 

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さて酒造りは「一 麹、二 もと、三 造り」といわれており、麹は最も大切なものの1つとされています
そんな麹を造る「麹室」
残念ながら内部を見る事は叶いませんでしたが、写真で麹造りの様子を紹介していました
 

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「麹蓋」
盛りと呼ばれる、熱を帯びてきた米麹を小分けにするときに詰める箱状の道具で
これは米を一升ぐらいずつ小分けにして管理を行き届けさせながら、熱をさますのに使われます
手間が掛かる事から大吟醸などの高級酒に使われる逸品ですが、これまた造りは行われていなく出番を待っている状態でした
 

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醪(もろみ)を発酵させている部屋にならぶ
ずらりと並べられたホーロータンク
 

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大吟醸酒に使われるのか?温度管理が容易なサーマルタンクが有りました
 

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長期熟成で醸された醪はこの2台の醪自動圧搾機で搾られ
 

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瓶詰め工場へ
真新しいKOSMEの瓶詰め機で搾られた日本酒を瓶詰するようです
どうやら外国製のようですが、考えてみたらお酒の瓶詰は世界共通でしたね
  

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酒造りで欠かせない工程の一つである「火入れ」
ここ天寿酒造では「瓶火入れ機」による火入れも行われているようです
 

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麹室のすぐ向かいにある、酒を造る元となる清酒酵母を作る酒母室
現在造りが行われていないことから、製品となった日本酒が貯蔵されていますが
 

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そんな日本酒の箱には「アメリカ」とメモ紙が貼られていましたが
この鳥海山はアメリカに輸出されるようです
アメリカでは日本酒がブームという事ですが、こんなところでそれを見るとは思いにもよりませんでした
 

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こんな感じで、酒蔵見学は終了
ショールームに戻ってきました
来た時には気づきませんでしたが、内閣総理大臣菅義偉氏の「國酒」が誇らしげに掲げられていますが
そういや菅元総理は秋田県の秋ノ宮村の出身でしたね
 

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そんなショールームで蔵元限定販売のグリーボトル純米大吟醸「鳥海山」生酒を購入
忙しい中、酒蔵を案内いただきありがとうございました
 

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秋田県湯沢市は藩政時代から酒造りが盛んで、かつては「東北の灘」と称されていましたが、現在も4軒の老舗蔵元が銘酒を造り続けています
銘酒福小町を醸す湯沢の木村酒造県内でも秋田県内でも二番目に古い歴史をもつといった古い歴史を持つ酒蔵「木村酒造」
創業は元和元年(1615年)創業以来400年、酒造り一筋に歩み続けてきたそうです
 

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木村酒造のホームページには
『私たちが受け継いできた蔵へ、足を踏み入れてみませんか。
新しい時代に向けて、一人でも多くの方に知ってほしい歴史がある。
その願いをこめて、私たちは伝承の蔵を開放しています。
目新しいオートメーション設備などはありませんが、400年の歴史の中で、私たちが絶やすことなく紡いできた手造りへのこだわりを、きっと感じとっていただけるはずです。
ぜひあなたも、蔵が語りかける歴史物語に、耳を傾けてみませんか。』
とあり
 

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コロナ禍が有る程度落ち着いた今、酒蔵見学ができるという事から伺わせていただきました
まずは見学の際に付き添って説明くださった杜氏らしき方からは「湯沢で一番古く、一番小さな蔵ですよ。」との言葉と
木村酒造では特定名称酒のみに特化した醸造をし、仕込みの半分以上が、純米大吟醸、大吟醸、純米吟醸クラスの酒という事をお聞きしました
 

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最初に紹介いただいた、この酒米を蒸す甑を載せるレンガ造りの竈
兵庫県の伊丹で同じものを見ましたよと、スマホの写真を見せたところ大変驚いているようでした
伊丹諸伯 旧岡田家・酒蔵でみた煉瓦造りの竈
なにやらその昔ここ秋田の酒蔵と伊丹の酒蔵に関係性が有ったようです
 


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次に「内蔵」
築250年を超える旧仕込蔵が今も残されています
一昔前に醸していた福娘や男山の看板が有りましたが、明治14年、明治天皇が御巡幸で秋田県雄勝郡湯澤町(現湯沢市)を訪れた際、
その侍従長が木村酒造を宿に充てられました。
当時、「男山」と銘打っていた酒を供したところ、甘くてやさしい香味が賞賛され、
男山というよりも女性的な印象であったことから「福娘」という銘を賜ったそうです
 
 
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ちなみに写真撮影はOK
SNSでひろめてもらいたいようです
ただしスタッフや人物の撮影はご遠慮くださいとの事


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木村酒造の内蔵の外廊下には
古くから使われていた酒道具を展示
 

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なかには酒造りには欠かせない良質な仕込水を供給するための水道
「大町井戸」から蔵までは木管で水を引いた水道が有ったのだとか
 

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『日本奥地紀行』の著者として英国人紀行家イザベラ・バードの紹介コーナーもありました
日本の奥地を探検すべく、この内陸ルートを馬車や馬、時に徒歩で踏破
独自の視点で綴った明治初頭の日本の風景は、『日本奥地紀行』に記されています
 

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酒米の穂も展示されていましたが
「改良信交」「亀の尾」「秋田酒小町」「吟の精」「美山錦」
そして「あきたこまち」も展示されていました
酒米は原始の米に近いらしく穂が長く、あきたこまちのような食用のポピラーなお米より穂が長いのが見てとれました
 

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石で出来た酒搾りに使うフネなど貴重な酒道具の数々
フネには醸造用圧搾機などの機械加工を手掛ける「伊藤鐡工所」の圧搾機が載せられています
酒搾りに使われる王道たる「ヤブタ式」のような横型圧搾機とは違い
この古いフネから搾られて出てくるお酒は、出てきた順番により、「荒走り」「中汲み」「責め」などの呼び名があり
昔の舟搾りは、最初と中間、最後の『セメ』で味が違うとかそんな話を聞きました
 

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「槽搾り」から搾られた原酒はこの槽口から出てきますが
お酒の瓶に「槽口汲み酒」とか書かれている場合がありますが、そんな貴重な原酒はここで飲めたりしたら最高なんですが
 

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そんな木村酒造にはなんと蒸留窯がありました
焼酎でも醸していたのでしょうか、今は使われてはいないようです
 

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そんな蒸留機の奥には3基目のフネも見てとれました
 

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夏場は日本酒を造らない、伝統の「寒造り」を頑なに守り、厳寒の時期に芳醇な酒を醸す木村酒造
2階にある酒母を造るタンクは7月に伺った時は空の状態でした
にしても流石雪国蔵の梁が半端ありませんね
 

