漫画『釣りキチ三平』の原画を見に横手市増田まんが美術館を訪問

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私が中学生時代夢中になって読んだ、漫画『釣りキチ三平』
魚釣りをこよなく愛する主人公の三平くんが、様々な場所で釣りに挑みますが
釣りを通じて自然と向き合い、人々との交流を深め成長していく姿を描いた作品です
そのころ川釣りが趣味だったこともあり、話中に出てくる釣り教室など細部にわたり何度も読み返したマンガでした
 

 
 

そんな三平の作者である矢口高雄氏の原画などを所蔵する美術館が秋田の増田にあると聞いて、秋田に来たのなら寄らずに帰るわけにはいかないとばかりに訪れました
そんな美術館の名前は「横手市増田まんが美術館」
日本で最初の「マンガ原画」をテーマとした美術館です


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もっともそんな美術館は増田町出身の漫画家である矢口高雄の偉業を記念して1995年開館
当初は『矢口高雄記念館』にする計画があったそうですが、「名前を付けると私が終わると終わりますから」という本人の理由から自身が亡くなった後のことを考慮して横手市増田まんが美術館に決定したそうです
 

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今や、日本が誇る文化の一つとなったマンガ
この美術館の原画収蔵数はなんと45万枚以上
原画の収蔵についてはホームページにこう謳われています
『その昔こんな例がありました。日本からの出品物の荷造り用の詰め物として葛飾北斎等のいわゆる浮世絵が多く使用されました。ところが初めてそれを目にした外国人にはその芸術性のあまりの高さに驚き、結果大量の浮世絵と共に、浮世絵の原画とも言うべき版木さえも海外に流出するという歴史がありました。クールジャパンの代表格のように海外の人々から注目されている日本のマンガの「原画」が、もし浮世絵のような運命にさらされたならどうなるでしょう。日本の文化財の海外流出ということになりはしないだろうか。』
 

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残念ながら原画は撮影禁止、けれど、モニター越しに見た少年三平くんは以前にましてイキイキしてました
 

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なるほど『バーサス魚紳さん』に、ちょっと登場していましたが
故矢口高雄氏いわくサラリーマンとなった三平くんの姿は見たくない(描きたくない)と言うのはわかる気がします
 

 
 

矢口高雄氏のみならず、他の秋田出身の作家の作品も見ることが出来
「銀牙」の高橋よしひろ氏
「味いちもんめ」の倉田よしみ氏
「きくち正太」のきくち正太氏などがありました
 

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美術館の常設展収蔵作家には里中満智子氏も名を連ねています
このイラストは2024年の大河ドラマに選ばれた「天上の虹」でしょうか?
そういやそんな里中満智子氏が漫画の地位向上に努めてきた功績で2023年度の文化功労者に選ばれたそうです
おめでたいお話ですが
 

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そう私の年少期、漫画は悪書とみなされていた時代でしたが
『釣りキチ三平』に代表される矢口高雄氏のマンガは自然派漫画の代表的存在で
釣りを通して自然を尊ぶシーンが数々あり、通り一辺倒の学校の教育とは違い身になる話が多く勉強させていただいた気がします
  

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美術館のレストランまえでは三平くんが、食事でもどう
と誘っているように見えますが
横手と言えば食べねばならぬものがあることからここは我慢・我慢
 

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このページは、r-ohtaniが2023年12月15日 06:18に書いた記事です。

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