2013年4月アーカイブ

サンタンジェロ城

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映画『ダ・ヴィンチ・コード』の続編
「天使と悪魔」
トム・ハンクスの名演が光った映画でしたが、その映画の舞台としてイルミナティという秘密結社のアジトとされたのがこの「サンタンジェロ城」です
サン・ピエトロ大聖堂からほどなく歩いたところにありました
そういったこともあるのでしょうソン・ピエトロ大聖堂から地下通路でつながっているという噂まであります
 

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堅牢な要塞のような機能を持つこの城は
神聖ローマ帝国による「ローマの掠奪」の際にもクレメンス7世が籠城に使用したほどです
なんとなくモンサンミッシェルを髣髴させますね
もっとも共通点と言えば「大天使ミカエル」をその城の頂に供えていることくらいでしょうか

血塗られた歴史ある城ですが、今では子供のサッカー場となっていました
 


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サンタンジェロ城前にはローマ市内を流れる川
「テヴェレ川」がありローマ市内に向け「サンタンジェロ橋」がかかっています
 

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この橋にはベルニーニ作の天使像があり有名ですが、もう一つ
 

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サンタンジェロ橋の欄干にはたくさんの南京錠が付けられています
恋人たちが鍵を付けて愛を誓うというものらしいのだが、こういったことはどこの国も考えることは一緒なんですね
 

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さてそんなサンタンジェロ橋を渡りローマの街に繰り出すとします

パスタと言ってまず頭に思い浮かべるのはイタリアのスパゲティ
そんなイタリアのスパゲティにはナポリタンは別としてボローニャ地方のボロネーゼ(ミートソース)
やジェノバ風など各地にご当地パスタがあるようです
今回滞在したローマにもご多分にもれずご当地パスタがあります
それが「カルボナーラ」
生クリームを使わずに卵、チーズ、パンチェッタで作るローマの伝統あるパスタです
 

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そんなカルボナーラを食べようとやってきたのは
カンポ・ディ・フィオリにある「Roscioli」 ( ロッショーリ)
元々はパン屋と言うか食材店だったのですが、レストランも併設されています
Webで調べたレストランの開店時間の1時間前でしたが
トリュフなど物色しながら店の方にレストランのことを聞いてみると、予約はされていますか?と聞きかえされました
バチカンから歩いてふらり立ち寄っただけでしたので予約しているはずもなく、その旨告げると予約で一杯で入れないと教えてくれました
こんな時はいそうですかと引き下がるのは日本人の悪い癖と思っている私は「食事に1時間も掛かりませんからなんとかなりませんか?」とのたまったところ
しばらく予約表をみて唸りがら一言
カウンター席でよければどうですか?と返答されました
まぁダメもとでもいいですから言ってみるものです
もちろんカウンター席でもOK、さっそく1時間後の昼食を予約してくれました

開店まではもう一つの「ロッショーリ」本店ともいうべきパン屋さんを覗きます
 

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店先には美味しそうなハード系のパンやパイが並んでいます
カウンターに並べられた惣菜もなんだか美味しそう
 

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そうこうしている間に、予約の時間
スタッフに導かれ連れて行かれたのはこちらのテーブル席ではなく
手前のカウンター席
といっても贅沢は言ってられません
なにせ次々やってくる客が、次々返されていくのを目いやというど見せつけられました
(ロッショーリを訪れたいと思われるあなた予約は重要ですよ)
 

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なぜこんなにもこのお店人気があるのか
イタリアのミシュランともいえる、ガンベロ・ロッソの「リストランティ・ディタリア」で
「ローマのカルボナーラ ベスト10」で4年間にわたり堂々1位とされているからなのでしょう
まさにジス・イズ・カルボナーラなお店
皆さん同様にこのCarbonara(カルボナーラ 15ユーロ)を注文していました
 

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Burrata Di Corato E Pomodorini(ブッラータ 17ユーロ)も美味しかった
買って帰えればよかった
何せ日本で売っている輸入物は冷凍のものばかり
一度冷凍するとこの味は味わえないんです
 

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でもこのロッショーリ何が一番美味しいかったいえば、つきものとして出てくるこのパン
もとはと言えばパン屋ですから当然かもしれません
お店おすすめの「Hefe Weisse Anno 25」というビールとともにいただきましたが、このパン絶品です
 

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えっカルボナーラ食べに来たんじゃないのかって
もちろんカルボナーラも旨かったけどパンはそれよりも印象に残りました

そうそう返り道でこんなラッピングされた車「シトロエン berlingo」を見かけました
「ロッショーリ」の配達用のバンでしょうか
ちょっと気になります
 

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「トラム革命」という言葉があります
トラムや路面電車というと日本ではまだチンチン電車のイメージがあり、遅くて不便そんなもの乗るくらいなら車のほうが便利だ・・・といった感じであまり良い印象はありません

ところが昨年訪れたフランス・シャンパーニュー地方のランスで乗ったトラムは、古い石造りの建物にとけ込み石畳の道路を優雅に駆け抜けていきました
トラムというよりはLRT(Light Rail Transit,新型路面電車)という言葉が似合うお洒落な公共交通機関でした
このランスだけではなくフランスの各都市にも相次いでこのLRT導入されていますがそれは、サルコジ大統領が環境問題解決のために、都市圏における新規道路着工の事実上の凍結と、LRT(トラム)やBRTの積極導入を盛り込んだ国家環境戦略「グルネル法」を2009年発効させたからです
 

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都心の機能マヒや環境悪化をもたらしている車を締め出して、人や環境に優しい公共交通の構築する
これが「トラム革命」といわれるものです
ヨーロッパやアメリカの都市ではトラム(LRT)路線はネットワークを構築し基幹交通として位置づけられているんです
イタリアはローマにももちろんそういった考えは浸透していて、ローマ市内をこの新型のトラムが行き来していました
 

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カンポ・ディ・フィオリにもそんなトラムの始発駅があり行き先が「アルゼンチーナ」と地下鉄の駅名だったので乗り込みました
まあ地下鉄の駅まで行けばあとは何とかなるでしょうといった具合です
 