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2階からは下に貯蔵タンクが並んでいます
今は造りが行われていませんが、仕込みタンクには蒸米、麹、酒母、仕込み水を入れ、櫂入れが行われます
一度に仕込みをせず、初添、踊(仕込みはせず酵母の増殖を促す)、仲添、留添という「三段仕込み」の方法がとられ
その後、低温でゆっくりと発酵させます
こうした発酵法(低温長期発酵)で醸されたお酒は、なめらかで旨みのあるキメ細やかな味わいになるといった
東北地方の寒冷な気候を利用した独特の醸造法で日本酒が醸されるそう
 

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タンクはステンレスではないのですねと尋ねたところ
案内してくださった杜氏さん曰く
ステンレス樽は所詮、鉄でしょうと、ホーロー樽が一番と語るこだわりの酒造りを聞かせていただきました
 

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槽搾りに使われていたフネを見せていただきましたが、実際に醪を搾るのはこのヤブタ式の自動圧搾機
まぁそんなもんでしょうね
 

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展示コーナーには2012年にロンドンで開催されたIWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)では、「大吟醸福小町」が日本酒部門でチャンピオン・サケ(最優秀賞)に輝いた賞状などが展示されていましたが
ちなみに銘柄名になっている、福小町は小野小町の生誕の地と云われている湯沢の酒蔵であることから、名付けられているようです
 

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そうそう秋田の酒蔵に必需品である菅元総理の『國酒』の色紙が誇らしげに展示されていますが、菅元総理は秋田県湯沢のど田舎の出身なんだとか
ということで秋田湯沢の酒蔵、木村酒造の酒蔵見学は終了
丁寧な解説に加えてこだわりを紹介いただきありがとうございました
 

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約300年続く歴史ある秋田県湯沢の夏の風物詩「七夕絵どうろうまつり」
秋田藩佐竹南家七代目義安公に、京都の公卿鷹司家から「おこし入れ」された奥様が、京都への郷愁やるかたない想いを五色の短冊に託し、青竹に飾り付けたのが始まりといわれています
残念なことに、そんな七夕絵どうろうまつりは湯沢を訪れた翌月である、8月に開催されるということで、お祭りを見ることはかないませんでした
そう私の住む北海道同様に東北地方の七夕は1か月遅れの8月に行われるんです
 

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七夕絵どうろうまつりでは湯沢駅前の商店街に、浮世絵や美人画が描かれた大小百数十基の絵どうろうが飾られるそうです
まぁ1月違いで見ることはできないと思っていたところ、酒蔵見学の際に説明くださった杜氏の方から
街中にある「雄勝郡会議事堂記念館」に、絵どうろうは展示されているので是非観に行ってと言われ訪れることに
 

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「絵どうろう」は和紙に描いた絵を、木枠に貼り付けて作られています
特に絵どうろうの美人画は、毎年1カ月以上かけて描かれているのだそうです
 

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商店街にならぶ屋台や七夕飾りに加え、飾られた絵どうろうには日が暮れると明かりが灯され、夕闇に浮かび上がる様は、とても幻想的な景色になるのだそうです


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てなわけで次回是非とも湯沢に宿泊したうえで見てみたいと思います
 

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秋田の新政酒造をはじめとした、日本各地の銘酒が揃っている超々・・有名店
日本酒マニアの桃源郷 秋田市『永楽食堂』
なかなか予約の取れない店として知られています
 
 
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そちらこともあり安心して予約した時間に伺ったところ、何故か店のシャッターが閉まっております
何故?まだ開店前だったっけ?・・・と思い
お店に電話を掛けたところ

電話に出た方が・・・今何方に?と聞いてきたのでお店の前です
シャッターが閉まっていて入れませんと話をしたところ
あぁなるほどとばかりに説明くださいました
実は本日新たな場所(歩いて3分くらいのところ)でリニューアルオープンしたとの事
永楽食堂は以前とは比べ物にあらないくらい広くて新しい店舗になっていました
もちろん大繁盛状態で満員御礼、予約しておいて良かった
というかそんなこと考えてもみませんでした


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あとで見ましたが、ABS秋田放送がそんな永楽食堂の移転を伝えていました
 


 

蘭の花がずいぶんたくさん並んでいましたが、一番目立つところに
「NEXT5」2010年に結成された、秋田県の蔵元5名から成るユニットから贈られた花がありました
ちなみにそのNEXT5の5社は「ゆきの美人」「新政」「山本」「春霞」「一白水成」で、技術の交流や合同プロジェクトを組みイベントの開催などを行なっているそうですが
ここ永楽食堂とは深いつながりがあるようです
 

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店内には新しい店舗には似合わない、壁一面にお酒のメニューが張り出されていますが
噂にたがわない日本酒の揃えの数々
まさに圧巻です
ちなみに永楽食堂の女将である菅原エイ子さんにお酌に来ていただいたときに聞きましたが
なにやらここの納入していただいてる酒屋は数社あるのだとか
  

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一体全体どんな仕入れを行えばこんなに揃えられるのか
それに1本2本を仕入れているわけではないでしょうし
特に良い日本酒は冷蔵庫での保管が必衰でしょうが
何台冷蔵庫があれば保管できるのか、そんな思いで眺めていました
 

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店内にある日本酒を保管している冷蔵庫も大きいですし
出番を待つ日本酒もほとんどが一升瓶
一体全体どれほど呑兵衛が訪れるだろうと思わせます
  

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まずは永楽食堂の女将である菅原エイ子さんにお酌いただいたのが
永楽食堂オリジナルの千客萬来 
 

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そしてここ永楽食堂に来た目的である
利き酒3種飲み比べ
なんと地元秋田の新政酒造のNO.6や山形の十四代の飲み比べが出来るといった贅沢なメニューが掲げられています
  

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頼んだのはもちろん
ここに来た目的の新政酒造NO.6のX -type S-type R-type飲み比べ
 

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それに新政 亜麻猫スパークリング
なみなみと注いで下り、なるほど酒飲みの気持ちをよく理解してくださっていると感じました


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そしてこれまた一度飲んでみたかった
石川県「農口尚彦研究所 五百万石」
かすかに黄色く色づいていました
味もビックリ仰天
これが日本酒と思わせるそんなお酒でした
 

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他には
「木村酒造 福小町 純米吟醸」
「天の戸 千客万来」
「田酒スパークリングMICRO BUBBLE」
などい(写真は別物です)
 

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さてそんな貴重な日本酒に合わせる肴ですが
「永楽食堂」と謳っていることにたがわず
目の前のカウンターには大皿料理が並んでいます
 

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日本酒のつまみという事もあるのでしょう魚介類が中心ですが
秋田港で揚がる四季折々の多種多様な魚介類が楽しめるようです
  

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お通しは湯豆腐、サザエ
それに名物の長芋明太チーズ焼き
これが日本酒の良いあてとなります
 

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それと看板メニューのイワシポテトフライ
脂ののったイワシに大葉とポテトサラダを載せ、衣をつけて揚げたもの
大皿料理として並んでいたものを温めなおしてくれ熱々をいただくことに
ということで美味しい日本酒と永楽名物の料理を充分堪能させて頂きました
 

