鹿部漁港ガイドの解説付き見学

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建国記念の日を交えた連休は小用もあったことから函館をめざすことに
朝の5時半に札幌の自宅を出て高速道路をひた走り10時から行われる
『鹿部漁港案内ツアー』(体験予約・はことれ催行)に参加してきました
 

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(鹿部温泉観光協会HPより拝借)
 

魚介類の宝庫と言われる道南地域の中でも、スケソウダラをはじめ、白口浜真昆布、ホタテ、エビ、タコなどなど全国に誇れる豊富な水産物が水揚げされ、「水産王国」と称される鹿部町
ツアーではそんな様々な魚介が水揚げされる、鹿部漁協をガイドの解説付きで見学するというもの
まず漁港近くの浜で、漁をする小型の漁船
何の漁かとカイドさんに聞いてみるとこれはウニ漁なんだそうです
えっ・・・冬にウニ漁って、何か季節外れの感も否めません
ウニで有名な日本海側の地域は夏にウニ漁がおこなわれますが、こちら鹿部では夏場は特産品の高級昆布である「白口浜真昆布」の漁があることからこの時期に漁がおこなわれるのだとか
もっとも日高昆布で有名な日高地区も3月下旬から5月にかけて行われるのも、同じ理由なのかもしれません
 

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上記のような「たも採り」漁で獲られたウニは
すぐに水揚げされ漁港でセリにかけられます
ちなみにとげが長いのが特徴のウニがエゾムラサキウニで
ここ鹿部ではノナと呼んでいるのだとか
  

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逆にとげが短いのが、高級品のエゾバフンウニです
ガンゼと呼ばれています
  

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ガイドさんと漁港に行くと漁船が一隻、漁を終え戻ってきました
獲物はミズダコ
漁船中に置かれている「タコ箱」を使いタコを獲るのだとか
タコは穴の中に隠れる習性があり、この習慣を活かし木箱にタコが入るほどの穴を開け、その中にタコが入る仕組みとなっています
漁に使われる木箱は漁師さんのこだわりの一品
  

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そんな木箱の成果なのか
大きなミズダコが水揚げされていました
(これは漁師さんにお願いして撮らせていただいたものです)
 

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写真は漁港内で撮った、水揚げされたばかりのミズダコ
逃げないようネット袋に入れられています
タコ漁師の方にも話をする機会がありましたが、こんな新鮮なミズダコを使い
よくタコ焼きパーティをするのだそうです
 

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前述の通り、スケトウダラ、ホタテ、エビ、タコなど様々な魚介が水揚げされる鹿部漁港
様々な種類の漁船を見ることが出来ます
 

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なかには漁師を育成する目的で造られた
北海道立漁業研修所の実習船「はぐくみ号(HK3-3)」も見ることが出来ました
将来の漁村のリーダーとなろうとする漁業後継者や漁業を志す者に対し、漁業に必要 な知識と技術を学ぶ研修が行われているのだとか
 

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鹿部漁港は道内有数の漁港という事もあり
天蓋施設(屋根のついたもの)や取排水施設など衛生管理も徹底されています
  

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そんな天蓋施設の屋根の下では干し鱈が干されていたりもpしました
 

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こんな感じで漁港を散策した後は
ガイドさんとともに漁協内部に侵入
水揚げされたばかりの魚介類を見せていただきます
 

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これは網に入ってしまったサメでしょうか
広島あたりでは郷土料理にワニ料理と名付けられ珍重されてはいますが、北海道の食材としてはあまりなじみのない海産物ですね
 

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まだ10時過ぎではありますが、この日水揚げされた魚を眺めるとします
 

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まずはアンコウとカスベ
このアンコウは13.2(kg?)と記されていますが
これなら立派なアンキモがとれそうです
 

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続いて真鱈
これを見て無性に「タチ」が食べたくなりました
今晩伺う居酒屋「二代目佐平治」で出してくれないだろうか
 

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フグのようなぷっくりとした体が特徴のお魚
名前はホテイウオと言いますが、鹿部町はじめ道南では「ごっこ」と呼ばれている魚です
いまがまさに旬で、ここに伺った翌日に恵山の道の駅で「ごっこ祭り」が行われるのでこの水揚げされたごっこはそちら用なのでしょうか
 

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これは「ケツブ」
「マツブ」の代用品として流通しているそうですが
漁船の外に吊るして海水の中をひいてくると美味しくなるそうです
  

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最後に「ナマコ」
ここ鹿部漁港で水揚げされたものはイボが大きいのが特徴なんだそうです
中国では中華料理として珍重され、高級食材として扱われているので「海の黒いダイヤ」とも呼ばれていて、以前小樽に勤務していた時はよく密漁の話を聞いたものでした
こんな感じでガイドの金沢さんに連れ添われ漁師さんと話す機会など交えながら1時間余り漁港と漁協を散策させていただきました
今回は丁寧な説明をいただきありがとうございます
次回は是非ともこの鹿部に宿泊して、港で釣りでもしながら鹿部の温泉を楽しみたいと思っています
 

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このページは、r-ohtaniが2024年2月15日 06:07に書いた記事です。

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