さて今回、函館くんだりまでやってきた理由の一つが、上川大雪酒造「五稜乃蔵」の酒蔵見学
ちなみにその五稜乃蔵は上川大雪酒造としては上川と帯広についで3つ目となる蔵で、2021年11月に醸造を開始したばかりの酒蔵です
同じ函館市には2020年に箱館醸蔵(郷宝)がオープンしたとあって、今函館は日本酒ファンが注目するエリアとなっているんです
まずは五稜と書かれた菰樽に出迎えられ店内へ
冷蔵庫に入れられた五稜乃蔵のお酒の数々
ちなみに川端総杜氏から、「五稜純米吟醸 氷晶にごり 生」が今お勧めと聞いて1本土産にすることに
それと私が単身赴任している滝川の方々のリクエストにより
「五稜特別純米 菜の花酵母仕込 生」買って帰ることに
そう滝川は菜の花祭りがあるくらい菜の花に対する意識が高く、皆さんこの菜の花酵母に興味が有るんです
さて今回特別に蔵の中を見せていただきますが
本来ならこの上川大雪酒造 五稜乃蔵を川端総杜氏に案内いただくはずが、ちょっとした手違いがあり
蔵に勤める我が家の奥さんの教え子たるIさん(将来の杜氏?)に案内して貰うこととなりました
まずは最近の酒蔵でよく見るウッドソンのバッチ式洗米機
その後ろには帯広の上川大雪酒造碧雲蔵で見た,
「木桶職人復活プロジェクト」の職人から指導を受け、網走刑務所の受刑者が作った木桶が有りました
その木桶職人復活プロジェクト
絶滅の危機に瀕している木桶
その木桶仕込みを続けるメーカーや関係者が、企業や業界の枠をを越えて集まり、毎年1月に小豆島で新桶づくりをしているそうで
技術を共有して木桶と木桶職人を増やすことを目指すプロジェクトなんだとか
木桶には網走刑務所で製作された証の焼き印がありました
そうそうそんな木桶が絶滅しかけているわけは
その昔、一家に数個木桶の風呂桶がありましたが
ケロリンの風呂桶などの安価で使い勝手の良いプラスチック製の風呂桶が台頭した事により
木桶会社や木桶職人がいなくなったのが理由なんだとか
そんな木桶で醸した日本酒はまた一味違うんだとか
木の持つ保温力はホーローやステンレスとはまったく別物なのがその理由です
ちなみにただいま上川大雪酒造オンラインで290本限定の販売
これは買いたいと思っていたら、我が家の奥さんが碧雲蔵と五稜乃蔵のセットを誕生日祝いに上川大雪酒造オンラインショップで購入してくれました
来週あたりに届くと思いますが、今から楽しみです
ちなみに2024年2月28日現在まだ販売しているようです、興味がある方は是非ともオンラインショップを覗いてみてください
さて酒蔵見学の続きは酒米を蒸す甑
上川の緑丘蔵や帯広の碧雲蔵のそれよりも小さそうですが
この蔵はこんな感じでコンパクトにまとまっているそうです
続いて麹造り
酒造りには「一麹、二酛、三造り」という言葉がありますが
そんな一番重要な麹づくりの 床もみも見せていただきました
麹菌が混ぜ合わさった酒米は菌が繁殖しやすいように積み上げ、上から布を掛けて保温します
そんな麹を食べさせていただきました
続いて醪の工程
もう随分と発酵しているようで、良い香りが漂ってきます
蔵ではいろいろ試しているようで
これは乾燥酵母を使い
水と麹を混ぜたものが入った試桶だそです
醪を醸す樽がなんだか特徴のあるものですが
これは地元業者の手によるもの
醪を搾るのはやはりYABUTA
にしてもどうやってこの蔵に入れたのでしょうね
搾られた日本酒はここで充填され栓して製品となります
最後に戻ってきた川端総杜氏からこの五稜乃蔵について話を聞きながらの試飲
研究用の資材が並んでいますが、この五稜乃蔵には函館工業高等専門学校の研究スペース「高専ラボ」が併設されているんだそうです
将来の日本酒の未来は君たちにかかっているよ
その後帰ってきた川端総杜氏からこの蔵について詳しく教えていた頂きましたが
酒蔵を丁寧に案内いただいたIさん、そして川端総杜氏にも色々面白い話を聞かせていただきありがとうございました
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