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秋田2軒目はからす森_得々セット

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秋田2軒目は創業50年の大箱酒場『からす森』
珍しい店名ですが、東京にある新橋の『烏森口』が店名の由来だそうです
 

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そういや先ほど行った「永楽食堂」の玄関先にからす森の祝い花が飾られていましたが
秋田を代表する両店という事なのでしょうね
 

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入口の横には焼き場があり、看板料理のもつ焼きが炭で炙られています
ちなみに秋田県は畜産が盛んで大曲や横手など焼鳥(焼きとん)店が多いのですが、もちろんここ秋田市もやきとりはお酒の定番おつまみとされています
 

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店内は真ん中にコの字のカウンターが2つほど奥に向かって伸びており
カウンター内で大将以下、主に地元では「秋(しゅう)大生」と呼ぶ秋田大学の学生さんのアルバイトがてきぱき切り盛りしていて気持ちが良いです
 

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カウンター席のほか両サイドの壁際にもテーブル席がそれぞれ2つほど
けれどやはりここに来たらカウンター席で一杯やりたいのが、性といったところでしょう
 

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頼んだのは「得々セット」なるもの
これはビール(大ジョッキ)に煮込みそれに、串(かしわ、タン、ハツ)がセットになったもので
価格は1,100円の大盤振る舞いメニュー(お一人様一回限り)
晩酌セットはなかなかないだろうセットメニューです
 

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ということで
まずやって来たのがビールの大ジョッキと煮込み
 

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その後結構な時間とともに
串(かしわ、タン、ハツ)
 

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秋田の大箱酒場『からす森』のメニューがこちら
 

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味のある雰囲気でお値段も良心的
 


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肉じゃがは豚バラ肉とじゃがいもだけのシンプルなもので、じゃがいもはゴロンっと大きなものが入っています
 

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煮込みが美味しんでおかわり、もつ煮込み豆腐入りをオーダー
常連の方々がお店に入ると取り敢えず頼む逸品だけのことはありますね


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秋田での宿は東横イン秋田駅東口

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今、日本国内で「ホテル」「旅館」など宿泊施設の価格が今、軒並み高騰
理由としては新型コロナウイルス感染症が「5類」へ移行して移動制限がなくなったことに加え、訪日旅行(インバウンド)の再開が主な理由ですが、
なかにはホテル従業員の人材不足もその一端ではないかと思われます
特にベッメイクをするスタッフがベット数に対して極端に少なく、部屋が空いていても宿泊できないほどとも言われています
といっても現在の国内ホテル・旅館の宿泊費はコロナ禍の「1.5~2倍」は当たり前
まぁ高級ホテルならあきらめもつきますが、最近ではそれがビジネスホテルにも普及しています
そんなこともありタイトルにあるような東横インに宿泊することが多いのが我が家ですが、今回宿泊したのも「東横イン秋田駅東口」
立地も秋田駅に直結する秋田拠点センターアルヴェ内にあります
 

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料金も1泊2人で1万円ほど、2023年は6泊と大変お世話になりましたが
無料の昼食が付いているのも嬉しいところ
焼き鯖に玉子焼き、肉じゃが、ほうれん草のお浸し、と無料としてはかなり豪華
 

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そのうえ、カレーのチェーン店「COCO壱番屋」とコラボしているようで
この日は東横インオリジナルのヘルシーモーニング、スープカレー
それに加えて「味の素」の100%指定農場栽培のスーパースィートコーン使用したコーンスープがビュッフェに並んでいました


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実は秋田ではスケジュールがびっしり詰まっていて昼飯をゆっくり食べる時間がないので
昼飯兼となることが予想されるので、朝から一杯食べられるのは嬉しい
 

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ちなみにホテルが有る秋田拠点センターアルヴェ内にはファミリーマートが有りましたが
流石は酒処「秋田の地酒有り〼」コーナーの
「日本酒」のラインナップが凄かった
 

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ということで東横インさん、これからもお世話になります

東北の横綱_秋田市民市場

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朝飯を食べ終えたあとやって来たのが
自称「東北の横綱」たる「秋田市民市場」
地元でとれた新鮮魚介、山菜、キノコ、果物など秋田の旬の味が並ぶ駅前の市場です 
 

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市場巡りが好きな私という事もあり
ホテルから近く午前5時と朝早くからやっているとの事で、次の目的地に向かう合間の時間を使い伺いました
 

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売っているのはやはり新鮮な魚介類が中心
秋田県民が好むご飯のお供と言えば、何が無くとも「ぼだっこ」
おにぎりの具はぼだっこかイクラに限るというくらいです
秋田の方言で塩っ辛く漬け込んだ鮭のことですが、秋鮭とも言われ北海道の市場では9月以降にしか見ることない鮭ですが
ここに伺ったのは7月だったのですが、塩紅鮭がこんなに並んでいました
ここ秋田県のぼだっこに対する重いの強さを感じます
 

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旬の赤イカも大きく新鮮なものが
発泡スチロールの氷水に浸され並んでいました
刺身は無論、焼いても煮ても美味しいそうです
 

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新潟産の天然岩ガキ
カキと言えば、R(9月~4月)の季節の食べ物と言われていますが
岩ガキに至っては6月もしくは7月に素潜り漁が解禁されるといった
ちょうど旬に伺うこととなりました
 

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私が気になったのが、丸水秋田中央水産の箱に入った「イシダイ」
 
 
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私の好きなマンガに「釣りキチ三平」矢口高雄氏著が有りますが
山育ちの三平君が鮎川魚紳さんに連れられ
海釣りに向かいますが、その海釣りの最初のターゲットとしたのがこの磯の王者イシダイでした
ひとたび竿にかかると、ハリをかみ折り、剛竿(ごうかん)を岩場にたたきつけんばかりに抵抗する、磯の王者・イシダイとマンガに描かれていました 
 


 

魚介類ばかりではなく、じゅんさい生産量日本一の秋田県ですから
ちょうど旬を迎えるじゅんさいも並んでいます
持って帰るにはちょっと辛いので
これは滞在中に、どこか秋田の居酒屋で食したいものです
 

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持ってかえるのにピッタリだったのが
秋田県の郷土料理「いぶりがっこ」
こいつを土産に買って帰ることとします
 

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秋田と言えば「なまはげ」
写真の巨大ななまはげは観光客を出迎えるかのように、秋田駅の改札を出た所にありました
まぁこれは撮影スポットということなのでしょう、私も記念に1枚撮ってきました
 

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そんなナマハゲ
なんとなくTVなどでその様子を見て知っていいるような気になっていますが、古くから集落の中で受け継がれていて
いまなお男鹿半島のほぼ全域で、年に一度大晦日の晩に各家庭を巡り、悪事に訓戒を与え、厄災を祓い、豊作・豊漁・吉事をもたらす来訪神として「怠け者はいねが。泣く子はいねが」と練り歩く、古くから伝統を受け継ぐ民俗行事「ナマハゲ行事」
2018年にユネスコ無形文化遺産「来訪神:仮面・仮装の神々」のひとつとして登録されています
ただその風習はいまだ謎に包まれています
 