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車内はこんな感じ
3両編成で中は貫通し席は少なく立ち席を多くしてあります
朝晩の通勤に使われているということですね
乗り方としては本来ならこの機械にICカードなりキップをかざして乗り込むんでしょうが、このトラムの乗車にもローマパスは使えました
 

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と、トラムに乗り込んだとこまでは良かったのですが
私の意に反してトラムからの車窓はどんどん寂しくなってきます
そう街中から市外に向け走っているようなんです
30分ほど走ったでしょうか、とうとう終点まで来たときは周りの景色は閑静な住宅街となっておりました
付近を散策しましたがどうやら私の考えた「アルゼンチーナ」とは全く違う地域に来てしまったようです

こんな時はあわてずに元に戻る方法を取るのが一番
終点・始発ということでたくさんのトラムが停まっていますが
運転手に聞いてローマ市内に戻るトラムに乗り込むことにしました
 

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ローマ市内無向かう途中、Webであれこれ調べ
どうやら途中のStazione Trastevere駅でバスに乗り換えれば、地下鉄ピラミッド駅に行けそうです
トラムを降りバスを見つけ、運転手にこのバスはピラミッドまで行くのか訪ねて乗り込みます
乗り込んだバスは間違いないようですが、今度はどこで降りたらよいのかさっぱりわかりません
ローマ市民の使うバスとあって、車内放送はイタリア語のみなんです
 

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ここでiPhoneの地図アプリを使い
ピラミッド駅にピンを刺して、近づいたら降りる作戦をとることにしました
 

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ここだと思うところでバスを降りると、何故か全員バスを降ります
そうです考えればわかりますがここがバスの終点だったのです
そこにはピラミッド駅の象徴「ピラミッド」がありました
ちょっとヒヤリとはしましたが、トラムのかげで楽しくローマを彷徨わせてくれました

ちなみに私の住む札幌にも市電という名の路面電車がありますが、どちらかというと廃止や路線縮小の傾向にあります
車社会北海道にあって
200万近い人口を抱える札幌も朝晩の通勤ラッシュによる渋滞は激しく環境にも悪いのは言うまでもありません
しかも通勤時はどの車を見てもたいてい一人しか乗っていないようです

わが街札幌においてもヨーロッパのような脱自動車の流れを
「トラム革命」をすすめてもらいたいものです

よく徒党を組んで飲み屋で騒いでいる団体がいたらそれは日本人かドイツ人だと比喩されたりします
普段はどちらかというと根暗に思われがちなどことなく似通った両国民ですが、大勢で飲んで騒ぐトップ2にランクインされているようです

ところが今回訪れたここローマの人々(観光客も大勢いたようですが)も同様に飲んで騒いで新年を祝う年越しのカウントダウンを楽しんでいました
これがラテンの血かと思わせるに充分な明るく陽気な一夜でした

そんなローマでのカウントダウンパーティ
流石にミサの行われるヴァチカンのサンピエトロ広場では無理なようですが 
スペイン広場やポポロ広場、ナヴォーナ広場などローマの有名な観光名所では必ずといって良いほどどこでも繰り広げられており
シャンパンやビールを片手に飲んで歌ってといった宴が夜通し催されていました

私が今回宿泊した「ホテル・デッレ・ナツィオーニ・ローマ」からトレビの泉は歩いて5分ほど
大晦日の夜はこのトレビの泉にて行われる年越しのカウントダウンを楽しもうと、このホテルを予約していました
 

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ギリギリに行って、混雑で入り込めないのもシャクなので1時間前にトレビの泉に向かうと
するとどうでしょう、どこから集まったのか判りませんがトレビの泉周辺はご覧の人だかりです
何千人いるのでしょう
寒いのにも関わらずワインやシャンパンを携え新年を待っているようでした
 

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そしていよいよ新年を迎える年越しのカウントダウン
そんな様子を動画で撮ってみました
 


 


新年を祝い歌う人々
陽気にはしゃぐ人々
鳴り響く花火やクラッカー
そんな人々の手にはシャンパングラスやビール

これぞ「ローマで迎える年越しカウントダウン」といったものでした


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でもこの晩は吐く息が白くなるほど寒かったせいか
近くの出店は閑古鳥がなく有様のようでした

こういうのを見るとイタリアの景気って思った以上に悪いんだと感じさせます
 

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ところで「トレビの泉」はこの後、20か月の歳月と2億6千万円の修復費をかけ大規模な修復作業が行われているんだとか
スポンサーは有名ファッションブランド、フェンディ
お金って有るところには有るんだな~

今回のローマ観光、年越しのカウントダウンが経験できたのは良かったのですが
翌日の元旦はローマのほとんどの店がやっていないのに加えて、なんと史跡や美術館まで閉まってしまっています
まあ長期滞在している観光客は1日骨休みなんてことに使えるんでしょうが、私どもはいつもの弾丸旅行、そんな余裕はありません
ローマ中が閉店してしまっているので、このままでは一日途方に暮れてしまいます
しかもローマ市内どころか、イタリアの他の都市へ足を伸ばそうと観光ツアーを探してみても元旦にやっているツアーは皆無でした

そこでスマホやタブレットであちこち検索
ポンペイの遺跡あたりを見に行こうと画策したのですが、こちらも閉館しているとのこと
ようやく突き止めたのが「ピサの斜塔」
元旦も営業しているとのことでした
(あいかわらず無計画にもほどがありますね)

ピサの斜塔への元旦のツアーはありませんが、鉄道とバスを使えば行けそうです
まずはティブルティーナ(ローマ)駅からフェラーリ特急イタロに乗ってフィレンツェへ
そこからローカル線に乗り換えピサ中央駅を目指しそこから路線バスでピサの斜塔を目指すというプランです

もっともプラン通りに事が運ばないのが海外
まず最初にホテルで早めの朝食をとり最寄り駅のバルベリーニ駅に行ったところ元旦営業で通常より1時間遅れの始発となる地下鉄に遭遇してしまいました
これでは地下鉄で時間までにティブルティーナ駅までたどり着くことが出来ません
仕方がないので涙をのんでタクシーでティブルティーナ駅を目指すことにします
(そうです海外でも地元の方が使う公共交通機関を利用して観光するのが我が家のポリシーなんです)
 

