天正年間、増島城の城下町として整備された飛騨古川
高山の奥座敷と称され、碁盤のような町割りが飛騨に残るもう一つの古い町並みとして知られています
そんな古い町並みには約500m続く白壁土蔵街があり
町歩きとセットになった酒蔵めぐり「飛騨地酒ツーリズム」が行われていたりもします
そうここ飛騨古川は冬は氷点下15℃まで落ち込む豪雪地帯で、一定の低い温度で保つことが出来るうえ、アルプスの伏流水といった清らかな水が流れる酒作りに適した場所、当然のように古くからの酒蔵が存在します
そんなことを考えつつ歩いていると薦樽を看板に添えた「後藤酒店」なるお店を見つけました
ここには飛騨古川の地酒が揃っていて試飲もできるのだとか
ただし今回の旅の目的は
BSテレ東にて放送されたドラマ「ワカコ酒スペシャル 飛騨酒蔵めぐり」の聖地巡礼
ワカコが東京の行きつけの店「逢楽」の大将と飛騨高山の宮川市で偶然出会い、飛騨古川の蔵元をめぐるワカコに大将も同行し、一緒に酒蔵めぐりを楽しむなんて話があり
大将とともに試飲を行った蓬莱の蔵元「渡辺酒造店」がその後藤酒店の向かいにあることから、まずはこちらを訪ねることといたします
さてその蓬莱の蔵元 渡辺酒造店
創業が明治のはじめという老舗造り酒屋
歴史ある建物は国の登録有形文化財に指定されています
ドラマでワカコと大将が試飲したのは「色おとこ」でした
ロマネコンティを凌駕するお酒を造ってほしいとの要望で作った日本酒の話が有りましたが、今回我が家の奥さん(私はレンタカーの運転が有り飲めません)が試飲したのは
「しぼりたて新酒」
「大晦日生搾り(吟醸生酒)」
「純米大吟醸ギャラクシー」
「冬季限定にごり酒」
「蔵元の甘酒」
の五種
ネーミングとして大晦日生搾りというのが面白いのですが
実際に12月31日の大晦日にしぼったお酒を即日発送し、元旦にお届けするのだそうです
正月明けでしたが元旦専用酒が残っていてラッキー(棚にも結構並んでいました)
というか日本酒業界の長期低迷もその背景にあるのかもしれません
そうそう「大晦日生搾り」だけではなく渡辺酒造店はユニークなネーミングやラベルが多いのですが
今回土産に買ったのも「純米大吟醸45ギャラクシー」2,480円
なにやらインターネットや通販、パンフレットにも載っていない店頭限定のお酒
もうこれだけで買わない理由はないのですが、我が家の奥さんが試飲した中でこれが美味しかったという事で帰ってから飲もうとこいつに決めました
そうそう誇らしげにポップに書かれたお酒で「ANA国際線ファーストクラス採用」されたという『純米吟醸 蓬莱 家伝手造り』
飛騨の米「飛騨ほまれ」を使った純米吟醸
これが価格も1,450円と手ごろな価格で販売されていました
そうこの渡辺酒造店は純米酒なら千円以下からのラインナップもあるといった
普段のみにピッタリな価格帯での販売がなされているようで、地元から愛される酒蔵を感じてきました
そうそうコロナ禍の中、酒蔵見学はできませんでしたが
渡辺酒造店の蓬莱Sakeチャンネル
「岐阜県飛騨市古川町の蓬莱蔵元渡辺酒造店会社ムービー」なるものを見つけたので紹介します
さて次はここ飛騨古川にもう一軒ある酒蔵「蒲酒造場」を訪ねることに