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そんなナマハゲを見ようとやってきた男鹿半島
田園風景の広がる風光明媚な道をレンタカーでひたすら走りやってきました
 

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たどり着いた「なまはげ館」
男鹿の寒風山で採石される「男鹿石」を多用した石造りの立派な建物でした
 

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入館してすぐのところにあったナマハゲ面の手彫り作業の様子が見られるコーナー
現在、世界でただ一人のナマハゲ面彫師「石川千秋」による実演が行われるそうですが
残念ながら時間の都合上見ることはかないませんでした
 

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このなまはげ館で一番私が見たかったのが
「なまはげ勢揃いコーナー」
 

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男鹿60の地区に及ぶ多種多様なナマハゲの面・衣装の実物を展示する圧巻の展示です
よく見ると恐いものからユニークなものまでかなりバラエティーに富んでいます
 

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次になまはげ館に隣接する男鹿真山伝承館へ
 

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ここ男鹿真山伝承館ではナマハゲ習俗学習講座と言うのをやっており
ナマハゲの再現解説を受講できるとのことで伺いました
この日は予定が詰まっていましたが、これだけは見たいと早くから入室
一番前の特等席で見ましたが
これが失敗、ナマハゲに『怠け者はいねが!!』と怒鳴られると、普段から怠けていることもあり少々ビビりました
 


 

そんな「なまけもんはおらんか!」と入ってくるナマハゲ様に対し
とりあえず座らせる主の演技をみて、クレーム対応力を感じたりもしました
 


 

そんな主にお酌され、ナマハゲも秋田の地酒「小野 (おのの)こまち」に満足の模様
こんな感じで「ナマハゲ行事」の実演を堪能いたしました
  

朝一で宿泊先の秋田市から車で北に1時間ほどの男鹿半島にあるなまはげ館に向かいましたが
次の目的地は逆の秋田市の南側、昨日伺った湯沢近くの横手市にある、まんさくの花を醸す「日の丸醸造」へ
まぁいつもながら下手なスケジューリングです
そんな日の丸醸造は明治から大正、昭和初期にかけて商人地主の街として栄え、その頃の名残として今なお残る総漆塗りの豪奢な内蔵群は、近時隠れ観光地として脚光を浴びている「増田の町並み」と呼ばれるそんな一角にありました

 
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1689年創業で蔵の名および酒名に「日の丸」とつく日本で唯一無二の蔵
向かいの蔵にも「日の丸倉庫」の名が刻まれていました
ちなみにその社名の由来は、秋田藩主の佐竹の紋所「五本骨の扇に日の丸」にちなんで命名されたと伝えられているそうです
 

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さてこの日の丸醸造では内蔵が見学できるという事で、見学料:200円を支払い見学コースへ
ちなみに見学料を支払う際にもらったオリジナルコインでは
買物の際に200円の割引券として使える他、高級酒の試飲にも使えるとか
内蔵の脇の廊下がお酒造りの現場へと続きます
  

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まず最初に酒米の穂が展示されています
日の丸醸造のある増田は酒米の生産に意欲的な農家も多い地域で、様々な酒米が作られているそうですが
「雄町」そして、人気漫画「夏子の酒」で描かれた幻の酒米のモデルである「亀の尾」
ご存じ「山田錦」の隣には、秋田県で開発されたオリジナル酒造好適米「吟の精」
そして帰りに土産にした日本酒に使われた「美郷錦」もちろんこれも秋田が生み出した酒米
「美山錦」の隣にある「日の丸」というのは初めて聞きました
 

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内蔵の脇の廊下の中間くらいには
日の丸醸造の看板のある事務所がありましたが、これって現役でしょうか
 

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これはその昔、蒸米に使われた釜場?
もしかしたらこれも現役の釜なのかもしれません
 

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1908年にこの酒蔵は建てられましたが
秋田県横手市は「かまくら」で有名なように、国内でも屈指の豪雪地帯
蔵にはそんな豪雪地帯である秋田を彷彿する、図太い梁が見て取れます
  

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付近にあった仕込みタンクには中に入れるよう入り口が設けられ
お客さんが書いたメッセージやイラストがこれでもかと記されていました
 

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製造場に使用されている蔵
残念ながら品質維持のため、製造場見学はできません
製造場の前に大きな樽が見て取れますが
この樽にはその昔渋柿を入れてありました
渋柿は塗り薬、酒の殿を取る、木に塗る防腐剤と酒蔵には欠かせないものだったそうです
 

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製造場の隣には国の登録有形文化財である文庫蔵があり
 

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床板、畳、障子を修復した以外は当時のままという文庫蔵
まさに豪華絢爛ですね
昔は酒蔵の節目の慶事に使用されていたそうですが、現在は客間として利用
年に数回は落語や演奏会などのイベントが開催されるのだそうです
  

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手前のわら細工展示場には、マンガ「釣りキチ三平」にも登場した
「雪靴」まさにそのものと思えるものも展示されていました


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内蔵見学を終えた後は試飲
見学料を支払った際にいただいたオリジナルコインで一杯いただけ
我が家の奥さんは、別格純米大吟醸まんさくの花を試飲
ただし私はレンタカーの運転があるので試飲は不可
ドライバーは辛いですね
ちなみにた「まんさくの花」は1981年に放映された秋田県横手市を舞台としたNHK連続テレビ小説「まんさくの花」からきているそうです

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そしてここにもありました菅元総理の『國酒』の色紙
菅元総理は秋田県湯沢市秋ノ宮の出身だそうで
地元ということもあり、やはり人気のようです
 

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私が伺った際、ここ日の丸醸造から程近い横手市増田まんが美術館でエヴァンゲリオン大博覧会が行われていて
資料展示を見た後、エヴァンゲリオン大博覧会協賛の『まんさくの花 純米吟醸 ミサト』美郷錦を土産に買っていくこととします
  

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という事で、次はエヴァンゲリオン大博覧会が行われている
横手市増田まんが美術館へ

私が中学生時代夢中になって読んだ、漫画『釣りキチ三平』
魚釣りをこよなく愛する主人公の三平くんが、様々な場所で釣りに挑みますが
釣りを通じて自然と向き合い、人々との交流を深め成長していく姿を描いた作品です
そのころ川釣りが趣味だったこともあり、話中に出てくる釣り教室など細部にわたり何度も読み返したマンガでした
 

 
 

そんな三平の作者である矢口高雄氏の原画などを所蔵する美術館が秋田の増田にあると聞いて、秋田に来たのなら寄らずに帰るわけにはいかないとばかりに訪れました
そんな美術館の名前は「横手市増田まんが美術館」
日本で最初の「マンガ原画」をテーマとした美術館です


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もっともそんな美術館は増田町出身の漫画家である矢口高雄の偉業を記念して1995年開館
当初は『矢口高雄記念館』にする計画があったそうですが、「名前を付けると私が終わると終わりますから」という本人の理由から自身が亡くなった後のことを考慮して横手市増田まんが美術館に決定したそうです
 