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ちょうど一台バルベリーニ駅で客待ちをしている、プジョーのタクシーを見つけました
運転手にティブルティーナ駅まではどのくらいでいくらくらいと聞いたところ
15分ほどで€10とのこと、考えているよりずっと安く2人で地下鉄にのるのとそんなに変わらないようです
しかも本来なら発車ギリギリにティブルティーナ駅につくはずがかなりの時間節約で余裕をもって到着できました

さてここからが大変、例の切符の自動販売機との格闘が待っています
ただ前回とは違い今回はイタロの事務所もオープンしていました
スタッフに聞きつつ自動販売機を操作するのですが、画面には使えますよと表示されているクレジットカード
「JCB」「アメックス」が使えません
やはり結局は現金で購入することになりました
 

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ティブルティーナ駅からフィレンツェまではフェラーリ特急イタロで1時間半
到着した「フィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅」 での乗り換え時間は15分しかありませんでした
15分といえば結構あるように思えますが、この15分で長いホームを歩き
苦手な切符の自動販売機でピア行の切符を購入し、目的の列車のホームを探してその列車に乗り込まねばなりません
 

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ちなみにフィレンツェSMN駅はだだっ広いうえ、16ものホームがあります
ここで旅につきものの「ネコブル(トラブルの小さい奴と思って下さい)発生してしまいました
そうです時間が迫っていて急いで乗ったため
誤って違う方面向きの列車に乗り込んでしまったんです

列車内外に行先表示はないうえ
ホームの表示も判りづらかったのがその理由です

しっかりと電光掲示板時刻表でホームを確認すればよかったのですが
あまりにも時間がなかったゆえの失敗です

列車が発車したあとiPhoneの地図アプリで見たところ、目的のレオポルダ線ではなく違う路線を方向違いに走っているのが判ります
 

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これはいけないとすぐさま次の駅で降り、折り返しフィレンツェSMN駅に舞いもどります

慌ててはいけないと、一息つくことにいたします
ちょうどホームに「シェフ エクスプレス」というイタリアの駅中心に展開しているチェーン店を発見
ここでエスプレッソを一杯
どこに行ってもイタリアはコーヒーが美味しいのがいいですね
おかげで一息ついてちょっと落ち着くことが出来ました
ネコブルもトラブルまで発展せずに済みましたし
 

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改めてしっかりホームの電光掲示板時刻表を確認して乗りなおした
トレニタニアのレオポルダ線
「インターシティ」です

ちょっと歴史を感じさせる古い車両ですが、これぞまさにイタリアの足といった感のある列車ですね
 

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1時間少々の短い列車の旅ですが、ちょっと贅沢して一等車を予約しました
これが正解
この元旦にイタリアでオープンしている観光地はごく僅かだったこともあり
ピサ行のインターシティ、特に二等車は混雑していたからです
 

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途中小用にトイレに行きましたが
懐かしい感のある
下に枕木や敷き石が見える垂れ流し式のトイレでした
 

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そうこうしている間にピサ中央駅に到着
ピサ「奇跡の広場」に伺うことにします
 

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ローマから途中、列車を乗り違えるなどの失態を演じながらもなんとかピサ中央駅に到着
この駅からはLAM ROSSOというバスに乗り込みピサの斜塔へ向かいます
駅から10分もかからずに「torre」というバス停に到着しました
歩いてもいけない距離ではありません
 

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バスから降りてすぐのサンタ・マリア門の隙間から大聖堂ドゥオーモ
そしてその奥にはピサの斜塔が目に飛び込んで来ました
8度と聞いていましたが、結構傾いているものです
 

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残念ながら雨がポツポツではありますが、降ってくる雨模様
傘をさすほどではないにせよ、ここには大勢の観光客の姿が・・・・・
そうです他にやっている観光地はほとんどないからでしょう
 

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ここはピサの斜塔があまりにも有名ですが、世界遺産となっているのは大聖堂、洗礼堂などを含めた建物がある ドゥオモ広場全体が指定されています
斜塔のみならずイタリアの海洋国家だったピサのころの繁栄を象徴したロマネスク建築の建物群が見事で、白色の大聖堂「ドゥオモ」や洗礼堂、塔が並ぶ広場はその美しさゆえに『奇跡の広場』とも呼ばれています
確かに柔らかそうな緑の芝生の上にそっと載せられているような佇まいを見せるこの建物群は一見の価値がありますね
 

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ドームが美しい洗礼堂
 

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そして次はいよいよピサの斜塔に昇ります
大聖堂ドゥオモに隣にそびえるる姿は・・・やはり結構な傾きに感じます
こんな建物本当に昇れるんだろうか
 

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ピサの斜塔に登頂

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ピサ大 聖堂の鐘楼である「ピサの斜塔」
傾いているがゆえに世界有数の観光地となっておりますが
この斜塔なんと登ることが可能なんです
さすがはラテンの国、本当に登ってもよいの?というのが本音です
日本じゃ危険だからととかなんだとかで近寄るのすら無理そう

もっともこんなに傾いてしまっているので、いいよと言われてもちょっと躊躇しそうです
 

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ピサの斜塔の高さは地上55m、で当然エレベーターはありません
297段ある階段をひいこら登ることになります

斜塔の屋上にはそんな階段を制覇した方々が風景を眺めておりました
なんだか羨ましく思えます
 

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そこで折角ここまで来たのだし登ってもよいよというんだから登らないわけにはいきません
さっそくチケットセンターでピサの斜塔のチケットを購入
ピサの斜塔へ登る料金はお一人様€18と結構高く、2人で€36となりました
登る時間はチケット購入から1時間後の12時半とのことで、チケットに刻印されていました

指定された時間の少し前に入口付近にできた列に並びます
するとチケットを確認しているスタッフと客が何か揉めています
イタリア語らしくて何を言っているのかさっぱり判りませんが、その様子を不安そうに眺めていると近くにいたスタッフが私どもの荷物を見て英語で荷物は持って入れません、チケットセンター横の手荷物預かり所に預けてきなさいと教えてくれました
あとで判りましたが、斜塔に登る階段は狭いうえに登る人と下りる人とが交差せねばならず荷物が邪魔になってしまうようです
 

