横手やきそばを食べた後は、1689年創業の老舗酒蔵
秀よしを醸す『鈴木酒造店』にやってきました
その秀よしの酒銘は、鈴木酒造店の酒を気に入られた秋田藩主佐竹公から授けられたもので
「秀でて良し」という意味から「ひでよし」の酒銘を賜り、秋田佐竹藩の御用酒を務めたのだそうです
そんな歴史を持つ老舗酒蔵だけあって
入ってすぐに綺麗で素晴らしい立派な庭園があり
庭園を流れる川は奥羽山脈の湧き水を引いてた伏流水
そんな川には鯉が優雅に泳いでいました
明治初年に建て替えられたという家屋と酒蔵は、歴史の古さや重みを感じます
たとえばこのガラス障子のガラスなどは、よく見るとガラスの表面が微妙に表面が波打っています
こうした歪んでいるガラスは明治時代~大正時代の手延べの板ガラスの特徴で
私も小樽勤務時代にそんな古い施設で見たことがありますが、割ってしまうと交換が効かない、いまでは大変貴重なものです
この男性用のトイレも時代を感じさせるも
そんなトイレも清掃が行き届き古さを感じさせないものでした
(ビルメン業に携わっているのでついついこうしたものを見てしまう癖がついてしまっています)
鈴木酒造店では酒蔵見学ができるとのことで伺わせていただきましたが
しめ縄のかかったこの内蔵、実に趣がありますね
蔵には歴史を感じる巨大な和釜や
蔵は吹き抜けで甑からの蒸気を天井のガラリで逃がすようになっていました
酒蔵の白壁にうっすら黒いカビのようなものも見て取れますが
それがかえって歴史ある酒造の風格を感じさせます
そして蔵に並ぶホーローのタンクの、数々
ここが一番のフォトスポットと説明いただいたのは、次世代を担う東農大卒のまだ20代と言う社長の長女である鈴木結美子さん
最近この蔵に舞い戻ってきたのだとか
こちらはもろみを醸している真っ最中ってことで
ガラス越しに見ることとなりました
酒蔵見学の後はお楽しみの試飲
けれど残念ながら、車の運転があるので試飲はできません
いつものことながら残念でなりませんね
かわりに我が家の奥さんが試飲しましたが、試飲したのは定番の
「純米吟醸酒 松声」
それに秋田県の新たな酒造好適米「一穂積」と「百田」を原料とし、品評用の協会18号酵母で仕込んだ
「純米大吟醸 一穂積」
「純米大吟醸 百田」
ということで土産に「純米生原酒」と「生貯蔵酒 瓢箪」を購入
そにこれは試飲できませんでしたが
ラベルのないのこ青いボトル
なんだか気になりました
そうそう今回案内くださった社長長女の鈴木結美子さん
杜氏を目指しているとのこと
もっとも東京農業大学を卒業したとのことなので、そうした覚悟の上での進学だったのでしょうね
5〜10年後の鈴木酒造店の酒を楽しみにしてくださいとの事
そんな熱意がひしひし伝わる酒蔵見学でした
もちろん、そのときはまた伺わせていただきます
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