泡盛酒蔵探求「ヘリオス酒造」

| コメント(0)

今にも食いついてきそうなハブのはいったお酒は、一大ブームを巻き起こしたハブ酒「うるま」
造っているのはハブ酒の元祖「ヘリオス酒造」です

古くから水の都と呼ばれてきた名護には、オリオンビールの工場がありますが
このハブ酒や泡盛(古酒)を造るヘリオス酒造も名護の許田に工場を構えております
私の自宅近くのスーパーで売られるほどのメジャーな泡盛(古酒)「くら」も作っていますが、泡盛好きな私も何度か飲んで親しみもあることから、一度訪れたいと思っていました
今回の沖縄旅行の目的の一つは「泡盛酒蔵探求」
「ヘリオス酒造」では工場見学もやっていっることからあらかじめ予約したうえでやってきました
 

helios00.jpg
 


予約時間になるとガイドさんがやってきて工場見学が始まりましたが、見学者は私どものみ
あまり人気がないのかとも勘繰りましたが、とりあえず専属のガイドということで色々と教えていただくことに
そのガイドさん石川県出身なんだとか
このガイドさんに丁寧に工場の説明していただき、泡盛に関する情報を色々仕入れる事ができました
ちなみに先ほど伺った泡盛【国華】の造り元「津嘉山酒造所」の秋山さんも千葉出身
いまもしかしたら泡盛を支えているのはそうした方が多いのかもしれません

まずは発酵タンクや銅製の蒸留機(ポットスチル)のある製造工場へ
ポットスチルなどは迫力ありましたが、残念ながら工場内は撮影禁止でした
まぁこうした老舗の技が近隣諸国にコピーされないようにするのも大切なことなのかもしれません
 

helios02.jpg

蔵の脇には甕が日光浴、「荒焼(アラヤチ)」と呼ばれる無釉の焼締め甕が並んでいました
600年もの歴史を持つ泡盛、寝かせれば寝かせるほど旨い酒に育つ泡盛ですが、そんな昔から容器として存在した熟成容器は甕くらいしかなかったんでしょうね
 

helios12.jpg
 

そんな伝統的な熟成容器である甕
このヘリオス酒造も甕づくりには力を入れていて、沖縄の土にこだわりがあるうえ
甕を焼く窯もヘリオスブルワリー内に造られた「主窯」で焼かれていました

ヘリオス酒造の直売所兼試飲所にはそんな甕や酒器
そして甕に入れられ熟成した泡盛(古酒)が売られてもいました
 

helios04.jpg
 

こうした甕や樫樽に入れられた泡盛(古酒)を寝かすのはこの倉庫
建物にはツタが絡まった酒蔵」に歴史を感じさせます


helios11.jpg
 


そして次は二の蔵(樫樽貯蔵庫)へ
建物の壁が黒いのは、黒麹菌が繁殖しているからとのことです
子の蔵は琥珀色のクースとしておなじみの古酒「くら」の熟成に使用されている
樫の樽の並ぶ巨大貯蔵庫でした
 

helios03.jpg
 

ここにヘリオス酒造100年古酒の樽なるものがありました
過去琉球王朝の王様は100年レベルの古酒を楽しんだようですが、戦前の古酒は沖縄戦でほとんどが失われてしまったこともありそうした古酒は今は飲めない時代になっています
そんなこともありここヘリオス酒造ではそうした100年レベルの古酒を楽しむ為、今から貯蔵しているとの事
ちなみに現在まだ18年程しか経っていないようで、あと82年この場所で寝かされる予定のようです
この木樽の古酒を呑めるまではあと82年待たねばならぬようです
 

helios06.jpg
 

さて泡盛(古酒)の工場見学がすんだら次はお楽しみの試飲
ヘリオス酒造の直売店兼試飲所へ
 

helios01.jpg
 

試飲所は直売店の奥に結構なスペースで設置されていました
今回は私どものみですが、きっとバスツアーなどで大勢来られる方のための施設なんでしょうね
 

helios05.jpg
 

試飲は
ヘリオスと言えばこの泡盛「轟」30度
名護を流れる「轟の滝」にちなんで名づけられた泡盛で古酒とまではいきませんがそこそこ熟成させた泡盛です
次は「蔵ねこのゆずシークヮーサー」
この商品の売上の一部は動物保護団体へ寄付されているとの事

「甕貯蔵古酒『主(ぬーし)』」
これは前述の「主窯」で焼かれた甕で熟成された古酒
そのほか「ヘリオスの手作り 泡盛仕込み 黒糖梅酒」
そしてロングセラー泡盛「古酒『くら』25度」
と楽しめるはずが私はドライバー
楽しんだのは土産に買った
「酒蔵ショップ限定 蔵 三年古酒」のみでした
 

helios09.jpg
 

そうそう工場見学は我が家だけだったことに加えあれこれ質問させていただいたことが有ったためか
「名水10年古酒」に加え「くら原酒8年」そしてなんと
樫樽で12年熟成させた「くら原酒12年」まで試飲させていただきました
ここまで行くと泡盛(古酒)のレベルを突き抜けウイスキーになるようです
何だか「百年の孤独」を彷彿させます
ちなみにこのくら原酒12年は1本なんと9,400円もする超高級酒です、いや~車で来たのが悔やまれます
ここ名護に限らず私のような泡盛ファンは多いはずです、沖縄県には46の泡盛工場が有るそうなので、沖縄の観光に携わっている方にお願いとして、是非ともカルフォルニアのナパワイナリー・ツアーのような泡盛ツアーを考えてみてほしいものです
 

helios10.jpg
 

さてこのヘリオス酒造、最近人気のクラフトビールも造られているようで
「ゴーヤーDRY」「青い空と海のビール」で一杯やっているシーサの飾り物もありました
 

helios07.jpg
 

というのもステンレスの貯蔵タンクの前にある建物はビール工場
かなり力を入れて造っているようで、ここで造られるビールは那覇の国際通りにある「ヘリオスパブ 国際通り店」でも飲むことが出来るということで、沖縄最終日に晩飯後に立ち寄らせていただきました
 

helios08.jpg
 

こうして土産物として「肉専用ペールエール」と「天使のペールエール」を購入
GW後半にキャンプの焼肉の際に楽しみました
 

helios13.jpg

コメントする

カテゴリ

月別 アーカイブ

Powered by Movable Type 7.7.1

この記事について

このページは、r-ohtaniが2018年5月31日 20:57に書いた記事です。

ひとつ前の記事は「道の駅許田「やんばる物産センター」」です。

次の記事は「泡盛探求3軒目は豊城の忠孝酒造」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。