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荷物を預けてくるとちょうど指定された時間となっていました
手荷物はありませんのですんなりと入場
塔の中でイタリア語(多分)・英語でこのピサ斜塔について説明があり
そのあといよいよ登頂
長くて辛い階段が待っていましたが、その階段よく見るとこんなに擦り減っておりました
ずいぶんと沢山の方が登られたんだな~とこのピサの斜塔の歴史を感じさせてくれました
 

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5分くらいかけて登りましたでしょうか
登り終えた頂上からは青い芝生、ピサの街並みに映える赤い屋根瓦の家々が展望でき
そしてなにより手前の大聖堂ドゥオーモが迎えてくれました
 

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ちょっと下を覗くと人々がアリのように小さく見えます
そうここは地上50m位のところ、手前の柵もなんだか頼りなく不安を感じさせてしまいます
 

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このピサの斜塔はピサ大 聖堂の鐘楼ですから
当然のように頂上には鐘があります
ここで他の観光客にピクチャーピリーズとのたまって写真を撮ってもらいましたが、あとで見るとすっかり足がすくんでいるのが判りますね
そうですこんなところに登りましたが、私は高所恐怖症なんです
 

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そんな恐怖を抑えつつもピサの斜塔頂上から眺めたピサの街並みを動画で撮ってみました
 


 


頂上からはこんなものも
ピサーノ山の手前にあるのは
プロサッカークラブ、ピサ・カルチョのホームグラウンド・スタジアム
「アレーナ・ガリバルディ」
さすがはカルチョのお国でした
 

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ピサの斜塔前の奇妙な光景

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ピサの斜塔は世界有数の観光名所であり
被写体としても秀でたもので多くの観光客がカメラを構えます
 

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その前でおかしな恰好をしている人々が一列に並んでいました
柵の支柱に上ったりしながら変な格好をしています
なんだか奇妙な光景ですね

これが遠近法を逆手に取り、いかにも斜塔を支えようとしている様子を撮ろうとしているところです
 

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なるほどこれは記念撮影として絵になる写真が撮れそうです
私も支えたり、寄りかかったりしたところを撮ってみました
 

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「ビステッカ アッラ フィオレンティーナ」
一般にビステッカと呼ばれるこの料理
大きめの骨付きの牛肉を炭火で焼いたもので味付けは塩コショウ、レモンとシンプル・イズ・ベストな焼肉料理
海が遠く新鮮な海産物が手に入りずらかったフィレンツェの名物料理です
ピサからの帰り道、フィレンツェで乗り換えとなりましたが、折角フィレンツェまで来ているのですからこの名物料理を食べずしてローマに帰るわけにはいきません
ということでやってきたのはフィレンツェ駅近くの人通りの多いレストラン街にあった
『リストランテ ロレンツォ ディ メディチ (Ristorante Lorenzo de' Medici)』
日本人もよく来ているようで店のドアガラスに日本語で「パスタも絶品です」と書かれた看板もありました
 

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店の中はこんな感じ、まだ夕食前の時間帯ではありましたが、そこそこの客の入り
店の一番目立つところの棚にこの店の名のラベル「Lorenzo de' Medici」の貼られた赤ワインがどうだとばかりに並べられています
 

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この店オリジナルのハウスワインのようですが、1本(750ml)が€9.5とのこと
もちろんこの店で飲んでのお値段です
コストパフォーマンスもよく呑んべの我が家にはもってこいのワインです
このイタリアワイン味もよく、前菜に頼んだ新鮮なトマトが美味しい「ブルスケッタ・ポモドーロ」とよく合いました


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そしてメインはもちろん
『ビステッカ アッラ フィオレンティーナ』
まあ俗にいうところのTボーンステーキなわけですが、400gはあったのではないでしょうか
もちろん1人前を2人でシェアしていただきます
 

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ビステッカも旨かったのですが、この海鮮リゾットが思いのほか美味しく
なんだか得した気分になりました
濃厚で旨味のある初めて食べる本場のリゾット
このリゾットを食べたがゆえに翌日にリゾットのレトルト・インスタント食品をスーパーでたんまり買う羽目に
 

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ちなみにこの店を出て写真を撮っていると、久々に日本人に遭遇
レストランに入ろうか悩んでいるようで、この店美味しかったですかと尋ねられました
「ビステッカも旨かったけどリゾットが絶品でしたよ」と言うとそれじゃこの店にしようと入って行かれました
人に勧めても味覚って人によって違うのでこういうのってちょっと不安ですよね
はたしてその方々のお口にはあったのでしょうか?

さて2人でワインを1本あけビステッカでおなかもいっぱい
フィレンツェの夜の街を腹ごなしに歩きつつ駅に向かいます
途中店が開くのを待つ人々の姿がありました
店の名を見ると
「リストランテ・サバティーニ」
東京や大阪にも店を持つトスカーナ料理の名店です
思ったよりもこじんまりとしているんですね
 

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駅前に見かけたのがこの街のシンボル
「サンタマリアノヴェッラ教会」
 

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しっかりと見たと思わせましたが
どちらかというとこれって裏側のようでした
ちょっと残念

ローマに来て嵌まったもの
それがイタリアン・ジェラート
スペイン広場近くの屋台で食べてからすっかり嵌まっておりました

ピサ観光を終えフィレンツェで晩飯を食った後、ローマに舞い戻り、そんなジェラートを食べようと
1900年から続く老舗ジェラテリアである『Giolitti(ジョリッティ)』にやってきました
もう夜中だというのにこの人だかり
しかも今回のローマへの旅は正月休みを利用した旅行で、北半球にあるイタリアでも1月は真冬となります
イタリアはさすがジェラートの本場とあって夏冬関係なく売られているようです
 

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ジョリッティはレストランも併設していますが、お目当てのジェラートは店の一番奥のほうにありました
おっとその前にレジで会計を済ましておかねばなりません
エスプレッソのときもそうでしたが、イタリアはこれがスタンダードなシステムのようです

まずはレジでカップの大きさを指定して、先に会計を済ませます

 

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そうそう、その前にこの沢山のフレーバーの中からチョイスしなければなりません
写真の通りその種類は豊富、フレーバーは60種類を超えるんだそうです
 