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今や、日本が誇る文化の一つとなったマンガ
この美術館の原画収蔵数はなんと45万枚以上
原画の収蔵についてはホームページにこう謳われています
『その昔こんな例がありました。日本からの出品物の荷造り用の詰め物として葛飾北斎等のいわゆる浮世絵が多く使用されました。ところが初めてそれを目にした外国人にはその芸術性のあまりの高さに驚き、結果大量の浮世絵と共に、浮世絵の原画とも言うべき版木さえも海外に流出するという歴史がありました。クールジャパンの代表格のように海外の人々から注目されている日本のマンガの「原画」が、もし浮世絵のような運命にさらされたならどうなるでしょう。日本の文化財の海外流出ということになりはしないだろうか。』
 

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残念ながら原画は撮影禁止、けれど、モニター越しに見た少年三平くんは以前にましてイキイキしてました
 

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なるほど『バーサス魚紳さん』に、ちょっと登場していましたが
故矢口高雄氏いわくサラリーマンとなった三平くんの姿は見たくない(描きたくない)と言うのはわかる気がします
 

 
 

矢口高雄氏のみならず、他の秋田出身の作家の作品も見ることが出来
「銀牙」の高橋よしひろ氏
「味いちもんめ」の倉田よしみ氏
「きくち正太」のきくち正太氏などがありました
 

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美術館の常設展収蔵作家には里中満智子氏も名を連ねています
このイラストは2024年の大河ドラマに選ばれた「天上の虹」でしょうか?
そういやそんな里中満智子氏が漫画の地位向上に努めてきた功績で2023年度の文化功労者に選ばれたそうです
おめでたいお話ですが
 

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そう私の年少期、漫画は悪書とみなされていた時代でしたが
『釣りキチ三平』に代表される矢口高雄氏のマンガは自然派漫画の代表的存在で
釣りを通して自然を尊ぶシーンが数々あり、通り一辺倒の学校の教育とは違い身になる話が多く勉強させていただいた気がします
  

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美術館のレストランまえでは三平くんが、食事でもどう
と誘っているように見えますが
横手と言えば食べねばならぬものがあることからここは我慢・我慢
 

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1995年TVアニメ『新世紀ヱヴァンゲリオン』にはじまり、2021年には『シン・ヱヴァンゲリオン劇場版』が大ヒットを記録するなど、25年以上にわたり愛され続けている「ヱヴァンゲリオン」
たまたまですが、私が横手市増田まんが美術館に伺ったさい
そんなヱヴァンゲリオンの展示会
「EVANGELION CROSSING EXPO -ヱヴァンゲリオン大博覧会-」が開催されたのでついでに立ち寄りました
 

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大博覧会の会場には、フィギュア、伝統工芸品、ゲーム、アパレル、雑貨、他のキャラクターやブランドとのコラボレーション、地域振興など「ヱヴァンゲリオン」が25年間にわたって築き上げてきた「モノ」と「コト」の数々が集結されていました
 

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なにやらかなり力の入った展示会のようで
過去のプロジェクトにまつわる品々や、今ではお目にかかれないレアグッズなど、展示総数4,000点以上の圧倒的な物量の展示内容になっているとのこと
 

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たとえばこの壁一面に貼られているのは「ヱヴァンゲリオン」のクリアファイル
一枚一枚は見たことがあってもこうして並ぶとなかなか壮観ですね
 

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パチンコ・パチスロタイアップ機種の中でも、長い歴史を誇るものとして新世紀ヱヴァンゲリオンシリーズ
そんなパチンコ台の数々
 

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2022年鈴鹿8耐に参戦した「EVAレーシング」のNinja ZX-10RR
と、レースクイーンたちの衣装
 

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UCCの缶コーヒーは確か作品にも登場していたかと思いますが
1997年に最初のヱヴァンゲリオン劇場版が公開され、その時から幾度となくヱヴァとコラボしているUCCの「エヴァ缶」シリーズ
その名も人類補缶計画再始動
 

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外食チェーン「ゼンショーホールディングス」はヱヴァンゲリオンとのコラボキャンペーン
「外食5チェーン共同作戦」を開催
たとえば「すき家」のニューは
初号機オム牛カレー オニオンスープセット
「なか卯」にいたっては
ローストビーフプレート 初号機Ver.
こんなのがあったんですね


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カルビーのヱヴァンゲリオンチップスなどのスナック類や
香港版カップヌードル「合味道」ヱヴァンゲリオンなど


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これ欲しい!と思わせたのが
「EVANGELION黒千代香(黒ぢょか)」
それに獺祭も劇場版で登場したな~とラベルよく見ると
「獺祭 純米大吟醸 遠心分離3割9分と記されていました」
これってもしかしてコラボ商品?
もっともヱヴァの庵野監督と言えば山口県宇部市の出身
庵野監督は獺祭が好きでよく飲んでいたそうで、もしかしたら故郷を懐かしんで飲まれていたのかもしれません
 

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カップラーメン好きのミサトをイメージした
エースコックの葛城ミサトのカレーラーメン
これは話中でミサト自身が作る?レトルトカレーを(ファンの中ではミサトカレーと呼ばれている)カップラーメンに入れたものを再現した商品と言ったところでしょうか?
 

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フィギアはいかにも海洋堂そのもの
 

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そういや3年前、海洋堂ホビー館四万十「シン・海洋堂エヴァンゲリオンフィギュア展」を見に行ったのを思い出しました
 

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アパレルコーナーには
エヴァンゲリオンとコラボした500系新幹線「500 TYPE EVA」
新幹線のスタッフの衣装も展示
 

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壱号機、弐号機、そしてペンペンの着ぐるみ
 

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人気のTシャツコーナー
やはりこだけ並ぶと壮観です
これ1枚欲しいかも
 

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『エヴァンゲリオン新劇場版:Q』のキャラクターがデザインされたフルグラフィックの着物「EVANGELION × Full Graphic Kimono」
 

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『シン・エヴァンゲリオン劇場版』と「サンテFX」のコラボ
 

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ヱヴァンゲリオン × ハローキティのコラボ
 

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こんな感じでEVANGELION_CROSSING_EXPO-ヱヴァンゲリオン大博覧会-の見学終了
思いがけないイベントでしたが楽しませていただきました

秋田名物「ババヘラアイス」
秋田県で露天販売されているアイスクリーム
嘘か本当か?中年以上の女性(ババ)がヘラでアイスを装うからそう名付いたとか
 


 

イベントに出店するケースも多く
今回横手市増田まんが美術館で「EVANGELION CROSSING EXPO -ヱヴァンゲリオン大博覧会-」が行われていた際は
販売元の「(有)進藤冷菓」が、まんが美術館に盛り師(おばちゃん)襲来!!
「エヴァヘラ・アイス」という名で出店していました
 

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ババヘラ・アイスの目印となるビーチパラソルと
「ババヘラ」のユニフォームたる、農作業の服装
頬かむりに長袖シャツという姿でまんが美術館前で販売しておりました
 

