朝一で宿泊先の秋田市から車で北に1時間ほどの男鹿半島にあるなまはげ館に向かいましたが
次の目的地は逆の秋田市の南側、昨日伺った湯沢近くの横手市にある、まんさくの花を醸す「日の丸醸造」へ
まぁいつもながら下手なスケジューリングです
そんな日の丸醸造は明治から大正、昭和初期にかけて商人地主の街として栄え、その頃の名残として今なお残る総漆塗りの豪奢な内蔵群は、近時隠れ観光地として脚光を浴びている「増田の町並み」と呼ばれるそんな一角にありました
1689年創業で蔵の名および酒名に「日の丸」とつく日本で唯一無二の蔵
向かいの蔵にも「日の丸倉庫」の名が刻まれていました
ちなみにその社名の由来は、秋田藩主の佐竹の紋所「五本骨の扇に日の丸」にちなんで命名されたと伝えられているそうです
さてこの日の丸醸造では内蔵が見学できるという事で、見学料:200円を支払い見学コースへ
ちなみに見学料を支払う際にもらったオリジナルコインでは
買物の際に200円の割引券として使える他、高級酒の試飲にも使えるとか
内蔵の脇の廊下がお酒造りの現場へと続きます
まず最初に酒米の穂が展示されています
日の丸醸造のある増田は酒米の生産に意欲的な農家も多い地域で、様々な酒米が作られているそうですが
「雄町」そして、人気漫画「夏子の酒」で描かれた幻の酒米のモデルである「亀の尾」
ご存じ「山田錦」の隣には、秋田県で開発されたオリジナル酒造好適米「吟の精」
そして帰りに土産にした日本酒に使われた「美郷錦」もちろんこれも秋田が生み出した酒米
「美山錦」の隣にある「日の丸」というのは初めて聞きました
内蔵の脇の廊下の中間くらいには
日の丸醸造の看板のある事務所がありましたが、これって現役でしょうか
これはその昔、蒸米に使われた釜場?
もしかしたらこれも現役の釜なのかもしれません
1908年にこの酒蔵は建てられましたが
秋田県横手市は「かまくら」で有名なように、国内でも屈指の豪雪地帯
蔵にはそんな豪雪地帯である秋田を彷彿する、図太い梁が見て取れます
付近にあった仕込みタンクには中に入れるよう入り口が設けられ
お客さんが書いたメッセージやイラストがこれでもかと記されていました
製造場に使用されている蔵
残念ながら品質維持のため、製造場見学はできません
製造場の前に大きな樽が見て取れますが
この樽にはその昔渋柿を入れてありました
渋柿は塗り薬、酒の殿を取る、木に塗る防腐剤と酒蔵には欠かせないものだったそうです
製造場の隣には国の登録有形文化財である文庫蔵があり
床板、畳、障子を修復した以外は当時のままという文庫蔵
まさに豪華絢爛ですね
昔は酒蔵の節目の慶事に使用されていたそうですが、現在は客間として利用
年に数回は落語や演奏会などのイベントが開催されるのだそうです
手前のわら細工展示場には、マンガ「釣りキチ三平」にも登場した
「雪靴」まさにそのものと思えるものも展示されていました
内蔵見学を終えた後は試飲
見学料を支払った際にいただいたオリジナルコインで一杯いただけ
我が家の奥さんは、別格純米大吟醸まんさくの花を試飲
ただし私はレンタカーの運転があるので試飲は不可
ドライバーは辛いですね
ちなみにた「まんさくの花」は1981年に放映された秋田県横手市を舞台としたNHK連続テレビ小説「まんさくの花」からきているそうです
そしてここにもありました菅元総理の『國酒』の色紙
菅元総理は秋田県湯沢市秋ノ宮の出身だそうで
地元ということもあり、やはり人気のようです
私が伺った際、ここ日の丸醸造から程近い横手市増田まんが美術館でエヴァンゲリオン大博覧会が行われていて
資料展示を見た後、エヴァンゲリオン大博覧会協賛の『まんさくの花 純米吟醸 ミサト』美郷錦を土産に買っていくこととします
という事で、次はエヴァンゲリオン大博覧会が行われている
横手市増田まんが美術館へ
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