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そしてこのカウンターでレシートを見せ買いたい種類とカップかコーンかを選択するシステムとなっていました
 

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今回頼んだのは中サイズで€3.5ユーロ
グラニータ(シャーベット)をダブルで盛ってもらい
夜のローマの街を散策しながら頂くことにいたします
 

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今回のイタリア旅行
ローマはもとより、鉄道を使いマナレッロやフィレンツェ、ピサの斜塔のあるトスカーナ地方などを回りましたが、その所々でFIATのキャンピングカーを見かけました

まずトップバッターはキリスト教の総本山バチカンで見かけたFIATベースの「MILLER」というモデル
日本で見たことはありませんが、こちらイタリアでは結構人気のモデルのようです
 

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続いてフェラーリの工場に隣接するフェラーリミュージアムの駐車場に停まっていた
これまたFIATベースの「LAIKA」
LAIKAは20年ほど前に日本でもカリフォルニアドリームという会社が日産アトラスベースでこのコーチ部分を使って改装し売っていたのを思い出しました
 

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フェラーリミュージアムの駐車場にはもう一台
やはりFIATベースのキャンピングカーが停まっていました
旅の途中に立ち寄ったのでしょうか、たしかにこのフェラーリミュージアムのあるマラネッロは田舎町
一番近い都市はトリノということになるが、それでも距離的には350kmはあります
キャンピングカーであちこち回りながら訪れるってそんな場所なのでしょう
 

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話は変わりますがFIATは「Fabbricazione Italiana Automobili Torino」の頭文字をとった造語
意味は読んで字のごとくトリノにあるイタリア国産の自動車製造の意味です
イタリアの工業都市 トリノ
私が一番最初に思い浮かべるのは荒川静香選手が金メダルをとった2006年のトリノオリンピックです
このフェラーリミュージアムを訪れたことにより何故トリノオリンピックの開会式でフェラーリのF1マシンが登場したのか判ったような気がしました

 


 

さて続いてフィレンツェ駅構内で見かけたFIATのDUCATO(デュカート)ベースのキャンピングカー
バンクベッド正面に「RIMOR」と書かれていました
 

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フィレンツェに向かうトレニタニアのレオポルダ線沿線にはこんなキャンピングカーがずらり並んだ場所がありました
果たしてこれがキャンプ場なのか、キャンピングカー専用のレンタカー屋なのかはたまた中古車センターなのかは判りませんでした(列車の車窓でちょっとブレてしまいました)
 

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圧巻だったのが、ピサの斜塔のあるドゥオモ広場の玄関口
サンタ・マリア門の前でピサ中央駅に向かうバスを待っていると
次から次へとキャンピングカーが目の前を通りかかります
 

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キャンピングカーに気を取られて気が付きませんでしたが、よく目を凝らしてみると
道路には見慣れたイラストの看板が・・・・
そうここピサの斜塔観光にキャンピングカーで訪れた方専用の駐車場が近くにあるようなのです
 


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何分待っても路線バスは来ませんし
そのキャンピングカー・キャンピングトレーラー専用駐車場はこれから向かうピサ中央駅のほうにあるようなので、キャンピングカーを拝みつつ駅に歩いて行くことにしました
 

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5分くらい歩いたところにそんな方々が屯する駐車場がありました
おそるおそる英語で聞いてみるとピサの斜塔を見た後は近くのキャンプ場に行くのだとか
数組は団体で来ているようでした
どこの国にもキャンプングカー仲間っているんですね
 

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近くにはキャンプ場の看板、そしてそちらに向かうキャンピングカーを見かけました
 

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それにしてもこのピサのあるトスカーナ地方はキャンピングカーの保有率が高いのかな
通る車や家のわきに並べられた(家の駐車場じゃないところがポイントです)
キャンピングカーをよく見かけました
 

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次回また正月休みにでもイタリアを訪れる機会があったら、今度はこうしたFIATのキャンピングカーをレンタルしてこのトスカーナの休日ならぬ「トスカーナの正月」をしてみたいものです
(上下写真の車はユーロFORD)
 

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それにしても今回はキャンピングトレーラー見かけなかったな
フランスではあれほど見かけたはずなのに

ローマ5日目、最終日となったこの日
朝食を食べた後、ホテルのチェックアウトを済ませ朝一で向かったのが、バチカン市国です
先般大行列に臆して入館をあきらめたヴァチカン美術館に入ろうと目論んでやってきました
 

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早朝のサンピエトロ大聖堂
朝早くとあって拝観する人の姿もまばらでした

さすがに先般訪れた大晦日とは違い今日は空いているかと思いきや
ヴァチカン美術館前には長蛇の列が出来ていました
 

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ただし今回は前回の二の鉄は踏みません
しっかりとオンライン予約は済ませてあります

お蔭で長蛇の列には並ぶことはなく
指定された時間に合わせて入場、中のチケット売り場でスタッフにタブレットのバウチャーを見せチケットに交換します
(特段こうしてタブレットを見せればスタッフが画面のQRコードを読み取ってくれます、わざわざプリントする必要はないようです)
 

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入館して道なりに進むと中庭らしきところに出てしまいました
ちなみにこれがあのピーニャの中庭と言われるところのようです

歴代ローマ教皇のコレクションを収蔵するこのヴァチカン美術館
コレクションも見事ですが、こんぽ建物やこういった庭なども芸術に満ち溢れています
 


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中庭中央には「球体のある球体(Sfera con sfera)」というオブジェが置かれていました
 

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何故「ピーニャ(松ぼっくり)の中庭」なのか
その象徴ともいえる松ぼっくりはコレなんだそうだ
 

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さて時間もありますし、このあとのんびり美術館めぐりをすることにします

ヴァチカン美術館「彫刻の間」

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ヴァチカン美術館
まず最初に訪れたのは古代ローマやギリシア彫刻が続く回廊
『キアラモンティ美術館』
この美術館の名となった「キアラモンティ」はキアラモンティ家出身のピウス7世
彼が蒐集した1000体もの美術彫刻が陳列されているからのようです
よほど美術彫刻の好きな教皇だったのですね 
 