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さてこのエヴァヘラ・アイス、この日(7月上旬)の気温も高いうえ
やはり秋田名物とあってかなりの人気のようでした
 

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ということでアイスが解けてしまわぬうちに
『エヴァヘラアイス・エヴァンゲリオン綾波レイ・バージョン』を頬張りながら次の目的地へ
にしても実に美しい盛り付けですね
 

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横手に来たからには、B級グルメの代表格「横手やきそば」を食べずに帰るわけには行きません
伺ったのはもちろん創業から約半世紀!横手やきそば界のトップランナー『食い道楽』
 

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その食い道楽本店は
創業は1976年、こうしたカウンター一人客の晩酌もできれば大勢での宴会にも対応できる
地方にいくと必ず一軒はあるだろう、大箱の食堂兼居酒屋
 

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店内はこ洒落た酒場の雰囲気
奥に座敷席もありますが、ここは白木のテーブル席を陣取ります
 

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けれどテーブルにはこうした食堂につきものの
箸や調味料などが見当たりません
よく見るとテーブルの下の引き出しにそれは収納されていました
どやら単なるB級グルメのお店ではないようです
 

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メニューにはまず
「横手やきそば四天王決定戦」で12年連続四天王のオリジナル焼きそば7種とあります
牛バラやきそば:920円
横手やきそば:580円
道楽得やきそば:980円
マーボやきそば:680円
 

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我が家の奥さんは王道の『横手やきそば』
お供にワカメスープとお新香

 
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本店のオリジナルメニュー・牛バラやきそば
(これにもワカメスープとお新香が付きます)
牛バラのおかげでちょっぴり贅沢
真ん中に陣取る玉子焼きの黄身に箸を入れ麺や牛バラと絡ませいただきましたが
さすが12年連続四天王の味と言ったところでしょうか

 
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にしても帰りがけに何気なく覗いた冷蔵庫には
さすが酒どころらしく地元の日本酒がずらり
昨日伺った天寿酒造の「鳥海山」そして木村酒造の「福小町」などがありました
ここはやはり泊りで伺い、じっくりと飲みたいそんなお店でした
 

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横手やきそばを食べた後は、1689年創業の老舗酒蔵
秀よしを醸す『鈴木酒造店』にやってきました
その秀よしの酒銘は、鈴木酒造店の酒を気に入られた秋田藩主佐竹公から授けられたもので
「秀でて良し」という意味から「ひでよし」の酒銘を賜り、秋田佐竹藩の御用酒を務めたのだそうです
 

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そんな歴史を持つ老舗酒蔵だけあって
入ってすぐに綺麗で素晴らしい立派な庭園があり
庭園を流れる川は奥羽山脈の湧き水を引いてた伏流水
そんな川には鯉が優雅に泳いでいました
 

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明治初年に建て替えられたという家屋と酒蔵は、歴史の古さや重みを感じます
たとえばこのガラス障子のガラスなどは、よく見るとガラスの表面が微妙に表面が波打っています
こうした歪んでいるガラスは明治時代~大正時代の手延べの板ガラスの特徴で
私も小樽勤務時代にそんな古い施設で見たことがありますが、割ってしまうと交換が効かない、いまでは大変貴重なものです
 

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この男性用のトイレも時代を感じさせるも
そんなトイレも清掃が行き届き古さを感じさせないものでした
(ビルメン業に携わっているのでついついこうしたものを見てしまう癖がついてしまっています)
 

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鈴木酒造店では酒蔵見学ができるとのことで伺わせていただきましたが
しめ縄のかかったこの内蔵、実に趣がありますね
 

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蔵には歴史を感じる巨大な和釜や
 

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蔵は吹き抜けで甑からの蒸気を天井のガラリで逃がすようになっていました
 

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酒蔵の白壁にうっすら黒いカビのようなものも見て取れますが
それがかえって歴史ある酒造の風格を感じさせます
 

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そして蔵に並ぶホーローのタンクの、数々
ここが一番のフォトスポットと説明いただいたのは、次世代を担う東農大卒のまだ20代と言う社長の長女である鈴木結美子さん
最近この蔵に舞い戻ってきたのだとか


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こちらはもろみを醸している真っ最中ってことで
ガラス越しに見ることとなりました
  

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酒蔵見学の後はお楽しみの試飲
けれど残念ながら、車の運転があるので試飲はできません
いつものことながら残念でなりませんね


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かわりに我が家の奥さんが試飲しましたが、試飲したのは定番の
「純米吟醸酒 松声」
それに秋田県の新たな酒造好適米「一穂積」と「百田」を原料とし、品評用の協会18号酵母で仕込んだ
「純米大吟醸 一穂積」
「純米大吟醸 百田」
ということで土産に「純米生原酒」と「生貯蔵酒 瓢箪」を購入
  

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そにこれは試飲できませんでしたが
ラベルのないのこ青いボトル
なんだか気になりました

そうそう今回案内くださった社長長女の鈴木結美子さん
杜氏を目指しているとのこと
もっとも東京農業大学を卒業したとのことなので、そうした覚悟の上での進学だったのでしょうね
5〜10年後の鈴木酒造店の酒を楽しみにしてくださいとの事
そんな熱意がひしひし伝わる酒蔵見学でした
もちろん、そのときはまた伺わせていただきます
 

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日本一水深が深い湖「田沢湖」
コバルトブルーの水面には田沢湖のシンボル「たつこ像」が設置されています
永遠の若さと美貌を願い、龍になって湖底に沈んだと伝えられる
伝説の美少女「たつこ姫」を元に製作された高さ2mの黄金に輝くブロンズ像です
 

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そんなたつこ像のある田沢湖には以前、幻の魚「クニマス」が生息していました
クニマス漁を生業とする漁師さんがたくさんいたそうですが、残念ながらダムの建設とともに水質が変わり1940年代に絶滅してしまいました
当時そんな絶滅を回避しようと、1935年に本栖湖、西湖、他にも琵琶湖や、長野県、山梨県、富山県に発眼卵を送ったそうですが、その後成魚となったクニマスは確認できなかったそうです
ところが富士五湖の一つ西湖でヒメマスを採集していた、テレビなどでもおなじみの「さかなクン」が、その黒い体色に違和感を覚え、旧知の京都大総合博物館・中坊徹次教授の元に持ち込んだところクニマスと判明
現存個体群の生息も確認され、絶滅指定から野生絶滅に指定変更されたそうです
西湖には放流用にクニマスの卵が10万粒放流されたようですが、このとき放流されたものが繁殖を繰り返し、命をつないできたようです
 


 

この話をもとに書かれたマンガ「釣りキチ三平(平成版)キノシリマス」で
設定を放流したのを、三平くんのおじいちゃんである一平爺さんに置き換え、その放流した湖でキノシリマス(クニマス)を釣り上げる話が描かれていました
話の中に絶滅を鑑み放流した一平爺さんが、その後そのキノシリマスの放流が正しかったか否かを悩んでいたのが印象的でした
 

