奄美黒糖焼酎酒蔵探究第三弾は「富田酒造場」

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奄美黒糖焼酎、酒蔵見学第三弾は「富田酒造場」
奄美黒糖焼酎 竜宮を醸す酒蔵です
場所は今回宿泊したホテル「ホテルウエストコート奄美Ⅱ」から歩いて3分と言った街中にある酒蔵です
今回の奄美での黒糖焼酎酒蔵探究
初日には「奄美大島酒造」、2日目は「奄美大島開運酒造」と奄美で1・2を争う大きな蔵を巡りましたが、本日は昔ながらの甕仕込みで醸す奄美大島の最も小さな酒蔵を見学することになりました
 

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蔵見学の際は杜氏(社長)の富田真行さん自らの説明を受けました
まずは原料となる酒米(ここではうるち米)のお話し
地元産にこだわる富田杜氏のお話だと、ようやく最近地元鹿児島産のお米で造れるようになったのだとか
 

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そして肝心の黒糖はもちろん日本産
黒糖焼酎はサトウキビの産地によって味が変わるとのことで
沖縄産などの国産黒糖のみを数種類をブレンドして使っているそうで
今回訪れた際は沖縄産の2種と奄美産の黒糖を食べ比べしてみましたが
結構味が違うものとびっくりさせられました
 

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ここ富田酒造の売りは何といっても「甕壺製法」
蔵には創業以来使用している甕壺40個
これが土中に埋められています
(うち蔵付き酵母の関係か?8個は使われていない)
 

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昔ながらのこの大甕による、どんぶり造り
ひとつの甕に米麹を入れ1週間酒母造りをし、さらにその中に溶かした黒糖を入れてもろみを作る
と昔ながらの製法で醸される焼酎
長年もろみを作り続けてきた甕には、米麹が入れられたラインと黒糖が足されたラインの2つのラインがしっかりと刻まれていました

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スワンネックを天井近くまで伸ばした特注の蒸留器
もちろん玄人好みの常圧蒸留
高低差をつけているのは黒糖焼酎にキレを生み出させるためなんだとか
 

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蒸留された原酒はこのステンレスタンクで半年以上貯蔵され出荷されるのですが
気になるのはその手前にある木の樽
 

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蔵には樽で長期熟成させた黒糖焼酎もあるのだとか
ちなみに焼酎を樽熟成させたときに香りとともに着くのが、琥珀色
けれどその琥珀色が問題で、何故か同じ焼酎でも琥珀色が付くと焼酎として売れないのだとか

この蔵だけではなく、他にも奄美開運酒造や泡盛で有名なヘリオス酒造など
樽熟成をしている酒蔵さんにいけば必ず聞こえてくる、筆者にとって不可解な酒税法の話がここでも聞くことが出来ました
 

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最後に瓶詰めの設備
いかにもハンドメイドの雰囲気が漂っていますが
その上には「あるがまま」と書かれた看板が掲げられていました
杜氏である富田さんのスタンスでありポリシーなんだそうです
 

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蔵の見学の後は試飲
試飲コーナーはこの酒造場にあるのではなく
近くのマンションの一角を借りた場所に有りました

部屋はまるでバーのような仕様で
厨房もあることから、料理好きな杜氏が自ら黒糖焼酎と共に料理を作ってくれているようです
 

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さて試飲ですが、残念ながら私は車の運転が有り香りだけですが
まずはパッションフルーツを活用したリキュール「時計草」
 

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極めて生産量の少ない蔵元で、独特の個性をもつ黒糖焼酎が幻の名品
定番の「龍宮30度」
「まーらん舟33度」
最後に『琥珀』と名付けられた、樽熟成の黒糖焼酎
これは前述の理由で琥珀色がしっかり付いちゃって製品化できないとのことでした
 

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こうして丁寧に蔵を案内していただいた上
秘密の小部屋で試飲までさせていただき感謝感謝です

ちなみに帰りには樽詰めで寝かされたその香りが鮮烈だった
蔵限定?(とある理由で蔵でしか売れない)の「琥珀」を一本購入して帰ります

そうそうここの蔵見学は見学料500円との事でしたが
帰りに土産として「蔵和水」wいただきましたが
このお酒、富田酒造の看板商品 奄美黒糖焼酎「龍宮」を蔵の仕込み水で15度まで和水したもの
仕込み水と言えば、金作原原生林を源流とする伏流水が使われているとの事ですから
何かハレの日にでも冷やしていただこうかと思います
 

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このページは、r-ohtaniが2020年2月 5日 19:20に書いた記事です。

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