奄美大島観光2日目は「のんびり加計呂麻島3時間ツアー~かけろまエッセンシャル~」(催行:奄美スローガイド)に参加
ちなみに昼食を食べに奄美大島の最南端の古仁屋港「せとうち海の駅」に来ていたのはこのためでした
ここから乗り合いの海上タクシーで大島海峡を一渡り
約20分の船旅で加計呂麻島の生間港を目指します
生間港からはガイドさんに連れられワンボックスカーで島を巡ることに
写真は島南部「渡連集落」からの絶景ですが、こうした集落が約30か所在存する人口1,200人ほどの島
島の殆ど(95%)が森林といった自然の濃さからいうと奄美大島からさらに一段レベルが上がります
ガイドさんから聞いたところ
奄美大島のさらなる原風景の島と言われる加計呂麻島の一端を見せてもらうことに
安脚場の展望台に向かう途中
大島海峡を望める場所で、よく目を凝らして見ると
白い大きな建物
奄美大島の高級リゾートホテル「ザ・シーン THE SCENE」が見て取れました
次回是非とも泊まってみたいホテルです
目的地である安脚場(あんきゃば)戦跡は、太平洋戦争中外洋が荒れていてもこの大島海峡内は穏やかということで
海峡内には旧日本海軍連合艦隊の泊地が有ったのだそうです
その泊地としていた大島海峡を防衛するための施設が安脚場戦跡
まずは兵器や弾薬を保管するために作られた弾薬庫
弾薬庫の扉は鉄でできていたようですが、太平洋戦争晩年に鉄資源として供出されたようです
しかも外し方がかなり乱雑
慌てて持って行ったんでしょうね
そうそうその手前にあった兵士の飲料水を確保するための貯水槽
「天水貯水地」
地下に20トンのタンクが設置されていて、これに雨水を蓄えて98名の部隊の飲料水にしていたそうです
こうして露天にあるせいか、現在では貯水池にカエルが卵を産むようで
そのカエルを目当てにハブもやってくるのだとか
大島海峡を一望できる展望台は大正9年頃から旧日本陸軍が奄美大島要塞として砲台を設置していたのですが
開戦時の昭和16年には前述の理由で海軍によって砲台として整備されたようですが
現在ではその砲台が有った場所にこの公園が作られたのだとか
これからの時期、運が良ければ遠くにクジラが見ることもできるのだとか
でもここ安脚場戦跡の目玉は大島海峡の入口に突き出している山の上に作られた
「金子手崎防備衛所」
戦時中大島海峡に潜水艦の進入を防ぐための防潜網並びに、機雷等を布設し、潜水艦の接近を監視し、更に進入した場合、機雷を爆破させる施設で、これ等はすべてこの防備衛所でコントロールされていたんだそうです
まぁ太平洋戦争中ですから有線の機雷だったんでしょうね
旧陸軍が建築した弾薬格納庫として使われた建物・・・・と看板には書かれていましたが
その割に窓が大きく本当かな?と思わせます
当時の証言に基づき看板が設置されましたが、どうやらその証言も怪しいようです
こうした安脚場戦跡へ登る道路ばたには「兵舎跡」がありました
敷地を囲んでいるコンクリート塀はハブ除けなんだそうです
続いて
「徳浜(とくはま)海岸」へ
徳浜名物「ライオン岩」が見えるのが判りますでしょうか?
サンゴ礁が広がるこの海岸には
サンゴや貝殻、シーグラスもいっぱいあり
自身のイニシャルのサンゴを探すなど、ビーチコーミングを楽しみました
この浜は『男はつらいよ 寅次郎紅の花』のロケ地
寅次郎の甥っ子 満男が後藤久美子演じる「泉」に、ここ徳浜ビーチで愛を告白するのですが
寅次郎とリリーがアダンの木陰で見守っているシーンがここで撮られたのだとか
そんなアダンの木の下には、アダンの実をよく食べる「ムラサキおかやどかり」がいたのですが
これって実は天然記念物
と言っても沖縄が日本に返還される前
小笠原諸島に生息していたムラサキおかやどかりが激減
これはまずいと国指定の天然記念物にしたものの、沖縄返還後ここ奄美や沖縄にたくさんいたことが判明
それまでペットや釣りえさにしていたはずが、現在は捕獲禁止になっているんだそうです
私がここに来た時もたくさんおりました
続いて加計呂麻島と言えばデイゴ並木と言われるほど有名な並木を見るためツアーバスは
諸鈍長浜の海沿いに続く諸鈍デイゴ並木へ
ここで樹齢300年以上というみごとな巨木群を見てきましたが
琉球交易の目印として植えたとも言われていますが、台風の影響で倒れてしまったものも多いようです
諸鈍長浜のデイゴ並木は
『男はつらいよ 寅次郎紅の花』のロケ地にもなっていて
シリーズの中でも、最愛のマドンナとも言われる、浅丘ルリ子さんが演じた「リリー」の家がここにあり
何と宿泊も可能なんだとか
そんなこんな3時間余りの「のんびり加計呂麻島3時間ツアー~かけろまエッセンシャル~」は終了
フェリーかけろまで奄美大島の古仁屋港へ戻ります
ちなみにそのフェリーかけろま
実は欠航になることが多く、この島に渡る際はレンタカーは載せず人間だけ乗るほうが無難なんだとか
さて今回のツアーでは加計呂麻島の2割ほどしか回れませんでしたが
次回は是非ともシュノーケリングが楽しめるビーチ近くの宿に宿泊してこの自然あふれる加計呂麻島を満喫したいものです