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続いてやってきたのは『ミューズの間』
ミケランジェロに影響を与えたという
「ベルヴェデーレのトルソ」がありました
オリジナルだそうで、台座には「レストルの子、アテネのアポロニウム」と作者の名が刻まれています
 

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名も知れぬ裸婦像
こんなのがあちこちにごろごろ転がってます
 

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「ピオ・クレメンティーノ美術館」
円形の間と言われるところです
 

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『動物の間』一番奥には
メレアグロスの彫像
 

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彫像の股間には葉っぱが・・・・なんだか不自然ですね
 

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さて随分見て回っているように思えますが、ヴァチカン美術館の展示物はまだまだこれからといったところです
何せまともに見ていたら1週間はかかると言われるほどの収容数

さて気合を入れて見て回ることにいたします

ヴァチカン美術館の多大な彫刻群を見た後は「燭台のギャラリー」
燭台よりもこの天井画に魅せられてしました
 

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続いてキリストの生涯を描いたタペストリーのギャラリーへと進みます
作品保護のため薄暗くされた通路で写真は撮れそうもないなと思っていましたが、地図のギャラリー付近で明るくなってきたので1枚撮ってみました
新約聖書「マタイによる福音書」に描かれたものを再現したもの
こうしたタペストリーはラファエッロの弟子たちの下絵をもとに造られたのだとか
こんなタペストリーを100枚近く見た記憶があります
 

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この金色に彩られた天井は「地図のギャラリー」と呼ばれる通路の天井です
なんと120m続いているそうです


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そんな天井に見とれていて見逃しそうになったイタリアの地図
16世紀に書かれたものとしてはかなり正確に描かれているのが判ります


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こうした作品の隙間天井には素晴らしい絵画が、まさに「隙間なく」はめ込まれています
一体全体全部でどれほどの美術品が並べられているのか一度見たくらいでは見当もつきません

それが証拠にこんな素晴らしい絵画も皆素通りするほどです
 

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さて次はいよいよラファエッロの間へと進みます

さてヴァチカン美術館も後半戦
やってきたのは「ラファエッロの間」
壁と言う壁や天井にラファエッロが描いたフレスコ画がある部屋が続きます
 

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礼拝堂と思わしき間にもフレスコ画が溢れています 
 

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コンスタンティヌスの間
 

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「署名の間」の天井を飾るフレスコ画です
「正義の女神」が見て取れます

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宗教画ばかりですが
どれもTVだとか雑誌などで見たことのあるような絵ばかりです
 

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最後はコレを見なきゃここに来た価値はありません
「システィーナ礼拝堂 天井画」
ミケランジェロの手による創世記
さすがにこれは圧巻、言葉にもなりません

写真撮影は不可なのでウィキペディアより画像を拝借しました

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一時間半ばかりヴァチカン美術館を彷徨いましたが
それでもほとんど素通りしたという感じの作品群でした

しっかり全部見ようとすると一週間はかかるというのがよくわかります
システィーナ礼拝堂から廊下を進み出口付近の中庭から見えるのはサン・ピエトロ大聖堂


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さてこれでヴァチカン美術館ともお別れ
次はお土産(食料品)あさりにローマの街をぶらつくことにします

バチカン美術館を堪能したあとは美術館近くのショッピングストリート
「コーラ・ディ・リエンツォ通り」を散策いたします
目的は土産の買い出し
もっとも土産といっても自宅で消費するイタリアの食材がお目当て
 

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やってきたのは
こだわりのイタリア食材が揃うローマの高級老舗食材店「Castroni」(カストローニ)というお店
店構えから想像していたよりも店内は広く
イタリアのオリーブオイル、バルサミコ酢、乾燥パスタ、瓶詰め食品、調味料、菓子類が店中の棚に鎮座していました
 

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色々買いたいものもありますが、何よりもここのお店でのお目当ては
「白トリフ」
高級食材だったらしく、店のカウンターの奥に並んでいました
胡散臭く思われたかもしれませんが、スタッフにお願いして何点か出してもらい
数点物色
イタリア語はさっぱりなのでかなり緊張いたしましたが、身振り手振り英語を交えて何とか会話が成り立ちました
 

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瓶に塩漬けされた生の白トリフ
ペースト状のものそれとトリフオイルにトリフ塩など、ここではちょっと奮発して数点購入いたしました

自宅で消費といっても実際にはキャンプで食してみたいと考えています
乾燥パスタも数点買ってきましたので
青空の下でトリフをふんだんに使ったイタリアンなパスタを楽しもうと今から目論んでいます
 

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さてイタリアの食材探しはまだまだ続きます
次はイタリアのスーパーに向かいます

ローマはスペイン広場近くにカルフールというフランス資本のスーパーマーケットがあります
実はこれローマ初日にボルゲーゼ美術館に行った際、帰りのバスがわからずとぼとぼとスペイン広場近まで歩いた際、思わず見つけたスーパーマーケットでした
海外に行くと必ず立ち寄るのが、お客は地元の方が中心のスーパーマーケットですので
その時から最終日にはここにきてお土産買わなきゃならないなと心に決めていました 


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見つけた店の看板は青と赤のイルミネーションも鮮やかで、台湾でも見かけたいかにもカルフールって感じを醸し出しています
けれど入り口がどこにあるのかわかりません、歩き回ること5分
ようやく見つけたエントランスがこいつです
ちょっと薄暗く目立たない場所、しかもこれがスーパーの入り口って感じです
 

けれど入ると中は広く
生鮮食料品から生活雑貨までありとあらゆる商品が並べられていました
まずは野菜のコーナー
 


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そしてスローフードの国を象徴するかのように、ハムやらチーズが山済みで売られていました
 


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特にチーズはグラムあたり€1ほどで売られています
カルフールはフランス資本
そんなフランスを感じさせる、フランスの原産地呼称統制である「AOC」を取得したチーズがそんな値段で売られていました


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お酒のコーナーにはイタリアワインはもちろん
イタリアビールにまじってアサヒのスーパードライが売られていました
 

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そんな店内を物色し
前述のチーズにイタリアワイン、調味料やらオリーブオイルに乾燥パスタ
昨日訪れたフィレンツェのリゾットがあまりに旨かったので、インスタント物ですがボルシチのリゾットなどを購入
ついでに「KIMONO」と書かれたラベルの貼られた爪楊枝を見つけついつい買ってしまいました


