天気が良いので苫小牧までドライブ
昼飯を食べに「第一洋食店」までやってきました
ここの創業は大正8(1919)年といいますから、今年で創業105年といった老舗洋食店です
入口近くにあった雑誌には
このお店を紹介したページがあり
「文化人も愛した100年変わらぬ正統派の洋食」と言う題名で
初代の山下十治郎氏が版画家・川上澄生や人間国宝で染色家の芦沢銈介をはじめ、全国の第一線で活躍していたさまざまな文化人と交流があったとの記載がありました
赤いビロードを張った椅子に座り周りを見渡すと
天井からはシャンデリア、壁の絵画などはよく見るとすべて本物(おそらく)
店内にはオペラが流れる昔ながらの正統派洋食店
そうここは昭和のレトロ感どころではなく、大正ロマンが漂うお店です
棚に並べられたワインの中には年代物のワインもありましたが
なかにはナパにあるケンゾー エステイト「紫鈴rindo2014」やフランスのボルドー「シャトー・ラグランジュ1985」マグナムボトルまでありました
テーブルには年季の入ったシルバーが並べられています
メニューには土曜日でしたが、ランチメニューがあり
内容はA〜Eまでの5種類
【A】特製ミートコロッケ(ビーフ)1,210円
【B】チキン(国産)カツレツ ウィーン風 1,210円
【C】海の幸のフライ盛り合わせ 1,430円
【D】ハンバークとミートコロッケの盛り合わせ 1,430円
【E】サァロインステーキ(150g)1,980円
これらにはすべてポタージュスープとライス又はパン・コーヒーが付きます
それに自慢の、牛頬肉のシチューは2,200円とありました
まずは、ポタージュスープから
私はライスを選択しましたが
パンもバターがたっぷり添えられ美味しそう
我が家の奥さんが頼んだのは
ハンバークとミートコロッケの盛り合わせ
私はと言うとサァロインステーキ(150g)のランチセット
ちなみにサーロインステーキではなくサァロインステーキってのが趣があって良いですね
ちなみにこちらのステーキにもバターがたんまりと載っていました
ミディアムレアでのオーダー
ステーキにかけられたデミグラスソースが絶品です
食後コーヒーも美味しかったし
ごちそうさまでした
惜しむらくは今やっている老夫婦の代でこの洋食店は終わってしまうそうです
そういえば昔、深夜のテレビ番組で
『絶メシロード』と言う濱津隆之主演の車中泊×グルメドラマで
今回の第一洋食店のような絶滅してしまうかもしれない絶品メシ"絶メシ"を求めるといった内容のドラマをやっていたのを思い出しました
店先には「一度は行きたい美味しい老舗・名店」杉本伸子著や
二代目の山下正著が北海道新聞に寄稿した「父は明治のコックさん-苫小牧第一洋食店物語」なんて本が誇らしげに置かれていました
残念ながら後継者はいないようで、今の山下明氏の代でこの店は閉めてしまうそうですが
こんあ歴史と由緒あるお店がなくなってしまうのは、やはりさみしい限りです
という事で絶メシ フォーエバー!