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古都アユタヤの代名詞、神秘的な仏頭「ワット・プラ・マハタート」

今回のバンコク旅行、首都のバンコクから抜け出し古都アユタヤを目指したわけは
「ワット・プラ・マハタート」にあるこの菩提樹に取り込まれた石仏の仏頭を見たいがためと言っても
過言ではありませんでした 
 

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ここを訪れたのは元旦だったためか
受け付けには「FREE FOR TODAY」の文字が
今日は無料で見学できるようです
すると先ほど行った、「ワット ヤイ チャイ モンコン」で払った入場料20バーツは何だったのか
確かに大勢いる中で支払ったのは私どもののみでしたが、もしかしたらぼられのかもしれません?
まぁ20バーツって日本円にすると70円くらいなんですけどね
 


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さてそのワット・プラ・マハタートの様子はこんな感じ
当たり前ですがお坊さんがおります(寺としては機能していませんけどね)
が・・・・・
 

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この遺跡とんでもなく荒れ果てていました
それもそのはず栄華を誇ったアユタヤは18世紀に隣国ビルマ軍の侵攻を受け壊滅的に破壊され崩壊してしまいます
その際、仏教寺院もその標的とみなされ、仏塔や石仏まで徹底的に破壊されてしまったというわけです
 

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石仏もこうして首がもぎ取られ悲惨な状況となっていました
首のない石仏にかけられた黄色い袈裟が物悲しいですね
 

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何故首がないのか、最初は宗教上の理由かと思っていましたが、実は違い割と単純な理由で石仏の頭部がもぎ取られていました
というのも石仏にはワット ヤイ チャイ モンコンで見られたように当時もキンキラキンに金箔が貼られていたそうです
そうした石仏全部を持っていこうとしても、さすがに重く大きいので
石仏のうち持っていきやすい頭部のみを持ち去ったというのが真相のようです
まぁ石仏に貼られた金箔なんてこの歴史的遺産と対比すると微々たる価値のものですが当事者にはそんなものは判りませんね
 

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石仏の中にはそんな難を逃れ当時のまま残されている石仏もありました
そう戦争のさなか火事場泥棒もすべて持ち去るというわけにはいかなかったようです
こうした穏やかな顔の石仏を見てみると首が捥がれた石仏が不憫でなりませんね
破壊された仏塔や石仏などの歴史的な価値を鑑みると、大変な損失のようにも思えます

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が・・・・ここからが本題です
そうここワット・プラ・マハタートには誰もが知る石仏の頭部が有ります
ということで、とある菩提樹の根元に大勢の観光客が集まっていました
 

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ちなみに18世紀にビルマ軍が壊滅的に破壊を行ったついでに石仏の頭部を持ち去ったのですが
ビルマ軍が石仏の頭部を持ち去るさい、慌てていたのかその石仏の頭部の一つが置き忘れられました
それが二百数十年の歴史とともに根付いた菩提樹に飲み込まれ、傷ついたブッダをいたわるように包み込む神秘的な仏像になってしまいました
ということで現在では私どものようにこの石仏の頭部見たさに世界各国から観光客が押し寄せ
途方もない観光収入を獲得する広告塔となっています

ビルマ軍は遺跡は破壊はしたけれどここアユタヤに、とんでもない観光資源をを残していったようです
まさにビルマ軍『グッジョブ』といったところでしょうか


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他にもワット・プラ・マハタートにはこうしたブラーンなどが残されていて
アユタヤの栄華の片鱗が見て取れました
 

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ただ残念なのはこの看板
タイ語・英語・日本語で書かれていますが
内容はというと
「仏塔に登らないでください」
「頭の無い仏像の上に、自分の顔を置いて写真を撮るようなことをしないでください」
「ブラーン(仏塔)に登らないでください」
「仏像の台に登らないでください」
「壁に登らないでください」

日本語で書かれているということはこうしたことをする日本人が後を絶たないということでしょう
残念でなりません
 

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と、テンションは下がりましたが
次はワット プラ ラーム
ここでは登れませんでしたが次はクメール様式の寺院の塔に登ることにします

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2017年4月 4日 18:32に投稿されたエントリーのページです。

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