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先般カンポ・ディ・フィオリにある ロッショーリにカルボラーナを食べに行った時のこと
元々ロッショーリはパン屋と言うか食材店だったためか、店で売っているピザを紙に包んでテイクアウトしている姿をずいぶんと見かけた
羨ましくもそのあとローマ一のカルボナーラを食べねばならなかったので、そんなローマの石畳を歩きながら食べるというピザは残念ながら自重せざるをえませんでした
 

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スペイン広場近くのカルフールで買い物を済ませ
ちょっと小腹がすいたころ
道行く人々の手にあのテイクアウトされたピザを頬張りながら歩く姿を見かけました

そんな方々の歩いて来る先に視線をやると一軒のピザ屋を発見
看板には「MARIOTTI PIZZA」と書かれています
店には絶えず人が並ぶ繁盛店のようですし
ここはぜひともピザの食べ歩きに挑戦せねばなりません
 

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店に並んでいたのは計り売りのピザ「ピッツァ・アル・タッリョ(Pizza al taglio)」
長方形の天パンに生地を敷き具材を散りばめてオーブンで焼いたもの

ちなみにピザの形状からいって歩きながら食べるのは難しそうですが、そこはピザの本場イタリア
具の載った上面を内側に二つに折って手で食べることもあり、この食べ方を「ア・リブレット」(a libretto、「本のように」)と呼ぶんだそうです
 

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今回頼んだのはサラミとバジルのピザ
いくらだったか忘れましたが、結構なボリュームがありました
購入後温め直してもらっているのでアツアツ
畳んでサンドイッチ状態になっているので外でも食べやすく

この「ア・リブレット」 そのうち日本でもはやるかも知れませんね

 

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スプイン階段は「飲食禁止」の条例のおかげで食べられませんので、その手前のスペイン広場のベンチに腰かけ、軽い昼食となりました
 

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「モミの木」がモチーフの看板でおなじみのコンビニ「SPAR」
私の住む札幌近郊でもたまに見かけることがあります
そんな「SPAR」日本のチェーン店かと思いきや実は違います

「デスパ(DESPAR)」はオランダはアムステルダムを本部に置き
ヨーロッパを中心に展開する世界最大の食品小売りチェーン店なんです
 

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日本では食料品店というよりはコンビニのイメージが強いのですが
今回訪れたローマでは割合大きな店舗が多く
スーパーマーケットと云った店舗ばかりでした

生活用品も多種にわたっていますが食料品はさすがイタリア
スローフードの国らしく、専門店と思えるほど食材の種類が豊富に揃えられています
 

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ショーケースにはおいしそうなチーズ、ペbンネなどの惣菜が並びます
 

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骨付きハム、ソーセージなど
パリの百貨店「プランタン」で見かけたような食材が売られていました
 

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ワインも充実、地下のスペースはワインで埋まっていました
 

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もっとも今回の旅はこうした食材の買い出しも当初から頭に入れていましたので
いつもなら1個で済むスーツケースも今回は2個持参
それでも帰りには2個ともお土産などで満杯になってしまいました

ついつい買いすぎたようで帰国してスーツケースを開けてみたらこんなに買ってきたのっと云った感じでした
 


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ローマのiShop

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ローマでの土産の話をもう一つ
別段私はMac使いというわけではないのですが、海外に行くと必ず立ち寄ろうと考えているのが「AppleStore」のようなお店です
ローマにももちろんAppleStoreはありますが、私が今回寄ったのはiShopという電気店
 

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こじんまりとした店の割に来店客は結構多いお店です
iPhoneの付属品を中心に売られていました
 

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さて今回ここに立ち寄った目的はiPhoneの充電器を購入するため
今回のローマではイタリアのコンセントの形状にあった「C」型のプラグ形状のiPhoneの充電器を買うべく
Appleなお店を探し出し潜入しようとしたところ見つけたこのiShopでしたが
そんあ充電器は売るほど並べられていました
 


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iPhone自体は海外共通でどこでも同じものが使えますが、充電器は世界各国で形状・電圧が違うため多種多様なものがあります
もっとも変換アダプターを使って繋げば充電器は100~240Vまでの電圧をl幅を持って対応しているので問題ありません
それはそれとして今後iPhoneは使い続けるだろうから、ついでに世界各国それぞれの充電器がほしくなり最近集め始めたところです
まあ趣味の世界、コレクションといったところです
 

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ちなみに前回タイのプーケットで買ったものと比べると
プラグの形状は全く同じ
違うはずなんだけど・・・・とちょっとがっかりしてしまいましたが
まぁこんなこともあるでしょう

ローマで見かけた土産店の看板娘であるレディースサンタ(ただしマネキン)がまたがるイタリアンカラーのスクーターはイタリアが誇るピアッジオの「ヴェスパ(Vespa)」です
 

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イタリアを代表するスクーター「ヴェスパ」
映画「ローマの休日」でアン王女役のオードリー・ヘップバーンがまたがりローマの石畳を駆け抜けるシーンはあまりにも有名です

この映画のおかげでどれほどのヴェスパが売れたのだろうと勘ぐってしまうほどの人気ぶり
日本でも映画「探偵物語」で探偵役を演じた松田優作が載っていましたが、そのおかげか街中でたまに見かけることがあります
 


(ウィキペディアより拝借)
 

もっともヴェスパはイタリアの足
ローマのみならず元旦に訪れた、ピサで見ることができました

割と新しい型、大きなヘッドライトが見られることから
「VESPA  LX」あたりでしょうか
イタリア中どこにいっても路肩に停まっているこういったヴェスパを見ることができました
 

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これ欲しいかもと触手が伸びそうになったのは
「VESPA GTS300」(だと思う)
シートのレインカバーがなかなか良いですねr
 

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ちなみにこれもヴェスパ
40年以上前に発売になったヴェスパの三輪車
「PIAGGIO APE P50」
今ではクラシックバイクと云ってもよいバイク
趣がありますね
 

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そういえばホテルにヴェスパのレンタルのパンフレットがありましたが
半日くらい借りてローマの石畳を走ってもよかったな