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そんな田沢湖には「田沢湖クニマス未来館」といった施設があり
平成22年に西湖で発見されたクニマスという魚を主人公とした展示や
田沢湖で絶滅してから西湖で発見に至るまでの経緯、当時の漁具や丸木舟、湖畔の人々の暮らしや環境の変化、クニマスの生物学などがなされています
 

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クニマスは、かつて世界中で田沢湖だけに生息していた田沢湖の固有種
秋田藩主・佐竹義和が田沢湖を訪れた際にクニマスを食べ、お国特産の鱒ということから国鱒と名付けられたといわれていたなどの話も添えられていました
 

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ここの水槽で泳ぐ成魚になる前のクニマスを見ましたが、確かに支笏湖にいるチップ(サケ科で陸封型のヒメマス)とは違うのが見て取れました
 

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そうそう今回は時間があまりなく、この田沢湖遊覧船には乗れませんでしたが
次回は是非とも乗って、支笏湖より深いこの湖を遊覧船から望んでみたいものです
できればそのころクニマスが泳ぐ姿なんか見られたら最高なんですが
 

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話題がなくなってきたので、また昨年7月に伺った秋田の話に戻します
秋田駅トピコに入居する石川酒店
地酒200種類、オリジナル日本酒、味くらべセット、また季節商品などを揃える酒屋さん
新幹線に乗る前に秋田の地酒を買うにはぴったりの場所にあります
 

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そんな石川酒店に隣接する「あきたくらす」
美酒王国秋田の銘酒を気軽に味わえる立ち飲みバー
 

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コイン式Sakeサーバーや
本日の唎酒3種セット
「美酒の設計」「飛良泉」「本荘」が気になりますが
  

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この日は暑かった(7月上旬の秋田ってことで)こともあり、秋田あくらビールのクラフトビールを2種
タップから注いでいただきました
呑んだのは『なまはげIPA』『秋田美人のビール』
 

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「なまはげIPA」はホップを大量に使用したIPA
フルーティな香りに加え、しっかり苦味のあるビールでした
「秋田美人のビール」は逆にフルーティですっきりとした飲みやすいライトラガー
暑い日にはぴったりのビールでした
  

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秋田あくらビールはクラフトビアフォレストの常連
その際はまた立ち寄らせていただきます

にしてもスタッフに聞いたところ、今朝このアキタクラスに新政のTAPE-Xが1本入荷したそうですが、午前中にはけてしまったそうです
どうりで秋田でも購入出来ないはずです

秋田美人の名を全国に轟かせた、みちのく秋田の「川反」
古くは川反芸者のお膝元ですが、今でも秋田市内随一の飲食店密集地となっていて
今宵秋田の銘酒と郷土料理を食べようとやってきました
 

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うかがったのは「秋田喰処 北州」
土着臭強めな郷土料理居酒屋で創業50年以上の老舗らしく外観はなかなかの風格
あの居酒屋評論家 太田和彦が立ち寄ったこともあるそうです
 

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店内はカウンターにテーブル、それと奥に座敷があり
予約の上伺ったことから座敷席に案内されたと思いましたが
なにやら予約者以外は満席とのことで帰されていました
 

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店内には色紙が多数掲げられていますが
マンガ「ああ播磨灘」の著者である、さだやす圭氏のものもありました
 
 
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飲み物のメニューにはビールや焼酎もありますが
ここは酒処・秋田とあって、地酒が揃っているうえお値段も手ごろ
「まんさくの花 純米酒、秀よし」
「爽快純米、飛良泉 山廃 純米」
「雪の茅舎 純米吟醸」を堪能しました
 

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食べ物に至っては
ここは60年もの歴史をもつ居酒屋ですし、自慢の秋田地元料理が並びます
  

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お通しは海藻の黒モズクことクロモに
タケノコは北海道でもおなじみの姫竹ではなく孟宗筍でした
たしかこちらの地域でも姫竹が採れると聞いていましたが、7月じゃ季節ではないですからね
 

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刺身盛り合わせはタコ・スズキ・カンパチ・マグロ


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これは旬ではないのを承知で頼んだ
秋田県の「県の魚」
ハタハタの一夜干し
 

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今朝がた秋田市民市場を散策しどうしても食べようと心に決めていた
じゅんさい酢


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淡白な味とツルンとした独特の舌触りが良いですね
こいつはまさに今が旬と言った感じでシャキシャキとした歯ごたえも楽しめ、擦った生姜と合わせていただきました
 

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山菜のミズと豚の炒め物
秋田県民は誰しもが知っている天然の山菜「ミズ」
「シャキッ」「トロッ」といった食感がダブルで味わえるという独特の食感の山菜で豚肉とともに炒めたまさに秋田の郷土料理
 

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〆は自慢のきりたんぽ鍋
注文を受けてから、ご飯を手で丸めてすり鉢でつき、太い杉串に抱かせた、たんぽ餅を炭であぶって焼くといった自慢料理
鶏の旨味たっぷりの出汁は先代おかみの故郷、大館の味なんだそうです
セリがどっさりと載っていていい味出していました
残ったスープにうどんを入れて食べるのが、ここ喰処 北洲流なのですが、この後「稲庭うどん」を食べに行くつもりなのでここは我慢しました


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『日本三大うどん』の一つとして知られる『稲庭うどん』
(他には香川県の讃岐うどん、富山県の氷見うどん、長崎県の五島うどん、群馬県の水沢うどんが挙げられます)
秋田県湯沢市稲庭町が発祥の、手綯い(てない)という工程で作られる干しうどん
まぁどちらかというと、うどんというよりそうめんのほうが近いかもしれません
喉ごしもつるっとしていて滑らかで、他のうどんとは違った食感が楽しめます
ちなみに300年以上の歴史を持つ稲庭うどんですが、秋田藩から一子相伝、門外不出とするよう命じられていたこともあり、一般の人の口に入るようなものではなかったのですが
現佐藤養助商店(稲庭干饂飩 宗家 稲庭(佐藤)吉左エ門)の七代目が昭和 47年 (1972)に稲庭うどんの製法の公開に踏み切り、家人以外の職人も受け入れたことで稲庭うどんの生産量が増え、一般人の口にも入るようになったそうです
昨晩は遅い時間まで飲み歩いたため食べ損ねましたが、今宵はあらかじめ閉店時間を調べておき夜の9時過ぎまでやっている「無限堂 秋田駅前店」に伺いました


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店内に入るとまず目にする
和風な雰囲気のカウンター席
鯛などの骨格標本が異彩を放っています
 

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かわってテーブル席の装飾は異国情緒溢れるオランダ商館風となっていて
今回、こちらの席に案内されました
 
 
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秋田の郷土料理など居酒屋メニューもありましたが
さきほど北州でたっぷりといただいてきたので
ここは稲庭うどんのみといたします 
 

