年末年始は家族団らんでNHKの紅白歌合戦を見て、近くの神社に二年参り
正しい日本の文化かと思います
けれど我が家ではそんな日本の文化に反するわけではありませんが、年末年始は海外へ出かけニューイヤー・イブのカウントダウンを楽しむのがここ数年の常となっています
最初は2007年~2008年
写真はありませんが、上海の高層ビル街でビルの屋上から自然発生的に行われる(無秩序とも言えますが)年末カウントダウン花火に遭遇
2012年~2013年はローマのトレビの泉で年越しカウントダウン
まぁこれは花火は上がらないのですが
2013年~2014年は「ニューヨーク・タイムズスクエアで日本時間バージョンの年越しカウントダウン」
もちろん周りはほぼ日本人ばかり、よくぞこれほどニューヨークに来ていると思うほどでした
夜はニューヨーク時間でのカウントダウン
バッテリーパークからハドソン川を挟み「マンハッタン島から自由の女神越しに対岸の花火を見ながら新年を迎える」
2014年~2015年はドイツベルリンで200万人が集うと言わしめる
「ブランデンブルグ門ニューイヤーカウントダウン2015」
これ200万人じゃきかないじゃないと思われるほどの人が集まっていて
ブランデンブルグ門で行われている花火は小さくて見えないほどでした
代わりにこの日は無礼講ということで集まって来たベルリンっ子たちが、あちこちで花火が行われましたが、まるで銃撃戦のように広場や道にロケット花火を発射
かなり怖い思いをしましたが、2度の大戦に負けている、ベルリンっ子たちのストレス発散の場をこの目で確認してきました
2015年~2016年はロンドンのテムズ川沿いのニューイヤー・カウントダウン花火
10月には売り切れるという、ひとり£10(2千円弱)のチケットをあらかじめ購入してありましたが、チケットを手にした有料の観覧者はなんと総数25万人にも及ぶ人気のイベントでした
花火とともに鳴るビックベンの鐘の音が、私にはまるで除夜の鐘のように聞こえました
2016年~2017年はバンコクでチャオプライ川沿いで行われる東南アジア最大!?の年末カウントダウン花火を楽しみに行きましたが・・・・
残念ながらプミポン国王のご逝去に伴い花火大会は中止となってしまいました
2年越しの年末カウントダウンということで昨年末伺ったのはメルボルン
オーストラリアと言うとシドニーのニューイヤーの花火は南半球最大と言われ世界的に有名ですが、2017年に限ってはそのシドニーを超える花火が見れるのだとか
年末のシドニーはこのカウントダウン花火を目当ての人々で、ホテルはどこも高額
そのうえかなり前から満室ということもありシドニーはあきらめメルボルンを目指したというわけです
ということでヤラバレーのワイナリーツアーを終えた後、一っ風呂浴びたあと
まだ少し早いのですが場所とりのため年末カウントダウン花火が観られるポイントへ向かいます
ちなみにメルボルンの年末カウントダウンは花火鑑賞の場所の選定が問題
「ライブサイトのあるキングスドメイン」や「セントポール大聖堂のあるフェデレーションスクエア」「芝生の上ピクニック気分が味わえるドッグランズ」などなど様々な場所から見ることが出来ますが、今回目指すはヤラ川を渡り川沿いの公園といたしました
川沿いであれば遮るビルも少ないうえ、様々な場所から打ち上げられる花火を一望できると判断したからでした
まだ夕方の6時くらいでしたがよさそうな場所はかなり埋まっていました
ちなみに子供連れが多かったのですが、なにやら午後9時にカウントダウンに先駆け子供連れなどのファミリー向けに「エンターティメント」なる花火が打ちあがるんだとか
川沿いだけにとどまらず、公園ぽいところはほとんど人で埋まっていますが、そんな皆さんかなりの軽装でした
ここであれっと思われる方がいらっしゃると思われますが、ここは南半球
日本でいうところの真夏の7月に当たります
いままで経験した北半球の寒い夜空の年末カウントダウンと打って変わって夜風が心地よいくらいの気温での花火鑑賞となりました
程よい気温だったのと、ここ2日ほどは寝不足だったこともあり
ここでひと眠りさせてもらうことにします
日がとっぷりと暮れたころヤラ川にはカウントダウンを楽しむ船が行きかっていたりもします
なるほどこれは花火を見るのには最適の特等席ですね
そういえば2年前に行ったロンドンのテムズ川にもこんな船がありました
そうこうしている間に時間は過ぎ夜の9時が近づいてきました
「エンターテイメント」とい名付けられたファミリー向けの花火の開始
まずはメルボルンパークから上がりはじめ
その後、私の正面からも打ちあがりはじめました
このエンターテイメント終了と共にファミリー連れのほとんどは帰宅
場所に少しばかり余裕が出来たので、ここでピクニックとしゃれこみます
まずは年越しそば
長い麺であるそばには健康長寿と家運長命の願を込もっていますが、食べる蕎麦はカップ麺
JALの提供する「そばですかい」(焼津加工鰹節使用)となります
これは出発間際に成田空港のブルースカイで購入しておいたものです
お湯はホテルのキッチンのポットで沸かし保温ボトルに詰めて持参してきました
ちなみにこのJALの「〇〇ですかい」シリーズ
機内で食べることを想定し、気圧が低いため沸点が低く100度まではお湯の温度が上がらない機内でも茹で上がるように、80度程度のぬるいお湯でも茹でる様に改良された優れもののカップ麺なんです
まさかこんな状況は考えてはいないとは思いますが、こんな時にも大活躍します
ついでにおせちを日本から持ち込みお重に詰めて持参してきたのですが、実はこれが結構大変でした
というのもオーストラリアは固有の動植物の保護や環境維持のため入国の際の食べ物の検疫が、世界一厳しい国となっています
特に玉子や肉、魚などは厳しく、常温保存可能な製品で商業的に製造され十分に滅菌加工された缶詰、レトルト、瓶詰め製品でなければ持って入れないとの事でした
もっともこれは調査済みでしたので、日本から常温でも持って歩ける紀文のパック詰めのおせち「年神様セット」
そんな厳しい検疫を乗り越えおせちを持ち込んだのにも関わらず
ここで大きな問題が発生しました
それがこの「アルコール禁止」の看板
もっともオーストラリアは基本、公共の場ではアルコール禁止なので仕方ありません
とはいえおせちを肴にと思い日本から上川大雪酒造の純米酒を抱えてきただけに残念でした
さて23時頃になると、この川岸の公園はけっこうな人で埋め尽くされてきた
近くに見える橋の上にも大勢の人が並んでいます
橋や川岸から落ちた時のことを鑑み、こんなカヌーのボランティアのスタッフまで用意されていました
きっと過去に川に落ちた方がいらっしゃるんでしょうね
いよいよ0時
どことなく始まったカウントダウンを叫ぶ声が大きくなり
「0」となったところで花火がスタート
その様子の一部がこれ
ヤラ川を挟んんで右端から正面
そして私どもの後方まで、ビルの屋上から打ちあがる花火はなかなかの迫力の花火
6時間近く待って場所取りした甲斐がありました
祭の後の帰路はやはり渋滞
数万規模の観客が居るのは間違ありません
ということで花火の余韻を楽しみつつホテルへ戻ります
さて来年の年末のカウントダウン
候補の一つはやはりここでしょうか
台北101が燃え上がるカウントダウン花火
消防法の厳しい国なら絶対にこんな事はしないでしょうから、観るなら今のうちかもしれません