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知床蕎麦三昧

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先日の体育の日を絡めた連休は例年通り斜里に帰省しておりました
そしてこれまた恒例となった斜里出の鮭釣りや舞茸採りにもむかいましたが、ことごとく惨敗
まあこればかりは自然相手なので仕方がないですね

さて本題です
この時期北海道では秋の味覚が一押しですが
その中でも昨年発刊された「ミシュランガイド北海道2012特別版」にたくさん掲載されていた
「お蕎麦屋さん」
最初このガイド本を読んだ時は、えっこんな普段昼食を食べに行くようなお店がミシュラン?と思えてしまいました
有る意味北海道の農作物のアピール的な意味合いもあったのかもしれませんが、お店で職人さんの手による打ち立ての蕎麦はやはり美味しい
特にこの時期、新蕎麦の季節の蕎麦は絶品です

そこで今回の斜里への帰省では知床蕎麦シリーズを敢行
初日は「しれとこ里味」を訪問いたしました
お目当ては知床産つぶのかき揚げ冷かけ蕎麦
 

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地元のそば粉を使用した蕎麦に地元産のつぶのかき揚げ
しかもタワー形に立ち上げたボリュームのあるもの
かき揚げの中に入っているつぶは揚げているにも関わらず柔らかかった
 


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2日目に訪れたのが
そば処らいうん
なにやらかみさんの実家のある中斜里に所以のある方のお店なんだとか
自宅前に置かれたユニットハウス(スーパーハウス)を改造した蕎麦屋はちょっと判りずらい場所にありました
実家からはそれほど離れていませんが、看板がなければたどり着けなかったでしょう
  

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メニューから一番目立ってた1日5食限定の「斜里岳もり」を・・・・
腰の強いというか歯ごたえのあるしっかりと打たれた蕎麦でした
2.5人前あるそうですが、もちろん完食いたしましたよ
 

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3日目は月・水・金曜日の午前11時から午後2時までという
ご本人が大名商売と豪語する営業日・営業時間のお店です
土日祝日しかこちらには来れませんから、いわゆるハッピーマンデーの月曜の祝日しか行けないお店
清里町にある「手打ち蕎麦の秀峰庵」
ミシュランガイド北海道ではビブグルマンに選ばれたお店なんです
 

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メニューから今回は鴨せいろをチョイス
鴨は札幌からもほど近い滝川さんのものなんだとか

ちなみに後から軽トラックに乗って来られたいかにも観光客ではなく地元って感じのおじさんの2人連れが頼んでいた「もり2枚」ってのがいかにも通な感じでカッコ良かった
次回はそれにしてみよう
 

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ということで今回の帰省では実家から車で20分位のところにある蕎麦屋3軒で知床の新蕎麦を堪能してまいりました
地元の素材と言う面ではこの3店舗ではこの斜里岳の伏流水たる来運の名水を使っていたというのが共通点だったのかな
やはり蕎麦は水が命だったようです
 

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越川温泉大神主命

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根北峠の斜里側にある「根北橋梁」
戦時中に作られた橋梁だそうです
鉄が不足していた時代に建てられたため、鉄筋の代わりに竹が使われているんだとか
 

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この根北橋梁のすぐ先に私のお気に入りの温泉が有ります
その名も「越川温泉」
 

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温泉と言っても浴槽に源泉がひかれているホースと
温度調整用の水が沢からひかれているホースが有るだけ
シャワーどころか蛇口もありません

体や頭を洗う場合は直接この中外製薬(ケロリン)の洗面器でお湯を掬い使うといった具合です
 

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ちなみにこの日、誰もいなかったので
内外を動画にとって見ました
 


 

料金はなんと一人200円
ただしおつりは出ません

「100円玉は2枚です」
「10円玉は20枚です」
「1円玉は200枚です」
 

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ちなみに料金を払わないとその効用はないと張り紙がしてありました

『一、此のお湯は一度入れば凛として二度入れば逞しく、三度入ればそそり立つ、
是真に名湯なり
一、姫方も一度入れば朱に染まり二度入れば膨らみて三度入れば花が咲く、
是真に秘湯なり
されど無銭その後に効果忽ちにして消え失せるものなり

越川温泉大神主命』
 

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この話の信ぴょう性はともかく
ナトリウム泉ゆえか、体がほてっと温まり
外傷などによく効く本当にいい温泉なんです

今や観光名所の一つとなっている
遠音別川を遡上する鮭とカラフトマスです

生命力の儚さを知らしめてくれる風景です
まさに命がけで遡上する鮭やマスの姿はついついFightと声をかけたくなります 
 


 

さて鮭の遡上に続いて今回の知床帰省の目的の一つ鮭釣り
まずは河口の鮭ルアー釣りで有名な「止別川」での鮭釣り
ちなみに9月以降であれば止別川では川でなくその手前の海であれば「北海道海面漁業調整規則第42条」による遊漁等の規制にはかかりません
ただ上記のような遡上を見た後では、こうした河口での鮭釣りがなんだか待ち伏せているような感じで邪道に見えてきたりもします
 

