角館でちょうど昼飯時を迎え
やって来たのが角館武家屋敷通り巡りに店を構える「お食事処 桜の里」
 

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お目当ては角館で一番に始めた「究極の比内地鶏親子丼」
そう秋田県の地鶏と言えば、比内地鶏が有名ですからね
ちなみにその比内地鶏の元となった比内鶏は鹿児島の薩摩鶏や愛知の名古屋コーチンと並ぶ日本三大美味鶏のひとつとして知られています
そんな比内鶏は国の天然記念物に指定されたおかげで、自由に食べることができなくなり
かわりに開発されたのが「比内地鶏」
昔ながらの『放し飼い』で育て生産されているそうです
 

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料理が提供されるまでの間、店内を見渡すと壁いっぱいに貼られた著名人たちの色紙が見て取れますが
どうやらこのお店や親子丼が、朝だ!生です旅サラダの『コレうまの旅』や充電させてもらえませんか?等色々なメディアに紹介されているようです
 

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メニューはこのタッチパネルでオーダーするようで
「究極の比内地鶏 親子丼」が1,890円
「(冷)比内地鶏 親子丼と稲庭うどんセット」が1,980円でした
 

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私が頼んだのはもちろん「比内地鶏 究極の親子丼」
肉・卵、全て比内地鶏を使用したトロトロの親子丼で、使われているお米は地元仙北市産のあきたこまち
比内地鶏の卵3個を使用したという半熟トロトロの親子丼でした
いぶりがっこ、切り干し大根の煮物、稲庭うどんのお吸い物、デザートはグレープフルーツ
 

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我が家の奥さんが頼んだのが
比内地鶏親子丼と稲庭うどんセット
この稲庭うどんには「佐藤養悦本舗の稲庭うどん」が使われている豪華セット
 

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ちなみにセットメニューという事で
親子丼、稲庭うどんともミニサイズ
究極の比内地鶏親子丼と比べると差は歴然でした
 

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ちなみに炭火が香る比内地鶏はなるほど絶品
日本酒が飲みたくなりますが
冷蔵庫を覗くと、なんとここにも新政酒造のNO.6が・・・
車で来なきゃ良かった


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新緑の角館武家屋敷通り巡りはまだまだ続きますが
途中見かけたレトロな赤い丸ポストが情緒を醸し出しています
 

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てなわけで2軒目に訪れたのは仙北市指定史跡の河原田家
薬医門をくぐり入館いたします
 

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河原田家は会津時代からの芦名家の譜代の家臣で
芦名氏が断絶後は佐竹北家の組下となる中級武士の館です
 

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河原田家というと書院造りの座敷から眺める角館随一の庭園
緑の苔に覆われる庭は地表を覆う苔を水流に見立てて、庭全体が山水画として楽しめるように造られています
 

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現在の主屋はは明治中期に建てられてもの
古い間仕切り扉の窓ガラスは近くから見ると多少ゆがんでおり時代を感じさせます
そんな窓ガラス越しに眺める庭は、時間を忘れてしまいまいそうになります
 

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冬場も自由に出入りできた内蔵造りの米蔵
 

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そんな米蔵は河原田家の歴史資料を展示するギャラリーにもなっており
奥に甲冑が飾ってありました
 

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第16代当主 河原田次重は私財で水力発電事業を手掛けるなど地域の発展に貢献したといった説明書きが有ったり
河原田次繁が盛岡高等農林学校で宮沢賢治と同級生だったなど
そうそう庭にはそんな宮沢賢治が送ったユリノキもあるそうです
 

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さてこれは井戸の跡でしょうか?


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隣接する小田野家へも入館
画家で解体新書に携わったことでも有名な小田野直武を輩出した家で眼科の名医としても知られ
もとは佐竹氏の重臣である今宮家に仕えていたそうですが、後に佐竹氏の配下になりました
 

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現在のこの建物は明治33年の大火で焼失後に武家住宅の佇まいを残しつつ簡素化して再建されたものなんだそうです
角館武家屋敷通りのお館訪問はこのくらいにして
次は醸造業を営む安藤醸造へ
 

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今回の秋田旅行では前回伺えなかった角館を散策
角館には桃山時代に「角館城」が築かれていましたが
一国一城令により廃城とはなりましたが、佐竹氏の分家である佐竹北家の城下町として栄え、みちのくの小京都とも呼ばれています
黒い板の塀と、鮮やかな緑の木が立ち並ぶ角館武家屋敷通りは
現在も藩政時代の地割が踏襲され、武家屋敷が沢山残っております
  

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そんな角館武家屋敷通りでまず伺ったのが、敷地面積が9,900㎡(3千坪)と一番大きい名家青柳家
母屋、武器庫、解体新書記念館、秋田郷土館、武家道具館、ハイカラ館、幕末写真館、時代体験庵などがあり
秘蔵品5万点を公開しているとのこと
 

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二代目当主・藤右衛門がこの地に移り住んでから16代続いた青柳家は四百年の歴史が有ります
佐竹氏の忠実な家臣として仕え、主君の繁栄を支え続けたその歴史を垣間見てきました
 

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表玄関ではなく脇から入りすぐに見れるのが水屋(台所)
角館の伝統工芸品展の角館春慶塗が並び
奥には釜が見えます
 

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武家屋敷らしく、刀や鎧が展示されています
 

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青柳家の鎧兜「六十二間小星兜」
陣羽織「五輪塔旗印」
秋田郷土刀
 

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恭しく展示されているのは『銘・天野河内助藤原高真作』
 

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続いて「解体新書記念館」


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解体新書というと杉田玄白を思い出しますが
その絵を書いたのが小田野直武で、青柳家とは姻戚関係にある人で
蘭学に精通した平賀源内の手ほどきで解体新書の解剖図を描いたそうです


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そんな小田野直武の唐美人図も展示されていました
 

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次は秋田郷土館
2階の歴史資料の明治〜昭和初期のコーナーには蓄音機やレコードなど、音響系の展示
 

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熊の毛皮の展示
 

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田んぼの草取りを行う道具「ハッタンオロガシ」
そう米作りの歴史は、雑草との戦いの歴史
マンガ「夏子の酒」尾瀬あきら著にも登場していました
 

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時代体験庵には
兜と籠の無料体験ができるようで外人さんに大人気でした
 

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ハイカラ館にあるのはやはり蓄音機
明治から大正にかけての物のようですが
蓄音機はこの時代の裕福さの象徴なのでしょうか
そしてカメラも多数


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そんな中に「ライカDⅡ」もありましたが
このカメラを見るとドイツに渡ってライカで報道写真を中心に仕事をするようになった
日本初の報道写真家、名取洋之助を思い起こします
 

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最後に角館祭りのやま行事に使われる「山車」をみて青柳家見学終了
せっかくなのでもう一軒くらい見学しようかと思います


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