悪夢の始まりはマレーシア2日目の朝、朝食を食べた後にはじまりました
チェックアウトのため部屋を出ようと荷物をパッキングしていると・・・ある物が見当たりません
このあとクアラルンプール空港からペナン空港までひとっ飛びするのですが、搭乗手続きの際使用する「eチケット」を入れたファイルが部屋中どこを探しても無いんです
今回はスマートホンがあれば大丈夫とパソコンは持って来ませんでしたので、ビジネスセンターで再度印刷することすら出来ません
しかも今日乗るはずの客船クルーズのチケットも同じファイルに入れてありました
これは本当に困ってしまいました
部屋中探しまわったり、チェックンの際にカウンターに忘れたのではと電話で確認したりあれこれ手は尽くしたりと、こうしている間に時間は刻々過ぎていきます
心配してホテルのスタッフがすぐにやってきてくれたりもしましたが見つかりませんでした
そんなとき神の導きか、何気なく見た荷物置きと壁との隙間にファイルらしきものを発見
「eチケット」その他の書類の入っていたファイルがそこにそっくりありました
すぐにホテルとチェックアウト
空港までの交通手段を考えると、時間的にギリギリです
急いでKLモノレールでKLセントラル駅まで向かった後、KLIAエクスプレスに乗り継ぎます
ところがKLモノレールのKLセントラル駅からKLIAのKLセントラル駅までは、名前こそ一緒ですが、それははるか彼方にありました
歩いて15分はかかったのではと思います
アジアによくありがちな乗継です
途中、頭に「チャナン」を載せたヒンドゥー教徒の団体に出会いつつ
いまだ工事中の通路を延々と歩いて向かいました
いや~昨晩KLIAエクスプレスに乗ってこなくて正解でした
アジアに来ていて夜中にこんな寂れた危なっかしいところは歩きたくは無いものです
故障で動かないエスカレーターを駆け上り、急いでKLIAエクスプレスの切符売り場へ
ここでRM35(930円くらい)のチケットを買いすぐに乗り場へ向かいます
残念ながら電車は出たばかりのようでした
さてこのKLIAエクスプレスの始発となるKLセントラル駅
残念ながらあのイースト・オリエンタルエクスプレスは通過することはあっても停まる事はありません
通過するところだけでも見てみたい気もしましたが、ところでそんなのんきな話もしていられなくなって来ました
ここに着いた時は前の列車が出たばかり、しかも次に来るはずの15分おきに出ているはずのKLIAエクスプレスはいつまでたってもやってきません
30分はたったころでしょうか、ようやく列車はやってきました
列車に乗る人の姿はまばらで、余裕で席に座る事が出来ます
ただこのとき空港でのチェックン不可の時間が刻々と近づいていて車窓を楽しむ余裕は有りませんでした
クアラルンプール国際空港に着いたのが、搭乗時間の40分前
けれどLCCなみに厳しさで搭乗手続きは出来ませんでした
搭乗手続きは搭乗の1時間前に済まさねばならないとのこと
ついつい最近の旅慣れが悪い方に出てしまいました
ちなみに乗ろうとしたのは国際線ではなく、ドメスティク(国内線)なんですが・・・
ともかくも今回、飛行機に乗り遅れるという失態を演じることとなりました
もうかなりの数、飛行機には乗っていますがこれが初めての出来事でした
今年この航空会社はワンワールドに加盟されますが、もしそうなっていたら乗れていたのではと思わずにいられません
とはいえこの程度の事でめげているようでは何も出来ません
乗れないと判ったらすることと言えば次の便を手配することでしょう
チケットカウンターで次の便のチケットを購入します
変更手数料として2人でRM265(7千円ばかり)掛ってしまいました
教えられたチェックインの機械で搭乗手続きを済ませます
このチケットが買って搭乗手続きを済ませ、たとえ次の便にのれても心配ごとはまだまだ続きます
そうクルーズ船の搭乗時間もこの便だと間に合うか否かのギリギリの時間となってしまうからなんです
というのも13:55にここクアラルンプールを飛び立ち約1時間の14:50にペナンへ到着
空港では荷物を受け取ります
こそのあと空港ではタクシーチケットカウンターでチケットを買う作業があります
クルーズ船の搭乗手続きは15:30までですから
今回予約しているアジアンクルーズ「スーパースター・リブラ」の寄港しているジョージタウンのフェリーターミナルまで、空港からタクシーで30分はかかるでしょうから
まさにギリギリです
いつものJALなら出口付近のすぐ出られる席が予約できたはず
出口の少ない飛行機は前の方の席と後ろの方の席では機外に出られる時間が結構違います、前の方の席に座りたいのですがそうは問屋は卸ません
しかもいつもならプライオリティの札の付いたスーツケースはイの一番にターンテーブルから出てきますので、荷物を待つこともないのですが・・・・・今回はスーツケースが出てくるのをかなり我慢して待たねばなりません
マレーシア航空がワンワールドに加盟しJALのステータスが使えるようになるのは今年暮れってのが恨めしいです
ペナン空港を抜け出しタクシーに乗ったのが、15:00ちょうどくらい
さてスーパースター・リブラの待つジョージタウンフェリーターミナルまで30分は掛るはずです
チケットをタクシーの運転手に渡し、行き先を告げついでに「Harry up!」とはやし立てておきました
ところが意に反してタクシーはのろのろと加速します
車を良く見るとマレーシアのプロトンではなく、それは古い古いクラウンでした
20年以上は使っている風格さえ感じさせるタクシーです
それでも郊外に出るや否や、一声かけた「Harry up!」の効果があったのか、運転手は精いっぱい飛ばしはじめました
サスペンションは完全に経たっていて、加速するたび悲鳴を上げるような、そんなタクシーでしたがかなり頑張ってくれました
タクシーを降りたときチップをはずんだのは言うまでもありません
そんなタクシーの運転手さんのおかげで何とかフェリーターミナルに到着
スーパースター・リブラはまだ出向せず、その船尾を見せていました
ところがフェリーターミナルの入り口は閉まっています
あ~あ乗り遅れか・・・と思いましたが、たまたま通りかかった警備員の人が来て入り口を開けてくれました
まさに間一髪と言ったところでした
クルーズ船の搭乗カウンターで最後の乗客となった私どもの手続きを済ませてもらい
いよいよ乗船
スタッフに「ラスト2パーソン」だったとからかわれてしまいました
なんだあわただしいクアラルンプールからペナンの旅
実際間に合うか合わないかギリギリのところで、もしかしたら乗船できないそんなことも考えられる際どい旅でもありました
まあ「終わりよければ、すべて良し」ということにしておきましょう
そうこれからいよいよ初のクルーズ船での旅が始まります