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ということで、我が家の奥さんは「二味うどんハーフ」
胡麻の風味豊かなつゆと、鰹出汁の旨味たっぷりの醤油のつゆ双方がたのしめるというもの
 

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私は「比内地鶏つけ麺」
比内地鶏の旨味たっぷりの温かいつゆと冷たい麺の組み合わせ


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こんな感じで秋田名物の稲庭うどんをいただき、秋田の夜を締めくくりました
 

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秋田最終日は秋田市大森山動物園に向かいましたがまだ開園前ということもあり
秋田市新屋にある日吉神社に伺いました
境内には巨木が立ち歴史の重さがひしひしと伝わってきます
 

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創建年代は不詳、社伝では806年由利郡勝平山麓に鎮座、永治年間(1141~42)現社地に遷座という、たいへん由緒ある神社
 

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境内には稲荷神社もありましたが
酒処ということもあり境内には京都の松尾大社を勧請して明治21年に建てられた松尾神社がありました


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もちろん御朱印も賜ります
嬉しいことに御朱印帳に直書きです
 

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「眞猿・吉縁眞猿」
日吉神社の神使である猿を石で彫った神猿
夫婦なんだそうです
さて開園時間にもなったことですし
次は本物の猿を見にお目当ての秋田市大森山動物園へ向かうとします


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秋田最終日となったこの日
帰りの便は午前中に飛び立つため、あまり予定がいれられません
てなわけで搭乗時間まで、秋田市大森山動物園で動物観察することに
 

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まずは「オグロプレーリードッグ」
姿の可愛らしさから日本では人気があり、一時期ペットとして輸入されていましたが
現在輸入は禁止されているので、国内で繁殖されたものなんでしょう
 

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続いて『さるっこの森』にいた
「コモンマーモセット」
ヒトと同じ真猿類(真猿亜目)に分類され、人間に近いことから代表的な実験動物として利用され
医学研究に貢献してきた動物です
 

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続いてCMでお馴染みの「ミーアキャット」
 

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「トナカイ」
奥に居るのは今年6月に生まれたという雨瑠(ウル)でしょうか
 

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『王者の森』の「アムールトラ」
 

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そして「ライオン」
双方カッコ良いですね
 

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高い柵の上を何気に歩く
「マーコール」
ヒマラヤ山脈の西部に連なる標高500メートルから3,500メートルの山岳地帯に群れで生息する山羊の仲間で、威厳ある捻れたツノが特徴で「野生のヤギの王様」と呼ばれています
 

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サル山の「にほんざる」
 

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「ユキヒョウ」
国内には19頭しかいない貴重な個体です
 

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そんなユキヒョウを洞窟の中から眺めていたら
なんと真上にもいるじゃないですか、ちょっとびっくりしましたが
動物標本のようで安心しました
 

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動物園にはデフォルトの
「キリン」
 

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「グリーンイグアナ」
 

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「ボアコンストリクター」
3mを超える大蛇で、飼育できるペットとしては最大級の大きさになるヘビですが
まぁよく飼う気になるな~と思える個体ですね
脱皮した皮もそのまま展示
 

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3年半前にオープンした新施設『天空の楽猿』には
「フクロテナガザル」や
  

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世界で最も美しいサル「ブラッザグエノン」
 

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アフリカの東に浮かぶマダガスカル島にのみ生息する
「ワオキツネザル」 
 

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「フタコブラクダ」
そうここ秋田市大森山動物園はラクダにあえる動物園なんです
 

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手乗り鹿「キョン」にも合えました
 

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冬になるとカピバラ温泉が見て取れるのですが残念ながら私の訪れた7月は時季外れだったようです
 

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秋田市大森山動物園のアイドルであるレッサーパンダはぐっすり朝寝中
こんな感じで「秋田市大森山動物園」を1時間ばかり見て歩きましたが
大森山に建てられたと言うこの動物園、歩くにはちと辛いが、レイアウトはなかなか良い動物園でした
 

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昨年7月に行った美酒の故郷秋田の酒蔵を巡る旅は終了
秋田空港に帰ってきました
JALのチェックインカウンターには「JAL折り紙ヒコーキ教室」で使われている
折り紙ヒコーキが展示されていましたが、これの原紙
データがあったら欲しかったりもします
 

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搭乗時間まで土産物屋をブラブラすることに
そんな土産物屋でまず目についたのが、忠犬ハチ公ならぬ「ハチ丸」
ぬいぐるみなら旅行好きな我が家にも置けそうな一品です
 

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土産屋でのお目当てだったのが秋田・大館の曲げわっぱ
単身赴任中ですが昼は食べに行くところも少なく、毎日弁当持参で会社に出勤していることから欲しかったのですが
大館工芸社の伝統工芸品で天然秋田杉を曲げて弁当箱に作り上げたものだけあって価格は1万5千円くらいからと、毎日使う実用品としてはちょいとばかり高いのでこれは諦めました
  

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代わりにと言うわけではありませんが購入したのは秋田県の郷土菓子「秋田バター飴」
秋田では40年以上の歴史を持ち、北秋田を拠点にしたマタギなど狩猟を生業としていた人々が、厳寒の時期に山に入る際にカロリー補給のためにバター餅を持参していたと伝えられる保存食です
 

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そうそう秋田空港にはB級グルメの代表格横手やきそが食べられるのだとか
横手まで行かずともここで食べられるようです
ちなみに制限区画には「無限堂」があり、稲庭うどんを味わうことも可能でした
まぁ双方ともに直接お店に伺ったのでここで行くまでもありませんでしたが
 

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さて、秋田空港にはJALのラウンジがありません(ANAもありません)
かわりに制限区画に入る前にあるカードラウンジ「ラウンジ・ロイヤルスカイ」へ
 

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秋田空港のロビーのラウンジ前には
パブリックアートの「釣りキチ三平・山魚女群泳」が大きく飾られていました
空港に自然豊かな秋田のシンボルとして矢口高雄氏の作品が飾られているのはファンの一人として嬉しい限りです
 

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ラウンジ内にも三平君の生き生きとした原画が飾られておりました
 

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秋田空港のロイヤルスカイラウンジはここに伺った5か月前の2月にリニューアルされたばかり
ラウンジは拡張されてかなり広々としております
ということで今回はゆったり座れるソファーに陣取りました
 

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カードラウンジということでソフトドリンクは無料ですが、ビールなどは自販機で買うようです
まぁ自宅に戻ったら所用で車の運転があるので、飲めませんが
 

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ちなみに高清水 純米吟醸の試飲もあったようです(私が伺った際はありませんでしたが)


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あとはこうしたラウンジにありがちなお試し商品
秋田味商の「比内地鶏と鰹の和風スープ」「比内地鶏と玉ねぎ・ポークのいコンソメスープ」


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ということで比内地鶏のスープの飲み比べ
  

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こんな感じで2泊3日の秋田の酒蔵を巡る旅は終了
まだまだ行っていない酒蔵もあることですし、丘珠からの直行便も飛んでいることですし
また伺いたいものです


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