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やはり鮭釣りはこうした広い海めがけて、思い切り投げる
いわゆる「ぶっこみ」と言われる釣りがいいですね
同じ鮭釣りに変わりありませんが、たとえ釣れなくともこうしてオホーツク海を眺めつつ
この海のどこかを回遊してる鮭との知恵比べ、根競べ
そんな釣りが私の好みです
 

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ちなみに今回は一匹も釣れることなく坊主に終わりました
けれどたとえ釣れなくとも来年もまたここに釣りに来ると思っています

伊豆で甚大な被害をもたらした台風26号
北海道への接近とともに波が荒れ、高い波によるしぶきが霧のようにうっすら風で吹き上げる現象を見ることが出来ました
 

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そんな霧がかかる海岸線の樹木のなかに異様に大きな鳥を発見いたしました
全長は80cmくらいですが、翼を広げると2mにはなるという巨大な鳥
オジロワシです
よく見るとトレードマークとなる尾の先の白い羽が見えますね
「畳が空を飛んでいる」とのたとえがありますが、よく言ったものです

天然記念物にも指定されていますが、流氷の季節ここ知床では割合よく見ることが出来ます
 

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高い樹の上に止まって海を見つめていましたが
ある時、ふわっと舞い降りて強靭な脚であるものを掴み取りました
 


 

おそらくは鮭かマスでしょう
80cmくらいが平均と言われるオジロワシでも持って飛び上がることのできない魚を抱えているようです
たまたま通りかかりったのですが、車を停めたおかげでいいものが見れました
もっともこう言った魚が目当てでこれからの時期、ここ知床にいつくのだろうな~


それにしてもいいシーンでしたが、コンパクトデジカメだとちょっと辛いな

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北の漁師の作業小屋「番屋」をモチーフにした建物
「道の駅うとろ・シリエトク」
ここへ来た目的はエゾシカ肉を使った鹿肉バーガーを食べるというものでした

この鹿肉バーガー、斜里産小麦『春よ恋』を使用し地元の有名ベーカリーに特注したバンズに鹿肉を100%使用したパテをはさんで作られた一品
スパイスが程よく効いて思ったより臭みもなく美味しい
 

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えっあの可愛いバンビを食べるの・・・と批判が有りそうですが
現在の知床や洞爺周辺のエゾシカによる農作物や森林への被害を考えると有る程度はその数をコントロールしなければならないのはもはや必然
ましてや脂肪の少ない優良な肉だったりして、ヨーロッパでは普通に食べられているどころか高級食材だったりもします
そう可愛い子豚や子羊を食べても誰かに批判されることもないのと同様ですね
ということはこれって結構贅沢なハンバーガーなのかもしれません
 

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そうそう一緒に買ったこの「シカ肉まん」
こいつが思いのほか美味かった
道の駅うとろに行かれたのなら是非とも試してもらいたい一品です
 

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鹿肉はその保存が難しいようですが、こうしたハンバーガーや肉まんなどに使うひき肉にする部位は割合保存が楽なのかもしれません
さほどバカ高いわけでも、品薄なわけでもないようです
南富良野あたりではエゾシカカツカレーなんてご当地グルメがありますが、これからまだまだ普及していくのかも知れませんね

批判も出てくるやもしれませんが、北海道を代表する食材になってもらいたいものです
ニュージーランド産あたりのジンギスカンを北海道のご当地グルメとしているよりはいいように思えるのですが

8月上旬から11月下旬にかけ醸造のようすをガラス越しに見ることのできる
「清里焼酎事業所」
お城風の棟のある醸造所は清里の温泉や蕎麦屋に行く際に見ていてあれがそうなんだとは思いつつも、なかなかその機会のなかった場所の一つです
今回はその醸造の機関と言うこともあり
じゃがいも焼酎きよさとの工場見学に立ち寄りました
 

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ここで作られる焼酎の原料はイモ
もっとも芋焼酎といえば九州が本場でサツマイモを思い浮かべる方も多いかもしれませんが
ここ清里焼酎事業所では地元で採れたでんぷんの含有量が高い品種「コナフブキ」というジャガイモがその原料となります
そうここは日本で初めてジャガイモを使った焼酎の仕込みが行われているところです
ちなみにこのジャガイモはカルビーのポテトチップスやジャガリコに使われているのでご存知の方も多いかもしれません

仕込みに使う水はもちろん斜里岳の伏流水
ここいらでは水道の水でも美味しい地域でもあります
私が伺ったときはジャガイモの仕込みは見ることが出来ませんでしたが、工場内には醪の香りが満ちていました
 

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蒸留酒ですから当然のように蒸留釜があります
先般見てきたサントリーの白州のような銅製の巨大なポットスチルというわけにはいきませんが、それなりに大きなステンレル製のポットスチルが設置されていました
 

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当日は祝日でしたが、スタッフによる丁寧な瓶詰作業が行われていてその様子も見学できました
 

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詰められていたのは「オホーツクの地酒 北緯44度」
アルコール度数が44度ある焼酎の原酒です
焼酎としての限界のアルコール度数が45度ですから限界まで高められた焼酎と言うことになります
ちなみに「北緯44度」はこの清里町焼酎醸造事業所の位置する緯度なんだとか
 

