スミソニアン航空宇宙博物館を堪能した後は
あるものを見にスミソニアン自然史博物館へ足を運びました
ここはハリウッド映画「ナイト ミュージアム2」の撮影ロケが行われた場所としても有名で
スミソニアン博物館群の中で2番目に人気のある博物館です
えっ一番目はどこかって
そりゃもちろん先ほどまでいた航空宇宙博物館です
さてここ自然史博物館は人類と地球の自然環境をテーマに1億4000万点のコレクションを誇る世界最大級の 博物館となっており
恐竜の化石などがその目玉として展示されていて
研究機関としても機能している場所となっています
圧巻は海の生命コーナーにある
クジラの生体模型
いや~馬鹿でかい
13mあるそうです
でもワシントンDCでの滞在時間も短く時間が押しているなか
わざわざここに来たわけは
呪いのダイヤともいわれる
「ホープダイヤモンド」を見るためでした
呪いのダイヤと形容詞をつけられるわけはそのダイヤを手にした人が不幸な末路を迎えるから
有名どころではなんといってもルイ16世と王妃マリー・アントワネット
お二人ともそろってフランス革命でギロチンにかけられ処刑されました
ところでマリー・アントワネットといって真っ先に思い起こすのが
池田理代子著「ベルサイユのばら」
私がまだ小学生だったころにマーガレットというマンガ雑誌に掲載されていたマンガです
えっ少女マンガじゃないかって
あまり気にしないでおいてください
というかこの時代の少女マンガってものすごくレベルが高いんですよ
フランスのブルボン紀の動乱を見事に描いていますが、それはあくまでフィクション
もっともそのころはそれが史実にちかいものとして流布されていたわけです
ところが現代の研究者の検証により
処刑された アントワネットについて、彼女に対する悪評は、その殆どが中傷やデマだということが判明 しています
たとえば「パンが無ければブリオッシュを食べればよいじゃない」なんて発言は別人の全く違う話ということが判ったりもしています
そうですマリー・アントワネットはあのオーストリア女大公マリア・テレジアの娘です
他国に嫁ぐのにあたりそれなりの教育がなされていたと考えるほうが妥当ですよね
その証拠に彼女は王妃になった後
ベルサイユの習慣や儀式を廃止・緩和させたりもしています
まあもっともこれにより反感を買っていた部分もあったようですが
それはともかくルイ王朝は先代のルイ14世時代の戦費の負担により
もともと国の財政はひっ迫していたようです
金持ちの娘ですから多少金銭感覚の違いはあったでしょうが、その後革命でギロチンにかけたジャコバン派あたりが、誇張し噂を広めたといったのが真相のようです
悪いのは他国から来たあいつの浪費癖のせいだ・・・・あたりが落としどころだったのでしょう
まさに冤罪ですね
とはいえこの現代までそんな風に見られていたとはまさに呪いのかかったダイヤを手にしていたからなのかもしれません
マリー・アントワネットの遺書にはこう書かれています
「犯罪者にとって死刑は恥ずべきものだが、無実の罪で断頭台に送られるなら恥ずべきものではない」
そんなホープダイヤモンドはここスミソニアン博物館群でも
一番とも思える目玉展示です
大勢の方が一目見ようと詰めかけていました
「鉱物の館」にある呪いの宝石とも言われるダイヤ
「ホープダイヤモンド」
大きさはなんと45.50カラット
って言ってもさっぱり判りませんが・・・・・・
時価総額200億円はするという代物です
混雑していて見づらいかと思いきや
皆さんマナーよく後ろの方々と入れ替わっています
いや~マナーやモラルの良い国はやはりいいものですね
帰り道、いなにもアメリカを髣髴させる
ポップコーンの屋台があったのですが、残念ながら売り子の方はおりませんでした
これでスミソニアン博物館群の見学は終了
あとは『猿の惑星』の終着点である国会議事堂に伺います