『恵山ごっこまつり』きっかけは
「恵山は雪が少なく、雪や氷をつかったイベントはできない。」
「ほかに何かイベントの元となるものはないか。」と探している中、市場には流通せず、漁師の間でしか食べられていなかった「ごっこ」(和名:ホテイウオ)が話題になり、「ごっこ」の販路拡大と冬の恵山を盛り上げることを目的に、平成2年(1990年)「恵山ごっこまつり」は始まったそうです
そんな「恵山ごっこまつり」は今年で32回目(2021年と22年はコロナのため中止)となりますが、なんと私どもが函館滞在中に開催されると聞き及び(これは先般の「鹿部漁港ガイドの解説付き見学」の際にガイドさんからお聞きしました
そんなことで急遽予定を変更し向かう事といたしました
祭りの主役は写真のごっこ
コロンとした愛嬌たっぷりの姿ですが、この魚は深海魚の一種で
別名をホテイウオと言います
七福神の布袋様(太って、ゆったりした衣をまとっている)に似ているためそう名付けられたのだとか
うろこは無く、ゼラチン質のぶよぶよした体で、表面はぬるぬるした粘膜で覆われていて
このグロテスクな姿を見て食べるにはちょっと抵抗がありますが、これが皮から骨、肝などの内臓まで、ほとんどすべておいしく食べることができるのだとか
そんなこともあり道南地方の海では冬の風物詩で、祭りの名の通り「ごっこ」という名前で親しまれています
昨日伺った鹿部漁港ガイドの解説付き見学の際に
鹿部漁港に水揚げされた「ごっこ」を大量に見ましたが
まさにこのごっこ祭りのため水揚げされたんですね(多分ですが?)
ということでやってきた道の駅「なとわ・えさん」
海が一望でき、津軽海峡をはさみ天気が良ければ遠くには本州も望めるそうです
そんな道の駅の特設会場(要は駐車場なんですが)で行われる
恵山ごっこまつり
恵山ごっこまつりは
海を背景にポニーに乗馬など盛りだくさんの内容
でも祭りのお目当てはやはり「ごっこ汁」
私が伺った朝10時にはすでに長蛇の列ができていました
確か以前の告知では800杯程度は用意しているとのこと
売り切れって言われないか心配でしたが、何とかチケットを購入でき
無事ごっこ汁を手にすることが出来ました
ちなみに午前11時から配布を始めたごっこ汁は午前11時40分には完売との放送が流れました
先ほど参加した地元ガイド解説による『五稜郭歴史ガイド』を1時間早めていただいたのが幸いしたようです
で、肝心のごっこ汁
人生初の味となります
まずは黒い皮がプルプルした身からいただきます
他にはじゃがいも、ダイコン、ニンジン、長ネギ、豆腐などの具材がみそ仕立てで煮込まれています
たっぷりと入れられたプチプチのこっこ(卵)の歯にまとわりつくような食感も良いですね
今回わざわざ恵山まで食べに来たのですが、こいつを食べて完全にはまりました
特設会場の屋外テントでは生ごっこや干ごっこ、ババガレイ
それに昨日鹿部漁港でウニ漁や水揚げされたミズダコを見学しましたが、塩水ウニやタコの足なども販売されておりました
ただ残念ながらごっこ汁を求めて並んでいる間にほとんどが売切れられていたのが残念ところです
他には漁師さんの手による、ごっこの鉄板焼きなどもありましたが
このあと食べたい昼食があったためここは後ろ足をひかれつつ会場を後にしました
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