お盆休みの四国行脚のお話の途中ですが、昨晩これからが旬の天然キノコを日本酒とともにいただく会がありましたのでそのお話を
カウンターのショーケースにずらり並べられている特徴的で巨大なキノコ(奥のキノコ)は「ヤマドリタケ」
イタリアでは「ポルチーニ茸」と呼ばれるキノコで、濃厚な風味によりパスタの具などに使われ、キノコの王様とも称されています
それと手前にあるのは「アカヤマドリ茸」
それに加え「ハナビラタケ」をこの日のためにTさんが、山から採取し持参くだり
この日は旬の天然キノコ料理と日本酒を愉しむ会となりました
そんな会が行われたのが、滝川市の三楽街にある「昭和酒場酔いしゃんせ」
店主米澤浩子さんが全国の酒蔵や地酒店を訪れて買い付けたこだわりの日本酒とそれに合う料理を提供してくれる、日本酒好きには魅惑的な酒場です
以前から気にはなっていたのですが、なかなかいく機会がなく悩んでいたところ
赴任先の滝川で知り合ったTさんに今回誘っていただき、はじめて伺うことが出来ました
そんな日本酒が売りのお店ですが、「とりあえずビール」
ただしそのままではなく生樽ビールに自家製の追いホップし辛みを加えますが
ついでにコロナビールにレモンを加えるように、徳島土産のすだちを加えいただきました
まぁさすがにホップは柑橘系の香りには勝てなかったようですが
合わせる料理は「天然ハナビラタケ」の天ぷら
ハナビラタケのみずみずしさを口いっぱいに感じ、暑い夏がようやく終わり味覚の秋がやってきたのを感じます
次にヤマドリタケ(ポルチーニ)も天ぷらで
これには「会津 山塩」をかけていただきますが
平安時代から温泉水を薪釜で煮詰めて作られているという会津 山塩
通常いただいている海塩とはまったく違う風味が楽しめました
天ぷらが続いたところで、ここで箸休めならく「油休め」ってことでハナビラタケお吸い物
ハナビラタケの風味一杯で、これは胃にしみわたります
肝心の日本酒ですが
まずはラベルにアルファベットとカタカナで「ishoniカメノイ」とある日本酒
石塚酒造(新潟県)の看板酒「姫の井」の現代風アレンジバージョンだそうで
ラベルには「白麹酒母」「もち米四段仕込」と記載されていて、なんだかこだわりを感じますが
ナイフとフォークのイラストが印象的で、これは普段の食事と一緒に飲んでもらいたいという造り手の思いを感じました
続いて青木酒造(新潟県)の鶴齢の飲み比べ
まずは「鶴齢 直汲み 純米酒 生原酒 山田錦」
そして「鶴齢 特別純米 山田錦 生原酒」
さすがは鶴齢を全国区に押し上げた立役者だけのことはありますね
あとこれは私が持参した、三重土産の
「すっぴんるみ子の酒 特別純米無濾過生原酒 協会9号酵母」
昨年伊賀の森喜酒造場を訪ね酒蔵見学させていただいた際に土産にしたものです
そんな酒の肴の話に戻ります
結構酔いが回ってきたようで、ピンボケになってしまいましたが
北海道ではとてもポピュラーな酒の肴「タコザンギ」
滝川近隣の美唄ではポピラーな焼鳥「モツ串」
一串にレバーやハツ、砂肝、キンカンなどのモツと、鶏皮、モモ肉などが刺さっている、いわゆる美唄焼鳥の特徴を継承していますが
ここ酔いしゃんせのモツ串はスパイシーで日本酒に良く合います
ちなみに私自身、焼鳥に一番合うお酒は日本酒だと思っています
煮込みの大根は出汁が染みていて、いい味出していますし
ヤゲン軟骨の焼き鳥も柔らかで美味しい
アカヤマドリ茸の天ぷらも歯ごたえがあり
満足の天然茸会になりました
ただ、こんな茎の太いポルチーニを見て思い出したのが、6年ほど前に
台湾の有名観光地 九份の屋台で食した「杏鮑菇(エリンギ)」料理
九份のみならず士林夜市でも人気で、どこの杏鮑菇の屋台も大勢の客が列をなしていました
この杏鮑菇料理、炭火台で何度もひっくり返しつつタレを塗りながらこんがり焼いて
一口大に切ったのを食べ歩きしやすよう容器に入れ売っていましたが
こんなポルチーニがあったら是非とも再現したい料理
私もポルチーニが採れたら持参しようかと思ってしまいました
もっとも昨年のように知床で写真のような天然舞茸が採れたら
店に持ち込み料理してくれますか?と聞いたところ米澤店主に快く承諾されたので
今年は何としても天然の舞茸を採らざるを得なくなってきました
こんな感じで旬の天然茸会は終了
お誘いいただいたうえたくさんのキノコを持参いただいたTさんはじめ、ご一緒いただいた皆様
そして美味しい料理とお酒を提供していただいた米澤さんに感謝です
ちなみにこんなキノコ採ったら電話してまた伺います
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