映画トゥームレイダーのロケ地「タ・プローム」へ

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バイヨン寺院わ探求した後はツアーバスで次の目的地へ
途中「像のテラス」が見えてきましたが、このツアーではここは立ち寄りません
と言うことでいつもの車窓写真家の私の出番となりました
トゥクトゥクの向こうに見える像のタラスの側面にはその名の通り、行進する象のレリーフが垣間見えました


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さてツアーで次に立ち寄るスポットは
アンコール・トムの東側に位置する「タ・プローム」
城壁都市の内側に入るということで、外壁から中に入ることとなりますが、正面入口となる西塔門には、観世音菩薩の顔が絶妙な微笑みで迎えてくれました
この西門から長い参道である森の中をややしばらく歩くことに
 

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日差しがきつくなってきて気温も上がるなか何とか寺院の入り口に到着
ここにも3つ頭の象の石像が「アイラーヴァダ」ありました

ちなみにタ・プローム
クメール王朝ジャヤヴァルマン7世が母の菩提を弔うために仏教寺院として建立
建立は建立は1186年頃というから、鎌倉幕府成立以前のに建てられたことになります
いや~古いですね
 

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当時は、「ラージャヴィハーラ(王の僧院)」と呼ばれていました
往時はかっては五千人もの僧侶が寺院内に暮らしていたと伝えられます
タ・プローム遺跡の全体図の前でガイドさんからそんな話を聞きました
 

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観光している最中、白人系の観光客から「トゥーム・レイダー」という言葉が漏れてくるのをよく聞きました
そのトゥーム・レイダーその名の通りのトレジャーハンター(宝探人)
アンジェリーナ・ジョリー演じるトレジャーハンターであるララ・クロフトが、密林の中の遺跡でライバルと争いつつ目的の宝を探す物語
アンジェリーナ・ジョリーが主演した映画「トゥーム・レイダー」はアンコールワットが舞台になっていますが、実際にはこのタ・プロームが舞台となっていました
 

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アンコールワット周辺の遺跡群として世界遺産にも登録されている遺跡のひとつ
「タ・プローム」
いよいよ探求開始です
 

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西門を抜けて回廊にあるナーガが彫られた参道を進みますが、そのまま正面の回廊を通り抜けることはできません
何故かはわかりませんが、回廊の途中から手前から左に入って行くようにルートは設定されていました
 

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タ・プローム遺跡の建造物の多くは、紅土石(ラテライトで出来ていますが、遺跡はこれでもかというほど崩壊していました
石材の数々が、倒壊したままの姿で修復されることもなく散乱しているんです
 

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タ・プロームの修復前、修復後の比較写真が掲示されていますが
 

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修復された回廊がこれ


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回廊の柱に描かれている壁画の人物の足は複雑な形をしていますが、これは、もともと仏教の座り方で描いたものを、その後ヒンドゥー教の座り方を上から修正して描いたためのもの
何だか摩訶不思議な足の組み方になってしまったようですが、仏教寺院として建立された後にヒンドゥー教寺院に改修された寺院の性が垣間見られます


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当時をしのばせる美しいレリーフがある
門に目が留まりました
 

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壁に掘られたデバター(女神のレリーフ)
ちなみにこのタ・プロームには当時1万2000人もの踊り子がいたそうです

もう一つのレリーフは上下関係の厳しい宗教界を描いたもの
偉い人は高い位置のだそうですが、創建当初は仏教の僧院だったが、のちにヒンドゥー教の寺院に改宗したため、そうした高位にある仏像のレリーフは削り取られているのが見られました
 

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さてこのタ・プロームといえば
樹齢300年にもなるスポアン(ガジュマル)の木との共生?
別名「締め殺しの木」とも言われるガジュマルですが、まるで遺跡を食べているよう
樹の強い破壊力を実感できます
樹木の重さに耐えられないためか、鉄骨でしっかり支えがありました
 

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巨大な樹木が長い年月をかけて寺院そのものを侵食してしまっている遺跡
ガジュマルが寺院を破壊しているのか、それともこのガジュマルは崩れつつある遺跡を支え共存しているのではないかかという議論があり
自然と遺跡の共存を目指し、損壊部分はそのままにする方針
樹が生えている部分は発見当初の様子に近い形で保存されているのだとか

 

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大蛇いやもとい日本神話の八岐大蛇を思わせるように根を這わしている木
 

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観光客が大勢集まる
第2回廊には・・・
 

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木の根に包まれたデバター(女神)像がコチラを 覗いています
2年前に訪れたアユタヤの菩提樹に取り込まれた石仏の仏頭を彷彿とさせます
 

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タ・プロームといえば、この場所の写真
木の根が遺跡に蜘蛛の巣のように絡み付いている
映画トゥームレイダーで使われた場所ということなのでしょう
大勢の方が記念撮影のため並んでいました
 

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それにしても
自然の生命力をまざまざと見せつけられます
 

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王朝の栄華とその後の没落、文明を覆い尽くすカンボジアの自然の生命力
天空の城ラピュタのモデル?と言う方もいらっしゃいますが、何だかかわかる気がします
とはいえ、ここで滅びの呪文「バルス」とは叫べませんね


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さて参道の帰り道
タ・プローム遺跡の参道で音楽を奏でる男たちの姿を見つけました
カンボジア民族音楽で観光客を楽しませてくれる方々は・・・
ガイドさんのガイドが無くてもすぐにそれはわかりました
というのも近づいたところ、すべての人が障害を持っていることに気付くからです
世界で一番コストパフォーマンスの高い兵器は「地雷」と言われていますが
ポルポト政権下設置された地雷は数知れず、放置されたものも多くその被害者たちの楽団です
しかもここで受けた寄付は地雷根絶のために使っているのだとか
こうした寄付にある意味懐疑的な部分もあり、普段は避けている私でさえ自然と募金箱に足が吸い寄せられていました
 

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このページは、r-ohtaniが2019年4月 3日 06:41に書いた記事です。

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