あとの祭りですが

もう週末にはゴールデンウイークがやってくるというのに
いまだ正月に行ったイタリアの話を続けています
こんなことだからいつも旅行に行っているって言われるんですね
 

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4泊5日のイタリア旅行も終了
ローマ・フィウミチーノ空港に戻ってまいりました
ここではシェンゲン条約のおかげで出国手続きもなく
なんだか気抜けしつつもセキュリティを通り
アリタリア空港のビジネスラウンジへ
 

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シャワールームもありましたが、ここはパス
ちょっとつまみにバーエリアへ
 

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このバーエリアではちょっとした食事が楽しめます
サンドイッチやスープ、イタリアワインなどの飲み物やソフトドリンクが用意されています
ただ残念なことに期待していたピザやパスタは置かれていませんでした
 

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このラウンジでポイントが高かったのが、このエスプレッソマシン
いかにも本格派といった感のある機材です
 

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抽出する様子をみていましたが、バリスタと思えるスタッフは手際も良く
カフェラテを頼んだところカフェラテアートもどきなコーヒーを出してくれました

自動抽出のエスプレッソマシンはどこの空港のラウンジでも見られますが
この辺はさすがエスプレッソの国、イタリアと言ったところです
 

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今回のイタリア旅行はマイルによる特典航空券の旅でしたが
ちょっと贅沢にエール・フランスのアフエール(ビジネスクラス)を使った旅でもありました

当然のようにエール・フランスの本拠地である
パリ・シャルルドゴール空港でトランジット
乗り換えまで3時間の時間がありますので、その間はラウンジでまったり待たせていただきます
 

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さてここで一杯ビールかシャンパンとなりますが、その前にシャワーを浴びることにします
大量にお湯の出るタイプのシャワーでリフレッシュ、そのうえ今回もロクシタンのアメニティセットをGET

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このラウンジには往路の際にも伺いましたが、その時は早朝とあって食べ物はほとんど何もありませんでした
それに一昨年前にパリ観光の帰りにここに訪れた時は
観光疲れかお腹を壊してしまい何も食べることが出来ないという苦い過去がありました
 

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今回はその時のリベンジ
たっぷり頂くことにします


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といってもこのあとエール・フランスのビジネスクラスの機内食が待っていますので
そんなに食べることは出来ません
サラダと鶏、チーズをつ\まみにビールといった具合です
 

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もちろんシャンパンもあります
そうここはフランスのフラッグシップキャリアたるエールフランスのVIPラウンジ
スーパークリングワインなどもってのほか、ここはシャンパンでなければなりませんね

そのシャンパン、フランス大統領御用達のテタンジェ
昨年訪れたシャンパーニュー地方はランス産のシャンパンです
 

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そうそう日本産のこんなものもこのラウンジにはありましたよ
最近航空会社でカップラーメンは流行っているのかな
 

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エール・フランス航空、パリ・シャルルドゴール空港発、成田空港行きAF276便
写真はファーストクラスのキャビン、誰一人座っておりません
こちらに乗っていきたいな~使わないのはちょっともったいないな~と思いつつ素通りします
そして予約したビジネスクラスの座席へ
行きの便、同様帰りの便でも楽しみにしていたことがありました
   
 
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そう今回の旅行の楽しみの一つにエール・フランス航空
ビジネスクラス「アフェール」の機内食がありました
エールフランスでは今、パリで有名な3つ星レストラン「ル・グラン・ヴェフール」のオーナーシェフ、ギイ・マルタン氏の監修によるメニューが提供さてています
 

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(ル・グラン・ヴェフールHPより拝借)

そのル・グラン・ヴェフール
創業の歴史を辿れば、まさにフランス革命以前にまで遡る ことができる老舗の名店「シャルトル・カフェ」にたどり着き、ナポレオンをはじめヴィクトル・ユーゴー、ラマルチーヌ、サント・ブーヴ、コレット、 ジャン・コクトー、サルトル、アンドレ・マルローなどの文芸人、政治家たちに愛され続けるレストランです
さてどんな機内食が食べられるのかちょっと期待です

まずは前菜
「グルメアペタイザーと季節のサラダ」
帆立貝柱のソテー、ラセルハヌート・スパイス風味
パールパスタサラダとエディプルフラワー、フォアグラテリーヌ、ベニースピナッチ

と私には名の知れぬ食材がメニューに記載されています
ちなみに私でも判るフォアグラのテリーヌは旨かった
 

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メインはその「ギー・マルタン」
海老のソテー、貝型パスタ、ズッキーニのピュレ
エスペレット唐辛子入りココナッツミルクソースです
 

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もう一つは和風スペシャル
鴨ロース煮:和風ソース、椎茸、人参、ブロッコリー、ごはん
 
 
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そしてこれに味噌汁が付きます
この味噌汁、具も入っていない単なる味噌スープなのですが、本当にフレンチキュイジーヌの手によるもの?と思えるほど美味しい
この味噌汁、洋食を頼んだ方も頼むほど有名なようです
 
 
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デザートは
キャラメルマカロン、レモンカップケーキ、チョコレートムースでしたが、私はパス
シャーベットとコーヒーのみと致しました
 
 
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夜トイレに起きたところ見つけた機内バーのスナックビュッフェ
飲み物のほかスナック類、ケーキ、カップヌードルなどがあります

 

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コーヒーが飲みたいとキャビン・アテンダントに頼んだところ
なんとここではエスプレッソを淹れてくれます
「上空1万メートルのBAR」といったところでしょうか


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そして朝食
これは普段私が朝食をとる時間だったのも幸いしてたっぷりと頂きました
美味しいコーヒーにクロワッサン、オムレツ、フルーツにヨーグルト
往復で利用したエールフランスのビジネスクラス「アフェール」の機内食をたっぷりと堪能させてもらいました


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これで今回「ローマの正月」と名付けたイタリアの旅も終了
成田空港へ帰国したわけですが、帰国したのは実は1月3日
空港には門松が飾られておりました


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正月に行ったはずの話がとりとろUPしているうちに
いつの間にかゴールデンウイークに突入したというわけです

このBlogを読んでくださっている皆様
最後までお付き合いくださいましてありがとうございました

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