千里浜なぎさドライブウェイの出入り口となる羽咋
実は『UFOのまち』として知られています
江戸時代の頃「そうはちぼん」と呼ばれる飛行物体が頻繁に目撃されていたと伝えられていることを利用し、「UFO」を町おこしの材料としているようです
そんなUFOの町、羽咋にはUFOの宇宙つながりで「宇宙博物館コスモアイル羽咋」があります
田舎の博物館では有りますが、ここは宇宙ファンからは「穴場中の穴場」と評される施設
能登を巡るにあたって私がどうしても行きたかった施設でもあります
そんな宇宙博物館コスモアイル羽咋
まず屋外に展示されているのは全高約25mの巨大な『マーキュリー・レッドストーン・ロケット』(アメリカ)
映画「ライトスタッフ」でワクワクしながら見たロケットです
マーキュリー計画で使われましたが、地球を周回させるほどの性能は無く、打ち上げでは15分程度の弾道飛行のみを行うのに使われました
しかもこのロケット、アメリカ航空宇宙局(NASA)から入手した本物の機体
胴体部分にはマグネシウム合金が使われており、屋外に長期間に設置してあるにも関わらず、ほとんど錆びがないのだそうです
続いて建物内の『宇宙科学展示室』へ
宇宙開発は第二次世界大戦後、アメリカ合衆国とソビエト連邦が競い合う「宇宙開発競争」によって、人類は宇宙に向けて大きく歩を進めることとなりました
旧ソビエト連邦による人類初の宇宙飛行から、それを追うようにして打ち上げられたアメリカのマーキュリー宇宙船、月を舞台にしたルナ計画とアポロ計画、そして火星探査、それらの歴史に一端である本物の宇宙機材がここに展示されています
まずは『マーキュリー』アメリカ初の有人宇宙船です
内部も見る子が出来ましたが、かなり窮屈で1名がやっと乗り込める広さ
そういや何かの本で読みましたが、当時の宇宙飛行士曰く、宇宙船は乗るものではなく「着るもの」
そんな比喩もわかるような展示品でした
『RL-10 ロケットエンジン』(アメリカ)
アメリカが開発した初の液体水素型ロケットエンジンが、この「RL-10」
アトラスロケットや、タイタンロケットの2段目に使用され、様々な宇宙機を宇宙空間に打ち上げるのに使用されました
ここに展示されているのは、NASAが実験用に使用していた本物の機材なんだそうです
人類初の有人月着陸ミッション「アポロ計画」の展示物も有りました
まずは『アポロ司令船』(アメリカ)
司令船は、外壁やスイッチ類など、実際に使用されたものと同一の部品・素材を用いて組み上げたモックアップなんだそうです
ちなみに大気圏を突入した本物は9年ほど前にアメリカのスミソニアン博物館で見たことが有ります
そしてこれは宇宙博物館入口にtん辞されていた『月面車』(アメリカ)
アポロ計画で月面を広範囲で調査するため、アポロ15号以降使われています
奥に見えるのは『宇宙人サンダーくん』
宇宙船が壊れてしまい、母星に帰られなくなってしまった不運な宇宙人。
宇宙船を修理するお金をためるため、コスモアイル羽咋でアルバイトをしながら生活しているのだとか
『ルナ・マーズローバー』(アメリカ)
NASAが火星や月面の走行を想定してグラマン社に製作させた実験用プロトタイプ車で、実用段階に至るまで何度も実験がなされた本物の機体です
NASAの特別協力によってジョンソン宇宙センターより羽咋市に恒久貸与(なんと100年間の長期貸与を受けております)
『ボイジャー惑星探査機』(アメリカ)
木星、土星、天王星、海王星を探査し、現在は太陽系のさらに外に向かって飛び続けています
ボイジャーの上部側面部分には、地球外知的生命体に向けたメッセージレコードが収納されています
『アポロ月面着陸船』(アメリカ)
着陸船は、アポロ17号をモデルに組み上げられた実物大模型
表面の赤、金、銀のシート(サーマルブランケット)は本物と同じ素材を使用しています
アポロ計画の際に、月面で使用された宇宙服のレプリカも展示されています
素材は、本物と同じものを使って再現
これは実際に宇宙でも着れるのかな?
『ヴォストーク宇宙船』(旧ソビエト)
ヴォストークは、実際に飛行し、宇宙から帰還した本物の機体です。大気圏への再突入の際の熱によって焼け焦げた跡が残っています
このカプセルは、大気圏に再突入したあと高度6000mで、カプセルから飛行士を座席ごと射出します。射出された飛行士はパラシュート降下によって地上に帰還するのです
なかなかスリリングな帰還方法だったんですね
『モルニア通信衛星』(旧ソビエト)
展示してあるのは旧ソ連がバックアップ機として製作した本物の機体
『ルナ24号』(旧ソビエト)
旧ソビエトのルナ計画では24機の探査機が月に向けて打ち上げられ、月の石を地球に持ち帰ることにも成功しています
ここに展示されているルナ24号は本物のバックアップ機です
完全な形で地球に残っている「ルナ」は、これが最後の1機と言われているそうです
ちなみにここは宇宙博物館コスモアイル羽咋UFOプロデューサーの矢追純一が名誉館長を務めていて
ここは矢追氏の執務室でしょうか?
ミステリー誌「ムー」のコーナーが有りましたが
驚いたのは
『ロズウェル事件における解剖された宇宙人』の模型がここに展示されていた事
1947年、アメリカの「ロズウェル」に空飛ぶ円盤が墜落した事件があったと言われています。この模型は、その時に撮影されたとされる宇宙人の映像をもとに、テレビ局が作成したものです
宇宙人には指が6本あることや、脳が人間よりも大きいことが分かります
ここコスモアイル羽咋のトイレにおける男女の振り分けもエイリアン風だったりしました
コスモアイル羽咋の駐車場入り口では、こんな見事なサンドアートを見ることが出来ました
これは宇宙人の織姫と彦星でしょうか?
こんな感じで30分ほど宇宙博物館コスモアイル羽咋を見て回りましたが
当初このポスターにあるように「どうせレプリカでしょ」とか思っていましたが、この博物館
宇宙から大気圏に突入し帰還した宇宙カプセルをはじめ、宇宙開発のために実際に制作された実物が多数展示されており
見どころ満載の博物館で、いやぁ~来てよかった
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