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いまはおりしも焼酎ブーム
そのブームに乗っているとも思えませんが、是非とも本場九州に負けない北海道を代表するお酒になってもらいたいものです
ちょっと応援したい気持ちにさせる一品ですね

そんなじゃがいも焼酎の試飲できるコーナーはこんな感じ
ここではそこそこのお値段のはずのここで作られた焼酎が飲み放題
ただ残念ながら車で来ているので飲むことはできませんでした
 


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まあお店で買って飲めということですね

オホーツクビール&網走ビール

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それはサンフランシスコのレストランに夕食に訪れビールを頼もうとメニューを見た時のことでした
メニューにはバドワイザーだとかミラーなどのよく聞くアメリカのメジャーな銘柄のビールはなく
かわりにブルームーンなどのベルギービールやカルフォルニアで作られたクラフテッドビールがメニューに並べられていました
アメリカ人って年がら年中バドワイザーのようなあっさりとしたビールばかり飲んでいると思っていただけにそれは衝撃的なものでした
そうですアメリカ人は味覚オンチってレッテルを貼られていましたが、それは今は昔のことのようです
その証拠と言ってはなんですがサンフランシスコのスーパーマーケットのビール売り場はご覧のように多種多様なクラフテッドビールがこれでもかとばかりに陳列されていました
 

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さて、日本でビールというと、やはりキリンやアサヒ、サッポロ、サントリー
いわゆる4大メーカーのメジャーなビールが幅を利かせています
そんな中、小規模ながらもビール本来の製法にこだわり作られているビールも全国各地にあります

今回行った道東にもそんな地ビールがあります
北見ではオホーツクビール、網走には網走ビールといったぐあいです
せっかく道東まで来たんですからそんな地ビールを飲もうと、帰路の登場待ちの間
女満別空港のレストランPILICAで「オホーツクビール」を味わうことにしました

頼んだのは「オホーツクピルスナー」と「オホーツクエール」の2種
つまにに頼んだチーズとの相性も良かった
 

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そうそう実家でも晩酌用に斜里のスーパーで買ってきて飲んだのが
網走産の麦芽とホップ のみで造られた
「網走プレミアムビール」
ちょっとエールビールっぽい甘い味のするビールでした
 

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このビール
誕生に欠かせないのが、東京農業大学生物産業学部とサッポロビールによるホップの試験栽培が開始されたことから、網走産のホップが出来
網走さんの麦芽と合わせ網走産100%のビールが誕生したのだとか

こういったビールもまさに北海道の味覚の一つ
気に入ったのもありますが、応援したい気持ちもありこんどお取り寄せしてみることにします

我が家の奥さんの実家のある斜里へは昔は自家用車で帰省しておりましたが
札幌から約6時間のドライブは結構しんどく、やがてJRへと移行いたしました
JRは車窓を眺めつつ駅弁やビールを楽しみながら行けることからいかにも旅行といった情緒がありますが、乗り継ぎに時間がかかり札幌から斜里まで8時間以上かかってしまいます
それに料金もそこそこ高く往復で1人19,940円といった具合です
そこで最近目を付けているのが、飛行機での帰省
千歳空港から女満別空港へは40分くらいで着いちゃいますからこれがめちゃくちゃ早い
 

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ところが問題は2つ
一つは高い航空運賃
正規料金は21,400ですが、LCCが飛んでいる路線ではないので、JALやHACなどを利用することになり安い運賃の飛行機は基本ありません
往復で1人42,800円はやはり高い
そこでいつもの「おともdeマイル割引」が登場します
10,000マイルが必要ですが、あとは2人で20,000円出せば往復出来ます
JALのマイルはいつも有る程度ためてあるので、実質一人10,000円で千歳空港から女満別空港が往復できちゃうわけです
 

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もうひとつの問題が女満別空港からの足
バスとJRを使えば行けますが、網走経由となるため遠回りとなります
そこで最近安くなってきたレンタカーを上手に使うことにしています
今回はなんと24時間で4,000円のレンタカーを利用することにしました
車種は当初軽自動車で頼んでいましたが、スズキのスイフト
欧州でイグニスと言われるやつを借りることが出来ました
もちろんこれで知床の観光も満喫できます
 

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こんな感じで飛行機代20,000円とレンタカー代がまるまる3日で12,000円
合わせて32,000円
一人頭16,000円で中斜里まで飛んで行ける計算になります
これってJRでいくのより安い
デフレって言ってしまえばそれまでですが、ちょっと頭を使いインターネットを駆使すれば格安で快適な旅が可能です
本当に便利な時代になりました
 

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しかも連休などで混雑する空港も航空会社のスティタスがあれば、ファーストクラスチェックインカウンターやファストセキュリティ レーンでスムーズな搭乗が可能です


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今回はレンタカーを使った旅なので、ラウンジで生ビールと言うわけには行きませんが
エスプレッソメーカーで抽出したカフェラテなど飲みつつ
無線LANの使えるラウンジで旅の予定を立てるのが最近のマイブームとなっています

このおともdeマイル割り、まだまだマイルも残っているし
今年もう一回くらいこいつを使ってどこか行こうかな

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