泡盛探求3軒目は豊城の忠孝酒造

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地中海をイメージした新名所「瀬長島ウミカジテラス」
これが有るのは沖縄の「琉球温泉 瀬長島ホテル
ミーハーな私もこのホテルが出来た5年ほど前に宿泊したことがあります
その際、ホテルのレストラン「風庭」で見かけたこの「忠孝酒造」の古酒を入れた甕に目を奪われたこともあり、その酒蔵の名を覚え
夜な夜な出かけた居酒屋「司球美」には忠孝酒造の泡盛があったので、ボトルを1本入れ飲んでみたところ、これがかなりいけました
ちなみに忠孝酒造は瀬長島ホテルやその居酒屋司球美と同じ豊見城市にあるといったご近所どおし
置いてあるはずですよね
 


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ということで泡盛探求3軒目は豊城の忠孝酒造
『くぅーすの社 忠孝蔵』
もちろん予め予約してあったうえ、その時間に間に合うよう
ヘリオス酒造のある名護から高速道路を駈ってやって来ました
そう私の旅はいつも十分単位で行動する弾丸旅行なんです
 

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さてその忠孝酒造
もっとも拘っていたのは泡盛を貯槽する「甕」
忠孝酒造では自社で窯を有し土造りから焼成までおこなう「甕造り」が行われていて
そこで作られた甕は琉球城焼と呼ばれています

 

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これが二代目蔵元 大城繁(現会長)の古酒造りへの想いから生まれた
「忠孝南蛮荒焼甕」
釉薬を使わない荒焼の技法で造られた甕は密度が低く漏れ出す可能性があるため長期貯蔵には向かないと言われてきましたが、そこはメイドインジャパン
豊見城村の土壌に含まれる泥灰岩土壌(ジャーガル)と呼ばれる上質な土を筆頭に独自配合の土を高温で焼き締め、保存中に泡盛がしみ出す「漏れ」がほとんど無いという甕が造られることになりました
釉薬を使わないので模様は有りませんが、その代わりに炎の色が焼き付き独特の景色となる
まさにワンオフ仕上げの甕で、くぅーすの社 忠孝蔵にはそれが誇らしげに飾られていました
 


 

二代目が甕ならば三代目は泡盛づくりそのもの
社員の醸造学博士号取得もその一つ
産学官の共同開発では沖縄県産マンゴーから採取した新酵母を活用した香味豊かな新しい泡盛「忠孝原酒」を開発したのだそうです
そんな話をガイドさんから聞き、次に向かったのが甕造りと貯蔵蔵
 

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右の建物が忠孝窯、左が木造古酒蔵となります
この貯蔵庫で面白い話を聞きました
それが『仕次ぎ』
これはウイスキーの樽では聞いたこともありませんが、沖縄独自の古酒作り法として甕を複数個用意
順次、年数の近い古酒を足すことで、古酒の風味を保ちつつ、古酒を活性化させ、なおかつ減らないという、とても合理的な保存方法が仕次で
この手法は100年、200年を超える古酒を作るための方法なんだそうです


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さて泡盛工場見学を終えたら、お楽しみの試飲タイム
ただ残念な事に車で来ていますので楽しめませんでした

工場見学の際ガイドさんに
この泡盛を「琉球泡盛文化圏」として世界無形文化遺産への登録を目指す活動をしているとの話を聞きました
私も出来ることがあればご協力差し上げたとは思いますが
宋であるのであれば是非ともカルフォルニアのナパバレーのように、「泡盛ツアーバス」を運営してもらいたいものです
 

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そこでスタッフの方が気を利かせてくれて
「黒あまざけソフトクリーム」を試食させていただきました
 

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土産売り場には美味しそうな泡盛が並びますが
他にも回るところもあり、持って帰りやすい紙パックの泡盛を購入
 

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ちなみにここ忠孝酒造の泡盛30度
普段宅飲みにも使っている泡盛
キャンプにも持っていきましたが好評でした
 

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このページは、r-ohtaniが2018年6月 4日 06:18に書いた記事です。

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